JP7243305B2 - 鋼管矢板継手部の止水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼管矢板継手部の止水構造に関する。
従来から、鋼管矢板、鋼矢板などの鋼製矢板は、護岸工事や埋立工事における遮水護岸構造に用いられ、特に廃棄物の埋立処分場などの工事においては、埋立地内の廃棄物汚染物質が鋼製矢板の継手部分を通じて外海に漏出してしまうことがないよう高い遮水性能が要求されている。
例えば、図14には特許文献1に開示された鋼管矢板の継手構造が図示されている。当該継手構造の実施例では、所謂「P-T継手」による実施の態様が記載されており、図14(a)に示されるように、鋼管本体2aに設けられたC字状継手部材4のスリット9に、C字状継手部材4内への土砂の浸入を抑えるため、薄ゴムなどからなる閉塞部材10を設置して打設現場にて鋼管本体2aが打設されるように構成されている。
その後、図14(b)に示されるように、後行の鋼管本体2aの打設に伴ってT字状継手部材5の柱部11が閉塞部材10を破断しながらスリット9を介してT字状継手部材5とC字状継手部材4とが嵌合されるように構成されている。
また、図15には特許文献2に開示された鋼管矢板の継手構造が図示されている。当該継手構造の実施例では、所謂「P-P継手」による実施の態様が記載されており、図15(a)、(b)に示されるように、鋼管矢板1に設けられた継手管2のスリット側端部に、コ字形の固定金物23を嵌め、継手管2を貫通する固定ボルト25によって合成ゴム製止水板21、22が取り付けられている。
そして、嵌合する相手側の継手管2の外周面に上記合成ゴム製止水板21、22を当接させ、2枚の合成ゴム製止水板21、22と継手管2に囲われた略三角形状の空間に、図15(c)に示されるように硬化性充填材30(モルタル、薬液固化材等)を充填して継手部分の止水性を確保している。
特開2009-144508号公報 特開2002-105950号公報
しかし、上記特許文献1に記載された発明では、スリット9を覆う閉塞部材10をC字状継手部材4に接着しておき、T字状継手部材5の打設時に当該閉塞部材10を切断することになるが、鋼管本体2aは必ずしも鉛直かつ真っすぐに施工現場において打設されるわけではないため、T字状継手部材5のウェブ部と閉塞部材10の裂け目とが密着せずに隙間ができてしまう。
そうすると、T字状継手部材5の打設中、閉塞部材10の裂け目からC字状継手部材4の内部に土砂等が侵入してしまうため、C字状継手部材4内に遮水材を充填する際には、当該C字状継手部材4内の土砂等の除去・清掃が必要になるという問題がある。
また、上記特許文献2に記載された発明では、図示されるように合成ゴム製止水板21、22を継手管2に多数の固定ボルト25で固定する繁雑な手間が発生する。
また、特許文献2に記載された発明は、後行の継手管2の打設時に、先行の継手管2に取り付けられた2枚の止水板21、22が後行の継手管2の外周面に密着するよう構成されたものである。しかし、先行の継手管2の打設時に当該継手管2のスリットから管内部に土砂等が侵入することを防ぐようには構成されていないため、先行の継手管2の打設後に継手管2内部の土砂等の除去・清掃が必要になるという問題がある。
そこで、本願発明は、施工手間を軽減しつつ、鋼管矢板継手部の止水性能を向上することが可能な、鋼管矢板継手部の止水構造を提供することを目的とする。
(1)スリット(51)を有する鋼管継手(50)と、弾性を有する素材により一体成形されて成るとともに、前記スリット(51)における互いに対向する二つのスリット端部(52)にそれぞれ設けられる弾性止水部材(30)と、を有し、前記弾性止水部材(30)は、前記スリット端部(52)を弾性力によって挟持する継手挟持部(31)と、前記継手挟持部(31)から延設されるとともに、前記スリット(51)を閉塞する継手スリット閉塞部(32)と、を備えたことを特徴とする鋼管矢板継手部(100)の止水構造。
上記(1)の構成によれば、弾性を有する素材により一体成形された弾性止水部材(30)が、鋼管継手(50)のスリット端部(52)を弾性力によってしっかりと挟持するので、従来のような専用の取付金具や固定ボルトを使用することなく、取り付け手間を大幅に削減することが可能となる。
さらに、一体成形された継手スリット閉塞部(32)によって、鋼管継手(50)のスリット(51)が閉塞されるので、先行して打設される鋼管継手(50)内部への土砂等の浸入を抑制することができ、例えば、鋼管継手(50)内への遮水材充填作業に際し、事前の鋼管継手(50)内の土砂等の除去・清掃を省くことが可能となる。
さらに、後行の継手と嵌合すると、弾性止水部材(30)の継手スリット閉塞部(32)は、後行の継手に当接(特に図3、4等参照)して止水性能を発揮することから、鋼管継手(50)内へ充填された遮水材とともに長期的な止水性能の向上を図ることが可能となる。
(2)前記継手挟持部(31)は、前記スリット端部(52)が挿入される継手挟持凹部(313)が形成され、当該継手挟持凹部(313)に挿入された前記スリット端部(52)の外側面に当接する外側挟持片(311)と、前記スリット端部(52)の内側面に当接する内側挟持片(312)とが形成される上記(1)に記載の鋼管矢板継手部(100)の止水構造。
上記(2)の構成によれば、上記(1)の構成によって得られる効果に加え、弾性止水部材(30)の弾性力によって、外側挟持片(311)及び内側挟持片(312)がスリット端部(52)の外側面及び内側面にしっかりと密接するので、高い止水性が確保されるとともに、鋼管継手(50)を打設する際に、弾性止水部材(30)がスリット端部(52)から外れることを防いでいる。
(3)前記継手スリット閉塞部(32)は、前記鋼管継手(50)の外側で前記スリット(51)を閉塞する外側スリット閉塞片(321)と、前記鋼管継手(50)の内側で前記スリット(51)を閉塞する内側スリット閉塞片(322)と、から成る上記(1)または(2)に記載の鋼管矢板継手部(100)の止水構造。
上記(3)の構成によれば、上記(1)、(2)の構成によって得られる効果に加え、例えば、図3の断面図に示されるように、鋼管継手(50)の内部と外部との間に2重の止水構造を形成することが可能となる。すなわち、T型継手(110)の打設中から打設後の長期間において、弾性止水部材(30)の外側スリット閉塞片(321)と内側スリット閉塞片(322)がT型継手(110)のウェブ部(40)にしっかりと密接し、鋼管継手(50)の内部への土砂や水の浸入を防ぐことができ、極めて止水性能の高い継手構造を実現することが可能となる。
(4)互いに対向する前記継手スリット閉塞部(32)が、弾性を有する素材を介して一体成形されて成る上記(1)~(3)のいずれかに記載の鋼管矢板継手部(100)の止水構造。
上記(4)の構成によれば、上記(1)~(3)のいずれかの構成によって得られる効果に加え、例えば、図10の断面図に示されるように弾性止水部材(30)を一体化することにより、スリット端部(52)への取り付け工程を省力化できるとともに、鋼管継手(50)の打設中、スリット端部(52)から弾性止水部材(30)が容易に外れないようにすることが可能となる。
さらに、鋼管継手(50)のスリット(51)から、当該鋼管継手(50)の内部への土砂や水の浸入をより確実に防ぐことが可能となる。
(5)前記継手スリット閉塞部(32)は、中空環状に形成されるとともに、互いに対向する二つの前記スリット端部(52)の間で前記スリット(51)を閉塞する上記(1)または(2)に記載の鋼管矢板継手部(100)の止水構造。
上記(5)の構成によれば、上記(1)または(2)の構成によって得られる効果に加え、例えば、図8の断面図に示されるように、T型継手(110)のウェブ部(40)に継手スリット閉塞部(32)が広い接触面で密接するため、先行して打設される鋼管継手(50)内部への土砂等の浸入を抑制することができるだけでなく、長期的な止水性能の向上を図ることが可能となる。
本発明の実施例におけるP型継手に対する弾性止水部材の取付け断面図の一例である。 本発明の実施例における弾性止水部材の断面図及び斜視図の一例である。 本発明の実施例におけるP-T継手の断面図の一例である。 本発明の実施例におけるP-P継手の断面図の一例である。 本発明の実施例における施工フローの一例である。 本発明の第二実施例における弾性止水部材の断面図及び斜視図の一例である。 本発明の第二実施例における弾性止水部材の取付け断面図の一例である。 本発明の第二実施例におけるP-T継手の断面図の一例である。 本発明の第二実施例におけるP-P継手の断面図の一例である。 本発明における弾性止水部材の変形例を説明する断面図であって、(a)には弾性止水部材30の変形例が、(b)には弾性止水部材30´の変形例が示されている。 本発明の他の実施態様におけるP-T継手の断面図の一例である。 本発明の他の実施態様におけるP-P継手の断面図の一例である。 本発明の別実施例におけるP型継手に対する弾性止水部材の取付け断面図の一例である。 鋼管矢板継手部の止水構造に関する従来技術(特許文献1による)を説明する図面である。 鋼管矢板継手部の止水構造に関する従来技術(特許文献2による)を説明する図面である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の鋼管矢板継手部の止水構造について説明する。
本発明の一実施例として、図1には本実施例における鋼管矢板継手部100の断面図が図示されている。本実施例では鋼管矢板20に形成された鋼管継手50のスリット51に、図示される態様で弾性止水部材30が設けられることを特徴としている。
すなわち、図1に示される鋼管矢板20及び鋼管継手50を施工現場において先行して打設する際、スリット51を介して鋼管継手50の内部に土砂等が侵入することが問題となるが、鋼管継手50のスリット端部52を挟持するように本発明の弾性止水部材30を設けることで、鋼管継手50の内部に土砂等が侵入することを防いでいる。
なお、本実施例におけるP型継手120の鋼管継手50は、外径165.2mm、厚さ9mmの円形形状の鋼管が使用され、後述するT型継手110のウェブ部40が挿通される箇所には、幅30±5mmのスリット51が形成されている。
続いて、図2には本発明の弾性止水部材30の断面図及び斜視図が示されている。図示されるように、本実施例における弾性止水部材30は、ゴム素材などの弾性を有する材料によって一体成形された部材であり、鋼管継手50のスリット端部52を挟持するための継手挟持部31が形成され、当該継手挟持部31には、鋼管継手50のスリット端部52が挿入される継手挟持凹部313と、当該継手挟持凹部313を囲む外側挟持片311及び内側挟持片312が形成されている。
図2に示されるように、外側挟持片311及び内側挟持片312は、鋼管継手50のスリット端部52が継手挟持凹部313に挿入されると、しっかり鋼管継手50の外側面及び内側面に密接するように、鋼管継手50の曲率に略応じた形状で成形されるとともに、継手挟持凹部313の形状が先細となるように形成されている。
さらに、外側挟持片311の長さを内側挟持片312よりも長く形成することより、鋼管継手50の外側面にしっかり外側挟持片311を密接させ、鋼管継手50の打設中に生じる土圧や水圧によって弾性止水部材30が外れることを防いでいる。
また、図2に示されるように、弾性止水部材30には継手スリット閉塞部32が形成されており、外側挟持片311からは外側スリット閉塞片321が、内側挟持片312からは内側スリット閉塞片322が形成されている。これにより、スリット51を介して鋼管継手50内部への土砂や水等の浸入を防ぐことが可能となっている。
なお、図2(b)に示されるように、本発明の弾性止水部材30は必要長さに一体成形されている。弾性止水部材30は、適宜、その長さを設定することが可能であり、鋼管継手50の延長方向に弾性止水部材30を継ぎ足す場合は、適宜、接着剤による方法や、加硫接着による方法等により、弾性止水部材30の端部同士を接続することが可能である。また、弾性止水部材30を鋼管継手50のスリット端部52に装着する際、上端側になる端部を事前に斜めにカットしておき、先行の鋼管継手50と後行のT型継手110とがスムーズに嵌合できるようにすることが好ましい。
続いて、図3には本実施例におけるP-T継手の鋼管矢板継手部100の断面図が示されている。すなわち、図1の断面図に示されるように、鋼管継手50のスリット端部52に本発明の弾性止水部材30が取り付けられ、先行して鋼管矢板20と一体化した鋼管継手50が施工現場において打設された後、後行の鋼管矢板20と一体化したT型継手110が図3に示される態様で打設されて先行の鋼管継手50と嵌合する。
より詳細に説明すると、後行の鋼管矢板20と一体化したT型継手110が打設されると、T型継手110のウェブ部40がスリット51に挿入され、図3等に示されるように、弾性止水部材30の外側スリット閉塞片321と内側スリット閉塞片322が、T型継手110のウェブ部40にしっかりと密接し、鋼管継手50の内部と外部との間に2重の止水構造を形成することが可能となっている。
このような構成によれば、T型継手110の打設中から打設後の長期間に亘り、鋼管継手50の内部への土砂や水の浸入を防ぐことができ、極めて止水性能の高い継手構造を実現することができる。
なお、本実施例におけるT型継手110は、ウェブ幅76mm、フランジ幅85mm、厚さ9mmの寸法を有し、図3に図示されるように左側の後行の鋼管矢板20に溶接接合にて取り付けられている。
また、本発明の弾性止水部材30は、前述のP-T継手に限らず、図4に示されるように所謂P-P継手による鋼管矢板継手部100にも適用することが可能である。図示される実施例では、先行して打設されるP型継手120の鋼管継手50のスリット端部521及び522に、それぞれ弾性止水部材30C及び30Dが取り付けられ、後行打設されるP型継手120の鋼管継手50のスリット端部521及び522に、それぞれ弾性止水部材30A及び30Bが取り付けられている。
[施工手順]
以下では、上記した本実施例におけるP-T継手(図3の断面図参照)の施工手順について、図5に示される施工フローにもとづいて説明する。
(S100:P型継手120への弾性止水部材30の設置)
まず、現場における鋼管矢板20の先行打設作業に先立って、図1に示されるような態様で鋼管継手50のスリット端部52に弾性止水部材30を取り付ける。
当該弾性止水部材30の設置区間としては、鋼管継手50の全延長にわたって設置しても構わないが、鋼管矢板継手部100の止水性能を確保する観点からすると、水中部にあたる区間のみに弾性止水部材30を設置してもよく、その際、海底地盤の起伏を考慮し、土中に1m程度入り込むように弾性止水部材30を長めに設置することが好ましい。
また、本実施例では必要長さを有する弾性止水部材30を鋼管継手50の下端側又は上端側から順次装着し、鋼管継手50のスリット端部52を弾性止水部材30の有する弾性力によって挟持させている。
(S110:鋼管継手50内への遮水材設置及び鋼管矢板20の打設)
鋼管継手50への弾性止水部材30の設置後、本実施例では土中部にあたる部分に対応する鋼管継手50の内部に、遮水材入り袋(図示しない)を設置している。このような構成によれば、土中部にあたる鋼管継手50に弾性止水部材30を設置することなく鋼管継手50内部への土砂等の浸入を防ぐことが可能となる。その後、打設現場において先行の鋼管矢板20と一体化した鋼管継手50を打設する。
なお、本実施例では、上記したように土中部の鋼管継手50にのみ遮水材入り袋を設置して先行の鋼管矢板20と一体化した鋼管継手50を打設しているが、水中部の鋼管継手50内にも遮水材入り袋を設置してもよく、これにより、弾性止水部材30が水圧他の要因によって鋼管継手50内へ変形してしまうことを防止することが可能となるとともに、より確実に土砂等の鋼管継手50内への侵入を防ぐことが可能となる。
また、鋼管継手50の内部に遮水材入り袋等の設置を行わない場合は、鋼管継手50の底部に土砂の侵入を防ぐ閉塞板(図示しない)を設置することで、鋼管矢板20の打設に伴う鋼管継手50内部への土砂等の浸入を防止することが可能となる。
以上のように、弾性止水部材30によって、打設に伴うスリット51からの土砂等の侵入を防ぐことが可能となるため、従来行われていたような鋼管継手50内の洗浄作業が不要となり、工期短縮と工費低減を図ることが可能となるとともに、鋼管矢板継手部100全体の止水性能を向上させることが可能となる。
(S120:後行の鋼管矢板20の打設及びT型継手110とP型継手120の嵌合)
続いて、後行の鋼管矢板20と一体化したT型継手110を打設しつつ、T型継手110のウェブ部40を図3に示されるように、互いに向かい合う弾性止水部材30の間のスリット51に挿入し、T型継手110とP型継手120とを嵌合させる。
本発明の弾性止水部材30は弾性を有するため、打設中も常に外側スリット閉塞片321と内側スリット閉塞片322とがT型継手110のウェブ部40に密接し、鋼管継手50の内側と外側とで2重の止水構造を形成している。これにより、後行の鋼管矢板20と一体化したT型継手110の打設中においても、確実に鋼管継手50の内部への土砂等の侵入を防ぐことが可能となっている。
なお、弾性止水部材30の間のスリット51に、T型継手110のウェブ部40が挿入されるとき、弾性止水部材30の外側スリット閉塞片321及び内側スリット閉塞片322と、T型継手110のウェブ部40との摩擦によって、弾性止水部材30がスリット端部52から外れてしまうことを防ぐために、スリット端部52と、弾性止水部材30の継手挟持凹部313との間に適切な接着剤等を塗布することも可能である。
(S130:P型継手120内への遮水材の充填)
後行の鋼管矢板20の打設が完了すると、続いて、鋼管継手50の内部に遮水材の充填を行う。本実施例では、土質系遮水材のうち長期的遮水性能に優れた砂質土系の変形追随性遮水材をP型継手120の鋼管継手50内に充填しているため、弾性止水部材30による止水性能と、変形追随性遮水材による高い遮水性能により、従来の止水構造に比べ、長期的に高い止水性能を得ることが可能となっている。
[第二実施例]
以下では、本発明の第二実施例における弾性止水部材30´について、図6に示される弾性止水部材30´の断面図及び斜視図にもとづいて説明する。
図6には、第二実施例における弾性止水部材30´の断面図及び斜視図が図示されている。図6に示されるように、前述の実施例における弾性止水部材30と同様、ゴム素材などの弾性を有する材料によって一体成形した部材であり、鋼管継手50のスリット端部52を挟持するための継手挟持部31が形成され、鋼管継手50のスリット端部52が挿入される継手挟持凹部313と、当該継手挟持凹部313を囲む外側挟持片311及び内側挟持片312が形成されている。
そして、図7に示されるように、外側挟持片311及び内側挟持片312は、鋼管継手50のスリット端部52が継手挟持凹部313に挿入されると、しっかり鋼管継手50の外側面及び内側面に密接するように鋼管継手50の曲率に略応じた形状で成形されている。
さらに、図6に示されるように、弾性止水部材30´には、継手挟持部31の一方の側から環状に形成された継手スリット閉塞部32が形成されており、当該継手スリット閉塞部32は、所定の厚さを有する環状の環状スリット閉塞部323から成り、その内部には空間324が形成されている。これにより、先行して鋼管継手50を打設する際に、スリット51を介して鋼管継手50内部へ土砂や水等が浸入することを防ぐことが可能となっている。
また、図6(b)に示されるように、第二実施例における弾性止水部材30´は必要長さに一体成形されている。弾性止水部材30´は、適宜、その長さを設定することが可能であり、鋼管継手50の延長方向に弾性止水部材30´を継ぎ足す場合は、適宜、接着剤による方法や、加硫接着による方法等により、弾性止水部材30´の端部同士を接続することが可能である。また、弾性止水部材30´を鋼管継手50のスリット端部52に装着する際、上端側になる端部を事前に斜めにカットしておき、先行の鋼管継手50と後行のT型継手110とがスムーズに嵌合できるようにすることが好ましい。
続いて、図8には第二実施例におけるP-T継手の断面図が示されている。鋼管継手50のスリット端部52に弾性止水部材30´が取り付けられた後、先行して鋼管矢板20と一体化した鋼管継手50が施工現場において打設された後、後行の鋼管矢板20と一体化したT型継手110が図8に示される態様で打設されて先行の鋼管継手50と嵌合する。
T型継手110の打設によってウェブ部40がスリット51に挿入されると、弾性止水部材30´の環状に形成された環状スリット閉塞部323が、T型継手110のウェブ部40に広い接触面積で密接する。
このような構成によれば、鋼管継手50の内部と外部との間にしっかりとした止水構造を形成することとなるので、T型継手110の打設中に鋼管継手50の内部への土砂や水等の浸入を防ぐことができるとともに、後に鋼管継手50内に充填される遮水材とともに、止水性能の高い継手構造を実現することができる。
また、第二実施例の弾性止水部材30´は、前述のP-T継手に限らず、図9に示されるような所謂P-P継手の鋼管矢板継手部100にも適用することが可能である。図示される実施例では、先行して打設される鋼管継手50のスリット端部521及び522にそれぞれ弾性止水部材30´A及び30´Bが取り付けられる。なお、後行打設される鋼管継手50のスリット端部にも図示しないがそれぞれ弾性止水部材30´を取り付けてもよい。
[弾性止水部材30、30´の変形例]
前述した各実施例では、弾性止水部材30、30´が、対向するスリット端部52にそれぞれ取り付けられる態様について説明したが、必ずしもこのような取り付け態様に限定されるものではなく、図10の断面図に示されるように、対向する弾性止水部材30、30´を一体成形することも可能である。
すなわち、図10に図示されるように、弾性止水部材30、30´の対向する継手スリット閉塞部32を、弾性薄肉部34を介して一体化することが可能である。このように構成することで、スリット端部52への取り付け工程を省力化することが可能である。
また、上記のように一体化することによって、弾性止水部材30、30´の両側でスリット端部52を挟持することとなるため、先行して打設される鋼管継手50から容易に外れないようにすることが可能となる。
さらに、継手スリット閉塞部32が弾性薄肉部34によって一体化されることで、スリット51は完全に閉塞されるため、鋼管継手50を先行して打設する際、鋼管継手50内部への土砂等の浸入を確実に防ぐことが可能となる。そして、後行の継手の打設によって継手が嵌合する際は、弾性薄肉部34によって容易に切断することができるように構成されている。
[他の実施態様]
以上、本発明の鋼管矢板継手部100の止水構造の一実施例について、各図面にもとづいて説明したが、具体的な構成は上記した実施形態に必ずしも限定されるものではない。
例えば、前述した弾性止水部材30と第二実施例における弾性止水部材30´とを複合的に使用することも可能であり、例えば、図11のP-T継手の断面図に示されるように、一方のスリット端部52に弾性止水部材30を取り付け、他方のスリット端部52に弾性止水部材30´を取り付けることも可能である。
また同様に、前述した弾性止水部材30及び第二実施例における弾性止水部材30´を、図12のP-P継手の断面図に示されるように、一方のスリット端部522に弾性止水部材30A、30Bを取り付け、他方のスリット端部521に弾性止水部材30´A、30´Bを取り付けることも可能である。なお、弾性止水部材30及び弾性止水部材30´の取り付けについては、弾性止水部材30A、30´Aのみを取り付けるようにしてもよく、若しくは、弾性止水部材30B、30´Bのみを取り付けるようにしてもよい。例えば、図12の断面図において、P-P継手よりも下方が外海、上方が埋立処分地である場合、外海側にのみに弾性止水部材30B、30´Bを取り付けると、早期に外海からの遮水効果を得ることができる。また、埋立処分地側にのみに弾性止水部材30A、30´Aを取り付けると、早期に埋立処分地からの汚染水等に対する遮水効果を得ることができる。
また、図4のP-P継手の断面図に示されるように、鋼管継手50のスリット端部52へそれぞれ弾性止水部材30を取り付ける場合、相対する弾性止水部材30の外側スリット閉塞片321及び内側スリット閉塞片322が接触し、取り付けに若干の手間を要する。
しかし、図12のP-P継手の断面図に示されるように、弾性止水部材30と第二実施例における弾性止水部材30´とを複合的に使用することにより、弾性止水部材30の外側スリット閉塞片321と内側スリット閉塞片322との間に、第二実施例における弾性止水部材30´の継手スリット閉塞部32が収容されるように配置されるので、比較的容易に弾性止水部材30及び弾性止水部材30´をスリット端部52に取り付けることが可能となる。
また、図4のP-P継手の断面図には、前述したように各スリット端部521、522に弾性止水部材30A、30B、30C、30Dを取り付けたが、必ずしもこのような態様に限定されるものではなく、弾性止水部材30A、30Bのみを取り付けるようにしてもよく、若しくは、弾性止水部材30C、30Dのみを取り付けるようにしてもよい。例えば、図4の断面図において、P-P継手よりも下方が外海、上方が埋立処分地である場合、外海側にのみに弾性止水部材30A、30Bを取り付けると、早期に外海からの遮水効果を得ることができる。また、埋立処分地側にのみに弾性止水部材30C、30Dを取り付けると、早期に埋立処分地からの汚染水等に対する遮水効果を得ることができる。
また、前述の実施例では、図1の断面図にもとづいて、弾性止水部材30の継手スリット閉塞部32に、外側スリット閉塞片321と内側スリット閉塞片322とが形成された実施例を説明したが、本発明は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、例えば、図13に示されているように、一つのスリット閉塞片によって、スリット51を閉塞するように構成してもよい。
より具体的には、図13(a)に示されるように、鋼管継手50の外側でスリット51を閉塞してもよいし、図13(b)に示されるように、鋼管継手50の内側でスリット51を閉塞してもよい。なお、鋼管継手50の内側に継手スリット閉塞部32を形成して閉塞するように構成した場合は、鋼管継手50の打設時における継手スリット閉塞部32に対する抵抗力を生じ難くさせることが可能である。
また、前述の各実施例では、弾性止水部材30、30´を鋼管継手50に装着したわけであるが、特に、鋼管継手50が土中に打設される際には、鋼管継手50の先端部にかかる圧力によって、弾性止水部材30、30´に、ずれが発生するおそれがある。このような不具合を防止するために、弾性止水部材30、30´の下端面を覆うような底板(例えば、鉄板)を鋼管継手50に溶接などにより取り付けるようにしてもよい。さらに、弾性止水部材30´においては、環状の環状スリット閉塞部323内部の空間324に土砂が侵入しないように、上記底板によって空間324の下端部を併せて閉塞することが好ましい。
また、本発明の弾性止水部材30及び第二実施例における弾性止水部材30´は、前述したようにゴム素材などの弾性を有する素材により一体成形されるが、適度の硬さ、弾性、変形追随性などを有するものであれば、プラスチック素材を使用することも可能である。
また、本発明の弾性止水部材30及び第二実施例における弾性止水部材30´に使用される弾性を有するゴム素材の種類としては、天然ゴム、合成天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、エチレン酢酸ビニルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多流化ゴムなど、鋼管継手50のスリット端部52をしっかりと挟持しつつ、鋼管継手50の打設時や継手の嵌合時に止水性能を維持できるものであれば、適宜、使用することが可能である。
また、前述した各実施例では、P型継手120に円形の鋼管継手50を使用しているが、必ずしも鋼管継手50は円形形状に限定されるものではなく、例えば、角型形状の鋼管を使用することも可能である。
また、本実施例では、鋼管継手50内に充填される遮水材として、変形追随性遮水材を使用したが、必ずしも変形追随性遮水材に限定されるものではなく、他の遮水材を使用することも可能である。なお、鋼管継手50内に充填される遮水材としてアスファルト系材料を使用することも可能ではあるが、長期的な遮水性能を確保する観点から、上記変形追随性遮水材を使用することが好ましい。
また、前述した実施例では、土中部におけるP型継手120の鋼管継手50の内部に遮水材入り袋を設置し、水中部にあっては変形追随性遮水材を充填したが、必ずしもこのような形態に限られるものではなく、例えば、水中部においても遮水機能を有する遮水材入り袋を設置することが可能である。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。また、上記実施例に記載された具体的な材質、寸法形状等は本発明の課題を解決する範囲において、変更が可能である。
20 鋼管矢板
30 弾性止水部材
31 継手挟持部
32 継手スリット閉塞部
40 ウェブ部
50 鋼管継手
51 スリット
52 スリット端部
100 鋼管矢板継手部
110 T型継手
120 P型継手
311 外側挟持片
312 内側挟持片
313 継手挟持凹部
321 外側スリット閉塞片
322 内側スリット閉塞片

Claims (4)

  1. スリットを有する鋼管継手と、
    弾性を有する素材により一体成形されて成るとともに、前記スリットにおける互いに対向する二つのスリット端部にそれぞれ設けられる弾性止水部材と、を有し、
    前記弾性止水部材は、
    前記スリット端部を弾性力によって挟持する継手挟持部と、
    前記継手挟持部から延設されるとともに、前記スリットを閉塞する継手スリット閉塞部と、を備え
    前記継手スリット閉塞部は、
    前記鋼管継手の外側に向かって延設されて前記スリットを閉塞する外側スリット閉塞片と、
    前記鋼管継手の内側に向かって延設されて前記スリットを閉塞する内側スリット閉塞片と、から成る
    ことを特徴とする鋼管矢板継手部の止水構造。
  2. 前記継手挟持部は、前記スリット端部が挿入される継手挟持凹部が形成され、当該継手挟持凹部に挿入された前記スリット端部の外側面に当接する外側挟持片と、前記スリット端部の内側面に当接する内側挟持片とが形成される
    請求項1に記載の鋼管矢板継手部の止水構造。
  3. 互いに対向する前記継手スリット閉塞部が、弾性を有する素材を介して一体成形されて成る
    請求項1または請求項2に記載の鋼管矢板継手部の止水構造。
  4. スリットを有する鋼管継手と、
    弾性を有する素材により一体成形されて成るとともに、前記スリットにおける互いに対向する二つのスリット端部にそれぞれ設けられる弾性止水部材と、を有し、
    前記弾性止水部材は、
    前記スリット端部を弾性力によって挟持する継手挟持部と、
    前記継手挟持部から延設されるとともに、前記スリットを閉塞する継手スリット閉塞部と、を備え
    前記継手スリット閉塞部は、中空環状に形成されるとともに、互いに対向する二つの前記スリット端部の間で前記スリットを閉塞する
    ことを特徴とする鋼管矢板継手部の止水構造。


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