JP4287011B2 - 遮水シートの敷設構造及び遮水シートの敷設方法 - Google Patents

遮水シートの敷設構造及び遮水シートの敷設方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海面埋立等のために水域に建設される産業廃棄物処分場内の保有水及び雨水等の浸出を防ぐために使用される遮水シートの敷設構造及び遮水シートの敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、海上(臨海地区等)に管理型の産業廃棄物処分場を建設する際においては、産業廃棄物が投棄されている処分場内の保有水及び雨水等の外海等への浸出を防ぐために産業廃棄物処分場護岸の内面(側面部及び底面部)を不透水性の材料で覆うことにより遮水性を確保している。
例えば、産業廃棄物処分場護岸内面の遮水方法として、遮水シート(例えば、超軟質塩化ビニル等の遮水性を有する樹脂からなる)で産業廃棄物処分場護岸内面全体を覆う方法がある。従来、この方法により産業廃棄物処分場護岸の内面に遮水シートを敷設する際には、まず遮水シートに多数のフロートを取り付け、隣り合う2枚の遮水シートを水面上に浮かせた状態で並行に敷設する。その後、2枚の遮水シートの間に溶着機を搭載した台船を配置し、その台船上に2枚の遮水シートの溶着面となる端部を引き上げ、引き上げた遮水シートにラップシートを重ねて溶着機で溶着することにより2枚の遮水シートを接続するとともに、遮水シート同士の接続部における止水性を確保する。その後、台船を移動させながら順次遮水シートを接続していき、この作業を繰り返し行うことによって産業廃棄物処分場内面の敷設面の形状に対応する遮水シートを形成して水面上に浮かべておく。
その後、遮水シートの正確な位置を把握しながら護岸側から遮水シートに取り付けられているフロートを取り除いてシート自体の重さまたは載荷重により遮水シートを沈めて産業廃棄物処分場護岸の内面に敷設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記方法では、溶着作業を行う場合に多くの特殊台船(引船、台船など)が必要となり、また、雨天では作業できない等、多大な時間とコストがかかる。また、遮水シートにフロートをつける手間と、遮水シートを水中に沈める際にフロートを取り外す手間とがかかり、その上、気泡等の影響があって一様に沈めることが困難であった。また、護岸のコーナー部に遮水シートを敷設する場合はシートの溶着部の形状が複雑になるため、前もって水面上で護岸のコーナー部の形状に対応するように遮水シートを溶着しておくことが難しかった。
本発明の課題は、海上の産業廃棄物処分場の底面に敷設される遮水シート同士のより簡易かつ効果的な接合と接合部分の止水とを可能にすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の遮水シートの敷設構造は、海面埋立等の水中に廃棄物を埋め立てるための廃棄物処分場の底面に水中で敷設される遮水シートの敷設構造であって、複数の遮水シートが廃棄物処分場の底面に敷設されるとともに、互いに隣接する前記遮水シートの側縁部同士が上下に重複して配置され、互いに隣接する前記遮水シート同士の重複部分が水中で硬化した硬化物により止水されていることを特徴とする。
【0005】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、水中において互いに隣接する前記遮水シート同士の重複部分を水中で硬化した硬化物により止水することにより、従来の海上における遮水シートの接続部における止水方法と比較して、フロート脱着作業や台船上での遮水シート溶着作業を行う必要がない。また、水中での接合作業となるので天候に左右されない。また、遮水シートを敷設した後に遮水シート同士の接合部を止水できるので、水上で遮水シート同士を接合した場合に比較して廃棄物処理場の形状に対応して容易に遮水シートを敷設できるようになる。また、遮水シートの溶着によるガスの発生もない。以上のことから、遮水シートの敷設作業の施工が容易になると共に施工期間とコストとを削減できる。なお、遮水シートの前記重複部分においては、遮水シート同士を接合する必要があり、前記硬化物により遮水シート同士が接合されない場合には、遮水シート同士を他の方法で接合することになるが、この場合に硬化物により止水性が確保されているので、遮水シート同士を溶着等の止水性を有する接合方法で接合する必要はなく、水中で接合可能な周知の接合方法、たとえば、接合すべき遮水シート同士を挟んだり、締結したりすることにより接合することができる。
【0006】
本発明の遮水シートの敷設構造は、遮水シートの敷設構造において、前記遮水シート同士の重複部分を貫通して廃棄物処分場の底面に固定される複数の固定部材により、遮水シート同士が接合され、前記硬化物が、前記遮水シート同士の重複部分のうちの少なくとも前記固定部材の貫通部分の周縁部と、前記遮水シートの重複部分で上側にされた遮水シートの側縁及びその周囲とを覆うように設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、上述の効果が得られると共に、前記遮水シート同士の重複部分を貫通して廃棄物処分場の底面に固定される複数の固定部材により前記遮水シート同士が接合されるので、水中で、遮水シート同士の接合を高い接合強度を持たせた状態で行うことができる。すなわち、気中で行うことが必要な溶着を用いないことにより、遮水シートを水底に敷設した後に遮水シート同士を接合できるので、遮水シートの接合部の止水だけでなく接合においても、上述の効果を得られる。
【0008】
また、前記硬化物が前記遮水シート同士の重複部分のうちの少なくとも前記固定部材の貫通部分の周縁部と、前記遮水シートの重複部分で上側にされた遮水シートの側縁及びその周囲とを覆うように設けられるので、比較的容易な作業で処分場内の保有水及び雨水等の外海への浸出を防ぐための止水性をより高めることができる。特に、固定部材が遮水シートを貫通することにより遮水シートに孔をあけても、該孔における止水性を確保することができる。
【0009】
本発明の遮水シートの敷設構造は、遮水シートの敷設構造において、互いに隣接する前記遮水シートの重複部分の遮水シートの側縁部同士の間に、内部に硬化前の接着性を有する硬化物が充填されるとともに、該硬化物が外部に漏出可能な多数の孔を有する管が配置され、前記管を挟んだ状態の前記遮水シートの重複部分を加圧することにより、前記管から硬化物を漏出させて硬化させることにより、隣接する前記遮水シート同士が接合されるとともに、これら遮水シートの重複部分が前記硬化物により止水されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、上述の効果が得られると共に、前記硬化物が外部に漏出可能な多数の孔を有する管が配置され、前記管を挟んだ状態の前記遮水シートの重複部分を加圧し、前記管から硬化物を漏出させて硬化させることにより隣接する前記遮水シート同士を接合するので、前記遮水シートの重複部分に在する海水等が、加圧と漏出する硬化物とによって外部に押し出され前記遮水シート同士を密着させることになり、硬化物の接着性に対する水の影響を低減して、前記接合部分の接合強度を高めることができると共に、処分場内の保有水及び雨水等の外海への浸出を防ぐための止水性を高めることができる。特に、硬化物を接着剤とした場合に、接合すべき遮水シート同士の間において、水を追い出しながら接着剤を充填できるので、水の影響を低減して接着剤の接合強度を高めることができる。
【0011】
本発明の遮水シートの敷設構造は、遮水シートの敷設構造において、互いに隣接する前記遮水シートの重複部分のうちの少なくとも前記遮水シートの重複部分で上側にされた遮水シートの側縁及びその周囲を覆うように、シール用シートが前記重複部分に貼られた状態もしくは硬化物が硬化させられた状態とされていることを特徴とする。
【0012】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、上述の効果が得られると共に、前記シール用シートが前記重複部分に貼られた状態もしくは前記硬化物が硬化させられた状態とされているので、処分場内の保有水及び雨水等の外海への浸出を防ぐための止水性をより高めるという効果を有すると共に、前記遮水シート同士の重複部分におけるより高い接合強度を確保できる。
【0013】
本発明の遮水シートの敷設構造は、遮水シートの敷設構造において、前記硬化物が接着剤であることを特徴とする。
【0014】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、上述の効果が得られると共に、前記硬化物を接着剤とすることで、コンクリート等の他の硬化物に比較して、速硬化性があり施工期間の短縮を図ることができるとともに、硬化した接着剤により高い止水性を得ることができる。また、硬化した接着剤は、樹脂等と同様の弾性を有するので、止水した部分に変位が生じても、割れたり剥がれたりしづらいものとすることができる。特に、硬化した状態でゴム状弾性体となる弾性接着剤を用いることにより、さらに上述の効果を高めることができる。また、水中で硬化した接着剤は、気中で硬化した場合と比較して低い接着強度しか発現しないが、十分な止水性を発現することができる。また、上述のような構成とすれば、上述のように海水等の水を遮水シートの重複部分から追い出しながら重複する遮水シート同士の間に接着剤を漏出させて、遮水シート同士を接着させることにより、水中においても接着剤の接着強度をある程度高めることができ、水中で硬化する接着剤を遮水シートの接合に用いることができる。
【0015】
本発明の遮水シートの敷設方法は、遮水シートの敷設構造を用いた遮水シートの敷設方法であって、前記産業廃棄物処分場の水中の底面に前記遮水シートを敷設するとともに、隣接して敷設される遮水シート同士の側縁部が上下に重複するようにし、前記遮水シートの重複部分において前記硬化物を水中で硬化させることにより、前記重複部分を止水された状態とすることを特徴とする。
【0016】
本発明の遮水シートの敷設方法によれば、上述の効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る遮水シートの水中接続方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
[第一の実施の形態]
第一の実施の形態においては、本発明を図1に示す海面埋立用に形成された廃棄物処分場の埋立区域への遮水シートの敷設に応用している。
ここで、図1に示す埋立区域は、四角形状に形成され、底部1を囲む四角形の四辺に対応する部分が、それぞれ、護岸2、護岸3、岸壁4、中仕切5となっている。そして、底部1は、その上面が後述するように水中コンクリートもしくはプレキャストコンクリートからなるコンクリートにより形成されている。
【0019】
また、底部1の周囲は、護岸2,3、岸壁4、中仕切5の内側の斜面である法面部6となっている。そして、底部1及び法面部6には、周知の遮水シートが敷設されている。
次に、図1に示される埋立区域のエリアAを例に挙げて遮水シートの敷設構造を説明する。
【0020】
図2(a),(b)に示すように、この例の遮水シートの敷設構造においては、埋立区域のコンクリートからなる底部1の上面に、複数の長尺な矩形状の遮水シート11が底部1及び法面部6の上面を全て覆うように互いに長手方向をほぼ平行にして敷設されているとともに、互いに隣接する遮水シート11の側縁部11a,11b同士が上下に重複して配置されている。
【0021】
そして、隣接する遮水シート11同士の重複する部分の上には、長尺な細板状のプレート12が、重複部分の長手方向に沿って配置されている。そして、前記プレート12には、ボルト13を挿通させる孔(図示略)が設けられている。そして、上記プレート12の孔と互いに重複する二枚の遮水シート11の重複部分とを貫通するようにしてボルト13が底部1に締結されている。
【0022】
なお、底部1には、たとえば、予め、ネジ孔を有する図示しない部材がコンクリート中に埋設されることでネジ孔が形成されており、該ネジ孔にボルト13が螺合することにより、ボルト13がプレート12および二枚の遮水シート11を底部1に締結した状態となっている。また、前記プレート12及びボルト13は、たとえば、鋼製やステンレス製のものであるが、防錆性を有するものか、防錆処理を施されているものが好ましい。このような構成により二枚の遮水シート11同士は、重複部分で互いに接合した状態となっているとともに、底部1に固定されている。
【0023】
そして、この例の遮水シートの敷設構造においては、二枚の遮水シートの上下に重複する側縁部11a,11bのうちの上側の側縁部11aの側縁およびその周囲に、厚みのある帯状に接着剤(硬化物)15が塗布されている。すなわち、上側の遮水シート11の側縁部11aから下側の遮水シート11(側縁部11b)に跨るように、接着剤15が塗布されている。
【0024】
また、プレート12の左右側縁およびその周囲に、厚みのある帯状に接着剤(硬化物)16が塗布されている。すなわち、プレート12の側縁部から下側の遮水シート11に跨るように、接着剤16が塗布されている。
また、ボルト13の頭部の周縁およびその近傍に厚みのある帯状でかつ環状に接着剤(硬化物)17が塗布されている。すなわち、ボルト13の頭部の周縁部からボルト13の周囲のプレート12に接着剤17が塗布されている。
【0025】
そして、前記接着剤15,16,17は、二つの部材に跨って塗布された部分において、二つの部材の間を止水するようになっている。したがって、遮水シート11の上側の側縁部11aの側縁の近傍に塗布される接着剤15は、隣接する二枚の遮水シート11の側縁部11a,11bの重複部分への水の浸入を阻止して、遮水シート11同士の接合部を止水するものである。また、プレート12およびボルト13の部分に塗布される接着剤16,17は、プレート12の下側と、ボルト13の頭部の下側への水の浸入を阻止して、ボルト13が貫通している遮水シート11の孔の部分に水が侵入するのを阻止することにより、遮水シート11同士の接合部を止水するものである。
【0026】
また、前記接着剤15,16,17の塗布は、隣接する遮水シート11同士の側縁部11a,11b同士が重複するように遮水シート11を底部1上に敷設し、これら遮水シート11同士の重複部分を上記プレート12およびボルト13で接合した後に行われるものとなっており、接着剤15,16,17が水中で硬化するものとなっている。なお、接着剤15,16,17を水中で塗布して硬化させた場合に、水(海水)の影響により、接着剤15,16,17の接着強度が低下することになる。しかし、この例において、接着剤15,16,17は、ボルト13等により既に接合されている遮水シート11の接合に寄与する必要はなく、接着剤15,16,17は、遮水シート11、プレート12、ボルト13等の塗布部分から剥がれない程度の接着強度を水中で発現できるものならばよい。
【0027】
従って、接着剤15,16,17は、透水性が極めて低く、水中において塗布しても、被塗布物に対して剥がれない程度の接着強度を有するものならばよい。また、接着剤15,16,17は、硬化した状態でも弾性を有して弾性変形可能な弾性接着剤(硬化後ゴム状弾性体となるもの)が好ましく、硬化してもある程度弾性変形するものならば、遮水シート11等に外力等が加わって接着剤の塗布部分が多少変位しても、硬化した接着剤が割れたり剥がれたりすることなく、確実に止水性を確保することができる。
【0028】
なお、上記接着剤としては、たとえば、上述のように弾性接着剤を好適に用いることができ、たとえば、ベースが変性シリコーン・エポキシマトリックス系の弾性接着剤を用いることができる。そして、具体的には、不揮発分をほとんど含まず、プライマーを必要としない、一液形マスチック接着剤であるPM165(セメダイン株式会社製)を好適に用いることができる。
また、弾性接着剤であれば、上記接着剤に限られることなく、ベースが特殊シリコーン変性ポリマー系のものや、その他のものを用いることができる。
【0029】
また、この例の接着剤15,16,17としては、弾性接着剤と同様に硬化しても弾性を有する粘着接着剤を用いることができる。そして、具体的に粘着接着剤としては、主成分がシリル基含有特殊ポリマーであるスーパーXNo.8008(セメダイン株式会社製)を用いることができる。なお、セメダイン株式会社製のSG−1などもこの例の接着剤として好適に用いることができる。
また、上述ようなこの例の接着剤15,16,17として好適に用いられる接着剤の好適な特性としては、止水性を長期に維持するために硬化後の弾性が挙げられ、施工性のために常温速硬化性、無溶剤、一液型、ノンプライマー、水分を吸収して硬化する点などが挙げられるが、これらを全て満たしている必要はない。
【0030】
次に、上述のようなシートの敷設構造を用いたシートの敷設方法を説明する。
まず、図1に示すような埋立区域において、水中コンクリートもしくは後述するプレキャストコンクリートを用いて底部1を構築しておく。また、この際に、底部1には、上述のボルト13を螺合するためのネジ孔を形成しておく。
そして、たとえば、後述するシート敷設機を用いて水中に長尺な矩形状の遮水シート11を水中の底部1および法面部6に敷設する。
この際には、各遮水シート11の長手方向を互いに平行にするとともに、隣接する遮水シート11において、側縁部11a,11bが上下に重複するようにしておく。
【0031】
そして、水中において、隣合う2枚の遮水シート11の重複部分に、矩形状の薄板からなるプレート12を配置する。そして、該プレート12を介して2枚の遮水シート11の重複部分の上側から底部1の内部にまで至るボルト13をネジ孔に螺合する。この作業を前記遮水シート11の長さ方向全域に渡って繰り返し行うことにより隣合う2枚の遮水シート11同士を接続するとともに底部1に固定する。
【0032】
その後、重複する2枚の遮水シート11のうち上側の遮水シート11の側縁とその周囲及び前記ボルト13の貫通部分の周縁部及び該プレート12の側縁とその周囲に厚く接着剤15,16,17を水中で塗布する。このようにして上述の部分を接着剤15,16,17で覆うことによって、遮水シート11同士の接合部分において、廃棄物処分場内の保有水及び雨水等の外海等への浸出を防ぐための止水性を保持することができる。また、水中において接着剤15,16,17は、十分な接合強度を発現できるとは限らないが、ボルト13による上述の遮水シート11同士の接合と組み合わせることにより、遮水シート11同士の接合部における十分な接合強度と止水性とを確保できる。
【0033】
また、この例の遮水シートの敷設構造及び敷設方法によれば、遮水シート11を直接水中の底部1及び法面部6に敷設し、次いで、水中で隣合う遮水シート11同士を接合するとともにこれらの接合部分の止水性を水中で接着剤を塗布することにより確保している。従って、従来のように、遮水シート11同士を接合するとともに接合部分での止水性を確保するために、水上で遮水シート11を溶着していた場合のように、遮水シート11に多数のフロートをつけて、水面上に遮水シート11を広げ、次いで、遮水シート11の互い接合すべき側縁部11a,11bを台船上に引き上げて側縁部11a,11b同士を溶着し、次いで、フロートを外して、接合された遮水シート11を沈めるような操作をする必要がない。
【0034】
すなわち、多数のフロートの着脱等の作業をなくすことにより、遮水シートの敷設作業を大幅に省力化することができるとともに、施工期間の短縮及びコストの低減を図ることができる。また、廃棄物処分場の埋立区域の角部分のように底部1の上面と、互いに方向が異なる二つの法面部6とが合わさって立体的な形状を有する部分に遮水シート11を敷設する場合に、互いに接合される前の遮水シート11を敷設してから、敷設された遮水シート11同士を接合できるので、立体的な形状を有する部分にも、従来に比較して容易かつ確実に遮水シート11を敷設できる。
【0035】
また、従来のように遮水シート11同士を水上で溶着する場合に、多少の雨でも作業に影響がでるが、この例においては、水中で遮水シート11同士の接合が可能なので、天候の影響をあまり受けることなく作業を行うことができ、天候による作業の遅れを防止することができる。また。従来のように溶着を用いて遮水シート同士を接合しないので、溶着時のガスの発生をなくすことができる。
【0036】
なお、本発明は、図2に示される遮水シートの敷設構造に限られるものではなく、たとえば、ボルト13に代えてドライブピン(ドライビット)を遮水シート11の重複部分の上からコンクリート製の底部1に打ち込むことにより、遮水シート11同士を重複部分で接合するとともに、底部1に固定するようにしてもよい。
また、図3に示すように、前記プレート12を使用するかわりに、座金18を使用し、重複する2枚の遮水シート11のうち上側の遮水シート11の側縁とその周囲を上記例のように接着剤15で覆うとともに、前記ボルト13の周囲から座金18の周囲までを接着剤19で覆うものとしても、上記例の場合と同様の効果を奏することができる。なお、図3に示される遮水シートの敷設構造は、図2に示す遮水シートの敷設構造と上述のプレート12に代えて座金18を用いるとともに接着剤19の塗布形状が少し異なる以外は同様のものであり、同様の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0037】
また、図4に示すように、上記例の場合と同様に、前記プレート12を介して前記ボルト13で隣接する2枚の遮水シート11を接続し、廃棄物処分場内面に固定した後、前記ボルト13、前記プレート12及び重複する2枚の遮水シート11の接合部全体を覆うように水中コンクリート20を打設することによっても廃棄物処分岸内面の遮水性を保持し、かつ、前記2枚の遮水シート11同士の接合部における十分な接合強度を確保することができる。すなわち、上記接着剤15,16,17,19に変えて、隣合う遮水シート11の重複部分(重複部分より少し広い範囲)全体を遮水性能に優れた水中コンクリート(硬化物)で覆うことにより遮水シート11の接合部分の止水性を確保してもよい。
【0038】
なお、図4においては、底部1が後述するプレキャスト製のコンクリートからなっている。また、遮水シート11同士の重複部において、上記例のように一列ではなく、二列のボルト13により、遮水シート11同士が接合された状態で底部1に固定されている。また、図4において、上記例と同様に接着剤15,16,17を塗布した後に、その上から水中コンクリート20を打設するようにしてもよい。
【0039】
次に、前記埋立区域の底部1をプレキャストコンクリートにより構築した場合の底部1の構造を埋立区域のエリアAを例に挙げて説明する。
図4及び図5に示すように、底部1は、埋立区画の水底上に基礎材21を敷き詰めて均した状態とし、その上にプレキャストコンクリートからなる矩形板状の複数のブロック22,23を敷き詰めることにより形成されている。
なお、基礎材21は、砂、砕石、水砕スラグ等の小径の材料でよい。
また、図6(a),(b)及び図7(a),(b)に示す前記ブロック22、23には、その上で遮水シート11を接合させるための構造を有するブロック23と、このような構造を備えていないブロック22とがある。
【0040】
前記ブロック22,23にはクレーン等を介して、該ブロック22,23を埋立区域の水底に配置させる際の吊下げ用フックとなる吊筋24が四隅の近傍にそれぞれ設けられている。また、ブロック22,23の外周となる四つ側縁部には、各側縁部の端面からジョイント筋25及び止水板26が外方に突出するように設けられている。前記ジョイント筋25は、ブロック22,23の各側縁部の端面において、ブロック22,23の側縁に沿って、上下2列で等間隔に設けられており、ブロック22,23同士を接合する際に用いられるようになっている。
【0041】
また、前記止水板26は、ブロック22,23の周囲の端面において、上下2列に配置された前記ジョイント筋25の間からブロック22,23の全周を囲むように水平に突出して設けられ、ブロック22,23同士の接合部の止水性を高めるようになっている。さらに、図6に示すように、遮水シート11同士を接合されるための構造を有するブロック23においては、前述の図4に示されるように遮水シート11同士を接合する場合に使用される前記ボルト13を螺合するためのネジ孔28が二列に形成されているとともに、このネジ孔28に対応した位置に開口部が設けられている前記プレート12及びボルト13が2列並行に配置されている。なお、プレート12及びボルト13は、遮水シート11を敷設した後に、その上から取り付けられることになる。なお、ブロック23において、ネジ孔28を一列にして、前述の図2や図3に示す遮水シート11の接合方法に対応するものとしてもよい。
【0042】
そして、このようなブロック22,23が、図5に示すように、底部1に、並列に配設されている。すなわち、矩形状の各ブロック22,23は、互いに平行に、短辺方向に沿って複数列に配置されているとともに、隣合う列のブロック22,23同士の配置位置が約ブロック22,23の短辺の半分の長さだけずれるように配置されている。また、隣合う各ブロック22,23同士は、各ブロック22,23から突出するジョイント筋25及び止水板26が接触しない程度に間隔をあけて配置されている。
【0043】
そして、これらブロック22,23同士の間には、たとえば、接着剤やシーリング材といった樹脂製の硬化材29が充填されており、これらの硬化材29とジョイント筋25とによりブロック22,23同士が接合されるとともに、ブロック22,23同士の間の止水性を高めている。また、不等沈下等により底部1が変位しても、前記硬化材29を硬化した際に比較的高い弾性を有する弾性接着剤やシーリング材等の硬化材29とすることにより、前記変位が硬化材29の部分で吸収され、ブロック22,23やブロック22,23同士の接合部を保護するようになっている。なお、廃棄物処分場建設地の地盤が例えば岩盤などの一定の強度を有する場合は、前記硬化材29として例えば水中コンクリート等の硬化時に弾性を持たない硬化材を使用してもよく、更に、底部1に前記ブロック22,23の代わりに水中コンクリートを打設してもよい。
【0044】
次に、廃棄物処分場の埋立区域のエリアBの法面部6における遮水シートの敷設構造を説明する。通常法面部6においては、底部1のように水中コンクリートやプレキャストコンクリートを用いることなく、遮水シート11を2枚重ねて敷設し、更に不織布34で保護することによって、法面部の遮水性を確保している。従って、遮水シート11同士の接合においては、図8に示すように、上下に二枚重ねられた二枚の遮水シート31,33を隣接する上下二枚の遮水シート31,33に接合することになる。なお、図8に示す上下二枚の遮水シート31,33の接合部分は、たとえば、図10に示す埋立区域のエリアBの法面部6において、隣合う遮水シート31,33の法面部6の傾斜方向に沿った側縁部同士が接合されるものである。また、遮水シート31,33のうちの下側の遮水シート31は、法面部6から前記底部1上に連続して敷設されて上述の遮水シート11となるものである
【0045】
図8に示すように、該遮水シートの敷設構造においては、法面部6の表面を覆うように敷設される第一の遮水シート31、該第一の遮水シート31の上面に配置される保護材32、該保護材32の上面に敷設される第二の遮水シート33、該第二の遮水シート33の表面を覆うように敷設される不織布34、隣合う第一の遮水シート31同士,隣合う第二の遮水シート33同士のそれぞれの重複部分を接合するために使用される複数のボルト13、遮水シート31,33と前記ボルト13の頭部との間に介在する複数のプレート12、重複する前記第一の遮水シート31の接合用の前記ボルト13と螺合するネジ孔を有するジョイントプレート36、遮水シート31,33の接合部分及び前記ボルト13、プレート12を覆うように打設される水中コンクリート37,38、該水中コンクリート37と前記保護材32との高低差によりに生ずる段差を埋めるために配置される傾斜部39とが備えられている。
尚、前記保護材32は、例えば、不織布や砂等のクッション材であり、廃棄物を埋めたてる際の衝撃を吸収するために使用される。
又、前記傾斜部39は、水中コンクリート37上面に敷設される第二の遮水シート33が水中コンクリート37の角でほぼ直角に曲がった状態で敷設されることを防止するために設けられる。傾斜部39は、例えば、前記水中コンクリート37と一体に設けられ、傾斜部39の水中コンクリート37側の側縁部が、水中コンクリート37とほぼ同じ厚みとされ、反対側となる前記保護材32側の側縁部が、保護材32とほぼ同じ厚みとなり、かつ、上部が傾斜面となるように打設される。尚、前記傾斜部39は、水中コンクリート37を打設した後に設けてもよいし、水中コンクリート以外の部材を使用してもよい。
また、隣合う遮水シート31,33同士の接合部の遮水性を高めるために前記第一の遮水シート31、前記第二の遮水シート33及び前記プレート13の側縁及びそれらの周縁部及び前記ボルト13の貫通部分の周縁部に、前述の図1に示す遮水シート11の接合の場合と同様に、接着剤(図示略)を塗布する。
【0046】
次に、法面部6における遮水シートの敷設方法を説明しながら、より具体的に遮水シートの敷設構造を説明する。
長尺な矩形状の複数の第一の遮水シート31をそれぞれ法面部6の上から下に向かって敷設する。この際に、法面部6の傾斜方向に沿ってそれぞれ敷設された複数の第一の遮水シート31においては、その左右の側縁部が隣接する第一の遮水シート31の側縁部と重複するように敷設する。
【0047】
また、隣合う2枚の第一の遮水シート31の重複部分と前記法面部6との間には前記ジョイントプレート36を配置しておく。そして、第一の遮水シート31の重複部分及びその上の前記プレート12を貫通して前記ボルト13をジョイントプレート36に螺合させることにより重複する2枚の第一の遮水シート31同士を接合する。その後、該接合部の遮水性を高めるために前記第一の遮水シート31及び前記プレート13の側縁及び周縁部及び前記ボルト13の貫通部分の周縁部に前記接着剤を塗布し、更に、該接合部全体を覆うように前記水中コンクリート37を打設する。この作業を前記第一の遮水シート31同士の接続部全域に渡って繰り返し行うことにより隣合う2枚の遮水シート31同士を接続する。
【0048】
一方、法面部6において、前記第一の遮水シート31の上の前記水中コンクリート37が打設される部分を除く部分に保護材32を配置する。また、前記第一の遮水シート31同士の接合部分に打設された前記水中コンクリート37と前記第一の遮水シート31上に配置された保護材32との高低差によりに生ずる段差を埋めて斜面とするために配置される傾斜部39を前記水中コンクリート37の左右に隣接して配置する。
【0049】
次に、法面部6の第一の遮水シート31上に前記保護材32、傾斜部39、水中コンクリート37を介して第二の遮水シート33を第一の遮水シート31と同様に敷設する。また、この際に、隣合う第二の遮水シート33の側縁部同士が、隣合う第一の遮水シート31同士の重複部分上において、重複して配置されるようにする。
【0050】
前記2枚の第二の遮水シート33の接合部となるそれぞれの側縁部を前記水中コンクリート37の上面で重ね合わせ、その重複部分の上面から前記プレート12を介して前記ボルト13を水中コンクリート37に形成されたネジ孔に螺合して、重複する2枚の第二の遮水シート33同士を接合する。その後、該接合部の遮水性を高めるために前記第二の遮水シート33及び前記プレート12の側縁及び周縁部及び前記ボルト13の貫通部分の周縁部に前記接着剤(図示略)を塗布し、更に、該接合部全体を覆うように前記水中コンクリート38を打設する。この作業を前記第二の遮水シート33同士の接続部全域に渡って繰り返し行うことにより隣合う2枚の遮水シート33同士を止水性を付与した状態で接続することができ、かつ、埋立区域内の保有水及び雨水等の外海への浸出を防ぐための止水性を保持することができる。
【0051】
なお、前記水中コンクリート37,38が十分な遮水性を有するときは、前記接着剤を塗布しなくてもよい。また、図9に示すように、重複する2枚の第一の遮水シート31同士の接合部分の下側の法面を接合部の長さ方向に沿って掘削し、該掘削箇所の底面に2つのH型鋼40を、その下側のフランジ面が掘削箇所の底面に当接するように左右に平行に配置する。そして、該2つのH型鋼40の上フランジ面同士に掛け渡されるように多数のジョイントプレート36を配置するとともに、ジョイントプレート36をH型鋼40に接合した上で、該掘削箇所を法面と面一になるように埋め戻す。そして、上述の接合方法によって、前記第一の遮水シート31及び第二の遮水シート33を接合してもよい。このようにすれば、ジョイントプレート36がH型鋼40により法面部6に確実に固定されるので、第一の遮水シート31同士の接合部がボルト13により、法面部6に強固に締結された状態となる。なお、図10においては、法面部6にH型鋼40が埋設された状態が図示されている。
【0052】
次に、第二の遮水シート33の底部1側の端部の底部1への固定について説明する。なお、上述のように第一の遮水シート31は、法面部6から底部1上に連続して敷設されるが、第二の遮水シート33は、法面部6から底部1の法面部6の近傍まで敷設され、底部1の法面部6の近傍の部分で底部1に固定されるようになっている。ここで、図11は、底部1を基礎材21とプレキャストコンクリートとからなるものとした場合であり、図12は、底部1を水中コンクリートとした場合である。図11及び図12に示すように、第二の遮水シート33の端部は、法面部6と底部1との境界に沿った状態とされている。そして、第二の遮水シート33の端部は、前記境界をわずかに底部1側に越えた状態となっている。
【0053】
そして、第二の遮水シート33の端部の底部1への固定は、図11及び図12に示すように、底部1上の法面部6との境界の近傍に、該境界に沿って上述のジョイントプレート36を配置し、その上に、第二の遮水シート33の端部が敷設された状態とする。
【0054】
そして、第二の遮水シート33の端部の上に上述のプレート12を配置する。この際に、ジョイントプレート36のネジ孔とプレート12の挿通孔が上下に重なるようにする。そして、ボルト13をプレート12の上から、プレート12の挿通孔を通って第二の遮水シート33を貫通させて、ジョイントプレート36のネジ孔に螺合させる。そして、第二の遮水シート33の底部1側の端部の側縁上を囲むように水中コンクリート41を打設する。これにより、第二の遮水シート33の端部を底部1に固定することができる。
【0055】
なお、上記ボルト13は、先端は、ジョイントプレート36を越えるとともに第一の遮水シート31を貫通して底部1に至るようになっている。また、第二の遮水シート33の端部側の側縁及びその周囲と、ボルト13の周縁部とに上述の接着剤を塗布してから、水中コンクリート41を打設することが好ましい。また、第一の遮水シート31が底部1側に連続して敷設されて底部1用の上述の遮水シート11となるものとしたが、第一の遮水シート31と遮水シート11を別体として、上述のような第二の遮水シート33の固定部分において、第一及び第二の遮水シート31,33と、遮水シート11とを接合するものとしてもよい。この場合には、第二の遮水シート33の固定部分が、基本的に図4に示される遮水シート11同士の接合部と同様な構成なので、遮水シートの接合部分の止水性を確保することができる。
【0056】
[第二の実施の形態]
次に、本発明の第二の実施の形態の遮水シートの敷設構造及び敷設方法を説明する。
図13、図14(a),(b),(c)及び図15に示すように、第二例の遮水シートの敷設構造においては、第一例で説明したような廃棄物処分場の埋立区域において、第一例と同様に遮水シート51が設されている。すなわち、埋立区域の底面を覆うように複数の長尺な矩形状の遮水シート51が敷設されているとともに、隣接する遮水シート51の側縁部51a,51bが上下に重複するようにされている。そして、これら上下に重複する遮水シート51の間には、接着剤(第一例の場合と同様のもの)が充填された二本の管52が互いに平行に、かつ、遮水シート51の側縁に沿って挟まれている。この管52は、たとえば、織布等のように、内部から接着剤が漏出可能な孔や空隙を有す素材からなるものであり、管52内に接着剤を圧送したり、接着剤を充填したり、接着剤が充填された状態で押圧されたりした際に、管52が膨らむと、前記孔や空隙が広がるような構造となっている。更に、管52は押圧により平板状につぶれるようになっている。なお、前記管52は、織布に限られるものではなく、各種樹脂製のシートや不織布などで、管52の内から外に接着剤が漏出する孔や空隙を多数有するものからなっていてもよい。なお、管52が膨らんだ場合には、上述のように孔や空隙が広がるものが好ましい。
【0057】
また、図15に示すように、二本の管52は、それらのうちの一方が、隣合う遮水シート51の側縁部51a,51bのうちの上側の側縁部51aの下面に固定され、二本の管52のうちの他方が、下側の側縁部51bの上面に固定されている。なお、遮水シート51への管52の固定方法は、特に限定されるものではなく、接着したり、縫いつけたりして固定することができる。
そして、この例においては、上下に重複する遮水シート51の側縁部51a,51bの重複部分を押圧することにより、重複部分内の海水を押し出すとともに、管52内に充填された接着剤を管52から漏出させて、遮水シート51の側縁部51a,51b同士の間に接着剤が塗布されるようになっている。そして、この状態で、遮水シート51の互いに重複する側縁部51a,51b同士が接着剤に接着されて隣合う遮水シート51同士が接合されるとともに、遮水シート51同士の接合部分が接着剤に止水された状態となる。尚、例えば、法面が捨石等からなり、平らに形成されていない場合や、砂地等のように転圧時に反力が取りにくい場合に、板状の部材を2枚の遮水シート51の重複部の下に敷いておくことが好ましい。
【0058】
次に、第二例の遮水シートの敷設構造を有する遮水シートの敷設方法を説明する。
図16に示すように、遮水シート51の敷設は、廃棄物処分場の埋立区域を外海から仕切る護岸53の法面から埋立区域の底部に向かって行われる。
また、遮水シート51の敷設は、台船54と、台船54上のクレーン55と、該クレーン55につり上げられるとともに、遮水シート51を巻いたシートロール56とを備えたシート敷設機により行われるようになっている。また、シート敷設機には、シート敷設機の位置を正確に測定するように誤差補正機構を有するGPSが備えられるとともに、水中におろされたシートロール56の位置を検知するソナーが備えられている。また、シートロール56部分には、水中の敷設状況を撮影するためのビデオカメラや照明等が備えられている。なお、このシート敷設機は、捨て石マウンドに防砂シートを敷設するものを本発明に応用したものであり、該シート敷設機を用いることにより、上述のGPSやソナーやビデオカメラ等により、容易かつ短期間で正確な位置に遮水シート51を敷設することができる。
【0059】
そして、シート敷設機は、シートロール56を台船54上のクレーン55に吊具を介して吊下支持し、GPSにより計測された台船54の位置と、ソナーにより計測された台船54に対するシートロール56の位置とに基づいて、シートロール56の位置を確認しながら、シートロール56を埋立区域の法面及び底部に沿って移動させるとともに、シートロール56から遮水シート51を繰り出し、遮水シート51を法面から底部の上面に向かって敷設する。
なお、この際には、隣合う遮水シート51の側縁部51a,51bが重なるようにする。また、遮水シート51の側縁部51a,51bに、すでに、管52が取り付けられた状態で、遮水シート51を敷設する。
【0060】
そして、遮水シート51の敷設された状態では、図14(a)及び図15に示すように、遮水シート51の重複する側縁部51a,51b同士の間に並列に二本の管52が挟まれた状態で配置されている。
次に、概略を図17に示す圧送装置60により接着剤を管52に圧送し、管52内に接着剤を充填することで、図14(b)に示すように、充填された接着剤により管が膨らんだ状態となる。
【0061】
なお、上記圧送装置60は、図17にその概略を示すように、管52に接続される圧送管61と、該圧送管61に吐出口62aが接続されたシリンダ62と、シリンダ62内に配置された接着剤容器63と、シリンダ62内の接着剤容器63からシリンダ62の吐出口62aに接着剤を押し出すプランジャ装置64とからなるものである。
そして、上記接着剤容器63は、吐出口63aを備えるとともに、吐出口63a以外の部分が密閉された状態の柔軟性を有するものであり、押圧されると、吐出口63aから接着剤を吐出するようになったものである。
【0062】
そして、接着剤容器63の吐出口63aは、シリンダ62の吐出口62aにその内側から嵌合固定されるようになっており、シリンダ62内に吐出口63aが吐出口62aに嵌合固定された状態で接着剤容器63を収納し、該接着剤容器63を押圧するようにプランジャ装置64を作動させた場合に、シリンダ62内に接着剤が触れることなく、シリンダ62の吐出口62aから接着剤が圧送管61に吐出するようになっている。従って、圧送装置60のシリンダ62及びプランジャ装置64は、接着剤に触れることがなく、シリンダ62やプランジャ装置64において、付着した接着剤が硬化して使用が困難な状態となるようなことがなく、圧送装置60のメンテナンスが極めて容易なものとなる。
【0063】
このような圧送装置60により、接着剤が充填されて膨らんだ管52においては、上述のように管52に形成された孔や空隙が広がって、容易に内部の接着剤が露出する状態となっている。この状態で、図14(c)に示すように、隣合う遮水シート51の上下に重複した側縁部51a,51bの部分を上からローラ等により転圧していくと、重複した側縁部51a,51b同士の間から海水が押し出されるとともに、押圧された管52から接着剤が漏出し、重複した側縁部51a,51b同士の間に接着剤が塗布された状態となる。この際には、重複した側縁部51a,51bの間の水が押し出されて接着剤が塗布されるので、接着剤の接着力に対する水の影響を軽減することができる。従って、接着剤を水中で塗布して硬化させるものとしても、遮水シート51同士の接着に必要な接着強度を得ることができる。
【0064】
また、第一例で述べたように、接着剤は、水中で硬化しても十分な止水性を示すので、接着剤により接着された隣合う遮水シート51同士の接合部は、十分な止水性を備えたものとなる。また、第一例と同様に、遮水シート51同士の接合と、接合部分の止水性の確保を、遮水シート51の溶着を用いることなく、水中に遮水シートを敷設した後に水中で行うことができるので、遮水シート51を水上で溶着した場合に生ずる問題を防止することができる。
【0065】
なお、第二例の遮水シートの敷設構造において、上述のように遮水シート51同士を接合した後に、隣合う遮水シート51の重複する側縁部51a,51bのうちの上側の側縁部51aの周囲を覆うように接着剤を塗布してもよい。すなわち、上側の側縁部51aから下側の遮水シート51に跨って接着剤を厚く塗布することにより、第一例の場合と同様に重複する側縁部51同士の間に水が侵入するのを防止することができ、止水性をさらに高めることができる。
【0066】
また、第二例は、上述のものに限定されるものではなく、さらに止水性や接合強度を高めるために、図18(a),(b)に示す変形例のようにしてもよい。 この変形例においては、上述の第二例の構成にさらに以下に記載する構成を付加したものであり、以下に記載する付加される構成以外の点については、第二例と同様の構成を有するものである。
図18に示すように、変形例においては、重複する遮水シート51の側縁部51a,51b同士の上にシール用シート70が貼設された状態となっている。また、シール用シート70は、その左右両端部が、隣合う遮水シート51の左右両端部を覆うように、遮水シート51よりわずかに長く形成されている。そして、シール用シート70の左右両端部は、幅が中央部より広くされており、隣合う遮水シート51の重複部分の端部とその周囲を一体に覆えるようになっている。
また、シール用シート70は、たとえば、その下面が接着面となったものであり、遮水シート51の上側の側縁部51aから下側の遮水シート51に跨るように遮水シート51上に貼設されている。なお、シール用シート70は、その下面が接着剤等により接着面となっていなくともよく。遮水シート51上やシール用シート70の下面に接着剤を塗布して、遮水シート51上に塗布するものとしてもよい。
【0067】
なお、図18は、隣合う遮水シート51の重複部分を押圧する前の状態を示しており、変形例においては、この状態で排水管71が重複する側縁部51a,51b同士の間に挟まれているが、接合が終わった段階では、排水管71は取り除かれた状態となる。
【0068】
次に、この変形例における遮水シートの敷設方法を説明する。
まず、第二例の場合と同様に、遮水シート51の敷設及び管52への接着剤の圧送を行う。また、遮水シート51の敷設においては、隣合う遮水シート51の重複する側縁部51a,51b同士の間に排水管71を挟んだ状態とする。この場合には、遮水シート51と別に排水管71を設置するものとしてもよいし、管52と同様に遮水シート51に排水管71を取り付けて、遮水シート51と一緒に排水管71を設置するものとしてもよい。しかし、後述するように排水管71は、後に撤去するので、遮水シート51に排水管71が取り外し可能に取り付けられている必要がある。
【0069】
そして、少なくとも隣合う遮水シート51の敷設が終了した段階で、上述のようにシール用シート70を隣合う遮水シート51の接合部分に貼り付ける。次に、第二例と同様に、隣合う遮水シート51の重複部分を転圧する。この際に、重複部分がシール用シート70に覆われていることにより、押圧された重複部分から水が抜けにくい状態となっているが、ここで、排水管71にポンプを接続して、重複する遮水シート51の側縁部51a,51b同士の間から水を吸引することにより、容易に重複する側縁部51a,51b同士の間から水を排水して、側縁部51a,51b同士の間に第二例と同様に接着剤を塗布することができる。また、遮水シート51の端側から重複部分を転圧していく際に、転圧されていく箇所から排水管71が除かれるように、排水管71を転圧速度に対応して引き出し、最終的に遮水シート51の重複部分から撤去する。
【0070】
以上のような変形例によれば、隣合う遮水シート51同士の重複部分で、第二例のように、接着剤により、遮水シート51同士が接合されるとともに、接合部分が止水され、かつ、接合部分がシール用シート70に覆われるので、さらに、止水性を高めることができる。また、シール用シート70は、水中で遮水シート51の接合部分に貼設されるので、大きな接合強度は期待できないが、ある程度、遮水シート51同士の接合を補強して接合強度を高めることができる。
【0071】
なお、上記変形例において、排水管71は、その素材が管52と同様に、多数の孔や空隙を有するものとされ、排水管71の端部以外でも水を吸引できるようになっていてもよい。また、排水管71にポンプを接続せずに、転圧により排水管71から水が押し出されるものとしてもよい。また、上述の第二例に、排水管71を応用して重複する側縁部51a,51b同士の間から水を排出するようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、水上での溶着を必要とせずに、遮水シート同士の接合部分を水中で止水した状態とすることができるので、遮水シートの敷設作業の施工が容易になると共に施工期間とコストとを削減できる。
【0073】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、上述の効果が得られると共に、水中で遮水シート同士の接合と接合部分の止水が可能となる。本発明の遮水シートの敷設構造によれば、接合すべき遮水シート同士の間において、水を追い出しながら接着性を備えた硬化物を充填できるので接合強度を高めることができる。本発明の遮水シートの敷設構造によれば、上述の効果が得られると共に、前記シール用シートによりさらに止水性を高めることができる。
【0074】
本発明の遮水シートの敷設構造によれば、上述の効果が得られると共に、前記硬化物を接着剤とすることで、コンクリート等の他の硬化物に比較して、速硬化性があり施工期間の短縮を図ることができるとともに、硬化した接着剤により高い止水性を得ることができる。本発明の遮水シートの敷設方法によれば、上述の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第一の実施の形態の遮水シートの敷設構造及び敷設方法が用いられる廃物処分場の埋立区域を示す図面である。
【図2】第一の実施の形態の遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図3】第一の実施の形態の変形例の遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図4】第一の実施の形態の他の変形例の遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図5】前記遮水シートの敷設構造及び敷設方法における埋立区域の底部を示す図面である。
【図6】前記底部を形成するブロックを示す図面である。
【図7】前記底部を形成するブロックを示す図面である。
【図8】前記埋立区域の法面部における遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図9】前記埋立区域の法面部における遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図10】前記埋立区域の法面部と底部との境界部分を示す図面である。
【図11】前記埋立区域の法面部と底部との境界部分における遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図12】前記埋立区域の法面部と底部との境界部分における遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図13】第二の実施の形態の埋立区域の法面部における遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図14】前記遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図15】前記遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図16】前記遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図17】前記遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【図18】第二の実施の形態の変形例の遮水シートの敷設構造及び敷設方法を示す図面である。
【符号の説明】
11 遮水シート
11a 遮水シートの側縁部
11b 遮水シートの側縁部
13 ボルト
15 接着剤(硬化物)
16 接着剤(硬化物)
17 接着剤(硬化物)
19 接着剤(硬化物)
20 水中コンクリート(硬化物)
31 遮水シート
33 遮水シート
37 水中コンクリート(硬化物)
38 水中コンクリート(硬化物)
51 遮水シート
51a 遮水シートの側縁部
51b 遮水シートの側縁部
52 管
70 シール用シート

Claims (5)

  1. 海面埋立等の水中に廃棄物を埋め立てるための廃棄物処分場の底面に水中で敷設される遮水シートの敷設構造であって、
    複数の遮水シートが廃棄物処分場の底面に敷設されるとともに、互いに隣接する前記遮水シートの側縁部同士が上下に重複して配置され、互いに隣接する前記遮水シート同士の重複部分が水中で硬化した硬化物により止水され
    前記遮水シート同士の重複部分を貫通して廃棄物処分場の底面に固定される複数の固定部材により、遮水シート同士が接合され、
    前記硬化物が、前記遮水シート同士の重複部分のうちの少なくとも前記固定部材の貫通部分の周縁部と、前記遮水シートの重複部分で上側にされた遮水シートの側縁及びその周囲とを覆うように設けられていることを特徴とする遮水シートの敷設構造。
  2. 海面埋立等の水中に廃棄物を埋め立てるための廃棄物処分場の底面に水中で敷設される遮水シートの敷設構造であって、
    複数の遮水シートが廃棄物処分場の底面に敷設されるとともに、互いに隣接する前記遮水シートの側縁部同士が上下に重複して配置され、互いに隣接する前記遮水シート同士の重複部分が水中で硬化した硬化物により止水され
    互いに隣接する前記遮水シートの重複部分の遮水シートの側縁部同士の間に、内部に硬化前の接着性を有する硬化物が充填されるとともに、該硬化物が外部に漏出可能な多数の孔を有する管が配置され、
    前記管を挟んだ状態の前記遮水シートの重複部分を加圧することにより、前記管から硬化物を漏出させて硬化させることにより、隣接する前記遮水シート同士が接合されるとともに、これら遮水シートの重複部分が前記硬化物により止水されていることを特徴とする遮水シートの敷設構造。
  3. 請求項記載の遮水シートの敷設構造において、
    互いに隣接する前記遮水シートの重複部分のうちの少なくとも前記遮水シートの重複部分で上側にされた遮水シートの側縁及びその周囲を覆うように、シール用シートが前記重複部分に貼られた状態もしくは硬化物が硬化させられた状態とされていることを特徴とする遮水シートの敷設構造。
  4. 請求項1〜のいずれか一つに記載の遮水シートの敷設構造において、
    前記硬化物が接着剤であることを特徴とする遮水シートの敷設構造。
  5. 請求項1〜のいずれか一つに記載の遮水シートの敷設構造を用いた遮水シートの敷設方法であって、
    前記産業廃棄物処分場の水中の底面に前記遮水シートを敷設するとともに、隣接して敷設される遮水シート同士の側縁部が上下に重複するようにし、
    前記遮水シートの重複部分において前記硬化物を水中で硬化させることにより、前記重複部分を止水された状態とすることを特徴とする遮水シートの敷設方法。
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