JP5949286B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
電力変換装置としては、例えば、半導体素子を有する半導体モジュールと、該半導体モジュールを収容するモジュール収容部を有し、該モジュール収容部に収容された半導体モジュールとの間に冷媒流路を形成してなる冷却用筐体とを備えたものがある。
この電力変換装置において、本体収容部は、本体部を収容する有底筒状の筒状部と、該筒状部の一端から外側に突出してなるフランジ部とからなる。フランジ部と冷却用筐体との間には、両者の間をシールするシール材が配設されている。
すなわち、半導体モジュールの本体収容部のフランジ部において、4つの辺部のうち、一対の短手辺部以外の辺部であって、本体収容部の長手方向に形成される一対の辺部(長手辺部)には、本体収容部を冷却用筐体に固定するための固定部が設けられていない。
該半導体モジュールを収容するモジュール収容部を有し、該モジュール収容部に収容された上記半導体モジュールとの間に冷媒流路を形成してなる冷却用筐体とを備え、
上記半導体モジュールの上記本体収容部は、一端に開口部を有する有底筒状であり、上記本体部を内部に収容すると共に上記冷却用筐体の上記モジュール収容部に収容される筒状部と、該筒状部の上記開口部側の端部から外側に突出してなるフランジ部とからなり、
該フランジ部と上記冷却用筐体との間には、両者の間をシールするシール材が配設されており、
上記フランジ部は、上記筒状部の上記開口部の周囲において、上記本体収容部の長手方向に形成されると共に上記本体収容部の短手方向に対向する一対の長手辺部と、上記短手方向に形成されると共に上記長手方向に対向する一対の短手辺部とを有し、
上記各長手辺部及び上記各短手辺部には、それぞれ上記本体収容部を上記冷却用筐体に固定するための固定部が設けられ、
上記半導体モジュールを複数備え、該複数の半導体モジュールは、上記短手方向に並んで配置されており、隣り合う上記半導体モジュールの上記本体収容部同士において、隣り合う上記フランジ部の上記長手辺部同士は、互いの上記固定部が上下に重なるようにして該固定部において上記冷却用筐体に対して同じ位置で固定されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
すなわち、例えば、パワー端子は、バスバを介してコンデンサ等に接続される。また、制御端子は、半導体素子を制御するための制御回路基板に接続される。そのため、コンデンサ、制御回路基板等の熱膨張・熱収縮によって半導体モジュールに位置ずれ(特に上記短手方向への位置ずれ)が生じる場合がある。そして、フランジ部におけるシール面圧の変動が繰り返し起こり、シール性の劣化を招くおそれがある。
また、上記固定部が上記領域に設けられているとは、固定部の少なくとも一部が上記量域内にあることをいう。
そのため、隣り合う半導体モジュールの本体収容部同士において、隣り合うフランジ部の長手辺部同士を例えば1つの固定部材を用いて固定することが可能となる。すなわち、固定部材を共用することが可能となる。これにより、体格の小型化、固定箇所の低減による構造の簡素化、固定部材の削減による製造コストの削減等の効果を得ることができる。
上記電力変換装置にかかる参考例について、図を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1〜図5に示すごとく、半導体素子を有する本体部4と、本体部4を収容する本体収容部5とからなる半導体モジュール3と、半導体モジュール3を収容するモジュール収容部21を有し、モジュール収容部21に収容された半導体モジュール3との間に冷媒流路20を形成してなる冷却用筐体2とを備えている。
以下、これを詳説する。
また、冷却用筐体2の内部には、外部から冷媒を導入する冷媒導入部22と、外部に冷媒を排出する冷媒排出部23とが設けられている。冷媒導入部22と冷媒排出部23とは、モジュール収容部21を介して連通しており、冷媒を流通させる冷媒流路20の一部を構成している。なお、図2では、冷媒(図中のC)の流れを矢印で示している。
本体部4は、半導体素子等をエポキシ樹脂等の絶縁樹脂で封止することによって直方体形状に形成されている。
本例において、フランジ部52の一対の長手辺部521及び一対の短手辺部522には、それぞれ1つずつの固定部53が設けられている。すなわち、フランジ部52には、合計4つの固定部53が設けられている。
また、固定部53には、それぞれ固定孔531が設けられている。固定孔531は、固定部53を厚み方向に貫通して形成されている。
本例の電力変換装置1において、半導体モジュール3の本体収容部5は、筒状部51とフランジ部52とからなる。また、フランジ部52と冷却用筐体2との間には、両者の間をシールするシール材6が配設されている。また、フランジ部52は、筒状部51の開口部511の周囲において、一対の長手辺部521と一対の短手辺部522とを有し、各長手辺部521及び各短手辺部522には、それぞれ本体収容部5を冷却用筐体2に固定するための固定部53が設けられている。すなわち、本体収容部5のフランジ部52のすべての辺部に、本体収容部5を冷却用筐体2に固定するための固定部53が設けられている。
すなわち、パワー端子41は、バスバ71を介してコンデンサ等に接続される。また、制御端子42は、制御回路基板72に接続される。そのため、コンデンサ、制御回路基板72等の他の部品の熱膨張・熱収縮によって半導体モジュール3に位置ずれ(特に短手方向Yへの位置ずれ)が生じる場合がある。そして、フランジ部52におけるシール面圧の変動が繰り返し起こり、シール性の劣化を招くおそれがある。
本例は、図6、図7に示すごとく、半導体モジュール3の本体収容部5のフランジ部52の構成を変更した例である。
図6に示すごとく、電力変換装置1は、3つの半導体モジュール3を備えている。3つの半導体モジュール3は、本体収容部5の短手方向Yに並んで配置されている。そして、隣り合う半導体モジュール3の本体収容部5同士において、隣り合うフランジ部52の長手辺部521同士は、互いの固定部53が冷却用筐体2に対して同じ位置で固定されている。
その他の基本的な構成は、参考例と同様である。
その他の基本的な作用効果は、参考例と同様である。
本例は、図9、図10に示すごとく、半導体モジュール3の構成を変更した例である。
図9に示すごとく、電力変換装置1は、3つの半導体モジュール3を備えている。3つの半導体モジュール3は、本体収容部5の短手方向Yに並んで配置されている。そして、隣り合う半導体モジュール3の本体収容部5同士において、隣り合うフランジ部52の長手辺部521同士は、互いの固定部53がその厚み方向に重なるように設けられている。
その他の基本的な構成は、参考例と同様である。
その他の基本的な作用効果は、参考例と同様である。
2 冷却用筐体
20 冷媒流路
21 モジュール収容部
3 半導体モジュール
4 本体部
5 本体収容部
51 筒状部
511 開口部
52 フランジ部
521 長手辺部
522 短手辺部
53 固定部
6 シール材
X 長手方向(本体収容部の長手方向)
Y 短手方向(本体収容部の短手方向)
Claims (2)
- 半導体素子を有する本体部(4)と、該本体部(4)を収容する本体収容部(5)とからなる半導体モジュール(3)と、
該半導体モジュール(3)を収容するモジュール収容部(21)を有し、該モジュール収容部(21)に収容された上記半導体モジュール(3)との間に冷媒流路(20)を形成してなる冷却用筐体(2)とを備え、
上記半導体モジュール(3)の上記本体収容部(5)は、一端に開口部(511)を有する有底筒状であり、上記本体部(4)を内部に収容すると共に上記冷却用筐体(2)の上記モジュール収容部(21)に収容される筒状部(51)と、該筒状部(51)の上記開口部(511)側の端部から外側に突出してなるフランジ部(52)とからなり、
該フランジ部(52)と上記冷却用筐体(2)との間には、両者の間をシールするシール材(6)が配設されており、
上記フランジ部(52)は、上記筒状部(51)の上記開口部(511)の周囲において、上記本体収容部(5)の長手方向(X)に形成されると共に上記本体収容部(5)の短手方向(Y)に対向する一対の長手辺部(521)と、上記短手方向(Y)に形成されると共に上記長手方向(X)に対向する一対の短手辺部(522)とを有し、
上記各長手辺部(521)及び上記各短手辺部(522)には、それぞれ上記本体収容部(5)を上記冷却用筐体(2)に固定するための固定部(53)が設けられ、
上記半導体モジュール(3)を複数備え、該複数の半導体モジュール(3)は、上記短手方向(Y)に並んで配置されており、隣り合う上記半導体モジュール(3)の上記本体収容部(5)同士において、隣り合う上記フランジ部(52)の上記長手辺部(521)同士は、互いの上記固定部(53)が上下に重なるようにして該固定部(53)において上記冷却用筐体(2)に対して同じ位置で固定されていることを特徴とする電力変換装置(1)。 - 請求項1に記載の電力変換装置(1)において、上記本体部(4)には、上記半導体素子に電気的に接続されるパワー端子(41)及び制御端子(42)が設けられており、上記本体収容部(5)におけるフランジ部(52)の上記長手辺部(521)の上記固定部(53)は、上記パワー端子(41)及び上記制御端子(42)が上記本体部(4)から突出している上記長手方向(X)の領域(A)に設けられていることを特徴とする電力変換装置(1)。
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