JP2020120498A - 電力変換装置 - Google Patents

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友啓 田口
Tomohiro Taguchi
友啓 田口
篠原 秀一
Shuichi Shinohara
秀一 篠原
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Abstract

【課題】ばね部によるパワーモジュールの押し付け力を向上することができる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置100は、大面積側面20aを平行に対向して配列された第1、第2パワーモジュール20と、筐体(冷却部材)10と、板部材30とを備える。板部材30は、第1、第2パワーモジュール20間に設けられたスリット32aを有し、また、板部材30の一側端39aと第1パワーモジュール20との間、第1パワーモジュール20とスリット32aとの間、および第2パワーモジュール20とスリット32aとの間に、それぞれ設けられた、第1板ばね部33、第2板ばね部34a、および第3板ばね部34bとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は電力変換装置に関する。
インバータ回路等を構成する複数個のパワーモジュールを備える電力変換装置が知られている。各パワーモジュールは、一対の大面積側面と、この大面積側面の周囲に設けられ二対の側面とを有するほぼ直方体形状に形成されている。各パワーモジュールは、複数の外部端子を外部に突出した状態で冷却部材の収容部内に収容され、締結部材により冷却部材に固定される。
このような電力変換装置として、各パワーモジュールを、側面のいずれかを対向させて直線状に配列し、各パワーモジュールの複数の外部端子が設けられた一面上に取付部材を配して、締結部材により各パワーモジュールを取付部材に固定する構造が知られている。取付部材には、パワーモジュールの配列方向に平行な複数のスリットが設けられている。スリットは、各パワーモジュールに対し、パワーモジュールの配列方向と直交する方向に対として設けられており、このスリット間に、パワーモジュールを冷却部材に押し当てるばね部が設けられている。取付部材を固定する締結部材は、各パワーモジュールの配列方向の両端に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−187563号公報
特許文献1に記載された構造では、締結部材間、換言すれば、パワーモジュールを取付部材に固定する締結部材間、換言すれば、固定部間の距離が長い。このため、パワーモジュールに対する板ばね部による押し付け力が小さくなる。
本発明の一態様による電力変換装置は、複数の端子を有する第1パワーモジュールと、複数の端子を有する第2パワーモジュールと、前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとを、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールそれぞれの前記複数の端子を突出して収容部に収容する冷却部材と、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュール上に配置され、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールを、前記冷却部材の前記収納部側に押し付ける板部材とを備え、前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとは、それぞれ、一対の大面積側面を有し、前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとは、前記第1パワーモジュールの前記大面積側面と前記第2パワーモジュールの前記大面積側面とを平行に対向して配列され、前記板部材は、前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュール間に設けられ、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールそれぞれの前記大面積側面と平行に設けられたスリットと、前記板部材の、前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとの配列方向の一側端と、前記第1パワーモジュールとの間に設けられた第1板ばね部と、前記第1パワーモジュールと前記スリットとの間に設けられた第2板ばね部と、前記第2パワーモジュールと前記スリットとの間に設けられた第3板ばね部とを有する。
本発明によれば、ばね部によるパワーモジュールの押し付け力を向上することができる。
本発明による電力変換装置の一実施の形態を示す外観斜視図。 図1に示す電力変換装置の切断面II−IIにおける外観斜視図。 図1に示す電力変換装置のIII−III線断面図。 図1に示す電力変換装置の板部材の外観斜視図。 図5(a)は、図4に示す板部材の上面図、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線断面図、図5(c)は、図5(a)のVc−Vc線断面図。 図1に示す電力変換装置のVI−VI線要部断面図。 図5に示す板部材の変形例1。 図5に示す板部材の変形例2。 図9(a)は、比較例の板部材による押し付け力を説明するための模式図、図9(b)は、本発明の板部材による押し付け力を説明するための模式図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
図1は、本発明による電力変換装置の一実施の形態を示す外観斜視図である。
なお、以下の説明において、x方向、y方向、z方向は図示の通りとする。
電力変換装置100は、筐体10と、筐体10の収容部11内に収容された複数個(本実施の形態では3個として示す)のパワーモジュール20とを備えている。収容部11の内部には、冷却流路11a(図2参照)が設けられており、筐体10は収容部11内に収容された各パワーモジュール20を冷却する冷却部材としての機能を有する。各パワーモジュール20は、図示はしないが、内部に上アーム回路および下アーム回路を構成するトランジスタ等のスイッチング素子およびダイオード等のパワー半導体素子(図示せず)を有している。トランジスタとしては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等が用いられ、ダイオードとしては、SBD(Schottky Brrier Diode)、FRD(Fast Recovery Diode)等が用いられる。
3個のパワーモジュール20は、電気的に接続されて三相ブリッジ回路からなるインバータ回路を構成している。図示はしないが、電力変換装置100は、パワーモジュール20からの交流出力が接続されるモータジェネレータおよび各パワーモジュール20の正・負極用の接続端子に接続されるコンデンサモジュールを備えている。
なお、筐体10の上部側(z方向側)には、上部筐体が取り付けられ、筐体10は外部から密封されるが、図1では、上部筐体は図示を省略されている。
図2は、図1に示す電力変換装置の切断面II−IIにおける外観斜視図であり、図3は、図1に示す電力変換装置のIII−III線断面図である。
パワーモジュール20は、上下のアーム回路に接続される正・負極の電源用および制御用の複数の外部端子21を有している。
パワーモジュール20は、yz面に平行な一対の大面積側面20aと、xz面に平行な一対の側面20bと、外部端子21が設けられた上面20cと、上面20cに対向する底面20dとを有する扁平な直方体形状に形成されている。
3つのパワーモジュール20は、大面積側面20a同士を平行に対向させて配列されている。各パワーモジュール20は、外部端子21を収容部11から突出した状態で、収容部11内に収容されている。各パワーモジュール20の大面積側面20aそれぞれには、複数の放熱用フィン22(図2参照)が設けられている。冷却流路11aは、冷却水などの冷媒がパワーモジュール20の放熱用フィン22間を流れるように形成されている。
筐体10には、各パワーモジュール20を仕切る仕切り壁12が設けられている。パワーモジュール20の上部側(z方向側)には、溝23が設けられている。溝23にはシール材61が嵌合されており、溝23とシール材61により水密構造を構成している。
各パワーモジュール20の上部側(z方向側)には、板部材30が設けられている。図3に図示されるように、板部材30は、ねじ、ボルト等の締結部材62により、筐体10の収容部11の上端部に固定されている。各パワーモジュール20は、板部材30により、パワーモジュール20の上面20cが押し付けられ、図2に図示されるお湯に底面20dが筐体10の筐体底部13に圧接されている。
図4は、図1に示す電力変換装置の板部材の外観斜視図であり、図5(a)は、図4に示す板部材の上面図、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線断面図、図5(c)は、図5(a)のVc−Vc線断面図である。図6は、図1に電力変換装置のVI−VI線要部断面図である。
板部材30は、パワーモジュール20の外部端子21を挿通するための3つの開口部31a〜31cと、第1、第2スリット32a、32bと、第1〜第6板ばね部33〜36と、4つの締結用孔37を有する。開口部31a〜31cは、y方向に同一の長さを有し、x方向に同じ間隔で形成されている。開口部31a〜31cのx方向およびy方向の長さは、それぞれ、各パワーモジュール20に設けられた複数の外部端子21が挿通され、パワーモジュール20自体は、挿通されないサイズとされている。
第1スリット32aは、x方向において、一端側の開口部31aと中央部の開口部31bの中間に設けられており、第2スリット32bは、x方向において、他端側の開口部31cと中央部の開口部31bの中間に設けられている。第1、第2スリット32a、32bのy方向の長さは同じ長さを有し、開口部31a〜31cのy方向の長さより短く形成されている。
第1板ばね部33は、板部材30のx方向の一側端39aと開口部31aとの間に設けられている。第1板ばね部33は、y方向に離間して設けられた2つの押圧部41aと、2つ押圧部41aのy方向の中間に設けられた中間部41bと、各押圧部41aに隣接して設けられた4つの傾斜部41cを有する。第6板ばね部36は、板部材30のx方向の他側端39bと開口部31cとの間に設けられている。第6板ばね部36は、第1板ばね部33と同様、y方向に離間して設けられた2つの押圧部41aと、2つ押圧部41aのy方向の中間に設けられた中間部41bと、各押圧部41aに隣接して設けられた4つの傾斜部41cを有する。つまり、第1板ばね部33および第6板ばね部36は、それぞれ、押圧部41aと中間部41bとが、それぞれ、上側および下側に位置するように中間部41bを屈曲した波型形状を有する。
第2板ばね部34aは、開口部31aと第1スリット32aとの間に設けられている。第2板ばね部34aは、y方向の中央に設けられた押圧部42aと、押圧部42aに隣接して設けられた2つの傾斜部42bを有する。第3板ばね部34bは、開口部31bと第1スリット32aとの間に設けられている。第3板ばね部34bは、第2板ばね部34aと同様、y方向の中央に設けられた押圧部42aと、押圧部42aに隣接して設けられた2つの傾斜部42bを有する。本一実施の形態では、第1スリット32aを設けることにより、板部材30の開口部31aと開口部31bとの間の領域34に、第2板ばね部34aと第3板ばね部34bとの2つの板ばね部を形成した構造を有する。この構造により、後述するように、第2板ばね部34aと第3板ばね部34bとに、異なるパワーモジュール20を押し付ける機能を持たせている。
第4板ばね部35aは、開口部31bと第2スリット32bとの間に設けられている。第4板ばね部35aは、第2板ばね部34aと同様、y方向の中央に設けられた押圧部42aと、押圧部42aに隣接して設けられた2つの傾斜部42bを有する。第5板ばね部35bは、開口部31cと第2スリット32bとの間に設けられている。第5板ばね部35bは、第2板ばね部34aと同様、y方向の中央に設けられた押圧部42aと、押圧部42aに隣接して設けられた2つの傾斜部42bを有する。本一実施の形態では、第2スリット32bを設けることにより、板部材30の開口部31bと開口部31cとの間の領域35に、第4板ばね部35aと第5板ばね部35bとの2つの板ばね部を形成した構造を有する。この構造により、後述するように、第4板ばね部35aと第5板ばね部35bとに、異なるパワーモジュール20を押し付ける機能を持たせている。
すなわち、図5(b)に図示されるように、第6板ばね部36は、2つの押圧部41aが、パワーモジュール20の上面20cに向けて最も突出している。また、第1板ばね部33は、第6板ばね部36と同様な断面構造を有し、2つの押圧部41aが、パワーモジュール20の上面20cに向けて最も突出している。第1板ばね部33は、2つの押圧部41aにより、パワーモジュール20の第1開口部31aと板部材30の一側端39aの間の部分の上面20cを筐体底部13側に押し付けている。第6板ばね部36は、2つの押圧部41aにより、パワーモジュール20の第3開口部31cと板部材30の他側端39bの間の部分の上面20cを筐体底部13側に押し付けている。
図5(c)に図示されるように、第5板ばね部35bは、押圧部42aがパワーモジュール20の上面20cに向けて最も突出している。第2板ばね部34a、第3板ばね部34bおよび第4板ばね部35aも、第5板ばね部35bと同様な断面構造を有し、押圧部42aが、パワーモジュール20の上面20cに向けて最も突出している。
図6は、図1に示す電力変換装置のVI−VI線要部断面図である。
切断線VI−VIは、板部材30の第1、第6板ばね部33、36それぞれの中間部41bおよび第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bそれぞれの押圧部42aを通る切断線である。
図6に図示されるように、外部端子21が開口部31aに挿通されているパワーモジュール20は、第1スリット32aより−x方向側の部分の上面20cを第2板ばね部34aの押圧部42aにより筐体底部13側に押し付けられている。外部端子21が開口部31bに挿通されているパワーモジュール20は、第1スリット32aより+x方向側の部分の上面20cを第3板ばね部34bの押圧部42aにより筐体底部13側に押し付けられている。外部端子21が開口部31bに挿通されているパワーモジュール20は、第2スリット32bより−x方向側の部分の上面20cを第4板ばね部35aの押圧部42aにより筐体底部13側に押し付けられている。外部端子21が開口部31cに挿通されているパワーモジュール20は、第2スリット32bより−x方向側の部分の上面20cを第5板ばね部35bの押圧部42aにより筐体底部13側に押し付けられている。
筐体10の収容部11内に収容あれる複数のパワーモジュール20は、高さ方向(z方向)にばらつきが生じる。通常、パワーモジュールの高さ方向のばらつきに起因して、板ばね部に対してパワーモジュール20に浮きが生じる。本一実施の形態では、このパワーモジュールの高さ方向のばらつきに起因する板ばね部に対してパワーモジュール20の浮きを抑制することができる。図9(a)、(b)を参照して、この作用について説明する。なお、図9(a)、図9(b)では、パワーモジュールPM2がパワーモジュールPM1より高い位置に配置されている状態を示す。
図9(a)は、比較例の板部材による押し付け力を説明するための模式図である。比較例は、パワーモジュールPM1、PM2間の領域スリットが形成されていない板部材30AによりパワーモジュールPM1、PM2を押し付ける構造を示す。
パワーモジュールPM1は、板部材30Aの開口部43より−y方向側の部分がPM1当接位置48で、押圧部44により筐体底部13側に押し付けられている。しかし、板部材30AにはパワーモジュールPM1、PM2間の領域45にスリットが形成されていないため、板部材30Aの領域45がパワーモジュールPM2の−y方向の角部に、PM2当接位置49で当接する。このとき、領域45は直線的に傾斜し、領域45の開口部43側の下端45aは、上方(z方向)側に持ち上げられる。このため、領域45の開口部43側の下端45aとパワーモジュールPM1の上面間には、隙間Δhが生じる。つまり、パワーモジュールPM1の開口部43より+y方向側には、隙間Δhの浮きが生じる。
図9(b)は、本発明の一実施の形態の板部材による押し付け力を説明するための模式図である。
本発明の一実施の形態では、板部材30には、パワーモジュールPM1、PM2間の領域47にスリット46が設けられている。このため、板部材30のスリット46の両端の外側の部分は、スリット46において高さ方向(z方向)に段差ができるように変形される。領域47にスリット46が形成されているため、スリット46より−y方向側の部分は、パワーモジュールPM1を押し付ける押圧部47aとなり、領域47のスリット46より+y方向側の部分は、パワーモジュールPM2を押し付ける押圧部47bとなる。
このように、板部材30は、スリット46において高さ方向(z方向)に段差ができるように変形し、押圧部47a、47bは、押圧部44とほぼ平行になる。これにより、押圧部47aがパワーモジュールPM1を押し付けるPM1当接位置48は、押圧部44がパワーモジュールPM1を押し付けるPM1当接位置48と同一位置となる。また、押圧部47bは、PM1当接位置48よりも高い位置のPM2当接位置49でパワーモジュールPM2を押し付ける。このため、本発明の一実施の形態によれば、パワーモジュールPM1、PM2に高さのばらつきがあっても、このパワーモジュールPM1、PM2の高さのばらつきを吸収して、各パワーモジュールPM1、PM2に浮きを生じさせることなく、パワーモジュールPM1、PM2を確実に押し付けることができる。
なお、図9(b)に示される押圧部44は、一実施の形態の押圧部41aに相当し、図9(b)に示される貫通孔43は、一実施の形態の押圧部31aまたは31cに相当し、図9(b)に示されるスリット46は、一実施の形態の32a、32bに相当し、図9(b)に示される押圧部47a、47bは、いずれも、一実施の形態の42aに相当する。
図4、図5に図示されるように、板部材30の第1、第2スリット32a、32bのy方向の長さは、開口部31a〜31cの長さより短く、板部材30の4つの締結用孔37は、すべて、第1、第2スリット32a、32bのいずれかの端部の外側に設けられている。具体的には、締結用孔37は、板部材30の第1スリット32aの長手方向の両端の外側に一対、板部材30の第2スリット32bの長手方向の両端の外側に一対設けられている。
締結用孔37を開口部31a〜31cの長手方向の両端の外側に設けると板部材30が大きくなる。従って、板部材30の4つの締結用孔37を、板部材30の、開口部31a〜31cの間に設けられた第1、第2スリット32a、32bに対応する領域に設けることで板部材30を小型化する効果がある。
しかし、締結用孔37を第1、第2スリット32a、32bの長手方向の外側に設けることで、板部材30の締結用孔37からの、換言すれば、固定部からの、第1、第6板ばね部33、36の押圧部41aまでの距離と、第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bの押圧部42aまでの距離とが異なるものとなる。固定部からの距離が小さくなると、ばね部の押圧部による押し付け力は大きくなり、固定部からの距離が大きくなると、ばね部の押圧部による押し付け力は小さくなる。このため、固定部からの距離が大きいばね部の押圧部による押し付け力が不足しないようにすると、固定部からの距離が小さいばね部の押圧部による押し付け力が過剰となり、板ばねに変形や破損が生じる要因となる。
本一実施の形態では、締結用孔37からの距離が小さい第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bに設ける押圧部42aを1つとしたので、第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bは変形しやすくなり、押圧部42aの応力が小さくなる。一方、締結用孔37からの距離が大きい第1、第6板ばね部33、36に設ける押圧部41aを2つとしたので、第1、第6板ばね部33、36は変形し難くなり、押圧部41aの応力は大きくなる。このように、締結用孔37からの距離が小さい第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bに設ける押圧部42aの数を、締結用孔37からの距離が大きい第1、第6板ばね部33、36に設ける押圧部41aの数よりも少なくすることにより、第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bの押圧部42aの応力と、第1、第6板ばね部33、36の押圧部41aの応力とが等しくなる方向に近付けることができる。このように、本一実施の形態では、固定部からの距離が異なる第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bと、第1、第6板ばね部33、36とのパワーモジュール20への押し付け力および強度の確保が図られている。
さらに、本一実施の形態では、板部材30の、パワーモジュール20間の領域34、35に第1、第2スリット32a、32bを設けた。このため、パワーモジュール20に高さ方向のばらつきが生じても、板部材30は、第1、第2スリット32a、32bにおいて高さ方向に段差ができるように変形し、各押圧部42aに対してパワーモジュール20に浮きが生じるのを抑制することができる。
本一実施の形態の板部材30は、1つの板状板金を加工して、第1、第2スリット32a、32b、開口部31a〜31c、第1、第2スリット32a、32b、37を形成することができる。また、1つの板状板金を加工して、押圧部41a、中間部41bおよび傾斜部41cを有する第1、第6板ばね部33、36、並びに押圧部42a、傾斜部42bを有する第2〜第5板ばね部34a、34b、35a、35bを形成することができる。すなわち、本一実施の形態の板部材30は、順送型のプレス成型による作製が可能である。このため、生産性が高く、コスト低減を図ることができる。
(変形例1)
図7は、図5に示す板部材の変形例1を示す。
図7に示す板部材30では、締結用孔37は、貫通孔31a〜31c間に設けられておらず、平面視でほぼ矩形の板部材30の4つのコーナー部に設けられている。1つの締結用孔37aは、板部材30の1つのコーナー部を一方向に延在させ、この延在部の端部近傍に設けられている。このように、板部材30の形状および締結用孔は、締結用孔37は、収容部11の形状に応じて、任意に変更することができる。また、締結用孔37の数は、4つに限られるものではなく、任意の数とすることができる。
また、変形例1の板部材30は、第1〜第6板ばね部33、34a、34b、35a、35b、36は、すべて、押圧部42aおよび押圧部42aの両側に設けられた傾斜部42bを有する同一構造に形成されている。このように、第1〜第6板ばね部33、34a、34b、35a、35b、36は、すべて、1つの押圧部42aを有する構造としてももよい。
(変形例2)
図8は、図5に示す板部材の変形例2を示す。
図8に示す板部材30では、第2〜第5ばね部34a、34b、35a、35bの構造を第1、第2板ばね部33、36と同一にした。つまり、第2〜第5ばね部34a、34b、35a、35bも、第1、第2板ばね部33、36と同様、それぞれ、2つの押圧部41aと、2つの押圧部のy方向の中間に設けられた中間部41bと、各押圧部41aに隣接して設けられた4つの傾斜部41cを有する。
図8に示す構造においては、上述したように、第2〜第5ばね部34a、34b、35a、35bの押圧部41aの応力と第1、第2板ばね部33、36の押圧部41aの応力に差が生じる可能性がある。その差に起因する弊害が生じる場合には、締結用孔37の位置を、第1、第2スリット32a、32bから離れる方向にずらしたり、締結用孔37の数を増やし、貫通孔31a〜31cの近傍にも締結用孔37を設けたりして、固定部から各押圧部41aまでの距離ができるだけ同じになるように調整すればよい。
本一実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)電力変換装置100は、大面積側面20aを平行に対向して配列された第1、第2パワーモジュール20と、第1、第2パワーモジュール20とを収容部11に収容する筐体(冷却部材)10と、第1、第2パワーモジュール上に配置され、第1、第2パワーモジュール20を筐体(冷却部材)10の収容部11側に押し付ける板部材30とを備え、板部材30は、第1パワーモジュール20と第2パワーモジュール20間に設けられ、第1、第2パワーモジュール20それぞれの大面積側面20aと平行に設けられた第1スリット32aと、板部材30の、第1、第2パワーモジュール20の配列方向の一側端39aと、第1パワーモジュール20との間に設けられた第1板ばね部33と、第1パワーモジュール20と第1スリット32aとの間に設けられた第2板ばね部34aと、第2パワーモジュール20と第1スリット32aとの間に設けられた第3板ばね部34bとを有する。この構成によれば、板部材30は、大面積側面20aを平行に対向して配列された第1、第2パワーモジュール20上に配置される。このため、大面積側面20aに直交する方向の側部を対向して配列された第1、第2パワーモジュール20上に板部材30を配置する構造に比し、板部材30の大面積側面20aと平行な方向の長さを短くすることができる。これに伴い、第1板ばね部33および第2板ばね部34aの長さを短くすることができ、第1板ばね部33および第2板ばね部34aによる第1、第2パワーモジュール20の押し付け力を向上することができる。
(2)板部材30を筐体(冷却部材)10に固定する締結部材(固定部)62を、さらに備え、締結部材(固定部)62は、板部材30の第1スリット32aの長手方向の両端の外側に一対設けられている。このため、板部材30を小型化することができ、以って、電力変換装置100の小型化を図ることができる。
(3)上記(2)の構成に加え、第1板ばね部33および第2板ばね部34aは、それぞれ、第1パワーモジュール20または第2パワーモジュール20を押圧する押圧部41a、42aが設けられた波型形状を有し、第1板ばね部33の押圧部41aの数は、第2板ばね部34aの押圧部42aの数よりも多い。締結部材(固定部)62からの距離が小さい第2板ばね部34aに設ける押圧部42aの数を、締結部材(固定部)62からの距離が大きい第1板ばね部33に設ける押圧部41aの数よりも少なくすることにより、第2板ばね部34aの押圧部42aの応力と、第1板ばね部33の押圧部41aの応力とが等しくなる方向に近付けることができる。これにより、第2板ばね部34aの押圧部42aの応力を低減し、かつ、第1板ばね部33によるパワーモジュール20への押し付け力を確保することができる。
なお、上記一実施の形態では、板部材30と筐体10との固定を、締結部材62を用いた締結による方法として例示した。しかし、板部材30と筐体10とは、溶接や接着により固定するようにしてもよい。
上記一実施の形態では、筐体10の収容部11内に3つのパワーモジュール20が収容されたした電力変換装置100として例示した。しかし、筐体10の収容部11内に2つまたは4つ以上のパワーモジュール20が収容された電力変換装置100としてもよい。
上記では、種々の実施形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
10 筐体(冷却部材)
11 収容部
20 パワーモジュール
20a 大面積側面
21 外部端子(端子)
30 板部材
32a 第1スリット
32b 第2スリット
33 第1板ばね部
34a 第2板ばね部
34b 第3板ばね部
35a 第4板ばね部
35b 第5板ばね部
36 第6板ばね部
39a 一側端
39b 他側端
41a、42a 押圧部
62 締結部材(固定部)
100 電力変換装置

Claims (7)

  1. 複数の端子を有する第1パワーモジュールと、
    複数の端子を有する第2パワーモジュールと、
    前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとを、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールそれぞれの前記複数の端子を突出して収容部に収容する冷却部材と、
    前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュール上に配置され、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールを、前記冷却部材の前記収納部側に押し付ける板部材とを備え、
    前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとは、それぞれ、一対の大面積側面を有し、
    前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとは、前記第1パワーモジュールの前記大面積側面と前記第2パワーモジュールの前記大面積側面とを平行に対向して配列され、
    前記板部材は、
    前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュール間に設けられ、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールそれぞれの前記大面積側面と平行に設けられたスリットと、
    前記板部材の、前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとの配列方向の一側端と、前記第1パワーモジュールとの間に設けられた第1板ばね部と、
    前記第1パワーモジュールと前記スリットとの間に設けられた第2板ばね部と、
    前記第2パワーモジュールと前記スリットとの間に設けられた第3板ばね部とを有する電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記板部材を前記冷却部材に固定する固定部を、さらに備え、
    前記スリットの長さは、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールの長さより短く、
    前記固定部は、前記板部材の前記スリットの長手方向の両端の外側に設けられている電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記第1板ばね部および前記第2板ばね部は、それぞれ、前記第1パワーモジュールまたは前記第2パワーモジュールを押圧する押圧部を有し、前記第1板ばね部の前記押圧部の数は、前記第2板ばね部の前記押圧部の数よりも多い電力変換装置。
  4. 大面積側面を平行に対向して配列され、配列方向の一端側に設けられた第1パワーモジュール、配列方向の他端側に設けられた第2パワーモジュールおよび前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとの間に配置された第3パワーモジュールを含む少なくとも3つのパワーモジュールと、
    前記各パワーモジュールを冷却する冷却部材と、
    前記各パワーモジュールを、前記冷却部材に押し付ける板部材とを備え、
    前記板部材は、
    前記第1パワーモジュールと前記第2パワーモジュールとの間に設けられた第1スリットと、
    前記第2パワーモジュールと前記第3パワーモジュールとの間に設けられた第2スリットと、
    前記板部材の、前記第1〜第3パワーモジュールの配列方向の一側端と、前記第1パワーモジュールとの間に設けられ、前記第1パワーモジュールを前記冷却部材に押し付ける第1板ばね部と、
    前記第1スリットと前記第1パワーモジュールとの間に設けられ、前記第1パワーモジュールを前記冷却部材に押し付ける第2板ばね部と、
    前記第1スリットと前記第2パワーモジュールとの間に設けられ、前記第2パワーモジュールを前記冷却部材に押し付ける第3板ばね部と、
    前記第2スリットと前記第2パワーモジュールとの間に設けられ、前記第2パワーモジュールを前記冷却部材に押し付ける第4板ばね部と、
    前記第2スリットと前記第3パワーモジュールとの間に設けられ、前記第3パワーモジュールを前記冷却部材に押し付ける第5板ばね部と、
    前記板部材の、前記第1〜第3パワーモジュールの配列方向の前記一側端と対向する他側端と、前記第3パワーモジュールとの間に設けられ、前記第3パワーモジュールを前記冷却部材に押し付ける第6板ばね部と、を有する電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記板部材を前記冷却部材に固定する固定部を、さらに備え、
    前記第1スリットの長さは、前記第1パワーモジュールおよび前記第2パワーモジュールの長さより短く、
    前記固定部は、前記板部材の前記第1スリットの長手方向の両端の外側に設けられている電力変換装置。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置において、
    前記第2スリットの長さは、前記第2パワーモジュールおよび前記第3パワーモジュールの長さより短く、
    前記固定部は、前記板部材の前記第2スリットの長手方向の両端の外側に設けられている電力変換装置。
  7. 請求項4から6までのいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記第1〜第6板ばね部は、それぞれ、前記第1〜第3パワーモジュールを押圧する押圧部を有し、前記第1板ばね部および前記第6板ばね部それぞれの前記押圧部の数は、前記第2〜第5板ばね部それぞれの前記押圧部の数よりも多い電力変換装置。
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