JP4479575B2 - 防水材の密性検査方法 - Google Patents

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本発明は、漏出する水を遮断した防水材の接合部の密性を検査する方法に関する。
近年、例えばSMW(Soil Mixing Wall)工法などを用いて地盤にソイルセメントとH形鋼の芯材とからなる土留め壁を構築し、この土留め壁で支持させた状態で地盤を開削するとともに、土留め壁内のH形鋼の一フランジ部を露出させ、この露出したフランジ部に例えばスタッドジベルを取り付けてからコンクリートを打設し、コンクリート躯体を、スタッドジベルを介しつつ芯材と一体構築する、いわゆるSCCW(Steel and Concrete Composite Wall)工法と称される施工法が用いられている。
このSCCW工法では、例えばトンネルやよう壁、ボックスカルバートなどを施工する場合と同様、コンクリートの打設前に、土留め壁面に防水材が設置される。SCCW工法における防水材は、主にソイルセメントを通じて土留め壁面から漏出する水(地下水)とコンクリートとを非接触状態に保持するためのものであり、シート状に成形された防水シートや、土留め壁面に吹付け塗布して表面に防水層を形成する塗膜防水材が用いられている。
この種の防水材は、主に露出したフランジ部に接着支持されて土留め壁面に形成されるため、漏出する地下水とコンクリート躯体とを非接触状態に保持するには、防水材とフランジ部との接合部の水密性を確保することが重要となる。この接合部の水密性が確保されない場合には、打設した未硬化状態のフレッシュコンクリートが漏出する地下水で流されたり、硬化後のコンクリート躯体が継続的に地下水と接触されてその耐久性や美観が損なわれるなどの問題が生じることとなる。
このように防水材の接合部の水密性の確保が重要である一方で、その水密性を検査する方法は確立されていなかった。例えばトンネルやよう壁などの施工においても防水材の敷設後に接合部を目視で確認したり、コンクリート躯体を構築した後にコンクリート躯体表面の漏水の有無を目視で確認する程度であった。また、接合部の水密性が確保されずコンクリート躯体表面に漏水が認められた場合には、例えばひび割れなどの水路にウレタン樹脂やエポキシ樹脂などを充填して止水を行なうなどの対策が別途必要とされた。
一方で、例えば廃棄物最終処分場に設けられる遮水シート(防水材)、特に遮断型や管理型の最終処分場の遮水シートでは、遮断を要する水に汚染物質が含まれる場合があるため、その接合部の水密性を検査する方法が規定されている(例えば、非特許文献1参照。)。この水密性の検査方法では、接合部分において接合方向に沿って延びる凹状の溝を予め遮水シートに形成しておき、遮水シート同士を接合する際に、一方の遮水シートの溝と他方の遮水シートによって接合部と繋がる空間が形成されるようにしている。そして、この溝の両端部を端部閉塞用締め具で押さえつけ、溝の内空を気密状態とした段階で、溝にエアポンプから圧力空気を供給する。ついで、溝の内空を所定の圧力(50〜150kPa程度)に調整した段階で、圧力空気の供給を停止し、圧力計によって圧力の変動が生じるか否かを確認して検査を行っている。この水密性の検査方法では、所定の圧力に対し遮水シートの弾性変形などを考慮した許容圧力低下量以上の圧力低下が確認された場合に、接合部の水密性が十分でないと判断され、これにより、接合部の水密性が検査可能とされている。
「廃棄物最終処分場整備の計画・設計要領」、社団法人全国都市清掃会議、第III章、第5項、5.3、p.248−268
しかしながら、コンクリート躯体背面に設置される防水材に対して、廃棄物最終処分場の遮水シートの接合部の水密性検査方法を適用した場合には、防水材に溝を予め形成する必要が生じ、防水材の製作コスト高を招くという問題があった。
さらに、廃棄物最終処分場の遮水シート(防水材)の接合部の水密性検査方法は、シート状の防水材の検査は可能であるが、塗膜型の防水材への適用が困難であるという問題もあった。
本発明は、上記事情を鑑み、防水材に予め溝を形成することなく接合部の水密性などの密性を検査可能な防水材の密性検査方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明は、間隔をあけて並設された隣り合うH形鋼のフランジ部と前記フランジ部に架け渡された防水材の接合部の密性を検査する方法であって、前記フランジ部に設置された前記防水材の接合部分の端部に沿うように通気孔形成部材を設置し、該通気孔形成部材を内包しつつ被覆材で被覆して前記接合部と繋がる通気孔を形成した後、透明の押え板を前記フランジ部に設けたスタッドジベル又はボルトで支持させつつ前記被覆材に当接させて設置し、該通気孔に圧力気体を供給して前記通気孔内を所定の圧力状態とし、該通気孔内の圧力変動を検知することで前記接合部の密性を検査することを特徴とする。ここで、密性とは、水密性及び気密性を示すものである。
また、本発明は、間隔をあけて並設された隣り合うH形鋼のフランジ部と前記フランジ部に架け渡された防水材との接合部の密性を検査する方法であって、
前記フランジ部に予め前記防水材の接合部に沿うように通気孔形成部材を設置しておき、該通気孔形成部材を内包しつつ前記防水材を設置して前記接合部と繋がる通気孔を形成した後、透明の押え板を前記フランジ部に設けたスタッドジベル又はボルトで支持させつつ前記防水材の通気孔形成部材の内包部分に当接させ設置し、該通気孔に圧力気体を供給して前記通気孔内を所定の圧力状態とし、該通気孔内の圧力変動を検知することで前記接合部の密性を検査することを特徴とする。
本発明の防水材の密性検査方法によれば、通気孔形成部材と被覆材とによって、防水材の接合部分の端部に沿い接合部と繋がる通気孔を形成することができ、この通気孔を所定の圧力状態として通気孔内の圧力変動を検知するという簡易な方法で、防水材の接合部の密性を検査することができる。このため、防水シートに予め溝を形成することなく密性を検査することができるとともに、塗膜型の防水材に対しても同様に端部に沿う通気孔を形成して接合部の密性を検査することが可能である。
また、本発明の防水材の密性検査方法においては、押え板を被覆材に当接させつつ設置することで、通気孔を形成する被覆材の弾性変形などの変位により通気孔内の圧力低下が生じることを防止でき、これにより、確実に通気孔内の圧力変動を検知して接合部の密性を検査することが可能となる。
さらに、本発明の防水材の密性検査方法によれば、予め防水材の接合部に沿うように通気孔形成部材を設置して防水材を設置することにより通気孔を形成することができ、この通気孔を所定の圧力状態として通気孔内の圧力変動を検知するという簡易な方法で、防水材の接合部の密性を検査することができる。このため、防水シートに予め溝を形成することなく密性を検査することができるとともに、塗膜型の防水材に対しても同様の方法で検査を行うことが可能となる。
以下、図1から図7を参照し、本発明の第1実施形態に係る防水材の密性検査方法について説明する。本実施形態は、例えばSMW工法などを用いて地盤に構築された、ソイルセメントとH形鋼(芯材)とからなる土留め壁に敷設された防水材の水密性を検査する方法に関し、特にH形鋼のフランジ部と防水材との接合部の水密性を検査する方法に関するものである。
図1は、例えばSMW工法によって構築され、H形鋼1aのフランジ部1bが露出形成された土留め壁1を示したものである。この土留め壁1は、断面H形で例えば幅Bが200mm、高さHが500mmのH形鋼1aが芯材として用いられ、複数のH形鋼1aが例えば500mmの等間隔で並設されている。各H形鋼1aの間には、現地土にセメントスラリー(例えば、セメントとベントナイトと水の混合液体)が混合されて固結したソイルセメント1cが設けられており、複数のH形鋼1aとソイルセメント1cとが一体形成されて周辺地盤を安定的に支持するものとされている。また、H形鋼1aには、露出されたフランジ部1bの幅B方向略中央に、フランジ部1bの上面(露出面)に直交しつつ軸線O1に沿って複数のスタッドジベル1dが並設されている。このスタッドジベル1dは、例えば外径16mmの略円柱棒状に形成されて前記軸線O1方向に適切な間隔で設置され、後工程で土留め壁1に沿って形成されるコンクリート躯体と、H形鋼1aとを一体化するための連結部材とされている。
土留め壁1の表面に設置され、後工程で構築されるコンクリート躯体と土留め壁1から漏出する地下水(水)とを非接触状態に保持する防水材2は、図2および図5に示すように、改質アスファルト系で、例えばその厚さが3.2mmのシート状に形成されており、隣り合うH形鋼1aにそれぞれ接着されている。この防水材2は、H形鋼1aの軸線O1に沿う両側端2a側が、隣り合うH形鋼1aのそれぞれのフランジ部1bの上面に接着されて土留め壁1のソイルセメント1c表面を被覆するように形成されている。ここで、防水材2の側端2a側とフランジ部1bとの接着界面が接合部4とされている。一方、防水材2が接着されないソイルセメント1c部分には、ソイルセメント1cと防水材2との間に不織布3が設けられている。この不織布3は、防水材2の敷設前に設置されるもので、ソイルセメント1cを通じて土留め壁1の表面に漏出した地下水を下方に導水するものとされている。
このように形成された防水材2の接合部4の水密性を検査する手法として、本実施形態では、図3および図5に示すように、はじめに、防水材2の接合部分の側端(端部)2aの外方の側近に、防水材2の側端2aに直交する一端2bから他端2cまでの長さよりも短く形成された複数の繊維からなる紐(通気孔形成部材)5を、この側端2aに沿って設置する。ついで、図4および図5に示すように、防水材2の側端2a側の表面から防水材2の側端2aの外側方に位置するフランジ部1bの上面までの範囲に、紐5が被覆されて内包されるよう、一面が粘着性を有するラップテープ(被覆材)6を強固に接着する。これにより、紐5が設置された側端2aの側近部分には、ラップテープ6とフランジ部1bとによって、防水材2の側端2aに沿う紐5の形状に略等しく形成され、且つ防水材2とフランジ部1bとの接合部4と繋がる通気孔8が画成される。このとき、ラップテープ6は、紐5の長さよりも大きな長さを有するものとされ、ラップテープ5とフランジ部1bとが接着されることで、通気孔8の前記軸線O1方向の先端8a側と後端8b側とが閉塞状態とされる。
ついで、図5に示すように、通気孔8の先端8aもしくは後端8b側のどちらか一端8b側から、ラップテープ6を貫通させて通気孔8内に通気管9の一端9aを挿入しつつ、通気管9とラップテープ6との隙間を埋める。この通気管9の他端9b側には、圧力計測手段10と、バルブ11と、例えばエアポンプなどの圧力気体吐出手段12とが、一端9aから他端9bに向けてこの順に接続されている。
ついで、図6から図7に示すように、例えば透明のアクリル樹脂で矩形板状に形成された押え板13を、例えばスタッドジベル1dや別途フランジ部1bの上面に植設したボルトなどで支持させつつラップテープ6の上面に当接させて設置する。この押え板13は、通気孔8に圧力気体が供給されてラップテープ6が変位することを防止するためのものとされている。また、押え板13は、ラップテープ6のフランジ部1bとの接着部分と押え板13との間に補助部材14を介在させつつ設置され、この補助部材14が押え板13で押圧されることによりラップテープ6とフランジ部1bとの接着部分の気密性が確保される。ここで、押え板13の透明とは、設置した段階で、押え板13の下方に配されたラップテープ6や防水材2を目視確認可能な程度の透明性を示すものとされる。この押え板13を設置した段階で、防水材2の接合部4の密性を検査する準備が完了する。
ついで、通気管9に接続された圧力気体吐出手段12を駆動させるとともに、バルブ11を開放し通気孔8内に圧力気体を供給する。このとき、紐5が複数の繊維で形成されていることにより、この紐5で画成された通気孔8内に各繊維の間を通じて万遍なく圧力気体が供給される。ついで、圧力気体を供給した段階で、略透明とされた押え板13を介して、圧力が付加されたラップテープ6や防水材2に異常な変位が生じていないことを確認する。ラップテープ6や防水材2に異常がないことを確認し、圧力計測手段10の表示値(通気孔8内の圧力)が所定の圧力を示して安定した段階で、バルブ11を閉じ、通気孔8を所定の圧力状態で保持する。この段階から、圧力計測手段10で通気孔8内の圧力を確認しつづけ、圧力が低下するか否かを確認する。例えば、所定の圧力を0.05〜0.15MPaと設定し、この所定圧力に対して20%以上の圧力低下が生じた場合には、防水材2とフランジ部1bとの接合部4の水密性が確保されていないものと判断され、この接合部4を再接着する手直しが施される。一方、圧力低下が認められない、もしくは所定の圧力に対して圧力低下が20%未満の場合には、接合部4の水密性が十分に確保されているものと判断される。
したがって、上記の防水材2の密性検査方法においては、防水材2の接着部分の側端2aに沿って紐5を設置しつつラップテープ6を被覆することで、防水材2とフランジ部1bとの接合部4と繋がる通気孔8を形成することができ、この通気孔8内を所定の圧力としその圧力変動を確認することによって、接合部4の密性を検査することが可能となる。これにより、簡便に防水材2の接合部4の密性検査を行なうことが可能となる。また、本実施形態においては、水密性が確保されていない接合部4をコンクリート躯体が構築される前に手直しすることが可能となる。
さらに、ラップテープ6を押え板13で押圧することで、圧力気体が供給された通気孔8の内容積が、例えばラップテープ6の弾性変形が生じて大きく変化し通気孔8内の圧力が接合部4の密性以外の要因で変動することを防止できる。さらに、押え板13が透明板とされていることによって、通気孔8内に圧力を付加した際に、ラップテープ6や防水材2の異常な変位を、押え板13を介して目視確認することができる。これにより、接合部4の密性を正確に検査することが可能となる。
以上、本発明に係る防水材の密性検査方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記の実施形態では、通気孔形成部材5が複数の繊維からなる紐であるものとして説明を行なったが、通気孔8を画成することが可能で圧力気体を供給した際に通気孔8内に万遍なく圧力気体を供給可能であれば、その材質や形状が限定される必要はなく、例えばストローなどのフレキシブルな円筒部材であってもよいものである。また、土留め壁1のH形鋼(芯材)1aのフランジ部1bに防水材2が固着され、この接合部4の水密性を検査するものとして説明を行なったが、本発明は、例えば防水材2と防水材2との接合部4の水密性を検査することに適用されてもよく、水密性に限らず気密性を検査することに適用されてもよいものである。さらに、本実施形態では、土留め壁1に設置される防水材2に対して、その接合部4の水密性を検査するものとして説明を行なったが、例えばトンネルの覆工コンクリートやボックスカルバートなどの背面に設けられる防水シートや、廃棄物最終処分場の遮水シートの水密性の検査に適用されてもよいものである。また、押え板13が透明のアクリル製であるものとしたが、例えば不透明の塩化ビニル製であってもよく、特にその材質が限定される必要はない。しかし、透明なものの方が検査で圧力をかけた時の防水材2の表面の変状等が確認しやすいメリットがある。さらに、本実施形態では、防水材2が改質アスファルト系の防水シートであるものとしたが、例えばエチレン酢酸ビニル(EVA)系やスチレンブタジエンゴム(SBR)系などの防水シートに適用することも可能で、特に防水材の材質が限定される必要はない。加えて、塗膜防水材に対しても、本実施形態で示したものと同様の手法を用いることで、接合部4の密性を確認することが可能である。
なお、本発明の第1の実施形態の変形として、図8から図9に示すように、防水材2が、H形鋼1aのフランジ部1bに十分な接着幅を持ってスタッドジベル1d付近まで接着できる場合は、フランジ部1bと防水材2との接着面のほぼ中間位置のフランジ部1bに紐5を取り付けてから、防水材2をフランジ部1bに接着することでもよい。この場合、ラップテープ6は必要ないが、紐5に内包されているところは防水材2が若干盛り上がるので、紐5を挟んで両側に補助部材14を介在させて、押え板13を設置すればよい。後は、前記第1実施形態と同じ方法で検査を行う。
ついで、図10から図11を参照し、本発明の第2実施形態に係る防水材の密性検査方法について説明する。
本発明の第2実施形態は、第1実施形態と同様、土留め壁から漏出する地下水(水)を遮断する防水材の接合部の水密性を検査する方法に関するものである。ここで、本実施形態では、第1実施形態と同様の構成について同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の土留め壁1に設置される防水材2は、ゴムアスファルト系の塗膜型の防水材(塗膜防水材)で、土留め壁1の露出されたソイルセメント1cとH形鋼1aのフランジ部1bに下地調整材を吹き付けた後、塗膜防水材を吹き付け塗布して防水層を形成するものである。
この防水材2の水密性を検査する手法として、本実施形態では、図10に示すように、防水材2を塗布する前の段階で、防水材2の接合部4に沿うようにフランジ部1bに紐(通気孔形成部材)5を設置し、この紐5が被覆されるように、防水材2の塗布を行なう。これにより、紐5が設置された部分に、紐5の形状に等しく防水材2とフランジ部1bとの接合部4と繋がる通気孔8が形成される。
このように形成された通気孔8の一端8b側に、図10から図11に示すように、防水材2を貫通させつつ通気管9を挿入し、その隙間を埋めて、押え板13を防水材2に当接させた状態で設置する。この押え板13を設置した段階で、防水材2の接合部4の水密性を検査する準備が完了する。
ついで、通気管9に接続された圧力気体吐出手段12を駆動させるとともに、バルブ11を開放し通気孔8内に圧力気体を供給して、通気孔8内を所定の圧力で気密状態に保持する。この段階から、圧力計測手段10の表示値を確認しつづけ、圧力が低下するか否かを確認する。
したがって、上記の防水材の密性検査方法においては、予め防水材2の接合部4に沿うように紐5を設置し、この紐5を被覆するように防水材2を塗布することによって、接合部4と繋がる通気孔8を形成することができる。よって、この通気孔8を所定の圧力状態としてその圧力変動を確認することで、接合部4の水密性を検査することが可能となる。
以上、本発明に係る防水材の密性検査方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の第2実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記の実施形態では、第1実施形態と同様に、通気孔形成部材5が紐であるものとして説明を行なったがこれに限定される必要はない。また、防水材2がゴムアスファルト系であるものとしたが、例えばシリコン系やエポキシ系、SBR系などの防水材でもよく、特に防水材の材質が限定されるものではない。また、本実施形態と同様の手法を用い、設置した通気孔形成部材5を内包するようにシート状の防水材を設置して通気孔8を形成し、接合部4の密性が検査されてもよいものである。
例えばSMW工法などで構築された土留め壁の一例を示す図である。 図1の土留め壁に防水材を敷設した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る防水材の密性検査方法で用いる通気孔形成部材(紐)を設置した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る防水材の密性検査方法で用いる被覆材(ラップテープ)を設置することによって通気孔を画成した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る防水材の密性検査方法において、通気孔に通気管を設置した状態を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る防水材の密性検査方法において、押え板を設置した状態を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る防水材の密性確認方法において、押え板を設置した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る防水材の密性検査方法において、被覆材を用いずに検査する方法を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る防水材の密性検査方法において、被覆材を用いずに検査する方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る防水材の密性検査方法において、図1の土留め壁に塗膜型の防水材を敷設し通気孔を画成した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る防水材の密性検査方法において、通気管および押え板を設置した状態を示す正面図である。
符号の説明
1 土留め壁
1a H形鋼(芯材)
1b フランジ部
1c ソイルセメント
1d スタッドジベル
2 防水材
2a 側端(端部)
2b 一端
2c 他端
3 不織布
4 接合部
5 紐(通気孔形成部材)
6 ラップテープ(被覆材)
8 通気孔
8a 先端
8b 後端
9 通気管
9a 一端
9b 他端
10 圧力計測手段
11 バルブ
12 圧力気体吐出手段
13 押え板
14 補助部材

Claims (2)

  1. 間隔をあけて並設された隣り合うH形鋼のフランジ部と前記フランジ部に架け渡された防水材の接合部の密性を検査する方法であって、
    前記フランジ部に設置された前記防水材の接合部分の端部に沿うように通気孔形成部材を設置し、該通気孔形成部材を内包しつつ被覆材で被覆して前記接合部と繋がる通気孔を形成した後、透明の押え板を前記フランジ部に設けたスタッドジベル又はボルトで支持させつつ前記被覆材に当接させて設置し、該通気孔に圧力気体を供給して前記通気孔内を所定の圧力状態とし、該通気孔内の圧力変動を検知することで前記接合部の密性を検査することを特徴とする防水材の密性検査方法。
  2. 間隔をあけて並設された隣り合うH形鋼のフランジ部と前記フランジ部に架け渡された防水材との接合部の密性を検査する方法であって、
    前記フランジ部に予め前記防水材の接合部に沿うように通気孔形成部材を設置しておき、該通気孔形成部材を内包しつつ前記防水材を設置して前記接合部と繋がる通気孔を形成した後、透明の押え板を前記フランジ部に設けたスタッドジベル又はボルトで支持させつつ前記防水材の通気孔形成部材の内包部分に当接させ設置し、該通気孔に圧力気体を供給して前記通気孔内を所定の圧力状態とし、該通気孔内の圧力変動を検知することで前記接合部の密性を検査することを特徴とする防水材の密性検査方法。
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