JP2000192446A - 鋼矢板と鋼矢板壁構築方法 - Google Patents

鋼矢板と鋼矢板壁構築方法

Info

Publication number
JP2000192446A
JP2000192446A JP10366241A JP36624198A JP2000192446A JP 2000192446 A JP2000192446 A JP 2000192446A JP 10366241 A JP10366241 A JP 10366241A JP 36624198 A JP36624198 A JP 36624198A JP 2000192446 A JP2000192446 A JP 2000192446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
sheet pile
joint
mortar
mortar filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10366241A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Okimoto
真之 沖本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP10366241A priority Critical patent/JP2000192446A/ja
Publication of JP2000192446A publication Critical patent/JP2000192446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高遮水性および高剛性の地中壁を構築できる
鋼矢板と、鋼矢板壁構築方法を提供する。 【解決手段】 モルタル充填継ぎ手を構成する鋼矢板に
おいて、当該鋼矢板7のフランジ6の一方または両方
に、後行鋼矢板7の継手嵌合割り込みスリット9を確保
し、継ぎ手2を取り囲むようにアングル翼片8を接合延
伸させてモルタル充填用ポケット12を構成することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木,建築用地下
構造物の土留壁や耐震壁基礎として用いる地中壁や遮水
壁さらには、工事中の仮締め切りまたは、ダムや貯水池
の土留め壁や漏水防止のための遮水壁さらには、埋め立
て地や廃棄物投棄場の溶出水の流出防止のための遮水壁
用途等に用いる、鋼矢板と鋼矢板壁構築方法及び、鋼矢
板地中壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、図7に示すように、
鋼矢板1の継ぎ手2の嵌合内部3に水吸水膨張性ポリマ
ー4を塗布し、これが鋼矢板の打設後に周辺の水を吸収
して膨張し、継ぎ手2の嵌合内部3を充填シールして止
水性を発揮するようにした技術がある。
【0003】しかし、この従来技術は、鋼矢板の継ぎ
手嵌合部には、土中圧入精度や、継ぎ手強度の制約から
大きなクリアランスはとれず、継ぎ手嵌合部に塗布した
水膨張性シール材4も鋼矢板1の嵌合圧入時に削り取ら
れることが多く、信頼性が低い。さらに、水膨張性シー
ル材4は、高分子材料よりなる吸水性ポリマーからな
り、強度や耐久性も低く、大きな止水性や信頼性には限
界がある。
【0004】従来技術として、登録実2093395
に係る鋼矢板がある。この鋼矢板は、継ぎ手部の嵌合内
部の軸長方向に凹状溝が穿設され、凹状溝に水膨張性シ
ール材が充填されている雌雄同一断面形状の継ぎ手を有
することにより、強度及び止水性が必要な鋼矢板工法に
適する技術である。
【0005】この従来技術の止水構造は、従来技術
に較べ充分な広さの凹状溝が穿設されており、嵌合圧入
時に削り取られることもない。しかし、鋼矢板継ぎ手の
嵌合内部に凹状溝を穿設することは、大きなコストアッ
プを伴ない、また従来技術と同様に高分子材料からな
る吸水性ポリマーの材料からくる耐久性限界も避けがた
い。特に鋼矢板壁を耐震壁地中基礎として用いる場合、
継手のせん断強度や剛性の確保には限界がある。
【0006】従来技術として、特開平1−28012
1に係る止水用鋼矢板およびそれを使用した止水工法が
ある。この工法は、鋼矢板の継ぎ手部の一方の外側に湾
曲した耳プレートを接合することにより、次に打設され
た鋼矢板の腹部に形成された空間にグラウト注入空間を
作り、継ぎ手部のみをグラウト材で完全に止水を行い得
るようにする技術である。
【0007】従来技術の止水構造は、グラウト注入空
間にセメントモルタル等の耐久性の高いグラウト材料を
後注入して、信頼性の高い鋼矢板の止水構造を構築しよ
うとするものである。しかし、湾曲した耳プレートが構
成するグラウト注入空間は、鋼矢板単体で構成するもの
ではなく、後行圧入する鋼矢板と相手方鋼矢板との相関
距離によって構成されることになる。
【0008】この場合、グラウト注入空間の精度は、そ
の後の鋼矢板圧入精度に依存することになり、特に後行
鋼矢板の施工精度が低く回転やねじれが生じた場合、耳
プレートと後行鋼矢板は、大きな隙間を持つことにな
る。さらに、本耳プレートは、片持ち梁として、鋼矢板
の端部外側に突出しており、鋼矢板の地中圧入時に変形
しやすい。
【0009】したがって、グラウト注入空間の閉鎖性は
小さなものとなり、ジェット水による土砂の排除やモル
タル充填の信頼性不足は避けられず、特に大きな継手強
度が必要な耐震地中壁基礎や大きな止水性を要求する遮
水鋼矢板地中壁の構築には無理が出る。
【0010】また、この従来技術は、後行鋼矢板を挟み
込んで位置決め拘束する事もしないので、密閉性の高い
グラウト注入空間の確保には限界がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来技
術,,はいずれも強度や耐久性が低く、また止水
性や信頼性に限界があり、特に鋼矢板壁としての構造一
体性や高遮水性に関して要求を満たすことができないと
いう欠点があった。
【0012】本発明は前記従来の欠点を改良し、構成が
簡潔で、かつ高強度・高剛性、高遮水性、高信頼性等の
要望を満たすことのできる鋼矢板と鋼矢板壁構築方法及
び、鋼矢板地中壁を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は次のように構成
する。請求項1の発明は、モルタル充填継ぎ手を構成す
る鋼矢板において、当該鋼矢板のフランジ部の一方また
は両方から後行鋼矢板の継ぎ手嵌合割り込みスリット部
を確保し、かつ、前記継ぎ手を取り囲むように翼片を接
合延伸させてモルタル充填用ポケットを構成することを
特徴とする。請求項2の発明は、前記スリット部を形成
する翼片の先端と、前記鋼矢板継ぎ手の外縁とを仮留め
したことを特徴とする請求項3の発明は、前記モルタル
充填用ポケットに底板を装着した構成を特徴とする。請
求項4の発明は、前記翼片がL型鋼よりなることを特徴
とする。請求項5の発明は、前記請求項1〜4のいずれ
かの後行鋼矢板の継ぎ手を、先行鋼矢板の継ぎ手にモル
タル充填用ポケットのスリット部を割り込むように挿入
して土中に圧入した後、前記モルタル充填用ポケットに
モルタルを充填することを特徴とする。請求項6の発明
は、後行鋼矢板の圧入前に、モルタル充填用ポケットの
土砂排除およびモルタル充填のいずれか一方または、両
方を行うことを特徴とする。5記載の鋼矢板壁構築方
法。請求項7の発明は、鋼矢板のフランジ部に翼片を接
合して、継ぎ手との間にスリット部を確保し、かつ、当
該継ぎ手を取り囲むように延伸することにより、先行と
後行の鋼矢板を継いだとき、当該鋼矢板の継ぎ手部に前
後2個のモルタル充填用ポケットを構成し、当該ポケッ
トの一方にモルタルを充填し、他方を継ぎ手部遮水の監
視用空間として確保したことを特徴とする。
【0014】請求項1の発明では、鋼矢板のフランジ部
から、当該鋼矢板の継ぎ手を取り囲むように翼片を接合
延伸させるだけで、鋼矢板単体で、後行鋼矢板の割り込
みスリットを有するモルタル充填用ポケットを同時に構
成することができ、簡易に低コストで付加価値の高い鋼
矢板を製作できる。
【0015】しかも、前記の構成により、継ぎ手と翼片
により構成するスリットは、後行鋼矢板の継ぎ手を確実
に挟み込んで位置決め拘束することになり、従来技術
のように後行鋼矢板との相関距離に従ってポケットが形
成されるものではないから、モルタル充填用ポケットの
スリット部には大きな隙間ができない。
【0016】さらに、モルタル充填用ポケットを形成す
る翼片は、片持ち梁として鋼矢板のフランジの外側に突
出しており、鋼矢板の地中圧入時にスリット幅を縮小す
る方向に変形しやすい。この変形効果が有効に作用し
て、連接するU型鋼矢板の継ぎ手嵌合部の外側(又は内
側)に密閉性の高いモルタル充填用ポケットを確保でき
る。
【0017】請求項2の発明では、翼片を接合延伸させ
て、その先端と鋼矢板継ぎ手の外縁により構成されるス
リットを仮留めする。つまり、鋼矢板の継ぎ手と翼片と
により構成するスリット部を溶接や接着材等で仮留めす
ることにより、鋼矢板圧入時の土砂進入により、スリッ
ト部の隙間が開いたりすることがなく、又後行鋼矢板を
挟み込んで位置決め拘束する力も大きくなり、前記仮留
め部を破断しながら後行鋼矢板を圧入連接した後も、モ
ルタル充填用ポケットのスリット部は大きな隙間となら
ない。
【0018】また、後行鋼矢板圧入前にモルタル充填用
ポケットの完全な土砂排除とジェット洗浄や高品質なモ
ルタル充填をすることもできる。但し、スリット部の仮
留めは、後行鋼矢板圧入時の継ぎ手割り込みを妨げない
程度とし、その割り込みで破損して離間する程度の軽微
なものでなければならない。
【0019】請求項3の発明では、先行鋼矢板の継ぎ手
部のモルタル充填用ポケットに底板を設けることによ
り、このモルタル充填用ポケットに土砂の進入がなくな
る。また、土砂の進入圧力によりスリットの隙間が広が
ることもなくなる。特に、請求項2の構成と併用するこ
とにより、高品質で信頼性の高いモルタル充填が実現で
きる。
【0020】請求項4の発明では、翼片をL型鋼にする
ことで、その直線性と形状保持剛性からU型鋼矢板への
高精度取り付けが容易であり、また、L型鋼の2辺と、
U型鋼矢板のフランジと継ぎ手の2辺によって囲まれる
四辺形のモルタル充填用ポケットを低コストで製作でき
る。
【0021】請求項5の発明では、請求項1〜4の発明
の作用,効果との相乗作用により、確実な継ぎ手強度と
高遮水性が得られる。
【0022】請求項6の発明では、鋼矢板のモルタル充
填用ポケットの土砂排除と同ポケットへのモルタル充填
の一方または両方を事前に施すことで、後行鋼矢板の先
行鋼矢板モルタル充填用ポケットへの割り込み時に周辺
土砂の進入がほとんどなく、また、若干の進入があって
も、先行鋼矢板モルタル充填用ポケットのモルタル品質
には殆ど影響がなく、確実な継手強度と高遮水性が得ら
れる。
【0023】請求項7の発明では、鋼矢板の両フランジ
部から後行鋼矢板の継ぎ手嵌合割り込みスリットを確保
しながら、継ぎ手を取り囲むように翼片を接合延伸させ
てモルタル充填用ポケットを構成する鋼矢板を、継ぎ手
を介して逐次嵌合圧入すると、継ぎ手部の前面と背面に
2個のモルタル充填ポケットが同時に出来上がり、ポケ
ットの一方をモルタル充填用に、他方を遮水監視穴とし
て用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。図1、図2、図6(A)は実施形態1
示し、ウエブ5の両側にフランジ6を有し、フランジ6
の先端に継ぎ手2を有するU型の鋼矢板7において、一
方のフランジ6に、前記継ぎ手2を取り囲むようにL型
鋼(以下アングル翼片という)8の一端10を溶接11
により固着して、このフランジ6とアングル翼片8との
間にモルタル充填用ポケット12を構成している。な
お、実施形態1の場合、図6(A)に示すように先行鋼
矢板7aと後行鋼矢板7bで、アングル翼片8は左右反
対のフランジ6に設け、これにより鋼矢板地中壁を構築
できる。
【0025】図3、図4、図6(B)は実施形態2を示
す。この実施形態2では、U型の鋼矢板7のフランジ6
の両側に、実施形態1と同様のアングル翼片8とフラン
ジ6からなるモルタル充填用ポケット12が構成されて
いる。他の構成は実施形態1と同じである。
【0026】さらに説明すると、実施形態1,2におい
て、前記のアングル翼片8の一端部10は、U型の鋼矢
板7のフランジ6に溶接11にて固着するが、先端部1
3は、後行鋼矢板7の継ぎ手2の嵌合に際しての、モル
タル充填用ポケット12への割り込みを妨げないよう、
継ぎ手2の外縁14に近接または接触程度に位置決めす
る(図ではスリット9として説明する)。このアングル
翼片8は、U型の鋼矢板7とほぼ同長に設けられ、その
長手方向両端に向けてこれと平行に伸長している。
【0027】アングル翼片8は、鋼矢板7の継ぎ手2を
取り囲んでモルタル充填用ポケット12を構成できるも
のであればよく、鋼板を冷間成形した湾曲プレートでも
よい。また、アングル翼片8によってモルタル充填用ポ
ケット12を設けるのは先行鋼矢板7に限定する必要は
なく、後行鋼矢板7に構成しても不具合はない。また、
先行鋼矢板7のモルタル充填用ポケット12の底部(打
込み方向下端部)に底板を取付けてモルタル充填用ポケ
ット12の下端を閉じてもよい。ただし、後行鋼矢板7
のモルタル充填用ポケット12には、矢板打込み時の障
害となるので、底板を取付けることができない。
【0028】次に、発明の実施形態の作用を説明する。 図5に示すように、クローラクレーン15に吊り下
げたバイブロハンマー16によりモルタル充填用ポケッ
ト12を有する鋼矢板7を先行鋼矢板として土中17に
圧入する。土中圧入は、バイブロハンマー16や油圧ジ
ャッキ等、従来の鋼矢板土中圧入に準ずる。なお、硬質
地盤の場合、鋼矢板の継ぎ手を取り囲むモルタル充填用
ポケット12を構成する金物が大きな抵抗となって圧入
が困難になった場合は、図に示すジェット水供給装置1
8から配管19をモルタル充填用ポケット12に挿入
し、ウオータージェットで噴射し、ジェット水による土
砂排除と洗浄等を併用することで圧入が容易となる。 つぎに、後行鋼矢板7の継ぎ手2を、先行鋼矢板7
の継ぎ手2におけるモルタル充填用ポケット12のスリ
ット9を割り込むように挿入して土中に圧入する(図
2、図4、図6(A)に示す)。この場合は、ウオータ
ージェットを併用することで圧入が容易となるばかりで
なく、ジェット水がモルタル充填用ポケット12を垂直
に上昇するため、ここに進入した土砂が同時にポケット
から地上に排出され、後工程のモルタル充填に先端の土
砂排除が兼ねられる。 前記,の鋼矢板土中圧入の工程を逐次繰り返
す。 鋼矢板7の土中圧入時に、図5に示すようにモルタ
ル充填用ポケット12に進入した土砂を、地上より挿入
した配管19からの噴射水でジェット洗浄除去する。こ
のとき、モルタル充填用ポケット19の下端部に底板2
0をつけ、アングル翼片8の先端部13と鋼矢板継ぎ手
2の外縁14を接着材または点付け溶接で仮留め接続し
ておけば、両部材間が土中圧入時に拡がらず、かつ底板
20の存在との相互作用で鋼矢板7の土中圧入時にモル
タル充填用ポケット12に土砂が進入せず、ジェット洗
浄が不要となる。なお、前記アングル翼片8の先端部1
3と鋼矢板継ぎ手2の外縁14との接着材または点付け
溶接による仮留めは、後行鋼矢板7の継ぎ手挿入に伴
う、モルタル充填用ポケット12のスリット9への割り
込みを妨げないように、容易に割り先破損して離間する
ような軽微なものとするのがよい。 遮水用のモルタル充填用ポケット12に、図5に示
すモルタル供給装置21からホース22を通してモルタ
ルを充填すると、図2、図4に示す継手嵌合部構造とな
り(但し、モルタルは図示省略する)、鋼矢板継ぎ手2
の高強度・高剛性構造及び高遮水構造が実現する。な
お、このとき、充填用ポケット12への充填モルタル
は、遮水を目的とする場合は、普通セメント以外に、膨
張性セメントや遮水性の高い吸水膨張性高分子系材料を
用いるとさらに効果が大きい。 前記の工程を逐次繰り返して、鋼矢板による高強度
・高剛性の地中壁や、高遮水性の地中壁を構築すること
ができる。 また、図3、図4、図6(B)に示す実施形態2に
おいては、2個のモルタル充填用ポケットが形成され、
これらへのモルタル充填により高強度・高剛性の鋼矢板
壁が構成されると同時に確実な止水性が確保される。ま
た、鋼矢板7の継ぎ手2の前面と背面に形成される2個
のモルタル充填用ポケット12のうちの一方をモルタル
充填用12aに、他方を遮水監視穴12bとして用い、
その中に図5を借用して概念的に矢印で示すファイバー
スコープ等の表面観察装置23を挿入して遮水性を監視
することができる。さらに、ここで漏水が発見された
ら、この遮水監視用空間にモルタルを充填して遮水対策
をバックアップすることもでき、万全の遮水対策を図る
ことができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鋼矢板は
構成が簡潔で、しかも、鋼矢板に構成されるモルタル充
填用ポケットは、鋼矢板単体で構成され、従来技術のよ
うに後行鋼矢板との嵌合時の相関距離によって形成され
るものではないから、モルタル充填用ポケットのスリッ
ト部は鋼矢板の打設状況に左右されず、常にスリット部
の隙間が小さく確保され、その密閉性の高いモルタル充
填用ポケットにモルタルを確実に充填できて、高遮水性
と高強度・高剛性の鋼矢板壁を実現でき、さらに、その
鋼矢板壁によって高剛性、高遮水性の地中壁の構築を実
現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る鋼矢板の端面図である。
【図2】図1の鋼矢板の継ぎ手の嵌合圧入状態を示す端
面図である。
【図3】実施形態2に係る鋼矢板の端面図である。
【図4】図2の鋼矢板の継ぎ手の嵌合圧入状態を示す端
面図である。
【図5】本発明に係る鋼矢板の地中打込み状態の側面説
明図である。
【図6】(A)は、実施形態1の鋼矢板による地中壁の
平面図、(B)は、実施形態2の鋼矢板の継ぎ手の嵌合
圧入状態の斜視図である。
【図7】従来例に係る鋼矢板の嵌合状態の端面図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼矢板 2 継ぎ手 3 嵌合内部 4 水膨張性ポリマー 5 ウエブ 6 フランジ 7 鋼矢板 8 アングル翼片 9 スリット 10 一端 11 溶接 12 モルタル充填用ポケット 13 先端部 14 外縁 15 クローラクレーン 16 バイブロハンマー 17 地中 18 ジェット水供給装置 19 配管 20 底板 21 モルタル供給装置 22 ホース 23 表面観察装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルタル充填継ぎ手を構成する鋼矢板に
    おいて、当該鋼矢板のフランジ部の一方または両方に、
    後行鋼矢板の継ぎ手嵌合割り込みスリット部を確保し、
    かつ、前記継ぎ手を取り囲むように翼片を接合延伸させ
    てモルタル充填用ポケットを構成することを特徴とした
    鋼矢板。
  2. 【請求項2】 前記スリット部を形成する翼片の先端
    と、前記継ぎ手の外縁とを仮留めしたことを特徴とする
    請求項1記載の鋼矢板。
  3. 【請求項3】 前記モルタル充填用ポケットに底板を装
    着した構成を特徴とする請求項1又は2記載の鋼矢板。
  4. 【請求項4】 前記翼片がL型鋼よりなる請求項1〜3
    のいずれかに記載の鋼矢板。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれかの後行鋼矢
    板の継ぎ手を、先行鋼矢板の継ぎ手にモルタル充填用ポ
    ケットのスリット部を割り込むように挿入して土中に圧
    入した後、前記モルタル充填用ポケットにモルタルを充
    填することを特徴とする鋼矢板壁構築方法。
  6. 【請求項6】 後行鋼矢板の圧入前に、モルタル充填用
    ポケットの土砂排除およびモルタル充填のいずれか一方
    または、両方を行うことを特徴とする請求項5記載の鋼
    矢板壁構築方法。
  7. 【請求項7】 鋼矢板のフランジ部に翼片を接合して、
    継ぎ手との間にスリット部を確保し、かつ、当該継ぎ手
    を取り囲むように延伸することにより、先行と後行の鋼
    矢板を継いだとき、当該鋼矢板の継ぎ手部に前後2個の
    モルタル充填用ポケットを構成し、当該ポケットの一方
    にモルタルを充填し、他方を継ぎ手部遮水の監視用空間
    として確保したことを特徴とする地中壁構造。
JP10366241A 1998-12-24 1998-12-24 鋼矢板と鋼矢板壁構築方法 Pending JP2000192446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10366241A JP2000192446A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 鋼矢板と鋼矢板壁構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10366241A JP2000192446A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 鋼矢板と鋼矢板壁構築方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000192446A true JP2000192446A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18486286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10366241A Pending JP2000192446A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 鋼矢板と鋼矢板壁構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000192446A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529004A (ja) * 2000-03-29 2003-09-30 インターナショナル シート パイリング カンパニー エスエイアールエル 矢板壁を作るための方法
US20090232607A1 (en) * 2000-07-28 2009-09-17 Peratrovich, Nottingham & Drage, Inc. Earth retaining system such as a sheet pile wall with integral soil anchors
CN111809640A (zh) * 2020-07-27 2020-10-23 福建兴港建工有限公司 一种围堰结构及其施工方法
CN113216228A (zh) * 2021-01-13 2021-08-06 中交第三航务工程局有限公司 一种组合桩围堰的施工工艺
CN113832997A (zh) * 2021-09-08 2021-12-24 安徽省路港工程有限责任公司 组合钢板桩围堰的施工方法
CN113863339A (zh) * 2021-09-29 2021-12-31 中国建筑第八工程局有限公司 河道内拦河截流结构及其施工方法
CN115341531A (zh) * 2022-07-20 2022-11-15 浙江大东吴集团建设有限公司 一种格栅式拉森桩出土口加固装置
CN115478549A (zh) * 2022-08-23 2022-12-16 中交第二航务工程局有限公司 一种强透水地层锁扣钢管桩与钢板桩组合围堰施工方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529004A (ja) * 2000-03-29 2003-09-30 インターナショナル シート パイリング カンパニー エスエイアールエル 矢板壁を作るための方法
US20090232607A1 (en) * 2000-07-28 2009-09-17 Peratrovich, Nottingham & Drage, Inc. Earth retaining system such as a sheet pile wall with integral soil anchors
US8950981B2 (en) * 2000-07-28 2015-02-10 Pnd Engineers, Inc. Earth retaining system such as a sheet pile wall with integral soil anchors
US9657454B2 (en) 2000-07-28 2017-05-23 Pnd Engineers, Inc. Earth retaining system such as a sheet pile wall with integral soil anchors
US10287741B2 (en) 2000-07-28 2019-05-14 Pnd Engineers, Inc. Earth retaining system such as a sheet pile wall with integral soil anchors
CN111809640B (zh) * 2020-07-27 2022-04-05 福建兴港建工有限公司 一种围堰结构及其施工方法
CN111809640A (zh) * 2020-07-27 2020-10-23 福建兴港建工有限公司 一种围堰结构及其施工方法
CN113216228A (zh) * 2021-01-13 2021-08-06 中交第三航务工程局有限公司 一种组合桩围堰的施工工艺
CN113832997A (zh) * 2021-09-08 2021-12-24 安徽省路港工程有限责任公司 组合钢板桩围堰的施工方法
CN113832997B (zh) * 2021-09-08 2022-10-28 安徽省路港工程有限责任公司 组合钢板桩围堰的施工方法
CN113863339A (zh) * 2021-09-29 2021-12-31 中国建筑第八工程局有限公司 河道内拦河截流结构及其施工方法
CN115341531A (zh) * 2022-07-20 2022-11-15 浙江大东吴集团建设有限公司 一种格栅式拉森桩出土口加固装置
CN115341531B (zh) * 2022-07-20 2024-05-31 浙江大东吴集团建设有限公司 一种格栅式拉森桩出土口加固装置
CN115478549A (zh) * 2022-08-23 2022-12-16 中交第二航务工程局有限公司 一种强透水地层锁扣钢管桩与钢板桩组合围堰施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5428575B2 (ja) 地盤に施工する壁構造及びその施工方法
JP4630197B2 (ja) エレメント、エレメントの接合構造及びエレメントの接合方法
JP2000192446A (ja) 鋼矢板と鋼矢板壁構築方法
JP2008019608A (ja) 鋼管矢板、鋼管矢板壁、パイプルーフ用鋼管、およびパイプルーフ
JP2013159913A (ja) 鋼管矢板工法で使用する鋼管矢板の継手部
JP6015751B2 (ja) 鋼製壁および鋼製壁の施工方法
JP3860143B2 (ja) パイプルーフ用掘削装置およびそれらを用いるパイプルーフ工法
JP2012102497A (ja) 鋼製壁および鋼製壁の施工方法
JP2631242B2 (ja) 鋼管杭用止水継手
JP3368398B2 (ja) 嵌合継手部材および嵌合継手部構造
JP2807587B2 (ja) 鋼矢板用止水板及び地盤掘削方法
JP2002146772A (ja) 鋼矢板継手部の止水構造およびその施工方法
JP3233859B2 (ja) トンネルの接続工法
JP2908735B2 (ja) 鋼管柱列土留壁におけるア−スアンカの施工方法
JPH0978569A (ja) 鋼管矢板
JP2002227187A (ja) 鋼管矢板の継手およびその施工法
JPS6149023A (ja) 既製コンクリ−ト杭の補強方法
JP2002105950A (ja) 継手管止水構造及び継手管の清掃方法
JP2891915B2 (ja) トンネルの接続工法及びトンネル接続用セグメント
JPH07150569A (ja) 地中連続壁の遮水工法
JP2003138557A (ja) 鋼矢板と鋼矢板壁の構築方法
JP4604779B2 (ja) 土留鋼材
JP4394804B2 (ja) 地中連続遮水壁の構築方法
JP2004197399A (ja) 鋼管柱列土留壁における止水継手装置
KR20070033405A (ko) 다발강관을 이용한 그라우팅 방식의 지반보강장치 및 이를통한 지반보강공법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050628