JP2597107Y2 - Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造 - Google Patents
Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造Info
- Publication number
- JP2597107Y2 JP2597107Y2 JP1993021474U JP2147493U JP2597107Y2 JP 2597107 Y2 JP2597107 Y2 JP 2597107Y2 JP 1993021474 U JP1993021474 U JP 1993021474U JP 2147493 U JP2147493 U JP 2147493U JP 2597107 Y2 JP2597107 Y2 JP 2597107Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- soil column
- continuous wall
- continuous
- iron plate
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、RC連続壁とソイル柱
列壁との取合部の構造に係り、特に、その取合部の止水
構造に関する。
列壁との取合部の構造に係り、特に、その取合部の止水
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RC連続壁とソイル柱列壁を止水
壁として使い分ける場合、そのRC連続壁とソイル柱列
壁との取合部には、一般に、その取合部の背面側の地盤
へ、図3に示すように止水用の薬液等20を注入して、
上記取合部を止水構造としている。
壁として使い分ける場合、そのRC連続壁とソイル柱列
壁との取合部には、一般に、その取合部の背面側の地盤
へ、図3に示すように止水用の薬液等20を注入して、
上記取合部を止水構造としている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような取合部の構造では、RC連続壁1とソイル柱列壁
2との剛性の違い、即ち背圧による変形量の違いによっ
て、その取合部にクラック等が生じ、そのクラック等を
介して掘削側に水が湧き出してくる恐れがある。本考案
は、上記のような問題点に着目してなされたもので、簡
単な手段で、取合部の止水性を向上させることを目的と
している。
ような取合部の構造では、RC連続壁1とソイル柱列壁
2との剛性の違い、即ち背圧による変形量の違いによっ
て、その取合部にクラック等が生じ、そのクラック等を
介して掘削側に水が湧き出してくる恐れがある。本考案
は、上記のような問題点に着目してなされたもので、簡
単な手段で、取合部の止水性を向上させることを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のRC連続壁とソイル柱列壁との取合部構造
は、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部において、R
C連続壁の掘削側壁面に上下方向へ延びるように埋設さ
れた鋼材と、背面をソイル柱列壁の掘削側壁面と対向さ
せた状態で、ソイル柱列壁の補強親杭と上記鋼材との間
に架設された鉄板と、その鉄板の背面側に裏込めされた
裏込めモルタルとを備えたことを特徴としている。
に、本考案のRC連続壁とソイル柱列壁との取合部構造
は、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部において、R
C連続壁の掘削側壁面に上下方向へ延びるように埋設さ
れた鋼材と、背面をソイル柱列壁の掘削側壁面と対向さ
せた状態で、ソイル柱列壁の補強親杭と上記鋼材との間
に架設された鉄板と、その鉄板の背面側に裏込めされた
裏込めモルタルとを備えたことを特徴としている。
【0005】
【作用】鉄板及び裏込めモルタルによって、RC連続壁
とソイル柱列壁との取合部掘削側が閉塞された構造とな
る。よって、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部にク
ラック等が生じても、鉄板及び裏込めモルタルが、掘削
側への水の湧き出しを抑止し、背面土砂の流出を防ぐこ
ととなる。
とソイル柱列壁との取合部掘削側が閉塞された構造とな
る。よって、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部にク
ラック等が生じても、鉄板及び裏込めモルタルが、掘削
側への水の湧き出しを抑止し、背面土砂の流出を防ぐこ
ととなる。
【0006】また、鉄板が、背圧による山留め壁の変形
に抵抗するので、上記取合部の変形が低減され、よって
従来よりも上記クラック等の発生が若干,低減する。ま
た、RC連続壁に鋼材を取り付けることで、該RC連続
壁への鉄板の取付けが容易に実施できるようになる。
に抵抗するので、上記取合部の変形が低減され、よって
従来よりも上記クラック等の発生が若干,低減する。ま
た、RC連続壁に鋼材を取り付けることで、該RC連続
壁への鉄板の取付けが容易に実施できるようになる。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図2に示すように、所定方向に
向けてRC連続壁1が公知の手段で構築され、そのRC
連続壁1の端部の内側面に向けて突き当たるように、ソ
イル柱列壁2が公知の手段で構築されている。
まず構成を説明すると、図2に示すように、所定方向に
向けてRC連続壁1が公知の手段で構築され、そのRC
連続壁1の端部の内側面に向けて突き当たるように、ソ
イル柱列壁2が公知の手段で構築されている。
【0008】そのRC連続壁1とソイル柱列壁2との取
合部は、図1に示すような構成をしている。即ち、RC
連続壁1の掘削側壁面に、チャネル材からなる鋼材3
が、軸を上下に、かつ、ウェブ側が壁内に埋め込まれた
状態で固定されている。そして、アングル材等の取付け
部材5が、ソイル柱列壁2の取合部に位置する補強親杭
であるH形鋼4の掘削側側面(フランジ外面)に、全周
隅肉溶接にて固定されて掘削側に突出し、その取付け部
材5に、鉄板6の一端部側背面が全周隅肉溶接にて固着
されている。
合部は、図1に示すような構成をしている。即ち、RC
連続壁1の掘削側壁面に、チャネル材からなる鋼材3
が、軸を上下に、かつ、ウェブ側が壁内に埋め込まれた
状態で固定されている。そして、アングル材等の取付け
部材5が、ソイル柱列壁2の取合部に位置する補強親杭
であるH形鋼4の掘削側側面(フランジ外面)に、全周
隅肉溶接にて固定されて掘削側に突出し、その取付け部
材5に、鉄板6の一端部側背面が全周隅肉溶接にて固着
されている。
【0009】上記鉄板6は、ソイル柱列壁2の掘削面と
所定間隙をあけた状態で、上記鋼材3に向けて延び、そ
の他端部側背面を、アングル材等からなる取付け部材7
を介して該鋼材3に固定している。これによって、該R
C連続壁1の鋼材3とH形鋼4との間に該鉄板6が架設
された状態となって、該取合部の掘削側が閉塞される。
所定間隙をあけた状態で、上記鋼材3に向けて延び、そ
の他端部側背面を、アングル材等からなる取付け部材7
を介して該鋼材3に固定している。これによって、該R
C連続壁1の鋼材3とH形鋼4との間に該鉄板6が架設
された状態となって、該取合部の掘削側が閉塞される。
【0010】また、その鉄板6の背面側にモルタル8が
裏込めされている。なお、上記取合部の背面側へ、従来
のように薬物等を注入してもよい。上記RC連続壁1へ
の鋼材3の埋設方法は、例えば、上記RC連続壁1の取
合部に位置する区画を形成する際、その区画へ、鉄筋籠
と一緒に鋼材3も配設してコンクリートを打設すること
で、該鋼材3をRC連続壁1のコンクリートに埋設した
状態とする。または、構築したRC連続壁1の壁面に対
して該鋼材3を打ち込んで埋設させる。
裏込めされている。なお、上記取合部の背面側へ、従来
のように薬物等を注入してもよい。上記RC連続壁1へ
の鋼材3の埋設方法は、例えば、上記RC連続壁1の取
合部に位置する区画を形成する際、その区画へ、鉄筋籠
と一緒に鋼材3も配設してコンクリートを打設すること
で、該鋼材3をRC連続壁1のコンクリートに埋設した
状態とする。または、構築したRC連続壁1の壁面に対
して該鋼材3を打ち込んで埋設させる。
【0011】また、上記鉄板6の取り付け方法は、構築
が終了したRC連続壁1及びソイル柱列壁2で囲まれた
掘削部の根切りにともなって、上記のように、補強親杭
であるH形鋼4と鋼材3間に、取付け部材5,7を介し
て鉄板6を架設し、その架設した鉄板6の背面側にモル
タル8を裏込めする。上記のような取合部構造では、R
C連続壁1とソイル柱列壁2との剛性の違いにより該取
合部にクラック等が発生しても、上記裏込めしたモルタ
ル8や鉄板6が、掘削側への水の湧き出しを抑止すると
共に、背面土砂の流出が防止される。
が終了したRC連続壁1及びソイル柱列壁2で囲まれた
掘削部の根切りにともなって、上記のように、補強親杭
であるH形鋼4と鋼材3間に、取付け部材5,7を介し
て鉄板6を架設し、その架設した鉄板6の背面側にモル
タル8を裏込めする。上記のような取合部構造では、R
C連続壁1とソイル柱列壁2との剛性の違いにより該取
合部にクラック等が発生しても、上記裏込めしたモルタ
ル8や鉄板6が、掘削側への水の湧き出しを抑止すると
共に、背面土砂の流出が防止される。
【0012】また、掘削が深くなると山留壁が変形し
て、従来にあっては、上記取合部から掘削側へ水の湧き
出しが発生する恐れがあったが、本実施例では、上記鉄
板6が上記山留め壁の変形に抵抗して崩壊事故を抑止す
ると共に、該取合部から浸入する水が掘削側に湧き出る
ことを防止する。また、予めRC連続壁1に上記鋼材3
を設けることで、鉄板6のRC連続壁1側への取り付け
が容易となる。
て、従来にあっては、上記取合部から掘削側へ水の湧き
出しが発生する恐れがあったが、本実施例では、上記鉄
板6が上記山留め壁の変形に抵抗して崩壊事故を抑止す
ると共に、該取合部から浸入する水が掘削側に湧き出る
ことを防止する。また、予めRC連続壁1に上記鋼材3
を設けることで、鉄板6のRC連続壁1側への取り付け
が容易となる。
【0013】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案のRC
連続壁とソイル柱列壁との取合部構造では、簡単な手段
によって、該取合部の止水性が向上するという効果があ
る。
連続壁とソイル柱列壁との取合部構造では、簡単な手段
によって、該取合部の止水性が向上するという効果があ
る。
【図1】本考案に係る実施例のRC連続壁とソイル柱列
壁との取合部構造を示す詳細図である。
壁との取合部構造を示す詳細図である。
【図2】本考案に係る実施例のRC連続壁とソイル柱列
壁との取合部位置を示す平面図である。
壁との取合部位置を示す平面図である。
【図3】従来のRC連続壁とソイル柱列壁との取合部構
造を示す平面図である。
造を示す平面図である。
1 RC連続壁 2 ソイル柱列壁 3 鋼材 4 H形鋼(補強親杭) 6 鉄板 8 裏込めモルタル
Claims (1)
- 【請求項1】 RC連続壁とソイル柱列壁との取合部に
おいて、RC連続壁の掘削側壁面に上下方向へ延びるよ
うに埋設された鋼材と、背面をソイル柱列壁の掘削側壁
面と対向させた状態で、ソイル柱列壁の補強親杭と上記
鋼材との間に架設された鉄板と、その鉄板の背面側に裏
込めされた裏込めモルタルとを備えたことを特徴とする
RC連続壁とソイル柱列壁との取合部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993021474U JP2597107Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993021474U JP2597107Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679827U JPH0679827U (ja) | 1994-11-08 |
JP2597107Y2 true JP2597107Y2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=12055977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993021474U Expired - Lifetime JP2597107Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597107Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP1993021474U patent/JP2597107Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0679827U (ja) | 1994-11-08 |
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