JP2868147B2 - 止水板の設置方法および止水板 - Google Patents

止水板の設置方法および止水板

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JP2868147B2 JP7185251A JP18525195A JP2868147B2 JP 2868147 B2 JP2868147 B2 JP 2868147B2 JP 7185251 A JP7185251 A JP 7185251A JP 18525195 A JP18525195 A JP 18525195A JP 2868147 B2 JP2868147 B2 JP 2868147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高水圧が作用する
地下タンクや立坑等の地下構造物の縦方向の目地部にお
ける、止水板の設置方法および止水板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、高水圧が作用する地下タンクや
立坑等の地下構造物では、大量の地下水が内部に流入す
ることは設備の安全運転上、問題があり、止水板を設け
て漏水を防止している。例えば地下タンクを取り上げて
説明する。図5は地下タンク101の概略構成図であ
る。図5において103は地表面、105は地下水面、
107は側壁、109は底版を表わす。側壁107と底
版109の接合部は応力的な面から回転変形を拘束しな
いようにヒンジ部111が設けられる。地下タンク10
1は地下深くに構築されるので、ヒンジ部111等に5
〜6kgf/cm2 の水圧が作用することもある。このため、
側壁107と底版109との間に止水板113を設け
る。
【0003】図6は、ゴム製の止水板113を示すもの
で、この止水板113は平板状であり、その両端には円
筒部115が設けられ、また、突起117が設けられ
る。この止水板113はコンクリートに埋設される部分
の長さをできるだけ大きくとり、水の流れる距離を長く
することによって漏水量を押さえる。図7は、金属製の
止水板113aを示すもので、この止水板113aは変
位を吸収する湾曲部とコンクリートに埋め込まれる平面
部よりなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の止水板は次のような問題があった。(1)水圧が
高い場合や、施工時の放置期間に止水板のコンクリート
埋込部に付着物が付くことなどにより、漏水を完全にな
くすまでには至っておらず、図5に示すように、止水板
113を多数設置しなければならない。(2)止水板1
13の上下に分離して型枠を設置し、コンクリートを打
設するため、型枠工事が大規模になり、コストアップを
招く。(3)縦方向目地に水平に止水板113を設置す
るので、止水板113の下側へのコンクリートの回り込
みが悪く、止水機能が低下する。(4)図7に示す金属
製の止水板113aは形状が複雑なため、金型によるプ
レス加工で成形されており、かなりのコストを要する。
また、止水板113a同志を円周方向に繋いでいく溶接
が必要であり、複雑な形状のため、面合わせが困難であ
り、結果的に溶接不良を招く。(5)止水板113をコ
ンクリート打設前に配置しなければならず、施工性が悪
い。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、高い止水性を確保
でき、費用も低廉な止水板および止水板の設置方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第1の発明は、先行して打設されるコンクリート
に形鋼を設ける工程と、上端部にアンカーを有する止水
板の下端部を、上端部が前記コンクリートから離れるよ
うに形鋼に取りつける工程と、止水板を包むように後打
ちコンクリートを打設する工程と、を具備することを特
徴とする止水板の設置方法である。第2の発明は、断面
が緩やかなS字形であることを特徴とする止水板であ
る。第3の発明は、断面がZ字形であることを特徴とす
る止水板である。
【0007】止水板の下端部は形鋼に固定され、上端部
は後打ちコンクリートに埋め込まれ、この止水板によ
り、止水が行なわれる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1から図3に基づいて第
1の実施の形態に係る止水板7の設置の手順について説
明する。第1の実施の形態に係る止水板7は、断面が緩
やかなS字形の金属製の止水板である。
【0009】図1に示すように、型枠1を設置し、型枠
1に接するように先行コンクリート5に対してL形鋼3
を埋め込み、この型枠1を用いて先行するコンクリート
(先行コンクリート)5を打設する。次に、図2に示す
ように、先行コンクリート5が固化した段階で型枠1を
撤去し、断面が緩やかなS字形の止水板7の下端部をL
形鋼3に溶接する。9は溶接部である。そして、L形鋼
3の下部に止水用のコーキング材11を設ける。止水板
7の上部にはスタッドジベル13等のアンカー金物を設
置する。
【0010】次に、図3に示すように止水板7の下部に
バックアップ材15を配置し、止水板7の上方に砂17
を配置し、後打ちコンクリート19を打設する。なお、
このS字形の止水板7は変形の方向が水平方向に離れ、
鉛直方向に伸びる場合に適している。
【0011】本実施の形態に係る止水板7によれば、止
水板7の下端が溶接され、上端が後打ちコンクリート1
9に対して埋め込まれた構造となっているので、縦目地
においても確実な止水を行なえる。また、水圧が作用す
る側にバックアップ材15が配置され、反対側に砂17
が充填され、止水板7の変形が拘束されず、水圧による
上向きの力を砂17を介して後打ちコンクリート19に
伝達できるので、高水圧下においても止水性を確保でき
る。またL形鋼3は型枠の内側に配置されるので型枠を
分断することはない。止水板7はその形状が簡単なた
め、金型によるプレス加工が必要でなく、単なる折曲げ
加工でよいので、止水板7の製作コストが非常に安くな
る。さらに固化したコンクリート5に設けられたL形鋼
3に止水板7を溶接するので、従来の止水板113に比
して非常に施工性が良好となる。
【0012】図4は、第2の実施の形態に係るZ字形の
止水板35を示すものである。このZ字形止水板35の
設置方法はS字形止水板7と同様である。このZ字形止
水板35は変形の方向が水平方向に離れ、鉛直方向に伸
縮する場合に適用される。なお、図4において31は先
行するコンクリート、33はL形鋼、37はスタッドジ
ベル、39は砂、41はバックアップ材、43は後打ち
コンクリートを示す。この止水板35によっても第1の
実施の形態に係る止水板7と同様の効果を得ることがで
きる。
【0013】なお、前述した各実施の形態ではL形鋼
3、33を埋め込むようにしたが、L形鋼に限らずコの
字形鋼、平鋼等を設けるようにしてもよい。また、止水
板の形状として、S字形およびZ字形以外の形状でもよ
い。また、スタッドジベル13、37を施工時に設置す
るようにしたが、工場で製作する段階でスタッドジベル
13、37を止水板7、35に取り付けるようにしても
よい。
【0014】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、高い止水性を確保でき、費用も低廉な止水板およ
び止水板の設置方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る止水板7の設置の手
順を示す図
【図2】 第1の実施の形態に係る止水板7の設置の手
順を示す図
【図3】 第1の実施の形態に係る止水板7の設置の手
順を示す図
【図4】 第2の実施の形態に係る止水板35を示す図
【図5】 地下タンク101の要部の概略構成図
【図6】 従来の止水板113を示す図
【図7】 従来の止水板113aを示す図
【符号の説明】
3、33………L形鋼 5、31………先行コンクリート 7、35………止水板 13、37………スタッドジベル 15、41………バックアップ材 17、39………砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E21D 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行して打設されるコンクリートに形鋼
    を設ける工程と、 上端部にアンカーを有する止水板の下端部を、前記上端
    部が前記コンクリートから離れるように前記形鋼に設け
    る工程と、 前記止水板を包むように後打ちコンクリートを打設する
    工程と、 を具備することを特徴とする止水板の設置方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された止水板は断面が緩
    やかなS字形であることを特徴とする止水板。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された止水板は断面がZ
    字形であることを特徴とする止水板。
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CN112854308A (zh) * 2021-01-20 2021-05-28 江苏盛立建设发展有限公司 一种基础底板后浇带的止水钢板支撑结构
CN114607386B (zh) * 2022-04-18 2023-05-05 中国矿业大学 一种带接茬止水结构和注浆系统的单层井壁及其施工方法

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