JP3059051B2 - 鋼管柱列による止水壁の構築方法 - Google Patents

鋼管柱列による止水壁の構築方法

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JP3059051B2 JP6140874A JP14087494A JP3059051B2 JP 3059051 B2 JP3059051 B2 JP 3059051B2 JP 6140874 A JP6140874 A JP 6140874A JP 14087494 A JP14087494 A JP 14087494A JP 3059051 B2 JP3059051 B2 JP 3059051B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、建造物の構築にあたっ
て施設される鋼管柱列土留壁を利用して、恒久止水壁を
構築する方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
建造物の地下構造部分の構築にあたっては、その建造物
を囲む地盤に土留壁を施設し、工事の終了後はこれを埋
め殺しにしている。土止壁のうち鋼管杭を多数連結した
鋼管柱列によるものは、耐力等が優れていることから、
各種の利用が進められている。 【0003】他方、建造物の地下室においては地下水の
侵入を防止する対策が必要であり、従来一般的には、躯
体コンクリートの内側にこれと間隔をおいてコンクリー
トブロック積みなどの内壁を設け、侵入してくる水を躯
体コンクリートと内壁との間を通して釜場に集めて排水
する方法が採られている。したがって、地下室の構造部
分には多くの費用を要することとなっていた。 【0004】また、この地下室への侵入水対策として
は、土留壁に用いたH型鋼を互いに鋼板を溶接して水密
に結合して止水壁を形成することもなされてきたが、こ
の方法では、厚手の鋼板を必要とするばかりでなく、溶
接の手間が多くかかり、施工が面倒で経費が多額になる
という問題がある。 【0005】本発明は、上記の実状にかんがみなされた
もので、土留壁として施設される鋼管柱列壁を、恒久的
な止水壁として活用できるようにして、地下室等におけ
る侵入防止対策に要していた工費の大巾な節減を図ろう
とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、本発明は、杭本管1の外側面の一側
に雄継手材2を、同他側には、上記雄継手材2を囲む一
対の翼部4,5よりなり、そのうち一方の翼部5にはそ
の先端に相当長さ外方に延出する裾部5aを設けた雌継
手材3を、それぞれ杭本管1の長手方向に沿って突設し
た鋼管杭Aを使用し、該鋼管杭Aの多数を互いに雄継手
材2と雌継手材3とを嵌め合せて連結した後、各雌継手
部材3における裾部5aの先端を、連結した相手方の鋼
管杭Aの杭本管1の外側面に、溶接8により水密に固着
することを特徴とするものである。 【0007】 【作用】鋼管杭A,Aの連結は、先に沈設された鋼管杭
Aの雌継手材3内に、後から沈設する鋼管杭Aの雄継手
材2を嵌合しながら行われる。その際、雌継手材3にお
ける一方の翼部5の裾部5aは、相手方である鋼管杭A
の杭本管1の外面に摺接しながら相互の連結が進むこと
になる。したがって、その後の裾部5aと杭本管1との
溶接は容易に行なうことができる。 【0008】鋼管杭A,Aの連結部は、雌継手材3の裾
部5aを有する翼部5が両杭本管1,1に溶接により水
密に固着された構造となるため、それによって地下水の
侵入が防止されることになる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明止水壁に使用される鋼管杭
Aを示したもので、大径の杭本管(鋼管)1の外側面の
一側には、鋼管杭A,Aどうしを連結する継手の一方の
雄継手材2が、また、杭本管1の反対側の外側面には、
同じく他方の雌継手材3が、それぞれ杭本管1の長手方
向に沿って溶接により固着されている。 【0010】上記の雄継手材2は、断面円形或は図示の
ような断面ダルマ形の小径鋼管により形成されている。
また、他方の雌継手材3は、雄継手材2の外側を囲むよ
うな一対の円弧状に弯曲した翼部4,5が突出され、一
方の翼部5は、その先端より相当の長さ外方に延出した
裾部5aを有している。なお、この裾部5aは、図示の
ように、翼部5の弯曲とは反対方向に弯曲されているの
が好ましいが、杭本管1の略直径方向に直状に延出させ
てもよい。 【0011】上記の鋼管杭Aは、図2、図3に示すよう
に、従来の土留壁を形成するのと同様にし地盤に鋼管杭
A,Aを挿入する掘削孔6,6を連続させてソイルセメ
ント7を充填し、その中に、隣り合う鋼管杭A,Aの雄
継手材2と雌継手材3どうしを嵌合、連結しながら順次
鋼管杭A,Aの挿入、沈設を進めて行き、多数の鋼管杭
A,Aの連結された鋼管柱列壁Bを形成する。その際、
一方の翼部5に延出の裾部5aは相手方の鋼管杭Aの杭
本管1の外面に接合されることになる。 【0012】鋼管杭A,Aの連結、沈設が終えたなら
ば、図4に示すように、建造物の構築側となる片側の地
盤を掘り下げて、杭本管1,1の片側及び雌継手材3,
3の片側である翼部5と裾部5aを露出させる。そし
て、図2、図3に示すように、相手方の杭本管1に接合
している裾部5aの先端部をその杭本管1に溶接8によ
り水密に固着する。その後は、必要に応じて、鋼管杭
A,Aに接して腹起し材の設置やアンカー材の打設(い
ずれも図示を略す)を行い、鋼管柱列壁の強化を図るよ
うにする。 【0013】上記の鋼管杭Aは、一般に、雄継手材2と
雌継手材3との嵌合には相当の遊び代を有しているの
で、施工の工合により鋼管杭A,A相互の間隔に多少の
違いが生ずるものである。例えば図5に示すような狭い
間隔L1から図6に示すような広い間隔L2までのような範
囲で変化する。したがって、雌継手材3の一方の翼部5
に延出の裾部5bは、このような変化に対しても、常に
相手方の杭本管1の外面に係接できるような長さと弾力
を有するように設定しておくのがよい。 【0014】図7は雌継手材3の他の実施例を示したも
ので、雄継手材2の外径より若干広い間隔をおいて一対
の翼部4,5が突出しており、一方の翼部4の先端部は
内側(他の翼部5との対向側)に屈曲している。他方の
翼部5にはその先端に外方に弯曲した裾部5aが延出さ
れている。そして、両翼部4,5は杭本管1と溶接され
る基部において連続したものとなっている。また、それ
ら両翼部4,5は、図8に示すように別体で独立して形
成することもできる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連結、沈設された鋼管杭どうしは雌継手材の裾部を有す
る翼部によって水密に溶接結合されるので、鋼管杭どう
しの継手部分より地下水の侵入するのを完全に防止する
ことができる。 【0016】そして、鋼管杭の連結による柱列壁は、建
造物の地下部分の構築にあたり土留壁として施設された
ものを利用して止水壁とするものであり、雌継手材の形
状を若干変えることと、裾部を溶接する以外には、新た
な資材の使用や特別な手間を要することなく止水壁の構
築ができ、地下室等における侵水防止に要していた工費
の大巾な節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明において使用する鋼管杭の平面図であ
る。 【図2】同鋼管杭の連結状態を説明する平面図である。 【図3】同鋼管杭の連結、沈設状態を示す平面図であ
る。 【図4】本発明の止水壁を示す平面図である。 【図5】鋼管杭どうしの狭い間隔の連結状態を示す平面
図である。 【図6】同広い間隔の連結状態を示す平面図である。 【図7】雌継手材の他の実施例を示す平面図である。 【図8】同さらに他の実施例を示す平面図である。 【符号の説明】 A 鋼管杭 B 鋼管柱列壁 1 杭本管 2 雄継手材 3 雌継手材 4,5 翼部 5a 裾部 6 掘削子 7 ソイルセメント 8 溶接部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−331841(JP,A) 実開 平4−134639(JP,U) 実開 平6−76432(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 5/02 - 5/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 杭本管の外側面の一側に雄継手材を、同他側には、上記
    雄継手材を囲む一対の翼部よりなり、そのうち一方の翼
    部にはその先端に相当長さ外方に延出する裾部を設けた
    雌継手材を、それぞれ杭本管の長手方向に沿って突設し
    た鋼管杭を使用し、該鋼管杭の多数を互いに雄継手材と
    雌継手材とを嵌め合せて連結した後、各雌継手部材にお
    ける裾部の先端を、連結した相手方の鋼管杭の杭本管の
    外側面に、溶接により水密に固着することを特徴とす
    る、鋼管柱列による止水壁の構築方法。
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