JPH06180006A - 水域構造物とその施工方法 - Google Patents

水域構造物とその施工方法

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JPH06180006A
JPH06180006A JP4352818A JP35281892A JPH06180006A JP H06180006 A JPH06180006 A JP H06180006A JP 4352818 A JP4352818 A JP 4352818A JP 35281892 A JP35281892 A JP 35281892A JP H06180006 A JPH06180006 A JP H06180006A
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JP
Japan
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pile
covering member
bottom ground
covering
water bottom
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JP4352818A
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English (en)
Inventor
Masayuki Okimoto
眞之 沖本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水域構造物の構造を著しく簡単にして小型軽
量化し、水域構造物を低コストで容易に施工する。 【構成】 杭挿通用縦孔を有する多数の被覆部材2を、
水底地盤3に並べて立設し、前記杭挿通用縦孔1に挿通
した杭4を水底地盤3に打設し、前記被覆部材2と杭4
との間に、経時硬化性材料を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、護岸や防波堤等の水域
構造物およびその施行方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、護岸構造物としては、特公昭60
−56845号公報により公表されている構造のものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の護岸構造物
の場合は、構造が著しく複雑で、大型大重量の鋼製ジャ
ケットを使用するので、施工性が悪くかつ構築コストが
著しく高くなるという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本発明の水域構造物においては、杭挿通用
縦孔1を有する多数の被覆部材2を、水底地盤3に並べ
て立設し、前記杭挿通用縦孔1に挿通した杭4を水底地
盤3に打設し、前記被覆部材2と杭4との間に、経時硬
化性材料5を充填する。また本発明の水域構造物の施工
方法においては、杭挿通用縦孔1を有する被覆部材2
を、水底地盤3に立設する工程と、前記杭挿通用縦孔1
に挿通した杭4を水底地盤3に打設する工程とを反復し
て行い、次に前記被覆部材2と杭4との間に、経時硬化
性材料5を充填する。さらにまた、本発明の他の水域構
造物の施工方法においては、杭4を水底地盤3に打設す
る工程と、杭挿通用縦孔1を有する被覆部材2を前記杭
4に嵌込む工程とを反復して行い、次に前記被覆部材2
と杭4との間に経時硬化性材料5を充填する。
【0005】
【実施例】図5は本発明の第1実施例において用いられ
る鋼管矢板からなる被覆部材2を示すものであって、普
通鋼,ステンレス鋼またはチタン鋼からなる鋼管8にお
ける直径線上の一端部に、普通鋼,ステンレス鋼または
チタン鋼からなるスリット付き円管状の継手6Aが溶接
により固着され、前記鋼管8における直径線上の他端部
に、普通鋼,ステンレス鋼またはチタン鋼からなるT字
状断面の継手6Bが溶接により固着され、前記鋼管8の
内部が杭挿通用縦孔1を形成している。
【0006】前記鋼管矢板からなる被覆部材2を使用し
て、本発明の第1実施例に係る水域構造物を施工する場
合は、図1ないし図4に示すように、鋼管矢板からなる
被覆部材2を、継手6A,6Bを噛み合わせて、水底地
盤3に立設して、必要に応じ被覆部材2の下部を水底地
盤3に打込み、かつ鋼管からなる下部杭9を、前記被覆
部材2に挿入して水底地盤3に打込むと共に、前記下部
杭9に鋼管からなる上部杭10を溶接により連結して杭
4を構成し、その杭4を水底地盤3に打込む。
【0007】前述のようにして、多数の被覆部材2を水
底地盤3に立設すると共に、各被覆部材2に挿入された
杭4を水底地盤3に打込んだのち、前記被覆部材2の鋼
管8と杭4との間に、コンクリートまたはモルタルある
いはその他の経時硬化性材料5を充填する。次いで各杭
4の上端部と各被覆部材2の上端部とにわたって、上部
コーピング部材11を構成するコンクリートを打設した
のち、裏込土砂12を充填する。
【0008】第1実施例の場合、図6に示すように、被
覆部材2におる鋼管8の内面に、多数の鋼製スペーサ7
を、鋼管8の周囲方向に間隔をおいて溶接により固定し
てもよく、あるいは図7に示すように、杭4における被
覆部材2の嵌込部の外面に、多数のスペーサ7を、杭4
の周囲方向に間隔をおいて溶接により固定してもよい。
このように、鋼管8または杭4に多数のスペーサ7を固
定しておけば、被覆部材2と杭4との間に、経時硬化性
材料5をほぼ均一な厚さに充填することができる。
【0009】図8および図9は本発明の第2実施例に係
る水域構造物を示すのもであって、間隔をおいて平行に
配置されたウエブ13と、各ウエブ13の巾方向の両側
に固定されたフランジ14と、各フランジ14の一端部
に固定されたスリット付き円管状の継手6Aと、各フラ
ンジ14の他端部に固定された帯板状の継手6Bとから
なるボックス型の鋼矢板により被覆部材2が構成され、
隣り合う被覆部材2における継手6Aと継手6Bとが相
互に噛み合わされた状態で、各被覆部材2が水底地盤3
に立設され、各被覆部材2における一対のウエブ13と
一対のフランジ14により形成されたボックス状の杭挿
通用縦孔1に、鋼管杭からなる杭4が挿通されて水底地
盤3に打設され、各被覆部材2における杭挿通用縦孔1
と杭4との間に経時硬化性材料5が充填されると共に、
隣り合う被覆部材2の間にも経時硬化性材料5が充填さ
れ、かつ各被覆部材2の上端部と各杭4の上端部とにわ
たって、上部コーピング部材(図示を省略した)が設け
られる。
【0010】図10および図11は本発明の第3実施例
に係る水域構造物を示すのもであって、被覆部材2とし
て、杭挿通用縦孔1と一側面の台形溝15と他側面の台
形突条16とを備えているプレキヤストコンクリート部
材が用いられているが、その他の構成は第1実施例の場
合と同様である。
【0011】本発明を実施する場合、杭4を水底地盤3
に打設したのち、被覆部材2を前記杭4に嵌込んでもよ
い。またプレキヤストコンクリート部材からなる被覆部
材2を使用する場合は、1箇の被覆部材2に複数の杭挿
通用縦孔1を設けてもよい。
【0012】前記被覆部材2としては、耐食性高分子材
料を使用してもよく、また杭4としてはコンクリート製
杭を使用してもよい。
【0013】被覆部材2をステンレス鋼やチタン鋼等の
耐食性金属材料で構成した場合、鋼管からなる杭4と、
耐食性金属材料からなる被覆部材2との間に、コンクリ
ート等の経時硬化性材料5が介在されているので、両者
が電気的に絶縁され、したがって、異種金属接触腐食の
問題は発生しない。
【0014】本発明を実施する場合、被覆部材2の杭挿
通用縦孔1と杭4の外側の両方またはそれらの何れか一
方に、経時硬化性材料5に埋込まれる突起(図示を省略
した)を設けてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、杭挿通用縦孔1を有す
る多数の被覆部材2を、水底地盤3に並べて立設し、前
記杭挿通用縦孔1に挿通した杭4を水底地盤3に打設
し、前記被覆部材2と杭4との間に、経時硬化性材料5
を充填するので、水域構造物の構造が著しく簡単になる
と共に、水域構造物を小型軽量化して容易に構築施工す
ることができ、かつ被覆部材2をガイドとして杭4を打
込むことができるので、杭4を所定の位置で正確に打込
むことができる。また鋼管からなる杭4と被覆部材2と
の間にコンクリート等の経時硬化性材料5が介在され
て、被覆部材2と杭4とが強固に結合されているので、
水域構造物の剛性が著しく向上し、特に水域構造物にお
ける断面性能が要求される土留部の断面性能が大巾に向
上し、そのため強度の大きい水域構造物を経済的に構築
することができる。さらに隣り合う被覆部材2を、継手
6を介して相互に連結することにより、水域構造物を著
しく強化することができ、さらに被覆部材2の杭挿通用
縦孔1と杭4との間に、上下方向に延長するスペーサ7
を設けることにより、被覆部材2の杭挿通用縦孔1と杭
4との間に経時硬化性材料5をほぼ均等な厚さに充填し
て、被覆部材2と杭4とを強固に結合することができ
る。特に被覆部材2の杭挿通用縦孔1と杭4の外側の両
方またはそれらの何れか一方に、経時硬化性材料5に埋
込まれる突起を設けることにより、被覆部材2と杭4と
を、著しく強固に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る水域構造物の施工状
態を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る水域構造物を示す縦
断側面図である。
【図3】図2のAーA線拡大断面図である。
【図4】図3の一部を拡大して示す横断平面図である。
【図5】本発明の第1実施例において用いられる被覆部
材を示す平面図である。
【図6】被覆部材にスペーサを固定した状態を示す平面
図である。
【図7】杭にスペーサを固定した状態を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例に係る水域構造物を示す一
部切欠斜視図である。
【図9】図8の横断平面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る水域構造物を示す
一部切欠斜視図である。
【図11】図10の横断平面図である。
【符号の説明】
1 杭挿通用縦孔 2 被覆部材 3 水底地盤 4 杭 5 経時硬化性材料 6 継手 7 スペーサ 8 鋼管 9 下部杭 10 上部杭 11 上部コーピング部材 12 裏込土砂 13 ウエブ 14 フランジ 15 台形溝 16 台形突条

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭挿通用縦孔1を有する多数の被覆部材
    2を、水底地盤3に並べて立設し、前記杭挿通用縦孔1
    に挿通した杭4を水底地盤3に打設し、前記被覆部材2
    と杭4との間に、経時硬化性材料5を充填した水域構造
    物。
  2. 【請求項2】 隣り合う被覆部材2を、継手6を介して
    相互に連結した請求項1の水域構造物。
  3. 【請求項3】 被覆部材2の杭挿通用縦孔1と杭4との
    間に、上下方向に延長するスペーサ7を設けた請求項1
    または請求項2の水域構造物。
  4. 【請求項4】 被覆部材2の杭挿通用縦孔1と杭4の外
    側の両方またはそれらの何れか一方に、経時硬化性材料
    5に埋込まれる突起を設けた請求項1または請求項2の
    水域構造物。
  5. 【請求項5】 杭挿通用縦孔1を有する被覆部材2を、
    水底地盤3に立設する工程と、前記杭挿通用縦孔1に挿
    通した杭4を水底地盤3に打設する工程とを反復して行
    い、次に前記被覆部材2と杭4との間に、経時硬化性材
    料5を充填する水域構造物の施工方法。
  6. 【請求項6】 杭4を水底地盤3に打設する工程と、杭
    挿通用縦孔1を有する被覆部材2を前記杭4に嵌込む工
    程とを反復して行い、次に前記被覆部材2と杭4との間
    に経時硬化性材料5を充填する水域構造物の施工方法。
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