JPH04350207A - 柱状部材を用いた波浪制御構造物 - Google Patents

柱状部材を用いた波浪制御構造物

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JPH04350207A
JPH04350207A JP3150869A JP15086991A JPH04350207A JP H04350207 A JPH04350207 A JP H04350207A JP 3150869 A JP3150869 A JP 3150869A JP 15086991 A JP15086991 A JP 15086991A JP H04350207 A JPH04350207 A JP H04350207A
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Kunio Takahashi
邦夫 高橋
Osamu Kiyomiya
理 清宮
Masaki Shiomi
雅樹 塩見
Koichi Sato
光一 佐藤
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UNYUSHO KOWAN GIJUTSU KENKYUSHO
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防波堤,波除堤,反射
波対策工等の波浪制御構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、波浪エネルギーを減衰させる波浪
制御構造物としては、特公昭45−27748号公報に
より公表されているように、水底地盤に打込まれる鋼管
における水面上および水面下の波浪の影響を受ける部分
の周囲に、多数の通水孔を設け、前記鋼管よりも大径の
外被管に多数の通水孔を設け、その外被管を前記鋼管の
上側部分を囲むように同心的に配置し、かつ前記外被管
の上端部および下端部と前記鋼管とを、それぞれ複数の
連結部材を介して連結し、このように構成された外被管
付き鋼管を、直列あるいは千鳥状に配置して水底地盤に
打込んだ波浪制御構造物が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の波浪制御構
造物の場合は、鋼管に多数の通水孔を穿設するので鋼管
の強度が低下し、また水底地盤に鋼管を打込んだ場合、
鋼管における波浪の影響を受ける部分が最も腐食し易い
が、前記従来の波浪制御構造物の場合は、鋼管における
波浪の影響を受ける部分が水中にさらされているので、
この部分が早期に腐食し、そのため波浪制御構造物の耐
久性が低下する。また外被管の上端部および下端部が連
結部材を介して鋼管に連結されているだけであるので、
外被管によって鋼管における波浪の影響を受ける部分を
補強することができないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記問題を有利に解決す
るために、本発明の波浪制御構造物においては、多数の
柱状部材1が、水中において波浪進行方向に交差する方
向に間隔をおいて固定され、縦筒体2の外面に翼部材3
が一体に設けられて波浪制御ブロック4が構成され、前
記各柱状部材1における水面上および水面下の波浪の影
響を受ける範囲に、前記波浪制御ブロック4における縦
筒体2が嵌込まれると共に、隣り合う波浪制御ブロック
4の間に通水間隙5が設けられ、前記柱状部材1と縦筒
体2とが、それらの間に充填された経時硬化性充填材6
により結合されている。
【0005】
【実施例】図1ないし図9は本発明の第1実施例を示す
ものであって、円形断面の鋼製縦筒体2の直径方向の両
側に、多数の楔形の鋼板製ダイアフラム8が上下方向に
間隔をおいて配置され、そのダイアフラム8の広巾端部
は縦筒体2に設けられたスリットに嵌挿されて溶接によ
り固着され、最下位のダイアフラム8Aを除く他のダイ
アフラム8に充填材注入孔9と多数の鉄筋挿通孔10と
が設けられ、上下方向に並ぶ各ダイアフラム8の両側の
斜辺にわたって鋼製縦板11が当接され、その縦板11
はダイアフラム8および縦筒体2に溶接により固着され
、ダイアフラム8の先端側にある2枚の縦板11の側縁
部は溶接により結合され、V字状に配置されて縦筒体2
およびダイアフラム8に固着された2枚の縦板11によ
り翼部材3が構成されている。
【0006】前記縦筒体2の内面に、上下方向に延長す
る鋼棒からなる複数のシャーコネクター12が、縦筒体
周囲方向に間隔をおいて配置されて溶接により固着され
、最下位以外の各ダイアフラム8の鋼棒挿通孔10にわ
たって鋼棒13が挿通され、V字状に配置された2枚の
縦板11と縦筒体2とにより囲まれた空間に、充填材注
入孔9からコンクリート等の経時硬化性充填材14が注
入充填され、この場合、前記空間内の空気はダイアフラ
ム8の先端部と2枚の縦板11との間の空気抜孔15を
通って排出される。
【0007】前記縦筒体2の下端部の内周に円環状のシ
ール材支承金具16が溶接により固着され、そのシール
材支承金具16に、ゴムまたは合成樹脂系発泡体あるい
はその他の弾性材料からなる円環状のシール材17にお
ける外周側部分が載置され、そのシール材17の外周側
部分に、分割された円環状の押え金具18が載置され、
前記シール材支承金具16,シール材17および押え金
具18にわたって挿通された多数のボルト19により、
シール材17がシール材支承金具16に固定されている
【0008】前記縦筒体2とこれに固着された翼部材3
およびその他の部分とにより波浪制御ブロック4が構成
され、その波浪制御ブロック4は鋼管からなる柱状部材
1の上側に嵌込まれ、前記縦筒体2の下端部は柱状部材
1に固定された受金具20に載置され、前記縦筒体2と
柱状部材1との間に、モルタル,コンクリートまたは常
温硬化性合成樹脂等からなる経時硬化性充填材6が充填
され、その経時硬化性充填材6により波浪制御ブロック
4が柱状部材1に固定されて、波浪制御部材21が構成
されている。
【0009】前述のように構成された多数の波浪制御部
材21は、水中において波浪進行に対し直角または斜め
に交差する方向に並べて配置され、かつ柱状部材1の下
側部分が水底地盤7に打込まれて固定されると共に、隣
り合う翼部材3の先端部が通水間隙5を介して対向する
ように配置され、各柱状部材1の上部にわたって、梁,
床版等を構成するコンクリート39が打設されている。
【0010】図10および図11は波浪制御部材21の
上部に吊掛具22および中心保持用スペ−サ23を設け
た例を示すものであって、十字状の係合部24と4本の
脚部25とを備えている吊掛具22における係合部24
が柱状部材1の上端面に載置され、前記吊掛具22の各
脚部25が縦筒体2の上端部に溶接により固着され、複
数の中心保持用スペ−サ23は、柱状部材1の上部外周
に間隔をおいて配置されて、柱状部材1および縦筒体2
の上部に溶接により固着されている。波浪制御部材21
を運搬する場合は、クレーンのフックを吊掛具22に係
合して運搬することもできる。
【0011】図12ないし図15は波浪制御部材21の
他の例を示すものであって、図12の場合は、円形断面
の鋼製縦筒体2の外周に、コンクリート製防食被覆材2
8が一体に固着され、その防食被覆材28における縦筒
体直径方向の両側に、上下方向に延長するコンクリート
製翼部材3が一体に連設されているが、その他の構成は
第1実施例における波浪制御部材と同様である。
【0012】図13の場合は、翼部材3に上下方向に貫
通する通水孔29が設けられ、図14の場合は、翼部材
3に前後方向に貫通する通水孔30が設けられ、図15
の場合は、防食被覆材の前後両側にも、コンクリート製
翼部材31が一体に連設されているが、その他の構成は
図12の場合と同様である。
【0013】図16ないし図37は波浪制御部材21を
使用した波浪制御構造物の他の実施例を示すものであっ
て、図16に示す第2実施例の場合は、沖側の垂直な多
数の波浪制御部材21と傾斜した陸側の多数の鋼管製控
杭35とが、それぞれ波浪進行方向に交差する方向に並
べて配置されて水底地盤7に打設され、前記波浪制御部
材21および控杭35の上端部を埋込むように連結用コ
ンクリート34が打設されている。
【0014】図17に示す第3実施例の場合は、垂直な
沖側の多数の波浪制御部材21Aと垂直な陸側の多数の
波浪制御部材21Bとが、それぞれ波浪進行方向に交差
する方向に並べて配置されて水底地盤7に打設され、前
記各波浪制御部材21A,21Bの上端部を埋込むよう
に床版コンクリート27が打設されている。
【0015】図18に示す第4実施例の場合は、傾斜し
た多数の沖側の波浪制御部材21Aと傾斜した多数の陸
側の波浪制御部材21Bとが、それぞれ波浪進行方向に
交差する方向に並べて配置されて水底地盤7に打設され
、前記各波浪制御部材21A,21Bの上端部を埋込む
ように連結用コンクリート34が打設されている。
【0016】図19に示す第5実施例の場合は、傾斜し
た陸側の波浪制御部材21Bと垂直な沖側の波浪制御部
材21Aとが、それぞれ波浪進行方向に交差する方向に
並べて配置されて水底地盤7に打設され、各波浪制御部
材21A,21Bの上端部を埋込むように連結用コンク
リート34が打設されている。
【0017】図20に示す第6実施例の場合は、垂直な
沖側の波浪制御部材21Aと垂直な陸側の波浪制御部材
21Bとが、それぞれ波浪進行方向に交差する方向に並
べて配置され、沖側の波浪制御部材21Aは水底地盤7
に打設され、傾斜した鋼製控材36の下端部に固定され
た鋼製縦筒体37は水底地盤7に載置され、陸側の波浪
制御部材21Bにおける柱状部材1が縦筒体37に挿通
されて水底地盤7に打設され、その縦筒体37と柱状部
材1との間に結合用モルタル等の経時硬化性充填材が充
填され、前記各波浪制御部材21A,21Bの上端部と
控材36の上端部とを埋込むように床版コンクリート2
7が打設されている。
【0018】図21に示す第7実施例の場合は、水底地
盤7上に、各波浪制御部材21A,21Bにおける柱状
部材1の中間部を挿通した基盤コンクリート38が配置
されているが、その他の構成は図17に示す第6実施例
の場合と同様である。
【0019】図22に示す第8実施例の場合は、水底地
盤7上に、波浪制御部材21A,21Bにおける柱状部
材1を囲む捨石被覆層40が敷設されているが、その他
の構成は図17に示す第6実施例の場合と同様である。
【0020】図23に示す第9実施例の場合は、各波浪
制御部材21A,21Bにおける柱状部材1の水底地盤
面上下付近に、耐摩耗処理層41が設けられているが、
その他の構成は図17に示す第6実施例の場合と同様で
ある。前記耐摩耗処理層41としては、ポリエチレン等
のポリプロピレン系樹脂,ポリウレタン樹脂,フッ素系
樹脂等を柱状部材1の外面に被覆して構成してもよく、
あるいは柱状部材1とこれを囲む筒状型枠との間に、コ
ンクリート,モルタル,合成樹脂等の経時硬化性充填材
を注入充填し、硬化した充填材を耐摩耗処理層41とし
てもよい。
【0021】図24に示す第10実施例の場合は、各波
浪制御部材21A,21Bにおける縦筒体2が水底地盤
7中に達するまで下方に延長されて耐摩耗処理層が構成
されている。
【0022】図25に示す第11実施例の場合は、多数
の波浪制御部材21が波浪進行方向に交差する方向に並
べて配置されて水底地盤7に打設され、各波浪制御部材
21から陸側に離れた位置において、後方鋼管杭32が
水底地盤7に打設され、柱状部材1の上端部と後方鋼管
杭32の上端部とにわたって鋼製連結梁33が架設固定
され、柱状部材1および後方鋼管杭32の上端部と連結
梁33とを埋込むように床版コンクリート27が打設さ
れている。
【0023】図26に示す第12実施例の場合は、傾斜
した多数の沖側の波浪制御部材21Aと傾斜した多数の
陸側の波浪制御部材21Bとが、それぞれ波浪進行方向
に交差する方向に並べて配置されて水底地盤7に打設さ
れ、連結梁33は各波浪制御部材21A,21Bの上端
部にわたって架設固定され、水底地盤7上に、各波浪制
御部材21A,21Bにおける柱状部材1の中間部を挿
通した基盤コンクリート38が配置され、各波浪制御部
材21A,21Bの上部と連結梁33とを埋込むように
床版コンクリート27が打設されている。
【0024】図27に示す第13実施例の場合は、垂直
な多数の沖側の波浪制御部材21Aと垂直な多数の陸側
の波浪制御部材21Bとが、それぞれ波浪進行方向に交
差する方向に並べて配置されて、水底地盤7の打設され
、連結梁33は各波浪制御部材21A,21Bの上端部
にわたって架設固定され、水底地盤7上に、各波浪制御
部材21A,21Bにおける柱状部材1の中間部を挿通
した基盤コンクリート38が配置され、各波浪制御部材
21A,21Bの上部と連結梁33とを埋込むように床
版コンクリート27が打設されている。
【0025】図28および図29に示す第14実施例の
場合は、多数の垂直な波浪制御部材21が、波浪進行方
向に交差する方向に並べて配置されて水底地盤7に打設
され、前記波浪制御部材21の列から陸側に離れた位置
において、多数の鋼矢板42が水底地盤7に打設されて
、矢板壁43が構成され、波浪制御部材21における縦
筒体2の下端部に、予め耐圧縮斜材44の下端部が溶接
により固着され、連結梁33は、波浪制御部材21にお
ける柱状部材1の上端部と鋼矢板42の矢板本体45の
上端部と耐圧縮斜材44の上端部とにわたって配置され
て、溶接またはその他の手段により固定され、かつ柱状
部材1,矢板壁43および耐圧縮斜材44の上端部と連
結梁33とを埋込むように床版コンクリート27が打設
され、矢板壁43の裏側に裏込土46が充填されている
【0026】図30に示す第15実施例の場合は、中間
部が沖側に向かって下降するように傾斜している連結梁
33が波浪制御部材21の上端部と矢板壁43の上端部
とにわたって架設固定され、各波浪制御部材21の上端
部と矢板壁43の上端部と連結梁33とを埋込むように
床版コンクリート27が打設され、その床版コンクリー
ト27の上部に、陸側から沖側に向かって下降する階段
が設けられている。
【0027】図31および図32に示す第16実施例の
場合は、多数の鋼矢板42が水底地盤7に打設されて、
矢板壁43が構成され、多数の波浪制御部材21が、矢
板壁43から沖側に離れた位置において矢板壁長手方向
に間隔をおいて配置され、各波浪制御部材21における
柱状部材1が水底地盤7に打設され、中間部が沖側に向
かって下降するように傾斜している連結梁33が波浪制
御部材21における柱状部材1の上端部と矢板壁43の
上端部とにわたって架設固定され、各柱状部材1の上端
部と矢板壁43の上端部と連結梁33とを埋込むように
床版コンクリート27が打設され、その床版コンクリー
ト27の上部に、陸側から沖側に向かって下降する階段
が設けられ、さらに床版コンクリート27に上下方向に
貫通する多数の通水孔47が設けられ、また矢板壁43
の裏側に裏込土46が充填されている。
【0028】図33ないし図35に示す第17実施例の
場合は、多数の鋼矢板42が水底地盤7に打設されて、
矢板壁43が構成され、耐圧縮斜材44の下端部に垂直
な縦筒体37が溶接により固着され、かつ耐圧縮斜材4
4の上端部に水平な第1連結梁33Aの基端側部分が溶
接により固着されて、耐圧縮支持部材48が構成され、
前記縦筒体37に、その内部と耐圧縮斜材44の内部と
を連通させる開口部が設けられ、かつ前記縦筒体37内
の上部および下部に弾性材料製シールリングが取付けら
れると共に、縦筒体37の内面にジベルが固定されてい
る。前述のように構成された多数の耐圧縮支持部材48
は矢板壁43の長手方向に間隔をおいて配置され、第1
連結梁33Aの基端部が鋼矢板42における鋼管製矢板
本体45の上端面に載置されると共に、縦筒体37が水
底地盤7に載置され、次いで波浪制御部材21における
柱状部材1が、縦筒体37に挿通されて水底地盤7に打
込まれる。次に第1連結梁33Aの先端部に、短尺の第
2連結梁33Bの一端部が継手板49およびボルト50
により連結されて、連結梁33が構成され、その連結梁
33における第2連結梁33Bは前記柱状部材1の上端
面に載置される。次に連結梁33の両端部に複数の逆U
字状鉄筋51が嵌合され、連結梁33の一端部に嵌合さ
れた逆U字状鉄筋51の下側部分は矢板本体45内に配
置され、連結梁33の他端部に嵌合された逆U字状鉄筋
51の下側部分は、前記柱状部材1内に配置され、柱状
部材1,耐圧縮斜材44および矢板本体45の上端部と
連結梁33とを埋込むように床版コンクリート27が打
設され、その床版コンクリート27は、矢板本体45お
よび柱状部材1内の上部と逆U字状鉄筋51との間にも
充填されている。
【0029】図36に示す第18実施例の場合は、縦筒
体2の外面に複数の翼部材3が上下方向に間隔をおいて
固定され、図37に示す第19実施例の場合は、縦筒体
2の外面に複数の翼部材3が上下方向に間隔をおいて固
定され、かつ隣り合う波浪制御部材21における翼部材
3は、翼部材3の半ピッチ分だけ上下方向に偏位して配
置されている。
【0030】本発明を実施する場合、翼部材3の横断面
形状は任意の形状であってもよい。また図12ないし図
14に示すコンクリート製防食被覆材28の横断面形状
を任意の形状にしてもよく、さらに防食被覆材28の翼
部材3に設けられる通水孔29,30の断面は任意であ
ってもよい。縦筒体2の表面および翼部材3の表面に任
意形状の凹凸を設けてもよく、また隣り合う翼部材3の
間の通水間隙5は微小であってもよく、さらに翼部材3
を上下方向に間隔をおいて設ける場合、上下方向に隣り
合う翼部材3を、柱状部材1の周囲方向に相対的に偏位
させてもよい。
【0031】図38に示すように、翼部材3を波浪制御
部材21の列に対し斜めに突出させてもよく、図39に
示すように、波浪制御部材21を千鳥状に配置してもよ
い。
【0032】図40に示すように、両側縁にフランジ5
2を設けた鋼製半円筒体53の外面に鋼製翼部材3を溶
接により固着して波浪制御ユニット54を構成し、一対
の波浪制御ユニット54における半円筒体53を、円筒
体を構成するように配置し、一対の波浪制御ユニット5
4におけるフランジ52をボルト55により結合して、
波浪制御ブロック4を構成してもよい。図40に示す波
浪制御ブロック4における各半円筒体53の少なくとも
下端部の内周と、一方または双方の半円筒体53におけ
る両側縁またはフランジ52にゴムパッキンなどの弾性
シール材を配置して水密処理を施してもよい。
【0033】柱状部材1における縦筒体2を嵌込む部分
の外表面に、ジベルの役目を果す複数の鋼棒を溶接によ
り固着してもよい。また縦筒体2としては、工場で製作
された内面突起付き鋼管を使用してもよく、さらに柱状
部材1における縦筒体2を嵌込む部分に外面突起付き鋼
管又は内外面突起付き鋼管を使用してもよい。柱状部材
1における縦筒体2を嵌込む部分が中空である場合は、
その中空部にコンクリート等の経時硬化性充填材を充填
してもよい。また波浪制御ブロック4を嵌込み固定した
柱状部材1を、波浪進行方向に交差する方向に3列以上
設置してもよい。波浪制御ブロック4を取付けた柱状部
材1を、波浪進行方向に交差する方向に複数列設けた場
合は、集魚効果を発揮させることができる。
【0034】縦筒体2および翼部材3を鋼材により製作
する場合、その鋼材の表面にポリウレタン,厚膜型エポ
キシ樹脂その他の合成樹脂からなる重防食被覆を施して
もよい。また波浪制御部材21を陸上で製作してもよく
、あるいは柱状部材1を水底地盤7に固定したのち、波
浪制御ブロック4を柱状部材1に嵌込み、次に波浪制御
ブロック4の縦筒体2と柱状部材1との間に経時硬化性
充填材6を充填して、波浪制御部材21を製作してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、多数の柱状部材1が、
水中において波浪進行方向に交差する方向に間隔をおい
て固定され、縦筒体2の外面における縦筒体直径方向の
両側に翼部材3が一体に設けられて、波浪制御ブロック
4が構成され、前記各柱状部材1における水面上および
水面下の波浪の影響を受ける範囲に、前記波浪制御ブロ
ック4における縦筒体2が嵌込まれると共に、隣り合う
波浪制御ブロック4の間に通水間隙5が設けられ、前記
柱状部材1と縦筒体2とが、それらの間に充填された経
時硬化性充填材6により結合されているので、柱状部材
1における波浪の影響を受ける部分が、水中にさらされ
ることなく、縦筒体2により補強され、そのため柱状部
材1における波浪の影響を受ける部分の腐食を防止して
耐久性を向上させると共に、柱状部材1における波浪の
影響を受ける部分を強化することができる。また波浪制
御ブロック4の縦筒体2を、柱状部材1の外側に間隙を
介して嵌込んだのち、その間隙に経時硬化性充填材6を
充填するので、波浪制御ブロック4を有する柱状部材1
を、加工精度の影響を受けることなく容易に製作するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る波浪制御構造物を示す一部縦
断正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】波浪制御部材の上側部分を示す正面図である。
【図4】図3のB−B線拡大断面図である。
【図5】波浪制御部材における翼部材の下部付近を示す
縦断正面図である。
【図6】翼部材内に経時硬化性充填材を充填する前の波
浪制御ブロックの下側部分を示す縦断正面図である。
【図7】翼部材内に経時硬化性充填材を充填する前の波
浪制御ブロックの上側部分を示す縦断正面図である。
【図8】翼部材内に経時硬化性充填材を充填する前の波
浪制御ブロックの中間部を示す縦断正面図である。
【図9】翼部材内に鋼棒および経時硬化性充填材を設け
る前の波浪制御ブロックを示す横断平面図である。
【図10】波浪制御部材の上部に吊掛具および中心保持
用スペ−サを取付けた状態を示す平面図である。
【図11】波浪制御部材の上部に吊掛具および中心保持
用スペ−サを取付けた状態を示す正面図である。
【図12】波浪制御部材の他の第1例を示す横断平面図
である。
【図13】波浪制御部材の他の第2例を示す横断平面図
である。
【図14】波浪制御部材の他の第3例を示す横断平面図
である。
【図15】波浪制御部材の他の第4例を示す横断平面図
である。
【図16】第2実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図17】第3実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図18】第4実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図19】第5実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図20】第6実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図21】第7実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図22】第8実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図23】第9実施例に係る波浪制御構造物を示す一部
縦断側面図である。
【図24】第10実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図25】第11実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図26】第12実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図27】第13実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図28】第14実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図29】図28の横断平面図である。
【図30】第15実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図31】第16実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図32】第16実施例に係る波浪制御構造物の一部を
示す正面図である。
【図33】第17実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図34】図33における連結梁と波浪制御部材の柱状
部材との関係を示す一部縦断側面図である。
【図35】図34の平面図である。
【図36】第18実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断正面図である。
【図37】第19実施例に係る波浪制御構造物を示す一
部縦断側面図である。
【図38】波浪制御構造物を示す横断平面図である。
【図39】波浪制御部材を千鳥状に配置した波浪制御構
造物を示す横断平面図である。
【図40】波浪制御ブロックの製作例を示す横断平面図
である。
【符号の説明】
1  柱状部材 2  縦筒体 3  翼部材 4  波浪制御ブロック 5  通水間隙 6  経時硬化性充填材 7  水底地盤 8  ダイアフラム 9  充填材注入孔 11  縦板 12  シャーコネクター 13  鋼棒 14  経時硬化性充填材 17  シール材 21  波浪制御部材 28  防食被覆材 29  通水孔 30  通水孔 37  縦筒体 38  基盤コンクリート 41  耐摩耗処理層 43  矢板壁 44  耐圧縮斜材 48  耐圧縮支持部材 49  継手板 50  ボルト 51  逆U字状鉄筋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  多数の柱状部材1が、水中において波
    浪進行方向に交差する方向に間隔をおいて固定され、縦
    筒体2の外面に翼部材3が一体に設けられて波浪制御ブ
    ロック4が構成され、前記各柱状部材1における水面上
    および水面下の波浪の影響を受ける範囲に、前記波浪制
    御ブロック4における縦筒体2が嵌込まれると共に、隣
    り合う波浪制御ブロック4の間に通水間隙5が設けられ
    、前記柱状部材1と縦筒体2とが、それらの間に充填さ
    れた経時硬化性充填材6により結合されている柱状部材
    を用いた波浪制御構造物。
  2. 【請求項2】  柱状部材1の下部が水底地盤7に打込
    まれて固定されている請求項1の柱状部材を用いた波浪
    制御構造物。
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