JP3848518B2 - 杭式基礎構造物およびその施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、港湾等の水域における杭式横桟橋や、橋脚基礎などの鋼管杭を使用した杭式基礎構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、例えば、港湾等の水域における杭式桟橋,杭式防波堤あるいは河川等における橋脚基礎などに使用する鋼管杭9の頭部は、図29に示すように鉄筋コンクリート製の梁や頂版コンクリートにより互いに連結されている杭式基礎構造物40aが知られている。
従来、この杭式基礎構造物40aにおける鉄筋コンクリート製の梁43は、鋼管杭9を水底地盤に打設後、海洋上の現位置において施工する、いわゆる場所打ちコンクリート方式により施工されていた。すなわち、杭頭や杭間への配筋、支保工の設置、型枠の配置、コンクリートの打設、硬化養生,型枠等の撤去が鋼管杭9の打設後の海洋上の現位置において行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記の場所打ちコンクリート方式による杭式基礎構造物の場合には次の問題があった。
(1) 海上作業に長期間を要し、作業途中において波浪の影響を受け、支保工や型枠が破損し、手戻りが生じる場合があった。
(2) コンクリートの養生初期に波浪の影響を受けると、コンクリートの強度発現に問題を生じる場合があった。
(3) 上部工が鉄筋コンクリートの充実断面であるため、上部工が大重量となり、地震時に作用する慣性力が大きくなり、これに対抗するために大断面の鋼管杭9や多数本の鋼管杭9の使用を余儀なくされていた。
【0004】
本発明は、前記従来の欠点を改良したもので、鋼管杭9の打設とその頭部連結構造の施工を全て海洋上で行うという従来の施工方法に変え、鋼管杭9の頭部連結構造を予め陸上ヤードなどで製作し、海洋の現場に搬送して、現場では、簡易に施工できる杭式基礎構造物およびその施工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明における請求項1の杭式基礎構造物においては、複数の鞘管(1)同士が補強部材(2)により連結されてフレーム構造体(19)が構成され、前記複数の鞘管(1)の内部には鋼管杭(9)が挿通され、前記鞘管(1)と前記鋼管杭(9)の間にはモルタル等の経時硬化性材料(10)が充填されている杭式基礎構造物において、
前記補強部材(2)が、鋼管または外面突起付き鋼管、あるいはH形鋼またはフランジの外面に突起を有するH形鋼等の開断面部材を並設して中空空間が形成された中空部を有する部材等の中空部材であり、
吊り金具(4)を溶断して残され、かつ鞘管(1)に固着される縦鋼板(5a)の下部の両面に、直角にかつ間隔を置いて平行に縦鋼板からなる係止部材(5c)の基部側が溶接により固着され、前記各係止部材の先端部が鞘管(1)の上端部内周面に当接されて溶接により固着されて構成される上部工付着係止部材(3)を備えており、
前記モルタルなどの経時硬化性材料(10)が該上部工付着係止部材(3)を埋め込むように打設されていることを特徴とする
【0006】
第2発明においては、請求項1に記載の杭式基礎構造物において、吊り金具4の上部を溶断されている上部工付着係止部材3であることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明においては、請求項1または2に記載の杭式基礎構造物において、前記鞘管1の下端部に底型枠11が直接またはシール用緩衝材12を介して当接されていることを特徴とする。
【0008】
請求項の発明においては、請求項に記載の杭式基礎構造物において、前記底型枠11同士が杭間隔保持部材17により連結されていることを特徴とする。
【0009】
また請求項の杭式基礎構造物の施工方法においては、請求項1または2に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管1が鋼管等の中空部を備えた補強部材2により連結されて予め製作された上部工用フレーム構造体を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭9の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭9に鞘管を嵌合し、吊り金具4の上部を溶断して上部工付着係止部材3を残し、次いで各鞘管と鋼管杭9との間にモルタル等の経時硬化性材料10を充填・硬化し、前記補強部材2を支保材の一部として利用しながら上部工鉄筋の配筋および型枠の配設作業を行い、次いで前記上部工付着係止部材3,鞘管1,上部工鉄筋および補強部材2を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させることを特徴とする。
【0010】
さらにまた請求項の杭式基礎構造物の施工方法においては、請求項1または2に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管1が鋼管等の中空部を備えた補強部材2により連結して上部工用フレーム構造体を構成すると共に、前記上部工用フレーム構造体に上部工鉄筋を配筋して構成した上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体を予め製作し、その上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭9の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭9に鞘管を嵌合し、吊り金具4の上部を溶断して上部工付着係止部材3を残し、次いで各鞘管と鋼管杭9との間にモルタル等の経時硬化性材料10を充填・硬化し、前記補強部材2を支保材の一部として利用しながら型枠の配設作業を行い、次いで前記上部工付着係止部材3,鞘管1,上部工鉄筋および補強部材2を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させることを特徴とする。
【0011】
なおまた請求項の杭式基礎構造物の施工方法においては、請求項1または2に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管1が鋼管等の中空部を備えた補強部材2により連結して上部工用フレーム構造体を構成すると共に、前記上部工用フレーム構造体に上部工鉄筋および型枠ならびに支保工を一体に配設して構成した型枠支保工付き上部工用フレーム構造体を予め製作し、その型枠支保工付き上部工用フレーム構造体を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭9の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭9に鞘管を嵌合し、吊り金具4の上部を溶断して上部工付着係止部材3を残し、次いで各鞘管と鋼管杭9との間にモルタル等の経時硬化性材料10を充填・硬化し、その後前記上部工付着係止部材3,鞘管1,上部工鉄筋および補強部材2を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させることを特徴とする。
【0012】
また請求項の杭式基礎構造物の施工方法においては、請求項1に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管1が鋼管等の中空部を備えた補強部材2により連結して上部工用フレーム構造体を構成すると共に、前記上部工用フレーム構造体に上部工鉄筋を一体に配設し、その後前記上部工鉄筋および補強部材2を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させて構成した上部工用フレーム構造体付きプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工を予め製作し、その上部工用フレーム構造体付きプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭9の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭9に鞘管を嵌合し、吊り金具4の上部を溶断して上部工付着係止部材3を残し、次いで各鞘管と鋼管杭9との間にモルタル等の経時硬化性材料10を充填・硬化し、かつ上部工付着係止部材3を埋め込むようにコンクリートを打設することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図9から図11は、本発明の杭式基礎構造物において使用される上部工用分割フレーム構造体18を示すものであって、間隔をおいて同レベルにおいて縦向きに配置される短筒状鋼管からなる一対の鞘管1における各上部外面に、前記鞘管1の外周面と同様な円弧状内周面を備えたそれぞれ4枚の鉄筋定着用鋼板6がほぼ同レベル(ほぼ鉄筋径差に相当する板厚分のレベル差があるが)の同一平面上の上側下側において、周方向に等角度(90度)間隔をおいて配置されて、それらの基端部が鞘管1の外周面に溶接により固着されて、上部鉄筋定着部6aが構成され、また前記各鞘管1の下部に、前記鞘管1の外周面と同様な円弧状内周面を備えたそれぞれ4枚の鉄筋定着用鋼板6が周方向に等角度(90度)間隔をおいて配置されて、その基端部が鞘管1の外周面に溶接により固着されて、下部鉄筋定着部6bが構成されている。また必要に応じ隣り合う各鉄筋定着用鋼板6は溶接により連結される。なお、杭頭連結梁用フレーム構造体を分割するのは、トレーラー等による陸上輸送を容易にするためである。
【0014】
間隔をおいて隣り合う前記各鞘管1は、前記上部鉄筋定着部6aと下部鉄筋定着部6bの間の下位側に配置されて端部が溶接等により固定された鋼管からなる補強部材2により連結され、また前記各鞘管1には、前記補強部材2の反対側において、端部が閉塞板により閉塞された短尺の鋼管からなる補強部材2の基部側が溶接により固着され、これにより短尺の端部張り出し補強部材2aとされている。また前記補強部材2の中心線と直角方向に、床版端部側に配置される鋼管からなる端部張り出し補強部材2bの基部側が溶接により前記鞘管1に溶接により固定されている。前記端部張り出し補強部材2a,2bは、片持ち式の張り出し梁材を兼用した部材とされている。前記鞘管1には端部張り出し補強部材2bの反対側の同レベルにおいて、継手用短尺鋼管2cの基部側が溶接により固着されている。この継手用短尺鋼管2cは、後記するように、これに鋼管からなる補強部材2を当接して溶接により接合することにより、一対の分割上部工用フレーム構造体18を一体化した上部工用フレーム構造体19(図12参照)を構成するために使用される。継手用短尺鋼管2cと補強部材2とは、これらに溶接により固定された水平リブにより補強され、また鞘管1と補強部材2(2a,2b)と鉄筋定着用鋼板6とは、これらに溶接により固着された縦リブにより補強されている。
【0015】
前記各鞘管1の上部には、後記の上部工用フレーム構造体19における対角線方向に配置された縦鋼板5aの上部に吊り孔5を備えた吊り金具4の下部が溶接により鞘管1の内周面に固着され、また前記縦鋼板5aの下部の両面に、直角にかつ間隔を置いて平行に縦鋼板からなる係止部材5cの基部側が溶接により固着され、前記各係止部材の先端部が鞘管1の上端部内周面に当接されて溶接により固着されて、上部工付着係止部材3が構成されている。前記上部工付着係止部材3から上の部分、すなわち吊り金具4の上部部分は、上部工用フレームが鋼管杭9に配設された後において、適宜の時期に溶断により切断されて、上部工付着係止部材3のみが残される。
この上部工付着係止部材3を備えているので、鋼管杭9と鞘管1の間にモルタル10aが充填され,かつ上部工コンクリート8がこれらを埋め込むように打設されることにより、前記上部工用分割フレーム構造体18または上部工用フレーム構造体19と鋼管杭9とを強固に一体化すことができ、また後記するように、上部工用フレーム構造体19に梁鉄筋を含む上部工鉄筋Aを備えた上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19、さらにこれに支保工および型枠を一体に組み込んだ形態、またその型枠内にコンクリートを打設し、必要に応じ脱型してプレキャスト化したプレキャストコンクリート上部工50までのいずれかのユニット化された変形形態の上部工用ユニットと鋼管杭9とを強固に一体化することができる。
【0016】
前記鞘管1の内周面には、上下方向に間隔をおいて、円環状の鉄筋が溶接により固定されて突起22が設けられ、前記突起22により鞘管1内に充填されるモルタルの硬化により、鋼管杭9とのずれ止め作用が図られる。また前記突起22は、図11および図21に示すように、鋼管杭9の外周面に設けられる突起21と上下方向のレベル差がつけられて設けられている。鋼管杭9における前記鞘管1に対応する範囲の外周面には、上下方向に間隔をおいて、環状に鉄筋が配設されていると共に溶接により固定されて突起21が形成され、鞘管1内の突起22と鋼管杭9の外表面の突起21とにより、モルタル10aを介して鞘管1と鋼管杭9との一体化およびずれ止め作用が図られ、また鋼管杭9上部の上部工に作用する地震時慣性力,上載荷重,波浪等の外力(水平力および上向きおよび下向きの力)を確実に鋼管杭9に伝達することができる。
【0017】
また図21に示すように、鞘管1の上端面に、周方向に等角度間隔をおいて複数(3つあるいは4つ)の揺動防止治具23を設けるようにしてもよい。この揺動防止治具23は、鞘管1の上端面に鋼板からなるボルト保持部材23aが溶接により固定され、前記ボルト保持部材23aには、鋼管杭9の中心に向かうように横雌ねじ孔23bが設けられ、前記横雌ねじ孔23bには、揺動防止用ボルト23cが螺合されている。前記揺動防止用ボルト23cの先端部を鋼管杭9の外表面に圧着することにより、鞘管1の揺動を防止することができ、すなわち分割フレーム構造体18あるいはフレーム構造体19の揺動を防止することができ、鞘管1内に打設されるモルタル10aの初期養生を確実にすることができる。なお、前記揺動防止治具23は鞘管1に直接雌ねじ孔を設けるようにしてもよく、このようにすると、鞘管1から鋼管杭9を上方に突出させることなく、図3に示す実施形態のように鞘管1内に鋼管杭9の上部を納めることができる。
【0018】
また図19に示すように、鞘管1の内周面の中間部または上部に、周方向に間隔をおいて鋼製等の半円状のスペーサー32の基端部を溶接等により固定するようにして、スペーサー32を設けるようにすると、鞘管1を備えた分割フレーム構造体18またはフレーム構造体19あるいはこれを備えたプレキャスト製コンクリート製上部工50を嵌設するときに、鞘管1内に配置されたスペーサ−32をガイドにしながら鋼管杭9に高精度で配設することができ、かつ所定のかぶりを確保することができる。
【0019】
図12は、上部工用フレーム構造体19を示したものであって、一対の前記上部工用分割フレーム構造体18を、同レベルで間隔をおいて平行に、かつ前記継手用鋼管2cが対向するように配置し、かつ対向する継手用鋼管2cの端部に補強用鋼管2dの端部が溶接により固定されて、ほぼ平面矩形状、または平面井桁状の上部工用フレーム構造体19が構成されている。
【0020】
前記平面井桁状の上部工用フレーム構造体19に、図13から図15に示すように、上部工鉄筋Aの一部を構成する多数の上部主筋6cが、鋼管からなる補強部材2の上方において、対向する鞘管1間の上部鉄筋定着部6a間に渡って、前後方向または左右方向に間隔を置いて平行に配置されて端部が溶接により固着され、また各鞘管1の外側に端部側上部主筋2dが片持ち式の端部補強部材2の上方において片持ち式に配置されて、鞘管1における端部側の上部鉄筋定着部6aに溶接により固着され、また多数の下部主筋6dが鋼管からなる補強部材2の下方において、対向する鞘管1間の下部鉄筋定着部6b間に渡って、前後方向または左右方向に間隔をおいて平行にかつ前記上部主筋6cに対向するように配置されて端部が溶接により固着され、また各鞘管1の外側に端部側下部主筋2eが、片持ち式の端部補強部材2の下方において片持ち式に端部側上部主筋2dに対向するように配置されて、鞘管1における端部側の下部鉄筋定着部6bに溶接により固着されている。また前記上部主筋6cおよび下部主筋6dを囲むように肋筋25が間隔をおいて多数配置されて上部主筋6cまたは下部主筋6dに溶接または番線等により固定されている。
【0021】
さらに前記片持ち式の端部側上部主筋2dの先端部に渡って間隔をおいて平行に端部側上部周縁鉄筋2fが配置されて番線等により端部側上部主筋2dに固着され、また端部側下部主筋2eの先端部に渡って間隔をおいて平行に、かつ前記端部側上部周縁鉄筋2fに対向するように端部側下部周縁鉄筋2gが配置されて番線等により端部側下部主筋2eに固着され、前記端部側上部周縁鉄筋2fおよび端部側下部周縁鉄筋2gを囲むように肋筋25が配置されて番線等により端部側上部周縁鉄筋2fまたは端部側下部周縁鉄筋2gに固着されている。また各周縁鉄筋2f,2gの直交する端部交差部においては、それぞれ番線等により固着されている。また隅部には適宜ハンチ筋(図示を省略した)が配置されて、番線等により端部周縁鉄筋2f,2gまたは上部主筋6c,2dまたは下部主筋6d,2e等に固着されている。
【0022】
このように構成されて、対向する鞘管1間において、鋼管からなる補強部材2を囲むように主鉄筋梁26が中空鋼管からなる補強部材2を囲むように構成されると共に、鞘管1から片持ち式に張り出すように、張り出し鉄筋梁27が端部側補強部材2を囲むように構成され、また張り出し鉄筋梁27の端部に渡って、周縁鉄筋梁28が形成され、かつ前記周縁鉄筋梁28は上部工周縁部を補強するように矩形環状に構成されている。前記主鉄筋梁26と張り出し鉄筋梁27と周縁鉄筋梁28とにより上部工鉄筋Aが構成され、必要に応じて、開口部を有しないフレーム構造体付き鉄筋コンクリート上部工50にするために、前記主鉄筋梁26と張り出し鉄筋梁27と周縁鉄筋梁28との上部にわたって床鉄筋(図示を省略した)が配設される。
【0023】
前述のような分割フレーム構造体18またはフレーム構造体19あるいは上部工鉄筋付きフレーム構造体19を予め工場または陸上ヤード等で製作して、地盤に打設された鋼管杭9に、適宜陸上または海上輸送により搬送し、配置するようにしてもよく、あるいは上部工鉄筋付きフレーム構造体19の周囲に型枠(図示を省略した)を一体に配設すると共に支保工(図示を省略した)を一体に配設した状態まで、予め工場または陸上ヤード等で製作して、これを搬送するようにしてもよく、あるいは上部工鉄筋付きフレーム構造体19を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化したフレーム構造体付きプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工50を予め工場または陸上ヤード等で製作して、これを地盤に打設された鋼管杭9に、適宜陸上または海上輸送により搬送し、配置するようにしてもよい。
【0024】
このフレーム構造体付きプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工50における鞘管1の部分においては、下端は開口している。なお、図13〜図15においては、上部工付着係止部材3および吊り金具4を省略している。
【0025】
図16は本発明において使用される鞘管1の下端部に配置される底型枠11を示すものであって、鋼管杭9の上方部の所定位置に、半環状上部支承板11aおよび半円筒状筒体11b並びにボルト挿通用横孔を有する連結用フランジ11cを備えた半分割円筒状の一対の底型枠ユニット11dがそれらの横孔に挿通された連結用ボルト11eにより連結されて底型枠11が構成され、前記底型枠11は、その上面がプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工50における鞘管1の下端レベルになるように鋼管杭9に配設され、かつ前記連結用ボルト11eが緊締されて鋼管杭9を締め付けるように、前記底型枠ユニット11dが鋼管杭9に強固に圧着固定される(図18参照)。このような底型枠11を使用する場合には、図22に示すように、底型枠11の上面に、ゴムや弾性的性質を有する気泡体等の環状のシール用緩衝材12を載置して、これに鞘管1の下端面を載置すると、鞘管1を緩衝しながら載置することができると共に、鞘管1内に充填されるモルタル10a等の経時硬化性材料10の漏洩を防止することができる。
【0026】
また前記底型枠11に代えて鞘管1にシール材13を設けるようにしてもよい。この場合には、図21に示すように、鞘管1の下部内周面に、一対の鋼製環状内向きフランジからなるシール材把持用突設部材14(14a,14b)が上下方向に間隔をおいて当接するように配置されて、それらの一方または両方の基端部(外周縁部)が溶接により前記鞘管1に固定され、前記各シール材把持用突設部材14a,14bの間に、ポリエチレン気泡体あるいは独立気泡を有する架橋ポリオレフィン気泡体等の弾性的性質を有する気泡体等の環状シール材13の基端部(外周縁部)が当接するように配置され、前記各シール材把持用突設部材14a,14bとシール材13とに周方向に間隔をおいて設けられたシール材係止ボルト挿通用縦孔15に渡ってシール材係止用ボルト16が挿通されると共に、これに螺合されたナットにより緊締されて、前記シール材13はシール材把持用突設部材14a,14bに固定されている。また前記シール材13の内径寸法は鋼管杭9の外径寸法よりも小さく設定され、かつ前記シール材13の内周面は、図20に示すように、上縁部に向かって、鋭角になるように漸次傾斜して、上縁部が薄肉先端部13aになるように形成されている。したがって、図21に示すように、鞘管1を鋼管杭9に上側から嵌設するとシール材13が鋼管杭9の外表面に屈曲した状態で、鋼管杭9の外表面に密接に圧接することができ、そのためシール材13を鞘管1の底部のシール装置として利用することができ、鋼管杭9と鞘管1の間にモルタル10a等の経時硬化性充填材10を充填しても、これを保持することができる。
【0027】
また底型枠11を使用する場合には、これに鞘管1を嵌合載置することにより、フレーム構造体19等を支持させることができるが、図21に示すモルタル10aを保持するためのシール材13を使用する場合には、鋼管杭9の上端面に鞘管1の上部に固定した上部工付着係止部材3を直接または適宜スペーサーを介在させて載置するようにしてもよい。また適宜鋼管杭9外周面に鞘管1を支持するためのブラケット(図示を省略した)を設けるようにしてもよい。
【0028】
また、図17および図18に示すように、各鋼管杭9に装着された底型枠11における半環状上部支承板11a相互を、前後方向および左右方向ならびに対角線方向にL型形鋼等の杭間隔保持部材17により溶接またはボルトにより連結固定すると、前後方向および左右方向に隣り合う鋼管杭9の間隔を所定の間隔にすることができるため、プレキャスト鉄筋コンクリート上部工50等における鞘管1を正確にかつ確実に鋼管杭9に嵌合装着することができる。
【0029】
図1から図8は本発明における桟橋等の杭式基礎構造物40またはこれを直列に多数設けて構成した桟橋51を示すものであって、陸側から沖側または陸側に沿って、前後方向および左右方向に間隔を置いて支持層20aに支持させるように水底地盤20に複数の鋼管杭9が4本一組のユニットとして打設され、前記鋼管杭9の打設間隔は、前記プレキャストコンクリート製上部工50またはフレーム構造体19あるいは分割型フレーム構造体18における鞘管1間の間隔に設定されている。なお、各鋼管杭9には、飛沫帯に対応する部分に重防食被覆42が施されている。
【0030】
このような配置間隔に設定された状態で打設された鋼管杭9に嵌合されたプレキャストコンクリート製上部工50と鋼管杭9とを、鋼管杭9と鞘管1の間に充填されるモルタル10a等の経時硬化性充填材10により充填硬化して一体化する。この実施形態の場合には、プレキャスト製コンクリート上部工50と鋼管杭9とを一体化するだけであるので、施工期間を大幅に短縮することができる。このため、桟橋51の構築費用を大幅に低減することができるばかりでなく、中空補強部材を有するフレーム構造体19を使用する場合には、プレキャスト製コンクリート上部工の軽量化をはかることができる。なお図1の場合は、上部工全面がほぼ閉塞した状態のプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工50が使用された形態が示されている。
【0031】
前記プレキャストコンクリート製上部工50を予め製作して桟橋51を構築するばかりでなく、本発明の場合は、下記において説明するように、種々のユニット化された変形形態においても実施可能であるので、これらの変形形態について施工する場合について説明する。
例えば、図12に示す上部工用フレーム構造体19を予め工場または陸上ヤード等に於いて製作して、これを搬送して鋼管杭9に配置するようにしてもよい。
この場合には、鋼管杭9に対し上部工用フレーム構造体19における各鞘管1の部分をほぼ同心状に配置し、鞘管1と鋼管杭9との間にモルタル10a等の経時硬化性材料10を充填して、鋼管杭9と上部工用フレーム構造体19とを一体化し、鞘管1間に配置されている芯材を兼ねる補強部材2を支保材の一部として活用しながら、上部工鉄筋Aの配筋作業,型枠58,60の配設および底部型枠保持部材57(図27および図28参照)等の支保工を設置し、型枠58,60内にコンクリート8を打設して、養生・硬化させて、一ユニットの鋼管杭式基礎構造物40を構築する。
このような工程を複数個所同時に施工するかまたは適宜繰り返し施工して、図1に示すような連続した桟橋51を構築するようにする。この実施形態の場合には、上部工用フレームが構造体化されているので、施工期間を比較的短縮することができ、また桟橋51の構築費用を比較的低減することができるばかりでなく、上部工50の軽量化をはかることができる。特に上部工用フレーム構造体19により鋼管杭9の杭頭が強固に連結されるので、上部工の施工途中において、波浪の影響を受けずらい。またフレーム構造体18,19は予め工場や陸上ヤード等で製作できるため、従来のように海洋上等の現位置における作業時間が極めて短くて済む。
【0032】
また、上部工用フレーム構造体19とこれに梁鉄筋を含む上部工鉄筋Aを予め溶接等により固着した上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19を予め工場または陸上ヤード等に於いて製作して、これを搬送して鋼管杭9に配置するようにしてもよい。
この場合には、上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19における各鞘管1部分を同心状に配置し、鞘管1と鋼管杭9との間にモルタル10a等の経時硬化性材料10を充填して、鋼管杭9と上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19とを一体化し、各鞘管1間に配置されている芯材を兼ねる補強部材2を支保材の一部として活用しながら、型枠58,60および底部型枠保持部材55(図27および図28参照)等の支保工を設置し、型枠58,60内にコンクリート8を打設して、養生・硬化させ、一ユニットの杭式基礎構造物40を構築する。このような工程を複数同時に施工するかまたは適宜繰り返し施工して、図1に示すような連続した桟橋51を構築するようにする。
【0033】
また、図27および図28に示すように、上部工用フレーム構造体19とこれに梁鉄筋を含む上部工鉄筋Aを予め溶接等により固着した上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19に底部型枠保持部材55等の支保工および型枠58,60を組み立てた状態のものを予め工場または陸上ヤード等に於いて製作し、これを搬送して鋼管杭9に配置するようにしてもよい。なお、型枠は通常脱型するが、埋め殺し型枠とする場合には、繊維補強コンクリート(GRC)からなる繊維補強コンクリート版を使用する場合が多い。
この形態について、さらに詳細に説明すると、鋼管等の中空部材からなる補強部材2(2a,2b)に、その長手方向に間隔をおいて、ほぼ逆U字状あるいは逆凹字状等の鋼棒からなる多数の底部型枠保持部材55が配置されると共に、その各底部型枠保持部材55における半円状上部56が嵌合載置されると共に溶接により固定されて、各補強部材2(2a,2b)に底部型枠保持部材55が補強部材2(2a,2b)に支持され、また前記底部型枠保持部材55の螺杆からなる各脚部57が分割型等の底部型枠58の透孔に挿通されて、前記各脚部57に螺合されると共に前記底部型枠58の下面に係合されたナット等の係止部材59により、底部型枠58は支持されている。
また底部型枠58は、底型枠11の外周側面に当接されるように配設されるか、または鞘管1の下端円形外周面に当接されるように配置され、鞘管1に当接される場合には、鞘管1との当接部が円弧状側面(図示を省略)を備えている。また補強部材2(2a,2b)の両側あるいは端部側周縁鉄筋2f,2gの両側に間隔をおいて対向するように配置されている分割型等の側部型枠60は前記底部型枠58に載置されると共に、型枠相互の連結金具(図示を省略した)により、底部型枠58に側部型枠60が着脱自在に取り付けられると共に、対向するように配置された前記各側部型枠60は、両端部に型枠固定用ナットおよび型枠支承部材およびセパレータ等の型枠間隔保持具61により所定の間隔を保持されて配設されている。
なお、小梁側すなわち端部側周縁鉄筋2f,2gの下方に配置される底部型枠58の中間部を支持する必要のある場合には、図28aに2点鎖線で示すように、前記補強部材2に固定されている底部型枠保持部材55の下端部に、前後方向または左右方向に延長するように、水平に溝形鋼またはH形鋼等の底部型枠支持部材62の上端部を支持させ、その底部型枠支持部材に載置するように端部側周縁の底部型枠58を載置するようにしてもよい。
また、端部側に張り出すように設けられている補強部材2に取り付けられている複数の底部型枠保持部材57により、端部側の底部型枠58は支持されている。
この実施形態の場合には、上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19に、支保部材を兼ねる補強部材2および底部型枠保持部材55等の型枠を保持する支保工および型枠58,60を組み立てた状態における各鞘管1部分を鋼管杭9にほぼ同心状に配置し、鞘管1と鋼管杭9との間にモルタル10a等の経時硬化性材料10を充填して、鋼管杭9と上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19とを一体化し、各鞘管1間に配置されている芯材を兼ねる補強部材2を支保材の一部として活用しながら、型枠58,60および支保工を設置し、型枠58,60内にコンクリート8を打設して、養生・硬化させて、一ユニットの杭式基礎構造物40を構築する。このような工程を複数同時に施工するかまたは適宜繰り返し施工して、図1に示すような連続した桟橋51を構築するようにする。
【0034】
また、前記実施形態のように、上部工用フレーム構造体19とこれに梁鉄筋を含む上部工鉄筋Aを予め溶接等により固着した上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体19に支保工および型枠58,60を組み立てコンクリート8を打設し、脱型して上部工用フレーム構造体19を内臓したプレキャスト製鉄筋コンクリート上部工50としたものを予め工場または陸上ヤード等に於いて製作して、これを搬送して鋼管杭9に配置するようにしてもよい。
この場合には、プレキャスト製鉄筋コンクリート上部工50における各鞘管1部分を鋼管杭9にほぼ同心状に配置し、鞘管1と鋼管杭9との間にモルタル10a等の経時硬化性材料10を充填して、鋼管杭9とプレキャスト製鉄筋コンクリート上部工50とを一体化し、一ユニットの杭式基礎構造物40を構築する。このような工程を複数同時に施工するかまたは適宜繰り返し施工して、図1に示すような連続した桟橋51を構築するようにする。
【00046】
本発明を実施する場合に、鞘管1と鋼管杭9との一体化を高めるために、図23に示すような、帯状鋼板の表面に間隔をおいて断面台形の線状突起を長手方向に連続して設けた帯状鋼板をコイル状に構成した線状突起付きコイル37から、これをスパイラル製管機により製作し、図25に示すような内面に突起21が一体に設けられた内面突起付き鋼管31を所要の寸法に切断して鞘管1の本体を構成することもできる。このようにすると、鞘管1内に鉄筋を溶接により固定する工程を省略することができる。
【0035】
また本発明を実施する場合に、補強部材2としては、通常の鋼管に代えて、図 23に示すような線状突起付きコイル37からスパイラル製管機により製作した図24に示すような外面突起付き鋼管30からなる中空部材34(33)としてもよく、また図26(A)に示すように、鋼製H型鋼あるいは溝形鋼等の側方が開口した開断面部材38を並設して、(必要に応じ、隣り合うフランジ41相互を長手方向に間隔を置いた部分溶接または連続溶接により固着し、)これにより長手方向に中空部分を備えた中空部材35(33)からなる中空の補強部材2を構成してもよく、その長手方向の端部を鞘管1に溶接により固定するようにして、分割フレーム構造体18あるいはフレーム構造体19を構成するようにしてもよく、またこの場合に上部工コンクリート8との一体化を高めるために、図26(B)、(C)に示すように、各フランジ外表面に長手方向に間隔をおいて、多数の突起39を設けるようにするとよい。このように中空部材33を使用するとコンクリート8の打設量を減らすことができ、上部工部分の軽量化を図ることができるばかりでなく、上部工50を強固に補強することができ、地震時等に隣り合う鋼管杭9相互を離反させるような力が作用しても、それに対する抵抗力を高めることができる。
【0036】
前記実施形態においては、工場から建設地点までの輸送の制約を考慮して、半分割フレーム構造体18により分割フレーム構造体19を構成するようにしたが、本発明を実施する場合、半分割フレーム構造体18の継手用短尺鋼管2cを端部張り出し補強部材2b程度若干長くすると共にその端部を閉塞して構成した、半分割フレーム構造体18をフレーム構造体19として、間隔をおいて直列に打設された鋼管杭9に装着して、杭式基礎構造物40を構成するようにしてもよい。
【0037】
前記実施形態においては、鞘管1以外の上部工部分に開口部を備えたプレキャスト製鉄筋コンクリート製上部工50あるいは全面が閉塞したプレキャスト製鉄筋コンクリート製上部工50を使用する形態を示したが、いずれの形態を使用するかは、適宜設計に応じて選択すればよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、下記のような効果を奏することができる。
(1)上部工付着係止部材3(吊り金具4の上部が溶断される上部工付着係止部材3)を有するフレーム構造体により杭頭が強固に連結されるので、上部工の施工途中において、波浪の影響を受けずらい。
(2)分割フレーム構造体またはフレーム構造体あるいは上部工鉄筋付きフレーム構造体さらにはフレーム構造体を内臓したプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工を予め工場や陸上ヤード等で製作するため、従来のように海洋上等の現位置における作業時間が極めて短くて済む。
(3)上部工付着係止部材3は鋼管杭9に作用する押し込み力を鞘管を介して上部工に確実に伝達する役割も果たすため構造安定性が向上する。
(4)補強部材2に中空部材を使用すると上部工が軽くなり、地震時に上部工に作用する貫性力が小さくなるため、鋼管杭9の断面積の軽減や本数の低減が可能となり経済的な杭式基礎構造物の構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の杭式基礎構造物を多数設置して杭式桟橋を築造した状態を示す概略平面図であり、(B)はその平面図である。
【図2】 図1の拡大した側面図である。
【図3】 (A)は本発明において使用される一実施形態のプレキャストコンクリート上部工と杭とを結合した状態を示す平面図であり、(B)は(A)のI−I線断面図であり、(C)は(A)のII−II線断面図である。
【図4】 (A)は図3(A)におけるIII−III線断面図であり、(B)は図3(A)におけるIV−IV線断面図である。
【図5】 (A)は図3(A)における右側面図であり、(B)は図3(A)における背面図であり、(C)は図3(A)における正面図である。
【図6】 上部工鉄筋を省略した状態のプレキャストコンクリート上部工と鋼管杭との結合部を示す縦断正面図である。
【図7】 図6のV―V線断面図である。
【図8】 図6のVI−VI線断面図である。
【図9】 (A)は本発明において使用される分割フレーム構造体を示す平面図であり、(B)は(A)の正面図である。
【図10】 図9(A)の側面図である。
【図11】 図9(A)の一部縦断側面図である。
【図12】 分割フレーム構造体相互を連結用補強部材を溶接により連結して井桁状のフレーム構造体を構成した状態を示す平面図である。
【図13】 上部工鉄筋を配置した状態を示す一部横断平面図である。
【図14】 (A)は図13のVII−VII線断面図であり、(B)は図13のVIII−VIII線断面図であり、(C)は図13のIX−IX線断面図であり、(D)は図13のX−X線断面図である。
【図15】 (A)は図13のXI−XI線断面図であり、(B)は図13のXII−XII線断面図であり、(C)は図13のXIII−XIII線断面図であり、(D)は図13のXIV−XIV線断面図である。
【図16】 (A)は底型枠の正面図であり、(B)はその平面図である。
【図17】 隣り合う鋼管杭を底型枠に取り付けた杭間隔保持部材により連結した状態を示す平面図である。
【図18】 図17の一部を拡大して示す一部縦断正面図である。
【図19】 鞘管にスペーサーを取り付けた状態および鋼管杭との関係を示す一部縦断正面図である。
【図20】 鞘管にシール材を取り付けた状態の鞘管の下部を示す縦断正面図である。
【図21】 鞘管内に鋼管杭を挿入位置し、鞘管と鋼管杭との間にモルタル等の経時硬化性充填材を充填した状態を示す縦断正面図である。
【図22】 底型枠と鞘管との間にシール用緩衝材を配設した状態を示す縦断正面図である。
【図23】 線状突起付き帯状鋼板をコイル状に巻き取った状態を示す斜視図である。
【図24】 外面突起付き鋼管の一形態を示す概略斜視図である。
【図25】 内面突起付き鋼管の一形態を示す斜視図である。
【図26】 (A)は側方に開口する開断面部材(H形鋼)を並設して、中空部材からなる補強部材を構成する形態を示す斜視図であり、(B)は開断面部材(H形鋼)におけるフランジに突起を設けた形態の一形態を示す正面図であり、(C)はその側面図である。
【図27】 上部工用鉄筋付きフレーム構造体の周囲に支保工および型枠を配設した状態を示す概略平面図である。
【図28】 (a)は図27のXV−XV線断面図であり、(b)は(a)の一部を拡大して示す断面図である。
【図29】 従来の杭式基礎構造物を示す一部縦断正面図である。
【符号の説明】
1 鞘管
2 補強部材
2a 端部張り出し補強部材
2b 端部張り出し補強部材
2c 継手用短尺鋼管
2d 端部側上部主筋
2e 端部側下部主筋
2f 端部側上部周縁鉄筋
2g 端部側下部周縁鉄筋
上部工付着係止部材
4 吊り金具
5 吊り孔
5a 縦鋼板
5c 係止部材
6 鉄筋定着用鋼板
6a 上部鉄筋定着部
6b 下部鉄筋定着部
6c 上部主筋
6d 下部主筋
7 鉄筋
8 コンクリート
9 鋼管杭
10 経時硬化性材料
10a モルタル
11 底型枠
11a 半環状上部支承板
11b 半円筒状筒体
11c 連結用フランジ
11d 底型枠ユニット
11e 連結用ボルト
12 シール用緩衝材
13 シール材
13a 薄肉先端部
14 シール材把持用突設部材
14a シール材把持用突設部材
14b シール材把持用突設部材
15 シール材係止ボルト挿通用孔
16 シール材係止ボルト
17 杭間隔保持部材
18 分割フレーム構造体
19 フレーム構造体
20 水底地盤
20a 岩盤
21 突起
21a 線状突起
22 突起
23 揺動防止治具
23a ボルト保持部材
23b 横雌ねじ孔
23c 揺動防止用ボルト
24 型枠
25 肋筋
26 主鉄筋梁
27 張り出し鉄筋梁
28 周縁鉄筋梁
29 突起
30 外面突起付き鋼管
31 内面突起付き鋼管
32 スペーサー
33 中空部材
34 外面突起付き鋼管等の中空部材
35 H型鋼等の開断面部材を並設して中空空間を形成せしめた中空部材
36 フランジの外面に突起を有するH形鋼等の開断面部材を並設して中空空間を形成せしめた中空部材
37 線状突起付きコイル
38 開断面部材
39 突起
40 杭式基礎構造物
40a 従来の杭式基礎構造物
41 フランジ
42 重防食被覆
43 鉄筋コンクリート製の梁
50 プレキャストコンクリート製上部工
51 桟橋
55 底部型枠保持部材
56 半円状上部
57 底部型枠保持部材
58 型枠
59 係止部材
60 型枠
61 型枠間隔保持具
62 底部型枠支持部材
A 上部工鉄筋

Claims (8)

  1. 複数の鞘管(1)同士が補強部材(2)により連結されてフレーム構造体(19)が構成され、前記複数の鞘管(1)の内部には鋼管杭(9)が挿通され、前記鞘管(1)と前記鋼管杭(9)の間にはモルタル等の経時硬化性材料(10)が充填されている杭式基礎構造物において、
    前記補強部材(2)が、鋼管または外面突起付き鋼管、あるいはH形鋼またはフランジの外面に突起を有するH形鋼等の開断面部材を並設して中空空間が形成された中空部を有する部材等の中空部材であり、
    鞘管(1)に固着される縦鋼板(5a)の下部の両面に、直角にかつ間隔を置いて平行に縦鋼板からなる係止部材(5c)の基部側が溶接により固着され、前記各係止部材の先端部が鞘管(1)の上端部内周面に当接されて溶接により固着されて構成される上部工付着係止部材(3)を備えており、
    上部工付着係止部材(3)を埋め込むようにコンクリートが打設されていることを特徴とする杭式基礎構造物。
  2. 吊り金具(4)の上部を溶断されている上部工付着係止部材(3)であることを特徴とする請求項1に記載の杭式基礎構造物。
  3. 前記鞘管(1)の下端部に底型枠が直接またはシール用緩衝材を介して当接されていることを特徴とする請求項1または2に記載の杭式基礎構造物。
  4. 底型枠同士が杭間隔保持部材により連結されていることを特徴とする請求項に記載の杭式基礎構造物。
  5. 請求項1または2に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管が鋼管等の中空部を備えた補強部材により連結されて予め製作された上部工用フレーム構造体を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭に鞘管を嵌合し、吊り金具(4)の上部を溶断して上部工付着係止部材(3)を残し、次いで各鞘管と鋼管杭との間にモルタル等の経時硬化性材料を充填・硬化し、前記補強部材を支保材の一部として利用しながら上部工鉄筋の配筋および型枠の配設作業を行い、次いで前記上部工付着係止部材(3),鞘管,上部工鉄筋および補強部材を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させることを特徴とする杭式基礎構造物の施工方法。
  6. 請求項1または2に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管が鋼管等の中空部を備えた補強部材により連結されて上部工用フレーム構造体を構成すると共に、前記上部工用フレーム構造体に上部工鉄筋を配筋して構成した上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体を予め製作し、その上部工鉄筋付き上部工用フレーム構造体を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭に鞘管を嵌合し、吊り金具(4)の上部を溶断して上部工付着係止部材(3)を残し、次いで各鞘管と鋼管杭との間にモルタル等の経時硬化性材料を充填・硬化し、前記補強部材を支保材の一部として利用しながら型枠の配設作業を行い、次いで前記上部工付着係止部材(3),鞘管,上部工鉄筋および補強部材を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させることを特徴とする杭式基礎構造物の施工方法。
  7. 請求項1または2に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管が鋼管等の中空部を備えた補強部材により連結されて上部工用フレーム構造体を構成すると共に、前記上部工用フレーム構造体に上部工鉄筋および型枠ならびに支保工を一体に配設して構成した型枠支保工付き上部工用フレーム構造体を予め製作し、その型枠支保工付き上部工用フレーム構造体を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭に鞘管を嵌合し、吊り金具(4)の上部を溶断して上部工付着係止部材( 3)を残し、次いで各鞘管と鋼管杭との間にモルタル等の経時硬化性材料を充填・硬化し、その後前記上部工付着係止部材(3),鞘管,上部工鉄筋および補強部材を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させることを特徴とする杭式基礎構造物の施工方法。
  8. 請求項1または2に記載の杭式基礎構造物を構築するための杭式基礎構造物の施工方法であって、間隔を置いて配置された複数の鞘管が鋼管等の中空部を備えた補強部材により連結して上部工用フレーム構造体を構成すると共に、前記上部工用フレーム構造体に上部工鉄筋を一体に配設し、その後前記上部工鉄筋および補強部材(2)を埋め込むようにコンクリートを打設し、養生・硬化させて構成した上部工用フレーム構造体付きプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工を予め製作し、その上部工用フレーム構造体付きプレキャスト鉄筋コンクリート製上部工を搬送して、間隔をおいて地盤に打設された複数の鋼管杭の頭部の所定位置に配置すると共に前記各鋼管杭に鞘管を嵌合し、吊り金具(4)の上部を溶断して上部工付着係止部材(3)を残し、次いで各鞘管と鋼管杭との間にモルタル等の経時硬化性材料を充填・硬化し、かつ上部工付着係止部材(3)を埋め込むようにコンクリートを打設することを特徴とする杭式基礎構造物の施工方法。
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