JP2740236B2 - 杭基礎構造物の補強方法 - Google Patents

杭基礎構造物の補強方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、耐力の不足あるいは低下した既設構造物
を必要な耐力を有する構造物に容易に改造可能で、特に
水中部分の補強を確実とする杭基礎構造物の補強方法に
関する。
〔従来の技術〕
一般に、既設構造物に作用する荷重が増加したり、あ
るいは既設構造物の腐食増加による構造耐力が低下した
場合には、補強工事を施さねばならない。例えば、桟橋
等、海上の杭基礎構造物の補強工事を行う場合、従来は
現場において補強用素材を適当な形状に加工して杭基礎
間に架設したり、さらに架設するために杭基礎に固着す
る受け金具等を現場において形成している。また、これ
らの部材を杭基礎に取付けるには杭基礎が鉄柱等により
構成されているので溶接が多用されている。そして工事
を容易とするため干潮時に施工するとしても、干潮時に
なお水中にある部分は水中において溶接を行うことにな
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の補強方法にあって
は、補強用素材を現場において適当な形状に加工するた
めに、施工工期が長くなり、また水中において溶接加工
が行われるために溶接強度の不確実性や不均一性が生
じ、且つ作業そのものも空気中に比べて手数を要する等
の問題があった。
この発明は、このような従来の問題点にかんがみてな
されたものであって、補強部材はプレキャスト製作と
し、且つ水中での固着作業は溶接以外の手段を採る等に
より、上記課題を解決することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、既設の杭基礎構造物の補強に際し、所要
の補強用フレームを陸上で製作しておくとともに、該補
強用フレームを杭基礎構造物に取付けるために予め形成
された上部ブラケットと下部ブラケットのうち、該下部
ブラケットを先ず前記杭基礎の所定位置に仮止めし、上
部ブラケットは補強用フレームの上方端部に嵌合して補
強用フレームを下部ブラケットに建込み、しかる後に上
部ブラケットは溶接等により、また下部ブラケットは溶
接以外の手段によりそれぞれ杭基礎構造物に固着する補
強方法であって、さらに上部ブラケットは、補強用フレ
ームを構成する部材端部に遊嵌するごとく形成したもの
である。
〔作用〕
この発明は、上記のような構成となっていて、杭基礎
間に取付ける補強用フレームや上部ブラケット,下部ブ
ラケット等は予め工場等の陸上で製作されているため、
補強工事の施工に際しては従来のようにこれらを現場に
おいて加工する必要はなく、これらを組付けるだけの工
事となるため、工期を著しく短縮できる。
また、所定位置に仮止めした下部ブラケットに補強フ
レームを建込み、上部ブラケットは補強用フレームの上
方端部に遊嵌しているため、杭基礎の幅寸法に正確に合
わせて固定でき、次いで下部ブラケットを本固定するこ
とにより、杭基礎が腐食その他により多少変形していて
も補強用フレームを正確に取付けることができる。
さらに、通常、水面下に位置する下部ブラケットの固
定には従来のように溶接強度の不安定な水中溶接の方法
によらず、例えばボルト締め等の手段を採るので固着強
度は確実となる。
〔実施例〕
以下、この説明を図面に基づいて説明する。第1図〜
第5図は本発明の一実施例を示す図である。
第1図は、既設の杭基礎構造物である桟橋1の基礎杭
2i(i=1,2,3,……)に補強用フレーム3を取付けた状
態を示す全体側面図であって、図におけるa部の詳細を
第2図及び第3図、b図の詳細を第4図及び第5図に示
す。また第3図は第2図におけるA矢視図、第5図は第
4図におけるB矢視図である。
4は上部ブラケットであって半円筒部4aとこれに軸線
が直交するごとく溶接された円筒部4bからなっており、
半円筒部4aの内径は杭2iの外径にほぼ等しく、円筒部4b
の内径は補強用フレーム3を構成する横部材3aの端部が
摺動可能に内嵌できる大きさである。
5は下部ブラケットであって、外挿管6とこれに水平
に設けられた受け板7とからなり、この下部ブラケット
は第5図においてX−X線で示す境界により2部分、5
A,5Bに分割して形成され、現場においてイ,ロの部分を
溶接して一体とするようになっている。また5B側の受け
板7には、桟橋長手方向の補強用フレーム3を固定する
ためのボルト孔5B1及び桟橋幅方向の補強用フレーム8
を固定するためのボルト5B2が穿設されている。5a,5b,5
cはすべて受け板7の支持強度を補強するために取付け
られた補強板である。
3cは補強用フレーム3の縦部材3bの端面に固着された
端板であって、前記受け板7のボルト孔5B1,5B2に対応
したボルト孔3c1が穿設されている。
また、外挿管6の内径は杭2iの外径より大きく、本実
施例においては両者間に生じる隙間Sを約40mmとし、後
工程でこの隙間S内にグラウトモルタル等を充填して下
部ブラケット5を杭2iに固着するようになっている。
次に、補強用フレーム3を杭2iに取付ける方法につい
て説明する。
先ず、2部分、5A,5Bよりなる下部ブラケット5を水
面上の足場(又は作業船)において、杭2iを挟むように
第5図に示したX−X線上のイ,ロの個所を溶接して一
体とする。次いで一体となった下部ブラケット5を適宜
の方法により、杭2i(例えば21及び22)に沿って吊下
し、水面下における杭2iの所定位置に前記隙間Sを利用
して楔等により仮止めを行う。
次に、桟橋1あるいは作業船を利用して、補強用フレ
ーム3を吊下げ、該フレーム3の横部材3aの両端部にそ
れぞれ上部ブラケット4を遊嵌した後、補強用フレーム
3の端板3cが下部フレーム5の受け板5Bに係合するごと
く補強用フレーム3を建込む。このとき端板3cのボルト
孔3c1と、受け板5Bのボルト孔5B1とが合致するごとく、
隙間Sを利用して下部ブラケット5と杭2との相対位置
を調整し、上記ボルト孔3c1,5B1にボルトを通して補強
用フレーム3を下部ブラケット5に固定する。
一方、補強フレーム3に遊嵌した前記上部ブラケット
4の半円筒部4aを杭2の所定位置に当接させて溶接し、
上部ブラケット4の円筒部4bの端部周縁も補強用フレー
ム3の横部材3aに溶着する。また前記仮止めしてあった
下部ブラケット5と杭2との隙間S内へはグラウトモル
タルを注入管(図示せず)により充填し、両者を一体的
に固着する。
かくして、杭21と22間に補強用フレーム3が精度よく
確実に取付けられる。以下同様な施工方法によって杭
22,23間にも補強用フレーム3を取付ける。
以上は桟橋1の長手方向に施工する例を図示説明した
が、幅方向に施工する場合も全く同様である。
第6図(a),(b)はその他の結構例であって、補
強用フレームは実施例の形状及び個数に限るものではな
く、既設構造物の必要構造耐力に応じて形状及び個数を
決めればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、(1)耐力の
不足あるいは低下した既設構造物を必要な耐力を有する
構造物に容易に改造することができる。(2)補強用フ
レーム及び取付用のブラケット等はプレキャスト製作で
あるため、構造物への取付けに対する現地作業が少なく
工期が短縮でき、且つ精度の良い補強が可能である。
(3)水中における下部ブラケットの固着に強度が不確
実な水中溶接は行わないため、安定した固定強度が確保
できる等、多くの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側面図、第2図は第1
図におけるa部詳細図、第3図は第2図におけるA矢視
図、第4図は第1図におけるb部詳細図、第5図は第4
図におけるB矢視図、第6図(a)及び(b)はそれぞ
れ他の結構例を示した図である。 1……杭基礎構造物(桟橋)、3,8……補強用フレー
ム、4……上部ブラケット、5……下部ブラケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 正巳 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭47−31412(JP,A) 特開 昭64−39413(JP,A) 実開 昭58−72305(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設の杭基礎構造物の補強に際し、所要の
    補強用フレームを陸上で製作しておくとともに、該補強
    用フレームを杭基礎構造物に取付けるために予め形成さ
    れた上部ブラケットと下部ブラケットのうち、該下部ブ
    ラケットを先ず前記杭基礎の所定位置に仮止めし、上部
    ブラケットは補強用フレームの上方端部に嵌合して補強
    用フレームを下部ブラケットに建込み、しかる後に上部
    ブラケットは溶接等により、また下部ブラケットは溶接
    以外の手段によりそれぞれ杭基礎構造物に固着すること
    を特徴とする杭基礎構造物の補強方法。
  2. 【請求項2】上部ブラケットは、補強用フレームを構成
    する部材端部に摺動可能に遊嵌するごとく形成した請求
    項(1)記載の杭基礎構造物の補強方法。
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