JP2001303604A - 鋼管杭と上部構造との接合構造 - Google Patents

鋼管杭と上部構造との接合構造

Info

Publication number
JP2001303604A
JP2001303604A JP2000123576A JP2000123576A JP2001303604A JP 2001303604 A JP2001303604 A JP 2001303604A JP 2000123576 A JP2000123576 A JP 2000123576A JP 2000123576 A JP2000123576 A JP 2000123576A JP 2001303604 A JP2001303604 A JP 2001303604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
pipe pile
joint
steel
pile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000123576A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuzo Katsura
拓造 葛
Masataka Kinoshita
雅敬 木下
Noriyuki Kawabata
規之 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2000123576A priority Critical patent/JP2001303604A/ja
Publication of JP2001303604A publication Critical patent/JP2001303604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 激しい腐食環境下で使用される鋼管杭の上
部構造との接合部に、高品質で経済的な接合構造を提供
する。 【解決手段】 港湾・河川・海洋構造物の飛沫帯・干満
帯2等の鋼部材の激しい腐食範囲において、上部構造C
との接合部が隣接する鋼管杭Bの杭頭部を、高い耐食性
を有する接合鋼管4を介して、鋼管杭Bと上部構造Cを
接合することによって、鋼管杭Bの施工誤差に左右され
ない防食方法および鋼管杭Bと上部構造Cの施工が容易
な接合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建築分野にお
ける港湾・河川・海洋等の鋼部材の激しい腐食環境条件
下において、杭や柱として地盤等の基礎に打ち込まれた
鋼管が用いられる構造物である、桟橋・ドルフィン等の
係船岸や護岸・防波堤・橋脚基礎・建築物、石油掘削用
プラットホーム等を対象としている。
【0002】
【従来の技術】港湾・河川・海洋構造物の飛沫・干満帯
等は、鋼部材が容易に腐食するため、鋼部材にとって厳
しい腐食環境条件となる。鋼材の海水腐食を防止するべ
く、「港湾の施設の技術上の基準・同解説」(社団法人
日本港湾協会1999)2.4.3防食法に示されてい
る通り、港湾構造物の干満帯以上には塗装による防食
を、海中部および海底土中部には電気防食を施す方法が
一般的に用いられている。
【0003】通常、飛沫・干満帯部に使用される鋼管杭
は、予め工場にて防食塗装が行なわれ、その後、施工現
場に持ち込み地中に打設して使用される。
【0004】また、飛沫・干満帯の激しい腐食環境にあ
る鋼管杭の防食方法であって、鋼管杭を打設した後に防
食構造を取付ける方法として、特開平2−256713
号公報に、鋼管杭の外表面に塗装用下地処理を施し、そ
の上にウレタンエラストマー、あるいはポリエチレン、
ナイロン、ビニロン系等の接着性樹脂を2mm厚程度塗
装し、さらにその上にエンボス加工を施したステンレス
箔等の耐食性金属薄板を巻き付けた複層被覆鋼管杭が記
載されている。
【0005】また、特開平8−121429号公報で
は、金属薄板の鋼管への巻き付け作業を容易にする方法
として、金属被覆のスリップ継手について記述されてい
る。
【0006】これらの方法を用いることにより、鋼管杭
の打設後に飛沫帯・干満帯等の防食塗装を必要な箇所へ
適切に施すことができ、また、高い防食性能を有する防
食構造を必要な箇所へ適切に設置できるという特徴を有
する。
【0007】更に、桟橋等の港湾構造物では飛沫帯近傍
に梁や床板からなる上部構造との接合箇所がある場合が
多いが、「港湾の施設の技術上の基準・同解説」(社団
法人日本港湾協会1999)8編9.9.3の杭頭部の
設計には、横桟橋のコンクリート製上部構造と鋼管杭の
一般的な接合方法として、地中に打設された鋼管杭を上
部構造のコンクリート中に埋め込み、鋼管杭とコンクリ
ート間での付着力や支圧力により荷重伝達を図る接合構
造が示されている。
【0008】尚、特開平11−36455号公報では、
外側鋼管を用いた鋼管と鉄筋コンクリート構造の接合法
が示されているが、腐食環境条件下での外側鋼管の防食
構造体としての機能についての具体的方法は示されてい
ない。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】前記の通り、これ
まで激しい腐食環境条件下で用いられる鋼管杭の場合
は、予め工場で防食塗装を施された鋼管杭を現場に持ち
込み基礎地盤に打設する。
【0010】しかし、地盤が強固で鋼管杭を所定の長さ
まで打ち込むことができなかった場合には、予め塗装し
た防食層の位置が所定の飛沫・干満帯位置にならないた
め、予め広範囲に防食塗装を行なったり、鋼管杭の運搬
時・打設時に予め施した防食塗装部が損傷し、施工現場
での塗装補修が必要であったり、鋼管杭の打設方法等の
施工条件によって使用する防食塗装材料が限定されてし
まう、等により施工工期の遅延や施工・材料コストの上
昇、品質の低下等が生じる問題があった。
【0011】また、前記に示した現地で耐食性金属を被
覆して防食を行なう方法では、鋼管杭の打設後に被覆作
業を行なうため、鋼管杭の施工誤差の影響を受けないで
適切な位置に防食を行なうことができるが、海上等の被
覆作業を行ないにくく、施工現場で全鋼管杭に防食被覆
の工事を行なう必要があり、工期が遅延するとともに、
施工コストがかかる等の問題がある。
【0012】更に、海上での海底地盤への鋼管杭の打設
では、海底面部の凹凸の影響等により鋼管杭が所定の位
置に打設されなかったり、打設した鋼管杭が傾斜してし
まうことがあり、予め防食塗装を行なった鋼管杭を所定
の長さまで打設した場合や、鋼管杭の打設後に現地で耐
食性金属の被覆を行なうことにより適切な位置に防食が
行なわれた場合においても、鋼管杭と上部構造を適切に
接合するためには、上部構造を大きめに製作する等によ
り接合部において鋼管杭の施工誤差の吸収を図る必要が
ある。また前記の通り、鋼管杭と上部構造の接合部の施
工では鋼管杭を上部構造のコンクリート中に埋め込むた
め、上部構造のコンクリート構造の鉄筋と鋼管杭が交錯
し鉄筋の配筋作業が困難であったり、鉄筋を鋼管杭に現
場で溶接する必要があるため、海上での溶接作業による
接合部の品質低下や溶接作業による防食塗装の損傷の問
題も生じる。また、接合部を構築するための工期が長
い、施工コストがかかる等の問題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】港湾・河川・海洋環境下
の構造物は、干満帯・飛沫帯付近の鋼管杭や鋼管柱の腐
食が激しい部分に接合部が近接する場合が多い。
【0014】そこで、本発明は前記の飛沫・干満帯等の
激しい鋼部材の腐食環境条件下にある鋼管杭の防食上の
課題と、この鋼部材の腐食環境条件下に隣接する上部構
造との接合構造を製作する上での課題を同時に解決する
ためになされたものである。
【0015】第1の発明は、鋼管杭は防食塗装を行なわ
ないで地中に打設し、その後、外表面に高い防食性能を
有しかつ飛沫帯・干満帯等の激しい腐食環境条件の範囲
と、鋼管杭の鋼管杭径以上の長さを囲繞することができ
る長さを有する接合鋼管で鋼管杭を囲繞し、モルタル等
の不定形硬化材料により鋼管杭と接合鋼管を一体化し、
接合鋼管を上部構造に強固に固定した、腐食環境下の鋼
材の防食と鋼管杭と上部構造の連結とを同時に行なうこ
とができることを特徴とする上部構造と鋼管杭の接合構
造である。
【0016】第2の発明は、第1の発明の、防食性能の
高い接合鋼管として、接合鋼管の外表面に、工場にてポ
リエチレン被覆、ウレタン被覆、高耐食性金属被覆また
はコンクリートやモルタル等の無機材料被覆を施した鋼
管または高耐海水性鋼管であることを特徴とするもので
ある。
【0017】ここで、高耐食性金属被覆した鋼管とは、
ステンレス、モネル、チタン、あるいはこれらの材料の
クラッド材を現場に搬入する前の工場で予め溶接又は接
着により接合鋼管の主に外側表面に被覆した鋼管であ
る。また、コンクリートやモルタル等の無機材料被覆し
た鋼管とは、鉄筋やスタッド等を用いることにより、コ
ンクリートやモルタル等を鋼管の外表面に一体化させた
鋼管である。更に高耐海水性鋼管とは、ニッケル、クロ
ムおよび銅などを含有し、接合鋼管を耐海水性の優れた
鋼材で製作したことを特徴とする鋼管である。
【0018】第3の発明は、第1または第2の発明の上
部構造が鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート構造
の場合で、高い防食性能を有しかつ飛沫帯・干満帯等の
激しい腐食環境条件の範囲および鋼管杭の鋼管杭径以上
の長さを囲繞することができる長さを有する接合鋼管
で、鋼管杭と該接合鋼管間に充填されたコンクリートや
モルタル等の不定形な硬化材料で鋼管杭と該接合鋼管が
一体化され、予め工場にて上部構造との接合を行なう鉄
筋や鋼板やズレ止め等のいずれか一つまたは複数からな
る接合部材が取り付けられた該接合鋼管の一端を上部構
造のコンクリートに埋め込んで上部構造と連結すること
を特徴とする、上部構造と鋼管杭の接合構造である。
【0019】第4の発明は、第1または第2の発明の上
部構造が鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート、プ
レストレスコンクリート構造の場合で、高い防食性能を
有しかつ飛沫帯・干満帯等の激しい腐食環境条件の範囲
および鋼管杭の鋼管杭径以上の長さを囲繞することがで
きる長さを有する接合鋼管で、該接合鋼管と鋼管杭間に
充填されたコンクリートやモルタル等の不定形硬化材料
により鋼管杭と該接合鋼管が一体化され、鋼管杭と接合
鋼管の間隙に充填された該不定形硬化材料に固定した接
合鉄筋により該接合鋼管が上部構造に連結されることを
特徴とする上部構造と鋼管杭の接合構造である。
【0020】第5の発明は、第1または第2の発明の上
部構造が鋼構造の場合で、高い防食性能を有し飛沫帯・
干満帯等の激しい腐食環境条件の範囲および鋼管杭の鋼
管杭径以上の長さを囲繞する長さを有する接合鋼管で、
該接合鋼管を鋼管杭と接合鋼管間に充填されたコンクリ
ートやモルタル等の不定形硬化材料で固定し、かつ鋼管
杭と接合鋼管が一体化され、予め接合鋼管に鋼構造の上
部構造との連結を容易にする鋼板やボルト孔等の接合部
材を有するとともに、プレート等で補強した鋼管を接合
鋼管に用いることを特徴とする上部構造と鋼管杭の接合
構造である。
【0021】第6の発明は、第1から第5の発明のいず
れかにおいて、接合鋼管に高さ2.5mm程度の突起が
ついた鋼板より製作された内面に突起を有する鋼管や、
鉄筋や平板等を内面に溶接した鋼管を接合鋼管として用
いる場合、および鋼管杭の接合鋼管により囲繞される部
分の外表面が、前記の突起や鉄筋等が溶接されたことを
特徴とする上部構造と鋼管杭の接合構造である。
【0022】
【発明の実施の形態】第1の発明は、鋼管杭を基礎地盤
に打設後、外表面に高い防食性能を有し、鋼管杭の上端
部を囲繞すると共に、飛沫帯・干満帯等の鋼管杭の激し
い腐食環境条件の範囲を覆うことができる長さの接合鋼
管を配置することにより、飛沫帯・干満帯等の激しい腐
食範囲で鋼管杭の防食塗装や防食被覆が必要な箇所に
は、鋼管杭打設後、鋼管杭の上端部を囲繞する高い防食
性能を有する接合鋼管が配置されることになるため、鋼
管杭には工場等で防食塗装を行なう必要がなく、鋼管杭
の打設時の高止まりや打設時の防食被覆層の損傷による
現場での防食層の補修塗装を行なう必要がない。
【0023】また、接合鋼管には高い防食性能を有する
鋼管を用いるとともに、地中に打設された鋼管杭の上端
部を鋼管杭径以上の長さの接合鋼管により囲繞させ、鋼
管杭と接合鋼管間に充填したコンクリートやモルタル等
の不定形硬化材料を介在させて接合鋼管と鋼管杭を一体
化することにより、鋼管杭の施工誤差の影響を受けるこ
となく鋼管杭と接合鋼管を連結することができる。また
接合鋼管は軽量で加工・運搬・据付けが行ないやすく、
接合鋼管に予め工場等で接合用の鉄筋等の接合部材を取
付けておくことが容易であり、接合鋼管に取付けた接合
部材により上部構造との連結のための現場での配筋作業
を大幅に省略でき、海上での溶接作業による接合部の品
質低下や溶接作業による防食層の損傷がなく、鋼管杭と
上部構造の接合を行なうことができる。
【0024】第2の発明は、第1の発明の防食性能の高
い接合鋼管に、工場にてポリエチレン被覆、ウレタン被
覆、ステンレス、モネル、チタンや、これらの材料のク
ラッド材等の高耐食性金属被覆、コンクリートやモルタ
ル等の無機材料被覆した鋼管およびニッケル、クロムお
よび銅などを含有した高耐海水性鋼材による鋼管を用い
たことを特徴としており、第一の発明に示した通り、鋼
管杭が所定の位置まで打設されなかったり、打設時の衝
撃に防食層が損傷する等の施工条件の影響を受けること
なく、防食が必要な箇所に適切にこれらの材料を配置で
き、腐食環境条件や船の衝突に対する防食層の必要強度
や損傷に対する補修方法等の構造物完成後の使用条件、
また耐用期間等に対する経済性に応じて高い防食性能を
有する種々の材料を選定することができる。
【0025】第3の発明は、第1または第2の発明の上
部構造が鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート構造
で、コンクリート梁中に接合鋼管を埋め込むことによ
り、接合鋼管とコンクリートの付着力や支圧力により荷
重伝達を行なう場合で、接合鋼管と鋼管杭をコンクリー
トやモルタル等の不定形材料を介在させて接合すること
により、鋼管杭の施工誤差の程度に左右されず所定の位
置で上部構造との連結を行なうことができ、また接合鋼
管と上部構造の連結が容易となるように接合鋼管に予め
上記コンクリート構造と連結するための鉄筋を鋼板を介
して取付けておき、上部構造のコンクリート構造と一体
化することにより、鋼板や鉄筋の溶接作業等の現場での
接合部構築の作業を大幅に省力し、簡単・短工期で高品
質の上部構造と鋼管杭の接合を行なうことができる。
【0026】第4の発明は、第1または第2の発明の上
部構造が、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート、
プレストレスコンクリート構造で、接合鋼管と鋼管杭間
に充填したコンクリートやモルタル等の不定形硬化材料
に固定した接合鉄筋で上部構造のコンクリート構造と接
合鋼管を連結して荷重伝達を行なう場合で、第3の発明
の場合と異なり、上部構造に接合鋼管を埋め込む必要が
ないため、上部構造のコンクリート中の鉄筋と接合鋼管
が交錯しないため、上部構造と接合鋼管の連結が容易
で、上部構造のコンクリート構造の配筋が簡単になり、
また接合鋼管に接合部材を取付けるための加工がほとん
ど必要ないため、現場の施工省力化、接合鋼管の加工コ
スト低減が可能である。
【0027】更に、上部構造のコンクリート構造に接合
鋼管を埋め込む必要がないため、接合鋼管と鋼管杭間の
コンクリートやモルタル等の不定形の硬化材料に固定す
る接合鉄筋を予め取付けた上部構造を地上で製作し、現
場で接合鋼管と鋼管杭間のコンクリートやモルタル等の
不定形硬化材料に固定して、上部構造と接合鋼管を連結
することができ、海上での上部構造の施工を大幅に削減
し、建設工期および建設コストを大幅に低減することが
できる。
【0028】第5の発明は、第1または第2の発明の上
部構造が鋼構造の場合で、工場で予め接合鋼管に取付け
たダイアフラムやボルト孔等の接合部材により上部構造
と鋼構造との連結を行なう場合で、コンクリート等の不
定形硬化材料を介在させて鋼管杭と接合鋼管の連結を行
なうことにより、工場にて十分に防食処置を行なった鋼
構造の上部構造と鋼管杭を溶接作業を一切行なうことな
く接合できる。
【0029】第6の発明は、第1乃至第5の発明の、鋼
管杭の端部における鋼管杭の直径以上の長さの範囲を接
合鋼管により囲繞し、接合鋼管と鋼管杭間にコンクリー
トやモルタル等の不定形の硬化材料で一体化する場合
に、接合鋼管の内表面および接合鋼管に囲繞された鋼管
杭の外表面にズレ止めや突起を設ける場合で、鋼管杭を
接合鋼管が囲繞する範囲は、鋼管杭の直径以上で作用外
力とコンクリート等の不定形硬化材料の支圧力や付着力
の大きさで決定される場合が多いため、ズレ止めや突起
を用いることにより、コンクリートやモルタル等の不定
形硬化材料と鋼管杭や接合鋼管間の付着力が高まること
により、接合鋼管の鋼管杭の囲繞範囲を短くすることが
でき、鋼材や不定形材料の使用量の低減により建設コス
トを低減できる。
【0030】
【実施例】〔実施例1〕以下に、本発明の実施例につい
て図面を参照して説明する。実施例は桟橋構造等におけ
る海中Aの下の海底面に打設された鋼管杭Bと上部構造
Cの接合部について示すが、本発明は桟橋構造に限定さ
れるものではない。
【0031】図1は、実施例1の上部構造Cが鉄筋コン
クリート構造の梁C1の場合で、鋼管杭Bを鉄筋コンク
リート構造の梁C1中に埋め込んで接合する場合の接合
部の側面図である。
【0032】海底面に打設された鋼管杭Bと上部構造C
との接合部1の鋼部材の腐食の激しい干満帯・飛沫帯域
2を包含する範囲に、外表面にポリエチレンの防食被覆
3を施した接合鋼管4が設置されている。前記接合鋼管
4の内径は前記鋼管杭Bの外径よりも大きく設定され、
鋼管杭Bの外面と前記接合鋼管4の内との間に所定の間
隙が設けられる。
【0033】図2は、図1に示した接合部の断面図であ
り、接合鋼管4は、鋼管杭径程度の長さで鋼管杭Bの上
端部を囲繞し、接合鋼管4と鋼管杭Bの間隙に充填され
たコンクリート5により接合鋼管4と鋼管杭Bが一体化
されており、接合鋼管4の上部を鉄筋コンクリート構造
の梁C1に埋め込むことにより接合鋼管4と鉄筋コンク
リート構造の梁C1が一体化されている。
【0034】接合鋼管4の鉄筋コンクリート構造の梁C
1の埋め込み部および接合鋼管4が鋼管杭Bを囲繞する
範囲の鋼管杭Bの外表面および接合鋼管内面の周方向に
は直径9mmの鉄筋によるズレ止め6が上下方向に間隔
をおいて300mmピッチで取付けられている。
【0035】接合鋼管4は、鉄筋コンクリート構造の梁
C1の鉄筋7との荷重伝達が容易なように、比較的短尺
の継手用の鉄筋8が接合鋼管4にほぼ水平に固定された
鋼板9に溶接により固定されることにより、前記鋼板9
を介して接合鋼管4に予め取付けてあり、上部構造の梁
C1の鉄筋7と重ね継手により荷重を伝達する。また、
接合鋼管4の鉄筋コンクリート構造の梁C1の埋め込み
部の外表面には、防食被覆は施されていない。また、接
合鋼管4および鋼管杭B内には、中詰めコンクリート1
1が充填されている。
【0036】図3は、図1に示した接合鋼管4の斜視図
であり、接合鋼管4には、鉄筋コンクリート構造の梁C
1と荷重伝達を行なうための鉄筋8および鋼板9が取付
けられており、鋼管の内面には鉄筋によるズレ止め6が
ある。
【0037】上部構造に埋め込まれる範囲以外の接合鋼
管4の外表面には、ポリエチレン樹脂の防食被覆3が施
されている。
【0038】〔実施例2〕図4に、実施例2の上部構造
Cがコンクリート構造の梁C1の場合で、鋼管杭Bと接
合鋼管4とを、適宜の手段により所定のレベルに配設さ
れた接合鉄筋10の下部を埋め込むようにして連結した
後、上部構造Cと接合鉄筋10とを連結する場合の断面
図を示す。前記接合鉄筋10は、下部に多数の挿し込み
用脚部を備え、また上部に環状のフープ筋を備えた篭鉄
筋等により構成されている。
【0039】接合鋼管4と鋼管杭Bの間隙に充填された
コンクリート5により、接合鋼管4と鋼管杭Bが一体化
されており、接合鋼管4と鋼管杭Bの間隙に充填された
コンクリート5に、鉄筋コンクリート構造の梁C1に定
着された接合鉄筋10が固定されている。
【0040】接合鋼管4は、外表面がチタン薄板により
防食被覆3されており、内面には高さ2.5mm程度の
突起状のズレ止め6がスパイラル状に取付けてある。ま
た、鋼管杭Bの接合鋼管4で囲繞される範囲の外表面に
は、ズレ止め6として直径10mmの鉄筋が上下方向に
間隔をおいて300mmピッチで溶接されており、接合
鉄筋10とコンクリート5と鋼管杭Bの一体性を高めて
いる。接合鋼管の内側には、中詰めコンクリート11が
打設されている。
【0041】〔実施例3〕図5は、実施例3の上部構造
CがH型形状をした鋼構造の梁C2の場合で、接合鋼管
4により上部構造Cと鋼管杭Bの接合を行なう場合の断
面図である。
【0042】接合鋼管4は、干満帯・飛沫帯域2を包含
する範囲および鋼管杭Bの上端を鋼管杭径程度の長さで
囲繞する長さを有しており、接合鋼管4と鋼管杭Bの間
隙に充填されたコンクリート5により接合鋼管4と鋼管
杭Bが一体化されている。
【0043】接合鋼管4には、予め工場にて内面に直径
10mm程度の鉄筋のズレ止め6や補強用のダイアフラ
ム12および上部構造との接合を行なう鋼板13等の接
合部材が溶接等により取付けられており、鋼板13には
ボルトや添接板14により上部構造物と接合するための
ボルト孔15が設けられている。
【0044】接合鋼管4およびダイアフラム12や鋼板
13、添接板14等の接合部材は、予め工場にてウレタ
ンによる防食被覆3が施されている。
【0045】なお、前記各実施例において、接合鋼管4
を支持する手段としては、鋼管杭Bの所定の位置に、上
部にシール材を備えている半環状鋼製フランジの下面に
鋼製半筒状体を一体に固定すると共にボルト挿通用透孔
を有するブラケットを備えている一対の分割半筒状底部
型枠をボルトにより鋼管杭Bに取り付けた後、接合鋼管
4を載置し、コンクリート5を充填した後、中詰めコン
クリート11を充填する。なお、その他の公知の支持手
段も適宜採用するようにしてもよい。なおまた図中、鋼
管杭内に配置される中詰めコンクリート11を支持する
落し蓋の図示を省略した。
【0046】
【発明の効果】以上に説明した通り、鋼管杭と上部構造
の接合部に高い耐食性を有する接合鋼管を用いることに
よって、鋼管杭の施工誤差に左右されない防食方法およ
び鋼管杭と上部構造物の施工が容易な接合方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上部構造が鉄筋コンクリート製の場合の接合部
側面図である。
【図2】(A)は上部構造が鉄筋コンクリート製の場合
の接合部断面図であり、(B)はそのA−A線の断面図
である。
【図3】上部構造が鉄筋コンクリート製の場合の接合鋼
管の斜視図である。
【図4】(A)は上部構造が鉄筋コンクリート製の場合
の接合部断面図であり、(B)はそのA−A線の断面図
である。
【図5】上部構造が鋼構造製の場合の接合部断面図であ
る。
【符号の説明】
A 海中 B 鋼管杭 C 上部構造 C1 鉄筋コンクリート構造の梁からなる上部構造 C2 鋼構造の梁からなる上部構造 1 鋼管杭と上部構造の接合部 2 飛沫・干満帯域 3 防食被覆 4 接合鋼管 5 コンクリート 6 ズレ止め 7 鉄筋コンクリート構造の梁の鉄筋 8 鉄筋 9 接合鋼管に取付けられた接合鋼板 10 接合鉄筋 11 中詰めコンクリート 12 ダイアフラム 13 鋼板 14 添接板 15 ボルト孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/58 506 E04B 1/58 506N (72)発明者 川端 規之 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 Fターム(参考) 2D018 BA00 2D041 BA07 BA36 BA44 DB02 2D046 DA03 2E125 AA03 AA13 AA48 AC01 AC15 AC16 AC28 AG03 AG12 AG25 AG31 AG41 AG57 AG58 BA34 BA35 BA45 BA55 BB09 BB19 BB27 BB34 BB37 BC09 BD01 BD07 BE02 BE06 BE08 CA05 CA82 CA83 EA26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に打設された外表面に防食被覆が行
    なわれていない鋼管杭の端部を、該鋼管杭の直径以上の
    長さにわたって外側表面が防食性の接合鋼管で囲繞し、
    該鋼管杭と該接合鋼管の間に不定形の硬化材料を充填し
    一体化するとともに、該接合鋼管の一端が上部構造に固
    定されていることを特徴とする鋼管杭の防食構造および
    鋼管杭と上部構造との接合構造。
  2. 【請求項2】 前記防食性の接合鋼管が、ポリエチレ
    ン、ウレタン、高耐食性金属、コンクリート、モルタル
    のいずれか一つで被覆されている鋼管または高耐海水性
    鋼管であることを特徴とする請求項1記載の鋼管杭と上
    部構造との接合構造。
  3. 【請求項3】 前記上部構造がコンクリート構造であ
    り、前記接合鋼管が前記上部構造と連結するための鉄筋
    および/または鋼板および/またはズレ止めからなる接
    合部材を取付けた構造であり、該接合部材を取付けた接
    合鋼管の一端を前記コンクリート構造に埋設したことを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の鋼管杭
    上部構造との接合構造。
  4. 【請求項4】 前記上部構造がコンクリート構造であ
    り、該コンクリート構造に前記鋼管杭と接合するための
    接合鉄筋を固定するとともに、該接合鉄筋を前記接合鋼
    管と前記鋼管杭の間に挿入し、前記接合鋼管および前記
    鋼管杭とともに前記不定形の硬化材料で固定したことを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の鋼管杭
    と上部構造との接合構造。
  5. 【請求項5】 前記上部構造が鋼構造であり、該接合鋼
    管に予め前記上部構造に接合するための鋼板からなる接
    合部材を取付けたことを特徴とする請求項1または2の
    いずれかに記載の鋼管杭と上部構造との接合構造。
  6. 【請求項6】 前記接合鋼管の内面および前記鋼管杭の
    囲繞される範囲の外表面に、突起状のズレ止めを設けた
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載
    の鋼管杭と上部構造との接合構造。
JP2000123576A 2000-04-25 2000-04-25 鋼管杭と上部構造との接合構造 Pending JP2001303604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000123576A JP2001303604A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 鋼管杭と上部構造との接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000123576A JP2001303604A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 鋼管杭と上部構造との接合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001303604A true JP2001303604A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18633859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000123576A Pending JP2001303604A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 鋼管杭と上部構造との接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001303604A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005105720A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 懸垂式カーテンウォール遮水板組立体
JP2009109184A (ja) * 2001-12-18 2009-05-21 Nippon Steel Corp 地中埋設温度成層型蓄熱水槽
JP2011184957A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Sumitomo Metal Ind Ltd 防食鋼管杭およびその施工方法
KR101222070B1 (ko) * 2010-06-23 2013-01-15 한국건설기술연구원 섬유보강복합소재 관과 강관의 합성에 의한 비말대 구간의 부식방지구조를 가지는 해상 기초말뚝 및 그 시공방법
JP2013234449A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd 防潮堤
JP2014231673A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 新日鐵住金株式会社 杭頭構造及び杭頭構造の構築方法
JP2016079742A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 杭式海洋構造物の上部工、及び杭式海洋構造物
JP2017095955A (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 新日鐵住金株式会社 杭式基礎構造物及び杭式基礎構造物の施工方法
JP2017106300A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 Jfeエンジニアリング株式会社 自己昇降式水域プラットフォームおよびそれに用いる把持具ならびに水域構造物の施工方法
JP2018059294A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社三誠 建築物の基礎工事方法及び建築物の基礎構造
JP2018084048A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 新日鐵住金株式会社 鋼管杭、杭頭構造、杭式構造物、鋼管杭の施工方法、及び杭式構造物の施工方法
JP2019143449A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 東急建設株式会社 ホームドアの基礎構造、その構築方法及びねじ込み治具
JP2020111905A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 清水建設株式会社 杭頭部の接合構造およびその施工方法
WO2021090439A1 (ja) * 2019-11-07 2021-05-14 Jfeシビル株式会社 道路構造、型枠治具、及び道路構造の施工方法
KR102273648B1 (ko) * 2020-10-26 2021-07-06 (주)경남해양테크 육상 연안에서 수상으로 연장된 부잔교 시공방법

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109184A (ja) * 2001-12-18 2009-05-21 Nippon Steel Corp 地中埋設温度成層型蓄熱水槽
JP2005105720A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 懸垂式カーテンウォール遮水板組立体
JP2011184957A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Sumitomo Metal Ind Ltd 防食鋼管杭およびその施工方法
KR101222070B1 (ko) * 2010-06-23 2013-01-15 한국건설기술연구원 섬유보강복합소재 관과 강관의 합성에 의한 비말대 구간의 부식방지구조를 가지는 해상 기초말뚝 및 그 시공방법
JP2013234449A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd 防潮堤
JP2014231673A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 新日鐵住金株式会社 杭頭構造及び杭頭構造の構築方法
JP2016079742A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 杭式海洋構造物の上部工、及び杭式海洋構造物
JP2017095955A (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 新日鐵住金株式会社 杭式基礎構造物及び杭式基礎構造物の施工方法
JP2017106300A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 Jfeエンジニアリング株式会社 自己昇降式水域プラットフォームおよびそれに用いる把持具ならびに水域構造物の施工方法
JP2018059294A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社三誠 建築物の基礎工事方法及び建築物の基礎構造
JP2018084048A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 新日鐵住金株式会社 鋼管杭、杭頭構造、杭式構造物、鋼管杭の施工方法、及び杭式構造物の施工方法
JP2019143449A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 東急建設株式会社 ホームドアの基礎構造、その構築方法及びねじ込み治具
JP2020111905A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 清水建設株式会社 杭頭部の接合構造およびその施工方法
WO2021090439A1 (ja) * 2019-11-07 2021-05-14 Jfeシビル株式会社 道路構造、型枠治具、及び道路構造の施工方法
JPWO2021090873A1 (ja) * 2019-11-07 2021-05-14
WO2021090873A1 (ja) * 2019-11-07 2021-05-14 Jfeシビル株式会社 道路構造、型枠治具、及び道路構造の施工方法
JP7371113B2 (ja) 2019-11-07 2023-10-30 Jfeシビル株式会社 道路構造、型枠治具、及び道路構造の施工方法
KR102273648B1 (ko) * 2020-10-26 2021-07-06 (주)경남해양테크 육상 연안에서 수상으로 연장된 부잔교 시공방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001303604A (ja) 鋼管杭と上部構造との接合構造
JP4528652B2 (ja) 水中構造物の仮締切工法及び仮締切用構造体
JP5439920B2 (ja) 水底地盤打込み部材を用いた水域構造物
KR101222070B1 (ko) 섬유보강복합소재 관과 강관의 합성에 의한 비말대 구간의 부식방지구조를 가지는 해상 기초말뚝 및 그 시공방법
JP2018084048A (ja) 鋼管杭、杭頭構造、杭式構造物、鋼管杭の施工方法、及び杭式構造物の施工方法
JP2017095955A (ja) 杭式基礎構造物及び杭式基礎構造物の施工方法
JP2001107319A (ja) 橋脚の耐震補強工法および耐震補強構造物
JP3848518B2 (ja) 杭式基礎構造物およびその施工方法
JPH07101384A (ja) 浮体構造物
JP7138945B2 (ja) 型枠付き壁体構成部材および型枠付き壁体
JPH07323884A (ja) 浮体構造物およびその構築方法
JP6489741B2 (ja) 壁体構造
JP6971874B2 (ja) 鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続構造、その接続構造を有する構造壁および鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続方法
JPH0139781Y2 (ja)
JPH0156219B2 (ja)
JPH07898B2 (ja) 鋼管杭の腐食劣化部の補強工法
JP7001218B2 (ja) 杭支持構造物の補強構造及び補強方法
JPH0532530B2 (ja)
KR101683216B1 (ko) 잔교 시공 방법
JPS6211133B2 (ja)
JP2963004B2 (ja) チタン被覆防食構造
CN217460239U (zh) 一种水下预制拼装桥墩连接构造
JPS63142126A (ja) 鋼管杭の補修方法
JPH09170219A (ja) 海洋構造物の補修方法
JP4827782B2 (ja) 継手部防食性に優れる重防食被覆鋼矢板の構造体及びその構造体に使用する鋼矢板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090317