JPH052662Y2 - - Google Patents

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JPH052662Y2
JPH052662Y2 JP11348788U JP11348788U JPH052662Y2 JP H052662 Y2 JPH052662 Y2 JP H052662Y2 JP 11348788 U JP11348788 U JP 11348788U JP 11348788 U JP11348788 U JP 11348788U JP H052662 Y2 JPH052662 Y2 JP H052662Y2
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steel sheet
wall
steel
walls
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、港湾、河川、海岸等において、護
岸、岸壁、防波堤等として使用する二重鋼矢板壁
構造物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、二重鋼矢板壁構造物としては、第7図に
示すように、2列の鋼矢板壁1を、間隔をおいて
平行に打設し、各鋼矢板壁1の間に、溝形鋼矢板
からなる多数の鋼矢板隔壁6を、鋼矢板壁面に対
し直角にかつ鋼矢板壁長手方向に間隔をおいて配
置し、各鋼矢板隔壁6の両端部を鋼矢板壁1に連
結し、その鋼矢板壁1と鋼矢板隔壁6とにより囲
まれた空間に砂、砂利等の中詰材料5を充填して
構成した二重鋼矢板壁構造物が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕 前記従来の二重鋼矢板壁構造物における鋼矢板
隔壁4に用いられている溝形鋼矢板は、元来、曲
げ抵抗部材として使用されるものであるので、継
手部の引張強度が小さく、二重鋼矢板壁に作用す
る土圧、水圧あるいは波圧等に対し、鋼矢板隔壁
の抵抗効果を期待するには、充分なずれせん断抵
抗耐力を有していない。また前記鋼矢板隔壁6
は、鋼矢板壁1に対し直角に配置されているの
で、止水の機能を全く果たさない。
したがつて、前記溝形鋼矢板からなる鋼矢板隔
壁6は、2列の鋼矢板壁1の間に充填された中詰
材料5の崩壊防止という施工時の中詰材料の安定
のために用いられ、二重鋼矢板壁構造物が完成し
た後には、構造物の安定への寄与が殆ど期待でき
ないので、不経済な二重鋼矢板壁構造物になる。
この考案は、傾斜鋼矢板隔壁を利用して二重鋼
矢板壁構造物の外力に対する耐力および止水性を
向上させることができる二重鋼矢板壁構造物を提
供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この考案の二重鋼
矢板壁構造物においては、2列の鋼矢板壁1が間
隔をおいて平行に打設され、各鋼矢板壁1の間
に、鋼矢板壁面に対し交互に異なる方向に傾斜す
る多数の傾斜鋼矢板隔壁2,3が鋼矢板壁長手方
向に並べて配置され、各傾斜鋼矢板隔壁2,3が
溝形鋼矢板または鋼管矢板等の凹凸を有する鋼矢
板4により構成されると共に、各傾斜鋼矢板隔壁
2,3の両端部が前記鋼矢板壁1に連結され、鋼
矢板壁1と傾斜鋼矢板隔壁2,3とにより囲まれ
た空間に砂、砂利等の中詰材料5が充填されてい
る。
〔作用〕
2列の鋼矢板壁1の間に、鋼矢板壁面に対し交
互に異なる方向に傾斜する多数の傾斜鋼矢板隔壁
2,3が鋼矢板壁長手方向に並べて配置され、各
傾斜鋼矢板隔壁2,3の両端部が前記鋼矢板壁1
に連結されているので、二重鋼矢板壁構造物に土
圧、水圧、波圧等の外力が作用した場合、中詰材
料5から傾斜鋼矢板隔壁2,3に作用する中詰材
料圧力の方向は、傾斜鋼矢板隔壁の面に直角な方
向の曲げ荷重と傾斜鋼矢板隔壁に平行な方向のせ
ん断荷重であり、かつこの時、傾斜鋼矢板隔壁
2,3を構成している凹凸を有する鋼矢板4は、
曲げ強度が大きいので、前記曲げ荷重に対し有効
に抵抗し、しかも前記鋼矢板4は大きな凹凸断面
であるので、前記せん断荷重に対しても大きなア
ンカー効果を発揮する。また傾斜鋼矢板隔壁2,
3は止水壁としても働く。
〔実施例〕
次にこの考案を図示の例によつて詳細に説明す
る。
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
すものであつて、多数の溝形鋼矢板7を噛み合わ
せてなる2例の鋼矢板壁1が間隔をおいて平行に
打設され、前記2列の鋼矢板壁1の間に、鋼矢板
壁面に対し交互に異なる方向に傾斜する多数の傾
斜鋼矢板隔壁2,3が鋼矢板壁長手方向に並べて
配置され、各傾斜鋼矢板隔壁2,3は相互に噛み
合わされた多数の溝形鋼矢板からなる凹凸を有す
る鋼矢板4により構成されている。
前記鋼矢板壁1における傾斜鋼矢板隔壁2,3
の端部に対向する溝形鋼矢板7に、溝形鋼矢板を
分割してなる継手用矢板8が鋼製連結板9を介し
て溶接により固着され、傾斜鋼矢板隔壁2,3の
端部の鋼矢板4における嵌合継手は、前記継手用
矢板8の嵌合継手に噛み合わされ、また前記各鋼
矢板壁1と傾斜鋼矢板隔壁2,3とにより囲まれ
た空間に砂、砂利等の中詰材料5が充填されてい
る。
第3図ないし第6図は鋼矢板壁1と傾斜鋼矢板
隔壁2,3との連結部の変形例を示すものであつ
て、第3図に示す第1変形例の場合は、鋼管10
の左右両側に、上下方向に延長するスリツト付き
鋼管からなる矢板壁用継手金具11が溶接により
固着され、その継手金具11内に、鋼矢板壁1に
おける溝形鋼矢板7の片側の継手部が挿入され、
かつ前記鋼管10における鋼矢板壁の内側に位置
する部分の左右両側に、上下方向に延長するスリ
ツト付き鋼管からなる隔壁用継手金具12が溶接
により固着され、その継手金具12内に、傾斜鋼
矢板隔壁2,3の端部の鋼矢板4における片側の
継手部が挿入され、前記各継手金具11,12内
にモルタルまたはコンクリートからなる経時硬化
性充填材13が充填されている。
第4図に示す第2変形例の場合は、鋼管10の
左右両側に、溝形鋼矢板を分割した矢板壁用継手
金具14が、上下方向に延長するように配置され
て溶接により固着されると共に、その継手金具1
4と鋼管10とにわたつて鋼製補強板15が溶接
により固着され、前記継手金具14における嵌合
継手に鋼矢板壁1における溝形鋼矢板7の嵌合継
手が噛み合わされ、かつ前記鋼管10における鋼
矢板壁の内側に位置する部分の左右両側に、溝形
鋼矢板を分割した隔壁用継手金具16が、上下方
向に延長するように配置されて溶接により固着さ
れると共に、その継手金具16と鋼管10とにわ
たつて鋼製補強板17が溶接により固着され、前
記継手金具16における嵌合継手に、傾斜鋼矢板
隔壁2,3の端部の鋼矢板4における嵌合継手が
噛み合わされている。
第5図に示す第3変形例の場合は、鋼管10の
左右両側に上下方向に延長するスリツト付き鋼管
からなる矢板壁用継手金具11が溶接により固着
され、かつ前記鋼管10における鋼矢板壁の内側
に位置する部分の左右両側に、溝形鋼矢板を分割
した隔壁用継手金具16が、上下方向に延長する
ように配置されて溶接により固着されると共に、
その継手金具16と鋼管10とにわたつて鋼製補
強板17が溶接により固着されている。
第6図に示す第4変形例の場合は、鋼管10の
左右両側に、溝形鋼矢板を分割した矢板壁用継手
金具14が、上下方向に延長するように配置され
て溶接により固着されると共に、その継手金具1
4と鋼管10とにわたつて鋼製補強板15が溶接
により固着され、かつ前記鋼管10における鋼矢
板壁の内側に位置する部分の左右両側に、上下方
向に延長するスリツト付き鋼管からなる隔壁用継
手金具12が溶接により固着されている。
この考案を実施する場合、鋼矢板壁1を構成す
る鋼矢板としては、溝形鋼矢板に代えて鋼管矢板
その他の任意断面の鋼矢板を使用してもよい。ま
た傾斜鋼矢板隔壁2,3を構成する凹凸を有する
鋼矢板4としては鋼管矢板を使用してもよい。
〔考案の効果〕
この考案は前述のように構成されているので、
以下に記載するような効果を奏する。
2例の鋼矢板壁1の間に、鋼矢板壁面に対し交
互に異なる方向に傾斜する多数の傾斜鋼矢板隔壁
2,3が鋼矢板壁長手方向に並べて配置され、各
傾斜鋼矢板隔壁2,3の両端部が前記鋼矢板壁1
に連結されているので、二重鋼矢板壁構造物に土
圧、水圧、波圧等の外力が作用した場合、中詰材
料5から傾斜鋼矢板隔壁2,3に作用する中詰材
料圧力の方向は、傾斜鋼矢板隔壁の面に直角な方
向の曲げ荷重と傾斜鋼矢板隔壁に平行な方向のせ
ん断荷重であり、かつこの時、傾斜鋼矢板隔壁
2,3を構成している凹凸を有する鋼矢板4は、
曲げ強度が大きいので、前記曲げ荷重に対し有効
に抵抗し、しかも前記鋼矢板4は大きな凹凸断面
であるので、前記せん断荷重に対しても大きなア
ンカー効果を発揮して効果的に抵抗し、そのため
二重鋼矢板壁構造物に作用する外力に対して、平
行な2列の鋼矢板壁1および中詰材料5だけでな
く、傾斜鋼矢板隔壁2,3も抵抗するので、外力
に対する二重鋼矢板壁構造物の耐力を向上させる
ことができ、また傾斜鋼矢板隔壁2,3は止水壁
としても働くので、二重鋼矢板壁構造物の止水性
をも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る二重鋼矢板
壁構造物を示す概略横断平面図、第2図は第1図
における鋼矢板壁と傾斜鋼矢板隔壁との連結部を
拡大して示す横断平面図である。第3図ないし第
6図は鋼矢板壁と傾斜鋼矢板隔壁との連結部の変
形例を示す横断平面図、第7図は従来の二重鋼矢
板壁構造物を示す概略横断平面図である。 図において、1は鋼矢板壁、2および3は傾斜
鋼矢板隔壁、4は凹凸を有する鋼矢板、5は中詰
材料、7は溝形鋼矢板、8は継手用矢板、9は鋼
製連結板、10は鋼管、11は矢板壁用継手金
具、12は隔壁用継手金具、13は経時硬化性充
填材、14は矢板壁用継手金具、16は隔壁用継
手金具である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2列の鋼矢板壁1が間隔をおいて平行に打設さ
    れ、各鋼矢板壁1の間に、鋼矢板壁面に対し交互
    に異なる方向に傾斜する多数の傾斜鋼矢板隔壁
    2,3が鋼矢板壁長手方向に並べて配置され、各
    傾斜鋼矢板隔壁2,3が溝形鋼矢板または鋼管矢
    板等の凹凸を有する鋼矢板4により構成されると
    共に、各傾斜鋼矢板隔壁2,3の両端部が前記鋼
    矢板壁1に連結され、鋼矢板壁1と傾斜鋼矢板隔
    壁2,3とにより囲まれた空間に砂、砂利等の中
    詰材料5が充填されている二重鋼矢板壁構造物。
JP11348788U 1988-08-31 1988-08-31 Expired - Lifetime JPH052662Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008223291A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Jfe Engineering Kk 護岸一体ラーメン橋梁及びその施工方法

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