JP7286468B2 - 鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続構造、その接続構造を有する構造壁および鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続方法 - Google Patents
鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続構造、その接続構造を有する構造壁および鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続方法 Download PDFInfo
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Description
第1の実施形態では、構造壁の基礎部を構成する鋼構造物としてハット型の鋼矢板が使用されている。図1に示すように構造壁1は、構造壁1の延長方向L(法線方向)に沿って列状に設置された複数の鋼矢板10と、それらの鋼矢板10の上部に設置された複数のプレキャストコンクリート部材20で構成されている。本実施形態におけるプレキャストコンクリート部材20は鋼矢板10の2枚分の幅を有しており、1つのプレキャストコンクリート部材20が3枚の鋼矢板10の上に載るように配列されている。
まず、構造壁1の基礎部として複数の鋼矢板10を地中に埋設していくが、この際に一部が地上に突出した状態となるように鋼矢板10を設置する。次に、工場で予め製造されたプレキャストコンクリート部材20を鋼矢板10の上部に設置する。ここではプレキャストコンクリート部材20の下端部に形成された開口部21と、鋼矢板10の突出部11との位置を合わせ、鋼矢板10の突出部11にプレキャストコンクリート部材20の開口部21を被せるようにしてプレキャストコンクリート部材20を地表面に吊り下げていく。これにより、鋼矢板10の突出部11がプレキャストコンクリート部材20の開口部21に挿入されるような状態でプレキャストコンクリート部材20が設置される。また、本実施形態においては1つのプレキャストコンクリート部材20が3枚の鋼矢板10の上に載るようにプレキャストコンクリート部材20を設置している。なお、構造壁1を防潮堤や防波堤等に使用する場合、プレキャストコンクリート部材20を海底面に設置する際には鋼構造物の周囲の仮締切を行い、排水が終了した後に作業を行う。
そして、鋼矢板10の突出部11に形成された貫通穴12とプレキャストコンクリート部材20の下端部(第1の端部22と第2の端部23)に形成された貫通穴26を位置合わせし、それぞれ通るように棒状部材50を挿入する。そして、拘束部材35から棒状部材50の両端を外側に突出させた状態で、棒状部材50の両端にナット51をそれぞれ取り付ける。さらに、棒状部材50の両端に取り付けられたナット51を締め上げられることにより、棒状部材50の長手方向に張力を付与する。
その後、プレキャストコンクリート部材20に設けられたモルタル注入穴(図1では省略)を介してプレキャストコンクリート部材20の開口部21内にモルタル24を充填する。そして、充填されたモルタル24が凝固することにより鋼矢板10とプレキャストコンクリート部材20とが強固に接続される。このとき、本実施形態においては、プレキャストコンクリート部材20の第1の端部22と第2の端部23との間に鋼矢板10の突出部11が位置し、鋼矢板10とプレキャストコンクリート部材20が重なった状態にあるため、両者がより強固に接続される。特に、構造壁1を防潮堤等の海岸付近で使用する際には、津波などの発生時に海側から陸上側に向かって大きな回転モーメントを受けることになるため、鋼矢板10とプレキャストコンクリート部材20とを重ねて接続することが有用である。
第2の実施形態では、プレキャストコンクリート部材20の開口部21の内部の空隙(開口部21の内部において、鋼矢板10の突出部11の周囲に位置する空間)にずれ止め鉄筋55が挿入されている。
第3の実施形態では、ずれ止め鉄筋55の形状が、第2の実施形態と異なっている。図7、8に示すように、本実施例では、ずれ止め鉄筋55として、プレキャストコンクリート部材20の第1の端部22から鋼矢板10の突出部11まで、および、プレキャストコンクリート部材20の第2の端部23から鋼矢板10の突出部11までに架け渡すことができる長さを有する、例えば異径鉄筋からなる棒部材を用いている。
10 鋼矢板
11 突出部
12 貫通穴
13 継手部
20 プレキャストコンクリート部材
20a プレキャストコンクリート部材の幅方向端面
21 開口部
22 第1の端部
23 第2の端部
24 モルタル
25 モルタル注入穴
26 貫通穴
30 主鉄筋
31 内側主筋
32 外側主筋
35 拘束部材
36 凹部
37 モルタル
38 拘束鉄筋
50 棒状部材
51 ナット
55 ずれ止め鉄筋
L 構造壁の延長方向
t 構造壁の厚さ方向
W プレキャストコンクリート部材の幅方向
Claims (9)
- 地中に埋設された鋼構造物と地上に設置されたプレキャストコンクリート部材とを接続する接続構造であって、
前記鋼構造物は、一部が地上に突出した状態で地中に埋設され、
前記プレキャストコンクリート部材は、下端部に開口部を備え、
前記プレキャストコンクリート部材の内部には、前記開口部を間に挟んで分割された第1の端部および第2の端部から前記プレキャストコンクリート部材の上部まで主鉄筋を備え、
前記鋼構造物の地上に突出した部分である突出部が前記プレキャストコンクリート部材の前記開口部に挿入されて、該プレキャストコンクリート部材の前記第1の端部および前記第2の端部の間に前記鋼構造物の前記突出部が配置されて外観に現れず、
前記鋼構造物を貫通するように、前記第1の端部および前記第2の端部の間に棒状部材が挿入され、
前記プレキャストコンクリート部材の前記開口部内の空隙がモルタルまたはコンクリートで充填されていることを特徴とする、鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続構造。 - 前記主鉄筋として、複数の内側主筋と複数の外側主筋を備え、
それら複数の内側主筋と複数の外側主筋を囲む拘束鉄筋を備えることを特徴とする、請求項1に記載の鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続構造。 - 前記複数の内側主筋と複数の外側主筋の間に、前記棒状部材が貫通する拘束部材が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続構造。
- 請求項1~3のいずれか一項に記載の接続構造を有する構造壁であって、
複数の前記プレキャストコンクリート部材が構造壁の延長方向に沿って配列され、該プレキャストコンクリート部材が前記鋼構造物の前記突出部に跨るように設置されていることを特徴とする、構造壁。 - 前記鋼構造物は、継手部を介して互いに連結された複数の鋼矢板で構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の構造壁。
- 前記鋼構造物は、継手部を介して互いに連結された複数の鋼管杭で構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の構造壁。
- 構造壁の延長方向における、前記プレキャストコンクリート部材の幅方向端面の位置と前記鋼構造物の前記継手部の位置が重ならないように前記プレキャストコンクリート部材が配列されていることを特徴とする、請求項5または6のいずれか一項に記載の構造壁。
- 前記鋼構造物は、間隔をおいて設置された複数の鋼管杭で構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の構造壁。
- 鋼構造物とプレキャストコンクリート部材を接続する接続方法であって、
一部が地上に突出した状態で地中に埋設された前記鋼構造物の地上に突出している部分が、前記プレキャストコンクリート部材の下端部に設けられた開口部に挿入され、該プレキャストコンクリート部材を前記鋼構造物の地上に突出している部分に跨るように前記プレキャストコンクリート部材を地上に設置する、第1工程と、
前記鋼構造物を貫通するように、前記プレキャストコンクリート部材の下端部に設けられた第1の端部および第2の端部の間に棒状部材を挿入する、第2工程と、
前記プレキャストコンクリート部材の前記開口部内の空隙をモルタルまたはコンクリートで充填して凝固させる、第3工程とを有し、
前記プレキャストコンクリート部材の内部には、前記開口部を間に挟んで分割された第1の端部および第2の端部から前記プレキャストコンクリート部材の上部まで主鉄筋を備え、前記鋼構造物の前記突出部が外観に現れないことを特徴とする、鋼構造物とプレキャストコンクリート部材の接続方法。
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