JP3058723U - 場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合構造 - Google Patents

場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合構造

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JP3058723U
JP3058723U JP1998008451U JP845198U JP3058723U JP 3058723 U JP3058723 U JP 3058723U JP 1998008451 U JP1998008451 U JP 1998008451U JP 845198 U JP845198 U JP 845198U JP 3058723 U JP3058723 U JP 3058723U
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place
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勝巳 小林
靖和 大西
隆宏 丸
太郎 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎コンクリートスラブと場所打ちコンクリ
ート杭との接合部分における配筋を簡素化し、また、大
地震時において杭が大きな変形をした場合でも杭頭部が
破壊しないようにすること。 【解決手段】 基礎コンクリートスラブ16の下面16
Aは、場所打ちコンクリート杭12の杭頭部12Aより
も上方に離間した箇所に位置している。基礎コンクリー
トスラブ16の下面16Aと、場所打ちコンクリート杭
12の杭頭部12Aとの間は柱部18により連結されて
いる。柱部18は、コンクリートCと、コンクリートC
中に埋設されたずれ止め鉄筋20および補強筋22によ
り構成されている。ずれ止め鉄筋20は複数の杭主筋1
202を結んで形成される仮想円よりも小さい円周上に
周方向に等間隔をおいて配設されている。補強筋22は
複数のずれ止め鉄筋20の周囲に螺旋状に巻装して設け
られている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、構造物における場所打ちコンクリート杭(本考案において場所打ち コンクリート杭は場所打ち鋼管コンクリート杭を含む)と基礎コンクリートスラ ブとの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示す断面正面図を参照して従来一般的に行われている場所打ちコンクリ ート杭と基礎コンクリートスラブの接合構造を説明する。 場所打ちコンクリート杭12では、まず孔14が掘削され、この孔14の外周 部に周方向に間隔をおきそれらの上部が孔の上方に突出する複数の杭主筋120 2を含む鉄筋が配筋された後、コンクリートが打設される。これにより、複数の 杭主筋1202が杭頭部12Aよりも上方に突出する場所打ちコンクリート杭1 2が得られる。 次に、場所打ちコンクリート杭12上に鉄筋が配筋された後、コンクリートが 打設され、基礎コンクリートスラブ16が形成される。基礎コンクリートスラブ 16は、複数の杭主筋1202の上部が埋設され、かつ、その下面が杭頭部12 Aの上面よりも下位に位置するように形成される。 そして、このように場所打ちコンクリート杭12の杭主筋1202を基礎コン クリートスラブ16に直接定着させることで、杭頭部12Aと基礎コンクリート スラブ16を構造的に接続し、地震時に作用する水平力によって杭頭部12Aに 生じるせん断力、曲げモーメント、引き抜き力に抵抗している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、場所打ちコンクリート杭12の杭主筋1202を基礎コンクリ ートスラブ16に直接定着させると、杭頭部12Aの曲げ耐力および曲げ剛性は 、杭体と同様な大きさとなる。 したがって、杭頭部12Aにおいては、それに耐えられるような配筋量とする 必要がある。さらに、その曲げモーメントは、基礎梁にも伝達され、それに対し て基礎梁もそれに耐えられるような配筋量とする必要がある。すなわち、杭頭部 12Aと基礎梁の双方の配筋量が増大する。 その結果、基礎コンクリートスラブ16周辺は、杭主筋1202あるいは定着 筋と基礎梁主筋の込み合った配筋となり、配筋作業が煩雑化し、施工性および経 済性の点で不利があった。 本考案は前記事情に鑑み案出されたものであって、本考案の目的は、基礎コン クリートスラブと基礎梁についての場所打ちコンクリート杭との接合部分におけ る配筋を簡素化し、施工性および経済性を向上でき、大地震時において杭が大き な変形をした場合でも杭頭部が破壊しないようにした場所打ちコンクリート杭と 基礎コンクリートスラブとの接合構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本考案は、場所打ちコンクリート杭の杭頭部を基礎コ ンクリートスラブに接合する構造であって、前記基礎コンクリートスラブの下面 は、前記場所打ちコンクリート杭の杭頭部よりも上方に離間した箇所に位置し、 前記基礎コンクリートスラブの下面と、前記場所打ちコンクリート杭の杭頭部と の間は、場所打ちコンクリート杭よりも断面積が小さい柱部により連結され、前 記柱部は鉄筋コンクリート製であってコンクリートの内部に水平方向に間隔をお いて上下に延在する複数のずれ止め鉄筋を有し、前記複数のずれ止め鉄筋の下部 は場所打ちコンクリート杭に連結され、その上部は基礎コンクリートスラブに連 結されていることを特徴とする。 また、本発明は、前記複数のずれ止め鉄筋が、平面視した場合に単一の円周上 でその周方向に間隔をおいて配置されていることを特徴とする。 また、本発明は、前記複数のずれ止め鉄筋が、平面視した場合に矩形枠上にお いてその周方向に間隔をおいて複数配置されていることを特徴とする。 また、本発明は、前記場所打ちコンクリート杭が、その外周部に周方向に間隔 をおきそれぞれ上下に延在して配置された複数の杭主筋を有し、前記複数のずれ 止め鉄筋は前記複数の杭主筋の内側に配置されていることを特徴とする。 また、本発明は、前記場所打ちコンクリート杭が、その外周部に鋼管を有する 場所打ち鋼管コンクリート杭であることを特徴とする。 また、本発明は、前記複数のずれ止め鉄筋の外周部に、ずれ止め鉄筋の位置、 姿勢を拘束する補強筋が巻装されていることを特徴とする。 また、本発明は、前記補強筋の下部が場所打ちコンクリート杭の杭頭部に埋設 されていることを特徴とする。 また、本発明は、前記柱部の外周をなすコンクリート部分が鋼管により覆われ 、前記鋼管は、前記場所打ちコンクリート杭の杭頭部の上面と前記基礎コンクリ ートスラブの下面との間に位置していることを特徴とする。 また、本発明は、前記柱部の外周をなすコンクリート部分には第2の補強筋が 埋設され、前記第2の補強筋は、前記場所打ちコンクリート杭の杭頭部の上面と 前記基礎コンクリートスラブの内部でその下面近傍箇所との間で巻装して配設さ れていることを特徴とする。
【0005】 本考案によれば、ずれ止め鉄筋を有し杭頭部よりも断面積を小さくした柱部を 介して杭頭部と基礎コンクリートスラブが連結される。 したがって、杭頭部の曲げ剛性と曲げ耐力を杭体よりも小さくできる。 その結果、杭頭部の拘束を緩めることができ、地震時に水平力が生じた時の杭 頭部の曲げモーメントを減じることができる。 これにより杭頭部や基礎梁の配筋量を減少でき、施工性および経済性を向上さ せることができる。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。 図1(A)は第1の実施の形態に係る場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリ ートスラブとの接合部分の断面正面図、(B)は(A)のBーB線断面図を示す 。 鉄筋コンクリート造りの構造物は、場所打ちコンクリート杭12の上に設けら れた基礎コンクリートスラブ16を備えている。 前記基礎コンクリートスラブ16の下面16Aは、場所打ちコンクリート杭1 2の杭頭部12Aよりも上方に離間した箇所に位置している。 前記基礎コンクリートスラブ16の下面16Aと、場所打ちコンクリート杭1 2の杭頭部12Aとの間は柱部18により連結されている。
【0007】 前記柱部18は、場所打ちコンクリート杭12よりも断面積が小さい円柱状に 形成された鉄筋コンクリート製の柱であり、本実施の形態では、柱部18と場所 打ちコンクリート杭12とは同軸上に設けられている。 場所打ちコンクリート杭12の外周寄り部分には、場所打ちコンクリート杭1 2の周方向に間隔をおいて複数の杭主筋1202が上下に延在して設けられてい る。これら杭主筋1202の上部は従来のように杭頭部12Aの上方に突設せず 、杭頭部12Aの内部に埋設されている。 前記柱部18の外径は、前記複数の杭主筋1202を結んで形成される仮想円 よりも小さい直径で形成されている。
【0008】 前記柱部18は、コンクリートCと、コンクリートC中に埋設されたずれ止め 鉄筋20および補強筋22により構成されている。 前記ずれ止め鉄筋20は中間部が柱部18に埋設されると共に、下部が場所打 ちコンクリート杭12の杭頭部12Aに埋設され、上部が基礎コンクリートスラ ブ16に埋設されている。 前記ずれ止め鉄筋20は直線状の鉄筋が、前記複数の杭主筋1202を結んで 形成される仮想円よりも小さい円周上に周方向に等間隔をおき上下に延在するよ うに配設されている。なお、ずれ止め鉄筋20は、平面視した場合に、矩形状枠 上に配設するなど任意である。 前記補強筋22は下部が場所打ちコンクリート杭12の杭頭部12Aに埋設さ れている。なお、補強筋22の上部は基礎コンクリートスラブ16に埋設するよ うにしてもよい。 前記補強筋22は複数のずれ止め鉄筋20の周囲に螺旋状に巻装して設けられ 、前記複数のずれ止め鉄筋20の位置や姿勢がずれないように拘束している。
【0009】 前記ずれ止め鉄筋20および補強筋22は、場所打ちコンクリート杭12の構 築時に、杭主筋1202と共に配筋された後、コンクリートが打設されることで 杭頭部12Aにその下部が埋設される。したがって、場所打ちコンクリート杭1 2が構築されると、ずれ止め鉄筋20および補強筋22はその上部が杭頭部12 Aから上方に突出した状態となる。 そして、基礎コンクリートスラブ16の構築時に、スラブ用のコンクリート型 枠の組み付けと同時に柱部18用のコンクリート型枠が組み付けられ、双方のコ ンクリート型枠に同時にコンクリートが打設されることで、コンクリートCの内 部にずれ止め鉄筋20および補強筋22が埋設された柱部18が形成され、これ により、基礎コンクリートスラブ16の下面16Aと、場所打ちコンクリート杭 12の杭頭部12Aとの間が柱部18により連結される。
【0010】 本実施の形態によれば、地震時に作用する水平力によって生じるせん断力と引 き抜き力がずれ止め鉄筋20を介して場所打ちコンクリート杭12に伝達される 。 そして、杭頭部12Aと基礎コンクリートスラブ16との間に、杭頭部12A よりも断面の小さい柱部18が位置しているので、場所打ちコンクリート杭12 の杭体よりも杭頭部12Aの曲げ剛性と曲げ耐力が低下し、これにより杭頭部1 2Aの拘束がゆるみ、杭頭部12Aに働く曲げモーメントが減じられる。 したがって、杭頭部12Aや基礎梁の配筋量を減らし、基礎コンクリートスラ ブ16周辺の配筋を簡素化でき、しかも、大地震時において杭が大きな変形をし た場合でも杭頭部が破壊しないようにすることが可能となる。
【0011】 なお、本考案において場所打ちコンクリート杭12は場所打ち鋼管コンクリー ト杭を含むものである。 図2(A)は場所打ち鋼管コンクリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合 部分の断面正面図、(B)は(A)のBーB線断面図を示す。 鉄筋コンクリート造りの構造物は、場所打ち鋼管コンクリート杭120の上に 設けられた基礎コンクリートスラブ16を備えている。 前記基礎コンクリートスラブ16の下面16Aは、場所打ち鋼管コンクリート 杭120の杭頭部12Aよりも上方に離間した箇所に位置している。 前記基礎コンクリートスラブ16の下面16Aと、場所打ち鋼管コンクリート 杭120の杭頭部12Aとの間は柱部18により連結されている。
【0012】 前記柱部18は、場所打ち鋼管コンクリート杭120よりも断面積が小さい円 柱状に形成された鉄筋コンクリート製の柱であり、本実施の形態では、柱部18 と場所打ち鋼管コンクリート杭120とは同軸上に設けられている。 前記柱部18の外径は、場所打ち鋼管コンクリート杭120を構成する鋼管1 22の内径よりも小さい直径で形成されている。 前記柱部18は、コンクリートCと、コンクリートC中に埋設されたずれ止め 鉄筋20および補強筋22により構成され、ずれ止め鉄筋20および補強筋22 は中間部が柱部18に埋設されると共に、下部が場所打ち鋼管コンクリート杭1 20の杭頭部12Aに埋設され、上部が基礎コンクリートスラブ16に埋設され ている。 前記ずれ止め鉄筋20は平面視した場合単一の円周上で周方向に等間隔をおき 上下に延在するように配設され、平面視した場合に、矩形状枠上に配設するなど 任意である。 前記補強筋22は前記複数のずれ止め鉄筋20の周囲に螺旋状に巻装して設け られ、ずれ止め鉄筋20の位置や姿勢がずれないように拘束している。
【0013】 場所打ち鋼管コンクリート杭120は、地盤中に掘削された孔に鋼管122を 挿入し、この鋼管122の内部にコンクリートを打設することで構成され、前記 ずれ止め鉄筋20および補強筋22は、鋼管122内にコンクリートを打設する 前に配筋される。そして、鋼管122内にコンクリートが打設されることで杭頭 部12Aにずれ止め鉄筋20および補強筋22の下部が埋設される。したがって 、場所打ち鋼管コンクリート杭120が構築されると、ずれ止め鉄筋20および 補強筋22はその上部が杭頭部12Aから上方に突出した状態となる。 そして、基礎コンクリートスラブ16の構築時に、スラブ用のコンクリート型 枠の組み付けと同時に柱部18用のコンクリート型枠が組み付けられ、双方のコ ンクリート型枠に同時にコンクリートが打設されることで、コンクリートCの内 部にずれ止め鉄筋20および補強筋22が埋設された柱部18が形成され、これ により、基礎コンクリートスラブ16の下面16Aと、場所打ち鋼管コンクリー ト杭120の杭頭部12Aとの間が柱部18により連結される。 なお、柱部18による作用、効果は図1の場所打ちコンクリート杭12の場合 と同様である。
【0014】 次に、図3を参照して本考案の第2の実施の形態について説明する。 図3(A)は第2の実施の形態に係る場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリ ートスラブとの接合部分の断面正面図、(B)は(A)のBーB線断面図を示す 。 第2の実施の形態では、柱部18の外周に鋼管24を配置した点が前記第1の 実施の形態と異なっている。 前記鋼管24は、基礎コンクリートスラブ16の下面16Aと、場所打ちコン クリート杭12の杭頭部12A上面との間に位置し、柱部18をなすコンクリー トCの外周面を覆っている。 このような第2の実施の形態によれば、鋼管24により柱部18を拘束し、変 形性能を増大させることができる。すなわち、大地震時において場所打ちコンク リート杭12が大きな変形を生じた時に、鋼管24により拘束された柱部18の コンクリートCの破壊を防止し、杭頭部12Aに生じているせん断力と軸力を保 持したまま、杭頭部12Aに大きな回転を生じさせることができる。
【0015】 次に、図4を参照して本考案の第3の実施の形態について説明する。 図4(A)は第3の実施の形態に係る場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリ ートスラブとの接合部分の断面正面図、(B)は(A)のBーB線断面図を示す 。 第3の実施の形態では、柱部18の外周部をなすコンクリートC部分に、前記 補強筋22とは別の補強筋26(実用新案登録請求の範囲の第2の補強筋に相当 )を螺旋状に埋設した点が前記第1の実施の形態と異なっている。 前記螺旋状に巻回された補強筋26は、その下端が場所打ちコンクリート杭1 2の杭頭部12Aの上面上に位置し、その上部が基礎コンクリートスラブ16の 内部で下面16A近傍箇所に埋設されている。なお、補強筋26の配設構造は螺 旋状に限らず、円形や矩形のフープ(帯び筋)としてもよい。 このような第3の実施の形態によれば、前記第2の実施の形態と同様に、補強 筋26により柱部18を拘束し、変形性能を増大させることができる。すなわち 、大地震時において場所打ちコンクリート杭12が大きな変形を生じた時に、補 強筋26により拘束された柱部18のコンクリートCの破壊を防止し、杭頭部1 2Aに生じているせん断力と軸力を保持したまま、杭頭部12Aに大きな回転を 生じさせることができる。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように本考案は場所打ちコンクリート杭の杭頭部を基礎 コンクリートスラブに接合する構造であって、前記基礎コンクリートスラブの下 面は、前記場所打ちコンクリート杭の杭頭部よりも上方に離間した箇所に位置し 、前記基礎コンクリートスラブの下面と、前記場所打ちコンクリート杭の杭頭部 との間は、場所打ちコンクリート杭よりも断面積が小さい柱部により連結され、 前記柱部は鉄筋コンクリート製であってコンクリートの内部に水平方向に間隔を おいて上下に延在する複数のずれ止め鉄筋を有し、前記複数のずれ止め鉄筋の下 部は場所打ちコンクリート杭に連結され、その上部は基礎コンクリートスラブに 連結されている構成とした。 すなわち、場所打ちコンクリート杭の杭主筋をそのままパイルキャップに定着 せずに、杭頭部よりも断面積を小さくしずれ止め鉄筋を有する柱部を介して杭頭 部と基礎コンクリートスラブを接合したので、杭頭部の曲げ剛性と曲げ耐力を杭 体よりも小さくできる。 その結果、杭頭部の拘束を緩めることができ、地震時に水平力が生じた時の杭 頭部の曲げモーメントを減じることができ、それにより杭頭部や基礎梁の配筋量 を減少でき、施工性および経済性を向上させることができる。 また、前記柱部の外周部を鋼管や補強筋で拘束した場合には、大地震時に杭頭 部に大きな水平力が作用する場合、杭頭部の変形性能を確保し、大変形にも耐え させる点において有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態に係る場所打ちコン
クリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合部分の断
面正面図、(B)は(A)のBーB線断面図である。
【図2】(A)は場所打ち鋼管コンクリート杭と基礎コ
ンクリートスラブとの接合部分の断面正面図、(B)は
(A)のBーB線断面図である。
【図3】図1(A)は第2の実施の形態に係る場所打ち
コンクリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合部分
の断面正面図、(B)は(A)のBーB線断面図であ
る。
【図4】図1(A)は第3の実施の形態に係る場所打ち
コンクリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合部分
の断面正面図、(B)は(A)のBーB線断面図であ
る。
【図5】従来の場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリ
ートスラブとの接合部分の断面正面図を示す。
【符号の説明】
12 場所打ちコンクリート杭 12A 杭頭部 1202 杭主筋 16 基礎コンクリートスラブ 18 柱部 20 ずれ止め鉄筋 22 補強筋 24 鋼管 26 補強筋(第2の補強筋)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中川 太郎 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 場所打ちコンクリート杭の杭頭部を基礎
    コンクリートスラブに接合する構造であって、 前記基礎コンクリートスラブの下面は、前記場所打ちコ
    ンクリート杭の杭頭部よりも上方に離間した箇所に位置
    し、 前記基礎コンクリートスラブの下面と、前記場所打ちコ
    ンクリート杭の杭頭部との間は、場所打ちコンクリート
    杭よりも断面積が小さい柱部により連結され、 前記柱部は鉄筋コンクリート製であってコンクリートの
    内部に水平方向に間隔をおいて上下に延在する複数のず
    れ止め鉄筋を有し、 前記複数のずれ止め鉄筋の下部は場所打ちコンクリート
    杭に連結され、その上部は基礎コンクリートスラブに連
    結されている、 ことを特徴とする場所打ちコンクリート杭と基礎コンク
    リートスラブとの接合構造。
  2. 【請求項2】 前記複数のずれ止め鉄筋は、平面視した
    場合に単一の円周上でその周方向に間隔をおいて配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の場所打ちコン
    クリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合構造。
  3. 【請求項3】 前記複数のずれ止め鉄筋は、平面視した
    場合に矩形枠上においてその周方向に間隔をおいて複数
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の場所打
    ちコンクリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合構
    造。
  4. 【請求項4】 前記場所打ちコンクリート杭は、その外
    周部に周方向に間隔をおきそれぞれ上下に延在して配置
    された複数の杭主筋を有し、前記複数のずれ止め鉄筋は
    前記複数の杭主筋の内側に配置されていることを特徴と
    する請求項1、2または3記載の場所打ちコンクリート
    杭と基礎コンクリートスラブとの接合構造。
  5. 【請求項5】 前記場所打ちコンクリート杭は、その外
    周部に鋼管を有する場所打ち鋼管コンクリート杭である
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の場所打ち
    コンクリート杭と基礎コンクリートスラブとの接合構
    造。
  6. 【請求項6】 前記複数のずれ止め鉄筋の外周部に、ず
    れ止め鉄筋の位置、姿勢を拘束する補強筋が巻装されて
    いることを特徴とする請求項1乃至5に何れか1項記載
    の場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリートスラブと
    の接合構造。
  7. 【請求項7】 前記補強筋の下部は場所打ちコンクリー
    ト杭の杭頭部に埋設されていることを特徴とする請求項
    6記載の場所打ちコンクリート杭と基礎コンクリートス
    ラブとの接合構造。
  8. 【請求項8】 前記柱部の外周をなすコンクリート部分
    は鋼管により覆われ、前記鋼管は、前記場所打ちコンク
    リート杭の杭頭部の上面と前記基礎コンクリートスラブ
    の下面との間に位置していることを特徴とする請求項1
    乃至7に何れか1項記載の場所打ちコンクリート杭と基
    礎コンクリートスラブとの接合構造。
  9. 【請求項9】 前記柱部の外周をなすコンクリート部分
    には第2の補強筋が埋設され、前記第2の補強筋は、前
    記場所打ちコンクリート杭の杭頭部の上面と前記基礎コ
    ンクリートスラブの内部でその下面近傍箇所との間で巻
    装して配設されていることを特徴とする請求項1乃至7
    に何れか1項記載の場所打ちコンクリート杭と基礎コン
    クリートスラブとの接合構造。
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