JP2577069B2 - 鉄筋コンクリート柱の構築方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱の構築方法

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JP2577069B2 JP63262900A JP26290088A JP2577069B2 JP 2577069 B2 JP2577069 B2 JP 2577069B2 JP 63262900 A JP63262900 A JP 63262900A JP 26290088 A JP26290088 A JP 26290088A JP 2577069 B2 JP2577069 B2 JP 2577069B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、フープ筋等の剪断補強部材が埋設されて形
成されて、柱の外殻を区画形成する中空筒体状のプレキ
ャストコンクリート部材内に、現場配筋される柱主筋を
挿通し、その後コンクリートを打設して鉄筋コンクリー
ト柱を構築する方法に関するものである。
《従来の技術》 従来、剪断補強部材としてのフープ筋やフープ板を埋
設した形態のプレキャストコンクリート部材(以下、PC
部材という)を利用して鉄筋コンクリート柱(以下、RC
柱という)を構築する提案としては、「鉄筋コンクリー
ト柱構築用外郭体」(特公昭61−31261号公報)や「コ
ンクリート柱構築用プレキャストコンクリート部材」
(実開昭62−101909号公報)等がなされている。これら
は、まず施工現場において柱主筋を配筋し、その後この
配筋された柱主筋に被せるようにして中空筒体状のPC部
材を設置し、そして最後にPC部材内部にコンクリートを
打設してRC柱を構築するようになっている。
《発明が解決しようとする課題》 とこで、フープ筋c等が埋設されたPC部材1が被せら
れてその内部に配置される柱主筋2,3は第6図に示すよ
うに、中空筒体状のPC部材1の内周面aにほぼ接するよ
うにその内面形状に沿って配置されるのが一般的であ
る。図示した断面角型のPC部材1を例にとれば、内面形
状の角型を画定する四隅の隅主筋2が柱主筋2,3全体の
配置外形を画定し、その他の隅主筋2以外の中央部主筋
3はその配置外形に沿ってPC部材1の内周面aに接する
ように配置される。このことはPC部材1の内側形状がい
かなる形状であっても基本的には同様であり、換言すれ
ばPC部材1の内面形状に応じて決定される隅主筋2位置
を基準として、中央部主筋3は隅主筋2の配置によって
画定された配置外形に沿って隅主筋2間を埋めるように
配置されることになる。
ここに第6図または第7図に示すように、このような
柱主筋2,3の配置に対して、中央部主筋3をさらに拘束
すべくこれらを外側から取り囲んでタイ筋や円形スパイ
ラルフープ等の剪断補強筋bを配筋しようとする場合、
中央部主筋3とPC部材1の内周面aとが殆ど密接状態で
あるため施工が困難であった。
《課題を解決するための手段と作用》 本発明は、柱の外殻を区画形成する中空筒体状のPC部
材内に、現場配筋される柱主筋を挿通し、その後該PC部
材内にコンクリートを打設してRC柱を構築する方法にお
いて、まず、上記PC部材には予め、その隅角位置及び該
隅角位置に挟まれた中央位置それぞれに、該PC部材端部
からその端を突出させて太径鉄筋を埋設しておくと共
に、隅角位置の該太径鉄筋に対しては外側に、かつ中央
位置の該太径鉄筋に対しては内側を経過させて剪断補強
部材を埋設しておき、次に、上記柱主筋を上記PC部材内
に配筋する際には、上記中空筒体状のPC部材の隅角位置
に隅主筋を配置するとともに、これら隅主筋以外の中央
部主筋の一部を、該PC部材の内面よりも内方に配置し、
さらに当該一部の中央部主筋に対してはこれらを外側か
ら取り囲んで剪断補強筋を配筋して、その後これら柱主
筋を該PC部材内に挿入設置し、最後に、上記PC部材端部
から突出させた上記太径鉄筋の端であって、当該PC部材
の径方向に相対向するもの同士を互いに結合し仮固定し
た状態で該PC部材内にコンクリートを打設するようにな
っている。
《実 施 例》 以下に、本発明の好適な実施例を添付図面に従って詳
述する。
本実施例は基本的には、柱の外殻を区画形成する中空
筒体状のPC部材1内に、現場配筋される柱主筋2,3を挿
通し、その後PC部材1内にコンクリートを打設してRC柱
を構築する方法において、まず、PC部材1には予め、そ
の隅角位置及び隅角位置に挟まれた中央位置それぞれ
に、PC部材1端部からその端を突出させて太径鉄筋2a,3
aを埋設しておくと共に、隅角位置の太径鉄筋2aに対し
ては外側に、かつ中央位置の太径鉄筋3aに対しては内側
を経過させてフープ筋6を埋設しておき、次に、柱主筋
2,3をPC部材1内に配筋する際には、中空筒体状のPC部
材1の隅角位置に隅主筋2を配置するとともに、これら
隅主筋2以外の中央部主筋3の一部を、PC部材1の内面
よりも内方に配置し、さらに当該一部の中央部主筋3に
対してはこれらを外側から取り囲んで剪断補強筋4を配
筋して、その後これら柱主筋2,3をPC部材1内に挿入設
置し、最後に、PC部材1端部から突出させた中央位置の
太径鉄筋3aの端であって、当該PC部材1の径方向に相対
向するもの同士を互いに結合し仮固定5した状態でPC部
材1内にコンクリートを打設するようになっている。
まず、第3図〜第5図には、本実施例に用いられるPC
部材1単体における配筋例が示されている。この実施例
では、PC部材1は、フープ筋6に加えて、太径鉄筋2a,3
aも埋設されて構成されている。フープ筋6は、隅の太
径鉄筋2aの外周と中央部の太径鉄筋3aの内周を通るよう
に配筋されている。最終的にRC柱を構築すべくコンクリ
ートを打設する際には、その上端及び下端となる部分に
おいて、向かい合う中央部の太径鉄筋3a,3aが仮固定5
される。このようにすれば第4図に示すように、PC部材
1内へコンクリートを打設した際に、側圧でフープ筋6
が外側へ脹らもうとする性質を抑えることができる。
第1図には、このようにして太径鉄筋2a,3a及びフー
プ筋6が埋設されて形成された中空筒体状のPC部材1の
平面断面図が示されており、施工現場に配設された柱主
筋2,3の外側を囲繞してRC柱の外殻を区画形成して型枠
として機能する。
そして特に本実施例にあっては、PC部材1内に配置さ
れる柱主筋2,3が、柱主筋2,3の配置外形を形成する隅主
筋2位置に対して、これら隅主筋2間を埋める隅主筋2
以外の中央部主筋3が配置外形よりも内方に位置ズレさ
れて配置され、PC部材1の内周面1aから若干の間隔を隔
てて配置される。この若干の間隔は、剪断補強筋4の外
径にほぼ等しく設定される。
本実施例では、断面角型のPC部材1が例示されてお
り、隅主筋2はPC部材1の内面形状である角型を画定す
る隅部に配置されて配置外形の基準となっているのに対
し、中央部主筋3はそのPC部材1の内面形状に沿う配置
外形よりも内側に配置される。これにより、中央部主筋
3はPC部材1の内周面1aから適当な間隔が隔てられるよ
うに構成される。そしてこのように構築された柱主筋2,
3に対して、タイ筋や円形スパイラルフープ等の剪断補
強4が配筋されることになる。
第1図に示したものは、相対向する各辺の中央部主筋
3を1セットとしてこれら中央部主筋3を外側から取り
囲むようにタイ筋4を配筋とした例であり、第2図に示
すものは、中央部主筋3全部を円形スパイラルフープ4
でPC部材1の内周面1aに沿って外側から取り囲むように
したものである。いずれの例にあっても、中央部主筋3
とPC部材1の内周面1aとの間には、剪断補強筋4の外径
に相当する以上隙間が確保されているため、柱主筋2,3
及び剪断補強筋4の配筋後における、PC部材1の挿入設
置作業を円滑に行うことができる。
そしてその後PC部材1内にコンクリートを打設するこ
とにより、PC部材1内部の太い径鉄筋2a,3a及びフープ
筋6に加えて中央部主筋3を剪断補強筋4で補強したRC
柱の構築を完了することになる。
以上のようにしてRC柱を構築するようにしたので、フ
ープ筋6等の剪断補強部材が埋設された、型枠となるPC
部材1内での剪断補強筋4の配筋を容易かつ適切に行う
ことができる。また柱主筋2,3配筋後におけるPC部材1
の挿入設置を簡単に行うことができ、省力化を図り得
る。尚、実施例では中央部主筋3の全部の外側を剪断補
強筋4で囲繞したものについて説明したが、中央部主筋
3の配筋の状態によっては、全ての中央部主筋3を囲繞
しなくても良い。
《発明の効果》 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果
を発揮する。
剪断補強部材が埋設されて形成されて、柱の外殻を区
画形成する中空筒体状のPC部材内に現場で挿通されて配
筋される柱主筋を拘束すべくさらに剪断補強筋を配筋す
る場合において、柱主筋をPC部材内に配筋する際、隅主
筋以外の中央部主筋の一部を、PC部材の内面よりも内方
に配置してRC柱を構築するようにしたので、PC部材の内
面と当該一部の中央部主筋との間に剪断補強筋の配筋ス
ペースを確保でき、型枠となるPC部材内における剪断補
強筋の配筋を容易かつ適切に行うことができると共に、
これら柱主筋のPC部材内への挿入設置を簡単に行うこと
ができ、省力化を図り得る。
また、あらかじめPC部材の隅角位置と中央位置とに、
当該PC部材端部からのその端を突出させて太径鉄筋を埋
設しておくと共に、これら太径鉄筋に対して内外を経過
させて剪断補強部材を埋設しておき、そしてPC部材内へ
のコンクリート打設に際してPC部材の径方向に互いに相
対向する太径鉄筋の端同士を仮固定するようにしたの
で、PC部材の端部から太径鉄筋を介して当該PC部材内部
に埋設している剪断補強部材を径方向内方へ拘束するこ
とができ、これによりこの剪断補強部材の外側への脹ら
み、ひいてはPC部材側面の外側への変形を拘束して当該
PC部材の保形性を確保しつつコンクリートを投入するこ
とができて、PC部材に埋設しておく太径鉄筋や剪断補強
部材と該PC部材内に配筋される中央部主筋との配筋位置
関係を設計寸法に保持することができ、必要強度を確実
に得てRC柱を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適な実施例を示す平面断面図、第2
図は本発明の他の好適な実施例を示す平面断面図、第3
図は本発明に採用されるPC部分単体における配筋例を示
す平面断面図、第4図はフープ筋の脹らみ傾向を説明す
る平面図、第5図は第3図のPC部材に埋設された中央部
の太径鉄筋を内側に仮固定している状態を示す斜視図、
第6図及び第7図は従来例を示す平面図である。 1……PC部材、2……隅主筋 2a……隅の太径鉄筋、3……中央部主筋 3a……中央部の太径鉄筋、4……剪断補強筋 5……仮固定、6……フープ筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 康夫 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 脇坂 達也 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭57−180013(JP,U) 特公 昭61−31261(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱の外殻を区画形成する中空筒体状のプレ
    キャストコンクリート部材内に、現場配筋される柱主筋
    を挿通し、その後該プレキャストコンクリート部材内に
    コンクリートを打設して鉄筋コンクリート柱を構築する
    方法において、 まず、上記プレキャストコンクリート部材には予め、そ
    の隅角位置及び該隅角位置に挟まれた中央位置それぞれ
    に、該プレキャストコンクリート部材端部からその端を
    突出させて太径鉄筋を埋設しておくと共に、隅角位置の
    該太径鉄筋に対しては外側に、かつ中央位置の該太径鉄
    筋に対しては内側を経過させて剪断補強部材を埋設して
    おき、 次に、上記柱主筋を上記プレキャストコンクリート部材
    内に配筋する際には、上記中空筒体状のプレキャストコ
    ンクリート部材の隅角位置に隅主筋を配置するととも
    に、これら隅主筋以外の中央部主筋の一部を、該プレキ
    ャストコンクリート部材の内面よりも内方に配置し、さ
    らに当該一部の中央部主筋に対してはこれらを外側から
    取り囲んで剪断補強筋を配筋して、その後これら柱主筋
    を該プレキャストコンクリート部材内に挿入設置し、 最後に、上記プレキャストコンクリート部材端部から突
    出させた上記太径鉄筋の端であって、当該プレキャスト
    コンクリート部材の径方向に相対向するもの同士を互い
    に仮固定した状態で該プレキャストコンクリート部材内
    にコンクリートを打設するようにしたことを特徴とする
    鉄筋コンクリート柱の構築方法。
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