JP4421053B2 - 基礎の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基礎の構造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】
住宅などの建物の基礎には、図5に示すような鉄筋コンクリートの布基礎51が広く用いられているが、鉄筋コンクリート基礎51の施工は、現場で鉄筋52…の配筋と型枠の設置を行い、そして、基礎コンクリート53を打設するという工程を経なければならないのみならず、鉄筋52…のまわりのコンクリート53のかぶり厚さの確保が必要で、そのためには、スペーサードーナツなどのかぶり厚さ確保のための付属具を使用することも必要であるなど、施工に厄介な面があった。
【0003】
また、鉄筋コンクリート基礎51の場合、基礎51が沈下を起こしてジャッキアップによる修復を必要とする場合に、鉄筋コンクリート基礎51は曲げに対する耐力が必ずしも高いとはいえないことから、基礎51のコンクリート53がジャッキアップで損傷してしまわないよう配慮しながら修復を行っていく必要があり、修復に手間を要するという問題があった。
【0004】
更に、鉄筋コンクリート基礎51は、鉄筋52…の配筋からコンクリート53の打設までを現場で行うのが一般的であるため、精度の高い基礎を形成するのがなかなかに難しいという問題もあった。特に、上部構造を連結するアンカー54の精度を出すのは非常に難しいものであった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、施工が容易で、しかも、曲げに対する耐力が高く、また、基礎を精度良く施工することができる基礎の構造及びその施工方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、基礎コンクリート充填用の鋼管が横向きに設置され、この鋼管内に基礎コンクリートが充填されていることを特徴とする基礎の構造によって解決される。
【0007】
この基礎では、鋼管内部の基礎コンクリートがその外周側から鋼管によって拘束されるから、強度的にしっかりとした基礎を形成することができ、コンクリート中に鉄筋は不要であり、あるいはコンクリート中に鉄筋を入れるような場合であっても、そのかぶり厚さの確保に手間を要することもなく、また、型枠も不要であり、基礎を容易に形成することができる。
【0008】
しかも、基礎に曲げが作用した場合であっても、鋼管が内部の基礎コンクリートをその外周側から拘束するので、曲げに対する耐力は非常に高く、そのため、例えば、基礎が沈下を起こして修復のため基礎をジャッキアップする場合であっても、基礎を損傷させることなく容易にジャッキアップすることができ、修復を容易に行うことができる。
【0009】
また、鋼管内にコンクリートを充填して基礎を形成するものであるから、精度良い基礎を得ることができる。更に、アンカーの取付けも、これを鋼管に保持させた状態で基礎コンクリートを充填するようにすることで、アンカーを容易にしかも精度良く基礎に備えさせることができる。型枠も不要である。
【0010】
基礎コンクリート充填用の複数本の鋼管が束状に組み合わされて相互に連結一体化され、これが横向きに設置され、各鋼管内に基礎コンクリートが充填されている場合は、各鋼管の断面形状が基礎の形状に左右されにくくなり、鋼管として、内部のコンクリートに効果的に拘束力を及ぼしうる断面形状のものを採用することができるようになって、強度的にしっかりとした基礎を得ることができる。しかも、基礎の断面形状も鋼管の形状に左右されにくくなり、基礎の形状に関する設計の自由度を高めることができる。
【0011】
鋼管同士が互いに分離可能に連結一体化されている場合は、基礎の解体を容易に行うことができると共に、コンクリート充填鋼管はそれ自体でリサイクル性に優れることなどから、鉄筋コンクリート基礎の場合に比べて廃材の出を少なくすることができる。また、工場から現場への輸送やあるいは保管などを、鋼管同士を分離状態にして行うことができ、輸送や保管をスペース的に有利に行うことができる。
【0012】
基礎上部に位置する鋼管の上面が平坦に形成されており、そこに上部構造を連結するアンカーが備えられている場合は、土台や柱、外壁壁パネルなどの上部構造を安定良く支持させることができ、アンカーでしっかりと固定することができる。また、アンカーの施工も容易に行うことができる。
【0013】
また、上記の基礎の施工方法として、鋼管内に基礎コンクリートを充填したコンクリート充填鋼管を用い、このコンクリート充填鋼管を現場に設置して基礎を形成する方法を採用する場合は、現場での基礎施工を短工期で行うことができ、現場での厄介なコンクリート打込み工事をなくすことができる。特に、複数本の鋼管を束状に組み合わせて基礎を形成する構成の場合には、現場での各鋼管へのコンクリートの充填を行う必要がなく、施工を容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1及び図2に示す第1実施形態の基礎1は、その全体が予め工場で製作されたものである。
【0016】
この基礎1には、下部の左右に2つ、上部中央に1つの合計3本のコンクリート充填鋼管2,3,4が備えられている。各コンクリート充填鋼管2,3,4は、互いに間隔をおくようにして束状にされ、そして、鉄筋、鋼材などによる連結材5…でトラス状に相互に連結一体化されて、基礎1を構成している。
【0017】
このように、基礎1を、複数本のコンクリート充填鋼管2,3,4を束状に組み合わせて構成することにより、各鋼管6…の断面形状が基礎1の形状に左右されなくなり、鋼管6…の横断面形状を、内部のコンクリート7…に効果的に拘束力を及ぼしうる断面形状にすることができて、強度的にしっかりとした基礎1を得ることができる。本実施形態では、各コンクリート充填鋼管2,3,4を構成する鋼管6は、円形鋼管からなっており、内部に充填されている基礎コンクリート7が鋼管6により効果的に拘束されるようになっている。また、基礎1の形状についても、これが鋼管6の形状に左右されることもなく、基礎1の形状に関する設計の自由度が高められて、図面に示すように、フーチン形の基礎1を実現することが可能となる。
【0018】
各コンクリート充填鋼管2,3,4において、鋼管6…内の基礎コンクリート7…は、連結材5…で連結一体化した各鋼管6…に充填するようにしてよいし、各鋼管6…に基礎コンクリート7を充填したコンクリート充填鋼管2,3,4を相互に連結材5…にて連結するようにしてもよい。特に、後者の場合は、コンクリートの充填工程を含む基礎の製作を容易に行うことができる利点がある。なお、前者の場合のコンクリートの充填は、工場で行ってもよいし、現場で行ってもよい。
【0019】
そして、この基礎1において、上部中央のコンクリート充填鋼管4の上面部には、上部構造を基礎1に連結するためのアンカー8が備えられている。このアンカー8は、コンクリート7を充填する前の鋼管6の管壁に管内に突出するように仮止めし、鋼管6内に基礎コンクリート7を充填することによって、コンクリート充填鋼管4に一体化させて備えさせたものである。これにより、コンクリート充填鋼管4へのアンカー8の取付けを予め工場などで行うか、現場で行うかにかかわらず、アンカー8を精度良く基礎1に備えさせることができる。
【0020】
施工は、上記の基礎1を予め工場などで製作した後、これを現場に搬送して所定の位置に設置するというようにして行う。これにより、現場に基礎が形成される。コンクリート充填鋼管2,3,4を連結材5…で連結して基礎1をトラス状に形成しているから、基礎1は軽量であり、搬送を楽に行うことができる。なお、9は壁などのパネルであり、基礎1のアンカー8に連結される。
【0021】
上記の基礎1では、基礎コンクリート7…は、これを鋼管6…内に充填するだけよいから、型枠は不要であるし、コンクリート内に埋め込む鉄筋の配筋の工事も不要であり、もとよりコンクリートのかぶり厚さを考慮する必要もなく、従って、基礎1を容易に製作することができる。
【0022】
また、現場に設置した基礎が沈下を起こし、基礎1をジャッキアップで持ち上げなければならないような場合であっても、基礎1を構成する各充填コンクリート7…は、その外周側から鋼管6…で拘束されているから、ジャッキアップによる曲げに耐え、基礎1を損傷させることなくジャッキアップでき、基礎の修復を容易に行うことができる。また、基礎コンクリート7…を鋼管6…内に充填して基礎1を形成するものであるから、精度良い基礎を形成することができる。
【0023】
図3及び図4に示す第2実施形態の基礎1は、コンクリート充填鋼管2,3,4の鋼管6…として、断面方形の角形鋼管が用いられており、基礎1の上面、即ち、上部中央のコンクリート充填鋼管4の上面が平坦に形成されている。この構成によれば、基礎1の立ち上がり部の上面を、鉄筋コンクリートの布基礎の立ち上がり部の上面と同じ平坦なものにすることができ、土台や壁パネルなどの上部構造9を、基礎1に安定良く支持させることができ、また、アンカーをより一層精度良くしかも容易に取り付けることができる。
【0024】
また、本実施形態では、各コンクリート充填鋼管2,3,4とこれらを連結する連結材5…とが、ボルトなどで連結されており、各コンクリート充填鋼管2,3,4と連結材5…とが互いに分離できるよう連結されている。従って、建物を解体するときに、基礎1を構成する各部材2,3,4,5…を容易に分解することができて、リサイクル可能なコンクリート充填鋼管2,3,4を容易に取り出すことができると共に、現場からの搬出もスペース的に有利に行うことができる。また、基礎の施工において、予め工場などで基礎1に組み立てた上で現場に設置することもできるし、基礎1を構成する各部材2,3,4,5…を現場に搬入し、これら部材2,3,4,5…を現場で組み立てて基礎1を形成していくこともできるし、いずれの場合も施工を容易に行っていくことができる。特に後者の場合は、現場への部材2,3,4,5…の搬送や部材管理をスペース的に有利に行うことができる。
【0025】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、3本のコンクリート充填鋼管2,3,4を組み合わせて基礎1を構成した場合を示しているが、基礎を構成するコンクリート充填鋼管は上下2本であってもよいし、4本以上であってもよい。また、断面形状や断面サイズ、管壁の肉厚等を互いに異にする複数種類のコンクリート充填鋼管を束状に組み合わせて基礎を形成するようにしてもよい。また、コンクリート充填鋼管同士を連結する連結材は、鉄筋に限らず形鋼材など各種連結材であってもよいし、またトラス状以外の構造で連結されていてもよいし、連結材を用いずコンクリート充填鋼管同士を直接連結して基礎を構成するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
上述の次第で、本発明は、以上のとおりのものであるから、施工を容易に行うことができ、しかも、曲げに対する耐力を高くでき、また、基礎を精度良く施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の基礎の構造を示す断面図である。
【図2】同一部断面斜視図である。
【図3】第2実施形態の基礎の構造を示すもので、図(イ)は断面図、図(ロ)は構成部材の斜視図である。
【図4】同基礎の一部断面斜視図である。
【図5】従来の基礎の構造を示す一部断面斜視図である。
【符号の説明】
1…基礎
2,3,4…コンクリート充填鋼管
6…鋼管
7…コンクリート
8…アンカー

Claims (2)

  1. 基礎コンクリート充填用の複数本の鋼管が束状に組み合わされて相互に連結一体化され、これが横向きに設置され、各鋼管内に基礎コンクリートが充填されていることを特徴とする基礎の構造。
  2. 鋼管同士が互いに分離可能に連結一体化されている請求項に記載の基礎の構造。
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