JP3841531B2 - 捨て型枠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリ−ト構造物の施工に用いる捨て型枠に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般的なコンクリ−ト構造物施工の際の型枠の組立ては、スペ−サや支保部材等を用いて、その構造物の躯体幅に合わせて正確に型枠を配置する必要があるため、作業に熟練を要していた。特に、山間部や狭い場所等の悪条件下での施工は困難を極めていた。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、山間部や狭い場所等の悪条件下であっても迅速かつ容易に型枠の組立てを行うことができる、捨て型枠を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、挿通孔を有する所要数の捨て型枠を、その挿通孔を鉛直方向又は斜め方向に立設した支持部材に嵌装して組立てた後、前記捨て型枠の内面側にコンクリ−トを打設して行うコンクリ−ト構造物の施工方法に用いる捨て型枠であって、板体の周縁部にリブを形成し、このリブに挿通孔を開設すると共に、鋼材により形成したことを特徴とする、捨て型枠を提供する。
【0005】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0006】
【発明の実施の形態1】
<イ>捨て型枠の形状
図2に示すように、捨て型枠1は枠板11の周縁部にリブ12を形成し、このリブ12に挿通孔13を開設して構成したものである。
【0007】
枠板11自体は、鋼材、木材、合成樹脂、コンクリ−トなどの種々の材質が考えられる。鋼材により形成する場合は、コンクリ−ト等と比較すると薄くできるため軽量化が図れる。
また、表面加工が容易であるため、凹凸状にして景観の向上を図ることもできる。
さらに、木材を用いないことは環境保全にもつながる。
【0008】
また、枠板11は図2では四角形のものを採用しているが特に限定するものではなく、施工条件やデザインなどを考慮し、矩形、円形など適宜選択する。
さらに、無孔の平板でもよいが、金網、エキスパンドメタル、有孔板などを用いることもできる。
【0009】
リブ12は、枠板11の周縁部を折り曲げたり、別部材を接合したりして形成し、枠板11との折り曲り角度は施工場所に応じて適宜選択する。
図2は四角形の枠板11の対向する二つの辺にリブ12を設けたものであるが、四つの辺全部に同じ様にリブ12を設けて箱形に形成してもよい。
また、枠板11の形状が異なれば当然リブ12の設ける位置や形状も異なってくる。
【0010】
リブ12に開設する挿通孔13は、支持部材3の立設位置に対応させる部分にのみ開設してもよいが、図2に示すようにリブ12に沿って複数開設しておき、設計変更や施工誤差等に対応できるようにしておくとよい。
また、図2に示すように枠板11の辺に沿って連続するリブでなくとも、挿通孔13を形成する部分にのみリブを部分的に突設してもよい。
【0011】
さらに、捨て型枠1を木材、コンクリ−ト、合成樹脂等で作製する場合は、枠板にある程度の厚みを持たせ、この肉厚内に挿通孔13を貫通させて形成してもよい。
【0012】
<ロ>コンクリ−ト構造物の施工方法
上記捨て型枠を用いて、以下の手順で施工を行う。
【0013】
(1)支持部材の立設
先ず、図1に示すように、基礎コンクリ−ト2を打設し、その中に支持部材3の下端部を埋め込んで立設する。
支持部材3には鋼棒やパイプなどの棒材あるいは柱状部材を用いる。
図1は鉛直方向に立設する場合であるが、施工条件に応じては所定の角度で斜めに立設する場合もある。本実施の形態では、支持部材3を構造物の躯体幅に合わせて所定の間隔をおいて対向させて立設する。
【0014】
(2)捨て型枠の嵌装
図3に示すように、捨て型枠1を支持部材3に、縦横方向に所要数嵌装する。
このとき、縦横方向に隣接する捨て型枠1を番線等で結束してもよい。
また、横方向に隣接する捨て型枠1間の隙間は、コンクリ−ト漏れが生じないように予め設計されているが、隙間が大きくなった場合は、止水シ−トなどの止水部材を張り付けるとよい。
【0015】
(3)セパレ−タの配備
捨て型枠1の嵌装を終了したら、対向する支持部材3間をセパレ−タ4で連結して補強を図る。
セパレ−タ4には鋼棒や鋼線などの棒材や線材を用いる。
図1は、各層の捨て型枠1間をセパレ−タ4で連結する場合であるが、要は、補強構造を考慮して適宜位置に配置すればよい。
【0016】
また、捨て型枠1を支持部材3に全部嵌装した後ではなく、捨て型枠1の嵌装作業と並行してセパレ−タ4を配備してもよい。
なお、支持部材3の強度が十分な場合や施工条件によっては、セパレ−タ4を配備しない場合もある。
【0017】
(4)コンクリ−トの打設
最後に、図1に示すように、組み上げた捨て型枠1間にコンクリ−ト5等の硬化材を打設し、養生、硬化を待ってコンクリ−ト構造物が完成する。
【0018】
【発明の実施の形態2】
上記実施の形態1は、捨て型枠1を構造物の躯体幅に合わせて対向させて組立てた場合であるが、対向する一方の面を捨て型枠1ではなく、通常の型枠で組立てる場合もある。
【0019】
【発明の実施の形態3】
図4は、斜面上にもたれ擁壁や張コンクリ−ト等のコンクリ−ト構造物を構築する場合である。
この場合には、基礎コンクリ−ト21上に斜面に沿って支持部材31を斜めに立設し、捨て型枠6を支持部材31に嵌装し、セパレ−タ7を斜面との間に配備した後に、コンクリ−ト51等の硬化材を打設して構築を行う。
【0020】
この場合の捨て型枠6は、枠板61と下側のリブ62aとの角度が鋭角となり、枠板61と上側のリブ62bとの角度が鈍角となるよう形成し、斜面に沿って配備しやすいよう構成されている。
セパレ−タ7は斜面に打設されたアンカ−71と連結されている。
なお、支持部材31の上部は、本設のセパレ−タ7を配備するまでは、図示しない仮りのセパレ−タで斜面に支持しておくとよい。
【0021】
【発明の実施の形態4】
図5は、斜面と直角な上面を有する基礎コンクリ−ト22を構築し、支持部材32を斜面と平行に立設した後、捨て型枠1を、そのリブ12がコンクリ−ト52の打設側の反対側に位置するよう支持部材32に嵌装し、セパレ−タ8及びアンカ−81で支持し、コンクリ−ト82を打設して行う実施の形態である。
【0022】
そして、隣接する捨て型枠1のリブ12同士を、防水用接続具9で挟持して防水対策を施す。
防水用接続具9としては、合成樹脂等で形成した断面コの字状等の部材が考えられる。また、捨て型枠1の外面側の凹部14には、客土やモルタル等の充填材53を充填してもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明は、立設した支持部材に捨て型枠を嵌装するだけで組立てを行えるため、山間部や狭い場所等の悪条件下であっても迅速かつ容易に型枠の組立てを行うことができる。
【0024】
また、捨て型枠のリブを外側に配置し、隣接する捨て型枠のリブ同士を防水用接続具で把持することによって、捨て型枠間の止水性が高まる。
そのため、産業廃棄物処理場などの漏水防止が必要な現場にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の施工方法の説明図
【図2】 本発明の実施の形態1の捨て型枠の説明図
【図3】 本発明の実施の形態1の施工方法の説明図
【図4】 本発明の実施の形態3の施工方法の説明図
【図5】 本発明の実施の形態4の施工方法の説明図
Claims (1)
- 挿通孔を有する所要数の捨て型枠を、その挿通孔を鉛直方向又は斜め方向に立設した支持部材に嵌装して組立てた後、 前記捨て型枠の内面側にコンクリ−トを打設して行うコンクリ−ト構造物の施工方法に用いる捨て型枠であって、
板体の周縁部にリブを形成し、このリブに挿通孔を開設すると共に、
鋼材により形成したことを特徴とする、
捨て型枠。
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JP29958497A JP3841531B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 捨て型枠 |
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JP29958497A Expired - Fee Related JP3841531B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 捨て型枠 |
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