JP2560602B2 - 複合連続杭 - Google Patents
複合連続杭Info
- Publication number
- JP2560602B2 JP2560602B2 JP5053902A JP5390293A JP2560602B2 JP 2560602 B2 JP2560602 B2 JP 2560602B2 JP 5053902 A JP5053902 A JP 5053902A JP 5390293 A JP5390293 A JP 5390293A JP 2560602 B2 JP2560602 B2 JP 2560602B2
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- Japan
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- pile
- concrete
- soil cement
- composite continuous
- wall
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は杭基礎に山留め壁の機
能を持たせた複合連続杭に関するものである。
能を持たせた複合連続杭に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】コンクリ
ートパイルを使用した杭基礎は構造物の鉛直荷重を支持
地盤に伝達することを主な目的とすることから、水平方
向の荷重に対しては大きな耐力と剛性を保有せず、単独
で他の用途に利用されることはない。また山留め壁に利
用されるソイルセメントパイルは仮設の壁として構造物
施工時の土圧と水圧に抵抗する機能しか持たないため、
そのまま構造物の外周壁として利用することはできな
い。
ートパイルを使用した杭基礎は構造物の鉛直荷重を支持
地盤に伝達することを主な目的とすることから、水平方
向の荷重に対しては大きな耐力と剛性を保有せず、単独
で他の用途に利用されることはない。また山留め壁に利
用されるソイルセメントパイルは仮設の壁として構造物
施工時の土圧と水圧に抵抗する機能しか持たないため、
そのまま構造物の外周壁として利用することはできな
い。
【0003】この発明はコンクリートパイルを使用した
杭基礎とソイルセメントパイルのそれぞれの機能に着目
してなされたもので、両者を複合させ、耐力及び剛性の
向上と機能の拡張を図る連続杭を新たに提案しようとす
るものである。
杭基礎とソイルセメントパイルのそれぞれの機能に着目
してなされたもので、両者を複合させ、耐力及び剛性の
向上と機能の拡張を図る連続杭を新たに提案しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では地盤中に連続
的に造成されたソイルセメントパイル中に、互いに適当
な間隔を隔ててコンクリートパイルを打設し、ソイルセ
メントパイルの硬化によって両者を一体化することによ
り杭基礎としての曲げ耐力と曲げ剛性を高め、また山留
め壁として使用する場合の、構造物の外周壁としての利
用を可能にする。
的に造成されたソイルセメントパイル中に、互いに適当
な間隔を隔ててコンクリートパイルを打設し、ソイルセ
メントパイルの硬化によって両者を一体化することによ
り杭基礎としての曲げ耐力と曲げ剛性を高め、また山留
め壁として使用する場合の、構造物の外周壁としての利
用を可能にする。
【0005】コンクリートパイルがソイルセメントパイ
ル中に打設され、これに一体化されることによりその耐
力と剛性が付加され、杭基礎として使用する場合の曲げ
耐力と曲げ剛性が高められる。
ル中に打設され、これに一体化されることによりその耐
力と剛性が付加され、杭基礎として使用する場合の曲げ
耐力と曲げ剛性が高められる。
【0006】山留め壁として使用する場合にもコンクリ
ートパイルがソイルセメントパイルの芯材として働き、
ソイルセメントパイル単独の場合より土圧や水圧に対す
る抵抗力が高まると同時に、コンクリートパイルが構造
材として利用可能であることから、後打ちコンクリート
壁との一体化により構造物の外周壁の一部としてそのま
ま利用可能となる。
ートパイルがソイルセメントパイルの芯材として働き、
ソイルセメントパイル単独の場合より土圧や水圧に対す
る抵抗力が高まると同時に、コンクリートパイルが構造
材として利用可能であることから、後打ちコンクリート
壁との一体化により構造物の外周壁の一部としてそのま
ま利用可能となる。
【0007】コンクリートパイルはまた杭基礎であるこ
とから、一度の施工で杭基礎と山留め壁及び外周壁の一
部を同時に構築することが可能になり、地下工事の合理
化と工費の削減が図られる。
とから、一度の施工で杭基礎と山留め壁及び外周壁の一
部を同時に構築することが可能になり、地下工事の合理
化と工費の削減が図られる。
【0008】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0009】この発明の複合連続杭1は図1,図2に示
すように地盤中に連続的に造成されたソイルセメントパ
イル2と、その中に面内方向,あるいは面外方向に互い
に適当な間隔を隔てて打設され、これに一体化されるコ
ンクリートパイル3からなり、杭基礎としての機能と山
留め壁としての機能を併せ持つものである。コンクリー
トパイル3はソイルセメントパイル2の硬化前に挿入さ
れ、硬化によってソイルセメントパイル2と一体化す
る。杭基礎として機能する部分の各ソイルセメントパイ
ル2はフーチング4によって互いに接続され、構造物5
を支持する。
すように地盤中に連続的に造成されたソイルセメントパ
イル2と、その中に面内方向,あるいは面外方向に互い
に適当な間隔を隔てて打設され、これに一体化されるコ
ンクリートパイル3からなり、杭基礎としての機能と山
留め壁としての機能を併せ持つものである。コンクリー
トパイル3はソイルセメントパイル2の硬化前に挿入さ
れ、硬化によってソイルセメントパイル2と一体化す
る。杭基礎として機能する部分の各ソイルセメントパイ
ル2はフーチング4によって互いに接続され、構造物5
を支持する。
【0010】図3は複合連続杭1を構造物5の地下の施
工に利用した場合の実施例を示したものであるが、コン
クリートパイル3は山留め壁と杭の機能を兼ね備えるこ
とから、図示するように平面上、構造物5の外周壁51の
外周側と柱52の位置にソイルセメントパイル2が施工さ
れ、それに沿ってコンクリートパイル3が打設される。
図3のそれぞれx−x線、y−y線断面図である図4,
図5に示すように山留め壁としての役目を持つコンクリ
ートパイル3の頭部は地盤面付近に位置し、杭の役目を
持つコンクリートパイル3の頭部は構造物5の基礎スラ
ブ53の下面に位置し、フーチング4の構築によって杭基
礎として互いに接続される。
工に利用した場合の実施例を示したものであるが、コン
クリートパイル3は山留め壁と杭の機能を兼ね備えるこ
とから、図示するように平面上、構造物5の外周壁51の
外周側と柱52の位置にソイルセメントパイル2が施工さ
れ、それに沿ってコンクリートパイル3が打設される。
図3のそれぞれx−x線、y−y線断面図である図4,
図5に示すように山留め壁としての役目を持つコンクリ
ートパイル3の頭部は地盤面付近に位置し、杭の役目を
持つコンクリートパイル3の頭部は構造物5の基礎スラ
ブ53の下面に位置し、フーチング4の構築によって杭基
礎として互いに接続される。
【0011】この発明では山留め壁として打設されたコ
ンクリートパイル3が構造材としての耐力を持つことか
ら、外周壁51はその内周側に後打ちコンクリート壁54を
施工し、コンクリートパイル3と一体化することにより
構築される。図6,図7はそれぞれ図3,図4の一部詳
細を示したものであるが、両者の一体化はここに示すよ
うにコンクリートパイル3の外周壁51側に予めインサー
トナット6を埋め込んでおき、ソイルセメントパイル2
の硬化後に外周壁51側からコンクリートパイル3の表面
が露出するまでソイルセメントパイル2を斫り、インサ
ートナット6にアンカー筋7を接続し、配筋とコンクリ
ートの打設により後打ちコンクリート壁54を施工するこ
とにより行われる。
ンクリートパイル3が構造材としての耐力を持つことか
ら、外周壁51はその内周側に後打ちコンクリート壁54を
施工し、コンクリートパイル3と一体化することにより
構築される。図6,図7はそれぞれ図3,図4の一部詳
細を示したものであるが、両者の一体化はここに示すよ
うにコンクリートパイル3の外周壁51側に予めインサー
トナット6を埋め込んでおき、ソイルセメントパイル2
の硬化後に外周壁51側からコンクリートパイル3の表面
が露出するまでソイルセメントパイル2を斫り、インサ
ートナット6にアンカー筋7を接続し、配筋とコンクリ
ートの打設により後打ちコンクリート壁54を施工するこ
とにより行われる。
【0012】図8は複合連続杭1の平面上の配置例を示
したものであるが、ソイルセメントパイル2とコンクリ
ートパイル3は外周壁51の外周とこれに接続する柱(外
柱)52の周囲に連続的に配置され、中間部の柱(中柱)
52の位置では独立して配置される。図9は構造物5が、
柱52が不在の壁式構造の場合の配置例を示したものであ
るが、この場合には構造物5の壁に沿って連続的に配置
される。
したものであるが、ソイルセメントパイル2とコンクリ
ートパイル3は外周壁51の外周とこれに接続する柱(外
柱)52の周囲に連続的に配置され、中間部の柱(中柱)
52の位置では独立して配置される。図9は構造物5が、
柱52が不在の壁式構造の場合の配置例を示したものであ
るが、この場合には構造物5の壁に沿って連続的に配置
される。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、地盤中に
連続的に造成されたソイルセメントパイル中に、互いに
適当な間隔を隔ててコンクリートパイルを打設し、ソイ
ルセメントパイルの硬化によって両者を一体化したもの
であるため、コンクリートパイルにソイルセメントパイ
ルの耐力と剛性が付加され、杭基礎として使用する場合
の曲げ耐力と曲げ剛性が高められると同時に、コンクリ
ートパイルが構造材として生かされるため山留め壁とし
て使用する場合にはそのまま構造物の外周壁として利用
することができる。
連続的に造成されたソイルセメントパイル中に、互いに
適当な間隔を隔ててコンクリートパイルを打設し、ソイ
ルセメントパイルの硬化によって両者を一体化したもの
であるため、コンクリートパイルにソイルセメントパイ
ルの耐力と剛性が付加され、杭基礎として使用する場合
の曲げ耐力と曲げ剛性が高められると同時に、コンクリ
ートパイルが構造材として生かされるため山留め壁とし
て使用する場合にはそのまま構造物の外周壁として利用
することができる。
【0014】また杭基礎と山留め壁の機能を兼ねること
に加え、外周壁の一部を構成するため一度にこれらを同
時に施工することができ、地下工事の合理化と工費の削
減を図ることができる。
に加え、外周壁の一部を構成するため一度にこれらを同
時に施工することができ、地下工事の合理化と工費の削
減を図ることができる。
【図1】複合連続杭の基本形を示した平面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】複合連続杭の、外周壁部分の配置例を示した平
面図である。
面図である。
【図4】図3のx−x線断面図である。
【図5】図3のy−y線断面図である。
【図6】図3の一部拡大図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【図8】複合連続杭の全体の配置例を示した平面図であ
る。
る。
【図9】複合連続杭の他の配置例を示した平面図であ
る。
る。
1……複合連続杭、2……ソイルセメントパイル、3…
…コンクリートパイル、4……フーチング、5……構造
物、51……外周壁、52……柱、53……基礎スラブ、54…
…後打ちコンクリート壁、6……インサートナット、7
……アンカー筋。
…コンクリートパイル、4……フーチング、5……構造
物、51……外周壁、52……柱、53……基礎スラブ、54…
…後打ちコンクリート壁、6……インサートナット、7
……アンカー筋。
Claims (1)
- 【請求項1】 地盤中に連続的に造成されたソイルセメ
ントパイルと、その中に互いに適当な間隔を隔てて打設
され、これに一体化されるコンクリートパイルからなる
複合連続杭。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5053902A JP2560602B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 複合連続杭 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5053902A JP2560602B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 複合連続杭 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264440A JPH06264440A (ja) | 1994-09-20 |
JP2560602B2 true JP2560602B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=12955655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5053902A Expired - Fee Related JP2560602B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 複合連続杭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560602B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110306561A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-10-08 | 广州穗岩土木科技股份有限公司 | 一种基坑硬性咬合桩施工方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109113069A (zh) * | 2018-08-08 | 2019-01-01 | 武岳 | 陡峭路段桥隧相接基坑支护装置及施工方法 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5053902A patent/JP2560602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110306561A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-10-08 | 广州穗岩土木科技股份有限公司 | 一种基坑硬性咬合桩施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06264440A (ja) | 1994-09-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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