JPH06146308A - 地下躯体の構築方法 - Google Patents
地下躯体の構築方法Info
- Publication number
- JPH06146308A JPH06146308A JP4307065A JP30706592A JPH06146308A JP H06146308 A JPH06146308 A JP H06146308A JP 4307065 A JP4307065 A JP 4307065A JP 30706592 A JP30706592 A JP 30706592A JP H06146308 A JPH06146308 A JP H06146308A
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- underground wall
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 深さによる土圧、水圧に対応した厚さの地中
壁体が構築され、施工性が優れ、低コストで有効スペー
スが確保される地下躯体を提供する。 【構成】 地中支持層１まで比較的薄い地中壁２を構築
したのち、逆打工法を用いて表層から深さ方向に向って
段階的に前記地中壁２を山留壁として掘削、排土し、前
記地中壁２と一体構造の後打ち鉄筋コンクリート壁４
を、地中の上層程薄く、下層程厚く構築する。
壁体が構築され、施工性が優れ、低コストで有効スペー
スが確保される地下躯体を提供する。 【構成】 地中支持層１まで比較的薄い地中壁２を構築
したのち、逆打工法を用いて表層から深さ方向に向って
段階的に前記地中壁２を山留壁として掘削、排土し、前
記地中壁２と一体構造の後打ち鉄筋コンクリート壁４
を、地中の上層程薄く、下層程厚く構築する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は比較的狭い敷地におけ
る、例えば地下立体駐車場等の如き深い地下階のための
地下壁構造の構築方法に係るものである。
る、例えば地下立体駐車場等の如き深い地下階のための
地下壁構造の構築方法に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の構築物の構築には、ケー
ソン工法等や、大型重機等によって地中に厚い地中壁を
構築する。
ソン工法等や、大型重機等によって地中に厚い地中壁を
構築する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法は、地下階の深度が深くなるのに伴って技術的及
びコスト的に難点が多い。本発明は前記従来技術の有す
る問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする処
は、深さによる土圧、水圧に対応した厚さの壁体が構築
され、施工性が優れ、低コストで有効スペースが確保さ
れる地下躯体の構築方法を提供する点にある。
な方法は、地下階の深度が深くなるのに伴って技術的及
びコスト的に難点が多い。本発明は前記従来技術の有す
る問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする処
は、深さによる土圧、水圧に対応した厚さの壁体が構築
され、施工性が優れ、低コストで有効スペースが確保さ
れる地下躯体の構築方法を提供する点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る地下躯体の構築方法によれば、地中支
持層まで比較的薄い地中壁を構築したのち、逆打工法を
用いて表層より深さ方向に向って段階的に前記地中壁を
山留壁として掘削、排土し、前記地中壁の内面に同地中
壁と一体構造の後打ち鉄筋コンクリート壁を構築すると
ともに、同後打ち内層鉄筋コンクリート壁厚を地中の上
層程薄く、下層部程厚く構築するものである。
め、本発明に係る地下躯体の構築方法によれば、地中支
持層まで比較的薄い地中壁を構築したのち、逆打工法を
用いて表層より深さ方向に向って段階的に前記地中壁を
山留壁として掘削、排土し、前記地中壁の内面に同地中
壁と一体構造の後打ち鉄筋コンクリート壁を構築すると
ともに、同後打ち内層鉄筋コンクリート壁厚を地中の上
層程薄く、下層部程厚く構築するものである。
【０００５】
【作用】本発明によれば、前記したように、比較的薄い
地中壁を地中深く支持層まで構築し、同地中壁を山留壁
として逆打ち工法によって表層より深さ方向に向って段
階的に掘削、排土するとともに、地中壁の内面に後打ち
内壁鉄筋コンクリート壁を構築して、前記地中壁と一体
構造とするが、この際、地中壁の上層部程、後打ち内壁
鉄筋コンクリート壁厚を薄くし、下層部程壁厚を厚く構
築することによって、深さによる土圧、水圧に対応した
厚さの壁体を構築して、ローコストで有効スペースを効
果的に確保し、工期の短縮を図るものである。
地中壁を地中深く支持層まで構築し、同地中壁を山留壁
として逆打ち工法によって表層より深さ方向に向って段
階的に掘削、排土するとともに、地中壁の内面に後打ち
内壁鉄筋コンクリート壁を構築して、前記地中壁と一体
構造とするが、この際、地中壁の上層部程、後打ち内壁
鉄筋コンクリート壁厚を薄くし、下層部程壁厚を厚く構
築することによって、深さによる土圧、水圧に対応した
厚さの壁体を構築して、ローコストで有効スペースを効
果的に確保し、工期の短縮を図るものである。
【０００６】
【実施例】以下本発明を地下立体駐車場に適用した図示
の実施例について説明する。地中支持層１まで比較的壁
厚の薄い地中壁２を構築する。（図１（イ）参照） 図中３は切梁を兼用する床梁である。次いで前記地中壁
２を山留壁として、表層より深さ方向に向って掘削、排
土するとともに、地中壁２の内面に後打ち鉄筋コンクリ
ート壁４を構築して、前記地中壁２と一体的構造とす
る。（図１（ロ）参照）これと同時に地上階５を構築す
る。
の実施例について説明する。地中支持層１まで比較的壁
厚の薄い地中壁２を構築する。（図１（イ）参照） 図中３は切梁を兼用する床梁である。次いで前記地中壁
２を山留壁として、表層より深さ方向に向って掘削、排
土するとともに、地中壁２の内面に後打ち鉄筋コンクリ
ート壁４を構築して、前記地中壁２と一体的構造とす
る。（図１（ロ）参照）これと同時に地上階５を構築す
る。
【０００７】以下、前記の工程を反覆して地中支持層１
にまで及ぼす、この間の過程において、地中の上層部
程、内壁の後打ち鉄筋コンクリート壁４の厚さを薄く、
下層部程厚くする。（図１（ハ）参照） 図２は地下躯体の平面図、図３は同地下躯体を構成する
前記地中壁２と後打ち鉄筋コンクリート壁４との接合部
の詳細を示す拡大平断面図であって、図中、６は地中壁
２の壁鉄筋、７は後打ち鉄筋コンクリート壁４の外側壁
筋で粗に配筋され、８は前記後打ち鉄筋コンクリート壁
４の内側壁筋で密に配筋されている。
にまで及ぼす、この間の過程において、地中の上層部
程、内壁の後打ち鉄筋コンクリート壁４の厚さを薄く、
下層部程厚くする。（図１（ハ）参照） 図２は地下躯体の平面図、図３は同地下躯体を構成する
前記地中壁２と後打ち鉄筋コンクリート壁４との接合部
の詳細を示す拡大平断面図であって、図中、６は地中壁
２の壁鉄筋、７は後打ち鉄筋コンクリート壁４の外側壁
筋で粗に配筋され、８は前記後打ち鉄筋コンクリート壁
４の内側壁筋で密に配筋されている。
【０００８】図中、９は打継ぎ面、１０は同打継ぎ面に
配筋されたシャー筋、１１は床である。図４は前記躯体
の土圧に対する曲げモーメント分布図で、前記地中壁２
相互の継手部は土圧に対する曲げモーメントが零になる
個所×において地中壁２のジョイント部を設け、相互の
鉄筋を継接することなく設計し、同ジョイント部応力、
主として剪断力は後打ち鉄筋コンクリート壁４で処理す
る。
配筋されたシャー筋、１１は床である。図４は前記躯体
の土圧に対する曲げモーメント分布図で、前記地中壁２
相互の継手部は土圧に対する曲げモーメントが零になる
個所×において地中壁２のジョイント部を設け、相互の
鉄筋を継接することなく設計し、同ジョイント部応力、
主として剪断力は後打ち鉄筋コンクリート壁４で処理す
る。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、地中壁
を先行して施工することによって、地上階躯体と下部躯
体、例えば地下駐車場躯体との同時施工が可能となり、
工期が短縮され、また地中壁の容積が減少し、更に後打
ち内層鉄筋コンクリート壁厚を、地中の上層程薄く、下
層部程厚く構築することによって、深さによる土圧、水
圧に対応した厚さの壁体が構築され、低コストで有効な
スペースが効果的に確保され、工期が短縮される。
を先行して施工することによって、地上階躯体と下部躯
体、例えば地下駐車場躯体との同時施工が可能となり、
工期が短縮され、また地中壁の容積が減少し、更に後打
ち内層鉄筋コンクリート壁厚を、地中の上層程薄く、下
層部程厚く構築することによって、深さによる土圧、水
圧に対応した厚さの壁体が構築され、低コストで有効な
スペースが効果的に確保され、工期が短縮される。
【図１】（イ）（ロ）（ハ）は本発明に係る地下躯体の
構築方法の一実施例の工程を示す縦断面図である。
構築方法の一実施例の工程を示す縦断面図である。
【図２】本発明の方法によって構築された地下躯体の平
断面図である。
断面図である。
【図３】前記地下躯体の部分拡大平断面図である。
【図４】前記地下躯体の曲げモーメント分布図である。
１ 地中支持層 ２ 地中壁 ３ 床梁 ４ 後打ち鉄筋コンクリート壁 ５ 地上階
Claims (1)
- 【請求項１】 地中支持層まで比較的薄い地中壁を構築
したのち、逆打工法を用いて表層より深さ方向に向って
段階的に前記地中壁を山留壁として掘削、排土し、前記
地中壁の内面に同地中壁と一体構造の後打ち鉄筋コンク
リート壁を構築するとともに、同後打ち内層鉄筋コンク
リート壁厚を地中の上層程薄く、下層部程厚く構築する
ことを特徴とする地下躯体の構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30706592A JP3215989B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 地下躯体の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30706592A JP3215989B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 地下躯体の構築方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06146308A true JPH06146308A (ja) | 1994-05-27 |
| JP3215989B2 JP3215989B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=17964625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30706592A Expired - Fee Related JP3215989B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 地下躯体の構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3215989B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013053502A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Fuji Hensokuki Co Ltd | 地下式駐車装置の耐力壁 |
| CN109972725A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-07-05 | 张四海 | 一种构筑地下自动车库构筑物的方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104831755A (zh) * | 2015-04-14 | 2015-08-12 | 成都聚智工业设计有限公司 | 后浇带结构 |
-
1992
- 1992-11-17 JP JP30706592A patent/JP3215989B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013053502A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Fuji Hensokuki Co Ltd | 地下式駐車装置の耐力壁 |
| CN109972725A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-07-05 | 张四海 | 一种构筑地下自动车库构筑物的方法 |
| CN109972725B (zh) * | 2019-03-06 | 2020-10-09 | 张四海 | 一种构筑地下自动车库构筑物的方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3215989B2 (ja) | 2001-10-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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