JPH0759813B2 - 地下構築工法 - Google Patents

地下構築工法

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JPH0759813B2
JPH0759813B2 JP1287358A JP28735889A JPH0759813B2 JP H0759813 B2 JPH0759813 B2 JP H0759813B2 JP 1287358 A JP1287358 A JP 1287358A JP 28735889 A JP28735889 A JP 28735889A JP H0759813 B2 JPH0759813 B2 JP H0759813B2
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floor
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underground
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浩一 杉本
英武 谷口
昌宏 浅田
郁男 石川
智 阿部
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、例えばビルディングの地下部分または地下駐
車場などの地下構造物の構築に適用される地下構築工法
に関する。
《従来の技術》 従来、この種の地下構築工法としては、切梁工法が多く
採用されている。切梁工法は、根切りに伴って浅段から
深段へ仮設鋼材またはRC部材を仮設し、これを支保工と
して山止壁を支えながら順次深く堀り下げた後、本設構
造物の柱,梁及び床について、各階毎に深段より切梁お
よび腹起しを解体撤去しながら、浅段へ工事を進めてい
く工法である。
ところが、上記切梁工法では、駆体構築に際し、切梁の
腹起し材の搬入や取付け、さらに解体搬出などの仮設工
数が多く必要である。また、コンクリート打設後も切梁
等の解体までに一定期間の養生が必要であり、そのため
工期も比較的長くかかる。
そこで近年、切梁を本設構造物の一部として利用する工
法が開発されている(例えば特開昭52−135509号公報な
ど)。また、地中壁によって囲まれた区域に対し根切り
を行ないながら、その箇所に鉄骨構造の駆体を構築し、
この駆体を切梁に利用して地中壁を内側から支えながら
さらに根切りを行ない、上階から下階へ本設構造物を構
築する工法も開発されている(特開昭63−312439号公報
など)。
《発明が解決しようとする課題》 しかし、上述した従来の工法でも、駆体構築に際し、切
梁や腹起し材の柱に対する連結支持が必ずしも容易に行
なえず、その連結作業が面倒で施工に手間がかかり、そ
のため工期も比較的長くかかるなどの問題がある。ま
た、逆打ち工法の場合は下方掘削が困難で、やはり全体
工期が長くかかり、それだけ高コストとなるなどの問題
がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、切梁
や腹起しを本設構築物に利用するとともに、その切梁や
腹起しからなる梁を柱に対して容易かつ確実に連結支持
することができ、従来に比して一層の工数低減、工期の
短縮ならびにコストの低減などが図れる地下構築工法を
提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 本発明に係る地下構築工法は、地盤に山止壁を形成し、
該山止壁によって囲まれた区域内に仮設構造物である支
持杭を設け、その後上記区域に対して根切りを行ないな
がら本設構造物となる柱の一部を組み込んだ梁を切梁及
び腹起しとして設置し、これら支持杭及び梁を山止支保
工に利用して上記山止壁を内側から支えて掘削を行なう
と共に、掘削完了後本設構造物を下階から上階へ順次構
築することを特徴とする。
《作用》 本発明によれば、地盤に形成した山止壁で囲まれた区域
に仮設構造物である支持杭を設け、その後この区域に対
して根切りを行ないながら本設構造物となる柱の一部を
組み込んだ梁を切梁及び腹起しとして設置し、これら支
持杭及び梁を山止支保工に利用するので、従来の地下工
事の山止支保工等の仮設部材がなくなって資材の搬入出
が大幅に減少し、仮設工事全体の省力化が図れる。した
がって、一層の工数低減、工期の短縮ならびにコストの
低減などが可能となる。
また、本設構造物の駆体として利用される山止支保工に
よって山止壁を内側から支え、掘削完了後、順打ち工法
によって本設構造物を下階から上階に順次構築するの
で、逆打ち工法に比べ、掘削が行ないやすい。したがっ
て、この面でも作業能率の向上、工期の短縮などが図れ
る。
さらに、梁に一部分が組み込まれる柱は本設柱であり、
掘削完了後これら本設柱に切梁および腹起しとしての梁
が支持されるので、本設構築物に利用される切梁や腹起
しからなる梁を、柱に対して容易かつ確実に連結支持す
ることができる。
《実施例》 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第8図は工程を順次に示す平面図および側断面
図、第9図は完成した地下構築物の一部を拡大して示す
側断面図である。
まず第1図〜第8図によって工程を順次に説明する。
山止壁4の施工(第1図(A),(B)) 地盤1の所定箇所、すなわち地下構築物を建てようとす
る箇所の外周に、掘削機械2およびクローラクレーン3
などを用いて山止壁4を設ける。
支持杭5の施工(第2図(A),(B)) 仮設構造物である支持杭5を設置する。支持杭5には、
例えばH形鋼を使用する。この場合、トレミ管を使用し
て、根入れ部のRC施工を行なう。
すき取りの施工(第3図) パワーショベルなどにより、山止壁4によって囲まれた
区域に対し、地下1階の梁下端までのすき取りを行な
う。
一次掘削、2段切梁および本設柱の施工(第4図) その後、地下1階梁の本設構造物として、柱の一部を組
み込んだ梁を構成する切梁7および腹起し8を設置し、
これら支持杭5及び梁7,腹起し8を山止支保工に利用し
て、山止壁4を内側から支える。そして、土間補強の仮
設スラブの施工を行なう。梁材は、PC(SRC)またはS
部材とする。
次いで、切梁7および腹起し8からなる駆体を山止支保
工に利用して、山止壁4を地下1階部分で内側から支
え、一次掘削つまり地下2階部分の掘削を行なう。ここ
で2段切梁つまり地下2階部分の切梁施工を行なう。地
下2階梁は、PC(SRC)またはS部材とする。ここで切
梁7および腹起し8支持用の本設構築物である本設柱5a
を設置する。本設柱5aは、地下1階分の高さに相当する
長さで、梁に組み込まれた梁との接続部分が断面十字形
となっている。この本設柱5aは梁に組み込まれた柱部分
に対して、適宜の連結手段、例えばボルト締結、溶接な
どによってそれぞれ連結される。
二次掘削、3段切梁の施工(第5図(A),
(B)) ここではと同様、本設の構造物の駆体である地下2階
梁の切梁7および腹起し8を山止支保工に利用して、山
止壁4を地下2階部分で内側から支え、二次掘削つまり
地下3階部分の掘削を行なう。ここで3段切梁つまり地
下3階部分の切梁施工を行なう。地下3階梁は、PC(SR
C)またはS部材とし、上述した既設の本設柱5aの下端
に、組み込まれている柱の一部を連結する。またと同
様、本設の構造物の駆体である新設の第2の本設柱5aの
上端を、地下2階梁に溶接などによって連結する。
三次掘削以降(第6図) ここでは前記同様、本設の構造物の駆体である地下3階
梁の切梁7および腹起し8を山止支保工に利用して、山
止壁4を地下3階部分で内側から支え、本設の構造物の
駆体を構築し、三次掘削および4段切梁の施工を行な
う。これにより地下4階の梁が形成される。ついで、同
様に四次掘削及び5段切梁等順次施工を行ない、地下5
階以降の梁が形成される(図示せず)。なお、地下4,5
階以降の梁もPC(SRC)またはS部材とする。また、こ
こでも前記同様、本設の構造物の駆体である第3,第4以
降の本設柱5aを設置し、梁に組み込まれた柱の一部に溶
接などによって連結する。
耐圧版、地中梁の配筋(第7図(A),(B)) 最終掘削後、耐圧版10下端の床付けならびに最終段切梁
の施工、本設柱5aの下端部分間に地中梁11等の配筋9を
行ない、下記の耐圧版10および地中梁11の施工を行な
う。
耐圧版、地中梁の施工(第8図) 配筋9部分に対し、コンクリート打設を行ない、耐圧版
10および地中梁11の形成を行なう。
以下、順次に下階から上階に向かって、本設構造物の構
築、すなわち山止支保工に利用した切梁7および腹起し
8ならびに本設柱5aをコンクリート打設により本設構造
物とする構築を行なう。なお、打設後に前記の支持杭5
の抜き取りを行なうとともに、抜き取りにより生じたダ
メ穴の処理も行なう。
以上説明したように第9図の如く、地盤1の所定箇所に
形成された山止壁4が、山止支保工としての切梁7およ
び腹起し8によって支持され、かつこれら切梁7および
腹起し8は本設構造物としての構真柱5aに連結されて地
下構築物が構成される。
本実施例によれば、地盤1に山止壁4を形成し、この山
止壁4によって囲まれた区域に仮設構造物である支持杭
5を設け、その後この区域に対して根切りを行ないなが
ら本設構造物となる柱の一部を組み込んだ梁を切梁7及
び腹起し8として設置し、これら支持杭5及び梁7,8を
山止支保工に利用して山止壁4を内側から支えて掘削を
行ない、掘削完了後本設構造物を下階から上階に順次構
築するので、従来の地下工事の山止支保工等の仮設部材
が少なくなり、仮設工事全体の省略が図れ、資材搬入出
が大幅に減少し、省力化が図れる。したがって、一層の
工数低減、工期の短縮ならびにコストの低減などが可能
となる。
また、下階から上階に本設構造物の構築を行なう順打ち
工法によるから、逆打ち工法に比べ、掘削が行ないやす
い。したがって、この面でも作業能率の向上、工期の短
縮などが図れる。
さらに、梁に一部分が組み込まれる柱は本設柱5aであ
り、掘削完了後これら本設柱5aに切梁7および腹起し8
としての梁が支持されるので、本設構築物に利用される
切梁7や腹起し8からなる梁を、柱5aに対して容易かつ
確実に連結支持することができる。
《発明の効果》 以上のように本発明によれば、本設の構造物の駆体を設
置し、この駆体を山止支保工に利用して山止壁を内側か
ら支えつつ掘削を行ない、掘削完了後に本設構造物を下
階から上階に順次構築するので、従来に比して一層の工
数低減、工期の短縮ならびにコストの低減が図れるとと
もに、本設柱を設置して、掘削完了後この柱に切梁およ
び腹起しを支持させるので、本設構築物として利用され
る切梁や腹起しからなる梁を柱に対して容易かつ確実に
連結支持することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図〜第8図は
工程を順次に示す工程図、第9図は完成した地下構築物
の一部を拡大して示す側断面図である。 1……地盤、4……山止壁 5……支持杭、5a……柱(本設柱) 7,8……梁(切梁,腹起し)
フロントページの続き (72)発明者 石川 郁男 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 阿部 智 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に山止壁を形成し、該山止壁によって
    囲まれた区域内に仮設構造物である支持杭を設け、その
    後上記区域に対して根切りを行ないながら本設構造物と
    なる柱の一部を組み込んだ梁を切梁及び腹起しとして設
    置し、これら支持杭及び梁を山止支保工に利用して上記
    山止壁を内側から支えて掘削を行なうと共に、掘削完了
    後本設構造物を下階から上階へ順次構築することを特徴
    とする地下構築工法。
JP1287358A 1989-11-06 1989-11-06 地下構築工法 Expired - Lifetime JPH0759813B2 (ja)

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JPH03147926A JPH03147926A (ja) 1991-06-24
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US10138616B2 (en) * 2016-08-12 2018-11-27 Wuhan Zhihe Geotechnical Engineering Co., Ltd. Inverse construction method for deep, large and long pit assembling structure of suspension-type envelope enclosure

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KR20040031451A (ko) * 2002-10-07 2004-04-13 한만엽 혁신적 프리스트레스트 가시설 공법

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