JP3061934B2 - 山止め壁の構築工法 - Google Patents
山止め壁の構築工法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掘削工事に伴う地盤の
崩壊を防止するために構築する山止め壁の構築工法に関
する。
崩壊を防止するために構築する山止め壁の構築工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】土木,建築等の地下構造物を構築するに
当たり、従来、掘削部分やその周辺地盤の崩壊変形を防
ぐために山止め工事が行われており、この山止め工事の
方法として、種々の条件に対応する数多くの山止め壁の
構築工法が知られている。
当たり、従来、掘削部分やその周辺地盤の崩壊変形を防
ぐために山止め工事が行われており、この山止め工事の
方法として、種々の条件に対応する数多くの山止め壁の
構築工法が知られている。
【0003】そして、この構築工法の一つとして、アー
スオーガー等で地中を攪拌し、同時にベントナイトモル
タルを圧入してソイル柱を作り、その中にH鋼等の芯材
を建て込み、これを連続して山止め壁を構築するソイル
柱パイル工法が知られており、この工法は現場の土砂を
そのまま利用してソイル柱を作るため、土砂を地上に搬
出する量が少ない利点を有する。
スオーガー等で地中を攪拌し、同時にベントナイトモル
タルを圧入してソイル柱を作り、その中にH鋼等の芯材
を建て込み、これを連続して山止め壁を構築するソイル
柱パイル工法が知られており、この工法は現場の土砂を
そのまま利用してソイル柱を作るため、土砂を地上に搬
出する量が少ない利点を有する。
【0004】ところで、図4に示すように、山止め壁1
に作用する土圧Fは深さに比例して増大する。そのた
め、従来では、ソイル柱3へのH鋼5の建て込みに際
し、最も応力の大きい最下部に於ける土圧F1 を基にH
鋼5の種類や建込みピッチを決定し、そのH鋼5を地上
7まで延長して山止め壁1を構築していた。そして、掘
削に伴い、腹起し9を介して切梁11を格子状に架設し
て土圧を支えている。
に作用する土圧Fは深さに比例して増大する。そのた
め、従来では、ソイル柱3へのH鋼5の建て込みに際
し、最も応力の大きい最下部に於ける土圧F1 を基にH
鋼5の種類や建込みピッチを決定し、そのH鋼5を地上
7まで延長して山止め壁1を構築していた。そして、掘
削に伴い、腹起し9を介して切梁11を格子状に架設し
て土圧を支えている。
【0005】又、H鋼5を地上7まで延長するに当た
り、H鋼5が長尺であると重量が重く、然も、長尺なH
鋼5をトラックの荷台に積載して現場まで運搬すること
は困難である。そこで、従来では、所定深度に応じて複
数本のH鋼5を現場に於てボルトでジョイントして地上
7まで延長していた。
り、H鋼5が長尺であると重量が重く、然も、長尺なH
鋼5をトラックの荷台に積載して現場まで運搬すること
は困難である。そこで、従来では、所定深度に応じて複
数本のH鋼5を現場に於てボルトでジョイントして地上
7まで延長していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図4に示す
ように、地上7付近の山止め壁1に作用する土圧F2 は
最下部に於ける土圧F1 よりも小さいため、最下部の土
圧F1 を基に決定したH鋼5を地上7まで延長すること
は過剰設計である。
ように、地上7付近の山止め壁1に作用する土圧F2 は
最下部に於ける土圧F1 よりも小さいため、最下部の土
圧F1 を基に決定したH鋼5を地上7まで延長すること
は過剰設計である。
【0007】然し、現実には、土圧F1 を基に決定した
H鋼5を地上7までジョイントしているのが実情であ
り、強度的に、又、コスト的に無駄であった。更に、H
鋼5を地上7までジョイントするには、ジョイント用の
ボルト孔をH鋼5に形成し、又、ジョイント用のスプラ
イスプレートが必要となる等時間とコストがかかり、然
も、H鋼5のジョイントには多くの労力が必要であっ
た。
H鋼5を地上7までジョイントしているのが実情であ
り、強度的に、又、コスト的に無駄であった。更に、H
鋼5を地上7までジョイントするには、ジョイント用の
ボルト孔をH鋼5に形成し、又、ジョイント用のスプラ
イスプレートが必要となる等時間とコストがかかり、然
も、H鋼5のジョイントには多くの労力が必要であっ
た。
【0008】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、山止め壁の構築に当たり、芯材の過剰設計部分をな
くし、又、ボルトによる芯材のジョイント作業をなくし
て工期の短縮とコストの削減及び省力化を図った山止め
壁の構築工法を提供することを目的とする。
で、山止め壁の構築に当たり、芯材の過剰設計部分をな
くし、又、ボルトによる芯材のジョイント作業をなくし
て工期の短縮とコストの削減及び省力化を図った山止め
壁の構築工法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、アースオーガー等で地中を
撹拌し、同時にベントナイトモルタルを圧入してソイル
柱を形成し、各ソイル柱毎にH鋼等の芯材を1本ずつ建
て込み、これを連続して山止め壁を構築する山止め壁の
構築工法であって、上記芯材を、山止め壁にかかる土圧
の最も大きい部位にて決定した第一の芯材と、当該芯材
に比し土圧の小さい部位にて決定した第二の芯材の2種
類に分け、第一の芯材を、地中に形成したソイル柱の最
下部から地中の所定の深度に亘って地上まで延長させる
ことなく建て込むと共に、第一の芯材の上部とオーバラ
ップさせて、第二の芯材を、隣接するソイル柱に地上ま
で延長させて建て込むようにしたものである。
め、請求項1に係る発明は、アースオーガー等で地中を
撹拌し、同時にベントナイトモルタルを圧入してソイル
柱を形成し、各ソイル柱毎にH鋼等の芯材を1本ずつ建
て込み、これを連続して山止め壁を構築する山止め壁の
構築工法であって、上記芯材を、山止め壁にかかる土圧
の最も大きい部位にて決定した第一の芯材と、当該芯材
に比し土圧の小さい部位にて決定した第二の芯材の2種
類に分け、第一の芯材を、地中に形成したソイル柱の最
下部から地中の所定の深度に亘って地上まで延長させる
ことなく建て込むと共に、第一の芯材の上部とオーバラ
ップさせて、第二の芯材を、隣接するソイル柱に地上ま
で延長させて建て込むようにしたものである。
【0010】そして、請求項2に係る山止め壁の構築工
法は、請求項1記載の山止め壁の構築工法に於て、第二
の芯材を、第一の芯材よりもピッチを大きくしてソイル
柱に建て込むようにしたものである。
法は、請求項1記載の山止め壁の構築工法に於て、第二
の芯材を、第一の芯材よりもピッチを大きくしてソイル
柱に建て込むようにしたものである。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明によれば、地盤の根切り工
事に先立ち、アースオーガー等で地中を攪拌し、同時に
ベントナイトモルタルを圧入して地盤にソイル柱を連続
して形成する。
事に先立ち、アースオーガー等で地中を攪拌し、同時に
ベントナイトモルタルを圧入して地盤にソイル柱を連続
して形成する。
【0012】そして、各ソイル柱毎に芯材を1本ずつ建
て込むに当たり、第一の芯材を、地中に形成したソイル
柱の最下部から地中の所定の深度に亘って地上まで延長
させることなく建て込み、そして、第一の芯材の上部と
オーバラップさせて、第二の芯材を、隣接するソイル柱
に地上まで延長させて建て込んだ後、ソイル柱を養生す
ることによって山止め壁が構築されることとなる。
て込むに当たり、第一の芯材を、地中に形成したソイル
柱の最下部から地中の所定の深度に亘って地上まで延長
させることなく建て込み、そして、第一の芯材の上部と
オーバラップさせて、第二の芯材を、隣接するソイル柱
に地上まで延長させて建て込んだ後、ソイル柱を養生す
ることによって山止め壁が構築されることとなる。
【0013】そして、ソイル柱の養生後、根切り工事を
行って地盤の掘削を行っていけばよく、山止め壁内の第
一,第二の芯材は、ソイル柱を介して互いに連結される
こととなる。
行って地盤の掘削を行っていけばよく、山止め壁内の第
一,第二の芯材は、ソイル柱を介して互いに連結される
こととなる。
【0014】又、請求項2に係る発明によれば、第一の
芯材と第二の芯材の建て込みに際し、第二の芯材を第一
の芯材よりもピッチを大きくしてソイル柱に建て込め
ば、設計通りの山止め壁が構築されることとなる。そし
て、この場合に於ても、山止め壁内の第一,第二の芯材
は、ソイル柱を介して互いに連結されることとなる。
芯材と第二の芯材の建て込みに際し、第二の芯材を第一
の芯材よりもピッチを大きくしてソイル柱に建て込め
ば、設計通りの山止め壁が構築されることとなる。そし
て、この場合に於ても、山止め壁内の第一,第二の芯材
は、ソイル柱を介して互いに連結されることとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る山止め壁の構築工法を利
用した逆打ち工法に基づき、本発明の実施例を図面に基
づき詳細に説明する。
用した逆打ち工法に基づき、本発明の実施例を図面に基
づき詳細に説明する。
【0016】図1に於て、13は地盤15中に構築され
た山止め壁、17,19,21は山止め壁13を支える
各階の床く体で、逆打ち工法は、仮設構造物である従来
の切梁に代えて、本体構造物である各階の床く体17,
19,21を切梁(支保工)として機能させるものであ
る。
た山止め壁、17,19,21は山止め壁13を支える
各階の床く体で、逆打ち工法は、仮設構造物である従来
の切梁に代えて、本体構造物である各階の床く体17,
19,21を切梁(支保工)として機能させるものであ
る。
【0017】即ち、逆打ち工法に於ても、従来と同様、
先ず、地盤15中に山止め壁13を形成して山止めを行
う。そして、地盤15中に床く体17,19,21の支
柱として構真柱23を複数打ち込み、次に、1階の床工
事を行うため所定深度まで1次掘削を行ってその根切り
底に捨てコンクリートを打設し、この捨てコンクリート
を作業床として1階の床型枠を施工した後、床型枠にコ
ンクリートを打設して1階の床く体17の強度が出るま
でコンクリートを養生する。
先ず、地盤15中に山止め壁13を形成して山止めを行
う。そして、地盤15中に床く体17,19,21の支
柱として構真柱23を複数打ち込み、次に、1階の床工
事を行うため所定深度まで1次掘削を行ってその根切り
底に捨てコンクリートを打設し、この捨てコンクリート
を作業床として1階の床型枠を施工した後、床型枠にコ
ンクリートを打設して1階の床く体17の強度が出るま
でコンクリートを養生する。
【0018】そして、養生後、捨てコンクリートと床型
枠を解体して、更に地下1階の床く体工事を行うための
2次掘削を行い、2次掘削後、再び根切り底に捨てコン
クリートを打設し、この捨てコンクリートを作業床とし
て地下1階の床型枠を施工すると共に、コンクリートを
打設して強度が出るまで養生していくもので、この2次
掘削時に、1階の床く体17が土圧を受ける切梁として
機能する。そして、以下同様な作業を逆打ちく体の数だ
け繰り返し乍ら、切梁の機能を各床く体17,19,2
1に持たせて掘削工事と地下く体工事を行っていく工法
である。
枠を解体して、更に地下1階の床く体工事を行うための
2次掘削を行い、2次掘削後、再び根切り底に捨てコン
クリートを打設し、この捨てコンクリートを作業床とし
て地下1階の床型枠を施工すると共に、コンクリートを
打設して強度が出るまで養生していくもので、この2次
掘削時に、1階の床く体17が土圧を受ける切梁として
機能する。そして、以下同様な作業を逆打ちく体の数だ
け繰り返し乍ら、切梁の機能を各床く体17,19,2
1に持たせて掘削工事と地下く体工事を行っていく工法
である。
【0019】而して、本実施例に於ける山止め壁13
は、図2及び図3に示すように並列した2本宛のH鋼2
7の間に1本のH鋼29が位置するように、ソイル柱2
5毎にH鋼27又はH鋼29が1本ずつ一定のピッチL
で上下方向に建て込まれている。
は、図2及び図3に示すように並列した2本宛のH鋼2
7の間に1本のH鋼29が位置するように、ソイル柱2
5毎にH鋼27又はH鋼29が1本ずつ一定のピッチL
で上下方向に建て込まれている。
【0020】そして、最下部側へ建て込まれたH鋼27
は、最も応力の大きい最下部に於ける土圧を基にその種
類と建込みピッチが決定されたもので、その長さは最下
部から地下1階の床く体19に至る長さに設定されてい
る。そして、この床く体19部分に於て、H鋼27の上
部とオーバラップするように上記H鋼29が地上まで延
長されて建て込まれた構造となっており、このH鋼29
は、地上から床く体19までの深さに於ける土圧を基に
その種類と建込みピッチが決定されたもので、H鋼27
に比し小さな土圧を支えるに足る強度を有している。
は、最も応力の大きい最下部に於ける土圧を基にその種
類と建込みピッチが決定されたもので、その長さは最下
部から地下1階の床く体19に至る長さに設定されてい
る。そして、この床く体19部分に於て、H鋼27の上
部とオーバラップするように上記H鋼29が地上まで延
長されて建て込まれた構造となっており、このH鋼29
は、地上から床く体19までの深さに於ける土圧を基に
その種類と建込みピッチが決定されたもので、H鋼27
に比し小さな土圧を支えるに足る強度を有している。
【0021】本実施例に於ける山止め壁13はこのよう
に構成されており、この山止め壁13は、以下に述べる
本発明の構築工法によって構築される。先ず、地盤13
の根切り工事に先立ち、従来と同様、アースオーガーで
地中を攪拌し、同時にベントナイトモルタルを圧入して
図3の如く地盤13にソイル柱25をオーバラップして
形成する。尚、ソイル柱25の施工は、従来と同様に行
い、後から施工するソイル柱25は前に施工したソイル
柱25と確実にオーバラップさせて連続ソイル柱とす
る。
に構成されており、この山止め壁13は、以下に述べる
本発明の構築工法によって構築される。先ず、地盤13
の根切り工事に先立ち、従来と同様、アースオーガーで
地中を攪拌し、同時にベントナイトモルタルを圧入して
図3の如く地盤13にソイル柱25をオーバラップして
形成する。尚、ソイル柱25の施工は、従来と同様に行
い、後から施工するソイル柱25は前に施工したソイル
柱25と確実にオーバラップさせて連続ソイル柱とす
る。
【0022】しかる後、図2及び図3に示すように各ソ
イル柱25内に、並列した2本のH鋼27の間に1本の
H鋼29が位置するように一定のピッチLでH鋼27又
はH鋼29をソイル柱25毎に、夫々、所定の深度へ建
て込む。尚、H鋼27を建て込んだ初期の段階に於て
は、未だベントナイトモルタルが柔らかくH鋼27を支
えて位置決めをしておく必要があるため、各H鋼27の
上部に吊込み用治具を取り付け、そして、この吊込み用
治具を介して各H鋼27を地上からクレーン等で支持し
ておく。そして、ベントナイトモルタルがある程度硬化
した段階で、地上からの操作で吊込み用治具を夫々取り
外してこれらを引き上げることとなる。
イル柱25内に、並列した2本のH鋼27の間に1本の
H鋼29が位置するように一定のピッチLでH鋼27又
はH鋼29をソイル柱25毎に、夫々、所定の深度へ建
て込む。尚、H鋼27を建て込んだ初期の段階に於て
は、未だベントナイトモルタルが柔らかくH鋼27を支
えて位置決めをしておく必要があるため、各H鋼27の
上部に吊込み用治具を取り付け、そして、この吊込み用
治具を介して各H鋼27を地上からクレーン等で支持し
ておく。そして、ベントナイトモルタルがある程度硬化
した段階で、地上からの操作で吊込み用治具を夫々取り
外してこれらを引き上げることとなる。
【0023】そして、ソイル柱25の養生後、根切り工
事を行って地盤15の掘削を行っていけばよく、山止め
壁13内のH鋼27とH鋼29は、床く体19部分に於
て、ソイル柱25を介して互いに連結されることとな
り、又、根切り工事に於てその連結部分は床く体19に
よって支持されることとなる。
事を行って地盤15の掘削を行っていけばよく、山止め
壁13内のH鋼27とH鋼29は、床く体19部分に於
て、ソイル柱25を介して互いに連結されることとな
り、又、根切り工事に於てその連結部分は床く体19に
よって支持されることとなる。
【0024】このように、本実施例は、ソイル柱25毎
に1本ずつ建て込むH鋼を、最も応力の大きい最下部か
ら床く体19に於ける土圧を基にその種類と建込みピッ
チを決定したH鋼27と、地上から床く体19までの深
さに於ける土圧を基にその種類と建込みピッチを決定し
たH鋼29の2種類に分け、地中に形成したソイル柱2
5にH鋼27をその最下部側から地下1階の床く体19
に亘って建て込むと共に、これらと平面的に位置をずら
して隣接するソイル柱25内に、上記H鋼27上部と床
く体19部分でオーバラップするようにH鋼29を地上
まで延長させて建て込むことで、H鋼27,29間をソ
イル柱25で連結して山止め壁13を構築するようにし
たものである。
に1本ずつ建て込むH鋼を、最も応力の大きい最下部か
ら床く体19に於ける土圧を基にその種類と建込みピッ
チを決定したH鋼27と、地上から床く体19までの深
さに於ける土圧を基にその種類と建込みピッチを決定し
たH鋼29の2種類に分け、地中に形成したソイル柱2
5にH鋼27をその最下部側から地下1階の床く体19
に亘って建て込むと共に、これらと平面的に位置をずら
して隣接するソイル柱25内に、上記H鋼27上部と床
く体19部分でオーバラップするようにH鋼29を地上
まで延長させて建て込むことで、H鋼27,29間をソ
イル柱25で連結して山止め壁13を構築するようにし
たものである。
【0025】従って、本実施例によれば、従来の如く最
下部の土圧を基に決定したH鋼27を地上まで延長する
ことがないため、強度的,コスト的な無駄を省くことが
可能となると共に、H鋼27,29をボルトでジョイン
トする必要がないので、従来に比し工期の短縮とコスト
の削減及び省力化が図れることとなる。
下部の土圧を基に決定したH鋼27を地上まで延長する
ことがないため、強度的,コスト的な無駄を省くことが
可能となると共に、H鋼27,29をボルトでジョイン
トする必要がないので、従来に比し工期の短縮とコスト
の削減及び省力化が図れることとなる。
【0026】又、構築された山止め壁13自体も、H鋼
27,29が、夫々、建て込む部位に於ける土圧を基に
その種類と建込みピッチが決定されたものであり、然
も、ソイル柱25を介して互いに連結されるH鋼27と
H鋼29は、床く体19によってその連結部分が強固に
支持されるので、山止め壁13の強度に何ら問題はな
く、従来と同様、掘削部分やその周辺地盤の崩壊変形を
確実に防ぐことができる。
27,29が、夫々、建て込む部位に於ける土圧を基に
その種類と建込みピッチが決定されたものであり、然
も、ソイル柱25を介して互いに連結されるH鋼27と
H鋼29は、床く体19によってその連結部分が強固に
支持されるので、山止め壁13の強度に何ら問題はな
く、従来と同様、掘削部分やその周辺地盤の崩壊変形を
確実に防ぐことができる。
【0027】尚、上記実施例では、並列した2本のH鋼
27の間に1本のH鋼29が位置するように一定のピッ
チLでH鋼27,29を、夫々、ソイル柱25へ建て込
んだが、地盤15の状況に応じてH鋼27,29の配置
は種々変更可能であり、又、H鋼27,29の種類と建
込みピッチも状況に応じて変更可能であることは勿論で
ある。
27の間に1本のH鋼29が位置するように一定のピッ
チLでH鋼27,29を、夫々、ソイル柱25へ建て込
んだが、地盤15の状況に応じてH鋼27,29の配置
は種々変更可能であり、又、H鋼27,29の種類と建
込みピッチも状況に応じて変更可能であることは勿論で
ある。
【0028】更に又、上記実施例では、床く体19部分
でH鋼27,29をソイル柱25を介して連結したが、
従来の切梁工法に於ては、切梁の架設位置にH鋼27,
29の連結部分を配置すればよい。
でH鋼27,29をソイル柱25を介して連結したが、
従来の切梁工法に於ては、切梁の架設位置にH鋼27,
29の連結部分を配置すればよい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に記載の発
明によれば、従来の如く最も土圧の大きい部位に於て決
定した芯材を地上まで延長することがないため、従来に
比し強度的,コスト的な無駄を省くことが可能であり、
又、芯材を途中でボルトでジョイントする必要がないた
め、工期の短縮とコストの削減及び省力化が図れること
となった。
明によれば、従来の如く最も土圧の大きい部位に於て決
定した芯材を地上まで延長することがないため、従来に
比し強度的,コスト的な無駄を省くことが可能であり、
又、芯材を途中でボルトでジョイントする必要がないた
め、工期の短縮とコストの削減及び省力化が図れること
となった。
【図1】本発明に係る構築工法によって構築する山止め
壁内のH鋼の建て込み状態を示す説明図である。
壁内のH鋼の建て込み状態を示す説明図である。
【図2】本発明に係る構築工法によって構築した山止め
壁の断面図である。
壁の断面図である。
【図3】図2のIII − III線断面図である。
【図4】山止め壁にかかる土圧の分布図である。
【符号の説明】 13 山止め壁 15 地盤 17,19,21 床く体 25 ソイル柱 27,29 H鋼
フロントページの続き (72)発明者 恒見 良隆 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 柳沢 功 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 高清水 信 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (56)参考文献 実開 平3−58334(JP,U) 実開 平4−117036(JP,U) 特公 昭63−60172(JP,B2) 特公 昭63−58975(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 5/02 - 5/20
Claims (2)
- 【請求項1】 アースオーガー等で地中を撹拌し、同時
にベントナイトモルタルを圧入してソイル柱を形成し、
各ソイル柱毎にH鋼等の芯材を1本ずつ建て込み、これ
を連続して山止め壁を構築する山止め壁の構築工法であ
って、 上記芯材を、山止め壁にかかる土圧の最も大きい部位に
て決定した第一の芯材と、当該芯材に比し土圧の小さい
部位にて決定した第二の芯材の2種類に分け、 第一の芯材を、地中に形成したソイル柱の最下部から地
中の所定の深度に亘って地上まで延長させることなく建
て込むと共に、 第一の芯材の上部とオーバラップさせて、第二の芯材
を、隣接するソイル柱に地上まで延長させて 建て込むこ
とを特徴とする山止め壁の構築工法。 - 【請求項2】 第二の芯材を、第一の芯材よりもピッチ
を大きくしてソイル柱に建て込むようにしたことを特徴
とする請求項1記載の山止め壁の構築工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4092889A JP3061934B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 山止め壁の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4092889A JP3061934B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 山止め壁の構築工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05287731A JPH05287731A (ja) | 1993-11-02 |
| JP3061934B2 true JP3061934B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=14067028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4092889A Expired - Fee Related JP3061934B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 山止め壁の構築工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3061934B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6360172B2 (ja) | 2013-07-22 | 2018-07-18 | ネステク ソシエテ アノニム | チグリンアルデヒドを使用する組成物及び方法 |
| JP6358975B2 (ja) | 2014-02-21 | 2018-07-18 | ドゥサン マシーン ツールズ カンパニー リミテッド | 片状黒鉛鋳鉄およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP4092889A patent/JP3061934B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6360172B2 (ja) | 2013-07-22 | 2018-07-18 | ネステク ソシエテ アノニム | チグリンアルデヒドを使用する組成物及び方法 |
| JP6358975B2 (ja) | 2014-02-21 | 2018-07-18 | ドゥサン マシーン ツールズ カンパニー リミテッド | 片状黒鉛鋳鉄およびその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05287731A (ja) | 1993-11-02 |
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