JPH0349199Y2 - - Google Patents

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JPH0349199Y2
JPH0349199Y2 JP15839784U JP15839784U JPH0349199Y2 JP H0349199 Y2 JPH0349199 Y2 JP H0349199Y2 JP 15839784 U JP15839784 U JP 15839784U JP 15839784 U JP15839784 U JP 15839784U JP H0349199 Y2 JPH0349199 Y2 JP H0349199Y2
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concrete
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、合成セグメント、すなわち鋼鉄と鉄
筋コンクリートから成るトンネル覆工用セグメン
トに関する。
〈従来の技術〉 シールド工法が普及して10年程経過した今日、
トンネルの維持管理、特に鋼鉄の錆びと湧水につ
いて問題化しているが、このことはスチールセグ
メントの背部(地山側)における金属類の錆びと
コンクリートセグメントコーナの欠除及びクラツ
ク発生が主たる原因となつている。また、海底等
におけるシールド工法の場合、スチールセグメン
トでは浮力によつてセグメント自体が浮上しトン
ネルの維持が十分に図れないという欠点があつ
た。
さらに、鋼鉄と鉄筋コンクリートから成る合成
セグメントは、スチールセグメントの強度的特性
と鉄筋コンクリートの低廉さを考慮したものとし
て広く知られているが、コンクリートの重量が大
であるために隣接する継手板間及び主桁間の接続
作業性が困難であり、そのために作業能率を向上
することができなかつた。
〈考案の目的〉 本考案は、上記問題点に着目してなされたもの
で、セグメントの背部を殆どコンクリートにして
鋼鉄の錆びを防止すると共に、スキンプレート、
継手板及び主桁から成る箱状枠体により枠体内部
のコンクリートコーナを保護し、コンクリートの
欠除やクラツク発生をなくして湧水からトンネル
を守らんとする。また、本考案は、スチールセグ
メントの箱状枠体内にコンクリートを打設・充填
してセグメントの浮力を極力軽減せんとする。さ
らに本考案は、継手部及び主桁部において、作業
向上の良いトンネル覆工用セグメントを提供せん
とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記目的を達成するためになされた
もので、その要旨はセグメントライニングの内側
スキンプレートと継手板及び主桁とから成る箱状
枠体と、該枠体内に縦リブを配設し、コンクリー
トを打設してなる合成セグメントにおいて、前記
いずれか一方の主桁に複数のボルト穴を穿設する
と共に該ボルト穴に合致して連結部材の一方を、
少くともその一部を前記打設コンクリート中に埋
設して固定し、かつ他方の主桁には前記連結部材
の一方に合致して複数のボルト穴を穿設すると共
に別途隣接する合成セグメントの前記連結部材の
一方を連結部材の他方により連結するための溝部
を主桁に沿つて形成してなるトンネル覆工用セグ
メントにある。
本考案を製造するには、セグメントライニング
の内側スキンプレートに相対向する継手板と主桁
をそれぞれ配して箱状枠体とし、枠体内の主桁間
にはトンネルの軸方向に縦リブを配し、かつトン
ネルの円周方向と軸方向にそれぞれ主鉄筋と配力
筋とをセグメントの背面に一重又は二重となるよ
う網目状に配設し、コンクリートを打設して合成
セグメントを仕上げる。上記の場合、主桁又は継
手板のいずれか一方又は双方をチヤンネル状に曲
げることにより、箱状枠体を形成し、その中へコ
ンクリートを打設することも可能である。この場
合、主桁及び継手板には、それぞれトンネルの軸
方向と円周方向に接続するためのボルト穴を所定
間隔をおいて複数個穿設している。
しかして、前記スキンプレートはセグメントラ
イニングの内側に位置してセグメントの背部(地
山側)にコンクリートを打設し、いずれか一方の
主桁に前記ボルト穴に合致して連結部材の一方
を、少くともその一部を前記打設コンクリート中
に埋設して固定すると共に、他方の主桁には隣接
する合成セグメントの前記連結部材の一方を連結
部材の他方により、連結することができるように
するための溝部を形成している。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を添付図面により説明す
る。
第1図は、コンクリートを透視した状態を示す
本考案のトンネル覆工用セグメントの斜視図、第
2図は第1図のA−A断面図、第3図は第1図に
おける一部を切欠いた状態の要部斜視図、第4図
は第2図をトンネル軸方向に3個接合した状態を
示す説明図であり、第5図は第1図乃至第4図と
は別実施例を現わす断面図である。
第1図乃至第3図において、1はトンネル覆工
用セグメントであり、これは主桁2、継手板3及
びスキンプレート4を箱状枠体にしたものから成
り、そのうちスキンプレート4はセメントをライ
ニングした内側面に設けており、したがつてトン
ネルの円周方向すなわちセグメントの長手方向に
主鉄筋5を、かつ主鉄筋にクロスする方向すなわ
ちトンネルの軸方向に配力筋6をそれぞれ配設
し、コンクリートを打設した部分10はトンネル
の地山側すなわちセグメントの背部に位置してい
る。また、コンクリート中にはジヤツキの推進方
向すなわちトンネルの軸方向に主桁間に縦リブ7
を配設して合成セグメントとしている。なお、図
中、9はセグメントの背部に裏込めを行なうため
のグラウト注入孔であり、継手板3には隣接する
セグメントを接続するためのボルト穴11をそれ
ぞれ2個づつ設け、ボルト穴11の廻りに各セグ
メントを接続し易いようにしたアンカー筋をコン
クリートに埋設したボルトボツクス12を設けて
いる。
しかして、主桁2の一方には、所定間隔をおい
て6個のボルト穴13を穿設し、該ボルト穴13
に連結部材の一方、すなわち一部をセグメントの
外部に突出し、他部をアンカーとしてコンクリー
ト中に埋設したピン式ボルト14を挿着すると共
に、主桁の他方に前記突出する連結部材の一方に
合致して6個のボルト穴15を穿設し、かつ別途
隣接する合成セグメントを連結部材の他方、すな
わちナツト16により連結するための溝部17が
主桁2に沿つて形成している。この溝部17は、
内側スキンプレートを内部にクランク状の折曲し
て形成し、ボルト穴15に隣接したセグメントの
連結部材の一方、すなわちピン式ボルト14を貫
通してナツト16でセグメントをトンネル軸方向
に接続するようにしている。また、溝部17には
5個の補強リブ18を等間隔に内側に固定し、必
要により外側にはスキンプレートを補強する補強
板19を溶接等で固定している。
補強リブ18は、縦リブ7と同一線上に配置す
ることにより、地震時や、沈下の際に発生するト
ンネル軸方向の引張力に対して十分な強度が保持
することができる。
第5図に示すように、ボルト穴13と15にお
ける連結部材の一方を打設コンクリート中に固定
した袋ナツト20とし、連結部材の他方をボルト
21とすることもできる。
〈効果〉 以上述べたように、本考案では主桁の一方に連
結部材の一方を固定し、他方の主桁に沿つて溝部
を設け、該溝部内で連結部材の他方でセグメント
を接合することができるので作業能率を向上する
ことができる。また、本考案では、箱状枠体とし
て内部のコンクリートコーナを保護しているの
で、コーナの欠除及びクラツクの発生はほとんど
なくなりトンネル内への湧水の発生といつた事故
を防止することができる。さらに、本考案はセグ
メントの背部(地山側)がコンクリートで形成し
ているので、従来のスチールセグメントに較べて
防錆効果が高い。なお、本考案の箱状枠体には鉄
筋コンクリートが打設しているのでスチールセグ
メントに対してより重量が大であり、そのためは
海底等における浮力によつてセグメントが浮上し
トンネルの安定保持が図れないという欠点を補う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本考案セグメントの実施
例であり、第1図はコンクリートを透視した状態
の斜視図、第2図は第1図のA−A断面図、第3
図は第1図の一部を切欠いた状態の要部斜視図、
第4図は第2図を3個接続した状態の説明図、第
5図は第1図乃至第4図とは別の実施例を示す断
面図である。 1……セグメント、2……主桁、3……継手
板、4……スキンプレート、7……縦リブ、10
……コンクリート、11,13,15……ボルト
穴、14,20……連結部材の一方、16,21
……連結部材の他方。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) セグメントライニングの内側スキンプレート
    と継手板及び主桁とから成る箱状枠体と、該枠
    体内に縦リブを配設し、コンクリートを打設し
    てなる合成セグメントにおいて、前記いずれか
    一方の主桁に複数のボルト穴を穿設すると共に
    該ボルト穴に合致して連結部材の一方を前記打
    設コンクリート中に埋設固定し、かつ他方の主
    桁には前記連結部材の一方に合致して複数のボ
    ルト穴を穿設すると共に別途隣接する合成セグ
    メントの前記連結部材の一方を連結部材の他方
    により連結するための溝部を前記他方の主桁に
    沿つて形成してなるトンネル覆工用セグメン
    ト。 (2) 前記他方の主桁に沿つて形成した溝部が、内
    側スキンプレートを内部に折曲したものである
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載のトンネ
    ル覆工用セグメント。 (3) 前記連結部材の一方がその一部を打設コンク
    リート中にアンカーとして埋設したピン式ボル
    トであり、前記連結部材の他方がナツトである
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載のトンネ
    ル覆工用セグメント。 (4) 前記連結部材の一方が打設コンクリート中に
    固定した袋ナツトであり、前記連結部材の他方
    がボルトである実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載のトンネル覆工用セグメント。 (5) 溝部には他方の主桁にクロスする補強リブを
    備えてなる実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載のトンネル覆工用セグメント。 (6) 補強リブを縦リブと同一線上に配置してなる
    実用新案登録請求の範囲第5項に記載のトンネ
    ル覆工用セグメント。
JP15839784U 1984-10-22 1984-10-22 Expired JPH0349199Y2 (ja)

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JP2612525B2 (ja) * 1992-06-29 1997-05-21 嘉司 松本 トンネル覆工工法及びトンネル覆工構造
JP5217330B2 (ja) * 2007-09-20 2013-06-19 新日鐵住金株式会社 簡易合成セグメント
JP5906277B2 (ja) * 2014-05-02 2016-04-20 株式会社Ihi建材工業 セグメント

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