JP2539538Y2 - 鋼板コンクリート複合矢板 - Google Patents

鋼板コンクリート複合矢板

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JP2539538Y2
JP2539538Y2 JP6116291U JP6116291U JP2539538Y2 JP 2539538 Y2 JP2539538 Y2 JP 2539538Y2 JP 6116291 U JP6116291 U JP 6116291U JP 6116291 U JP6116291 U JP 6116291U JP 2539538 Y2 JP2539538 Y2 JP 2539538Y2
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steel sheet
concrete
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steel
pile
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博 遠藤
陸日出 渡辺
幸司 杉山
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鋼製矢板にコンクリ
ートを打設して一体化した鋼板コンクリート複合矢板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、港湾工事、河川工事、土留工事或
は基礎工事等の分野に於ては、一般に矢板工法が用いら
れている。而して、この工法に用いるものとしては、通
常、鋼製矢板又はコンクリート製の矢板が用いられてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の鋼製矢板は
錆が発生する。特に、地表面及び水面部に於ては、その
付錆率が大であり、従って耐用年数が短かくなる。更に
又、背後の土圧によって変形することがあり、そのた
め、反対側をタイロッドにて支承する必要も生じてく
る。
【0004】又、上記コンクリート製矢板を用いる場合
は、前記鋼製矢板のように付錆することはないが、継手
部の止水性能が著しく悪いため、この止水防止加工コス
トが極めて大となる等の欠陥があった。そこで、付錆率
が少なく、且つ、タイロッド等の支持部材を必要とせ
ず、更に、継手部の止水性能に優れた矢板を得るために
解決せらるべき技術的課題が生じてくるのであり、本考
案は該課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記目的を
達成するために提案せられたものであり、複数の鋼製矢
板を相互の継手部を介して連結し、更に、連結された鋼
製矢板の一側面に補強筋を配設してコンクリートを打設
し、一体化したことを特徴とする鋼板コンクリート複合
矢板、及び前記の鋼製矢板の一側面に打設せられるコン
クリートを、下部を巾広としたテーパー状に形成したこ
とを特徴とする鋼板コンクリート複合矢板を提供せんと
するものである。
【0006】
【作用】本考案の鋼板コンクリート複合矢板は複数の鋼
製矢板を継手部を介して連結し、該連結された鋼製矢板
の一側面に補強筋を配設してここにコンクリートを打設
して一体化して成るものであるから、該鋼製矢板は前面
がコンクリートに被覆されているため、気中に露出され
ず、従って付錆することが少なく、且つ、地山側からの
土圧が当該鋼製コンクリート複合矢板にかかってきても
その反対側に打設してあるコンクリートにて充分に支承
され、該鋼製コンクリート複合矢板が変形するようなこ
とは少ない。特に、該コンクリートの下部を巾広にして
テーパー状に形成した請求項2記載の考案を用いるとき
は前記作用は一層助成される。
【0007】更に、従来の矢板に比較し継手部が少な
く、且つ、鋼製矢板の両端部の継手部の結合によって施
工されるので、止水加工も容易であり、且つ、止水性能
も大となる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1乃至図4に
従って説明する。図1は全体の一部切欠斜面図であり、
図2は図1の横断平面図、図3及び図4は鋼製矢板とコ
ンクリートとの相互関係を解説した一部切欠縦断面図で
ある。図に於て2は鋼製矢板である。該鋼製矢板2は複
数個がその端縁の継手部2a介して相互に嵌合されて連
結され、之を一組とする。例えば図2に示すものは中央
に一個の鋼製矢板2があり、その左右に夫々各一個宛の
鋼製矢板2,2が連結されている。即ち、中央部の鋼製
矢板2の両端部の継手部2a,2aと左右の鋼製矢板
2,2の各継手部2a,2aが夫々嵌合して結合され、
そして、中央部の鋼製矢板2の凹部2bが地山1と反対
側となり、左右に結合された鋼製矢板2,2の各凸部2
c,2cが地山1と反対側となるように配設される。
【0009】又、前記中央部の鋼製矢板2の前記凹部2
b或は左右の鋼製矢板2,2の凸部2c,2cの前面に
ジベル筋3,3,3,3を溶着し、更に、前記三個の鋼
製矢板2,2,2の結合によって形成した凹凸部に補強
筋4,4…を配筋し、そして、該凹凸部全体にコンクリ
ート5を打設して前記鋼製矢板2,2,2と一体化する
のである。又、前記左右の鋼製矢板2,2の各端部の継
手部2a,2aは次に連結される鋼製矢板2,2の各継
手部2a,2aと結合するため、前記コンクリート5に
よって埋設されないようにすると共に、該コンクリート
5の両側面にはグラウト材を注入するための半円状の縦
溝5a,5aを設ける。斯くして、一組の複合矢板Wが
完成し、之を現場に打設するとき、この両側に他の一組
の複合矢板W,Wが夫々結合されることになる。このと
き、前記半円状の縦溝5a,5aはこれに対峙する他の
一組の複合矢板W,Wの夫々の半円状の縦溝5a,5a
とが重なって円形の縦溝となり、ここにグラウト材が注
入されて継手部の止水を為す。
【0010】又、図3及び図4に示す如く、該コンクリ
ート5は前記鋼製矢板2の上面をも被蔽して打設し、該
表面の化粧仕上げを為すを可とする。更に又、図4に示
す複合矢板Wは、前記コンクリート5の下部の巾Mを上
部の巾Nより大として、その表面Tをテーパー状に形成
している。上記一実施例は上述せる如く、複数個の鋼製
矢板2,2…を一組とし、その背面にジベル筋3,3…
を溶接等の手段によって固設し、更に、補強筋4,4…
を配筋し、コンクリート5を打設して鋼製矢板と一体化
しているのであるから、該鋼製矢板2,2…の全面はコ
ンクリートに埋設されており、依って、付錆することが
少なくなる。特に、請求項2記載の考案はタイロッド等
による支持が不要であり、所謂自立形となり、更に鋼製
矢板2,2…の継手部2a,2a…を用いて結合できる
ので、止水加工も容易であると共に止水効果も大とな
る。又、本考案鋼板コンクリート複合矢板Wは鋼製矢板
側2,2…が地山1側に配置されるようにして打設され
るのである。而して、前記実施例では鋼製矢板2,2…
の前面全長に及んでコンクリート5を打設して一体化し
たものを説明したが、該コンクリート5の打設は必ずし
も全長に及ぶことを必要とせず、根入部のモーメントが
作用する分までの全長に及んでコンクリート5を打設し
て複合化してもよい。
【0011】尚、この考案は、この考案の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、この考
案が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0012】
【考案の効果】この考案は、上述せる一実施例にて詳述
せる如く、複数の鋼製矢板を組立てその前面にコンクリ
ートを打設して一体化したプレキャスト製鋼板コンクリ
ート複合矢板であり、鋼製矢板は地山側に埋設されるた
め、その表面が気中に露出することがなく、従って付錆
率が少ない。又、継手部が少ないため止水性が向上す
る。特に、請求項2記載の考案は自立形となって、地山
側からの背圧に充分に耐えることができ、且つ、該背圧
による変形が少ない等、正に、諸種の実用的効果を奏す
る考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一組の複合矢板の一部切欠斜面図。
【図2】図1の横断平面図。
【図3】鋼製矢板とコンクリートとの相互関係を示す一
部切欠縦断側面図。
【図4】鋼製矢板とコンクリートとの相互関係を示す他
の実施例の一部切欠縦断側面図。
【符号の説明】
1 地山 2 鋼製矢板 2a 継手部 3 ジベル筋 4 補強筋 5 コンクリート

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鋼製矢板を相互の継手部を介して
    連結し、更に、連結された鋼製矢板の一側面に補強筋を
    配設してコンクリートを打設し、一体化したことを特徴
    とする鋼板コンクリート複合矢板。
  2. 【請求項2】 前記の鋼製矢板の一側面に打設せられる
    コンクリートを、下部を巾広としたテーパー状に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の鋼板コンクリート複
    合矢板。
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JP7103962B2 (ja) * 2018-01-23 2022-07-20 鹿島建設株式会社 土留め構造及び土留め方法

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