JPH0421852Y2 - - Google Patents

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JPH0421852Y2
JPH0421852Y2 JP1985089711U JP8971185U JPH0421852Y2 JP H0421852 Y2 JPH0421852 Y2 JP H0421852Y2 JP 1985089711 U JP1985089711 U JP 1985089711U JP 8971185 U JP8971185 U JP 8971185U JP H0421852 Y2 JPH0421852 Y2 JP H0421852Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、高架橋等の路面を形成するのに多く
使用されるプレキヤスト床版に関するものであ
る。
「従来技術とその問題点」 高架橋式一般道路などの床版を形成する方法と
して、薄い鋼板とコンクリートとをジベルを介し
て合成した合成床版を工場内で生産しておき、現
場ではその合成床版の目地部へのコンクリート打
設のみで済むようにした施工法が一般に広く採用
されている。
ところで、この施工法は、従来の現場でのコン
クリート打設による施工法に比して現場での省力
化が図れるといつた利点があり、また床版自身が
コンクリートと鋼板とを合成した構造となつてい
るので、破壊までの吸収エネルギーが著しく大き
く安全であり、しかも床版自身の版厚を薄くでき
るなどの優れたメリツトを有するものであるが、
前記床版と目地コンクリートとの付着が悪いこと
に起因して、クラツクが発生し易く、水漏れの原
因になり易いといつた問題点があつた。
そこで、本出願人等は、このような問題点を解
決するために、鋭意研究した結果、プレストレス
トコンクリートの技術を応用した手段を開発し
た。これは、例えば第3図に示すように、幅員方
向に主鉄筋1を埋設したRC構造のプレキヤスト
床版2を用いて、該床版2を端面同志が互い向き
合うように主桁上に載置し、床版2の配力筋方向
すなわち橋軸方向に配設した縦締め用PC鋼材3
によりプレストレストを導入するもので、該工法
によれば、目地コンクリートを用いないので、急
速施工が可能で、目地の弱点を無くすことができ
る等の長所を有する反面、次のような解決すべき
問題点があつた。
すなわち、RC構造のプレキヤスト床版2では、
主鉄筋1のかぶりTを必要とするため、PC鋼材
3を床版2の真中に配設しなければならず、床版
2の厚さLを薄くすることができない点である。
本考案は、前記事情に鑑みて提案されたもの
で、フラツトバーをコンクリートに合成させた床
版にプレストレスを導入することによつて、床版
厚を薄くし得るプレキヤスト床版を提供すること
を目的としている。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、形成すべき床版の本体をなすコンク
リートの底部に、このコンクリートの幅方向もし
くは長手方向の何れか一方向に延在しかつ他方向
に間隔をおいて並列する複数のフラツトバーを埋
設するとともに、これら各フラツトバー上にフラ
ツトバーの長手方向に沿つてそれぞれジベルを複
数突設し、さらに前記コンクリートに前記各フラ
ツトバーに対して直角方向に延在するシース管を
埋設し、このシース管に通したPC鋼材によつて
プレストレスを導入させてなる床版であつて、前
記シース管を、床版本体の高さ方向の中立軸より
もフラツトバーに片寄つた位置に配設したもの
で、フラツトバーの近くにプレストレスを導入す
ることにより、外力により発生する曲げモーメン
トに対し床版断面に効果的に圧縮応力が生じるよ
うにして、フラツトバーに集中するクラツクを防
止し、また目地コンクリートを省略して、目地部
分の問題点をなくす如くしたものである。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図および第2図
を参照して説明すると、この床版10は、床版1
0の本体をなすコンクリート11と、このコンク
リート11内に埋設された主鉄筋12およびこれ
ら主鉄筋12に交差する形態に埋設された配力鉄
筋13と、前記コンクリート11の底部に一部が
底面に露出した状態に埋設された複数のフラツト
バー14と、これらフラツトバー14上にその長
手方向に沿つてそれぞれ突設されたじぐざぐ形状
に折り曲げてなる山形ジベル15とを主体として
構成され、前記配力鉄筋13と同軸方向に配設さ
れたPC鋼材16によつて、床版10の連結方向
(第1図左右方向)にプレストレスが導入される
ようになつている。
そして、前記コンクリート11は矩形状に形成
され、その一方の接合端面11aには横断面が半
球状をした突条17が設けられるとともに、他方
の接合端面11bには該突条17に嵌合する嵌合
溝18が形成されている。なお、前記突条17の
横断面形状は、図示例では、半球状に形成されて
いるが、この実施例のものに限定されるものでは
なく、例えば横断面台形状のものであつても良
い。また、このコンクリート11の内部にはPC
鋼材16の挿通孔を構成するシース管19が、そ
の軸線X−X'線を床版本体の高さ方向の中立軸
Y−Y'線よりもフラツトバー14に片寄つた位
置(第1図下方の位置)に位置させて埋設されて
いる。なお、このシース管19の一方の端部は、
図示例では、開口部にゆくにしたがつて外広がり
のラツパ状に形成されているが、このものに限定
されるものではない。
また、前記フラツトバー14の長さはコンクリ
ート11の幅方向の長さに等しく形成され、コン
クリート11の長手方向に等間隔で並列するよう
に配列された状態で埋設されている。
一方、これらフラツトバー14上に突設されて
いる前記山形ジベル15は、例えばフラツトバー
(帯鋼板)を第2図などに示すように、山形が連
続する形態にじぐざぐに折り曲げて形成されてい
る。また、このジベルは、この実施例のように山
形ジベルとして構成してもよいが、このものに限
定されるものではなく、フラツトバー14にスタ
ツドジベルを溶着した構造としても良い。
なお、図中符号20は床版10同志を連結した
際にこれらの間に充填される充填剤であり、たと
えば、コンクリートなどから構成される。
次いで、以上のように構成された本実施例の作
用を説明する。
まず、製作手順から説明すると、床版10を組
み立てるには、亜鉛メツキをしたフラツトバー1
4に帯鋼板をじぐざぐに折り曲げてなる山形ジベ
ル15を溶接などの方法により取り付け、これを
床版10を成形する型枠に平行に並べた状態に配
設するとともに、主鉄筋12、配力鉄筋13およ
びシース管19を適宜配置して、型枠内にコンク
リートを打設することにより行う。しかして、こ
のようにして形成された床版10の接続作業とし
ては、床版10を載置すべき主桁の上で、床版1
0の接合端面11a,11b同志を向かい合わ
せ、突条17と嵌合溝18とを形合わせして、シ
ース管19のテーパ状となつた一方の開口部から
PC鋼材16を挿入し、さらに床版10同志の継
目部分に充填剤20を充填して、周知の手段によ
り前記PC鋼材16にプレストレスを導入すれば
良い。なお、この際、床版10同志の接続に目地
コンクリートを使用しないので、現場での作業性
を向上することができ、目地部分の弱点を完全に
なくすことができる。
また、このようにして接続された床版10は、
PC鋼材16が導入された状態において、床版1
0の各フラツトバー14に対する直角断面の何れ
の部分においてもフラツトバー14付近に圧縮応
力が生じるので、フラツトバー14に集中するク
ラツクを防止することができる。しかも、本実施
例では、床版本体の中立軸Y−Y'線よりも下方
に配置したPC鋼材16によつて、このような圧
縮応力状態を作るようにしているので、PC鋼材
16の径を大きくする必要がなく、さらにフラツ
トバー14とコンクリート11との合成効果も加
わつて、床版10を薄型化することができる。
また、フラツトバー14に亜鉛メツキなどの防
錆処理を施すことによつて、コンクリートの底面
に鋼板を設けた構造の床版と同様の耐候性を得る
ことができる等の利点もある。さらに、フラツト
バー14上に突設したジベルを山形ジベル15と
した場合には、コンクリートの打設後にコンクリ
ートの内部が仕切られないので、クラツクが発生
することがなく、耐久性を向上することができ、
またフラツトバー14上への取り付け作業も容易
にすることができるが、このジベルの形状および
その構造は任意である。また、床版10どうし
を、プレストレスを導入するPC鋼材で連結でき
るから、その連結作業も容易で作業効率が上が
る。
なお、前記PC鋼材16の偏心距離およびその
プレストレスの導入量などは、床版10の大きさ
および必要な圧縮応力等を考慮して適宜に決定さ
れる。
また、前記実施例では、プレストレスの導入を
ポストテンシヨン方式による構成としたが、床版
10にプレストレスを導入する構成は、この実施
例に限定されるものではなく、床版10を製造す
る際に予めプレストレスを導入するようにしたプ
レテンシヨン方式のものであつても良い。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
(a) 床版の本体をなすコンクリートにフラツトバ
ーを合成してなる床版にプレストレスを導入す
るようにしたので、フラツトバーを埋設した床
版独自の利点(例えば、フラツトバーとコンク
リートとの合成効果による耐久性および安全性
の向上、凍結によるコンクリートのクラツク発
生の防止など)に加えて、フラツトバーに集中
するクラツクを防止することができ、床版全体
の耐久性および安全性をさらに向上することが
できる。また、フラツトバーとコンクリートと
の合成効果により、床版自身の強度を大きくす
ることができ、また目地コンクリートを用いな
いので、床版内にPC鋼材のジヨイントが作れ
る等の利点もある。
(b) 通常のPC鋼造の床版に比べて床版内のPC鋼
材の位置を片寄つた位置に配設することができ
るので、床版厚を薄くすることができる。
(c) 当該床版どうしを互いに連結する際、プレス
トレスを導入するPC鋼材で連結すれば、その
連結作業も容易で作業効率が上がる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は断面図、第2図はフラツトバー
とPC鋼材の配置状態を示す斜視図、第3図は従
来例を説明するために示した断面図である。 10……床版、11……コンクリート、12…
…主鉄筋、13……配力鉄筋、14……フラツト
バー、15……ジベル、16……PC鋼材、19
……シース管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 形成すべき床版の本体をなすコンクリートの底
    部に、このコンクリートの幅方向もしくは長手方
    向の何れか一方向に延在しかつ他方向に間隔をお
    いて並列する複数のフラツトバーを埋設するとと
    もに、これら各フラツトバー上にフラツトバーの
    長手方向に沿つてそれぞれジベルを複数突設し、
    さらに前記コンクリートに前記各フラツトバーに
    対して直角方向に延在するシース管を埋設し、こ
    のシース管に通したPC鋼材によつてプレストレ
    スを導入させてなる床版であつて、前記シース管
    は、床版本体の高さ方向の中立軸よりもフラツト
    バーに片寄つた位置に配設されていることを特徴
    とするプレキヤスト床版。
JP1985089711U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH0421852Y2 (ja)

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