JPH0426483Y2 - - Google Patents

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JPH0426483Y2
JPH0426483Y2 JP1985087846U JP8784685U JPH0426483Y2 JP H0426483 Y2 JPH0426483 Y2 JP H0426483Y2 JP 1985087846 U JP1985087846 U JP 1985087846U JP 8784685 U JP8784685 U JP 8784685U JP H0426483 Y2 JPH0426483 Y2 JP H0426483Y2
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JP
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precast
concrete
precast composite
slab
compressive stress
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、たとえば鋼桁に固定的に設置される
プレキヤスト合成床版を用いた橋桁構造に関す
る。
背景技術 従来から橋梁の橋面を構成するコンクリート床
版においては、人や自動車などの活荷重がコンク
リート床版に作用したときに、コンクリート床版
の上縁側には圧縮応力が発生し、下縁側には引張
応力が発生する。一般的にコンクリート部材は圧
縮応力に強く引張応力に弱く、したがつて前記活
荷重によつてコンクリート床版の下縁側に発生す
る引張力に起因して、ひび割れなどが発生してコ
ンクリート床版に破損が生じる。このような前記
コンクリート床版のひび割れは、近年橋梁などの
管理上の大きな問題として取上げられている。
考案が解決しようとする問題点 本考案の目的は、コンクリート床版のひび割れ
の発生を防止することができるようにしたプレキ
ヤスト合成床版を用いた橋桁構造を提供すること
である。
問題点を解決するための手段 本考案は、一定の間隔をあけて配置される複数
主桁と、 主桁の部材軸に対して直角に埋設された引張り
材の緊張力を解放して圧縮応力が与えられ、上面
には前記引張り材の延びる方向に沿つて凹凸状と
なる凹凸面が形成されるコンクリート基板、およ
びこのコンクリート基板の前記凹凸面上にコンク
リートを打設して一体的に形成されるコンクリー
ト部材によつて構成されるプレキヤスト合成床版
と、 プレキヤスト合成床版が前記主桁間にわたつて
配置された状態で、主桁上で相互に対向するプレ
キヤスト合成床版の各端面間の空隙に充填され、
プレキヤスト合成床版と主桁とを一体的に固定す
る充填材とを含むことを特徴とするプレキヤスト
合成床版を用いた橋桁構造である。
作 用 本考案に従えば、予め圧縮応力が与えられたコ
ンクリート基板の凹凸面上にコンクリート部材を
一体的に形成してプレキヤスト合成床版が構成さ
れ、このプレキヤスト合成床版は主桁間にわたつ
て配置され、主桁上で相互に対向するプレキヤス
ト合成床版の各端面間の空隙に充填材が充填され
て、プレキヤスト合成床版と主桁とが一体的に固
定される。
このようにして主桁に一体的に固定されたプレ
キヤスト合成床版に鉛直荷重が作用しても、鉛直
荷重によつて発生する引張応力はコンクリート基
板の圧縮応力によつて相殺され、プレキヤスト合
成床版の下縁側に生じる引張応力を低減しまたは
なくすことができ、これによつてひび割れの発生
が防がれる。
実施例 第1図は、本考案に従うプレキヤスト合成床版
の一実施例の断面図である。このプレキヤスト合
成床版1は、プレキヤストコンクリート基板2
と、このプレキヤストコンクリート基板2上に形
成されたコンクリート部材3とを含む。このプレ
キヤストコンクリート基板2の上面2aには、凹
凸面50が形成されている。このプレキヤストコ
ンクリート基板2には、一方向に複数の引張り材
であるPC鋼線4が埋設されるとともに、PC鋼線
4と直角方向に延びる鉄筋5が埋設される。この
プレキヤストコンクリート基板2は、前記PC鋼
線4の緊張・解放によつて、予めその内部に圧縮
応力が発生している。
コンクリート部材3の下面3aは、前記プレキ
ヤストコンクリート基板2の凹凸面50に対応し
て、凹凸状に形成される。このコンクリート部材
3には、前記PC鋼線4に平行な鉄筋6が埋設さ
れる。またこのコンクリート部材3には、鉄筋6
に対して直角方向に延びる複数の鉄筋7が埋設さ
れる。
このようなプレキヤスト合成床版1は、予め以
下の方法によつて工場において制作されている。
先ず、プレテンシヨン方式でプレキヤストコンク
リート基板2内部に圧縮応力を導入する。すなわ
ち第2図1で示されるプレキヤストコンクリート
基板2に埋設されているPC鋼線4を緊張させて
プレキヤストコンクリート基板2の内部に圧縮応
力を発生させる。このような状態になつたプレキ
ヤストコンクリート基板2を型枠の底板として利
用し、第2図2で示されるように上面2aの凹凸
面50を取囲むようにして、型枠としての側板9
を上面2a上に立設する。次に第2図3で示され
るように鉄筋6,7を配設し、その後側板9内に
コンクリートを打設する。そして一定期間養生し
て、本考案に従うプレキヤスト合成床版1が制作
される。
こうしてプレキヤストコンクリート基板2を型
枠の底板として使用するため、型枠としては側板
9のみでよく、したがつて部品点数を小とするこ
とができる。またコンクリートの養生期間後は側
板9のみを取外すだけでよく、作業性が向上され
る。
第3図は本考案に従うプレキヤスト合成床版1
が鋼桁10に設置された状態を示す斜視図であ
り、第4図は第3図の切断面線−から見た断
面図であり、第5図は第3図の切断面線−か
ら見た断面図である。なお、第4図は図解を容易
にするため、PC鋼線4および鉄筋5,6,7を
省略して示す。一定の間隔をあけて配置される複
数の主桁である鋼桁10上には、本考案に従うプ
レキヤスト合成床版1が設置される。鋼桁10
は、上フランジ11と、下フランジ12と、上フ
ランジ11と下フランジ12とを連結するウエブ
13とを含む。上フランジ11には複数のスタツ
ドジベル14が溶接等によつて植設されている。
このプレキヤスト合成床版1は、PC鋼線4が鋼
桁10の部材軸方向Aに直角になるように、しか
も各プレキヤスト合成床版1が鋼桁10の上フラ
ンジ11上で相互にコンクリート基板2およびコ
ンクリート部材3の各端面2b,3bが対向する
ようにして配置される。なお、このとき第5図に
示されるように、部材軸方向Aに隣接する各プレ
キヤスト合成床版1は、そのプレキヤストコンク
リート基板2の端面2bが相互に当接している。
こうしてプレキヤスト合成床版1が鋼桁10上に
固定された後、フランジ11上で部材軸方向Aに
延びる空隙Bおよび部材軸方向Aに直角に延びる
空隙Cに充填材であるモルタルあるいはコンクリ
ートを注入して一定期間養生する。これによつて
プレキヤスト合成床版1が鋼桁10に固定される
と共に各プレキヤスト合成床版1間が連結された
状態となる。
このようにして鋼桁10に一体化された後、各
プレキヤスト合成床版1に鉛直荷重が作用した場
合に、コンクリート基板2内部には圧縮応力が予
め導入されているため、ひび割れの発生を可及的
に防止することが可能となる。
第6図は本考案の他の実施例のプレキヤスト合
成床版1aの断面図である。この実施例は前述の
実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符
を付す。注目すべきは、前述の実施例の鉄筋6に
代えてPC鋼線8がコンクリート部材3に埋設さ
れる。
第7図は、このプレキヤスト合成床版1aの応
力状態を示す図である。PC鋼線4の緊張・解放
によつて、プレキヤストコンクリート基板2に圧
縮応力が作用した状態は第7図1で示される。そ
して、プレキヤストコンクリート基板2とコンク
リート部材3とが一体化された後、コンクリート
部材3にPC鋼線8によつて前記プレキヤストコ
ンクリート基板2に導入された圧縮応力よりも小
さい圧縮応力を導入したときには、プレキヤスト
合成床版1aには第7図2に示される応力が発生
する。したがつて、プレキヤスト合成床版1aに
は第7図1と第7図2との応力が合成されたもの
が発生していることになる。
このような状態で、コンクリート部材3の上面
に鉛直荷重が作用した場合には、第7図3で示さ
れる応力がプレキヤスト合成床版1aに発生す
る。したがつて、プレキヤスト合成床版1aに
は、第7図1と第7図2と第7図3とを合成した
応力、すなわち第7図4で示される応力が発生す
ることになる。第7図4で明らかなように、プレ
キヤストコンクリート基板2には大きな圧縮応力
が発生しており、したがつて鉛直荷重が第7図3
で示される場合よりもさらに増大して、プレキヤ
ストコンクリート基板2にさらに大きな引張応力
が発生しても十分に許容することができ、したが
つてひび割れに対する強度が格段に向上される。
また、たとえばプレキヤスト合成床版1a全体
に圧縮応力を予め導入した場合に比べて、プレキ
ヤスト合成床版1aの上縁側、すなわちコンクリ
ート部材3の上縁側に発生する圧縮応力を小さく
することが可能となる。
なお、第7図2で示す圧縮応力を鉄筋6によつ
て導入するようにしているため、コンクリート部
材3の上縁側には、圧縮応力が増加するけれど
も、プレキヤストコンクリート基板2には圧縮応
力を付加することができ、したがつて引張応力に
弱いというコンクリート部材の欠点を解消するこ
とができる。
こうして本実施例のプレキヤスト合成床版1a
では、プレキヤストコンクリート基板2に引張力
に対する抵抗力が生じ、コンクリート部材3に圧
縮力に対する抵抗力が生じるため、引張力が作用
する箇所、たとえば連続桁橋などの連続構造物の
中間支点の床版に好適に実施することができる。
第8図は、本考案のさらに他の実施例のプレキ
ヤスト合成床版1bの断面図である。この実施例
は前述の第1図示の実施例に類似し、対応する部
分には同一の参照符を付す。注目すべきは、コン
クリート部材3には、鉄筋6に対して直角方向に
延びるシース管20が埋設される。このシース管
20内にPC鋼線を挿入して、この挿入されたPC
鋼線を緊張することによつて橋軸方向Aに沿う圧
縮応力をプレキヤスト合成床版1b内に導入する
ことができる。そのため、部材軸方向Aに沿う引
張力に対するひび割れを有効に防止することがで
き、たとえば連続桁橋などの連続構造物の中間支
点付近の床版に好適に実施することができる。
前述の実施例では、鋼桁に設置されるプレキヤ
スト合成床版について説明したけれども、ビルデ
イングなどに設置されるプレキヤスト合成床版に
も本考案は好適に実施される。
効 果 本考案によれば、プレキヤスト合成床版を予め
圧縮応力が与えられたコンクリート基板と、この
コンクリート基板上に一体的に形成されるコンク
リート部材とによつて構成しているので、プレキ
ヤスト合成床版に鉛直荷重が作用しても、下方に
配置されるコンクリート基板の圧縮応力によつて
鉛直荷重による引張応力を相殺することができ、
これによつてひび割れの発生を防止することがで
きる。
また本考案によれば、プレキヤストコンクリー
ト基板の一表面に形成される凹凸面は、引張り材
の延びる方向に沿つて凹凸状に形成され、前記引
張り材は部材軸に直角となるようにプレキヤスト
合成床版を主桁に設けるようにしたので、部材軸
直角方向、すなわち橋軸直角方向に対して大きな
強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はプレキヤスト合成床版1の断面図、第
2図はプレキヤスト合成床版1を製造する手順を
示す図、第3図は鋼桁10にプレキヤスト合成床
版1を設置した状態を示す斜視図、第4図は第3
図の切断面線−から見た断面図、第5図は第
3図の切断面線−から見た断面図、第6図は
本考案の他の実施例のプレキヤスト合成床版1a
の断面図、第7図はこのプレキヤスト合成床版1
aの応力状態を示す図、第8図は本考案のさらに
他の実施例のプレキヤスト合成床版1bの断面図
である。 1,1a……プレキヤスト合成床版、2……プ
レキヤストコンクリート基板、3……コンクリー
ト部材、4,8……PC鋼線、6,7……鉄筋、
9……側板、10……鋼桁、20……シース管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一定の間隔をあけて配置される複数の主桁と、 主桁の部材軸に対して直角に埋設された引張り
    材の緊張力を解放して圧縮応力が与えられ、上面
    には前記引張り材の延びる方向に沿つて凹凸状と
    なる凹凸面が形成されるコンクリート基板、およ
    びこのコンクリート基板の前記凹凸面上にコンク
    リートを打設して一体的に形成されるコンクリー
    ト部材によつて構成されるプレキヤスト合成床版
    と、 プレキヤスト合成床版が前記主桁間にわたつて
    配置された状態で、主桁上で相互に対向するプレ
    キヤスト合成床版の各端面間の空隙に充填され、
    プレキヤスト合成床版と主桁とを一体的に固定す
    る充填材とを含むことを特徴とするプレキヤスト
    合成床版を用いた橋桁構造。
JP1985087846U 1985-06-10 1985-06-10 Expired JPH0426483Y2 (ja)

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JP1985087846U JPH0426483Y2 (ja) 1985-06-10 1985-06-10

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JPS61202512U JPS61202512U (ja) 1986-12-19
JPH0426483Y2 true JPH0426483Y2 (ja) 1992-06-25

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ID=30640439

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017101445A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 鹿島建設株式会社 プレキャスト床版の接合方法及びプレキャスト床版の接合構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59328U (ja) * 1983-05-06 1984-01-05 電気興業株式会社 コンベア−付自走車

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