JPH023843B2 - - Google Patents

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JPH023843B2
JPH023843B2 JP57190506A JP19050682A JPH023843B2 JP H023843 B2 JPH023843 B2 JP H023843B2 JP 57190506 A JP57190506 A JP 57190506A JP 19050682 A JP19050682 A JP 19050682A JP H023843 B2 JPH023843 B2 JP H023843B2
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JP
Japan
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concrete
steel
slab
joint
width direction
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JP57190506A
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English (en)
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JPS5980809A (ja
Inventor
Saburo Tomizawa
Mitsuo Saito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5980809A publication Critical patent/JPS5980809A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、道路橋等の路面を形成するプレスト
レストコンクリート床版の架設工法に関する。
近年、交通量の増大に加えて車輛の走行速度と
重量が大きくなり、道路の僅かな弱点でも破損を
受けるため、道路維持が一段と難かしくなつてき
ている。なかでも鋼桁上に鉄筋コンクリート床版
を置いたいわゆる鋼橋では、上記鉄筋コンクリー
ト床版の損傷が多くなつており、その対策として
新床版においては、床版厚の増加、主桁剛度差に
よる付加曲げモーメントの考慮、および配筋方法
について建設省より新しい指導がなされている。
一方、このような鉄筋コンクリート床版の老朽
化に伴ない、床版の補強あるいは床版の打替工事
が次第に多くなりつつある。老朽化した床版の補
強対策としては、縦桁増設、鋼板接着、繊維コン
クリートの打増し工法がケースバイケースで採用
されており、また、床版の打替工事を行うにあた
つては、現状の交通下において最少の交通規制の
もとで、予め工場等で製造しておいた公知のコン
ポスラブ等のコンクリートスラブを順次打替えて
いく方法やセミプレハブとして公知のユニツトス
ラブを用いて現場でコンクリート打設を行なつて
いく方法がとられている。
ところで、上述した鋼橋以外の道路橋として、
橋げたもコンクリートで構成したいわゆるコンク
リート橋がある。特に、橋げたをプレストレスト
コンクリートで構成したコンクリート橋は、従
来、鋼橋でしか考えられなかつた架設地点、支間
に対しても適用されつつあり、またその床版も鋼
橋の鉄筋コンクリート床版に比べ、損傷が非常に
少なく、その利用価値が高まつている。
一方、上記鋼橋の床版にプレストレスを導入す
る工法として、プレキヤスト床版を用いて主筋方
向すなわち幅員方向はRC構造とし、配力筋方向
すなわち橋軸方向に縦締め用プレストレスを導入
し、主桁上にコンクリートを打設して主桁と一体
化するものがある。
ところが、このような従来の工法は、鉄筋コン
クリート床版の橋軸方向にプレストレスを導入す
ることにより、上記床版の強度、耐久性をある程
度向上できるが、鋼橋の新床版としては、さらに
強度が大きく、耐久性の優れた新床版の出現が強
く望まれている。
本発明は、以上のような点を考慮してなされた
もので、鋼橋の床版として予めプレストレスを導
入したプレストレストコンクリート床版を用い、
このプレストレストコンクリート床版によつて鋼
橋の床版の強度と耐久性を著しく向上することが
でき、またコンクリート量を節減することがで
き、しかも目地コンクリートの橋軸及び幅員方向
にプレストレスを導入できる道路橋等におけるプ
レストレストコンクリート床版の架設工法を提供
することを目的とする。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の実施に用いられるプレストレ
ストコンクリート床版(以下PS床版と略称す
る。)を示すもので、このPS床版Aは、上下に複
数の主筋1及び複数の配力筋2がそれぞれ幅員方
向及び橋軸方向に沿つてコンクリート3内に配筋
され、上記配力筋2の一端すなわち継手端2aは
PS床版Aの端面から所定のラツプ長にそれぞれ
突出されている。また、上記PS床版Aは、幅員
方向及び橋軸方向(二方向)に延びるPC鋼材挿
入用の複数のダクトD1,D2をそれぞれ有し、幅
員方向のダクトD1内にはPC鋼材4が配置されて
いる。そして、この幅員方向のダクトD1内に配
置されたPC鋼材4すなわち上記上下の主筋1の
間に配置されたPC鋼材4は、上記PS床版Aの両
側縁近傍に配置される一本づつのPC鋼材4a,
4aを残して他のPC鋼材4を緊張した状態でコ
ンクリート3内に埋設されている。
すなわち、幅員及び橋軸方向(二方向)にそれ
ぞれ複数のダクトD1,D2を有するプレキヤスト
コンクリート床版に於いて幅員方向に配置された
PC鋼材4のそのうち両側縁近傍に位置する一本
づつを残して他のPC鋼材4が緊張され、これに
よつて上記PS床版Aが形成されている。
また、上記PS床版Aは、幅員方向の長さl1が橋
軸方向の長さl2よりも長目の寸法化を有し、幅員
方向両側下面と幅員方向中央部下面には、橋軸方
向に沿つてハンチ部5が突設されている。このハ
ンチ部5には、橋軸方向に延びるシース6が幅員
方向に並んで埋設され、このシース6によつて橋
軸方向に延びるPC鋼材挿入用の上記ダクトD2
形成されている。また上記ハンチ部5にはPS床
版Aの版厚方向に貫通する円筒状のグラウトホー
ル7が橋軸方向に並んで形成されている。
一方、図中8は、目地部の型枠としてPS床版
Aに取り付けられたグラスフアイバーレインフオ
ースドコンクリート版(G・R・C版と略称す
る。)であり、9は地覆の補強鉄筋をそれぞれ示
している。
次に、以上のように構成されたPS床版Aを用
いた道路橋等における架設工法について説明す
る。
まず、第2図ないし第4図に示すように、鋼製
主桁10上の上部フランジ10aの橋軸方向両側
にシールゴム11を貼付し、予め工場等で製造し
ておいた上述のPS床版Aをクレーンによつて吊
り降ろし上記主桁10上に差し渡す。この主桁1
0の上部フランジ10a上には、PS床版Aのグ
ラウトホール7内にそれぞれ位置する頭部付きの
ジベル12が溶接等の手段により固着されてお
り、したがつてPS床版Aを主桁10上に差し渡
していく際には、上記ジベル12をグラウトホー
ル7内に嵌め入れてPS床版Aの位置決めを行な
う。
ひとつのPS床版Aの主桁10上での位置決め
が終われば、次いで、他のPS床版Aをクレーン
によつて吊り降ろし、PS床版Aの幅員方向両縁
部を互いに所定目地間隔を設けかつグラウトホー
ル7内にジベル12を嵌め入れて上記主桁10上
に架設していく。この際、PS床版A同志の配力
筋2の継手端2aを、第4図にその詳細を示すよ
うに互いにラツプさせておく。
このようにして、順次、PS床版Aを、橋軸方
向にプレストレスを導入するのに好適な区間L
(20〜30m)だけ主桁10上に架設するとともに、
これらPS床版Aのハンチ部5に埋設したシース
6にPC鋼材15を挿入して、各PS床版Aをつな
ぎ合わせる。
次いで、PS床版Aの互いに向き合う端面間す
なわち目地部に目地コンクリート16を施して所
定の圧縮強度まで硬化させた後、ポストテンシヨ
ン方式によつて区間Lの端部で上記PC鋼材15
を緊張することによりPS床版Aの橋軸方向にプ
レストレスを導入する。この際、上記目地コンク
リート16にも橋軸方向にプレストレスが導入さ
れる。
さらに、上記PS床版Aの幅員方向両側縁近傍
の緊張を与えていないPC鋼材4aにポストテン
シヨン方式によつてプレストレスを導入し、目地
部の目地コンクリート16に幅員方向のプレスト
レスを与える。すなわち、上記目地コンクリート
16は、PS床版Aの両側縁近傍に位置する緊張
力を与えていないPC鋼板4aにプレストレスを
導入することによつて、目地コンクリート16の
両側からプレストレスが導入される。したがつ
て、上記目地コンクリート16には、橋軸方向お
よび幅員方向の縦横からプレストレスが導入され
る。
そして、最後に、グラウトホール7内にモルタ
ルグラウト17を施し、PS床版Aを主桁10上
に一体に結合する。また、上記PC鋼板4a,1
5にプレストレスを導入したのちは、これらPC
鋼材4a,15を挿入したそれぞれのダクトD1
D2内にグラウチングを実施して、PC鋼材を完全
にモルタルまたはセメントベースで包み、防錆の
役目を果すと同時に付着を起こさせる。
なお、上記グラウトホール7は、上記ジベル1
2が余裕をもつて嵌め入れられる大きさの径を有
する円筒状に形成されているから、ジベル12が
グラウトホール7の内面にぶつかることなく、上
記各鋼材4a,15に対してプレストレスを十分
に導入することができる。また特に、グラウトホ
ール7にグラウチングを施した後は、モルタルグ
ラウト17とジベル12との一体化によつてPS
床版Aの浮き上がりを阻止する作用を発揮し、さ
らにPS床版Aの橋軸方向および幅員方向のずれ
止めも発揮する。
上述の手順によつて区間LにおけるPS床版A
の架設が終わつたならば、別の区間に対して上述
と同様の手順によつてPS床版Aを架設し、鋼橋
の路面を形成する。そしてすべての区間に対して
PS床版Aの架設が終わつた後は、PS床版Aの幅
員方向両端にコンクリートを打設して地覆20を
形成し、高欄21を取り付けるとともに、PS床
版A上をアスフアルト22等によつて舗装する。
このようにして架設される道路橋等の路面にお
いては、上述した構造のプレストレストコンクリ
ート床版を使用することによつて一層その強度と
耐久性が増し、鋼橋における道路維持に対してそ
の威力を十分に発揮できるとともに、従来の鉄筋
コンクリート床版にくらべ版厚もより薄くでき、
したがつて死荷重を減らすことができる。しかも
目地コンクリート16にもPS床版Aと同様に橋
軸方向および幅員方向にプレストレスを導入でき
るので、目地コンクリート16の弱点をカバーす
ることができる。
また、PS床版A同志の接合が配力筋2の継手
端2aによるラツプ方式であるため、目地の幅を
調整することにより、同一形状のPS床版Aによ
つても容易にカーブ橋に適用することが可能であ
る。
さらにまた、本実施例においては、ハンチ部5
を利用してこの部分にシース6によつてダクト
D2を形成し、このダクトD2内にPC鋼材15を挿
入してハンチ部5にプレストレスを導入する構成
であるため、PS床版Aの橋軸方向にも必要に応
じてプレストレスを導入できる。
以上詳述したように、本発明にあつては、幅員
及び橋軸方向(二方向)にダクトを有するプレキ
ヤストコンクリート床版に於いて幅員方向ダクト
内に配置されたPC鋼材のそのうち両側縁近傍に
位置する少なくとも一本づつを残して他のPC鋼
材を緊張してプレストレストコンクリート床版を
形成し、該プレストレストコンクリート床版をそ
の幅員方向両縁部を互いに所定目地間隔を設けて
主桁上に架設した後、橋軸方向ダクト内にPC鋼
材を挿入し、上記目地部に目地コンクリートを施
して所定の圧縮強度まで硬化させた後、橋軸方向
にプレストレスを導入し、さらに、上記幅員方向
両側縁近傍の緊張を与えていないPC鋼材にプレ
ストレスを導入することによつて目地コンクリー
トにプレストレスを橋軸方向及び幅員方向に与え
ることを、特徴とするものであるから、鋼橋の床
版に従来のものにくらべ、より優れた強度と耐久
性を持たせることができ、しかも目地コンクリー
トにも縦横にプレストレスを導入できる上、鋼橋
における道路維持に対して非常に効果が大きい等
の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明による工法の一実施例を示したも
ので、第1図は本発明の工法を実施する際に用い
られるプレストレストコンクリート床版の斜視
図、第2図は、概略斜視図、第3図は正面図、第
4図は要部拡大斜視図である。 A……プレストレストコンクリート床版(PS
床版)、4,4a……PC鋼材、15……PC鋼材、
16……目地コンクリート、D1,D2……ダクト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 幅員及び橋軸方向(二方向)にダクトを有す
    るプレキヤストコンクリート床版に於いて幅員方
    向ダクト内に配置されたPC鋼材のそのうち両側
    縁近傍に位置する少なくとも一本づつを残して他
    のPC鋼材を緊張してプレストレストコンクリー
    ト床版を形成し、該プレストレストコンクリート
    床版をその幅員方向両縁部を互いに所定目地間隔
    を設けて主桁上に架設した後、橋軸方向ダクト内
    にPC鋼材を挿入し、上記目地部に目地コンクリ
    ートを施して所定の圧縮強度まで硬化させた後、
    橋軸方向にプレストレスを導入し、さらに、上記
    幅員方向両側縁近傍の緊張を与えていないPC鋼
    材にプレストレスを導入することによつて目地コ
    ンクリートにプレストレスを橋軸方向及び幅員方
    向に与えることを特徴とする道路橋等におけるプ
    レストレストコンクリート床版の架設工法。
JP57190506A 1982-10-29 1982-10-29 道路橋等におけるプレストレストコンクリ−ト床版の架設工法 Granted JPS5980809A (ja)

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JPS5980809A JPS5980809A (ja) 1984-05-10
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JPS61176706A (ja) * 1985-01-31 1986-08-08 株式会社春本鐵工所 プレキャスト床版の施工方法
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