JPH0424306A - プレハブ床版の設置工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、道路橋の路面を形成するプレハブ床版の設置
工法に関するもので、特に破損した床版の置き換え工事
に適したものである。

（従来の技術） 近年における交通量の増大に伴って、道路橋の路面の破
損も増加する傾向があるが、この破損した路面の修復に
は、交通規制をできるだけ少なくすると共に、現場施工
の省力化が強く望まれている。

第６図および第７図は急速施工を目的として現在行われ
ている床版置き換え工法の一例を示すもので、図中１は
橋梁の主桁、２は主桁ｌ上に設置して路面を形成するプ
レキャスト床版、３は橋軸方向に沿って床版２中にその
上部を埋設したＨ形鋼、４はＨ形鋼３と平行に配設した
主鉄筋、５はＨ形鋼３と直交するように配設した配力筋
、６は型に打ち込んでパネル化した打設コンクリートで
ある。

二の場合、主桁ｌとの結合は、非合成の場合、Ｈ形鋼３
の下フランジ３ａと主桁１の上フランジ１ａをタイアン
カー（板ばね）７を介して高張力ボルト８およびナツト
９により弾性的に締結すると共に、床版２の下面と主桁
１との間にエポキシモルタル１０等を充填する。合成桁
としての結合は、図示していないが、プレキャスト床版
２の一部を箱抜きしておき、スタッドを新たに主桁１上
に溶接し、コンクリート等による間詰めを行っている。

現場継手部の構造は鉄筋コンクリート床版の場合第７図
に示すように、その継手部にせん断キー用の凸部６ａと
凹部６ｂを設け、その突き合わせ目地に樹脂１１を注入
する。またパネル２の下面の接合端縁部には、それぞれ
鋼板１２を鉄筋５等に固着して設けると共に、スタッド
１３を植設し、これら隣接する両スタッド１３に連結鋼
板１４を嵌合して、ナツト１５により締結する。なお連
結鋼板１４は接着剤によって各床版２に接着している。

また第８図は、鋼製埋設型枠式のプレキャスト床版（コ
ンポスラブ）の置き換え工法の一例を示すもので、図中
前記符号と同一の符号は同等のものを示す。

この場合は、型枠と下筋兼用の薄鋼板１６を床版２の下
面に配し、上筋は主筋４、配力筋５とも鉄筋で構成して
いる。鋼板１６上にはジベル１７または折り曲げ鋼板１
８を溶接し、コンクリート６を打設して一体化した合成
プレキャスト床版２としている。この床版２と主桁１と
の結合方法は、主桁１上にシールゴム１９を貼付し、ス
タットジベル２０を溶接した後、セメントモルタルを注
入する。

現場継手部は、図示していないが、下面の鋼板１６相互
を裏当金付きの突合わせ溶接で一体化した後、主筋の配
筋を行い、継目部にコンクリートを打設している。

（発明が解決しようとする諜Ｈ） しかしながら上述した従来の床版置き換え工法は、床版
と床版との連結や、床版と主桁との連結に際して、現場
作業が比較的に多いため、多くの労力を要すると共に、
作業時間も長くなるので、近時における交通事情から強
く要求されている急速施工に不適である上に、省力化も
十分でないという問題点がある。

（課題を解決するための手段） 上述の問題点を解決するため本発明においては、プレハ
ブ床版の隣接床版との接合端縁にそれぞれ溝形鋼を設け
ると共に、各溝形鋼の上下のフランジを貫通するボルト
挿通孔を設け、隣接床版の接合時に、隣接する溝形鋼の
上下フランジにそれぞれボルト挿通孔を有する連結板を
当てがうと共に、重合した各ボルト挿通孔にボルトを挿
通してその突出部にナツトを螺合して締結する。

また本発明においては、主桁とプレハブ床版との結合に
おいて、主桁の上面に突設したジベルを折り曲げると共
に、主桁と重合するプレハブ床版の下面に設けた鋼板に
スタットジベルを突設し、この主桁とプレハブ床版との
閾にモルタルを充填する。

（作　用） 上述のように本発明によれば、床版と床版の連結を行う
場合、現場において隣接床版の接合端縁に設けた溝形鋼
の上下にそれぞれ連結板を当てがって、これらをボルト
およびナツトによって締結するだけでよいから、現場作
業が著しく少く、かつ迅速にできる。

また本発明によれば、主桁とプレハブ床版とを結合する
場合に、主桁の上面に突設したジベルを従来のように一
旦取り除くことなく、既設のジベルを折り曲げて使用す
るようにしたから、この場合も現場作業が著しく少なく
なり、作業の迅速化と省力化ができる。

（実施例） 以下、第１図〜第５図について本発明の詳細な説明する
。図中前記符号と同一の符号は同等のものを示す。

すなわち図中１は橋梁の主桁、２は主桁１上に設置して
路面を形成するプレキャスト床版、４は主桁１と直交す
る方向に配置した主鉄筋、５は主鉄筋４と直交する方向
に配置した配力筋、１６は床版２の底面に型枠と下筋兼
用に設けた鋼板、１７はこの綱板１６上に分布して配設
したジベルである。

本実施例においては、第２図に示すように、溝形鋼２１
の上下フランジ２１ａ、　２１ｂを貫通するボルト挿通
孔２１ｃを適当な間隔で配設すると共に、溝形鋼２１の
上下フランジ２１ａ、　２１ｂ間に各ボルト挿通孔２１
ｃとそれぞれ重合するパイプ２２を介挿して固着したも
のを、床版２の底面に配置した鋼板１６の左右両側端に
それぞれ配置し、鋼板１６の上面に多数のジベル１７を
分布して植設し、その上部に主鉄筋４と配力筋５とを井
桁状に結構して上筋として配置した後、コンクリート６
を打設してプレキャスト床版２を形成する。なお、第２
図および第３図中の２３ａはせん断キー用の鋼板で、こ
の鋼板２３ａは対向する溝形鋼２１の一方のウェブの外
表面に固着されており、対向する他の溝形鋼２１のウェ
ブには鋼板２３ａと嵌合するせん断キー用の枠体２３ｂ
が固着されており、両者を嵌合した後にモルタルを充填
する。

上述のように工場において一体に形成されたプレハブ床
版であるプレキャスト床版２は、第１図に示すように主
桁１上の所定の位置にそれぞれ配置する。そして、この
隣接する溝形鋼２１．２１の上下フランジ２１ａ、　２
１ｂにそれぞれボルト挿通孔２４ａを有する連結板２４
を当てがうと共に、重合した各ボルト挿通孔２４ａ、　
２１ｃに第３図に示すように、高張力ボルト２５を挿通
してその突出部にナツト２５ａを螺合して締結し、その
後第３図に示す連結板２４の上方の空所にモルタル２６
を打設する。

また主桁１とプレハブ床版であるプレキャスト床版２と
を結合するには、第４図および第５図に示すように、主
桁ｌの上２ランジｌａの上面に突設したジベル２７をほ
ぼ９０度折り曲げると共に、主桁１と重合するプレキャ
スト床版２の下面に設けた鋼板１６の下面にスタットジ
ベル２８を突設し、第４図に示すように、主桁１の上フ
ランジ１ａの左右両側縁部には長手方向に沿ってハンチ
プレート３ｏを設け、そのハンチプレートと床版底面に
設けた鋼板１６との間にはシールゴム２９をハンチプレ
ート同様長手方向に沿って貼着する。これら左右のハン
チプレート３０に挟まれたプレキャスト床版２の下面と
主桁１の上面との間の空所にモルタル３１を充填する。

第１図は上述のようにして主桁１上に並設したプレキャ
スト床版２の斜視図であり、この図は連結板２４上にモ
ルタル２６を打設していない状態を示している。なお、
図中３２はモルタル３１の注入口と、床版２の主桁１に
対する高さ調整ボルト（図示せず）用の穴である。

以上の説明は主として、本発明をプレハブ床版の置き換
えに適用した場合について説明したが、本発明のプレハ
ブ床版の設置工法は、新設の場合にも適応できること云
うまでもない。

（発明の効果） 上述のように本発明によれば、床版２と床版２の連結を
行う場合、現場において隣接床版２の接合端縁に設けた
溝形鋼２１の上下にそれぞれ連結板２４を当てがって、
これらをボルト２５およびナツト２６によって締結する
だけでよいから、現場作業が著しく少く、かつ迅速にで
きる。

また本発明によれば、主桁１とプレハブ床版２とを結合
する場合に、主桁１の上面に突設したジベル２７を従来
のように一旦取り除くことなく、既設のジベル２７を折
り曲げて使用するようにしたから、この場合も現場作業
が著しく少なくなり、作業の迅速化と省力化ができる。

上述の通り本発明によれば、床版２の大部分を工場で製
作し、現場作業を著しく少なくすることができるから、
作業の迅速化と、省力化を促進すると共に、工事に伴う
交通規制も著しく短縮することができるというすぐれた
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明工法によって形成された道路橋の斜視図
、 第２図はそのプレキャスト床版の骨組みを示す斜視図、 第３図（ａ）は本発明工法による隣接床版の連結部を示
す断面図、 同図（ｂ）はその溝形鋼を離した状態を示す部分図、第
４図は本発明工法による主桁と床版の連結部を示す断面
図、 第５図は第４図のＶ−Ｖ断面図、 第６図は従来工法の一例を一部切欠して示す斜視図、 第７図はその床版の継手部の断面図、 第８図は従来工法の他の例を一部切欠して示す斜視図で
ある。 ｌ・・・橋梁の主桁 ２・・・プレキャスト床版（プレハブ床版）３・・・Ｈ
形鋼　　　　　　　４・・・主鉄筋５・・・配力筋　　
　　　　　６・・・打設コンクリート１６・・・鋼板　
　　　　　　　Ｉ７・・・ジベル２工・・・溝形鋼　　
　　　　　２１ａ・・・上フランジ２１ｂ・・・下フラ
ンジ　　　　２１ｃ・・・ポルト挿通孔２２・・・パイ
プ　　　　　　　２４・・・連結板２５・・・ボルト　
　　　　　　２５ａ・・・ナツト２６・・・コンクリー
ト　　　　２７・・・ジベル２８・・・スタットジベル
　　　２９・・・シールゴム３０・・・ハンチプレート
　　　３１・・・モルタル。 第３図 （ａ） （ｂ） 第４図 一一 （ｆ賄）１ 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、プレハブ床版の隣接床版との接合端縁にそれぞれ溝
   形鋼を設けると共に、各溝形鋼の上下のフランジを貫通
   するボルト挿通孔を設け、隣接床版の接合時に、隣接す
   る溝形鋼の上下フランジにそれぞれボルト挿通孔を有す
   る連結板を当てがうと共に、重合した各ボルト挿通孔に
   ボルトを挿通してその突出部にナットを螺合して締結す
   ることを特徴とするプレハブ床版の設置工法。 ２、主桁とプレハブ床版との結合において、主桁の上面
   に突設したジベルを折り曲げると共に、主桁と重合する
   プレハブ床版の下面に設けた鋼板にスタットジベルを突
   設し、この主桁とプレハブ床版との間にモルタルを充填
   することを特徴とする合成桁のプレハブ床版の設置工法
   。