JPH0338245Y2 - - Google Patents

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JPH0338245Y2
JPH0338245Y2 JP7861185U JP7861185U JPH0338245Y2 JP H0338245 Y2 JPH0338245 Y2 JP H0338245Y2 JP 7861185 U JP7861185 U JP 7861185U JP 7861185 U JP7861185 U JP 7861185U JP H0338245 Y2 JPH0338245 Y2 JP H0338245Y2
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concrete
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slabs
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は橋桁上の床版打替用PCコンクリー
ト版接合装置に関し、特に橋上の交通を片側通行
として、床版を片側ずつ新しいPCコンクリート
版に替えた後、両側コンクリート版を主桁上で一
体化する接合装置を提案する。
(従来の技術) この考案が対象とする鋼桁橋の床版打替工事に
は、近時、PCコンクリート版の使用が一般化し
て来た。横方向及び縦方向にプレストレスを与え
たコンクリート版を使う床版打替工法はアメリカ
で行われた報告書に出ているものだけのようであ
る。その例もコンクリート版同士の接合を主桁上
で行うものではない。主桁とコンクリート版との
接合は、主桁上に飛び飛びに載せた鋼板の上にポ
リマーコンクリート製支承材を作りつけ、その垂
直柱部分をコンクリート版の垂直穴に通して版を
支承する方式である。
(考案が解決しようとする問題点) 新設の鋼桁橋床版として、PCコンクリート版
同士の接合部を主桁上に置く例はあるが、片側通
行を確保して床版を打替える工事では、その例を
聞かない。片側通行のため、主桁の片側にPCコ
ンクリート版端部を載せた未完成状態で自動車を
通さねばならないためと思われる。しかし安全に
自動車を通せるなら、この主桁上でのコンクリー
ト版端部接合方式は利点が多い。
このような観点から本考案者等は、主桁上で両
側PCコンクリート版と主桁を一体に接合するが、
その完成前の片側コンクリート版端部が主桁の片
側に載つた状態でも、自動車を安全に通せる接合
部の構成を開発目標として、とらえた。
(問題点を解決するための手段) この考案は鋼桁橋主桁の中心線付近を境として
片側ずつ床版を、敷並べたプレテンシヨンPCコ
ンクリート版を橋軸方向ポストテンシヨンで結束
したものに打替え、その両側コンクリート版群を
上記主桁上に接合する接合装置において、 上記主桁の上フランジ両縁沿いに溶接された垂
直脚の上縁から、水平脚を夫々外方へ向けた両側
の山形鋼であつて、その水平脚に上記コンクリー
ト版端部を載せることにより、新設床版の路面高
さを旧路面に合わす仮支承材としての高さに取付
けられたモルタル充填用枠板と、 上記枠板水平脚上に載つたコンクリート版端部
と主桁上フランジとを貫通して締付け固定する高
力ボルト多数とを備えたことを特徴とする橋桁上
の床版打替用PCコンクリート版接合装置である。
(作 用) この考案は、鋼桁橋の床版打替工事では従来、
古い主桁への穴明け等加工を極力避けていた考え
方を改め、主桁に穴明けと溶接を加える。即ち、
主桁の圧縮側では上フランジの両側にボルト穴を
多数明けるが、同時に、その両縁沿いに枠板用山
形鋼を溶接して補強材の働きを持たすから、古い
主桁は穴明けで弱まるより、むしろ補強される。
こうして主桁上フランジに明けたボルト穴は、
主桁の片側とPCコンクリート版端部とを高力ボ
ルトで結びつける事を可能にし、接合部完成前で
も、片側PCコンクリート版の上に安全に自動車
を通せるようにした。敷並べたPCコンクリート
版は橋軸に直角方向はプレテンシヨンを与えら
れ、橋軸方向のポストテンシヨンにより強化と一
体化を果たしているから、上記主桁の片側にボル
ト締めし、また他の縦桁上フランジにもボルト締
めすれば充分、片側通行に耐えられるのである。
(実施例) 第1図は鋼桁橋の一例の横断面で、この考案の
床版打替用PCコンクリート版接合部をCで示す。
図の1は床版、2は鋼桁、3は橋脚、4は歩道で
ある。主桁は中央桁11、側部桁12で、両側の
PCコンクリート版15,15の接合部Cは中央
桁11上にある。なお16は路面舗装である。
第2図は第1図の右側PCコンクリート版15
を主とする拡大断面図、第3,4図はその接合部
Cのみの拡大断面及び側面図である。PCコンク
リート版15の実施例を第5,6図に取出して示
す。
中央の主桁11の上フランジ両縁に溶接した山
形鋼13,13がすなわち枠板13で、この例で
はゴム板14を介してPCコンクリート版15端
部を載せている。PCコンクリート版15の端部
と主桁11の上フランジ11aとを高力ボルト1
8が締付け固定している。両側コンクリート版1
5,15間をモルタルMが満たしている。
第3,4図に接合部Cをさらに拡大している
が、その両側PCコンクリート版15,15の端
部構造は第5,6図の方が分りやすい。即ち、主
桁11上に載る端部には、この例では上面から凹
んだ上面凹陥部32が7個並んでおり、夫々に垂
直ボルト穴17と露出鉄筋21が交互に納まつて
いる。
垂直ボルト穴17は第3,4図に示すように、
PCコンクリート版15のの成形時、コンクリー
ト打設前に適当な内径の管を入れて作つたもの
で、その管の上下端は上面凹陥部底面に入れた鋼
板24と、版端部下面に入れた鋼板25にはまり
固定されたものである。
コンクリート版15には第6図のようにプレテ
ンシヨン用PC鋼線29を多数、橋軸に直角にな
るように張つているほか、第4図に示すように鉄
筋28も数多く使つており、特に版の端部には屈
曲した鉄筋26,27を余分に加えている。そし
て、一部鉄筋を上面凹陥部32へつき出して露出
鉄筋21としている。両側コンクリート版夫々の
露出鉄筋21を連結棒22を介して溶接接合して
いる(第7図参照)。また両側コンクリート版
夫々の高力ボルト18同士を連結するため、ボル
ト頭下の座金20外周にはまる穴をもつ連結板2
3をかけ渡し、その外周を凹陥部32底面の鋼板
に溶接している。
この実施例では、枠板13と主桁上フランジ1
1aとの溶接部を強固にするため、三角形補強板
13aの二辺を両者に溶接している。また図示し
ないが所々に両枠板13,13間を連結する仕切
板を溶接し、モルタルM投入時の横流れを制する
作用ももたしている。モルタルM内には金網30
を加えて、モルタルの靭性を増している。
プレテンシヨンPCコンクリート版15に、プ
レテンシヨン方向とは直角にポストテンシヨンを
加える構成は公知であるが、第5,6図の実施例
は、6本のポストテンシヨン用貫通孔31の中に
PC鋼材を通しており、一方、PCコンクリート版
の側面凹陥部32aおよび横目地溝33へ注入し
たモルタルが版側面の横目地溝33と32aを充
填し、PC版を連続した版としている。その後、
PC鋼材を緊張しグラウトするのは公知の技術で
ある。なお側部桁12に載る位置にはボルト穴1
7用凹陥部32を千鳥状に設けている。
第8,9図は床版打替工事中の片側通行の要領
を示すもので、第8図の右側は旧床版、左側は工
事中の新設床版15を示す。中央主桁11の両側
に仮設縦桁34を設けている。片側通行の床版に
は仮高欄36を立てゝいる。第9図は新設床版1
5上に車を通し、右側床版を取払つてPCコンク
リート版15の工事中を示す。
この後、第2,3図のように左右床版を主桁1
1上で接合するのである。
以上、一実施例について説明したが、この考案
の実施態様は実施条件に応じて技術者の周知技術
により多様に変化し得る。
(考案の効果) この考案は鋼桁橋の床版打替工事において、従
来避けられていた古い主桁への穴明け加工を敢え
て行い、これによる強度減少を補つて余りある補
強材を付加した。即ち主桁の圧縮応力側である上
フランジの両側にボルト穴を列設したが、その上
フランジ両縁にPCコンクリート版の仮支承材を
兼ねる山形鋼をモルタル充填用枠板として溶接し
た。平らな枠板を溶接するのに比べ、山形鋼を溶
接すると、負荷時のざ屈が少いだけでなく、溶接
歪も少い。
こうして古い主桁の上フランジに強度上の不安
なくボルト穴を明けたので、その主桁上左右床版
の接合部を置き、主桁の片側に端部を載せたPC
コンクリート版を高力ボルトで固定すれば、接合
部の完成前でも版上に自動車を通せるようになつ
た。
片側通行を確保する床版打替工事の場合でも、
新設工事の場合同様、左右のPCコンクリート版
群を主桁上で接合できるため、左右床版を充分強
固に接合できると同時に、高力ボルトにより主桁
と一体化する事による強度向上も得られるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案一実施例を適用した鋼桁橋説
明図、第2図はその片側PCコンクリート版を主
とした断面説明図、第3,4図は上記一実施例接
合部の拡大断面図とその側面図、第5,6図は
PCコンクリート版の一例の立面図と平面図、第
7図はその接合部の一部平面図、第8,9図は床
版打替工事中の二工程説明図である。 11……主桁、13……モルタル充填用枠板、
15……PCコンクリート版、18……高力ボル
ト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 鋼桁橋主桁の中心線付近を境として片側ずつ床
    版を、敷並べたプレテンシヨンPCコンクリート
    版を橋軸方向ポストテンシヨンで結束したものに
    打替え、その両側コンクリート版群を上記主桁上
    に接合する接合装置において、 上記主桁の上フランジ両縁沿いに溶接された垂
    直脚の上縁から、水平脚を夫々外方へ向けた両側
    の山形鋼であつて、その水平脚に上記コンクリー
    ト版端部を載せることにより、新設床版の路面高
    さを旧路面に合わす仮支承材としての高さに取付
    けられたモルタル充填用枠板と、 上記枠板水平脚上に載つたコンクリート版端部
    と主桁上フランジとを貫通して締付け固定する高
    力ボルト多数とを備えたことを特徴とする橋桁上
    の床版打替用PCコンクリート版接合装置。
JP7861185U 1985-05-28 1985-05-28 Expired JPH0338245Y2 (ja)

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JP7861185U JPH0338245Y2 (ja) 1985-05-28 1985-05-28

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JPS61198310U JPS61198310U (ja) 1986-12-11
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