JPH09273117A - 床版の目地構造 - Google Patents
床版の目地構造Info
- Publication number
- JPH09273117A JPH09273117A JP8179596A JP8179596A JPH09273117A JP H09273117 A JPH09273117 A JP H09273117A JP 8179596 A JP8179596 A JP 8179596A JP 8179596 A JP8179596 A JP 8179596A JP H09273117 A JPH09273117 A JP H09273117A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor slab
- block
- joint
- floor
- blocks
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて容易にかつ短時間に高強度な床版を敷
設して高架路を構築する。 【解決手段】 複数のプレキャスト製の床版ブロック１
４を主桁１２の長手方向へ相隣接させて配設させること
により床版１３を構成する。平面視長方形状の床版ブロ
ック本体１５と、床版ブロック本体１５の、軸方向への
接合箇所となる両側部に、長手方向へ亘って下方側へ突
出させたリブ１６とから床版ブロック１４を構成する。
床版ブロック１４の接合面同士の間に接着材１８を塗布
し、床版ブロック１４の配列方向へ床版ブロック本体１
５を貫通してＰＣ鋼材１７を配設し、ＰＣ鋼材１７によ
って床版ブロック１４の接合面同士の間にプレストレス
を導入する。
設して高架路を構築する。 【解決手段】 複数のプレキャスト製の床版ブロック１
４を主桁１２の長手方向へ相隣接させて配設させること
により床版１３を構成する。平面視長方形状の床版ブロ
ック本体１５と、床版ブロック本体１５の、軸方向への
接合箇所となる両側部に、長手方向へ亘って下方側へ突
出させたリブ１６とから床版ブロック１４を構成する。
床版ブロック１４の接合面同士の間に接着材１８を塗布
し、床版ブロック１４の配列方向へ床版ブロック本体１
５を貫通してＰＣ鋼材１７を配設し、ＰＣ鋼材１７によ
って床版ブロック１４の接合面同士の間にプレストレス
を導入する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速道路等の高
架路を構成する床版の目地構造に関するものである。
架路を構成する床版の目地構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、高速道路等の高架路の老朽化
した床版の修復作業を行なう場合、まず、老朽化した床
版を撤去し、その後、桁上に平板状のプレキャスト製の
床版を設置していた。また、桁上に設置した床版同士の
継ぎ目の構造としては、例えば、図９に示すように、床
版１の接合端部に切欠部２をそれぞれ形成しておき、こ
れら切欠部２からなる凹部３へコンクリートＣを打設
し、凹部３内にて互いにラップさせた鉄筋４を打設した
コンクリートＣによって連結する構造が知られている。
した床版の修復作業を行なう場合、まず、老朽化した床
版を撤去し、その後、桁上に平板状のプレキャスト製の
床版を設置していた。また、桁上に設置した床版同士の
継ぎ目の構造としては、例えば、図９に示すように、床
版１の接合端部に切欠部２をそれぞれ形成しておき、こ
れら切欠部２からなる凹部３へコンクリートＣを打設
し、凹部３内にて互いにラップさせた鉄筋４を打設した
コンクリートＣによって連結する構造が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な接合構造にあっては、接合箇所にコンクリートＣを充
填するので、接合箇所の鉄筋調整（幅方向への鉄筋の配
設、鉄筋同士の緊縛）を要するだけでなく、このコンク
リートＣの硬化、養生にかなりの時間を要するという問
題があった。また、この硬化、養生期間中は、この接合
箇所の上部を、車両を通過させることができないため、
老朽化のために撤去する床版の搬出あるいは新たに設置
する床版等の資材の搬入ができず、作業の中断を招いて
しまい、工期が長期化してしまうという問題があった。
な接合構造にあっては、接合箇所にコンクリートＣを充
填するので、接合箇所の鉄筋調整（幅方向への鉄筋の配
設、鉄筋同士の緊縛）を要するだけでなく、このコンク
リートＣの硬化、養生にかなりの時間を要するという問
題があった。また、この硬化、養生期間中は、この接合
箇所の上部を、車両を通過させることができないため、
老朽化のために撤去する床版の搬出あるいは新たに設置
する床版等の資材の搬入ができず、作業の中断を招いて
しまい、工期が長期化してしまうという問題があった。
【０００４】このため、図１０に示すように、床版１の
端面に断面半円状の凹所５を形成しておき、これら凹部
５からなる空間６内へ上面側に形成した隙間７からコン
クリートＣを打設し、この空間６内にて互いにラップさ
せたループ状の鉄筋８をコンクリートＣによって連結し
たり、図１１に示すように、床版１の接合箇所に溝部９
を形成し、この溝部９へ単にモルタル１０を充填して接
合させる構造もあるが、床版１の端部の形状が複雑とな
ってコストアップを招いてしまったり、あるいは充分な
接合強度を確保することが困難となってしまうという問
題があった。また、特開平７−１０２５２９号公報にも
示されるように、複数の短冊形プレキャストコンクリー
ト板を敷き並べ、これらコンクリート板に橋軸方向へポ
ストテンションを与える技術が開示されているが、この
場合も、それぞれのコンクリート板同士の間にモルタル
を充填して互いのコンクリート板同士を接合しなければ
ならず、このため、上記の施工法と同様に、モルタルの
硬化、養生にかなりの時間を要してしまい、特に、老朽
化した床版の修復作業には不適であった。
端面に断面半円状の凹所５を形成しておき、これら凹部
５からなる空間６内へ上面側に形成した隙間７からコン
クリートＣを打設し、この空間６内にて互いにラップさ
せたループ状の鉄筋８をコンクリートＣによって連結し
たり、図１１に示すように、床版１の接合箇所に溝部９
を形成し、この溝部９へ単にモルタル１０を充填して接
合させる構造もあるが、床版１の端部の形状が複雑とな
ってコストアップを招いてしまったり、あるいは充分な
接合強度を確保することが困難となってしまうという問
題があった。また、特開平７−１０２５２９号公報にも
示されるように、複数の短冊形プレキャストコンクリー
ト板を敷き並べ、これらコンクリート板に橋軸方向へポ
ストテンションを与える技術が開示されているが、この
場合も、それぞれのコンクリート板同士の間にモルタル
を充填して互いのコンクリート板同士を接合しなければ
ならず、このため、上記の施工法と同様に、モルタルの
硬化、養生にかなりの時間を要してしまい、特に、老朽
化した床版の修復作業には不適であった。
【０００５】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、極めて容易にかつ短期間に敷設することができ、
さらには確実な接合強度を確保することが可能な床版の
目地構造を提供することを目的としている。
ので、極めて容易にかつ短期間に敷設することができ、
さらには確実な接合強度を確保することが可能な床版の
目地構造を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の床版の目地構造は、桁上に設置され
て高架路を構成する床版の目地構造であって、前記桁上
に軸方向へ相隣接させて配設される床版ブロック本体
と、該床版ブロック本体の軸方向へ接合される両端部分
における下面側に突出されたリブとを有するプレキャス
ト製の床版ブロック同士が、軸方向への接合面を接着材
によって接着することにより接合され、さらに前記床版
ブロックの前記床版ブロック本体を貫通してＰＣ鋼材が
軸方向へ亘って設けられ、該ＰＣ鋼材によってそれぞれ
の床版ブロックの接合面にプレストレスが導入されてい
ることを特徴としている。
に、請求項１記載の床版の目地構造は、桁上に設置され
て高架路を構成する床版の目地構造であって、前記桁上
に軸方向へ相隣接させて配設される床版ブロック本体
と、該床版ブロック本体の軸方向へ接合される両端部分
における下面側に突出されたリブとを有するプレキャス
ト製の床版ブロック同士が、軸方向への接合面を接着材
によって接着することにより接合され、さらに前記床版
ブロックの前記床版ブロック本体を貫通してＰＣ鋼材が
軸方向へ亘って設けられ、該ＰＣ鋼材によってそれぞれ
の床版ブロックの接合面にプレストレスが導入されてい
ることを特徴としている。
【０００７】請求項２記載の床版の目地構造は、桁上に
設置されて高架路を構成する床版の目地構造であって、
前記桁上に軸方向へ相隣接させて配設される床版ブロッ
ク本体と、該床版ブロック本体の軸方向へ接合される両
端部分における下面側に突出されたリブとを有するプレ
キャスト製の床版ブロック同士が、軸方向への接合面を
接着材によって接着することにより接合され、さらに前
記床版ブロックの前記リブにＰＣ鋼材が軸方向へ亘って
設けられ、該ＰＣ鋼材によってそれぞれの床版ブロック
の接合面にプレストレスが導入されていることを特徴と
している。
設置されて高架路を構成する床版の目地構造であって、
前記桁上に軸方向へ相隣接させて配設される床版ブロッ
ク本体と、該床版ブロック本体の軸方向へ接合される両
端部分における下面側に突出されたリブとを有するプレ
キャスト製の床版ブロック同士が、軸方向への接合面を
接着材によって接着することにより接合され、さらに前
記床版ブロックの前記リブにＰＣ鋼材が軸方向へ亘って
設けられ、該ＰＣ鋼材によってそれぞれの床版ブロック
の接合面にプレストレスが導入されていることを特徴と
している。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の床版
の目地構造を図によって説明する。図１から図３におい
て、符号１１は、高架路である。この高架路１１は、橋
脚に架け渡された主桁１２と、これら主桁１２上に設置
された床版１３とから構成されている。床版１３は、複
数のプレキャスト製の床版ブロック１４から構成された
もので、これら床版ブロック１４が、主桁１２の長手方
向へ相隣接させて配設されている。
の目地構造を図によって説明する。図１から図３におい
て、符号１１は、高架路である。この高架路１１は、橋
脚に架け渡された主桁１２と、これら主桁１２上に設置
された床版１３とから構成されている。床版１３は、複
数のプレキャスト製の床版ブロック１４から構成された
もので、これら床版ブロック１４が、主桁１２の長手方
向へ相隣接させて配設されている。
【０００９】これら床版ブロック１４は、平面視長方形
状に形成された床版ブロック本体１５と、この床版ブロ
ック本体１５の、軸方向への接合箇所となる両側部に、
長手方向へ亘って下方側へ突出されて形成されたリブ１
６とを有するもので、これらリブ１６を形成することに
より、軸方向への接合面の面積が大きくされている。ま
た、これら床版ブロック１４の床版ブロック本体１５の
裏面側には、主桁１２の上部に位置する箇所に前記リブ
１６と同一高さの軸リブ２０が形成されている。また、
これら床版ブロック１４には、その配列方向へ床版ブロ
ック本体１５を貫通させてＰＣ鋼材１７が配設されてお
り、このＰＣ鋼材１７によってこれら床版ブロック１４
の接合面同士の間にプレストレスが導入されている。ま
た、この床版ブロック１４同士の間には、接着材１８が
塗布されており、この接着材１８によってそれぞれの床
版ブロック１４同士が接着されて接合されている。な
お、この接着材１８としては、例えば、垂直面に塗布し
ても垂れることがなく短時間で高強度が得られるエポキ
シ樹脂系のものが好適である。
状に形成された床版ブロック本体１５と、この床版ブロ
ック本体１５の、軸方向への接合箇所となる両側部に、
長手方向へ亘って下方側へ突出されて形成されたリブ１
６とを有するもので、これらリブ１６を形成することに
より、軸方向への接合面の面積が大きくされている。ま
た、これら床版ブロック１４の床版ブロック本体１５の
裏面側には、主桁１２の上部に位置する箇所に前記リブ
１６と同一高さの軸リブ２０が形成されている。また、
これら床版ブロック１４には、その配列方向へ床版ブロ
ック本体１５を貫通させてＰＣ鋼材１７が配設されてお
り、このＰＣ鋼材１７によってこれら床版ブロック１４
の接合面同士の間にプレストレスが導入されている。ま
た、この床版ブロック１４同士の間には、接着材１８が
塗布されており、この接着材１８によってそれぞれの床
版ブロック１４同士が接着されて接合されている。な
お、この接着材１８としては、例えば、垂直面に塗布し
ても垂れることがなく短時間で高強度が得られるエポキ
シ樹脂系のものが好適である。
【００１０】このように、上記床版の目地構造によれ
ば、床版ブロック１４の軸方向への接合箇所となる両端
部にリブ１６を形成して肉厚を厚くして床版ブロック１
４同士の接合面の面積を大きくするとともに、これらの
接合面同士を接着材１８によって接着したことにより、
これら床版ブロック１４同士を確実に接着して接合させ
ることができる。また、硬化養生が必要なコンクリート
あるいはモルタル等と比較して硬化時間が極めて短い接
着材１８によって接着しているので、接合作業後の硬化
養生のための作業の中断を大幅に短縮することができ
る。また、床版ブロック１４同士を接合させる場合、こ
れら床版ブロック１４の接合面に接着材１８を予め塗布
した状態にて、それぞれの床版ブロック１４を主桁１２
上へ敷き並べて接合面同士を互いに当接すれば良いの
で、目地へモルタル、コンクリートを充填する場合と比
較して、その施工作業を大幅に簡略化することができ、
さらなる工期短縮を図ることができる。
ば、床版ブロック１４の軸方向への接合箇所となる両端
部にリブ１６を形成して肉厚を厚くして床版ブロック１
４同士の接合面の面積を大きくするとともに、これらの
接合面同士を接着材１８によって接着したことにより、
これら床版ブロック１４同士を確実に接着して接合させ
ることができる。また、硬化養生が必要なコンクリート
あるいはモルタル等と比較して硬化時間が極めて短い接
着材１８によって接着しているので、接合作業後の硬化
養生のための作業の中断を大幅に短縮することができ
る。また、床版ブロック１４同士を接合させる場合、こ
れら床版ブロック１４の接合面に接着材１８を予め塗布
した状態にて、それぞれの床版ブロック１４を主桁１２
上へ敷き並べて接合面同士を互いに当接すれば良いの
で、目地へモルタル、コンクリートを充填する場合と比
較して、その施工作業を大幅に簡略化することができ、
さらなる工期短縮を図ることができる。
【００１１】また、ＰＣ鋼材１７によって床版ブロック
１４の接合面同士に軸方向へプレストレスを導入したこ
とにより、それぞれの床版ブロック１４同士の確実な接
合状態を確保することができる。
１４の接合面同士に軸方向へプレストレスを導入したこ
とにより、それぞれの床版ブロック１４同士の確実な接
合状態を確保することができる。
【００１２】また、床版ブロック１４の両端部に形成し
たリブ１６によって床版１３に幅方向へ複数の梁を形成
した状態とすることができ、これにより、床版１３の強
度を大幅に高めることができ、車両の輪荷重の分散を向
上させることができる。
たリブ１６によって床版１３に幅方向へ複数の梁を形成
した状態とすることができ、これにより、床版１３の強
度を大幅に高めることができ、車両の輪荷重の分散を向
上させることができる。
【００１３】ここで、上記の床版ブロック１４を成形す
る場合、図４に示すように、製造ヤードにおいて、ま
ず、一つおきに床版ブロック１４Ａを型枠へコンクリー
トを流し込んで成形し、この床版ブロック１４Ａの硬化
養生後に、これら床版ブロック１４Ａの両側面を型枠と
して用いて、これら床版ブロック１４Ａ同士の間にコン
クリートを打設してこれら床版ブロック１４Ａ間に、残
りの床版ブロック１４Ｂを成形する、いわゆるマッチキ
ャスト工法によって製造すれば、配設時に床版ブロック
１４同士の間に隙間等が形成されることがなく、極めて
正確にこれら床版ブロック１４を接合させることができ
る。
る場合、図４に示すように、製造ヤードにおいて、ま
ず、一つおきに床版ブロック１４Ａを型枠へコンクリー
トを流し込んで成形し、この床版ブロック１４Ａの硬化
養生後に、これら床版ブロック１４Ａの両側面を型枠と
して用いて、これら床版ブロック１４Ａ同士の間にコン
クリートを打設してこれら床版ブロック１４Ａ間に、残
りの床版ブロック１４Ｂを成形する、いわゆるマッチキ
ャスト工法によって製造すれば、配設時に床版ブロック
１４同士の間に隙間等が形成されることがなく、極めて
正確にこれら床版ブロック１４を接合させることができ
る。
【００１４】なお、ＰＣ鋼材１７の定着の仕方として
は、図５に示すように、ＰＣ鋼材１７の端部を、リブ１
６から床版ブロック１４の下面側へ引き出し、このリブ
１６の内面側にて定着すれば良い。また、このＰＣ鋼材
１７の配設の仕方としては、図６に示すように、床版ブ
ロック１４のリブ１６間に通しても良く、さらには、図
７に示すように、それぞれの隣り合う床版ブロック１４
のリブ１６同士を長ボルト１９によって接合してプレス
トレスを導入しても良い。また、上記の例では、いずれ
も主桁１２が配設される位置に軸リブ２０を形成した
が、図８に示すように、主桁１２が配設される位置にお
けるリブ１６に切欠部２１を形成して、主桁１２によっ
てそれぞれの床版ブロック１４の床版ブロック本体１５
を直接支持させる構造としたものである。
は、図５に示すように、ＰＣ鋼材１７の端部を、リブ１
６から床版ブロック１４の下面側へ引き出し、このリブ
１６の内面側にて定着すれば良い。また、このＰＣ鋼材
１７の配設の仕方としては、図６に示すように、床版ブ
ロック１４のリブ１６間に通しても良く、さらには、図
７に示すように、それぞれの隣り合う床版ブロック１４
のリブ１６同士を長ボルト１９によって接合してプレス
トレスを導入しても良い。また、上記の例では、いずれ
も主桁１２が配設される位置に軸リブ２０を形成した
が、図８に示すように、主桁１２が配設される位置にお
けるリブ１６に切欠部２１を形成して、主桁１２によっ
てそれぞれの床版ブロック１４の床版ブロック本体１５
を直接支持させる構造としたものである。
【００１５】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の床版の目
地構造によれば、下記の効果を得ることができる。請求
項１記載の床版の目地構造によれば、床版ブロック本体
の軸方向への接合箇所となる両端部における下方側にリ
ブを形成して肉厚を厚くして床版ブロック同士の接合面
の面積を大きくするとともに、これらの接合面同士を接
着材によって接着したことにより、これら床版ブロック
同士を確実に接着して接合させることができると同時
に、床版に幅方向に複数の梁で補強された形となり、床
版の強度を大幅に高めることができ、車両の輪荷重の分
散を向上させることができる。また、硬化養生が必要な
コンクリートあるいはモルタル等と比較して硬化時間が
極めて短い接着材によって接着しているので、接合作業
後の硬化養生のための作業の中断を大幅に短縮すること
ができる。また、床版ブロック同士を接合させる場合、
これら床版ブロックの接合面に接着材を予め塗布した状
態にて、それぞれの床版ブロックを桁上へ敷き並べて接
合面同士を互いに当接すれば良いので、目地へモルタ
ル、コンクリートを充填する場合と比較して、その施工
作業を大幅に簡略化することができ、さらなる工期短縮
を図ることができる。さらに、床版ブロック本体を貫通
して設けられたＰＣ鋼材によってそれぞれの床版ブロッ
クの接合面同士に確実にプレキャストを導入することが
でき、それぞれの床版ブロック同士の確実な接合状態を
確保することができる。
地構造によれば、下記の効果を得ることができる。請求
項１記載の床版の目地構造によれば、床版ブロック本体
の軸方向への接合箇所となる両端部における下方側にリ
ブを形成して肉厚を厚くして床版ブロック同士の接合面
の面積を大きくするとともに、これらの接合面同士を接
着材によって接着したことにより、これら床版ブロック
同士を確実に接着して接合させることができると同時
に、床版に幅方向に複数の梁で補強された形となり、床
版の強度を大幅に高めることができ、車両の輪荷重の分
散を向上させることができる。また、硬化養生が必要な
コンクリートあるいはモルタル等と比較して硬化時間が
極めて短い接着材によって接着しているので、接合作業
後の硬化養生のための作業の中断を大幅に短縮すること
ができる。また、床版ブロック同士を接合させる場合、
これら床版ブロックの接合面に接着材を予め塗布した状
態にて、それぞれの床版ブロックを桁上へ敷き並べて接
合面同士を互いに当接すれば良いので、目地へモルタ
ル、コンクリートを充填する場合と比較して、その施工
作業を大幅に簡略化することができ、さらなる工期短縮
を図ることができる。さらに、床版ブロック本体を貫通
して設けられたＰＣ鋼材によってそれぞれの床版ブロッ
クの接合面同士に確実にプレキャストを導入することが
でき、それぞれの床版ブロック同士の確実な接合状態を
確保することができる。
【００１６】請求項２記載の床版の目地構造によれば、
床版ブロック本体の軸方向への接合箇所となる両端部に
おける下方側にリブを形成して肉厚を厚くして床版ブロ
ック同士の接合面の面積を大きくするとともに、これら
の接合面同士を接着材によって接着したことにより、こ
れら床版ブロック同士を確実に接着して接合させること
ができると同時に、床版に幅方向に複数の梁で補強され
た形となり、床版の強度を大幅に高めることができ、車
両の輪荷重の分散を向上させることができる。また、硬
化養生が必要なコンクリートあるいはモルタル等と比較
して硬化時間が極めて短い接着材によって接着している
ので、接合作業後の硬化養生のための作業の中断を大幅
に短縮することができる。また、床版ブロック同士を接
合させる場合、これら床版ブロックの接合面に接着材を
予め塗布した状態にて、それぞれの床版ブロックを桁上
へ敷き並べて接合面同士を互いに当接すれば良いので、
目地へモルタル、コンクリートを充填する場合と比較し
て、その施工作業を大幅に簡略化することができ、さら
なる工期短縮を図ることができる。さらに、床版ブロッ
クのリブに軸方向へ亘って設けられたＰＣ鋼材によって
それぞれの床版ブロックの接合面同士に確実にプレスト
レスを導入することができ、それぞれの床版ブロック同
士の確実な接合状態を確保することができる。また、下
面側に突出したリブにＰＣ鋼材を設けたので、このＰＣ
鋼材の配設作業及びメンテナンスの容易化を図ることが
できる。
床版ブロック本体の軸方向への接合箇所となる両端部に
おける下方側にリブを形成して肉厚を厚くして床版ブロ
ック同士の接合面の面積を大きくするとともに、これら
の接合面同士を接着材によって接着したことにより、こ
れら床版ブロック同士を確実に接着して接合させること
ができると同時に、床版に幅方向に複数の梁で補強され
た形となり、床版の強度を大幅に高めることができ、車
両の輪荷重の分散を向上させることができる。また、硬
化養生が必要なコンクリートあるいはモルタル等と比較
して硬化時間が極めて短い接着材によって接着している
ので、接合作業後の硬化養生のための作業の中断を大幅
に短縮することができる。また、床版ブロック同士を接
合させる場合、これら床版ブロックの接合面に接着材を
予め塗布した状態にて、それぞれの床版ブロックを桁上
へ敷き並べて接合面同士を互いに当接すれば良いので、
目地へモルタル、コンクリートを充填する場合と比較し
て、その施工作業を大幅に簡略化することができ、さら
なる工期短縮を図ることができる。さらに、床版ブロッ
クのリブに軸方向へ亘って設けられたＰＣ鋼材によって
それぞれの床版ブロックの接合面同士に確実にプレスト
レスを導入することができ、それぞれの床版ブロック同
士の確実な接合状態を確保することができる。また、下
面側に突出したリブにＰＣ鋼材を設けたので、このＰＣ
鋼材の配設作業及びメンテナンスの容易化を図ることが
できる。
【図１】本発明の実施の形態の床版の目地構造を説明す
る高架路の斜視図である。
る高架路の斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態の床版の目地構造を説明す
る高架路の軸方向及び幅方向の断面図である。
る高架路の軸方向及び幅方向の断面図である。
【図３】本発明の実施の形態の床版の目地構造を説明す
る床版の裏面からの斜視図である。
る床版の裏面からの斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態の床版の目地構造に用いら
れる床版の製造方法を説明する床版の概略断面図であ
る。
れる床版の製造方法を説明する床版の概略断面図であ
る。
【図５】本発明の実施の形態の床版に設けられたＰＣ鋼
材の定着端の構造を説明する高架路の軸方向の断面図で
ある。
材の定着端の構造を説明する高架路の軸方向の断面図で
ある。
【図６】本発明の実施の形態の床版に設けられたＰＣ鋼
材の他の配設構造を説明する高架路の軸方向の断面図で
ある。
材の他の配設構造を説明する高架路の軸方向の断面図で
ある。
【図７】本発明の実施の形態の床版に設けられた長ボル
トの配設構造を説明する高架路の軸方向の断面図であ
る。
トの配設構造を説明する高架路の軸方向の断面図であ
る。
【図８】本発明の他の実施の形態の床版の目地構造を説
明する高架路の軸方向及び幅方向の断面図である。
明する高架路の軸方向及び幅方向の断面図である。
【図９】床版同士の従来の接合構造を説明する床版の接
合箇所の断面図である。
合箇所の断面図である。
【図１０】床版同士の従来の接合構造を説明する床版の
接合箇所の断面図である。
接合箇所の断面図である。
【図１１】床版同士の従来の接合構造を説明する床版の
接合箇所の断面図である。
接合箇所の断面図である。
１１ 高架路 １２ 主桁（桁） １３ 床版 １４ 床版ブロック １５ 床版ブロック本体 １６ リブ １７ ＰＣ鋼材 １８ 接着材
Claims (2)
- 【請求項１】 桁上に設置されて高架路を構成する床版
の目地構造であって、 前記桁上に軸方向へ相隣接させて配設される床版ブロッ
ク本体と、該床版ブロック本体の軸方向へ接合される両
端部分における下面側に突出されたリブとを有するプレ
キャスト製の床版ブロック同士が、軸方向への接合面を
接着材によって接着することにより接合され、さらに前
記床版ブロックの前記床版ブロック本体を貫通してＰＣ
鋼材が軸方向へ亘って設けられ、該ＰＣ鋼材によってそ
れぞれの床版ブロックの接合面にプレストレスが導入さ
れていることを特徴とする床版の目地構造。 - 【請求項２】 桁上に設置されて高架路を構成する床版
の目地構造であって、 前記桁上に軸方向へ相隣接させて配設される床版ブロッ
ク本体と、該床版ブロック本体の軸方向へ接合される両
端部分における下面側に突出されたリブとを有するプレ
キャスト製の床版ブロック同士が、軸方向への接合面を
接着材によって接着することにより接合され、さらに前
記床版ブロックの前記リブにＰＣ鋼材が軸方向へ亘って
設けられ、該ＰＣ鋼材によってそれぞれの床版ブロック
の接合面にプレストレスが導入されていることを特徴と
する床版の目地構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8179596A JPH09273117A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 床版の目地構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8179596A JPH09273117A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 床版の目地構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273117A true JPH09273117A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13756436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8179596A Pending JPH09273117A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 床版の目地構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273117A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005344402A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Dps Bridge Works Co Ltd | プレキャストコンクリート製床版及びそれを用いた合成床版 |
| JP2008266960A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | プレキャスト床版およびその構築方法 |
| JP2009079428A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Kajima Corp | コンクリート部材の接合方法及びプレストレストコンクリート橋梁用床版の製造方法 |
| JP2011220100A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-11-04 | Toda Constr Co Ltd | 立体高架橋構造及びその施工方法 |
| JP2015151768A (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-24 | 株式会社高速道路総合技術研究所 | 高架道路用コンクリート床版の架け替え方法及び同方法による架け替えｐｃ床版 |
| JP2020090856A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 大成建設株式会社 | プレキャスト部材の接合方法および調整部材 |
-
1996
- 1996-04-03 JP JP8179596A patent/JPH09273117A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005344402A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Dps Bridge Works Co Ltd | プレキャストコンクリート製床版及びそれを用いた合成床版 |
| JP4651974B2 (ja) * | 2004-06-04 | 2011-03-16 | ドーピー建設工業株式会社 | プレキャストコンクリート製床版及びそれを用いた合成床版 |
| JP2008266960A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | プレキャスト床版およびその構築方法 |
| JP2009079428A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Kajima Corp | コンクリート部材の接合方法及びプレストレストコンクリート橋梁用床版の製造方法 |
| JP2011220100A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-11-04 | Toda Constr Co Ltd | 立体高架橋構造及びその施工方法 |
| JP2015151768A (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-24 | 株式会社高速道路総合技術研究所 | 高架道路用コンクリート床版の架け替え方法及び同方法による架け替えｐｃ床版 |
| JP2020090856A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 大成建設株式会社 | プレキャスト部材の接合方法および調整部材 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101177342B1 (ko) | 연속교용 프리캐스트 단부 세그먼트, 이를 단부거푸집으로 이용하는 거더 제작방법 및 이를 이용한 교량시공방법 | |
| JP2009041227A (ja) | プレキャスト床版の接合構造及び接合方法 | |
| JP4844918B2 (ja) | プレキャストコンクリート板を使用した鋼・コンクリート合成床版の構築方法 | |
| KR101107826B1 (ko) | 프리캐스트 콘크리트 중공 슬래브（ｓｌａｂ）형 횡방향 연결 박스 거더 및 이를 이용한 교량시공방법 | |
| KR101703798B1 (ko) | 곡선형 구현이 가능한 연결구조를 갖는 피에스씨 빔 및 그 시공방법 | |
| JP2011074754A (ja) | プレキャストコンクリート板を使用した鋼・コンクリート合成床版の構築方法 | |
| JP3880288B2 (ja) | プレキャストセグメント及びこれを用いた橋桁の形成方法 | |
| JP3818020B2 (ja) | 断面分割型プレキャストセグメント工法 | |
| KR100704055B1 (ko) | 프리캐스트 콘크리트 바닥판을 갖는 강주형 연속합성형교량및 그 시공방법 | |
| KR101219788B1 (ko) | 유압잭을 이용한 압축력 도입이 가능한 교량용 프리캐스트 콘크리트 바닥판 시공방법 | |
| JPH09273117A (ja) | 床版の目地構造 | |
| KR100785634B1 (ko) | 프리스트레스트 콘크리트 합성빔 교량의 연속화 구조 및 그공법 | |
| JP3322637B2 (ja) | 橋梁の場所打ちコンクリート床版の構築方法 | |
| JP5769291B2 (ja) | プレキャスト合成床版架設方法 | |
| JP4413763B2 (ja) | 橋梁用ウエブユニットおよびそのウエブユニットを使用した主桁の製造方法 | |
| JP2006169730A (ja) | コンクリート橋桁とその成形方法 | |
| KR100555246B1 (ko) | 허니컴 거더형 프리스트레스트 콘크리트 합성빔 및 이를이용한 교량 시공방법 | |
| JP2021147884A (ja) | 床版接合方法、床版更新方法 | |
| KR101402620B1 (ko) | 슬래브교용 하프피씨슬래브를 이용한 합성 슬래브형 라멘교의 시공방법 | |
| JP3017662B2 (ja) | 打ち継ぎ部の施工方法 | |
| JPH023843B2 (ja) | ||
| CN110820512B (zh) | 板梁横向连接装置及其施工方法 | |
| KR20200139572A (ko) | 프리캐스트 바닥판을 구비하는 교량 상부 구조물 | |
| CN211142798U (zh) | 一种板梁连接组件 | |
| JP7452284B2 (ja) | 床版取替工法 |