JPS59122642A - 地下貯水槽における底版の構築方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、防火貯水槽、受水槽などに用いられる地下貯
水槽における底版の構築方法に関する。

地震や火災などに備えて地下に貯水槽を構築する場合、
騒音や振動の防止、工事期間の短縮および建築現場のス
ペースの縮小などの目的から、地上で貯水槽の側壁をな
す貯水ｓｍを構築し、貯水槽壁内の土を掘削しながら、
この貯水槽壁を地下に沈設するいわゆる潜函工法によっ
て構築する方法が最近多く採られるようになってきた。

ところで、このような潜函工法による従来の地下貯水槽
では、貯水槽壁と底版との打ち継ぎ部の液密化を図るた
め、貯水槽壁内の底版の取り合い位置に継目を補強しか
つ底版と一体化させるための鉄筋を突出させておき、こ
の鉄筋をアンカとして底版と一体化させていた。

ところが、このような鉄筋を突出させておくものでは、
鉄筋を型枠から出して貯水槽壁を形成するので、型枠に
鉄筋を差し通すなどの手間がかかり、また鉄筋だけによ
って打ち継ぎ部を補強するものであるから貯水槽壁と底
版との強固な一体化および打ち継ぎ部の液密性の向上を
図ることが容易でなかった。しかも、鉄筋が貯水槽壁内
周面に突出しているため、掘削時の作業の邪魔になると
いった問題もあった。

本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、その目
的とするところは、貯水槽壁に対し軸方向に貫通して配
されるＰＣ鋼材の下端の定着部を底版内に位置させ、底
版のコンクリート硬化後、前記ｐｃｆ１ｇ材にプレスト
レスを導入することによって、底版と貯水槽壁との打ち
継ぎ部の一体化が容易にでき、また打ち継ぎ部の液密性
を向上できる地下貯水槽における底版の構築方法を提供
することにある。

以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。

第１図は、本発明に用いられる貯水槽壁の第１実施例を
示すもので、この貯水槽壁１は、リング状の周壁２と、
この周壁２の下端に垂設され周壁２の肉厚よりも薄い補
助周壁３とから構成されている。

そして、前記周壁２は、従来の地下貯水槽と同様、工場
等において予め一定の寸法、形状に規格化して生産され
た例えばプレキャストコンクリート等からなる円弧板状
の上部セグメント４および下部セグメント５を使用して
リング状に組み立てび周方向に貫通してＰＣＭ材６が配
置されている（軸方向のみ図示）。

一方、前記補助周壁３は、円弧板状の鋼製線動セグメン
ト７を使用して前記間＠２の外周径とほぼ同径のリング
状に組み立てられてなり、前記周壁２の下端外周部にそ
の上部がボルト８を介して取り付けられている。また、
前記鋼製補助セグメント７は、外周面を形成するスキン
プレート７ａと下面を形成する底板７ｂとから構成され
、全体として円弧板状に形成さ九ている。

また、図中９は、前記ＰＣＭ材６の下端の定着部であっ
て、この定着部９は、ＰＣ鋼材６の下端に螺着されたナ
ラ）１０と、ｐｃｓ材６に嵌合した支圧板１１とから構
成されている。

なお、前記周壁２は、第１実施例のように、二種類のセ
グメント４．５を組み立てて構築されるいわゆるプレハ
ブ構造のものに限らず、型枠成形による現場打ちのコン
クリートによって形成する構造のものであっても良い。

次に、以上のように構成された貯水槽壁１を用いた地下
貯水槽における底版の構築方法について第１図を参照し
て説明する。

まず、゛前述した貯水槽壁１を、構築現場の地盤上に置
き、貯水槽壁１内の土を掘削し外部に搬出して貯水＃ｉ
Ｉ壁１の自重により地中に沈下せしめ、決められた位置
に設置する。なお、貯水槽壁１は、これを設置する地盤
が、通常の地盤の場合には、先に地盤に穴を堀ってこの
穴の中に設置する方法をとっても良い。

次いで、貯水槽壁１を地中における所定の位置に沈設し
た後は、底版の施工に先だって下から栗石、割石等の基
礎材１２および捨てコンクリートとしての基礎コンクリ
ート１３などを施していわゆる地盤固めを行なう一方、
周壁２の軸方向に貫通して配されるＰＣ鋼材６の下端の
定着部９を周壁下端２ａより下方に位置させる。このと
き、前記周壁２の下端には、周壁２より薄肉の補助周壁
３が垂設されているため、この補助周壁３によって貯水
槽壁１下部に連続した凹溝Ａが形成され、周壁下端２ａ
が地中に埋まることはなく、前記ＰＣ鋼材６の定着部９
を周壁下端２ａより下方に位置させるのに支障はない。

また前記凹溝Ａが底版１５の取り合い位置となる。

そして、地盤固めおよびＰＣＭ材６の下端の定着部９の
配置を終えた後は、底版１５を補強する主鉄筋１６と配
力筋１７を配筋し、前部定着部９を覆う如く貯水槽壁１
底部にコンクリートを打設して底版１５を形成する。な
お、この底版１５は、前記凹溝Ａに対し液密に嵌合一体
化してその上下位置が決められる。

前記底版１５のコンクリート硬化後、前記ＰＣ剤材６に
プレストレスを導入する。このプレストレスの導入にあ
たっては、前記周壁２の上端でＰＣｇｌ材６を緊張する
ことにより行なう。

このプレストレスの導入によって、前記底版１５と周壁
下端２＆とが互いに圧接する方向に作用するので、底版
１５と周壁２との打ち継ぎ部の液密性が向上し１また一
体化を図りやすい。しかも、従来の地下貯水槽では構造
上できながった底１沢１５へのプレストレスの導入が容
易にでき、底ＪＮ　ｔ　ｓおよび打ち継ぎ部の強度を高
めることができる。また周壁２の軸方向へのプレストレ
スの導入が潜函工事後、行なうことができ、作業能率を
高めることができる。

第２図は、本発明に用いられる貯水槽壁の第２実施例を
示すもので、この実施例の貯水ＷＩ壁１は、周壁下端２
ａが傾斜面に形成さねており、このようにすることによ
って、底版１５のコンクリート打設後における気泡の発
生も傾斜面に沿って外部に逃げるので底版１５の形成が
一層好都合である。

第３図は、本発明に用いられる貯水槽壁の第３実施例を
示すもので、この実施例の貯水槽壁ｌは、周壁下端２ａ
に断面コ字形状の鋼製補助セグメント２０Ｐ連結してこ
の補助セグメント２０によって補助周壁３を組み立てた
ものであり、この補助セグメント２０では、上板２０＆
があるので周壁２の連結がやり易い。

第４図は、本発明に用いられる貯水槽壁の第４実施例？
示すもので、この貯水槽壁１では、周壁２の下苑１外周
側に線動周壁２３ｆｒ−一体に形成したから、補助周壁
を連結する必要がなく、現場での作業を容易にできる。

第５咽は、本発明に用いられる貯水槽壁の第５実施例を
示すもので、この貯水槽壁１では、補助周壁に円弧板状
に形成したコンクリート製補助セグメント２５が連結さ
れており、このようなコンクリート製セグメントでも鋼
製セグメントと同様の効果？奏することができる。

以上詳述したように、本発明は、周壁に対し軸方向に貫
通して配されるＰＣ−材の下端の定着部ｐＨ”を壁下端
より下方に位置させ、この定着部を覆う如くコンクリー
ト？打設して底版を形成し、底版のコンクリート硬化後
、ＰＣｗｊ材にプレストレスを導入することを特徴とす
るものであるから、底版と貯水槽壁との間の打ち継ぎ部
の一体化を容易に図ることができ、また打ち継ぎ部の液
密化を高めることができるとともに、特に鉄筋など？突
出させる必要がないので、作業能率等を向上できる等の
優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に用いられる貯水槽壁の第１実施例を
示す牛乳面図、第２図は貯水槽壁の第２実施例を示す要
部断面図、第５図は貯水槽壁の第３実施例を示す要部断
面図、８１￥４図は貯水槽壁の第４実紬例を示す要部断
面図、＠５図は貯水槽壁の第５実施例を示す要部断面図
である。 １・・・・・　貯水槽壁、２・・・・・周壁、２ａ・・
・・・下端、３・・・・・補助周壁、６・・・・・ＰＣ
鋼材、９・・・・・定着部、１５・・・・・底１反。 １９ 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 周壁とこの周壁の下端に垂設され周壁の肉厚よりも薄い
   捕助周壁とからなる貯水槽壁を地中に設置した神、前記
   周壁に対し軸方向に貫通して配されるＰＣ鋼材の下端の
   定着部を周壁下端より下方に位置させておき、次いで、
   貯水槽壁の底部に前記ｐｃｍ材の下端の定着部を覆う如
   くコンクＱ−トを打設して底版な形成し、この底版のコ
   ンクリート硬化後、前記ＰＣ＃Ｉ材にプレストレスを導
   入することを特徴とする地下貯水槽における底版の構築
   方法。