JPS5811754Y2 - 耐震性鋼製地下タンク - Google Patents

耐震性鋼製地下タンク

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JPS5811754Y2
JPS5811754Y2 JP1978076156U JP7615678U JPS5811754Y2 JP S5811754 Y2 JPS5811754 Y2 JP S5811754Y2 JP 1978076156 U JP1978076156 U JP 1978076156U JP 7615678 U JP7615678 U JP 7615678U JP S5811754 Y2 JPS5811754 Y2 JP S5811754Y2
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JP
Japan
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tank
side wall
segment
steel
earthquake
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JP1978076156U
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JPS54178116U (ja
Inventor
葛西孝夫
西田政之
内田忠由
野口俊久
Original Assignee
株式会社金指造船所
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鋼製セグメントを多数枚接続して組立てる地下
貯水タンクに関するものである。
従来、大地震が起るとそれに伴い火災が発生し易く、そ
の結果貴重な人命や財産がしばしば失なわれている。
特に都市では大地震をうけると、家が潰れたり、道路や
橋が壊れ、また給水設備等も破壊されるから、消火作業
が極めて困難となり、そのような場合に備え少くとも応
急的な防火用水だけでも確保してかく必要がある。
このような目的で設置される従来の地下貯水タンクどじ
では、構築場所を鋼矢板で囲み、その内部を掘削しての
ち、現場打ちコンクリートで円形、角形等に構築するも
のであったので工事が大損りとなり、広い作業場所を必
要とし、かつ工費も嵩むので、必ずしも経済的とは云え
なかった。
そこで最近に於ては、予めコンクリートで製作した単位
構成部品を現場で組立てて沈設するタンクが提案されて
いる(特開昭49−83909号、特開昭50−886
14号参照)。
しかし上記従来型には後述のようにその施工性等に未だ
に問題があった。
すなわち従来型は単位構成体としてコンクリート製セグ
メントを使用しているのでその重量が大きく、設置場所
への運搬やその場所での組立作業に大きな労力を要する
難点がある。
またコンクリートセグメントは溶接が不能であるから、
継目等より漏水し易く、そのためタンク内面に別途に止
水工事を要したり、水密容器を改めて設けなげればなら
なかった。
更にまたコンクリート製のタンクは、耐震性に不安があ
るので鋼板との複合構造にしたり、鉄筋補強などを行な
わなければならない。
この考案は上記したような従来型の欠点を改良して、セ
グメント重量の軽減化を企シその運搬時及び組立時並び
にタンク沈下工事等の現場での作業性を改善すると共に
、セグメント接続部からの漏水を完全に防止することが
でき、かつ耐震性にも優れる組立式地下貯水タンクを提
供せんとするものである。
進んで本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。
図は本考案の一実施例を示すもので、後述のとおり構成
部材として鋼製セグメントを整数枚用いて、これをタン
ク据付場所に運んで円筒形に組立ててタンク側壁を形成
した後、該側壁の内周側の土を掘削してタンク自重によ
う、これを所定の深さ1で沈下させ、しかる後上下の床
板工事を各々行なって第1図に示すような地下タンクを
得るのである。
以下本考案の構成を説明しつ\その施工手順を述べると
、會ずタンクの据付場所を浅く掘削した後地均しを行い
、しかる後第2〜4図に示す如(、円弧状に形成された
下部鋼製セグメント1を複数枚用い、これらを埋設しよ
うとする地面上に於て、第5図の如くリング状に接続す
る。
下部セグメント1は、断面円弧状で、且つ外面がフラッ
トなスキンプレー)1aの内面に等間隔に設けた縦リブ
1b及び横リブ1cを備えており、またセグメント1の
上下の端部には桁材1d、1dを内側に張り出す如(と
りつげ、更にまた該セグメントの左右の両級部には継手
板1e 、leをとりつげると共に、この継手板には第
3図に示したようにボルト穴1fを形成する。
また継手板の表面には、その幅方向及び高さ方向に対し
、シール材1gを貼付する。
そして前記シール材1gを間に挾み、接続せしめるセグ
メント相互の継手板1e、1eを第6図のようにボルト
2及びナツト3で固定し、レベル調整を行ってリング状
の下部側壁を第5図のように形成する。
次に前記セグメント1の上面部に於て、円弧状に形成し
た複数枚の上部鋼製セグメント4をリング状に組立てて
上部側壁を形成する。
なか下部セグメントは上部セグメントよりもその径を大
きくするものであり、換言すれば下部側壁は上部側壁よ
りも外径を大きくし、しかもその高−さを小さく構成さ
せる(第1図参照)と共に、上部セグメントは、下部セ
グメントと同様にスキンプレート4a、縦リブ4b、横
リブ4c等を備えてかり、またセグメント4の上端部に
は桁材4dが、左右の両縁部には継手板4e、4eがと
りつげられている(第7〜9図参照)。
また前記桁材4d及び継手板4eには第8図及び第9図
のようにボルト穴4fを設け、かつ継手板の表面にはシ
ール材4gを貼付する。
上部セグメント4の組立てに当っては、上下両セグメン
トの縦リブが一直線となるように調整し、また両セグメ
ント間のスキマ調整を行ってから両者を溶接する。
溶接に際しては、スキンプレート4a及び縦リブ4bと
を下部セグメントの桁材1dに対して第10図のように
内外両面から溶接を行う。
上下セグメントの各継手部にも外部から溶接を施して、
継手板相互のスキ間を第6図のようにふさいで固定する
更に上下各セグメントの内外面には塗装を施し、また必
要によりセグメントの外面には電気防食手段を取付けて
もよい。
このようにしてリングを2段に組上げて接合したならば
、次にリング穴内部の土を堀削して、上下のセグメント
を所定の深さに沈め、地下タンクの側壁を形成する。
リングの沈下工事に際しては、セグメントの重量を増す
ために、後記する上床板をセグメントの上面にバランス
をとって仮置きしてもよい。
次に下床板の工事について述べると、湧水量に応じて釜
揚または集水受5をタンクの底に形成する。
同様にピット6を所定の深さに堀削して形成して、その
底面及び釜揚5、ピット6の周りに栗石7′を打設する
(第11〜12図参照)。
釜揚には排水ポンプを設置して、該ポンプより湧水をタ
ンク外へ排水する。
このようにして地下水位を上げないようにしながら、栗
石の上に捨てコンクリート1を所定の厚さに打設する。
しかる後その上面に鋼製下床板8を敷設し、該床板と下
部セグメントの内面に突設した横リブ1cとを、抑え板
9を介してボルトナツトで連結する(第13図参照)。
次に釜揚よりポンプを介して排水を行いながら、改めて
防水コンクIJ −) 10を下床板上に打設し、その
上を防水モルタルで仕上げる。
しかる後上床板の取付工事を行う。
工事に当っては、まず上部セグメント4の桁材4d上面
にシール材4gをボルト穴4fを挾んで2条とりつげる
上床板11は第14〜18図のように一例として3個の
構成片に分割しうるように形成される鋼製主板11aを
主体とし、各構成片の突合せ面にはボルト穴11fを有
する接合用フランジ11bを夫々とりつげると共に、前
記主板11aの上にはH型鋼材11cを定間隔に配設し
、更にこの鋼材と直交するように縦リブlldを配設し
、また主板11aの周辺には周板11eをとりつげるよ
うにする。
このように構成した上床板11を上部セグメント4上に
塔載したならば、各構成片相互をフランジ11fを介し
てボルトナツトで固定する。
その際フランジ間にはシール材11gを挿入する1、ま
た主板11aの周縁部に設けたボルト穴と上部セグメン
トの上面に設けたボルト穴4fとに対しボルトナツトを
貫挿して、第18図の如く桁材4dと主板11aとを固
定する。
なか、両者の継ぎ目には外側から溶接を施すかまたは適
宜なコーキング剤を塗布する。
次に上床板11上にコンクリートを打設する。
その際、タンク内に出入できるマンホール12.12を
同時に形成する(第1図及び第14図参照)。
打設コンクリートを乾燥硬化させたならば、埋めもどし
工事を行うと共に、ポンプをピット6に移設し、釜揚5
には蓋をし、その上にはコンクリート及び防水モルタル
を打設すると第12図の如き状態となる。
コンクリート養生後、タンク内面の清掃を行い、本考案
のタンクは完成する。
本考案によれば円筒形に組立てたタンク側壁の外面をフ
ラットにしているから、タンク側壁の内周側の土を掘削
してタンク本体の自重でこれをすべらせて沈下させる工
法(井筒沈下工法)でタンクを沈設することができ、従
って鋼矢板を打てないような狭い場所にも容易にタンク
を沈設することができ、また本考案のタンク側壁は、上
部側壁と下部側壁との2段に構成されていて、上部側壁
よりも下部側壁の径を大きくなし、しかもその高さを小
となるように構成しているから、タンクの沈下工事に際
して側壁に作用する土圧は下部側壁面のみにかかり、地
盤貫入時の壁面摩擦も減少して、タンク自重のみでスピ
ーディ−に沈下させることができるから作業効率がよい
lたセグメントの組立てはボルト締め及び溶接で行い、
下床板、上床板の取付けはボルト締めのため、工事が簡
単であり短時日でタンクを構築することができる。
因みに本考案者の実験によると、従来のコンクリート製
タンクはその工期に少くとも30日を要したが、本考案
によればその2/3の20日間で構築することができた
このように本考案の地下タンクは短時日の工期で、しか
も広い作業場所を要せずに構築することができるから、
場所的並びに時間的な制約を受け、作業条件の極めて悪
い市街地での地下埋設工事に使用して適切であシ、従来
の地下埋設タンクに較べても経済性、施工性に優れてい
る。
更に本考案は鋼製であるうえにその内面にリプを縦横に
設けているので、側壁に作用する外圧(土圧)に対する
強度が高く耐震性にも充分な配慮がなされてふ・す、そ
のため特別な基礎を形成したり、補強工事を必要としな
い。
更にまたセグメントの接合部は、ボルト締めのうえ溶接
にて一体構造としているので、止水も完全であり、耐震
性を一層向上させることができる等、非常時の消火用耐
震性地下貯水タンクとして、従来型では得られない効用
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略的な二部切欠正面
図、第2図〜第3図は下部鋼製セグメントの正面図、平
面図及び側面図、第4図は前記セグメントの組立図、第
5図はリング状に接続した下部セグメントの平面図、第
6図は第1図のB部におけるセグメント接続部の詳細図
、第7図〜第9図は上部鋼製セグメントの正面図、平面
図及び側面図、第10図は第1図の0部にかげる上下セ
グメント接続部の詳細図、第11図は下床板の取付状態
を示す平面図、第12図は第11図の■線の断面図、第
13図は下床部と下部セグメントとの取付状態を示す詳
細図、第14図は上床板の取付状態を示す平面図、第1
5図は第14図のXV線の断面図1.第16図及び第1
T図は上床板構成片の接続状態を示す側面図及び接続用
7ランジの詳細図、第18図は第1図のA部にkげるセ
グメントと上床板の接続収態を示す詳細図である。 1・・・下部鋼製セグメント、1a・・・スキンプレー
ト、1b・・・縦リブ、1c・・・横リブ、1d・・・
桁材、1e・・・継手板、1f・・・ボルト穴、1g・
・・シール材、2・・・ボルト、3・・・ナツト、4・
・・上部鋼製セグメント、4a・・・スキンプレート、
4b・・・縦リブ、4c・・・横リブ、4d・・・桁材
、4e・・・継手板、4f・・・ボルト穴、4g・・・
シール材、5・・・釜揚、6・・・ピット、T・・・捨
てコンクリート、8・・・鋼製下床板、9・・・抑え板
10.10・・・防水コンクリート、11・・・上床板
、11a・・・主板、11b・・・フランジ、11c・
・・H型鋼材、11d・・・縦リブ、11f・・・ボル
ト穴、11g・・・シール材、 12・・・マンホール、 11e・・・ 周板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数の鋼製セグメントを用い、これを地上で円筒形に組
    立ててタンク側壁を形成した後該側壁の内周側の土を掘
    削してタンク自重によりこれを地中に沈下させる地下タ
    ンクであって、前記タンク側壁は上部セグメントで形成
    された上部側壁と、その下部に接合され且つ上部セグメ
    ントよシも径が大きくしかも高さの小なる下部セグメン
    トで形成された下部側壁との2段に構成されていると共
    に、各側壁はその外面側を凹凸のないフラット面となし
    、内面側にはリブを設けたことを特徴とする耐震性鋼製
    地下タンク。
JP1978076156U 1978-06-06 1978-06-06 耐震性鋼製地下タンク Expired JPS5811754Y2 (ja)

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JPS54178116U JPS54178116U (ja) 1979-12-15
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58117141A (ja) * 1981-12-29 1983-07-12 株式会社金指造船所 耐震性貯水槽
WO2009153829A1 (ja) * 2008-06-16 2009-12-23 株式会社林物産発明研究所 地中埋設用函体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4928209U (ja) * 1972-06-12 1974-03-11
JPS5438004Y2 (ja) * 1976-07-19 1979-11-13

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