JP2576902B2 - 埋立て地における建築工法及び建築物 - Google Patents

埋立て地における建築工法及び建築物

Info

Publication number
JP2576902B2
JP2576902B2 JP1232452A JP23245289A JP2576902B2 JP 2576902 B2 JP2576902 B2 JP 2576902B2 JP 1232452 A JP1232452 A JP 1232452A JP 23245289 A JP23245289 A JP 23245289A JP 2576902 B2 JP2576902 B2 JP 2576902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
hole
steel pipe
basement
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1232452A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0396521A (ja
Inventor
忠典 大友
賢一 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP1232452A priority Critical patent/JP2576902B2/ja
Publication of JPH0396521A publication Critical patent/JPH0396521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576902B2 publication Critical patent/JP2576902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、埋立て地を造成し、ここにビル等の構造物
を施工する場合の建築工法及び建築物に関する。
〔従来の技術〕
従来、海上都市建設における建築物の築造をするにあ
たって、埋立て地造成後の埋立て地における建物の工事
手順は次の通りである。
a.埋立て地の造成完了後、地盤の沈下が安定するのを待
つ。
b.地下室部分の根切り工事を行う。
c.基礎の杭打ち工事を行う。
d.建物地下室部分の工事を行う。
e.建物地上部分の工事を行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来技術におけるa〜eまでの工程は先のものが終わ
ってから次の工程を行うというように、直列的に繋がっ
ており、全体工期が長くなるものである。
特に埋立て地では地盤が軟弱であるので、根切り工事
や杭打ち機設置などのために地盤設備に時間を要し、か
つ手間のかかることが多い。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、海上都
市建設における建築物築造の工期の短縮と工費の節減を
期せる埋立て地における建築工法及び建築物を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するため、建築方法として、
海上都市建設における建築物の築造をするにあたって、
埋立て地造成に際し建築予定地及びそれに至る航路は埋
立てずに残しておき、埋立てと並行して杭貫通孔用鋼管
を埋設した地下室部分をコンクリートバージとして建造
してこれを前記航路を曳航して建築予定地に設けた仮受
けマウンド上に沈設し、前記杭貫通孔用鋼管をガイドと
して中杭を打設し、この中杭頭部と杭貫通孔用鋼管上部
と柱下端ピースとを結合しかつ中杭と杭貫通孔用鋼管間
をグラウトし、その後地上階の施工を行うこと、また
は、建築物として、コンクリートバージを建造し、杭貫
通孔用鋼管を埋設した海上都市建設における建築物の一
部となる地下室部分と、杭貫通孔用鋼管をガイドとして
杭を打設し、杭頭部に杭貫通孔用鋼管上部と柱下端ピー
スとを接合し、杭貫通孔用鋼管間をグラウトした中杭
と、地下室部分上の地上階とからなり、地下室部分周囲
に浮力を得るための水または泥水を配設したことを要旨
とするものである。
〔作用〕
請求項第1項記載の本発明によれば、海上都市建設に
おける建築物の築造をするにあたって、地下室部分を埋
立てと並行して別の場所で造るので両工程の同時進行が
可能となる。また、埋立て地での根切り工事が不要とな
り、杭打ち工事はコンクリートバージとして建造した地
下室部分の上から行えるので、工事地盤の整備などの仮
設工事も不要となる。
また、中杭頭部と杭貫通孔用鋼管上部と柱下端ピース
とを軸芯を一致させて直結結合することにより力の伝達
を確実にすることができる。
請求項第2項記載の本発明によれば、海上都市建設に
おける建築物の一部である地下室部分の周囲に水または
泥水を配し、その浮力を利用することで、中杭11が受け
る最大荷重を大幅に軽減でき、杭の支持力のみならず杭
が本来合わせ持っている引抜き抵抗力も有効に活用して
合理的な基礎設計が可能となる。
〔実施例〕
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明す
る。
本発明は、海上都市建設における建築物の築造をする
には先に埋立て地を造成するが、この埋立て地造成にあ
たり、この埋め立て地に施工する建物の建築予定地及び
それに至る航路は埋立てずに残しておき、水がある状態
としておく。
また、埋め立て地造成と並行してドック等で建物の地
下室部分1をコンクリートバージとして建造するが、こ
れは一例として第6図、第7図に示すように最下部を格
子桁2として構成し、この桁2の交点部分に杭貫通孔用
鋼管3を上下に開口するように埋設した。
第8図は第6図の(ア)部分の、第9図、第10図は第
7図の(イ)部分、(ウ)部分の拡大図であるが、前記
格子桁2の位置では鋼管3から継手用の鉄筋4を突設
し、この鉄筋4と格子桁2の鉄筋5とを重ね継ぎ手6や
カップラー継ぎ手7などの通常の鉄筋継手手法で接続す
る。
また、鋼管3の頭部は地下室部分1の上面に突出する
が、杭貫通孔用鋼管のフランジ3aを形成した。図中8は
地下室部分1の壁を示す。
第1図に示すように前記地下室部分1を水上に浮上さ
せ、曳航して埋立てずに残した航路により建物の建築予
定地まで運び、そこで第2図に示すようにレベルと姿勢
制御のために各室に適宜注水して仮受けマウンド9上に
沈設する。
次いで第3図に示すようにこの地下室部分1上に杭打
ち機10を置き、杭貫通孔用鋼管3をガイドとして基礎杭
としての中杭11を打設する。このように打設した中杭11
の頭部にもフランジ11aを設け、前記鋼管3の頭部のフ
ランジ3aとこのフランジ11aを重ね合わせ、さらに調整
部材12を介在させるなどして建物の柱下端ピース13のフ
ランジ13aも重ね、全体をボルト止めして結合した。
また、杭貫通孔用鋼管3と中杭11の隙間には膨張モル
タル14を注入、充填する。この膨張モルタル14は中杭11
と鋼管3との相互の締付け効果を期するものであるが、
第12図に示すように長さ方向に軟質の縁切り材15を介在
させて充填した膨張モルタル14がリング状にならないよ
うにすることが望ましい。
以後、地下室部分1の上部の地上部分を施工して、第
5図に示すような完成した建物を得る。
ところで、埋立てずに残した航路は地下室部分1を建
築予定地まで運び込んだ後では適宜埋め立てるが、設置
した地下室部分1の周囲はこれを埋立てもよいが、水を
残し、地下室部分1に浮力が作用することも可能であ
る。このようにすれば、地下室部分1は完全な浮体とし
て存在し、設計上この浮力を期待して中杭11への荷重を
軽減させ、その本数を減少することができる。
さらに、水を比重の重い泥水16で置換すればより大き
な浮力が得られる。
ちなみに、第5図のごとき建物が地下室部分1が深さ
12m、幅50m、地下階部分が高い96m、幅30m、であるとす
ると、自重は地下階部分で0.4t/m3、地下部分で0.8t/m3
になる。
中杭11の頭部において建物全体の自重は58,560t、水
平震度0.3の場合の水平荷重は17.568t、転倒モーメント
は544,608t・mであるので、これに対し浮力は水なしで
は0t、地下水の場合は比重1.0として27,500t,泥水の場
合は比重1.2として33,000tが期待できる。
第13図に中杭11が負担する荷重分布を示すが、地下室
部分1の周囲に地下水または泥水を配し、その浮力を利
用することで、中杭11が受ける最大荷重を大幅に軽減で
き、杭の支持力のみならず杭が本来合わせ持っている引
抜き抵抗力も有効に活用して合理的な基礎設計が可能と
なる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の埋立て地における建築工法
及び建築物は、海上都市建設における建築物の築造にあ
たって、土地造成の埋立てと建物の地下工事が並行して
進められ、全体として工期の短縮が図れるものである。
さらに、埋立て地は一般に地盤が軟らかく、地下室工
事で難渋することが多いが、このような悪影響を受けず
に簡単かつ容易に地下工事を行うことができる。
さらに、地下室部分を完全な浮体とすることで、設計
上浮力を期待して荷重を軽減でき、杭の本数を減らすこ
ともできるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の埋立て地における建築工法及
び建築物の1実施例を示す各工程の縦断側面図、第6図
は地下室部分の横断平面図、第7図は同上縦断側面図、
第8図は第6図の(ア)部分の拡大図、第9図は第7図
の(イ)部分の拡大図、第10図は第7図の(ウ)部分の
拡大図、第11図は第4図の(エ)部分の拡大図、第12図
は第11図のC−C線断面図、第13図は杭が負担する荷重
分布の説明図である。 1……地下室部分、2……格子桁 3……杭貫通孔用鋼管、3a……杭貫通孔用鋼管のフラン
ジ 4,5……鉄筋、6……重ね継ぎ手 7……カップラー継ぎ手、8……壁 9……仮受けマウンド、10……杭打ち機 11……中杭、11a……中杭のフランジ 12……調整部材、13……柱下端ピース 13a……柱下端ピースのフランジ、14……膨張モルタル 15……縁切り材、16……泥水

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海上都市建設における建築物の築造をする
    にあたって、埋立て地造成に際し建築予定地及びそれに
    至る航路は埋立てずに残しておき、埋立てと並行して杭
    貫通孔用鋼管を埋設した地下室部分をコンクリートバー
    ジとして建造してこれを前記航路を曳航して建築予定地
    に設けた仮受けマウンド上に沈設し、前記杭貫通孔用鋼
    管をガイドとして中杭を打設し、この中杭頭部と杭貫通
    孔用鋼管上部と柱下端ピースとを結合しかつ中杭と杭貫
    通孔用鋼管間をグラウトし、その後地上階の施工を行う
    ことを特徴とした埋立て地における建築工法。
  2. 【請求項2】コンクリートバージを建造し、杭貫通孔用
    鋼管を埋設した海上都市建設における建築物の一部とな
    る地下室部分と、杭貫通孔用鋼管をガイドとして杭を打
    設し、杭頭部に杭貫通孔用鋼管上部と柱下端ピースとを
    接合し、杭貫通孔用鋼管間をグラウトした中杭と、地下
    室部分上の地上階とからなり、地下室部分周囲に浮力を
    得るための水または泥水を配設したことを特徴とする埋
    立て地における建築物。
JP1232452A 1989-09-07 1989-09-07 埋立て地における建築工法及び建築物 Expired - Lifetime JP2576902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1232452A JP2576902B2 (ja) 1989-09-07 1989-09-07 埋立て地における建築工法及び建築物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1232452A JP2576902B2 (ja) 1989-09-07 1989-09-07 埋立て地における建築工法及び建築物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0396521A JPH0396521A (ja) 1991-04-22
JP2576902B2 true JP2576902B2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=16939507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1232452A Expired - Lifetime JP2576902B2 (ja) 1989-09-07 1989-09-07 埋立て地における建築工法及び建築物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2576902B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60195204A (ja) * 1984-03-14 1985-10-03 神保 健二郎 橋脚構築のための水底下地盤強化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0396521A (ja) 1991-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108060683B (zh) 一种中风化地质逆作法施工方法
US4405260A (en) Method of constructing underpass across railway and highway without affecting normal traffic thereof
AU2008243212A1 (en) Earth Retention and Piling Systems
CN107489106A (zh) 一种岩石河床水中承台施工方法
JPH06146305A (ja) 水中基礎およびその据付方法
WO1986006133A1 (en) Improvements relating to construction of submerged roadways and other structures
JP3930954B2 (ja) 構造物の構築方法
JP2576902B2 (ja) 埋立て地における建築工法及び建築物
CN110761192B (zh) 沉箱桩基础及其建造方法
JP3440169B2 (ja) 人工島地盤およびその施工方法
JPH0953237A (ja) ピットおよびそれを利用した地下室の構築方法
GB2101177A (en) Method of constructing underpass across railway and highway without affecting normal traffic thereof
JP2876076B2 (ja) 地中構造物構築工法
JPS63280153A (ja) 地下躯体の逆打ち工法
Measor et al. FEATURES IN THE DESIGN AND CONSTRUCTION OF THE SHELL CENTRE, LONDON.
CN111648375B (zh) 一种基于剪力墙为支座的内支撑结构
CN212656215U (zh) 一种十字形预制钢砼桩与钢管柱组合的装配式管架
JPH10121463A (ja) 斜面地に設置される鋼管コンクリート井筒基礎およびその築造方法
JPH0323689B2 (ja)
JPH04366229A (ja) 逆打工法に使用する仮設対応支柱
CN111877358A (zh) 一种上部土层下部软岩基坑的支护结构、建筑及施工方法
JPH0433326B2 (ja)
JPH10183653A (ja) 盛土下カルバート
CN117365488A (zh) 一种竖井锁口圈梁和大管棚联合支护结构及其施作方法
JPH06194485A (ja) 原子力発電所建屋の構築工法