JPS6133066Y2 - - Google Patents

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JPS6133066Y2
JPS6133066Y2 JP16144782U JP16144782U JPS6133066Y2 JP S6133066 Y2 JPS6133066 Y2 JP S6133066Y2 JP 16144782 U JP16144782 U JP 16144782U JP 16144782 U JP16144782 U JP 16144782U JP S6133066 Y2 JPS6133066 Y2 JP S6133066Y2
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JP
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steel sheet
shaped steel
sheet pile
corner
wall
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JP16144782U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はH形鋼矢板壁のコーナー構造に関し、
特に、剛性および水密性にすぐれ深い土留工事に
対しても高い信頼性を有するH形鋼矢板壁のコー
ナー構造に関する。
土木工事における基礎の土留工事や橋梁の柱脚
基礎工事、あるいは建築工事における地下室工事
などには、土中に鋼矢板を打込んで鋼矢板壁構造
を形成することが行なわれる。
第1図は一般に使用されているU形鋼矢板の壁
を例示する図である。このようなU形鋼矢板1を
打込んで形成する壁構造では、隣接する鋼矢板間
の継手2が1ケ所であるため、曲がり部の角度θ
が小さい場合にはかみ合い部間の余裕を利用して
継手部で曲げることが可能である。
しかし、曲がり部の角度θが大きい場合や直角
に近い場合には、第2図に示すごとく、線Xに沿
つた一方の壁の鋼矢板1Aに異形鋼矢板3を溶接
部4で固定し、この異形鋼矢板に他方の壁(線Y
に沿つた壁)を接続する構造が採用される。前記
異形鋼矢板3は同じU形鋼矢板を曲がり角度に合
せて切断したものである。
以上第1図および第2図について説明した従来
の鋼矢板壁構造では、壁部およびコーナー部と
も、隣接する鋼矢板間の継手部2が1ケ所である
ため、断面剛性が小さく深い基礎を施工するとき
の背面の外力(水圧、土圧)に対抗できないとい
う問題や水密性が充分でなく地下水の流入を確実
に阻止できないという問題がある。
断面剛性が大きくかつ水密性にすぐれた鋼矢板
として、隣接する矢板間を2ケ所の継手部で接続
するH形鋼矢板がある。しかし、このH形鋼矢板
では、継手部が2ケ所であるため、壁に曲がり部
があると角度が小さい場合でもこれを施工できな
いという問題がある。すなわち、従来技術では、
H形鋼矢板壁を施工する場合、曲がり部があると
その角度の大小にかゝわらず、剛性および水密性
を確保しうるコーナー構造を施工できないという
問題があつた。
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑み
完成されたものであり、断面剛性が非常に高く水
密性にもすぐれた、しかも簡単な構造で施工性に
すぐれたH形鋼矢板壁のコーナー構造を提供する
ことを目的とする。
本考案の特徴は、2個のH形鋼矢板を接合する
とともに、これら鋼矢板のフランジ外面に2個の
スリツト付き中空筒体を溶接固定し、各スリツト
を通してH形鋼矢板のフランジ端部を挿入して打
込むことである。
すなわち、本考案によれば、フランジ先端にか
み合い部を有する2個のH形鋼矢板を接合すると
ともに、これらH形鋼矢板のフランジ外面に、縦
方向スリツトを有する2個の中空筒体を該スリツ
トを所定の角度方向に向けかつ接続するH形鋼矢
板のフランジ間隔に合せて固定し、前記H形鋼矢
板および前記中空筒体を介して互いに交叉するH
形鋼矢板壁の端部を接続するよう構成したH形鋼
矢板壁のコーナー構造が提供される。
上記構成において、中空筒体にH形鋼矢板の端
部を接続した後該中空筒体内にモルタル等の詰物
を挿入することにより、一層の水密性を確保する
ことが好ましい。
第3図は本考案によるH形鋼矢板壁のコーナー
構造の一実施例を示す図である。
コーナー構造10は、2個のH形鋼矢板11,
12を接合するとともに、これら矢板のフランジ
外面にスリツト13を有する一対の中空筒体1
4,14を溶接固定した一体構造品として構成さ
れている。
各中空筒体のスリツト13,13はコーナー角
度θに対応する方向に位置しており、その間隔は
接続されるH形鋼矢板15のフランジ間隔Lに対
応している。
H形鋼矢板11,12はそのフランジ部11
A,12Aの先端におすかみ合い部16およびめ
すかみ合い部17が形成され、これらかみ合い部
を係合して接続した後溶接部18で一体化されて
いる。
前記中空筒体14,14は、そのスリツト13
の方向をコーナー角度θに合せるとともにピツチ
間隔LをH形鋼矢板15のフランジ間隔に合致さ
せた位置で、溶接部19で一体化されている。こ
のコーナー角度θは任意の角度に選定することが
でき、平面形状が長方形またはコの字形の矢板壁
構造の場合は直角にされる。
以上のコーナー構造10によれば、一方のH形
鋼矢板壁(中心線X)20を順次打込んだ後コー
ナー構造10を打込んでそのH形鋼矢板12を接
続し、該コーナー構造の中空筒体14,14に他
方のH形鋼矢板壁(中心線Y)30を接続し順次
打込むことによりコーナー部を有する矢板壁構造
を形成することができる。打込み順序は前述とは
逆の順序で施工することもできる。
また、矢板壁構造を施工した後、前記各中空筒
体14,14の内部にモルタル等の詰物を充填す
れば、コーナー構造の水密性をさらに向上させる
ことができる。
第3図のコーナー構造によれば、深い基礎を対
象として断面剛性の高いH形鋼矢板を使用する場
合でも、その曲がり部(コーナー部)を容易に施
工することができ、コーナー部の断面剛性および
水密性を大巾に向上させることができる。
すなわち、深い基礎を施工する場合のように土
圧および水圧による背面外力が大きい場合でも、
これに充分対抗できるコーナー構造が得られる。
また、継手部はいずれも2ケ所でかみ合せる構造
であり、しかも溶接部18,19で一体化されて
いるので、剛性の向上とともに水密性の向上を達
成することができる。
第4図〜第6図は本考案のコーナー構造を実施
した壁構造物により地中にピツトを施工する場合
を例示する図である。
このピツト40は既設構造物41に隣接してコ
の字形に増設されており、そのコの字形の側壁は
H形鋼矢板壁42で形成されている。このピツト
40は例えば長さ20m、巾17m、深さ7mの大き
さのものである。
鋼矢板壁42の上端にはスラブコンクリート4
3が設置され、また下端にはベースコンクリート
44が設置され、これらの間にピツト空間が形成
される。なお、スラブコンクリート43の周囲に
は周辺地盤と隔離するための壁コンクリート45
が形成されている。
第6図は第4図のH形鋼矢板壁42のコーナー
部46,47の構造を示す図であり、第3図につ
いて説明した本考案のコーナー構造が実施されて
いる。これらのコーナー部46,47は第3図中
のコーナー角度θを90度にしたものであり、実質
上同じ構成を有している。したがつて、第6図の
コーナー構造では第3図中の各部に対応する部分
をそれぞれ同一符号で表示し、その詳細な説明を
省略する。
第4図および第5図に示すピツト構造にあつて
は、壁体として断面剛性および水密性にすぐれた
H形鋼矢板壁および本考案によるコーナー構造を
採用するので、ピツト40の側壁を直接H形鋼矢
板で形成することができる。
第7図は前述と同等のピツト40を従来工法で
施工する場合を例示する図である。この従来工法
では、第2図に示すようなコーナー構造および鋼
矢板壁が採用されるので断面剛性および水密性が
不充分であり、このため、第7図に示すように、
周囲に仮設鋼矢板壁51を打込み、仮設の切梁5
2および腹起こし53を設置し、この切梁52は
垂直鋼管54で支持しながら鋼矢板内部を掘削
し、しかる後ピツト40を形成する鉄筋コンクリ
ート製の本体構造50を施工していた。
したがつて、第4図および第5図の工法と第7
図の従来工法とを比較すれば明らかなごとく本考
案のH形鋼矢板壁42によれば、従来工法の仮設
鋼矢板壁51とピツト本体構造50の壁体55と
を兼ねることができ、しかも従来の切梁52や腹
起こし53などの支保工も不要となるので、きわ
めて経適的に施工しうる土中構築物が得られる。
以上の説明から明らかなごとく、本考案によれ
ば、断面剛性が非常に高くかつ水密性にすぐれ、
したがつて深い土中の工事に使用しても高い信頼
性を維持しうるH形鋼矢板壁のコーナー構造が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の鋼矢板壁およびコ
ーナー部の構造を例示する水平断面図、第3図は
本考案によるコーナー構造の一実施例を示す水平
断面図、第4図および第5図は本考案によるコー
ナー構造を使用した土中ピツト施工方法を例示す
る図であり、第4図は第5図中の線−、第5
図は第4図中の線−に沿つたそれぞれの断面
図、第6図は第4図中のコーナー部の拡大水平断
面図、第7図は従来の土中ピツト施工方法を例示
する垂直断面図である。 10……H形鋼矢板壁のコーナー構造、11,
12……H形鋼矢板、13……スリツト、14…
…中空筒体、16,17……かみ合い部、18,
19……溶接部、20,30……H形鋼矢板壁、
θ……コーナー角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フランジ先端にかみ合い部を有する2個のH形
    鋼矢板を接合するとともに、これらH形鋼矢板の
    フランジ外面に、縦方向スリツトを有する2個の
    中空筒体を該スリツトを所定の角度方向に向けか
    つ接続するH形鋼板のフランジ間隔に合せて固定
    し、前記H形鋼矢板および前記中空筒体に互いに
    交叉するH形鋼矢板壁の端部を接続するよう構成
    したH形鋼矢板壁のコーナー構造。
JP16144782U 1982-10-25 1982-10-25 H形鋼矢板壁のコ−ナ−構造 Granted JPS5965046U (ja)

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JP16144782U JPS5965046U (ja) 1982-10-25 1982-10-25 H形鋼矢板壁のコ−ナ−構造

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JP16144782U JPS5965046U (ja) 1982-10-25 1982-10-25 H形鋼矢板壁のコ−ナ−構造

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JPS5965046U JPS5965046U (ja) 1984-04-28
JPS6133066Y2 true JPS6133066Y2 (ja) 1986-09-26

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JP16144782U Granted JPS5965046U (ja) 1982-10-25 1982-10-25 H形鋼矢板壁のコ−ナ−構造

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JP4542450B2 (ja) * 2005-03-11 2010-09-15 新日本製鐵株式会社 地中連続壁のコーナー部鋼製部材およびそれを用いた地中連続壁並びに方向の異なる鋼製連続壁相互の接続方法。
JP2014020129A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Nippon Steel & Sumitomo Metal 鋼矢板及び鋼矢板壁体

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JPS5965046U (ja) 1984-04-28

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