JPH0419076Y2 - - Google Patents

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JPH0419076Y2
JPH0419076Y2 JP9184388U JP9184388U JPH0419076Y2 JP H0419076 Y2 JPH0419076 Y2 JP H0419076Y2 JP 9184388 U JP9184388 U JP 9184388U JP 9184388 U JP9184388 U JP 9184388U JP H0419076 Y2 JPH0419076 Y2 JP H0419076Y2
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steel pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、土木、建築、海洋構造物等の分野に
用いられる鋼管矢板に関し、特に連続地中壁や基
礎杭の構築において、鉄筋材のかわりとして用い
られる鋼管矢板に関する。
〔従来の技術〕
周知の通り、連続地中壁や基礎杭の構築に際し
ては、地盤に安定液工法によつて竪溝を掘削し、
ついで鉄筋を挿入したのち、コンクリートを打設
する手順が採用され、該鉄筋としては昭和61年4
月20日技報堂出版株式会社から刊行された「地下
連続壁工法設計施工ハンドブツク」325頁に記載
されたように、第10図に示す如く、水平鉄筋
1、鉛直鉄筋2とそれらを連結する帯鉄筋3を用
いて籠状に形成した鉄筋籠4を用いる例が多く、
この他さらに強度を高め作業能率の向上を計る目
的で、特開昭55−68921号公報には、第11図の
ように、双腕継手5,6を備えた鋼管矢板7を用
いる例や、さらに特開昭55−165320号公報には、
第12図に示す如くウエブ8に空孔9を備えた連
設H型鋼10からなる鋼管矢板11および第13
図に示すようにフランジ12に空孔13を設けた
鋼管矢板14を用いた例も開示されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記鉄筋籠4は組立に多くの人手を必要とする
ほか、建て込みにあたつて、形状を正しく保持す
るため細心の作業が要求され、工事期間も長くな
り易く、さらに大形の連続地中壁の構築用として
は配筋上の制約から耐力に限界があり、コンクリ
ートの打設に際してもシートを用いて土砂の回り
込みを防ぐ等種々の防護手段を実施することが必
要であるなど課題が多い。また前記鋼管矢板7は
前記鉄筋籠4に比較して、作業性や強度の点では
優れているものの、ウエブとフランジの溶接に加
えて、継手についても溶接個所が多く費用が嵩
み、また掘削溝の壁面と鋼管矢板間のコンクリー
トの打設が困難であるなどの課題が有る。
また、前記鋼管矢板11,14は、前記鋼管矢
板7に比してコンクリートの打設も容易で強度も
高いが、ウエブ8もしくはフランジ12に空孔
9,13を切り抜いて設けるための作業費が多大
で、経済性の点で課題が残されている。
本考案は、建込みが容易で、かつ力学的強度が
高く、しかも製作費が低廉であつて、さらにコン
クリートの打設充填も容易で作業性に優れた鋼管
矢板を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前記課題を克服し、目的を達成する
鋼管矢板として、鋼管矢板本体の両側に、鋸歯状
の継手アームからなる双腕継手における鋸歯先端
を固着した鋼管矢板を提供するものであり、さら
に前記鋼管矢板本体が角鋼管もしくは丸鋼管から
なるものを提供し、さらにまた、鋼管矢板本体の
両側に、直線形鋼矢板のウエブを鋸歯状に半截し
てなる継手アームからなる双腕継手における鋸歯
先端を固着した鋼管矢板を提供するもので有り、
加えて角鋼管からなる鋼管矢板本体の両側フラン
ジ部に、直線形鋼矢板のウエブを鋸歯状に半截し
てなる継手アームからなる双腕継手における鋸歯
先端を固着した鋼管矢板を提供するものである。
〔作用〕
本考案の鋼管矢板は、鋼管矢板本体の両側に、
鋸歯状の継手アームからなる双腕継手における鋸
歯先端を固着したので、鋼管矢板を、継手接合に
より順次に建込む手段やあらかじめ複数個の鋼管
矢板を一体的に接合しておき、同時に効率良く建
込む手段など自由に採用出来るほか、コンクリー
トの打設に際しても、前記鋸歯状の継手アーム構
成によつて必然的に継手アームと鋼管矢板本体と
の間に設けられる孔から掘削溝の壁面と鋼矢板の
間隙に自由にコンクリートが流入するため、コン
クリートの充填が確実で、かつ能率の良い作業を
行うことが出来る。
また、鋼管本体に空孔を設けないので、剛性を
低下させる恐れが無く、制作費も低廉で済む。
加えて、鋼管矢板本体にあらかじめ鋼管として
形成されている角鋼管や丸鋼管を用いた場合は、
溶接個所が少なく剛性が高いので、寸法精度が良
く、かつ製作費も安い鋼管矢板が得られる。
さらに、直線形鋼矢板のウエブを鋸歯状に半截
してなる双腕継手を用いた場合は材料的に損失と
なる部分が極めて少ないので、経済性が著しく高
く、そのうえ全強継手(強度が保証された構造継
手)であるため、力学的信頼性の著しく高い鋼管
矢板が得られる。
とくに、角鋼管本体の両側フランジ部に直線形
鋼矢板のウエブを鋸歯状に半截してなる双腕継手
を延在固着せしめてなる鋼管矢板の場合は、双腕
継手と角鋼管のフランジの軸線がすべて一致して
いるので、引張や曲げに対する耐力が高く、その
うえ双腕継手が全強継手であるため、従来の鋼管
矢板に見られない強度を備えたものとなり、加え
てコンクリートの打設についても、前述の例と全
く同じにように鋸歯状の継手アーム構成によつて
必然的に設けられる孔から掘削溝の壁面と鋼矢板
の間隙に自由にコンクリートを流入させることが
出来るため、確実な充填と、かつ能率の良い作業
を行うことが出来、また継手連結部の結合一体化
も確実となる。
〔実施例〕
次に本考案を図面に従つて詳細に説明する。
第1図は本考案にかかる鋼管矢板15の概略斜
視図で、角鋼管からなる鋼管矢板本体16の両側
角部には、丸棒雄継手17a〜17dおよびこれ
に固定された継手アーム18a〜18dからなる
双腕継手19a〜19dが溶着されている。
また、継手アーム18a〜18dは鋼管矢板本
体16の長手方向に延長し、かつ符号20で代表
する適宜数の台形状の孔を有しており形態的に台
形鋸歯状に構成され、該鋸歯状が鋼管矢板本体1
6に溶接されている。また該継手アーム18a〜
18dは、図で明らかなように、鋼管矢板本体1
6の両側からそれぞれ双腕を平行に突き出すよう
な形態に構成されている。
そこで本考案では、前述の形態を有する矢板
を、両側に鋸歯状の継手アームを有する双腕継手
を備えた鋼管矢板という。
また第1図に示す鋼管矢板15に対しては、一
部切欠円形断面の雌継手およびこれに固定された
継手アームからなる双腕継手を有する鋼管矢板が
嵌合連結される。
また、前記丸棒雄継手アーム17a〜17d
は、これに限定するものでは無く、周知の雌継手
としてもよく、あるいは片側を雄継手、他の側を
雌継手としても差し支え無い。
さて、本考案の鋼管矢板15は、このように構
成されているので、継手嵌合が容易であり、任意
数の鋼管矢板を逐次連設したり、4〜5個の鋼管
矢板をあらかじめ一体的にブロツク状に構成して
おき、単位エレメントごとに建込む手段を採用す
ることが可能である。
また、建込み後に継手連結部の竪孔にコンクリ
ートを注入することにより、前記孔20から鋼管
矢板と掘削溝の壁面との隙間にコンクリートが流
入し、円滑な充填ができるので、従来の泥水固化
手段にたよる必要性はない。
また継手連結部はコンクリートが前記竪孔の内
外に連続して充填されるため継手部の結合一体化
は確実となる。
次に、前記鋸歯状の継手アーム18a〜18d
について第2図、第3図の概略平面図、概略正面
図に従つて説明する。
第2図に示すように、直線形鋼矢板21は両端
に単一種の嵌合継手22a,22bを有している
ので、ウエブ23を第3図に示すように台形鋸歯
状の線24(以下切断線と云う)に沿つて切断す
ることにより、容易に前述の鋸歯状継手アーム1
8a〜18dを製作することが出来る。
この手段によれば、材料としての損失が極めて
少なく、かつ切断作業量も少ないので、従来手段
による製作費に比較して非常に低廉ですむうえ
に、該直線形鋼矢板21は全強継手であり、嵌合
継手の信頼性が高いので、力学的に優れた継手結
合部が得られる。
さらに、前記切断線24は溶接強度やアーム長
さおよびコンクリート注入を考慮して、適宜に設
計することが可能で自由裁量の幅が大きい。
本考案では、鋼管矢板本体に前記直線形鋼矢板
の半截体からなる双腕継手をその両側に固着する
ことにより構成出来るが、鋼管矢板本体として角
鋼管を用い、その角鋼管におけるフランジ部の軸
線上に鋸歯状継手アームを配置して固着すること
が、最も望ましい。
第4図、第5図は前記直線形鋼矢板21の半截
体からなる双腕継手26a〜26dを角鋼管から
なる鋼管矢板本体16の両側フランジ部27a,
27bに延在固着せしめて構成した鋼管矢板25
の概略正面図および概略平面図である。
第5図で明らかなように、角鋼管からなる鋼管
矢板本体16のフランジ部27a,27bの軸線
と双腕継手26a〜26dの軸線は総て一致して
いるので、引張力や曲げ力の作用に対し非常に大
きな耐力を備えている。
このように、前記フランジ部27a,27bと
双腕継手26a〜26dの軸線X−Xとが一致す
るように固着することを、本考案では角鋼管から
なる鋼管矢板本体の両側フランジ部に双腕継手を
延在固着せしめると云う。
また、前述のごとく双腕継手26a〜26dに
は孔20が適宜数形成されているので、コンクリ
ートの充填を円滑にかつ確実に実施出来る。
次に、第6図、第7図に示す鋼管矢板28は一
部切欠パイプ状雌継手型の双腕継手アーム29
a,29bと丸棒状雄継手型の双腕継手アーム3
0a,30bを備えた実施例にかかるもので、前
記鋼管矢板25ほどに強度を必要としない用途に
用いる。
本考案においては、鋼管矢板本体として、角鋼
管に限定すること無く、丸鋼管本体を使用しても
差し支えなく、費用や必要強度に応じて採用でき
るが、耐力や作業性の点から前記鋼管矢板25が
最も優れており、続いて鋼管矢板28,15が優
れている。
また、第8図および第9図は、地盤に掘削した
溝31,32に、本考案にかかる鋼管矢板25お
よび33を建込んだ状況を示す概略平面図であつ
て、鋼管矢板33は丸鋼管本体に双腕継手を固着
したもので、鋼管矢板25,33の本体内腔は勿
論のこと、鋼管矢板25,33と溝31,32間
の隙間34には前述のように容易にコンクリート
を充填することが出来る。
〔考案の効果〕
本考案の鋼管矢板は、鋼管矢板本体の両側に、
鋸歯状の継手アームからなる双腕継手における鋸
歯先端を固着したので、建込み施工が容易であ
り、さらにコンクリートを打設する際は、コンク
リートを円滑にかつ確実に充填できるほか、力学
的強度が高く、しかも製作費が低廉で済み、ま
た、直線形鋼矢板の半截体からなる双腕継手を用
いたものは、強度的にも、製作費の点からも経済
性が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかる鋼管矢板の
概略斜視図、第2図は直線形鋼矢板の概略平面
図、第3図は直線形鋼矢板と切断線との関係を示
す概略正面図、第4図は本考案の他の実施例にか
かる鋼管矢板の概略正面図、第5図はその平面
図、第6図は本考案のもう一つの実施例にかかる
鋼管矢板の概略正面図、第7図はその平面図、第
8図および第9図は本考案にかかる鋼管矢板の建
込み状況を示す概略平面図、第10図は従来の鉄
筋籠の建込み状況を示す概略平面図、第11図は
従来の鋼管矢板の建込み状況を示す概略平面図、
第12図はウエブに孔を有する従来の鋼管矢板の
部分概略斜視図、第13図は従来の鋼管矢板の概
略平面図である。 図において、15は鋼管矢板、16は角鋼管か
らなる鋼管矢板本体、17a〜17dは丸棒雄継
手、18a〜18dは継手アーム、19a〜19
dは双腕継手、20は孔、21は直線形鋼矢板、
22a,22bは嵌合継手、23はウエブ、24
は切断線、25は鋼管矢板、26a〜26dは双
腕継手、27a,27bはフランジ部、28は鋼
管矢板、29a,29bは双腕継手、30a,3
0bは双腕継手、31および32は溝、33は鋼
管矢板、34は隙間である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鋼管矢板本体の両側に、鋸歯状の継手アーム
    からなる双腕継手における鋸歯先端を固着した
    鋼管矢板。 (2) 鋼管矢板本体が角鋼管もしくは丸鋼管である
    請求項1記載の鋼管矢板。 (3) 鋼管矢板本体の両側に、直線形鋼矢板のウエ
    ブを鋸歯状に半截してなる継手アームからなる
    双腕継手における鋸歯先端を固着した鋼管矢
    板。 (4) 角鋼管からなる鋼管矢板本体の両側フランジ
    部に、直線形鋼矢板のウエブを鋸歯状に半截し
    てなる継手アームからなる双腕継手における鋸
    歯先端を固着した鋼管矢板。
JP9184388U 1988-07-13 1988-07-13 Expired JPH0419076Y2 (ja)

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