JPH01290819A - コンクリート地下連続壁構築方法および構築用誤差吸収鉄筋 - Google Patents

コンクリート地下連続壁構築方法および構築用誤差吸収鉄筋

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JPH01290819A
JPH01290819A JP12073688A JP12073688A JPH01290819A JP H01290819 A JPH01290819 A JP H01290819A JP 12073688 A JP12073688 A JP 12073688A JP 12073688 A JP12073688 A JP 12073688A JP H01290819 A JPH01290819 A JP H01290819A
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良一 菅野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は土木、建築分野において、基礎、岸壁、地下壁
等の基体となるコンクリート地下連続壁の構築方法およ
び構築用の誤差吸収鉄筋に関する。
(従来の技術) 周知のとおり、土木建築分野においては、各種の基礎、
岸壁、地下壁等の構造物を構築するにあたり、その基体
となるコンクリート地下連続壁を構築するため多数の工
法が案出され、またコンクリート地下連続壁に用いられ
る鉄筋籠にも耐力の向上や経済性の改善を目的として各
種の形態を有する鉄筋籠が開発されている。一般に、コ
ンクリート地下連続壁を構築する場合には、−度に全体
を構築することは技術的に困難なため、部分的に単位コ
ンクリート壁を構築し、ついで単位コンクリート壁相互
を連結するコンクリート壁を後から構築して一体化し、
壁体とする方法が採用されており、それらコンクリート
壁に用いられる鉄筋籠も連結に便利な継手部材を備えた
ものが実用化されている。
たとえば、昭和57年6月10日技報堂出版株式会社か
ら刊行された「地下連続壁工法設計・施行ハンドブック
」325頁〜329頁に記載されているように、様々な
構築方法や鉄筋籠が開発され、実用化されている。その
中でも比較的多く使用されている方法として、第21図
に示すように両端部に継手部鉄筋1を備えた先行鉄筋籠
2を掘削エレメント中に建込み、コンクリート打設した
後、つぎのエレメント3を掘削し、先行鉄筋籠2の継手
部鉄筋1に後行鉄筋籠4の継手部鉄筋5を重ねて設置し
たのちに、コンクリートを打設することにより、エレメ
ント間の鉄筋結合、いわゆる重ね継手による結合を行う
構築方法があり、作業の迅速性の点、構築した地中壁全
体の構造強度を比較的大きくできる点、および経済性等
の点で優れている。
しかし、この方法は施工上の制約から先行と後行の継手
部鉄筋を取り囲む帯鉄筋が配置出来ず、構築された継手
部は他の部分よりも強度および靭性が低いため、その設
計に際し゛ては大きな安全率をかけねばならないという
課題がある。そこでこの方法を改良する方法として第2
2図に示すように、強度および靭性ともに優れた直線形
鋼矢板の半裁体からなる継手(以下半截体継手と云う)
を備えた継手部鉄筋6と、水平およびS口直鉄筋で籠状
に形成された躯体鉄筋7とを部分的に重ねて帯鉄筋で両
者を緩やかに結合し、継手部鉄筋6が設定範囲内で自由
に変位出来るように構成すること高いコンクリート地下
連続壁を構築する方法が特開昭62−44917号公報
に開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 特開昭62−44!117号公報開示の方法は施工性に
優れ、鉄筋籠の接合部における耐力および靭性が大きい
と云う効果があるが、第23図(a)に示すようにコン
クリート打設後の連続地中壁8に曲げモーメントが作用
した場合、比較的小さな曲げモーメントでも水平鉄筋9
a、 9bの切断端10a、 10bの部分に曲げひび
割れlla、 llbが発生する恐れが残っており、さ
らに第23図(b)に示すように強度保持がコンクリー
トと鉄筋籠との付着によるため、たとえば水平鉄筋9a
、 9b間に縦ひび割れ12が生じやすいと云う課題が
あり、また、主鉄筋量が多くなると逆に継手部での耐力
が低下する場合もある。そして、このような耐力の低下
およびひび割れの発生を防止するために主鉄筋量および
帯鉄筋量を多くするとコンクリートの充填性も悪くなり
、鉄筋籠結合部の品質低下の課題が生ずる。
本発明は前述の地下壁や基礎、岸壁等の構造物を構築す
るに際し、その基体となるコンクリート地下連続壁構築
方法として、エレメント間の鉄筋の結合が円滑で、嵌合
不良を生ずる恐れが無く、かつ強度および靭性的に優れ
た壁体を能率良く経済的に構築する方法を提供すること
、およびコンクリート壁体における曲げひび割れや縦ひ
び割れ発生の懸念を極力無くし、比較的少ない鉄筋量で
安定した耐力特性を付与するとともに、コンクリートの
充填性を向上した構築用誤差吸収鉄筋を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨は下記の通りである ■ 池田に安定液による溝壁面の崩壊防止を施しながら
所望の型溝を掘削したのち、継手を備えた鉄筋量を前記
型溝に建込み、ついでコンクリートを打設するコンクリ
ート地下連続壁構築方法において、 先行鉄筋量に連結する後行鉄筋量として、連結用双腕継
手部材および該連結用双腕継手部材間に適宜間隔で横設
されたアンカー鉄筋からなる継手部鉄筋、ならびに水平
および鉛直鉄筋に加えてIIF鉄筋で籠状に形成された
躯体鉄筋を水平および鉛直方向に移動可能に係合した誤
差吸収鉄筋を用いるコンクリート地下連続壁構築方法。
■ 連結用双腕継手部材および該連結用双腕継手部材間
に適宜間隔で横設されたアンカー鉄筋からなる継手部鉄
筋、ならびに水平および鉛直鉄筋に加えて帯鉄筋で籠状
に形成された躯体鉄筋を水平および鉛直方向に移動可能
に係合したコンクリート地下連続壁構築用誤差吸収鉄筋
■ 連結用双腕継手部材が嵌合用スリットを有するパイ
プ形雌継手、グラウト注入可能なパイプ形雌継手、また
は丸棒形維継手を有する前記■記載のコンクリート地下
連続壁構築用誤差吸収鉄筋。
■ 連結用双腕継手部材が直線形鋼矢板の半裁体からな
る継手を有する前記■記載のコンクリート地下連続壁構
築用誤差吸収鉄筋。
■ 連結用双腕継手部材の継手アームが鋸歯状鋼板また
は多状スリットを備えた鋼板である前記■記載のコンク
リート地下連続壁構築用誤差吸収鉄筋。
■ 連結用双腕継手部材の継手アームが植立スタッドを
有する前記■記載のコンクリート地下連続壁構築用誤差
吸収鉄筋。
■ 連結用双腕継手部材のアンカー鉄筋がカテナリー曲
線状もしくは放物線状またはそれらに近似した弧状の鉄
筋である前記■記載のコンクリート地下連続壁構築用誤
差吸収鉄筋。
(作 用) 本発明にかかるコンクリート地下連続壁構築方法は、安
定液工法により壁面が保護された型溝に鉄筋を建込み、
ついでコンクリート打設により構築した先行コンクリー
ト壁または先行コンクリート壁間に、同様な手段により
掘削した後行型溝に鉄筋を建込むにあたり、先行コンク
リート壁に埋設された先行鉄筋量の継手形状に追随して
三次元的に移動が可能な継手部鉄筋を備えた誤差吸収鉄
筋を用いるので、先行鉄筋量に製作および建込み時に生
ずる形状の狂いや歪みがあっても、円滑な継手連結が可
能であり、完全な鉄筋係合が実施出来る。従って、鉄筋
量の建込み作業を能率的に実施出来るほか、鉄筋係合が
完全であるため、弱点の無いコンクリート配筋が実現出
来、その上に、本発明に使用する継手部鉄筋はアンカー
鉄筋を備えているので、コンクリートとアンカー鉄筋間
に支圧力が発生し、さらにコンクリートとアンカー鉄筋
との間の付着力もそれに加わる結果、両者の累加効果に
よって、曲げおよび縦ひび割れが少なく、引張り、曲げ
および圧縮等の作用力に対して強固なコンクリート地下
連続壁を構築することが可能である。また、特開昭62
−44917号公報開示の方法よりも少ない鉄筋量で誤
差吸収鉄筋を構成しているためコンクリートの充填性が
非常に良好であり、信顆性の高いコンクリート壁を構築
することもまた可能である。
また、本発明にかかるコンクリート地下連続壁構築用誤
差吸収鉄筋は、連結用双腕継手部材と該連結用双腕継手
部材間に適宜間隔で横設即ち差し渡しされたアンカー鉄
筋とからなる継手部鉄筋と、水平および鉛直鉄筋に加え
て帯鉄筋で筋状に形成された躯体鉄筋とを水平および鉛
直方向即ち三次元方向に穆勤可能に係合することにより
構成しているので、先行鉄筋籠の継手が種々の原因によ
り中折れやねじれによって変形していても、継手部鉄筋
が躯体鉄筋に対して設定範囲において前述のように三次
元方向に自由に動き、先行鉄筋籠の継手変形に追随する
ので、先行・後行鉄筋籠の係合は円滑かつ完全に実施す
ることが出来る。
連結用双腕継手部材が、嵌合用スリットを有するパイプ
形雌継手またはグラウト注入可能なパイプ形雌継手を有
するものである場合、グラウト注入による継手部強化が
充分に実施出来るとともに、雄継手自身をグラウト注入
管として併用できるため、施工が容易である利点を有す
る。また、連結用双腕継手部材が丸棒形雄継手を宥する
場合、グラウトを注入するための管を別途設ける必要が
あるが、パイプ形雄継手と比較して製作費が低廉である
さらに、連結用双腕継手部材が直線形鋼矢板の半裁体か
らなる継手を備えている場合は、継手としての終局強度
が極めて高く、さらに安価であるため、より低廉なコン
クリート地下連続壁接合部を得ることができる。
連結用双腕継手部材の継手アームが鋸歯状鋼板または5
状スリットを備えた鋼板である場合、剛性が高いため継
手の強度が優れ、かつ溶接強度も高いため、棒状アーム
に比して丈夫な継手とすることが出来るほか、コンクリ
ートの充填性を阻害する恐れも少ない。
連結用双腕継手部材の継手アームが植立スタッドを有す
る場合、コンクリートとの付着力が高くなるので、継手
部に作用する剪断力や曲げあるいは引張力に対してより
強い抵抗性能を備えることが出来る。
連結用双腕継手部材のアンカー鉄筋がカテナリー曲線状
もしくは放物線状またはそれらに近似した弧状の鉄筋で
ある場合、アンカー鉄筋が固化したコンクリートとの間
において生ずる支圧力をバランス良くまた均一に負担し
、結果として大きな耐力を備えることを可能とする。
(実施例) 第1図は本発明にかかる誤差吸収鉄筋13を用いて環状
鉄筋籠を形成する状況を示す部分平面図で、14a、 
14bはエレメント3の中に先に建込んだ先行鉄筋籠で
ある。15a、 15bは継手部鉄筋、16は符号エフ
で代表する水平鉄筋と符号18で代表する鉛直鉄筋を主
要構成部材とする躯体鉄筋であって、19は補強に用い
られる帯鉄筋である。
先行鉄筋籠14a、 14bはスリットを有するパイプ
形雌継手20a〜2ndを備えており、それに対応して
継手部鉄筋15a、 15bはパイプ形雄継手21a〜
21dを有しているので、両者を嵌合したのち、パイプ
形雄継手21a〜21dから充填材たとえばグラウトを
注入することによりパイプ形雌・雄継手20a〜20d
と 21a〜21dを固定し、先・後行鉄筋離間の水平
方向の連結強度を高めることが可能である。
次に、継手部鉄筋15a、 15bはパイプ形雄継手2
1a〜21dとスリットを有する鋼板製の継手アーム2
2a〜22dからなる継手部材で構成されており、また
継手アーム 22a 〜22dには符号23a、 23
bで代表する複数のスタッドが植設されている。さらに
、継手アーム22a、 22bおよび22c、 22d
にはそれぞれを連結する弧状の鉄筋からなるアンカー鉄
筋24a、 24bが溶着されている。
このように、本発明では継手構造部材として、前述のよ
うにバイブ形雄または雌継手と、パイプ形雄または雌継
手に溶接された継手アームとをあたかも双腕を突出した
ような形態としているので、この継手構造部材を本発明
では連結用双腕継手部材と云い、該継手部材と前記アン
カー鉄筋との組み合わせを継手部鉄筋と云う。
符号25で代表する仕切板は、パイプ形雌継手20a〜
20dからそれぞれエレメント3の壁面に当接するよう
に突接されている。
第1図で明らかなように、継手部鉄筋15a、 15b
と躯体鉄筋16は相互に固着すること無く、水平および
鉛直方向には設定範囲において、たとえば図面上の左右
方向に±100mm、上下方向には±5011fiI1
1の範囲で自由に動けるように絡みあっている。これを
本発明では8勤可能に係合していると云う。
従って、先行鉄筋能14a、 14bを建込んだのち、
それぞれのパイプ形雌継手20a〜20dと継手部鉄筋
15a、 15bのパイプ形雄継手21a〜21dとが
継手嵌合可能なように、継手部鉄筋15a、 15bと
躯体鉄筋16とを同時にクレーンで吊りあげて建込むと
、誤差吸収鉄筋13を含んで先行鉄筋能14a、 14
bに施工または製作時に生じた寸法的な狂いや歪みがあ
っても、継手部鉄筋15a、 15bが躯体鉄筋16に
対し三次元方向に自在に変位して寸法的な誤差を吸収し
、円滑な継手嵌合を実現する。そこで、本発明では、継
手部鉄筋と躯体鉄筋とが水平および鉛直方向ともに相対
的移動および変位の自由度を存する意味において、両者
からなる鉄筋をコンクリート地下連続壁構築用誤差吸収
鉄筋または車に誤差吸収鉄筋と云う。
第2図、第3図は本発明の実施例に使用する継手部鉄筋
15c、 15dの概略平面図で、先行鉄筋能14c、
 14dのパイプ形雌継手20e 〜20fは、断面り
字状の仕切板25a〜25dを備えている。z6は打設
固化したコンクリートを示し、19a、 19bは帯鉄
筋を示す、さらに、継手部鉄筋15c、 15dのパイ
プ形雄継手21e〜21hは、内部清掃およびグラウト
注入において継手の空間を他と遮断するためのシール材
27a〜27dを有している。また、28は継手部鉄筋
+5dを組立る際に継手アーム22g、 ′L2h間を
仮りに連結する仮設鉄筋で、後述するように当初形に切
断する。
24c、’ 24dはアンカー鉄筋であるが、アンカー
鉄筋24c、 24dは鉛直方向に複数列設けることが
目的に対し最も有効であり、継手部鉄筋15cについて
、その詳細を第4図に従って説明する。アンカー鉄筋2
4cl〜24c6は適宜間隔、たとえば鉛直高さ10m
の鉄筋籠において100mm〜300mm程度の間隔に
設けられている。また、符号29で代表するスリットは
継手アーム22e、 22fll:J宜間隔たとえば1
0010[Q〜300m+n間隔に刻設されており、そ
のスリット幅および形状はアンカー鉄筋を継手アームに
取付ける際の溶接変形あるいはコンクリートの充填性等
を考慮して設計する。さらに、バイブ形雄継手21e、
 21fについてはJISG3441の構造用合金鋼鋼
管を始めとする構造用鋼管やJISG3439油井用継
目無鋼管を用い、パイプ形雌継手についても継目無鋼管
を採用すると強度的な不安が無い。なお、第4図では説
明の都合上シール材の図示を省略している。
さて、前述のように連続地中壁を構築する際に鉄筋籠を
迅速、正確に建込むことが信頼性の高い地中壁を経済的
に構築する要件であるが、誤差吸収鉄筋を必要とする鉄
筋籠の所望部分に用いることにより、継手嵌合不良の懸
念を一切解消し能率的な作業と頑丈な地中壁の構築を可
能とする。
第5図は環状の連続地中壁8aの概略平面図で、斜線の
区画A−Fが先行エレメントで、区画G−Mが後行エレ
メントであり、この例では誤差吸収鉄筋を区画G−Mの
後行エレメントに採用すると前述のように効率良く目的
を達成することが出来る。
次に、本発明に使用する継手部鉄筋について、第6図〜
第8図に従ってさらに詳細に説明する。
第6図の継手部鉄筋15eはパイプ形雄継手211゜2
14を有し、さらに、その継手アーム30a、 30b
間にはカテナリー曲線状のアンカー鉄筋24eを備えて
いる。アンカー鉄筋24eは局部的な曲げや剪断力に対
抗することを狙いとするものでは無く、支圧力の発現お
よびその伝達を目的とするものであるため、その形状は
カテナリー曲線状のものが最も優れており、つぎに放物
線状やそれらに近似した形状のものを採用する。たとえ
ば、第7図、第8図に示すような台形状のアンカー鉄筋
24fや三角形状のアンカーgのものも採用出来る。即
ち、第6図のX−x座標を軸として対称形をなし、Y−
Y座標より下側に突出した弧状の鉄筋を本発明ではアン
カー鉄筋と云う。
第7図は継手部鉄筋15fにおいてパイプ形雄継手21
i、 21jとして断面丸棒形を採用した例を示し、第
8図は継手部鉄筋15gについてパイプ形雌継手20g
、 20hとして嵌合用スリットを有するパイプを採用
した例を示すものである。なお、第7図、第8図におい
て28a、 28bは組立時の仮設鉄筋を示す。
第9図、第10図は本発明にかかる誤差吸収鉄筋の組立
要領を示す図で、あらかじめスタッド23b、 23c
を植立した継手アーム60aを段差31を有する作業床
32上に支持台33を用いて水平に載置し、ついで躯体
鉄筋16aを継手アーム60a上に重ね置きし、さらに
第10図のように継手アーム60bを重ね仮設鉄筋28
cおよびアンカー鉄筋24hを継手アームBoa、 6
0bに溶接する。このようにして、継手部鉄筋15hと
躯体鉄筋16aは相互に固着されること無く、交差する
形態に組立られる。
また、仮設鉄筋28cは建込み時に切断して継手部鉄筋
15hの自由変位に支障を与えないようにする。
第11図は継手部鉄筋15iと躯体鉄筋16cとの係合
部分を示す斜視図で、60c、 60dは丸棒形の雄継
手部を備えた継手アーム、24iはアンカー鉄筋、28
dは仮設鉄筋であり、さらに17aは水平鉄筋、18a
は鉛直鉄筋、19cは帯鉄筋であって、図から明らかな
ように継手部鉄筋15i と躯体鉄筋16cは相互に自
由に動くことが出来る。
第12図は先に構築したコンクリート壁34a、34h
間の掘削エレメント35に、第13図に示す本発明にか
かる誤差吸収鉄筋13aを建込む直前の状況を示す図で
、先行鉄筋能14e、 14fはいずれも符号20iに
代表させるパイプ形雌継手を備えており、誤差吸収鉄筋
13aは符号21にで代表するパイプ形雄継手を有して
いる。第14図は誤差吸収鉄筋13aを建込むための吊
りあげ要領を示す図で、36は吊上げ用ワイヤー金具3
7および継手部鉄筋吊持アーム38a、 38b、 躯
体鉄筋吊持ビーム39を備えた吊ビームで、吊用金具4
0a、 40bに係止された吊上げワイヤー41とクレ
ーンフック42を介してクレーンにより吊上げ可能に構
成されている。継手部鉄筋15i、 15jと躯体鉄筋
18bは同図で明らかなように個別に吊持され、相互移
動自在に建込まれるので、前述のようにパイプ形雌継手
20iに寸法的および形状的な歪や変形があっても、継
手部鉄筋15i、 15Jが追随するので、継手嵌合の
不良が生ずる恐れが無く、本発明者等の実験では従来の
鉄筋能の建込みで2〜5%発生していた嵌合不良を全く
解消することができ、またひび割れの発生も激減させる
ことに成功した。
第15図は本発明において構築の目的の一つとする大規
模固定構造物にかかるコンクリート基礎43の施工時を
示す断面図で、44は空腔部である。
斜線を施した部分は先行エレメント部分45.46は後
述する誤差吸収鉄筋を用いる後行エレメント部分である
第16図は第15図に示したコンクリート基礎43の上
に支持柱47を介して構築される高速道路48の構成を
示す図である。
第17図〜第20図は本発明を使用する構築物のコーナ
一部に用いられる誤差吸収鉄筋の概略平面図である。第
17図の誤差吸収鉄筋13bは第7図に示す丸棒形のパ
イプ形雄継手21i、 21jを備えた継手部鉄筋15
fを両端に備えた例、第18図は第8図に示したパイプ
形雌継手20g、 20hを備えた継手部鉄筋15gを
有する例、第19図は一端に継手部鉄筋15fを他端に
は丸棒形雄継手を備えた固定継手部49を有する例を示
し、さらに第20図は一端にパイプ形雌継手を有する継
手部鉄筋15gを、他端にパイプ形雌継手を有する固定
継手部50を備えた例に関するもので、コーナ一部に限
定すること無く直線部においても、曲折部を有しない誤
差吸収鉄筋を設計し自由に用いることが出来、また、継
手としても前述の各種継手を自由に組み合わせて用いる
ことが出来ることは云うまでも無い。
(発明の効果) 本発明の方法は、誤差吸収鉄筋を用いるので継手嵌合が
迅速かつ確実に実施でき、鉄筋製作精度や施工上の誤差
を吸収し信頼性の高い配筋を実現することにより、強度
および信頼性に優れたコンクリート地下連続壁を能率良
く構築することを可能とする。
また、アンカー鉄筋を用いることによりコンクリートの
早期ひび割れの発生を極力無くし、より少ない鉄筋量で
安定した耐力特性を発揮させることが出来るほか、コン
クリートの充填性がよいため高品質なコンクリート壁を
構築することが可能で、総じて工費が低擁ですむという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法の実施例を示す図、 第2図、第3図は継手部鉄筋の概略を示す平面図、 第4図は継手部鉄筋の概略を示す図、 第5図は環状連続地中壁の概略を示す平面図、第6図〜
第8図は継手部鉄筋の概略を示す平面図、 第9図、第10図は誤差吸収鉄筋の組立要領を示す図、 第11図は継手部鉄筋と躯体鉄筋との係合部分を示す斜
視図、 第12図は掘削エレメントの概略を示す平面図、 第13図は誤差吸収鉄筋の全体を示す平面図、第14図
は誤差吸収鉄筋の吊上げ要領を説明する図、 第15図はコンクリート基礎の施工時を示す断面図、 第16図は高速道路の構造の概略を示す図、第17図〜
第20図は誤差吸収鉄筋の概略を示す平面図、 第21図、第22図は周知の連続地中壁の構築方法の概
略を示す図、 第23図(a)、(b)はコンクリートに発生するひび
割れ状況の概略を示す図である。 1・・・継手部鉄筋、2・・・鉄筋量、3・・・エレメ
ント、4・・・後行鉄筋量、5.6・・・継手部鉄筋、
7・・・躯体鉄筋、8,8a・・・連続地中壁、9a、
 9b・・・水平鉄筋、10a、 10b・・・切断端
、lla、 llb・・・曲げひび割れ、12・・・縦
ひび割れ、13.13a〜13e・・・誤差吸収鉄筋、
14a〜14f・・・先行鉄筋量、15a〜15j・・
・継手部鉄筋、16.16a −11ic・・・躯体鉄
筋、17、17a・・・水平鉄筋、18.18a・・・
鉛直鉄筋、19〜19c・・・帯鉄筋、20a〜20i
・・・パイプ形雌継手、21a〜21k・・・パイプ形
雄継手、22a〜22j・・・継手アーム、23a  
〜 23c・・・スタッド、24a 〜24i、24c
l 〜24c6−・アンカー鉄筋、25.25a 〜2
5d・・・仕切板、26・・・コンクリート、27a〜
27d・・・シール材、28.28a〜28d・・・仮
設鉄筋、29・・・スリット、A−M・・・区画、31
・・・段差、32・・・作業床、33・・・支持台、3
4a、 34b・・・コンクリート壁、35・・・掘削
エレメント、36・・・吊ビーム、37・・・吊上げ用
ワイヤー金具、38a、 38b・・・継手部鉄筋吊持
アーム、39・・・躯体鉄筋吊持ビーム、40a、 4
0b・・・吊用金具、41・・・吊上げワイヤー、42
・・・クレーンフック、43・・・コンクリート基礎、
44・・・空腔部、45・・・先行エレメント部分、4
G・・・後行エレメント部分、47・・・支持柱、48
・・・高速道路、49.50・・・固定継手部、60a
〜60d・・・継手アーム。 代理人 弁理士 秋 沢 政 光 他1名 πZ図 75図 76図 7i7図         7i8図 寸9図 7I′10図 第11図 717図 が19図 π18図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)地盤に安定液による溝壁面の崩壊防止を施しなが
    ら所望の竪溝を掘削したのち、継手を備えた鉄筋籠を前
    記竪溝に建込み、ついで コンクリートを打設するコンクリート地下連続壁構築方
    法において、 先行鉄筋籠に連結する後行鉄筋籠として、 連結用双腕継手部材および該連結用双腕継手部材間に適
    宜間隔で横設されたアンカー鉄筋からなる継手部鉄筋、
    ならびに水平および鉛直鉄筋に加えて帯鉄筋で籠状に形
    成された躯体鉄筋を水平および鉛直方向に移動可能に係
    合した誤差吸収鉄筋を用いるコンクリート地下連続壁構
    築方法。
  2. (2)連結用双腕継手部材および該連結用双腕継手部材
    間に適宜間隔で横設されたアンカー鉄筋からなる継手部
    鉄筋、ならびに水平および鉛直鉄筋に加えて帯鉄筋で籠
    状に形成された躯体鉄筋を水平および鉛直方向に移動可
    能に係合したコンクリート地下連続壁構築用誤差吸収鉄
    筋。
  3. (3)連結用双腕継手部材が嵌合用スリットを有するパ
    イプ形雌継手、グラウト注入可能な パイプ形雄継手、または丸棒形雄継手を有する請求項2
    記載のコンクリート地下連続壁構築用誤差吸収鉄筋。
  4. (4)連結用双腕継手部材が直線形鋼矢板の半裁体から
    なる継手を有する請求項2記載のコンクリート地下連続
    壁構築用誤差吸収鉄筋。
  5. (5)連結用双腕継手部材の継手アームが鋸歯状鋼板ま
    たは多状スリットを備えた鋼板である請求項2記載のコ
    ンクリート地下連続壁構築用誤差吸収鉄筋。
  6. (6)連結用双腕継手部材の継手アームが植立スタッド
    を有する請求項2記載のコンクリート地下連続壁構築用
    誤差吸収鉄筋。
  7. (7)連結用双腕継手部材のアンカー鉄筋がカテナリー
    曲線状もしくは放物線状またはそれらに近似した弧状の
    鉄筋である請求項2記載のコンクリート地下連続壁構築
    用誤差吸収鉄 筋。
JP12073688A 1988-05-19 1988-05-19 コンクリート地下連続壁構築方法および構築用誤差吸収鉄筋 Granted JPH01290819A (ja)

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