JPH067837A - 金属製押出材の押出用ダイス - Google Patents

金属製押出材の押出用ダイス

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JPH067837A
JPH067837A JP4097950A JP9795092A JPH067837A JP H067837 A JPH067837 A JP H067837A JP 4097950 A JP4097950 A JP 4097950A JP 9795092 A JP9795092 A JP 9795092A JP H067837 A JPH067837 A JP H067837A
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C25/00Profiling tools for metal extruding
    • B21C25/02Dies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 雌型(3)が、超硬合金製の平板状ベアリン
グチップ(31)と、超硬合金製のバックアップ用金型
(32)と、これらを収容するダイス鋼製の収容用金型
(33)とからなる。 【効果】 ベアリング部の摩耗によるダイス交換時に
は、ベアリングチップ(31)のみを交換すればよい。ま
た、ベアリングチップ(31)及びバックアップ用金型
(32)の加工製作が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、アルミニウ
ム製の熱交換器用多孔偏平チューブ材などの金属製押出
材の押出成形に用いられる押出用ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】例えば、第10図に示されるよ
うなエアコンの熱交換器用チューブ材(1)の製造は、
従来より、各種方法にて行われているが、その中でも押
出法による製造は、耐圧性能等に優れたチューブを提供
しうる等の利点を有して注目されている。
【0003】この押出法では、ダイス、一般的には、第
11図に示されるように、チューブ材(1)内の中空部
を成形する雄型(51)と、チューブ材(1)の外周部を
成形する雌型(52)との組合わせからなるポートホール
ダイス等の組合わせダイスが用いられる。
【0004】この組合わせダイスにおける雌型(52)と
しては、従来、第11図及び第12図に示されるよう
に、溶着室形成用凹部(53)、成形用のベアリング孔部
(54)、ベル部(55)とが軸線方向に連設されたダイス
鋼製の一体ものが用いられていた。
【0005】しかしながら、押出を繰返すことによりベ
アリング孔部(54)に摩耗を生じた場合、上記のような
一体ものの雌型(52)では、その全体を新しいものに交
換しなければならず、コスト的に不利を招く等の欠点が
あった。
【0006】また、特に熱交換器用チューブ(1)のよ
うに小型で精密な押出材の成形では、押出中に押出材料
から受ける圧力によるベアリング部の変形に起因して、
形状、寸法精度に優れたチューブ材(1)に押出成形す
るのが難しいという欠点もあった。因みに、第10図に
示される偏平チューブ材(1)は、幅Bが例えば10〜
20mm程度、高さHが例えば3〜7mm程度というよ
うに、非常に小型精巧に設計されている。
【0007】そこで、この雌型(52)を、摩耗に強いセ
ラミックス材や超硬合金材等の硬質材にて製作すること
が検討されている。これによれば、確かに、ベアリング
部(54)の摩耗が減少され、雌型(52)の交換回数も減
少される。また、押出中のベアリング部(54)の変形も
抑えられて寸法・形状精度に優れたチューブ材(1)が
得られる。
【0008】しかし、セラミックス材や超硬合金材は非
常に高価であり、このような高価な材料を用いて雌型
(52)を構成することには、特にコスト面において問題
が多く、実用化に難があった。
【0009】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、押出材の外周部を成形するダイス、例えば、上記
のような組合わせダイスにおける雌型、あるいは中実材
を成形するソリッドダイス等を対象として、ベアリング
部の摩耗によるダイス交換を経済的に行うことができる
押出用ダイスを提供することを共通の主たる目的とす
る。
【0010】更に、この発明は、上記目的を達成しつつ
も、更に形状、寸法精度に優れた押出材の押出成形を実
現することができる押出用ダイスを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的において、第1
発明は、押出材の外周部を成形する成形孔を有するベア
リングチップと、該ベアリングチップを保持する保持用
金型とに分割構成されてなることを特徴とする金属製押
出材の押出用ダイスを要旨とする。
【0012】また、第2発明は、上記第1発明におい
て、ベアリングチップが超硬合金、セラミックス等の硬
質材により製作されていると共に、保持用金型が、少な
くとも、ベアリングチップの後部に隣接して配置された
超硬合金、セラミックス等の硬質材製のバックアップ用
金型と、ベアリングチップ及びバックアップ用金型を収
容する筒状の収容用金型とからなる押出用ダイスを要旨
とする。
【0013】更に、第3発明は、上記第1発明又は第2
発明において、ベアリングチップが、成形孔ベアリング
長さに対応する肉厚の薄肉平板材からなることを要旨と
する。
【0014】なお、上記各発明における押出用ダイスと
は、ポートホールダイス等の組合わせダイスにおける雌
型のほか、中実材の押出に用いられる、いわゆるソリッ
ドダイス等をも含む意味において使用している。
【0015】また、雌雄組合わせ式の押出用ダイスに適
用する場合、その雄型としては、先端部に中空成形部を
有すると共に、側面部に支承孔又は支承凹部が設けられ
た中子と、該中子の支承孔又は支承凹部に、端部外方突
出状態に挿入配置される支承ピンと、押出方向後方側に
面した支承用段部を内部に有する中子保持孔が設けられ
た中子保持用金型と、を備え、前記中子が、その支承孔
又は支承凹部に挿入配置された中子支承ピンの外方突出
端部を保持用金型保持孔の支承用段部に支承せしめた状
態に、同金型の保持孔に挿入配置されてなるものを用い
るのが、ダイス強度を高めることができる等の利点を有
することから好ましい。
【0016】
【作用】上記第1発明では、押出用ダイスが、ベアリン
グチップと、該ベアリングチップを保持する保持用金型
とに分割構成されたものであることにより、ベアリング
部に摩耗等を生じた場合には、ベアリングチップのみが
交換され、他はそのまま使用される。
【0017】また、第2発明では、ベアリングチップが
超硬合金、セラミックス等の硬質材により製作されてい
ることにより、摩耗等が少なくベアリングチップの交換
回数が減少されると共に、寸法、形状精度に優れた押出
材が押出成形される。
【0018】しかも、収容用金型内に収容される態様に
おいて、ベアリングチップの後部に隣接して硬質材製の
バックアップ用金型が配置された構成であることによ
り、押出中にベアリングチップに作用する圧力をバック
アップ用金型が安定して強力に支持し、ベアリングチッ
プを分割構成したことによる、ダイス内でのベアリング
チップの支持安定性が向上される。
【0019】加えて、このバックアップ用金型はベアリ
ングチップとは別体に構成されていることにより、ベア
リング部に摩耗等を生じた場合に、ベアリングチップの
みの交換だけでよく、バックアップ用金型の交換は不要
であり、このバックアップ用金型を上記のように高価な
硬質材にて製作したものとしても経済的不利を招くこと
が少ない。
【0020】また、第3発明では、ベアリングチップが
成形孔ベアリング長さに対応する肉厚の薄肉平板材から
なるものであることにより、その製作は、薄板素材に対
して成形孔等を加工形成するだけでよく、その製作が容
易であると共に、これを支持するバックアップ用金型の
製作も容易になる。
【0021】
【実施例】次に、この発明を、第10図にされるような
熱交換器用チューブ材(1)の成形に用いる組合わせダ
イスに適用した実施例を説明する。
【0022】なお、本発明の押出用ダイスは、上記のよ
うに、組合わせダイスへの適用に限定されるものではな
く、中実材押出用のソリッドダイス等の各種押出用ダイ
スに適用されうるものであることはいうまでもない。
【0023】第1図及び第2図に示される組合わせダイ
ス(2)において、(3)は雌型、(4)は雄型であ
る。
【0024】まず雌型(3)と組み合わされる雄型
(4)について説明すると、(6)は中子、(7)は支
承ピン、(8)は中子保持用金型、(9)は蓋材であ
る。
【0025】中子(6)は、ダイス鋼製、超硬製あるい
はセラミックス製等の平板素材を用い、これに加工を施
して製作されたものである。即ち、その先端部には、チ
ューブ材(1)の中空部(1a)…を成形する櫛状の中空
部成形部(11)が、常法、例えば放電加工により形成さ
れている。そして、同中子(6)の側面平面部の基端寄
りの幅方向の中央部に円形の支承孔(12)がワイヤーカ
ット放電により貫通形成されている。
【0026】支承ピン(7)は、第1図及び第2図に示
されるように、中子(6)と同じ材質の円柱素材の周側
面の一側に全長にわたって、半周を越える円弧周面を残
す態様において、平面部(13)が加工されたものであ
る。その長さは、中子(6)の厚さよりも長く、中子
(6)の支承孔(12)に貫通配置された状態で、その両
端が所定長さ外方に突出するものとなされている。ま
た、その径は、中子(6)の支承孔(12)の径と略一致
するものとなされ、支承ピン(7)が中子支承孔(12)
内に適合状態に挿入配置されるものとなされている。
【0027】中子保持用金型(8)は、その軸芯部の押
出材料導通孔(14)を横断する態様でブリッジ(15)が
設けられて、該導通孔(14)が左右の材料導通孔(16)
(16)に分断された一体成形の金型である。そして、ブ
リッジ(15)には、これを押出方向に貫通する態様にお
いて、中子(6)を保持する中子保持孔(18)が設けら
れている。
【0028】この中子保持孔(18)は、その内周横断面
形状が中子(6)の横断面形状に略一致するものに形成
され、中子(6)が略適合状態において中子保持孔(1
8)内に挿入配置されるものとなされている。
【0029】そして、この中子保持孔(18)の幅側の内
周面中央部のそれぞれには、互いに正対する配置関係に
おいて、基端から先端側に向けて延びる所定深さのガイ
ド用溝部(19)(19)が形成され、それらの各奥底部に
平坦な支承用段部(20)(20)が形成されている。この
ガイド用溝部(19)(19)の幅は、支承ピン(7)の直
径に一致するものに設計され、支承ピン(7)が、その
両端部をガイド用溝部(19)(19)内に適合状態に突出
した状態において、保持孔(21)の内方に挿入配置され
るものとなされている。
【0030】なお、中子保持用金型(8)のブリッジ
(15)の後端面は、同金型(8)の内方に退入され、そ
こに蓋材(9)が配置されるものとなされている。蓋材
(9)は、その後面側が山状に形成され、押出材料が保
持用金型(8)の両材料導通孔(16)(16)にスムーズ
に分流していくようになされている。
【0031】この雄型(4)の組立ては、まず、支承ピ
ン(7)を中子(6)の支承孔(12)に貫通状態に挿入
配置する。この場合、支承ピン(7)は、支承孔(12)
内において、その平面部(13)を押出方向前側に向けた
状態に配置する。そして、この中子(6)を保持用金型
(8)の後方から、保持孔(18)内に挿入していき、支
承ピン(7)の両端部(7a)(7a)を、その平面部(1
3)において、保持孔(21)内の支承段部(20)に当接
せしめる。この当接により、中子(6)と保持用金型
(8)との前後方向における相対位置が正確に定めら
れ、中子(6)先端の成形部(11)が保持用金型(8)
の前端面から設定どおりの所定長さだけ突出して保持さ
れる。そして、蓋材(9)を中子保持用金型(8)の後
部に嵌合配置し、該蓋材(9)を同金型(8)に溶接等
により固定するというようにして行われている。
【0032】一方、雌型(3)において、(31)はベア
リングチップ、(32)はバックアップ用金型、(33)は
収容用金型、(34)は溶着室形成用兼抑え用金型であ
る。バックアップ用金型(32)と収容用金型(33)と溶
着室形成用兼抑え用金型(34)とでベアリングチップ保
持用金型(35)を構成している。
【0033】ベアリングチップ(31)は、超硬合金製
で、成形孔ベアレング長さに対応する薄肉の素板の中央
部に、押出成形しようとする押出材、即ちチューブ材
(1)の外周形状に対応する形状の偏平な成形孔(36)
が形成されている。また、このベアリングチップ(31)
の外周形状は、同チップ(31)を収容用金型(33)の収
容孔(33a )内に収容した状態で、同収容用金型(33)
と係合して周方向に位置決めされるよう、円形以外の異
形に形成されている。
【0034】バックアップ用金型(32)は、ベアリング
チップ(31)の後部に隣接して配置され、押出中にベア
リングチップ(31)に作用する圧力を背後から支えるも
のである。このバックアップ用金型(32)は、ベアリン
グチップ(31)と同じく超硬合金製で、ベアリングチッ
プ(31)と外周形状を同じくする短柱状素材の軸芯部に
偏平なベル孔(32a )が穿設されたものとなされてい
る。なお、バックアップ用金型(32)におけるベアリン
グチップ(31)側のベル孔(32a )の開口はベアリング
チップ(31)の成形孔(36)よりも相似的に大きく形成
されると共に、該ベル孔(32a )の同開口周縁部がベア
リングチップ(31)の成形孔(36)の周縁部に近接した
位置に配設されたものとなされ、押出中等においてベア
リングチップ(31)の成形孔周縁部が変形、破損しない
よう背後から十分補強しうるものとなされている。
【0035】溶着室形成用兼抑え用金型(34)は、雄型
(4)のブリッジ(15)によって分断された押出材料同
士を互いに溶着するための室を雄型(4)との協働によ
り形成すると共に、ベアリングチップ(31)を支える金
型であり、ベアリングチップ(31)を挾んでバックアッ
プ用金型(32)とは反対側の位置にベアリングチップ
(31)に隣接配置されて用いられるものである。この溶
着室形成用兼抑え用金型(34)は、ダイス鋼によって製
作されたもので、ベアリングチップ(31)等と同じ外周
形状の厚肉板の軸芯部に溶着孔(34a )が形成されたも
のである。その孔(34a )の長さ及び大きさは、常法に
より、雄型(4)を通過して分断された押出材料同士が
十分な接合強度をもって互いに溶着されるようなものに
設計されている。また、特に、多孔偏平チューブ材
(1)を押出成形しようとするものであるため、押出材
料が雄型(4)の中子(6)の先端成形部(11)の櫛内
部にまで十分流れ込みうるよう、同成形部(11)に沿う
側面は、押出方向内方に向けて傾斜する傾斜面(37)に
形成されている。この溶着室形成用兼抑え用金型(34)
の外周形状も、ベアリングチップ(31)、バックアップ
用金型(32)と同形状に形成されている。
【0036】収容用金型(33)は、上記ベアリングチッ
プ(31)、バックアップ用金型(32)、溶着室形成用兼
抑え用金型(34)を収容するものである。この収容用金
型(33)は、ダイス鋼によって製作されたもので、その
軸芯部には、収容孔(33a )が穿設されている。この収
容孔(33a )は、上記ベアリングチップ(31)、バック
アップ用金型(32)、溶着室形成用兼抑え用金型(34)
を周方向位置決め状態に適合して収容しうるようにする
ため、これらの外周形状に対応した異形の内周形状に形
成されている。
【0037】雌型(3)は、収容用金型(33)の収容孔
(33a )に、順次、バックアップ用金型(32)、ベアリ
ングチップ(31)、溶着室形成用兼抑え用金型(34)を
収容し、そして、焼嵌めを行うことにより、収容用金型
(33)をバックアップ用金型(32)とベアリングチップ
(31)に圧接せしめることにより、組み合わされて一体
化されものとなされている。
【0038】以上のようにして組み立てられた雌雄両型
(3)(4)は、互いに組み合わされることにより、押
出用ダイス(2)を構成し、中子(6)の先端成形部
(11)と雌型成形孔(36)との間にチューブ材(1)の
横断面形状に対応する成形隙間(39)が形成される。こ
の組合わせダイス(2)を押出機に組み込み、これに押
出材料を通すことにより、ダイス前方に多孔偏平チュー
ブ材(1)が押出成形される。
【0039】上記構成の雌型(4)では、ベアリングチ
ップ(31)を使用して、このベアリングチップ(31)の
みを分離しうるものとなされているから、押出により、
成形孔(36)の周縁部に摩耗等を生じた場合には、この
ベアリングチップ(31)のみを交換して、他はそのまま
使用することができ、ベアリングの摩耗に伴うダイス交
換を経済的に行うことができる。
【0040】しかも、ベアリングチップ(31)は超硬合
金製であるから、摩耗等が少なく、その交換回数を減少
することができると共に、寸法、形状精度に優れたチュ
ーブ材(1)を押出成形することができる。
【0041】しかも、収容用金型(33)内に収容される
態様において、ベアリングチップ(31)の後部に隣接し
て同じく超硬合金製のバックアップ用金型(32)が配置
されたものであるから、押出中にベアリングチップ(3
1)が押出材料から受ける圧力をこのバックアップ用金
型(32)が安定して強力に支持し、バックアップ用金型
(32)の変形を回避し得て、この変形による同金型(3
2)の交換を排除しえ、より一層経済的、かつ能率的な
押出成形を遂行することができる。
【0042】加えて、このバックアップ用金型(32)は
ベアリングチップ(31)とは別体に構成されているか
ら、ベアリング部に摩耗等を生じた場合に、ベアリング
チップ(31)のみの交換だけでよく、超硬合金製で高価
なバックアップ用金型(32)の交換は不要であり、ベア
リング部摩耗に起因するダイス交換を経済的に遂行する
ことができる。
【0043】更に、ベアリングチップ(31)が成形孔ベ
アリング長さに対応する肉厚の薄肉平板材により構成さ
れているから、その製作を非常に容易に行うことができ
ると共に、材料費の大幅削減を図ることができる。しか
も、このベアリングチップ(31)の外周形状は、バック
アップ用金型(32)と同じく、収容用金型(33)の収容
孔(33a )の内周形状に対応するものに形成されている
から、バックアップ用金型(32)には、ベアリングチッ
プ(31)保持のための特別の加工を何等施す必要がな
く、バックアップ用金型(32)の加工も非常に容易なも
のにすることができる。
【0044】更にまた、必要な部分以外、即ち、ベアリ
ングチップ(31)とバックアップ用金型(32)以外の収
容用金型(33)等は、低廉でかつ膨張係数の大きいダイ
ス鋼により製作されたものとなされているから、雌型
(3)のコストも低く抑えることができると共に、膨張
係数の小さい超硬合金製のバックアップ用金型(32)と
ベアリングチップ(31)に容易に収容用金型(33)を焼
嵌め一体化することができる。
【0045】第3図及び第4図に示される他の実施例に
係る押出用ダイス(2)の雌型(3)は、そのベアリン
グチップ(31)の外周サイズが、収容用金型(33)の収
容孔(33a )よりも相対的に小さく形成されている。そ
して、バックアップ用金型(32)の前端面に分散状態に
設けられたピン穴(40)…及びこのピン穴(40)…に対
応してベアリングチップ(31)に形成されたピン孔(4
1)…にピン(42)…が嵌合されることにより、ベアリ
ングチップ(31)が位置決めされたものとなされてい
る。他は、上記実施例と同様に構成されている。
【0046】このような構成により、摩耗等によるベア
リングチップ(31)の交換時には、バックアップ用金型
(32)と収容用金型(33)との焼嵌め状態を解除するこ
となく、溶着室形成用兼抑え用金型(34)と共にベアリ
ングチップ(31)を雌型(3)から容易に取り外すこと
ができ、ベアリングチップ(31)の交換作業を容易に行
うことができる。
【0047】第5図及び第6図に示される更に他の実施
例に係る押出用ダイス(2)の雌型(3)は、バックア
ップ用金型(32)の前端面に、ベアリングチップ(31)
の厚さに対応する浅い異形状の収容用凹部(32b )が形
成され、この収容用凹部(32b )に、ベアリングチップ
(31)が適合状態に収容配置されたものとなされてい
る。他は、上記実施例と同様の構成である。
【0048】この構成によれば、ベアリングチップ(3
1)が焼嵌めによって収容用金型(33)に一体化され
ず、また、ベアリングチップ(31)とバックアップ用金
型(32)とは同じ性質の硬質材により形成されているこ
とにより、上記焼嵌めによってベアリングチップ(31)
とバックアップ用金型(32)とが一体的に結合してしま
うことがなく、ベアリングチップ(31)のみの交換を、
上記第3図及び第4図に示される実施例の場合と同様
に、容易に行うことができる。また、ベアリングチップ
(31)が非常に薄型であるため、バックアップ用金型
(32)に形成すべき収容用凹部(32b )の深さも浅く、
その形成も容易に行いうる。
【0049】第7図及び第8図に示される更に他の実施
例に係る押出用ダイス(2)の雌型(3)は、ベアリン
グチップ(31)が、成形孔(36)のほか、ベル孔(32a
)の一部を構成する分割ベル孔(43)を有するブロッ
ク状に構成されたものとなされ、バックアップ用金型
(32)の前端面に形成された比較的深底の収容凹部(32
c)内に適合状態に収容されたものとなされている。他
は上記実施例と同様に構成されている。基本的にはこの
ような構成によっても、ベアリング摩耗時には、ベアリ
ングチップ(31)のみの交換を行えばよく、摩耗等に伴
うダイス交換をコスト的に有利に行うことができる。
【0050】なお、収容用金型(33)にバックアップ用
金型(32)等を周方向位置決め状態に収容するための収
容孔(33a )の内周形状及びバックアップ用金型(32)
等の外周形状としては、上記実施例に示されるもののほ
か、第9図(イ)〜(ヘ)に示されるような円形以外の
各種異形形状が採用されてよい。
【0051】また、上記実施例では、ベアリングチップ
(31)とバックアップ用金型(32)とを超硬合金により
製作したものとしたが、セラミックス等の他の硬質材に
より製作したものとしてもよい。
【0052】
【発明の効果】上述の次第で、第1発明にかかる押出用
ダイスは、ベアリングチップと、該ベアリングチップを
保持する保持用金型とに分割構成されたものであるか
ら、ベアリング部に摩耗等を生じた場合には、ベアリン
グチップのみを交換して、他はそのまま使用しえ、ベア
リングの摩耗に伴うダイス交換を経済的に行うことがで
きる。
【0053】また、第2発明では、ベアリングチップが
超硬合金、セラミックス等の硬質材により製作されてい
るから、摩耗等が少なく、ベアリングチップの交換回数
を減少することができること共に、寸法、形状精度に優
れた押出材を押出成形することとができる。
【0054】しかも、収容用金型内に収容される態様に
おいて、ベアリングチップの後部に隣接して硬質材製の
バックアップ用金型が配置された構成であるから、押出
中にベアリングチップが受ける圧力をバックアップ用金
型が安定して強力に支持し、ベアリングチップを分割構
成したことによる、ダイス内でのベアリングチップの支
持安定性を向上することができる。
【0055】即ち、バックアップ用金型、ないしは、バ
ックアップ用金型と収容用金型を含む保持用金型の全体
が通常のダイス鋼等にて製作されたものである場合、第
13図に示されるように、押出中に受ける圧力によって
バックアップ用金型、ないしはバックアップ部(60)が
変形して、ベアリングチップ(61)を安定よく支持しえ
なくなり、バックアップ用金型、ないしはバックアップ
部(60)の交換が必要となる危険性がある。
【0056】これに対し、本発明では、バックアップ用
金型は、上記のように硬質材により製作されているか
ら、押出中に受ける圧力によって変形してしまうことが
なく、そのため、上記のような大幅な金型交換が不要と
なり、より一層経済的に押出成形を遂行することができ
る。
【0057】加えて、このバックアップ用金型はベアリ
ングチップとは別体に構成されているから、ベアリング
部に摩耗等を生じた場合に、ベアリングチップのみの交
換だけでよく、高価な硬質材によるバックアップ用金型
の交換は不要であり、ベアリングチップの交換を経済的
に遂行することができる。
【0058】また、第3発明では、ベアリングチップが
成形孔ベアリング長さに対応する肉厚の薄肉平板材から
なるものであるから、その製作は、薄板素材に対して成
形孔等を加工形成するだけでよく、その製作を極めて容
易に行うことができる。特にベアリングチップを加工性
に難がある硬質材により構成したものである場合には、
その製作を非常に有利に行うことができる。しかも、ベ
アリングチップがこのような薄肉平板材材によるもので
あるから、これを支持するバックアップ用金型に対する
加工量も減少され、バックアップ用金型、硬質材料性の
バックアップ用金型の場合には特に、この製作を非常に
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る組合わせダイスを示す
もので、図(イ)は水平断面図、図(ロ)は図(イ)の
I−I線断面図である。
【図2】図1の組合わせダイスを分解した状態において
示す斜視図である。
【図3】他の実施例に係る組合わせダイスを示すもの
で、図(イ)は水平断面図、図(ロ)は図(イ)のII
I−III線断面図である。
【図4】図3の組合わせダイスの雌型を分解した状態に
おいて示す斜視図である。
【図5】更に他の実施例に係る組合わせダイスを示すも
ので、図(イ)は水平断面図、図(ロ)は図(イ)のV
−V線断面図である。
【図6】図5の組合わせダイスの雌型を分解した状態に
おいて示す斜視図である。
【図7】更に他の実施例に係る組合わせダイスを示すも
ので、図(イ)は水平断面図、図(ロ)は図(イ)のV
II−VII線断面図である。
【図8】図7の組合わせダイスの雌型を分解した状態に
おいて示す斜視図である。
【図9】収容用金型の収容孔内周の断面形状線図であ
る。
【図10】成形対象熱交換器用チューブ材の断面斜視図
である。
【図11】従来より用いられている組合わせダイスの分
解斜視図である。
【図12】図11の組合わせダイスの断面図である。
【図13】本発明説明のための押出中における雌型の断
面図である。
【符号の説明】
1…チューブ材(押出材) 2…押出用ダイス 3…雌型 31…ベアリングチップ 32…バックアップ用金型 33…収容用金型 35…保持用金型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出材の外周部を成形する成形孔を有す
    るベアリングチップと、該ベアリングチップを保持する
    保持用金型とに分割構成されてなることを特徴とする金
    属製押出材の押出用ダイス。
  2. 【請求項2】 前記ベアリングチップが超硬合金、セラ
    ミックス等の硬質材により製作されていると共に、 前記保持用金型が、少なくとも、ベアリングチップの後
    部に隣接して配置された超硬合金、セラミックス等の硬
    質材製のバックアップ用金型と、ベアリングチップ及び
    バックアップ用金型を収容する筒状の収容用金型とから
    なる請求項1に記載の金属製押出材の押出用ダイス。
  3. 【請求項3】 前記ベアリングチップが、成形孔ベアリ
    ング長さに対応する肉厚の薄肉平板材からなる請求項1
    又は請求項2に記載の金属製押出材の押出用ダイス。
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