JP3014506B2 - コンフォーム押出用ホローダイス - Google Patents
コンフォーム押出用ホローダイスInfo
- Publication number
- JP3014506B2 JP3014506B2 JP3218287A JP21828791A JP3014506B2 JP 3014506 B2 JP3014506 B2 JP 3014506B2 JP 3218287 A JP3218287 A JP 3218287A JP 21828791 A JP21828791 A JP 21828791A JP 3014506 B2 JP3014506 B2 JP 3014506B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- piece
- female
- extruded material
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21C—MANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
- B21C25/00—Profiling tools for metal extruding
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば熱交換器用の
アルミニウム製偏平多孔チューブ等の金属製小型型材の
押出成形に用いられるコンフォーム押出用のホローダイ
スに関する。
アルミニウム製偏平多孔チューブ等の金属製小型型材の
押出成形に用いられるコンフォーム押出用のホローダイ
スに関する。
【０００２】
【従来の技術及び課題】例えば、第４図に示されるよう
な熱交換器用のアルミニウム製偏平多孔チューブ（１）
として、最近、熱交換器の性能アップ、コンパクト化等
の要請に答えるため、その肉厚ｔが０．３〜０．５ｍ
ｍ、高さｈが１．４〜３ｍｍ、幅ｂが１６〜２０ｍｍ等
と、非常に繊細かつ小型のものが使用される傾向にあ
る。そして、これに対応して、該チューブ（１）の製造
も、従来のビレット押出に代わり、小さな形材を押出比
を小さくして連続的に押出成形できるコンフォーム押出
により行われる傾向にある。
な熱交換器用のアルミニウム製偏平多孔チューブ（１）
として、最近、熱交換器の性能アップ、コンパクト化等
の要請に答えるため、その肉厚ｔが０．３〜０．５ｍ
ｍ、高さｈが１．４〜３ｍｍ、幅ｂが１６〜２０ｍｍ等
と、非常に繊細かつ小型のものが使用される傾向にあ
る。そして、これに対応して、該チューブ（１）の製造
も、従来のビレット押出に代わり、小さな形材を押出比
を小さくして連続的に押出成形できるコンフォーム押出
により行われる傾向にある。
【０００３】そして、このコンフォーム押出による製造
では、その押出用ダイスとして、一体成形された雄型
と、同じく一体成形された雌型とを組合わせたダイス鋼
（ＳＫＤ６１種）製の小さな組合わせホローダイスが使
用されていた。
では、その押出用ダイスとして、一体成形された雄型
と、同じく一体成形された雌型とを組合わせたダイス鋼
（ＳＫＤ６１種）製の小さな組合わせホローダイスが使
用されていた。
【０００４】しかしながら、上記のような薄肉で小型の
型材品（１）をダイス鋼による押出ダイスにてコンフォ
ーム押出により製造を行うと、ダイスベアリング部の摩
耗が非常に速く進行してしまい、ダイスの頻繁な交換に
よる金型費高騰を招いて、結果的に製品のコストアップ
を招いていた。また、連続押出中に摩耗が進行して、型
材製品（１）にダイスマーク等の欠陥を生じることが多
かった。更に、上記のような多孔チューブ（１）の押出
では特に、孔部を成形する各成形凸部が更に一層小さく
しかもこれがダイス鋼によるものであるために、強度的
に非常に弱く、そのため、折損を起こしやすく、交換に
伴う金型費のアップのみならず、製造時ないし製造中に
各種トラブルの発生原因となっていた。
型材品（１）をダイス鋼による押出ダイスにてコンフォ
ーム押出により製造を行うと、ダイスベアリング部の摩
耗が非常に速く進行してしまい、ダイスの頻繁な交換に
よる金型費高騰を招いて、結果的に製品のコストアップ
を招いていた。また、連続押出中に摩耗が進行して、型
材製品（１）にダイスマーク等の欠陥を生じることが多
かった。更に、上記のような多孔チューブ（１）の押出
では特に、孔部を成形する各成形凸部が更に一層小さく
しかもこれがダイス鋼によるものであるために、強度的
に非常に弱く、そのため、折損を起こしやすく、交換に
伴う金型費のアップのみならず、製造時ないし製造中に
各種トラブルの発生原因となっていた。
【０００５】そこで、上記のようなコンフォーム押出用
ホローダイスを超硬金属により製作することが考えられ
る。
ホローダイスを超硬金属により製作することが考えられ
る。
【０００６】しかしながら、超硬金属はそれ自体加工が
非常に難しく、加えてコンフォーム押出に使用されるダ
イスは非常に小さいことも相俟って、ダイス製作が容易
でないという欠点がある。また、それに加えて、ベアリ
ングに長期使用による摩耗を生じた場合には、超硬のダ
イス全体を交換しなければならず、別の意味から金型費
の高騰を招いてしまう。また、設計変更により、断面形
状寸法の異なる型材の押出を行う場合にも、超硬のダイ
ス全体の交換を要し、同じような問題を生じる。
非常に難しく、加えてコンフォーム押出に使用されるダ
イスは非常に小さいことも相俟って、ダイス製作が容易
でないという欠点がある。また、それに加えて、ベアリ
ングに長期使用による摩耗を生じた場合には、超硬のダ
イス全体を交換しなければならず、別の意味から金型費
の高騰を招いてしまう。また、設計変更により、断面形
状寸法の異なる型材の押出を行う場合にも、超硬のダイ
ス全体の交換を要し、同じような問題を生じる。
【０００７】この発明は、上記のような技術背景のも
と、ベアリングの摩耗を少なくしてダイス寿命を長期化
することができると共に、製作が容易で、かつ金型費低
減を図ることができるコンフォーム押出用ホローダイス
を提供することを主たる目的とする。
と、ベアリングの摩耗を少なくしてダイス寿命を長期化
することができると共に、製作が容易で、かつ金型費低
減を図ることができるコンフォーム押出用ホローダイス
を提供することを主たる目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的において、第１
の発明は、雄型と雌型との組合わせからなり、雄型が、
軸芯部に押出材料流通孔を有する厚肉筒状の第１外套金
型部材と、型材内周部を成形する成形凸部を先端部に有
する超硬マンドレルチップと、前記第１外套金型部材の
押出材料流通孔を横切って配置され、マンドレルチップ
を同押出材料流通孔内に保持するブリッジピースとを有
する一方、前記雌型が、第１外套金型部材と一体の厚肉
筒状の第２外套金型部材と、該第２外套金型部材内に配
置され、型材外周部を成形する成形孔を有する超硬雌型
本体ピースと、第２外套金型部材内において前記ブリッ
ジピースと超硬雌型本体ピースとの間に配置され、ブリ
ッジピースにより分断された押出材料の溶着室を形成す
るリング状のスペーサーピースとを有することを特徴と
するコンフォーム押出用ホローダイスを要旨とする。
の発明は、雄型と雌型との組合わせからなり、雄型が、
軸芯部に押出材料流通孔を有する厚肉筒状の第１外套金
型部材と、型材内周部を成形する成形凸部を先端部に有
する超硬マンドレルチップと、前記第１外套金型部材の
押出材料流通孔を横切って配置され、マンドレルチップ
を同押出材料流通孔内に保持するブリッジピースとを有
する一方、前記雌型が、第１外套金型部材と一体の厚肉
筒状の第２外套金型部材と、該第２外套金型部材内に配
置され、型材外周部を成形する成形孔を有する超硬雌型
本体ピースと、第２外套金型部材内において前記ブリッ
ジピースと超硬雌型本体ピースとの間に配置され、ブリ
ッジピースにより分断された押出材料の溶着室を形成す
るリング状のスペーサーピースとを有することを特徴と
するコンフォーム押出用ホローダイスを要旨とする。
【０００９】また、第２の発明は、雄型と雌型との組合
わせからなり、雄型が、軸芯部に押出材料流通孔を有す
る厚肉筒状の外套金型部材と、型材内周部を成形する成
形凸部を先端部に有する超硬マンドレルチップと、前記
外套金型部材の押出材料流通孔を横切って配置され、マ
ンドレルチップを同押出材料流通孔内に保持するブリッ
ジピースとを有することを特徴とするコンフォーム押出
用ホローダイスを要旨とする。
わせからなり、雄型が、軸芯部に押出材料流通孔を有す
る厚肉筒状の外套金型部材と、型材内周部を成形する成
形凸部を先端部に有する超硬マンドレルチップと、前記
外套金型部材の押出材料流通孔を横切って配置され、マ
ンドレルチップを同押出材料流通孔内に保持するブリッ
ジピースとを有することを特徴とするコンフォーム押出
用ホローダイスを要旨とする。
【００１０】更に、第３の発明は、上記各発明におい
て、超硬マンドレルチップが、ブリッジピースに形成さ
れた貫通状の保持孔内に挿入配置されることによって保
持されると共に、該保持孔の後端開口が、第１外套金型
部材の押出材料流通孔内において該ブリッジピースの後
部に隣接して配置されたカバーピースによって覆われ、
かつ該カバーピースの後面側が、後方に峰を向けた山形
状に形成されていることを要旨とする。
て、超硬マンドレルチップが、ブリッジピースに形成さ
れた貫通状の保持孔内に挿入配置されることによって保
持されると共に、該保持孔の後端開口が、第１外套金型
部材の押出材料流通孔内において該ブリッジピースの後
部に隣接して配置されたカバーピースによって覆われ、
かつ該カバーピースの後面側が、後方に峰を向けた山形
状に形成されていることを要旨とする。
【００１１】更にまた、第４の発明は、上記各発明にお
いて、超硬マンドレルチップが、その長さ方向中間部に
先端側に面する係合用当接部を有すると共に、ブリッジ
ピースの保持孔内の長さ方向中間部に基端側に面する係
合用当接部が形成され、これら当接部同士が当接される
ことにより、超硬マンドレルチップがブリッジピースに
係合状態に保持されていることを要旨とする。
いて、超硬マンドレルチップが、その長さ方向中間部に
先端側に面する係合用当接部を有すると共に、ブリッジ
ピースの保持孔内の長さ方向中間部に基端側に面する係
合用当接部が形成され、これら当接部同士が当接される
ことにより、超硬マンドレルチップがブリッジピースに
係合状態に保持されていることを要旨とする。
【００１２】そして、更に第５の発明は、雄型と雌型と
の組合わせからなり、雌型が、厚肉筒状の外套金型部材
と、該外套金型部材内に配置され、型材外周部を成形す
る成形孔を有する超硬雌型本体ピースと、前記外套金型
部材内において超硬雌型本体ピースの後部に隣接して配
置され、押出材料の溶着室を形成するリング状のスペー
サーピースとを有することを特徴とするコンフォーム押
出用ホローダイスことを要旨とする。
の組合わせからなり、雌型が、厚肉筒状の外套金型部材
と、該外套金型部材内に配置され、型材外周部を成形す
る成形孔を有する超硬雌型本体ピースと、前記外套金型
部材内において超硬雌型本体ピースの後部に隣接して配
置され、押出材料の溶着室を形成するリング状のスペー
サーピースとを有することを特徴とするコンフォーム押
出用ホローダイスことを要旨とする。
【００１３】
【作用】上記第１及び第２の発明にかかるコンフォーム
押出用ホローダイスでは、雄型のマンドレルチップ成形
凸部が超硬製であることにより、押出によるベアリング
摩耗が少なく、ダイス寿命が長期化される。しかも、雄
型が、外套金型部材と、超硬マンドレルチップと、ブリ
ッジピースとを有した分割構成にされていることによ
り、その製作に当たっては、各雄型構成部材のそれぞれ
を加工製作すればよく、一般に小型であるコンフォーム
押出用ダイスとしてその製作を容易に行える。加えて、
マンドレルチップを超硬によるものとして、これを他と
別体にしていることにより、該マンドレルチップの製作
においてその加工量が少なくてよくなり雄型の製作加工
に伴う困難性が大幅に軽減される。しかも、マンドレル
チップ成形凸部のベアリング摩耗を生じた場合、あるい
は成形しようとする型材の規格を変更する場合でも、マ
ンドレルチップのみを交換、変更すればよく、他はその
まま使用でき、全体を新たにしたダイスを用意する必要
がなくなる。
押出用ホローダイスでは、雄型のマンドレルチップ成形
凸部が超硬製であることにより、押出によるベアリング
摩耗が少なく、ダイス寿命が長期化される。しかも、雄
型が、外套金型部材と、超硬マンドレルチップと、ブリ
ッジピースとを有した分割構成にされていることによ
り、その製作に当たっては、各雄型構成部材のそれぞれ
を加工製作すればよく、一般に小型であるコンフォーム
押出用ダイスとしてその製作を容易に行える。加えて、
マンドレルチップを超硬によるものとして、これを他と
別体にしていることにより、該マンドレルチップの製作
においてその加工量が少なくてよくなり雄型の製作加工
に伴う困難性が大幅に軽減される。しかも、マンドレル
チップ成形凸部のベアリング摩耗を生じた場合、あるい
は成形しようとする型材の規格を変更する場合でも、マ
ンドレルチップのみを交換、変更すればよく、他はその
まま使用でき、全体を新たにしたダイスを用意する必要
がなくなる。
【００１４】また、上記第１及び第５の発明にかかるコ
ンフォーム押出用ホローダイスでは、雌型の本体ピース
が超硬製であることにより、押出によるベアリング摩耗
が少なく、ダイス寿命が長期化される。しかも、雌型
が、外套金型部材と、雌型本体ピースと、スペーサーピ
ースとを有した分割構成にされていることにより、その
製作に当たっては、各雌型構成部材のそれぞれを加工製
作すればよく、一般に小型であるコンフォーム押出用ダ
イスとしてその製作を容易に行える。加えて、雌型本体
ピースを超硬によるものとして、これを他と別体にして
いることにより、該雌型本体ピースの製作においてその
加工量が少なくてよくなり雌型の製作加工に伴う困難性
が大幅に軽減される。しかも、雌型本体成形孔のベアリ
ング摩耗を生じた場合、あるいは成形しようとする型材
の規格を変更する場合でも、雌型本体ピースのみを交
換、変更すればよく、他はそのまま使用でき、全体を新
たにしたダイスを用意する必要がなくなる。
ンフォーム押出用ホローダイスでは、雌型の本体ピース
が超硬製であることにより、押出によるベアリング摩耗
が少なく、ダイス寿命が長期化される。しかも、雌型
が、外套金型部材と、雌型本体ピースと、スペーサーピ
ースとを有した分割構成にされていることにより、その
製作に当たっては、各雌型構成部材のそれぞれを加工製
作すればよく、一般に小型であるコンフォーム押出用ダ
イスとしてその製作を容易に行える。加えて、雌型本体
ピースを超硬によるものとして、これを他と別体にして
いることにより、該雌型本体ピースの製作においてその
加工量が少なくてよくなり雌型の製作加工に伴う困難性
が大幅に軽減される。しかも、雌型本体成形孔のベアリ
ング摩耗を生じた場合、あるいは成形しようとする型材
の規格を変更する場合でも、雌型本体ピースのみを交
換、変更すればよく、他はそのまま使用でき、全体を新
たにしたダイスを用意する必要がなくなる。
【００１５】更に、上記第３の発明にかかるコンフォー
ム押出用ホローダイスでは、ブリッジピースの後部に隣
接してカバーピースが配置され、該カバーピースによっ
てブリッジピース保持孔の後端開口が覆い状態に塞がれ
ているから、押出中におけるマンドレルチップ後端部へ
の押出圧力の作用がなくされるのみならず、保持孔周壁
とマンドレルチップとの間への押出材料の侵入が阻止さ
れてマンドレルチップ交換時の該チップとブリッジピー
スとの分離作業が容易になる。しかも、該カバーピース
は、その後面側が、後方に峰を向けた山形状に形成され
ていることにより、押出中、該カバーピースの後部にデ
ッドメタル部が形成されることがなく、そのため押出材
料の流れがスムーズとなって押出速度が高められる。
ム押出用ホローダイスでは、ブリッジピースの後部に隣
接してカバーピースが配置され、該カバーピースによっ
てブリッジピース保持孔の後端開口が覆い状態に塞がれ
ているから、押出中におけるマンドレルチップ後端部へ
の押出圧力の作用がなくされるのみならず、保持孔周壁
とマンドレルチップとの間への押出材料の侵入が阻止さ
れてマンドレルチップ交換時の該チップとブリッジピー
スとの分離作業が容易になる。しかも、該カバーピース
は、その後面側が、後方に峰を向けた山形状に形成され
ていることにより、押出中、該カバーピースの後部にデ
ッドメタル部が形成されることがなく、そのため押出材
料の流れがスムーズとなって押出速度が高められる。
【００１６】また、第４の発明にかかるコンフォーム押
出用ホローダイスでは、超硬マンドレルチップが、その
長さ方向中間部に先端側に面する係合用当接部を有する
と共に、ブリッジピースの保持孔内の長さ方向中間部に
基端側に面する係合用当接部が形成され、これら当接部
同士が当接されることにより、超硬マンドレルチップが
ブリッジピースに係合状態に保持されていることによ
り、コンフォーム押出用ダイスとして非常に小型につく
られる超硬マンドレルチップの取付け状態が安定したも
のになる。
出用ホローダイスでは、超硬マンドレルチップが、その
長さ方向中間部に先端側に面する係合用当接部を有する
と共に、ブリッジピースの保持孔内の長さ方向中間部に
基端側に面する係合用当接部が形成され、これら当接部
同士が当接されることにより、超硬マンドレルチップが
ブリッジピースに係合状態に保持されていることによ
り、コンフォーム押出用ダイスとして非常に小型につく
られる超硬マンドレルチップの取付け状態が安定したも
のになる。
【００１７】
【実施例】次に、この発明のコンフォーム押出用ホロー
ダイスを、第４図に示されるような熱交換器用偏平多孔
チューブ（１）を成形製造するダイスに適用した実施例
について説明する。
ダイスを、第４図に示されるような熱交換器用偏平多孔
チューブ（１）を成形製造するダイスに適用した実施例
について説明する。
【００１８】第１図ないし第３図に示されるコンフォー
ム押出用ホローダイス（２）において、（３）は雄型、
（４）は雌型である。
ム押出用ホローダイス（２）において、（３）は雄型、
（４）は雌型である。
【００１９】雄型（３）は、第１外套金型部材（５）、
マンドレルチップ（６）、ブリッジピース（７）、及び
カバーピース（８）を組み合わせた金型である。
マンドレルチップ（６）、ブリッジピース（７）、及び
カバーピース（８）を組み合わせた金型である。
【００２０】第１外套金型部材（５）は、ダイス鋼によ
る厚肉円筒状の部材で、その中空部を押出材料流通孔
（９）としている。この押出材料流通孔（９）の内周面
には、軸線方向に延びる断面半円状の２本のキー溝（1
0）（10）が、位相を互いに１８０°異ならせて、対向
状態に形成されている。因みに、この外套金型の具体的
寸法を挙示すれば、例えば、その外径が６５ｍｍ、内径
が３０ｍｍである。
る厚肉円筒状の部材で、その中空部を押出材料流通孔
（９）としている。この押出材料流通孔（９）の内周面
には、軸線方向に延びる断面半円状の２本のキー溝（1
0）（10）が、位相を互いに１８０°異ならせて、対向
状態に形成されている。因みに、この外套金型の具体的
寸法を挙示すれば、例えば、その外径が６５ｍｍ、内径
が３０ｍｍである。
【００２１】マンドレルチップ（６）は、超硬金属によ
る平板状の金型部材で、その先端部に、チューブ（１）
内の各中空部（1a）…を成形する小さな成形凸部（11）
…が多数個並列状態に設けられている。このマンドレル
チップ（６）の各成形凸部（11）…は、放電加工電極と
してのワイヤーを用いてワイヤーカット放電加工を施す
ことなどにより容易に形成される。また、その基端部
は、段を介して先端側よりも幅広に形成され、これによ
り押出方向前方に面した左右の係合用当接部（12）（1
2）が形成さている。
る平板状の金型部材で、その先端部に、チューブ（１）
内の各中空部（1a）…を成形する小さな成形凸部（11）
…が多数個並列状態に設けられている。このマンドレル
チップ（６）の各成形凸部（11）…は、放電加工電極と
してのワイヤーを用いてワイヤーカット放電加工を施す
ことなどにより容易に形成される。また、その基端部
は、段を介して先端側よりも幅広に形成され、これによ
り押出方向前方に面した左右の係合用当接部（12）（1
2）が形成さている。
【００２２】ブリッジピース（７）は、ダイス鋼による
金型部材で、断面長円状に形成され、その中間部が第１
外套金型部材（５）の押出材料流通孔（９）を横切った
状態で、その両側部が同流通孔（９）の両キー溝（10）
（10）内に適合状態に嵌合されるものとなされている。
そして、該ブリッジピース（７）には、スリット状の保
持孔（13）が長さ方向に延びて貫通状態に設けられてい
る。この保持孔（13）内は、その基端側が、前記マンド
レルチップ（６）の基端側の幅とほぼ同じ幅を有し、段
部を介して先端側が、マンドレルチップ（６）の先端側
の幅とほぼ同じ幅を有する段付きスリット孔に形成さ
れ、該段により、押出方向後方に面した左右の係合用当
接部（14）（14）が形成され、マンドレルチップ（６）
をブリッジピース（７）の保持孔（13）にその後端開口
側から挿入配置すると、係合用当接部（12）（14）同士
が当接しあい、マンドレルチップ（６）の成形凸部（1
1）がブリッジピース（７）の前方に所定距離突出した
状態に保持されるものとなされている。なお、その状態
で、マンドレルチップ（６）の後端面と、ブリッジピー
ス（７）の後端面とはほぼ面一状態となるようにされて
いる。また、このブリッジピース（７）の後端面は、カ
バーピース（８）を面接触状態に隣接配置するため平坦
面に形成され、また、前端両側面は、押出材料の流れを
スムーズなものにするため、傾斜状のテーパー面（15）
（15）に形成されている。
金型部材で、断面長円状に形成され、その中間部が第１
外套金型部材（５）の押出材料流通孔（９）を横切った
状態で、その両側部が同流通孔（９）の両キー溝（10）
（10）内に適合状態に嵌合されるものとなされている。
そして、該ブリッジピース（７）には、スリット状の保
持孔（13）が長さ方向に延びて貫通状態に設けられてい
る。この保持孔（13）内は、その基端側が、前記マンド
レルチップ（６）の基端側の幅とほぼ同じ幅を有し、段
部を介して先端側が、マンドレルチップ（６）の先端側
の幅とほぼ同じ幅を有する段付きスリット孔に形成さ
れ、該段により、押出方向後方に面した左右の係合用当
接部（14）（14）が形成され、マンドレルチップ（６）
をブリッジピース（７）の保持孔（13）にその後端開口
側から挿入配置すると、係合用当接部（12）（14）同士
が当接しあい、マンドレルチップ（６）の成形凸部（1
1）がブリッジピース（７）の前方に所定距離突出した
状態に保持されるものとなされている。なお、その状態
で、マンドレルチップ（６）の後端面と、ブリッジピー
ス（７）の後端面とはほぼ面一状態となるようにされて
いる。また、このブリッジピース（７）の後端面は、カ
バーピース（８）を面接触状態に隣接配置するため平坦
面に形成され、また、前端両側面は、押出材料の流れを
スムーズなものにするため、傾斜状のテーパー面（15）
（15）に形成されている。
【００２３】カバーピース（８）は、ダイス鋼による金
型部材で、ブリッジピース（７）と同じく、断面長円状
に形成され、その中間部が第１外套金型部材（５）の押
出材料流通孔（９）を横切った状態で、その両側部が同
流通孔（９）の両キー溝（10）（10）内に適合状態に嵌
合されるものとなされている。このカバーピース（８）
の前端面は、平坦面に形成され、前記ブリッジピース
（７）の後部平坦面に面接触状態に配置されて、ブリッ
ジピース（７）の保持孔（13）の後端開口を覆い状態に
塞ぐものとなされている。そして、このカバーピース
（８）の後端側は、後方に峰を向けた断面山形状に形成
され、押出材料がこの山形形状部（16）によりデッドメ
タル部を生じることなく流通されるようになされてい
る。
型部材で、ブリッジピース（７）と同じく、断面長円状
に形成され、その中間部が第１外套金型部材（５）の押
出材料流通孔（９）を横切った状態で、その両側部が同
流通孔（９）の両キー溝（10）（10）内に適合状態に嵌
合されるものとなされている。このカバーピース（８）
の前端面は、平坦面に形成され、前記ブリッジピース
（７）の後部平坦面に面接触状態に配置されて、ブリッ
ジピース（７）の保持孔（13）の後端開口を覆い状態に
塞ぐものとなされている。そして、このカバーピース
（８）の後端側は、後方に峰を向けた断面山形状に形成
され、押出材料がこの山形形状部（16）によりデッドメ
タル部を生じることなく流通されるようになされてい
る。
【００２４】一方、雌型（４）は、第２外套金型部材
（18）、スペーサーピース（19）及び雌型本体ピース
（20）を組み合わせた金型である。
（18）、スペーサーピース（19）及び雌型本体ピース
（20）を組み合わせた金型である。
【００２５】第２外套金型部材（18）は、ダイス鋼によ
るもので、前記雄型（３）の第１外套金型部材（５）と
一体に連続された厚肉筒状の金型部材である。そして、
その内周部には、半円弧状のキー溝（21）（21）が、第
１外套金型部材（５）内周部のキー溝（10）（10）に連
続して対応状態に設けられている。
るもので、前記雄型（３）の第１外套金型部材（５）と
一体に連続された厚肉筒状の金型部材である。そして、
その内周部には、半円弧状のキー溝（21）（21）が、第
１外套金型部材（５）内周部のキー溝（10）（10）に連
続して対応状態に設けられている。
【００２６】スペーサーピース（19）は、ダイス鋼によ
る所定高さのリング状金型部材で、第２外套金型部材
（18）内に適合状態に挿入配置されるものとなされてい
る。そして、その外周部には、１８０°位相を異ならせ
て断面半円状の一対の係合用突部（22）（22）が設けら
れ、外套金型部材（18）内への挿入状態において、該係
合用突部（22）（22）がキー溝（21）（21）内に適合状
態に嵌合されるものとなされている。
る所定高さのリング状金型部材で、第２外套金型部材
（18）内に適合状態に挿入配置されるものとなされてい
る。そして、その外周部には、１８０°位相を異ならせ
て断面半円状の一対の係合用突部（22）（22）が設けら
れ、外套金型部材（18）内への挿入状態において、該係
合用突部（22）（22）がキー溝（21）（21）内に適合状
態に嵌合されるものとなされている。
【００２７】雌型本体チップ（20）は、超硬金属による
金型部材で、スペーサーピース（19）と同じく、第２外
套金型部材（18）内に適合状態に挿入配置されるものと
なされている。そして、その軸芯部には、チューブ
（１）の外周形状に対応する長円状の成形孔（23）が形
成されている。また、その外周部には、スペーサー金型
部材（19）と同様に、１８０°位相を異ならせて、断面
半円状の一対の係合用突部（24）（24）が形成され、前
記第２外套用金型部材（18）内のキー溝（21）（21）内
に適合状態に嵌合されるものとなされている。
金型部材で、スペーサーピース（19）と同じく、第２外
套金型部材（18）内に適合状態に挿入配置されるものと
なされている。そして、その軸芯部には、チューブ
（１）の外周形状に対応する長円状の成形孔（23）が形
成されている。また、その外周部には、スペーサー金型
部材（19）と同様に、１８０°位相を異ならせて、断面
半円状の一対の係合用突部（24）（24）が形成され、前
記第２外套用金型部材（18）内のキー溝（21）（21）内
に適合状態に嵌合されるものとなされている。
【００２８】上記各金型部材は、次のようにして組み立
てられてダイスにされる。即ち、ブリッジピース（７）
の保持孔（13）内に、その後方から、超硬マンドレルチ
ップ（６）を挿入し、係合用当接面（12）（14）同士を
当接せしめた状態にする。そして、第１及び第２外套金
型部材（５）（18）による厚肉円筒体内に、雌型本体ピ
ース（20）、スペーサーピース（19）、超硬マンドレル
チップ（６）を保持したブリッジピース（７）、カバー
ピース（８）をキー溝（10）（21）に係合させた状態に
して順次挿入する。そして、第１及び第２外套金型部材
（５）（18）による厚肉円筒体と、その内部収容金型部
材（20）（19）（７）（８）とを焼嵌め、又は冷嵌めに
より一体化する。以上によりダイスに組み立てられる。
これにより、マンドレルチップ（６）の成形凸部（11）
が雌型本体ピース（20）の成形孔（23）内に突出して、
そこに熱交換器用チューブ（１）の断面形状に適合する
成形隙間（27）が形成されると共に、スペーサーピース
（19）によりブリッジピース（７）と雌型本体ピース
（20）との間に、ブリッジピース（７）によって分断さ
れた押出材料を合流せしめる溶着室（28）が形成され
る。
てられてダイスにされる。即ち、ブリッジピース（７）
の保持孔（13）内に、その後方から、超硬マンドレルチ
ップ（６）を挿入し、係合用当接面（12）（14）同士を
当接せしめた状態にする。そして、第１及び第２外套金
型部材（５）（18）による厚肉円筒体内に、雌型本体ピ
ース（20）、スペーサーピース（19）、超硬マンドレル
チップ（６）を保持したブリッジピース（７）、カバー
ピース（８）をキー溝（10）（21）に係合させた状態に
して順次挿入する。そして、第１及び第２外套金型部材
（５）（18）による厚肉円筒体と、その内部収容金型部
材（20）（19）（７）（８）とを焼嵌め、又は冷嵌めに
より一体化する。以上によりダイスに組み立てられる。
これにより、マンドレルチップ（６）の成形凸部（11）
が雌型本体ピース（20）の成形孔（23）内に突出して、
そこに熱交換器用チューブ（１）の断面形状に適合する
成形隙間（27）が形成されると共に、スペーサーピース
（19）によりブリッジピース（７）と雌型本体ピース
（20）との間に、ブリッジピース（７）によって分断さ
れた押出材料を合流せしめる溶着室（28）が形成され
る。
【００２９】上記組合わせダイス（１）は、回転ホイー
ルと固定シューを備えたコンフォーム押出機にセッティ
ングされて押出に用いられる。押出中、押出材料は、カ
バーピース（８）に分断されてホローダイス（１）内に
流入する。この流入の際、押出材料は、カバーピース
（８）の後端側の山形形状部（16）に沿うようにして分
断され、そのため、該ピース（８）の後部にデッドメタ
ル部が形成されない。従って、押出材料の流れがスムー
ズとなり、押出速度が高められる。また、押出材料は、
カバーピース（８）の存在により、ブリッジピース
（７）の保持孔（13）とマンドレルチップ（６）との間
の若干の隙間に流入してしまうということも起こらず、
またマンドレルチップ（６）の後端面に押出圧力が作用
することもない。従ってまたマンドレルチップ（６）
は、係合用当接部（12）（14）同士の当接係合作用によ
り、押出圧力による破損分離の危険性も全くなく、押出
中、ブリッジピース（７）に極めて安定した状態にて保
持される。そして、カバーピース（８）、ブリッジピー
ス（７）に分断された押出材料は、スペーサーピース
（19）内の溶着室（28）内で互いに合流され、そして、
超硬マンドレルチップ（６）の成形凸部（11）と、超硬
雌型本体ピース（20）の成形孔（23）とに囲まれた成形
隙間（27）を通過して熱交換器用チューブ（１）に成形
される。成形隙間（27）は、超硬金属により囲まれてい
ることにより、ベアリング摩耗が少なく、コンフォーム
押出という連続押出に十分耐え、型材にダイスマーク等
の欠陥を生じさせない。
ルと固定シューを備えたコンフォーム押出機にセッティ
ングされて押出に用いられる。押出中、押出材料は、カ
バーピース（８）に分断されてホローダイス（１）内に
流入する。この流入の際、押出材料は、カバーピース
（８）の後端側の山形形状部（16）に沿うようにして分
断され、そのため、該ピース（８）の後部にデッドメタ
ル部が形成されない。従って、押出材料の流れがスムー
ズとなり、押出速度が高められる。また、押出材料は、
カバーピース（８）の存在により、ブリッジピース
（７）の保持孔（13）とマンドレルチップ（６）との間
の若干の隙間に流入してしまうということも起こらず、
またマンドレルチップ（６）の後端面に押出圧力が作用
することもない。従ってまたマンドレルチップ（６）
は、係合用当接部（12）（14）同士の当接係合作用によ
り、押出圧力による破損分離の危険性も全くなく、押出
中、ブリッジピース（７）に極めて安定した状態にて保
持される。そして、カバーピース（８）、ブリッジピー
ス（７）に分断された押出材料は、スペーサーピース
（19）内の溶着室（28）内で互いに合流され、そして、
超硬マンドレルチップ（６）の成形凸部（11）と、超硬
雌型本体ピース（20）の成形孔（23）とに囲まれた成形
隙間（27）を通過して熱交換器用チューブ（１）に成形
される。成形隙間（27）は、超硬金属により囲まれてい
ることにより、ベアリング摩耗が少なく、コンフォーム
押出という連続押出に十分耐え、型材にダイスマーク等
の欠陥を生じさせない。
【００３０】そして、長期連続押出により、ベアリング
摩耗が進行した場合、あるいは、規格の異なるチューブ
の成形を行う場合は、ダイス（１）を分解して、超硬マ
ンドレルチップ（６）と超硬雌型本体ピース（20）とを
取り出す。この取出しにおいて、超硬マンドレルチップ
（６）とブリッジピース（７）との分離は、カバーピー
ス（８）の使用により両者間に押出カスの残存が回避さ
れていることによって、マンドレルチップ（６）の後方
引出しにより容易に達成される。そして、新たな超硬マ
ンドレルチップ（６）と超硬雌型本体ピース（20）を用
意し、その他の金型部材は前記ダイスに用いたものをそ
のまま用い、上記と同様にしてダイスに再組立てし、押
出を再開する。このように、ベアリング摩耗の進行等の
場合には、マンドレルチップ（６）と超硬雌型本体ピー
ス（20）の交換だけでよく、経済的であり、金型費を低
減しうる。
摩耗が進行した場合、あるいは、規格の異なるチューブ
の成形を行う場合は、ダイス（１）を分解して、超硬マ
ンドレルチップ（６）と超硬雌型本体ピース（20）とを
取り出す。この取出しにおいて、超硬マンドレルチップ
（６）とブリッジピース（７）との分離は、カバーピー
ス（８）の使用により両者間に押出カスの残存が回避さ
れていることによって、マンドレルチップ（６）の後方
引出しにより容易に達成される。そして、新たな超硬マ
ンドレルチップ（６）と超硬雌型本体ピース（20）を用
意し、その他の金型部材は前記ダイスに用いたものをそ
のまま用い、上記と同様にしてダイスに再組立てし、押
出を再開する。このように、ベアリング摩耗の進行等の
場合には、マンドレルチップ（６）と超硬雌型本体ピー
ス（20）の交換だけでよく、経済的であり、金型費を低
減しうる。
【００３１】以上に具体的な実施例を説明したが、この
発明のダイスは、第４図に示されるような偏平多孔チュ
ーブ（１）の成形に用いる場合に限定されるものではな
く、各種小型精密型材のコンフォーム押出成形用とし
て、広く適用されうるものである。
発明のダイスは、第４図に示されるような偏平多孔チュ
ーブ（１）の成形に用いる場合に限定されるものではな
く、各種小型精密型材のコンフォーム押出成形用とし
て、広く適用されうるものである。
【００３２】
【発明の効果】上述の次第で、第１、第２の発明のコン
フォーム押出用ホローダイスは、雄型のマンドレルチッ
プ成形凸部が超硬製であることにより、押出によるベア
リング摩耗が少なく、ダイス寿命を長期化することがで
き、これにより押出における金型費の低減を図ることが
でき、かつ連続押出たるコンフォーム押出においてダイ
スマーク等欠陥のない型材を連続押出できる。しかも、
雄型が、外套金型部材と、超硬マンドレルチップと、ブ
リッジピースとを有した分割構成にされていることによ
り、その製作に当たっては、各雄型構成部材のそれぞれ
を加工製作すればよく、一般に小型であるコンフォーム
押出用ダイスとしてその製作を容易なものにすることが
できる。加えて、マンドレルチップを超硬によるものと
して、これを他と別体にしていることにより、該マンド
レルチップの製作においてその加工量が少なくてよくな
り雄型の製作加工に伴う困難性が大幅に軽減されて、ダ
イスコストの低減に寄与しうる。しかも、マンドレルチ
ップ成形凸部のベアリング摩耗を生じた場合、あるいは
成形しようとする型材の規格を変更する場合でも、マン
ドレルチップのみを交換、変更すればよく、他はそのま
ま使用でき、全体を新たにしたダイスを用意する必要が
なく、ダイスの経済性を向上することができる。 ま
た、第１、第５の発明のコンフォーム押出用ホローダイ
スは、雌型の本体ピースが超硬製であることにより、押
出によるベアリング摩耗が少なく、ダイス寿命を長期化
することができ、これにより押出における金型費の低減
を図ることができ、かつ連続押出たるコンフォーム押出
において欠陥のない型材を連続押出できる。しかも、雌
型が、外套金型部材と、雌型本体ピースと、スペーサー
ピースとを有した分割構成にされていることにより、そ
の製作に当たっては、各雌型構成部材のそれぞれを加工
製作すればよく、一般に小型であるコンフォーム押出用
ダイスとしてその製作を容易なものにすることができ
る。加えて、雌型本体ピースを超硬によるものとして、
これを他と別体にしていることにより、該雌型本体ピー
スの製作においてその加工量が少なくてよくなり雌型の
製作加工に伴う困難性が大幅に軽減されて、ダイスコス
トの低減に寄与しうる。しかも、雌型本体ピース成形孔
のベアリング摩耗を生じた場合、あるいは成形しようと
する型材の規格を変更する場合でも、該本体ピースのみ
を交換、変更すればよく、他はそのまま使用でき、全体
を新たにしたダイスを用意する必要がなく、ダイスの経
済性を向上することができる。
フォーム押出用ホローダイスは、雄型のマンドレルチッ
プ成形凸部が超硬製であることにより、押出によるベア
リング摩耗が少なく、ダイス寿命を長期化することがで
き、これにより押出における金型費の低減を図ることが
でき、かつ連続押出たるコンフォーム押出においてダイ
スマーク等欠陥のない型材を連続押出できる。しかも、
雄型が、外套金型部材と、超硬マンドレルチップと、ブ
リッジピースとを有した分割構成にされていることによ
り、その製作に当たっては、各雄型構成部材のそれぞれ
を加工製作すればよく、一般に小型であるコンフォーム
押出用ダイスとしてその製作を容易なものにすることが
できる。加えて、マンドレルチップを超硬によるものと
して、これを他と別体にしていることにより、該マンド
レルチップの製作においてその加工量が少なくてよくな
り雄型の製作加工に伴う困難性が大幅に軽減されて、ダ
イスコストの低減に寄与しうる。しかも、マンドレルチ
ップ成形凸部のベアリング摩耗を生じた場合、あるいは
成形しようとする型材の規格を変更する場合でも、マン
ドレルチップのみを交換、変更すればよく、他はそのま
ま使用でき、全体を新たにしたダイスを用意する必要が
なく、ダイスの経済性を向上することができる。 ま
た、第１、第５の発明のコンフォーム押出用ホローダイ
スは、雌型の本体ピースが超硬製であることにより、押
出によるベアリング摩耗が少なく、ダイス寿命を長期化
することができ、これにより押出における金型費の低減
を図ることができ、かつ連続押出たるコンフォーム押出
において欠陥のない型材を連続押出できる。しかも、雌
型が、外套金型部材と、雌型本体ピースと、スペーサー
ピースとを有した分割構成にされていることにより、そ
の製作に当たっては、各雌型構成部材のそれぞれを加工
製作すればよく、一般に小型であるコンフォーム押出用
ダイスとしてその製作を容易なものにすることができ
る。加えて、雌型本体ピースを超硬によるものとして、
これを他と別体にしていることにより、該雌型本体ピー
スの製作においてその加工量が少なくてよくなり雌型の
製作加工に伴う困難性が大幅に軽減されて、ダイスコス
トの低減に寄与しうる。しかも、雌型本体ピース成形孔
のベアリング摩耗を生じた場合、あるいは成形しようと
する型材の規格を変更する場合でも、該本体ピースのみ
を交換、変更すればよく、他はそのまま使用でき、全体
を新たにしたダイスを用意する必要がなく、ダイスの経
済性を向上することができる。
【００３３】また、上記第３の発明のコンフォーム押出
用ホローダイスは、ブリッジピースの後部に隣接してカ
バーピースが配置され、該カバーピースによってブリッ
ジピース保持孔の後端開口が覆い状態に塞がれているか
ら、押出中におけるマンドレルチップ後端部への押出圧
力の作用がなくされてマンドレルの保持力を低くでき、
従って、コンフォーム押出ダイスとして非常に小型の雄
型を分割構成において実現することができる。のみなら
ず、保持孔周壁とマンドレルチップとの間への押出材料
の侵入が阻止されてマンドレルチップ交換時の該チップ
とブリッジピースとの分離を容易に行うことができる。
しかも、該カバーピースは、その後面側が、後方に峰を
向けた山形状に形成されていることにより、押出中、該
カバーピースの後部にデッドメタル部が形成されること
がなく、そのため押出材料の流れがスムーズとなって押
出速度を高めることができ、押出作業の能率化を実現す
ることができる。
用ホローダイスは、ブリッジピースの後部に隣接してカ
バーピースが配置され、該カバーピースによってブリッ
ジピース保持孔の後端開口が覆い状態に塞がれているか
ら、押出中におけるマンドレルチップ後端部への押出圧
力の作用がなくされてマンドレルの保持力を低くでき、
従って、コンフォーム押出ダイスとして非常に小型の雄
型を分割構成において実現することができる。のみなら
ず、保持孔周壁とマンドレルチップとの間への押出材料
の侵入が阻止されてマンドレルチップ交換時の該チップ
とブリッジピースとの分離を容易に行うことができる。
しかも、該カバーピースは、その後面側が、後方に峰を
向けた山形状に形成されていることにより、押出中、該
カバーピースの後部にデッドメタル部が形成されること
がなく、そのため押出材料の流れがスムーズとなって押
出速度を高めることができ、押出作業の能率化を実現す
ることができる。
【００３４】更に、第４の発明にかかるコンフォーム押
出用ホローダイスでは、超硬マンドレルチップが、その
長さ方向中間部に先端側に面する係合用当接部を有する
と共に、ブリッジピースの保持孔内の長さ方向中間部に
基端側に面する係合用当接部が形成され、これら当接部
同士が当接されることにより、超硬マンドレルチップが
ブリッジピースに係合状態に保持されていることによ
り、コンフォーム押出用ダイスとして非常に小型につく
られる超硬マンドレルチップの取付け状態を非常に安定
したものにすることができる。
出用ホローダイスでは、超硬マンドレルチップが、その
長さ方向中間部に先端側に面する係合用当接部を有する
と共に、ブリッジピースの保持孔内の長さ方向中間部に
基端側に面する係合用当接部が形成され、これら当接部
同士が当接されることにより、超硬マンドレルチップが
ブリッジピースに係合状態に保持されていることによ
り、コンフォーム押出用ダイスとして非常に小型につく
られる超硬マンドレルチップの取付け状態を非常に安定
したものにすることができる。
【図１】本発明の一実施例にかかるコンフォーム押出用
ダイスの縦断面図である。
ダイスの縦断面図である。
【図２】図１のII-II 線断面図である。
【図３】ダイスを構成する各金型部材を分離状態に示す
斜視図である。
斜視図である。
【図４】熱交換器用偏平多孔チューブの断面図である。
１…熱交換器用偏平多孔チューブ ２…コンフォーム押出用ダイス ３…雄型 ４…雌型 ５…第１外套金型部材 ６…超硬マンドレルチップ ７…ブリッジピース ８…カバーピース ９…押出材料流通孔 11…成形凸部 13…保持孔 16…山形形状部 18…第２外套金型部材 19…スペーサーピース 20…超硬雌型本体ピース 23…成形孔 28…溶着室
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−193209（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−104412（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−4212（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−171810（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21C 25/02
Claims (5)
- 【請求項１】 雄型と雌型との組合わせからなり、 雄型が、 軸芯部に押出材料流通孔を有する厚肉筒状の第１外套金
型部材と、 型材内周部を成形する成形凸部を先端部に有する超硬マ
ンドレルチップと、 前記第１外套金型部材の押出材料流通孔を横切って配置
され、マンドレルチップを同押出材料流通孔内に保持す
るブリッジピースと、を有する一方、 前記雌型が、 第１外套金型部材と一体の厚肉筒状の第２外套金型部材
と、 該第２外套金型部材内に配置され、型材外周部を成形す
る成形孔を有する超硬雌型本体ピースと、 第２外套金型部材内において前記ブリッジピースと超硬
雌型本体ピースとの間に配置され、ブリッジピースによ
り分断された押出材料の溶着室を形成するリング状のス
ペーサーピースと、 を有することを特徴とするコンフォーム押出用ホローダ
イス。 - 【請求項２】 雄型と雌型との組合わせからなり、 雄型が、 軸芯部に押出材料流通孔を有する厚肉筒状の外套金型部
材と、 型材内周部を成形する成形凸部を先端部に有する超硬マ
ンドレルチップと、 前記外套金型部材の押出材料流通孔を横切って配置さ
れ、マンドレルチップを同押出材料流通孔内に保持する
ブリッジピースと、 を有することを特徴とするコンフォーム押出用ホローダ
イス。 - 【請求項３】 前記超硬マンドレルチップが、ブリッジ
ピースに形成された貫通状の保持孔内に挿入配置される
ことによって保持されると共に、該保持孔の後端開口
が、第１外套金型部材の押出材料流通孔内において該ブ
リッジピースの後部に隣接して配置されたカバーピース
によって覆われ、かつ該カバーピースの後面側が、後方
に峰を向けた山形状に形成されている請求項（１）又は
（２）に記載のコンフォーム押出用ホローダイス。 - 【請求項４】 前記超硬マンドレルチップが、その長さ
方向中間部に先端側に面する係合用当接部を有すると共
に、ブリッジピースの保持孔内の長さ方向中間部に基端
側に面する係合用当接部が形成され、これら当接部同士
が当接されることにより、超硬マンドレルチップがブリ
ッジピースに係合状態に保持されている請求項（１）な
いし（３）のいずれか一に記載のコンフォーム押出用ホ
ローダイス。 - 【請求項５】 雄型と雌型との組合わせからなり、 雌型が、 厚肉筒状の外套金型部材と、 該外套金型部材内に配置され、型材外周部を成形する成
形孔を有する超硬雌型本体ピースと、前記 外套金型部材内において超硬雌型本体ピースの後部
に隣接して配置され、押出材料の溶着室を形成するリン
グ状のスペーサーピースと、 を有することを特徴とするコンフォーム押出用ホローダ
イス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3218287A JP3014506B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | コンフォーム押出用ホローダイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3218287A JP3014506B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | コンフォーム押出用ホローダイス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0557337A JPH0557337A (ja) | 1993-03-09 |
| JP3014506B2 true JP3014506B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=16717477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3218287A Expired - Fee Related JP3014506B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | コンフォーム押出用ホローダイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3014506B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5342189A (en) * | 1992-10-01 | 1994-08-30 | Mitsubishi Aluminum Co., Ltd. | Extrusion dies |
| JP2677960B2 (ja) * | 1993-12-27 | 1997-11-17 | 有限会社矢野エンジニアリング | 細孔を有する押出材の押出加工用ダイス |
| EP0718052B1 (en) * | 1994-12-19 | 2000-07-19 | Yugen Kaisha Yano Engineering | Die assembly for extruding hollow articles |
| US5571235A (en) * | 1995-02-27 | 1996-11-05 | Yugen Kaisha Yano Engineering | Die assembly for extruding hollow articles |
| JP2007050418A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Furukawa Sky Kk | コンフォーム式押出ダイス |
| JP5571479B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2014-08-13 | 昭和電工株式会社 | 押出ダイス |
| EP2589443A4 (en) * | 2010-06-30 | 2017-11-08 | Mitsubishi Aluminum Company Ltd. | Extrusion die device |
| JP5773586B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2015-09-02 | 三菱アルミニウム株式会社 | 押出加工用ダイス、押出加工用ダイス装置及び押出部品の製造方法 |
| CN104107843A (zh) * | 2014-07-02 | 2014-10-22 | 南通澳兰德复合材料有限公司 | 用于拉挤空心板型材的模具 |
| CN104384220B (zh) * | 2014-12-10 | 2017-01-04 | 常州市腾田液压机械有限公司 | 管材热缩或热扩成型机组 |
| CN106166568B (zh) * | 2016-06-30 | 2018-08-24 | 中北大学 | 一种伞型壳体构件精密温挤压成形模具 |
| CN114345971B (zh) * | 2022-01-20 | 2023-03-21 | 山东大学 | 一种微通道管成形模具及方法 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP3218287A patent/JP3014506B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0557337A (ja) | 1993-03-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3014506B2 (ja) | コンフォーム押出用ホローダイス | |
| CA2090252C (en) | Combination die assembly and a method of extrusion using the die assembly | |
| JPH09174141A (ja) | 金属製中空材押出用ダイス | |
| JP2602388B2 (ja) | 金属製中空押出材の押出用ダイス | |
| JP3763799B2 (ja) | ポートホールダイス | |
| US5595084A (en) | Hollow die and an apparatus for continuous extrusion forming of hollow articles | |
| US5270513A (en) | Process for manufacturing extrusion dies and dies thus obtained | |
| JP2564069B2 (ja) | 中空材押出成形用の組合わせダイス | |
| JP2609800B2 (ja) | 中空材の押出用ダイス | |
| JP3742019B2 (ja) | 中空材の押出用ダイス | |
| JP3763654B2 (ja) | 金属製中空材の押出用ダイス | |
| JP2951251B2 (ja) | 押出用ホローダイス | |
| JP5571478B2 (ja) | 半中空形材製造用押出ダイス | |
| JP3763790B2 (ja) | 多孔チューブ材の押出用ダイス | |
| JP2564088B2 (ja) | 中空材複数本同時押出用の押出工具 | |
| JPS5933444B2 (ja) | フイン付型材の押出用ダイス | |
| KR100366530B1 (ko) | 중공재의 압출다이스 | |
| JP2793785B2 (ja) | 押出用ダイス | |
| CA2458775A1 (en) | Method for the extrusion of a hollow profile or similar body from a bar and corresponding device | |
| JPH1076312A (ja) | 金属製中空材の押出工具 | |
| JPH0760342A (ja) | 押出成形用ダイスの補修方法および押出成形用再生ダイス | |
| JP2528156B2 (ja) | フィン付形材押出用ダイス | |
| JP2003191009A (ja) | 多孔チューブ材の押出用ダイス | |
| JP2602403B2 (ja) | 中空材複数本同時押出用のダイス | |
| RU2097159C1 (ru) | Инструмент для прессования полосы |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |