JPS62238016A - 押出し加工用ダイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、押出し加工用ダイス、特に主としてアルミ
ニウムまたはその合金等の金属の押出し加工用に用いら
れるダイスの構造に関する。

従来の技術 従来の押出し加工用ダイスは、一般に第５図に示される
ように、ダイス孔（１Ｂ）を形成するベアリング部（■
２）とこれに続く逃げのリリーフ部（１３）とを含むダ
イス本体（１１）の全体が、熱間加工用鋼による一体成
形加工物として製作されている。このため、ダイス本体
（１１）の製作加工は実に厄介で実際上極めて多大の時
間と労力を要するものであった。即ち、ダイスの製作加
工は、通常フライス加工、放電加工、電解加工等で行な
われるが、例えばスリット状のダイス孔（１６）を有す
るものを製作する場合、従来品では一般的に、第４図及
び第５図に示すように先ずブランク材に対しリリーフ部
（１３）の相当個所に有底状の深い溝部（１３ａ）を切
削形成し、次いでその底部に所謂キリ穴開は加工により
ダイス孔（■６）の幅に相当する直径をもった多数個の
孔（１５）を列設穿孔したのち、電解加工、放電加工等
によりベアリング部（１２）の仕上げ加工を行なって第
４図に示すように所定の幅のダイス孔（１６）を形成し
、更に次いでリリーフ部（１３）の仕上げ切削加工を施
し、然るのち所要の焼き入れを行ない、かつ要すれば表
面仕上げ加工を施すというような製作工程が採られてい
る。このように製作工程が煩雑であり、かつ精密作業の
難かしい工程を含み、結果的に製作能率が悪くコスト高
につく憾みがあった。

また、ベアリング部（１２）の長さは、ダイス孔（１６
）を通過するメタルフローの速さを制御するために変化
せねばならないが、このような必要性に対処するために
は、ベアリング長さを異にした複数種類のダイス本体を
別途に製作し、管理しなければならず、材料、コスト面
のいずれからも一層の合理化が望まれるところであった
。

この発明の目的は上記のような従来技術の背景のもとに
おいて、ダイスの製作及び管理の両面から一層の合理化
をはかりうるちのとすること、さらに具体的には製作の
簡易能率化、コストの節減、管理の簡素化をはかりつる
ダイスの構造を示すことにある。

問題点を解決する為の手段 この発明は、上記の目的において、ダイス本体をベアリ
ング部とリリーフ部とに分割形成し、その個々の部材を
別途に製作したのち組合わせるものとすることにより、
製作工程を簡素化し、かつ簡易化すると共に、上記部材
相互間に互換性を付与してベアリング部の長さ変更等に
も容易に対処しうるようにしたものである。

即ち、この発明は、ベアリング部を構成するベアリング
部材と、リリーフ部を構成するリリーフ部材とが別体に
分割形成され、両者が組合わされて所定のダイス孔を有
するダイス本体が形成されてなることを特徴とする押出
し加工用ダイスを要旨とする。

実施例 この発明の実施例を第１図および第２図に示す。

これらの図において、（１）はこの発明の実施によるダ
イス本体、（２）はバッカーであり、いずれも熱間加工
用鋼からなる。

第１図の実施例において、ダイス本体（１）はダイス孔
（６）に垂直なメタルフローを制御するベアリング部（
２ａ）を構成する板状のベアリング部材（２）と、該ベ
アリング部に続くリリーフ部（３ａ）を構成する厚いブ
ロック状のリリーフ部材（３）とよりなる。そしてこれ
らの両部材（２）（３）はそれぞれ別途に分割形成され
、その製作後において互いに組合わされることにより、
所定のダイス孔（６）を有する上記ダイス本体（１）に
形成されている。

従って、ベアリング部材（２）及びリリーフ部材（３）
は、板状ないしはブロック状のブランク材に、ダイス孔
（６）に適合するスリット状等の穿孔加工ないしは切削
開溝加工を施すことによって製作されるものである。

ベアリング部（２ａ）の長さは前述のようなメタルフロ
ーの制御に支配的な影響を及ぼすものであり、そのため
に該ベアリング長さを変更することの必要性に対しては
、第１図に示されたのと同じベアリング部材（１）に対
し、そのベアリング部（２ａ）に、第２図に示すように
押出し材の入口側または出口側方向より段部（５）を堀
込み加工し、これによってベアリング部（２°ａ）の長
さを相対的に短いものとした所定のベアリング部材（２
°ａ）を作製するものである。従って、メタルフローに
応じて、第１図に示されるようなベアリング部材（２）
と、第２図に示されるようなベアリング長を相対的に短
いものとしたベアリング部材（２”ａ）との相互に互換
性をもたせることができ、該ベアリング部材さえ所要数
を用意しておけば、リリーフ部材（３）を共通に使用し
てベアリング長さを異にした複数種類のダイス本体（１
）を構成しうるものである。

なお、この発明のダイスでは、ベアリング部材（２）（
２−）のベアリング部（２ａ）（２’ａ）の加工は従来
どおりワイヤーカット放電加工で行なわれるが、リリー
フ部材（３）のリリーフ部（３ａ）の加工にも、同様の
ワイヤーカット放電加工を採用しうる。

発明の効果 この発明の効果は、前記の目的に対応するが、それを列
挙すれば次のとおりである。

（ａ）　　ダイス本体をベアリング部材とリリーフ部材
とに分けて分割形成していることによりダイスの製作に
おいて、ベアリング部（２ａ）及びリリーフ部（３ａ）
の加工を個々の部材に対して容易に行なうことができる
。したがってまた、いずれの部材も、熱処理後の常備ブ
ランク材に対していきなり加工することが可能となり、
加工後において従来別途必要とした熱処理工程を排除し
つる。このような個々の加工工程作業の容易化、加工工
程全体の簡素化により、一般的なダイスの場合それを数
時間程度で完成することが可能となり、ちなみに従来の
一体型ダイスを製作する場合に較べると加工に要する時
間を少なくとも１１５以下にまで短縮しうる。

（ｂ）　　また、上記のような分割型としたことにより
、ベアリング部（２ａ）を構成するベアリング部材（２
）のみに所要の高級種の鋼材を用い、負荷のかからない
リリーフ部材（３）には相対的に低級な鋼材種を用いて
製作することが可能となる。従って、前記（ａ）の製作
能率の改善効果と相俟って、ダイスの製作コストを顕著
に低減でき廉価に提供しうる。

しかも実用性において何らの遜色がなく、むしろ精緻な
加工を容易化することで、一段と性能にすぐれたダイス
を提供しうる。

（Ｃ）　　ベアリング部の仕様を異にした複数種のベア
リング部材を用意しておくことにより、リリーフ部材を
共通に使用して、ベアリング部の長さを異にした複数種
のダイスに容易に組替え構成することができる。従って
、メタルフローの速さを調整するためのベアリング長さ
の変更の要請に容易に対処しうると共に、ダイスの保管
上も各種仕様の異なったベアリング部材のみを複数個用
意しておけば上記の要請に対応しうるので、ダイスの保
管スペースや管理面においても有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるダイスの断面図、第
２図はその変形例の断面図、第３図は従来のダイスの構
造を示す断面図、第４図はその製作加工の途上の状態に
おける要部の斜視図、第５図は同じく製作加工途上の状
態を示す第４図ｖ−ｖ線の矢視方向の断面図である。 （１）・・・ダイス本体、（２）（２＝）・・・ベアリ
ング部材、（２ａ）（２°ａ）・・・ベアリング部、（
３）・・・リリーフ部材、（３ａ）・・・リリーフ部。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベアリング部を構成するベアリング部材と、リリーフ部
   を構成するリリーフ部材とが別体に分割形成され、両者
   が組合わされて所定のダイス孔を有するダイス本体が形
   成されてなることを特徴とする押出し加工用ダイス。