JPH0676720U - 無潤滑転がり軸受 - Google Patents

無潤滑転がり軸受

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JPH0676720U
JPH0676720U JP2310593U JP2310593U JPH0676720U JP H0676720 U JPH0676720 U JP H0676720U JP 2310593 U JP2310593 U JP 2310593U JP 2310593 U JP2310593 U JP 2310593U JP H0676720 U JPH0676720 U JP H0676720U
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JP
Japan
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rolling bearing
rolling
cage
wear
rolling element
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Pending
Application number
JP2310593U
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English (en)
Inventor
剛 斉藤
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0676720U publication Critical patent/JPH0676720U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、転がり軸受の回転にともない発生
する塵埃を皆無ならしむることを目的とする無潤滑転が
り軸受である。 【構成】 内・外輪101,102がステンレス鋼材、
転動体201がセラミックス材料からなり、そして保持
器301がポリテトラフロロエチレン(P.T.F.E)
に耐摩耗性樹脂が混合されてなる無潤滑転がり軸受。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、大気中及び真空中などの如き塵埃を嫌うクリーンな環境で使用する 無潤滑転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来クリーンな環境で使用する転がり軸受はステンレス系金属で持って形成し た内・外輪1,2の軌道面と、カーボン製転動体3と、ふっ素樹脂で形成した保 持器5という構成された転がり軸受が知られている。(実開昭63−22425 号公報参照)
【0003】 この転がり軸受は回転初期には転動体3のカーボンにより潤滑作用を行なわせ 、回転が進行した後は保持器5のふっ素樹脂を転動体3及び軌道面に転移させて 潤滑を行なわせたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この転がり軸受は転動体3がカーボン製のため、微少荷重下でしか 使用することができないという問題があった。
【0005】 又、ふっ素樹脂による転移膜潤滑を行なう場合、この転移膜は転動体3と保持 器5との相対運動により転動体3を介して軌道面に形成される転移膜がふっ素系 樹脂だからといって同じような潤滑特性が得られるわけでなく、又この転移膜の 出来易い性質とその耐久性はふっ素樹脂に混合されるフィラーにより、その特性 が異なってくる。
【0006】 さらに、ボールと保持器はそれほど大きな力で接触しているわけでないから、 比較的小さな荷重で耐久性のよい転移膜を形成する必要がある。
【0007】 そこで、本考案は無潤滑転がり軸受において、耐荷重性の向上と、保持器から の転移膜潤滑により耐久寿命の向上を計ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するための構成要件は次の通りである。 内・外輪、転動体及び保持器からなる無潤滑転がり軸受はステンレス鋼材から なる内・外輪と、セラミックス材料からなる転動体と、ふっ素系樹脂(P.T.F .E )に耐摩耗性樹脂が混合されてなる保持器との構成要素よりなる。
【0009】
【作用】
転動体をセラミックスとすることにより、回転の初期には軌道面との材質が異 なるため、互いに凝着摩耗することがないので、摩耗による塵埃の発生を未然に 防止することができる。
【0010】 また、転動体がセラミックスのため、耐荷重性が向上する。 さらに、本考案によると、ふっ素樹脂に耐摩耗性樹脂を混合することにより保 持器の耐摩耗性が向上し、かつ形成された転移膜の耐摩耗性及びその密着性が優 れているため、長期にわたり転移膜が保持される。
【0011】 従って、転がり軸受の寿命がより長くなり、又耐摩耗性材料が樹脂であるから 、転動体に傷をつけるようなことはなく、形成された転移膜を剥ぎとるようなこ ともない、それゆえ転がり軸受の使用中といえども塵埃を発生せしむる要因とも ならない。
【0012】
【実施例】
以下図に基づいて本考案の実施例について説明する。 10は転がり軸受全体を表わす。 101,102はステンレス鋼材の如き特殊鋼をもって形成した内・外輪で、 これら内・外輪101,102の外輪102側に内周に軌道面1021が形成さ れ、そして内輪101の外周には軌道面1011が形成されている。
【0013】 201は前記内・外輪101,102間に保持器301を介して等間隔に配さ れる転動体で、該転動体201,201...はセラミックス材料をもって一体 成形されたものである。
【0014】 前記保持器301はポリテトラフロロエチレン(P.T.F.E )を主成分とし 、これに全芳香族ポリエステルや球状炭化フェノール等を混合せしめて一体成形 されたものである。 401は内・外輪101,102、転動体201と保持器301とからなる転 がり軸受10より発生し、摩耗粉が外部へ飛散するのを防ぐシールである。
【0015】 本明細書中の用語「無発塵」の定義は0.3μmm以上の粉(粒子、塵埃等) の量10個/ft3 以下をいう。 次に、本考案の無潤滑転がり軸受を使用しての試験を図2に示す装置に基づい て説明する。
【0016】 試験軸受10,10はハウジングB内にコイルスプリングを介して2個を一対 にして配し、磁性流体シール付き回転導入機Aにより回転させると共に前記軸受 10,10の塵埃を軸受10,10の下部に設けたロートに集め、更にチューブ を介して光散乱式のパーティクルカウンターにて発塵個数を計数した。 その試験結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】 上記試験条件は次の通りである。 アキシャル荷重 24.5 N 回転数 300rpm 雰囲気中 大気中
【0019】
【考案の効果】
本考案は、以上の実験データから明らかなように転動体にセラミックスを使用 することにより、回転初期の凝着摩耗を防止でき、発塵をおさえる効果がある。 また、回転が進むにつれ保持器から転移膜が形成される。
【0020】 しかも、この転移膜は密着性が良いから無潤滑機能を高めるため、長期に渡り 良好な潤滑状態を保つことができる。 さらに、ふっ素樹脂に添加される耐摩耗性材料が樹脂であるから、転動体に傷 をつけたり形成された転移膜を剥ぎとるようなことがなく、発塵を低く押さえる ことができ、本考案特有の作用効果を奏する。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案無潤滑転がり軸受の部分断面図である。
【図2】本考案無潤滑転がり軸受の発塵試験装置の一部
断面図である。
【図3】従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
101:内輪 102:外輪 201:転動体 301:保持器 401:シール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内・外輪、転動体及び保持器からなる転
    がり軸受において、該内・外輪がステンレス鋼材、転動
    体がセラミックス材料からなり、そして保持器はポリテ
    トラフロロエチレン(P.T.F.E )に耐摩耗性樹脂が
    混合されてなることを特徴とする無潤滑転がり軸受。
JP2310593U 1993-04-08 1993-04-08 無潤滑転がり軸受 Pending JPH0676720U (ja)

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JP2310593U JPH0676720U (ja) 1993-04-08 1993-04-08 無潤滑転がり軸受

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013042701A1 (ja) * 2011-09-23 2013-03-28 Ntn株式会社 固体潤滑転がり軸受
KR101403425B1 (ko) * 2012-11-01 2014-06-27 주식회사 선익시스템 로드락 챔버 내에 구비되는 카세트 회전 장치

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03117721A (ja) * 1989-09-29 1991-05-20 Nippon Seiko Kk 真空機器用転がり軸受
JPH04102718A (ja) * 1990-07-16 1992-04-03 Yaskawa Electric Corp ころがり軸受

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