JPH0676442B2 - ロ−カストビ−ンガムの精製法 - Google Patents

ロ−カストビ−ンガムの精製法

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JPH0676442B2
JPH0676442B2 JP24957486A JP24957486A JPH0676442B2 JP H0676442 B2 JPH0676442 B2 JP H0676442B2 JP 24957486 A JP24957486 A JP 24957486A JP 24957486 A JP24957486 A JP 24957486A JP H0676442 B2 JPH0676442 B2 JP H0676442B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はローカストビーンガムの精製法に関する。
ローカストビーンガムはマンノースを構成単位とする主
鎖にガラクトース単位が側鎖として構成される中性多糖
類であり、主として豆科植物の種子の胚乳部に多く含有
されている。グア豆を原料とするグアガム、タラ豆を原
料とするタラガム及びローカストビーンを原料とするロ
ーカストビーンガムは代表的なガラクトマンナンを主成
分とする植物ガム質である。
ガラクトマンナンは水に溶解したときに、きわめて高い
粘性を有し、その水溶液はpH安定性及び共存塩安定性に
優れており、食品分野を中心に捺染、糊料等の諸工業に
も広く利用されている。しかし通常のガラクトマンナン
は胚乳部摘出に際して種皮、胚芽部(蛋白質、油分、繊
維質)等の不純物が混入するので透明性及び品質の安定
性が劣つたものになる。そのため高純度、高透明性等の
高度な品質を要求される用途においては、精製ガラクト
マンナン特に精製ローカストビーンガムが要望されてい
る。
〔従来の技術〕
粗製ローカストビーンガムを精製するには、粗製ローカ
ストビーンガムを70〜100℃の温水に溶解したのち、蛋
白質、繊維質等の不溶解物質を去し、液にメタノー
ル、イソプロピルアルコール、アセトン等の水親和性有
機溶剤を加えてガム質を析出させ、これを回収して乾
燥、粉砕し、精製ローカストビーンガムとするのが一般
的である。
通常、温水溶解に用いられる粗製ローカストビーンガム
としては、粒径5〜500μmの広範囲の粉体が用いられ
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来、粗製ローカストビーンガムの溶解は、70〜100℃
の温水で1時間程度攪拌して行われるが、粒度の細かい
粉体を温水に投入すると、粒子の表面溶解によりママコ
が生じ、処理が困難になるという問題があつた。精製あ
るいは粗製ローカストビーンガムと数倍量の砂糖、殿
粉、塩類等を混合したものを温水に溶解してゲル状製品
にする場合は、添加物が混入しているためママコが発生
することは少ない。しかし粗製ローカストビーンガムに
前記の添加物を入れ、溶解、過、回収して精製ローカ
ストビーンガムにした場合は、添加物の一部が精製ロー
カストビーンガムに含まれ、また不必要な添加物を使用
するため精製に要する費用が高くなる等の問題がある。
そのほかLBGのような冷水に溶解し難い粗製ローカスト
ビーンガムの粉体を冷水に充分に分散させたのち、徐々
に温度をあげる方法が知られているが、この方法では所
定の温度に上がるまで時間がかかり、生産性が低下す
る。
また粗製ローカストビーンガムの粉体をアルコールに分
散させてから温水を投入し溶解する方法も知られている
が、費用が増加し、アルコール蒸気により安全性に問題
が生ずるので好ましくない。さらに粗製ローカストビー
ンガムの粉体を極微量ずつ温水に分散させる方法は、分
散に要する時間がきわてめ長くかかり好ましくない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは粗製ローカストビーンガムを効率よく溶解
させ、水溶液粘度に優れた精製ローカストビーンガムを
得る方法について研究した結果、粗製ローカストビーン
ガムの粒度を規定することにより、この目的を達成でき
ることを見出した。
本発明は、粒径50μm未満のものが15%以下であり、か
つ200μmを超えるものが15%以下である粗製ローカス
トビーンガムを温水に溶解し、この水溶液を過したの
ち、液からローカストビーンガムを回収し、乾燥する
ことを特徴とする、ローカストビーンガムの精製法であ
る。
本発明に用いられる粗製ローカストビーンガムは、粒径
50μm未満のものが15%以下であり、かつ200μmを超
えるものが15%以下の粉体である。粒径50〜200μmの
粉体の粒度分布はどのようなものでもよい。粗製ローカ
ストビーンガムとしては、原料豆から胚乳部を摘出する
際に種皮、胚芽部等の不純物が混入したままの粉砕品又
は不純物をある程度除去し粗精製した粉砕品があげられ
る。
本発明に用いられる特定の粒度を有する粗製ローカスト
ビーンガムは、例えば通常のローカストビーンガム粉体
を、目開き220〜230μm及び40〜45μmの篩を用いて篩
別することにより得られる。
粗製ローカストビーンガム中の粒径50μm未満の粉体の
含有量が多くなるほど、その水溶液粘度は低下する傾向
を示す。また粒径50μm未満のものは、粉体同士の凝集
が著しく大きくなるため、温水に分散したときに直ちに
ママコを形成する。このため粒径50μm未満の粉体が15
%より多く含まれていると、溶解速度及び回収効率が低
下する。また粒径200μmを超える粉体は分散性は良好
であるが溶解性が劣るため、このような粉体が15%より
多く含まれていると溶解速度が著しく低下する。
本発明を実施するに際しては、前記の粗製ローカストビ
ーンガムの水溶液を調製する。粗製ローカストビーンガ
ムの溶解法としては、まず20℃前後の冷水に粗製ローカ
ストビーンガムの粉体を充分に分散させたのち、攪拌を
継続しながら70〜100℃の温度に昇温する方法、又は70
〜100℃の温度に保持した温水を攪拌しながら、粗製ロ
ーカストビーンガムの粉体を徐々に添加する方法が用い
られるが、前者の方法は昇温に時間を要するので、生産
性の向上の点から後者の方法が好ましい。
粗製ローカストビーンガムを温水に攪拌、分散して溶解
するには、攪拌装置を用い、温水1000部に対し、粗製ロ
ーカストビーンガム8〜15部を添加することが好まし
い。粗製ローカストビーンガムの添加量がこれより少な
いと回収効率が低下する。また添加量がこれより多いと
水溶液粘度が高くなり後工程の過が困難となる。
次いで粗製ローカストビーンガム水溶液を70℃以上の温
度に保持しながら、蛋白質、繊維質等の不純物を除去す
るため過する。過法としては、過助剤例えばパー
ライトを溶液に対して0.5〜1.5%添加し、フイルタープ
レスによりケーキ層が充分に形成されたのち液を取り
出す方法を用いることもできる。
次いで液にメタノール、イソプロピルアルコール、ア
セトン等の水親和性有機溶剤を添加し、ローカストビー
ンガムのガム質を析出させ、この析出物を回収し、乾燥
して水分及び溶剤を除去したのち粉砕すると精製ローカ
ストビーンガムが得られる。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、従来法に比較してママコ量が減少
し、溶解時間を短縮できるため生産性を向上させること
ができる。また水溶液粘度の優れた精製ローカストビー
ンガムを得ることができる。
下記実施例における回収製品の水溶液粘度は、精製ロー
カストビーンガム4.0gをイオン交換水400ml中に冷水分
散し、80℃で1時間攪拌して溶解したのち、水分補正し
て正確に全量400gとしたものを25℃に冷却し、BH型粘度
計20rpmでの測定値(cps)で示す。
またママコ量は、水溶液中のママコを目開き200μmの
網で選取したのち、105℃で絶乾状態としたものの重量
を原料仕込み重量で除した重量百分率(%)で示す。ま
た粗製品の水溶液粘度は25℃で測定した。
実施例 粒径200μmを超えるもの20%以上、粒径50μm未満の
もの15%以上を含有する粗製ローカストビーンガム(ポ
リガル社製ポリガム)から、目開き220μm及び45μm
の篩を用い、粒径50μm未満のものが10%、かつ200μ
mを超えるものが12%の粉体を調製し、この粉体24gを8
0℃の温水2lに分散し、80℃で1時間攪拌して溶解し
た。この水溶液中に発生したママコの量は0.1%であつ
た。また水溶液粘度は5000cpsであつた。この水溶液に
過助剤1.0%(対水溶液重量)を添加し、過したの
ち液に同容量のイソプロピルアルコールを添加し、生
成した沈殿を圧搾脱水し、乾燥、粉砕して精製ローカス
トビーンガムを得た。この精製品の水溶液粘度は6500cp
sであつた。
比較例1 粒径5μm以上50μm未満の粗製ローカストビーンガム
24gを80℃の温水2lに分散し、80℃で1時間攪拌して溶
解した。この水溶液中に発生したママコの量は20%であ
り、実施例に比べて著しく多く発生した。また水溶液粘
度は2000cpsであり、実施例に比べて劣つていた。また
実施例と同様に過、回収した精製品の水溶液粘度は40
00cpsであり、実施例に比べて劣つていた。
比較例2 粒径200μmを超え500μm以下の粗製ローカストビーン
ガム24gを80℃の温水2lに分散し、80℃で1時間攪拌し
て溶解した。この水溶液中に発生したママコの量は0.1
%であり、水溶液粘度は4000cpsであつた。これから明
らかなように実施例に比べてガム分の溶解が不充分であ
り、溶解時間を長くすることが必要なため生産性が低下
する。また実施例と同様に過、回収した精製品の水溶
液粘度は6400cpsであつた。
比較例3 粒径5μm以上50μm未満のものが20%、200μmを超
え500μm以下のものが20%の粗製ローカストビーンガ
ム24gを80℃の温水2lに分散し、80℃で1時間攪拌溶解
した。この水溶液中に発生したママコの量は5%であ
り、水溶液粘度は3000cpsであつた。これから明らかな
ように実施例に比べてママコの発生が多く、ガム分の溶
解が不充分であり、溶解時間を長くすることが必要なた
め生産性が低下する。また実施例と同様に過、回収し
た精製品の水溶液粘度は5000cpsであり、実施例に比べ
て劣つていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒度50μm未満のものが15%以下であり、
    かつ200μmを超えるものが15%以下である粗製ローカ
    ストビーンガムを温水に溶解し、この水溶液を濾過した
    のち、濾液からローカストビーンガムを回収し、乾燥す
    ることを特徴とするローカストビーンガムの精製法。
JP24957486A 1986-10-22 1986-10-22 ロ−カストビ−ンガムの精製法 Expired - Fee Related JPH0676442B2 (ja)

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