JPH027962B2 - - Google Patents

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JPH027962B2
JPH027962B2 JP17956686A JP17956686A JPH027962B2 JP H027962 B2 JPH027962 B2 JP H027962B2 JP 17956686 A JP17956686 A JP 17956686A JP 17956686 A JP17956686 A JP 17956686A JP H027962 B2 JPH027962 B2 JP H027962B2
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JP
Japan
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aqueous solution
galactomannan
viscosity
transparency
liquid
Prior art date
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Expired
Application number
JP17956686A
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English (en)
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JPS6335606A (ja
Inventor
Hirofumi Ninomya
Hideki Yoshii
Mutsumi Abe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP17956686A priority Critical patent/JPS6335606A/ja
Publication of JPS6335606A publication Critical patent/JPS6335606A/ja
Publication of JPH027962B2 publication Critical patent/JPH027962B2/ja
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はガラクトマンナンの精製方法に関す
る。 ガラクトマンナンはマンノースを構成単位とす
る主鎖にガラクトース単位が側鎖として構成され
る中性多糖類であり、自然界に主として豆科植物
の種子に多く含有されている。ガラクトマンナン
としてはグア豆を原料とするグアガム、タラ豆を
原料とするタラガムおよびローカストビーンを原
料とするローカストビーンガム等を例示できる。 ガラクトマンナンは水に溶解したときに、極め
て高い粘性を有し、その水溶液はPH安定性、共存
塩安定性に優れており、食品分野を中心に捺染糊
料等諸工業にも広く利用されている。 しかしながら、通常のガラクトマンナンは胚乳
部摘出に際して種皮、胚芽部(タンパク質、油
分、繊維質)の混入が避けられず、従つて透明
性、品質の安定性に劣り、高純度、高透明性等高
度な安定した品質を要求される用途では精製ガラ
クトマンナンが必要とされている。 〔従来の技術〕 ガラクトマンナンの精製方法としては、通常ガ
ラクトマンナンを熱水に溶解した後、タンパク
質、繊維質等の不溶解物質を過除去し、液に
メタノール、イソプロピルアルコール、アセトン
等の水親和性有機溶剤を加えてガム質を析出さ
せ、圧搾脱水する。さらに脱水物を乾燥粉砕して
精製ガラクトマンナンを製造する。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、ガラクトマンナンは水溶液の状態で放
置すると経時的に水溶液粘度が低下してくるとい
う現象があり、高粘度タイプの精製ガラクトマン
ナンを工業的に安定に生産するのが困難であつ
た。 さらに、粘度の低下したガラクトマンナンが共
存すると新たに溶解したガラクトマンナン水溶液
も粘度低下が急速に進むことから、粘度低下防止
のためには、例えば連続精製装置等では1回/日
以上の頻度で装置内を完全に洗浄する必要が生
じ、生産性の低下、過度に労力を必要とすること
から、より有効な粘度低下対策が強く要望されて
いた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはこのような状況に鑑み、精製方法
につき鋭意検討した結果、従来、酸はガラクトマ
ンナンの加水分解をおこし、粘度低下の原因にな
ると考えられていたにもかかわらず、水溶液のPH
を4.5乃至6.5に維持すると粘度低下を防止し得る
ことを見出し、本発明に至つた。 即ち本発明の要旨は、ガラクトマンナン含有物
を熱水で処理し、不溶解物を過により除去して
得られた水溶液からガラクトマンナンを回収する
精製方法において、熱水処理から回収までの工程
の任意の段階において熱水又は水溶液のPHを4.5
乃至6.5とするガラクトマンナンの精製方法にあ
る。 本発明において用いられるガラクトマンナン含
有物としてはグア豆、ローカスト豆、タラ豆の粗
砕物やこれらから抽出した粗製ガラクトマンナン
を用いることができる。 本発明で用いる熱水は70℃以上、好ましくは80
℃以上のものが用いられる。 不溶解物の過としてはどのような過方法も
用いられるが、珪藻土、パーライト等の過助剤
を用いてのケーキ過が好ましく用いられる。 本発明において、PHの調節はどの段階で行つて
もよく、ガラクトマンナンの溶解に用いる熱水の
PHをあらかじめ調節してもよく、熱水抽出して得
られた水溶液のPHを調節してもよい。水溶液のPH
の調節も熱水処理からガラクトマンナン回収まで
のどの段階で調節してもよいが、過前に調節し
ておく方が以下の理由からより好ましい。 通常、ガラクトマンナンを熱水で抽出して得ら
れる水溶液のPHは7以上であり、このようなPHの
もとでは、水溶液に含まれる不溶解物の1つであ
る蛋白質は微細な粒子として水溶液中に懸濁して
おり、通常の過助剤を用いて過したのでは不
溶解物が充分過されず、このような不溶解物を
も過により除去しようとすると1〜10μmとい
う非常に平均粒径の小さい助剤を用いる必要があ
る。このような助剤を用いると目詰まりが多発し
て生産性が大巾に低下するという問題があるが、
これに対し、過前の水溶液のPHを4.5〜6.3に調
節しておくと上記蛋白質が凝集して過が容易と
なるため通常用いられる平均粒径15〜20μmの
過助剤を用いても上記のような問題もなく過を
良好に行い得るものである。 PHの調節は酸の添加により行うが、酸としては
ガラクトマンナンの劣化が少ないという点では塩
酸、酢酸、グルコノデルタラクトン等が良ましく
用いられる。 本発明の方法においてPHを4.5より低くしても
6.5より高くしても水溶液粘度の低下が大きくな
り好ましくない。 水溶液からのガラクトマンナンの回収方法とし
てはメタノール、イソプロピルアルコール、アセ
トン等の水親和性有機溶剤を加えてガム質を析出
させる方法を好ましい方法として示すことができ
る。 〔実施例〕 以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説
明する。 尚、実施例において、水溶液透明度および水溶
液粘度は、精製ガラクトマンナン4.0gをイオン
交換水400ml中に冷水分散した後、80℃で1時間
撹拌溶解後、水分補正して正確に全量400gとし
たものを25℃に冷却し、この溶液をサンプルとし
て、分光光度計による660nmでの透過率(T%)
およびB型粘度計20rpmでの測定値(cps)で示
した。 実施例 1 粗製ローカストビーンガム3.0Kgを36%塩酸30
mlを添加混合した水300に分散し、80℃で1時
間撹拌溶解した。 溶液のPHは5.8であつた。この溶液に平均粒径
約18μmのパーライトからなる過助剤3.3Kgを添
加混合し、フイルタープレスで加圧過した。こ
の液の透明度は99.0%であつた。また液の36
℃放置での粘度変化を第1表に示した。 次に、液に同容量のイソプロピルアルコール
を添加して生成した沈殿を圧搾脱水し、乾燥粉砕
して精製ローカストビーンガムを得た。 本品の水溶液粘度は3200cpsであり、水溶液透
明度は97.8%であつた。 実施例 2 粗製ローカストビーンガム3.0Kgを酢酸50mlに
添加混合した水300に分散し、80℃で1時間撹
拌溶解した。 溶液のPHは5.1であつた。実施例1と同様に
過し、液の透明度は99.4%であつた。また液
の36℃放置での粘度変化を第1表に示した。 次に実施例1と同様にして回収した精製ローカ
ストビーンガムの水溶液粘度は3100cpsであり、
水溶液透明性は98.0%であつた。 実施例 3 粗製ローカストビーンガム3.0Kgをグルコノデ
ルタラクトン45gを添加した水300に分散し、
80℃で1時間撹拌溶解した。 溶液のPHは6.1であつた。実施例1と同様に
過し、溶液の透明度は98.8%であつた。また液
の36℃放置での粘度変化を第1表に示す。 次に実施例1と同様にして回収した精製ローカ
ストビーンガムの水溶液粘度は3600cpsであり、
水溶液透明性は97.8%であつた。 実施例 4 タラガム3.0Kgを300の水に分散し、80℃で1
時間撹拌溶解した。 溶液のPHは8.2であつた。実施例1と同様に
過し、液の透明度は98.5%であつた。この液
にグルコノデルタラクトン45g添加した。液の
PHは5.2であり、36℃放置での粘度変化を第1表
に示した。 次に実施例1と同様にして回収した精製タラガ
ムの水溶液粘度は2850cpsであり、水溶液透明度
は98.6%であつた。 比較例 1 粗製ローカストビーンガム3.0Kgを300の水に
分散し、80℃で1時間撹拌溶解した。 溶液のPHは7.1であつた。この溶液に過助剤
3.3Kgを添加混合し、フイルタープレスで加圧
過した。液の一部を取り出して透明度を測定し
たところ95.0%であつた。また液を採取し、36
℃放置での経時粘度変化(耐腐敗性)を測定し第
1表に示した。 次に、液に同容量のイソプロピルアルコール
を添加して生成した沈殿を圧搾脱水し、乾燥粉砕
して精製ローカストビーンガムを得た。 本品の水溶液粘度は3300cpsであり、水溶液透
明度は95.0%であつた。 比較例 2 粗製ローカストビーンガム3.0Kgを36%塩酸80
mlを添加した水300に分散し、80℃で1時間撹
拌溶解した。 溶液のPHは4.0であつた。比較例1と同様に
過し、液の透明度は99.0%であつた。また液
の36℃放置での粘度変化を第1表に示した。 次に比較例1と同様にして回収した精製ローカ
ストビーンガムの水溶液粘度は2300cpsであり、
水溶液透明度は97.5%であつた。 比較例 3 液にグルコノデルタラクトンを添加しない以
外は実施例4と同様にして精製タラガムを得た。
この水溶液粘度は2850cpsであり、水溶液透明度
は98.6%であつた。 なお液の36℃放置での粘度変化を第1表に示
した。
〔発明の効果〕
上記から明らかなように本発明の精製方法では
水溶液状態での粘度低下が少なく、水溶液粘度の
安定した製品を生産できるという特徴がある。特
に生産の合理化のために連続プロセスを組む場合
は工程中にガラクトマンナンが水溶液の状態で1
〜2日滞留することもあり、本発明の方法を適用
することが特に有効となる。 さらに、PHの調節を過前に行えば蛋白質の凝
集により通常の粒径の過助剤を用いても良好に
過ができ、透明性が向上するという効果があ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ガラクトマンナン含有物を熱水で処理し、不
    溶解物を過により除去して得られた水溶液から
    ガラクトマンナンを回収する精製方法において、
    熱水処理から回収までの工程の任意の段階におい
    て熱水又は水溶液のPHを4.5乃至6.5とするガラク
    トマンナンの精製方法。 2 熱水又は過前の水溶液のPHを4.5乃至6.5と
    する特許請求の範囲第1項記載のガラクトマンナ
    ンの精製方法。
JP17956686A 1986-07-30 1986-07-30 ガラクトマンナンの精製方法 Granted JPS6335606A (ja)

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JPS6335606A JPS6335606A (ja) 1988-02-16
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