JPH01193302A - 種子多糖類の精製方法 - Google Patents

種子多糖類の精製方法

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JPH01193302A
JPH01193302A JP1589288A JP1589288A JPH01193302A JP H01193302 A JPH01193302 A JP H01193302A JP 1589288 A JP1589288 A JP 1589288A JP 1589288 A JP1589288 A JP 1589288A JP H01193302 A JPH01193302 A JP H01193302A
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JP
Japan
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polysaccharide
aqueous solution
water
organic solvent
gum
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Pending
Application number
JP1589288A
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English (en)
Inventor
Shoji Suzuki
鈴木 晶二
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Mitsubishi Acetate Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Acetate Co Ltd
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Publication date
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は豆科植物の種子の胚乳部分に多く含有される多
糖類の精製方法に関する。
〔従来の技術〕
種子多糖類としてはグア豆を原料とするグアガム、タラ
豆を原料とするタラガム、ローカストビーンヲ原料トス
るローカストビーンガム、タマリンドの豆を原料とする
タマリンドガムなどが知られている。これらの種子多糖
類は、水に溶解したときにきわめて高い粘性を有し、そ
の水溶液はpH安定性及び共存塩安定性に優れており、
食品分野を中心に捺染、糊料等の諸工業にも広く利用さ
れている。しかし通常の種子多糖類粉末は、胚乳部の摘
出に際して種皮、胚芽部(蛋白質、油分、繊維質)等の
不純物が混入するので、透明性及び品質安定性が劣った
ものになる。特に蛋白質が混入していると異臭を有し、
腐敗しやすいという問題がある。そのため高純度、高透
明性等の高度な品質を要求される用途においては精製種
子多糖類が要望されている。
種子多糖類の精製法としては、通常は粗製種子多糖類を
熱水溶解したのち、蛋白質、繊維質等の不溶解物質を濾
過除去し、涙液にメタノール、イングロビルアルコール
、アセトン等の水親和性有機溶剤を加えてガム質を析出
させ、これを回収して乾燥、粉砕する方法が用いられる
またタマリンドガムの9M法としては、(A)抽出液に
対し25〜50%の中性硫酸塩を添加してガム質を塩析
させる方法(特公昭40−18120号公報参照)及び
(B)複数の非混和性の有機溶剤を使用して蛋白質とガ
ム質を比重差で分離する方法(特公昭42−140!1
4号公報参照)が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしくA)の方法では多量の塩類を必要とするため経
済的に不利であり、これら塩類を含む水の処理の問題も
ある。また(B)の方法では3種類の有機溶剤を使用す
るため、それぞれの溶剤を回収するための設備が必要で
あり、工程も複雑であり、さらに蛋白質が充分に除去で
きないという欠点がある。さらに熱水溶解方法では不純
物含量の少ない精製品が得られるが、これら多糖類は水
に溶解したとき、きわめて高い粘性を示すので0.5〜
1.0%程度の低濃度での処理しか行い得す、また収率
も低くなるので、得られる精製品はきわめて高価なもの
となる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは前記の状況に鑑み、生産性が良く、しかも
簡便に精製多糖類が得られる精製法を求めて、研究を進
めた結果、本発明に到達した。
本発明は、種子多糖類粉末を、実質的にそれが溶解しな
い濃度の水親和性有機溶剤の水溶液中でプロテアーゼ処
理することを特徴とする、種子多糖類の精製方法である
本発明によれば、多糖類が実質上溶解しない状態で、不
純物として最も多(含まれる蛋白質を分解酵素プロテア
ーゼを用いて分解除去することができる。
本発明に用いられる粗製種子多糖類粉末としては、多糖
類含有種子から種皮や胚芽部を大まかに除去して粉砕し
たものでもよく、あるいは不純物をある程度除去し粗精
製した粉砕品でもよい。グアガム、タラガム、ローカス
トピーンガム、タマリンドガム等の市販品を用いること
もできる。
本発明を実施するに際しては、まず粗製種子多糖類粉末
を水親和性有機溶剤の水溶液中に分散させる。水親和性
有機溶剤としてはアセトン、エタノール、メタノール、
フロビルアルコール等が用いられる。水親和性有機溶剤
の濃度は、実質上種子多糖類が溶解しない濃度であり、
例えば濃度15重量%以上であることが好ましい。
有機溶剤の濃度がそれよりも低い場合には、多糖類が一
部溶解するため系の粘度が上昇し、操作がきわめて困難
になる。水親和性有機溶剤の濃度の上限は80重量%程
度が好ましい。有機溶剤の濃度がこれよりも高い場合に
は、酵素反応が実質上進行しなくなることがある。水溶
液の量は操作の都合上、多糖類1部に対し2〜50部が
好ましい。4多糖類の粒度は細かいほど、例えば60メ
ツシユ以下の方が均一性が向上するので好ましい。
次いで多糖類を含む水親和性有機溶剤水溶液に蛋白分解
酵素プロテアーゼを添加し、酵素処理を行う。プロテア
ーゼとしては例えばペプシン、トリプシン、キモトリプ
シン、パパイン、コラゲナーゼ、カルボキシペプチダー
ゼなどが用いられる。酵素処理は少量のアルカリを添加
しながら行うことが好ましい。
系のpHは酵素の種類によって異なるが、主に多糖類の
安定性の面から開始当初はpH6〜9の中性領域とする
ことが好ましい。系の温度は酵素が失活しない温度であ
ればよく、温度を高くして還流させながら処理すること
が好ましい。反応を均一に進めるために攪拌しながら処
理することが好ましい。酵素の使用量は多糖類に対し0
.1〜10%、処理時間は通常1〜10時間である。使
用した酵素は、多糖類を回収する際に除去できるが、必
要に応じて失活させてもよい。失活処理は水溶液系でも
よく、その後の乾燥時でもよい。
プロテアーゼ処理後、系中に分散している多糖類を例え
ば遠心分離又は濾過により回収する。
精製度を高める目的で、この回収した多糖類を15〜5
0重量%の濃度の水親和性有機溶剤水溶液で洗浄するこ
とが好ましい。あるいは最初に水を加えて多糖類を膨潤
又は溶解させたのち、有機溶剤を加えて洗浄してもよい
次いで回収した多糖類を乾燥し、必要に応じて粉砕する
と、目的の精製多糖類が得られる。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、生産性良く、しかも簡便に蛋白質
含量の少ない精製多糖類を得ることができる。
下記実施例の蛋白質含量は、ケルダール分解法により窒
素をアンモニアとして定量し、5.7倍して求めた。ま
た水溶液の透過率は1%の多糖類水溶液を調製し、分光
光度計により660nmの波長で測定した。
実施例1 粗製ローカストビーンガム400gを15重量%濃度の
イソプロピルアルコール水溶液81中に分散させpHを
8.0、液温な60℃に保ちながらプロテアーゼ(No
’vo社製アルカラーゼ2.4L)を209添加し、ゆ
るやかに攪拌しながら3時間処理した。次いで遠心分離
して不溶分を回収し、この回収分に前記と同濃度のイソ
プロピルアルコール水溶に81を加え15分間ゆるやか
に攪拌したのち、再度遠心分離して不溶分を回収した。
次いでこの不溶分を乾燥し、粉砕して精製ローカストビ
ーンガム315gを得た。粗製ローカストビーンガムの
蛋白質含量は8.7%、水溶液透過率は16%であった
が、得られた精製ローカストビーンガムの蛋白質含量は
1.2%、水溶液透過率は60%であった。
実施例2 粗製ローカストビーンガムに代えて粗製グアガムを用い
、その他は実施例1と同様にして精製グアガム320I
を得た。粗製グアガムの蛋白質含量は5.0%、水溶液
透過率は64%であったが、得られた精製グアガムの蛋
白質含量は1.8%、水溶液透過率は45%であった。
実施例3 粗製ローカストビーンガムに代えて粗製タマリンドガム
を用い、その他は実施例1と同様にして精製タマリンド
ガム180yを得た。粗製タマリンドガムの蛋白質含量
は17.6%、水溶液透過率は6%であったが、得られ
た精製タマリンドガムの蛋白質含量は0.8%、水溶液
透過率は31%であった。
実施例4 有機溶剤としてイングロビルアルコールニ代えてアセト
ンを用い、液温を60°Cとし、冷却器をつけ還流させ
ながら1時間半処理し、その他は実施例1と同様にして
精製ローカストピーン−1fムロ05gを得た。この精
製ローカストビーンガムの蛋白質含量は1.0%、水溶
液透過率は58%であった。
実施例5 粗製ローカストビーンガムの量を1600g。
イソプロピルアルコール水溶液の濃度を45重量%とし
、その他は実施例1と同様にして精製ローカストビーン
ガム1280gを得た。この精製ローカストビーンガム
の蛋白質含量は4.5%、水溶液透過率は37%であっ
た。
出願人 三菱アセテート株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 種子多糖類粉末を、実質的にそれが溶解しない濃度の水
    親和性有機溶剤の水溶液中でプロテアーゼ処理すること
    を特徴とする、種子多糖類の精製方法。
JP1589288A 1988-01-28 1988-01-28 種子多糖類の精製方法 Pending JPH01193302A (ja)

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JP1589288A JPH01193302A (ja) 1988-01-28 1988-01-28 種子多糖類の精製方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01266101A (ja) * 1988-04-19 1989-10-24 Minezaki Shokai:Kk タマリンド種子原末の精製法
WO2007009217A1 (en) * 2005-07-22 2007-01-25 Her Majesty The Queen In Right Of Canada As Represented By The Minister Of Agriculture And Agri-Food Canada Process for producing polysaccharide gum
CN107501424A (zh) * 2017-07-19 2017-12-22 北京林业大学 一种纯化罗望子多糖胶的方法

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US7910339B2 (en) 2005-07-22 2011-03-22 Her Majesty The Queen In Right Of Canada As Represented By The Minister Of Agriculture And Agri-Food Canada Process for producing polysaccharide gum
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