JP2571473B2 - 即溶性コンニャクマンナン及びその製造方法 - Google Patents

即溶性コンニャクマンナン及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水に即時に溶解するコ
ンニャクマンナンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サトイモ科の多年生作物であるこんにゃ
くの根茎(こんにゃく芋)に含まれる多糖類の主成分で
あるグルコマンナンは、一般にコンニャクマンナンとし
て知られている。このコンニャクマンナンは、従来は専
らこんにゃくの原料として使用されていたが、最近で
は、食物繊維としての有用性が認められ、各種の食品に
添加することが試みられている。
【0003】従来、このコンニャクマンナンは、こんに
ゃく芋をスライスして乾燥したもの(荒粉)を粉砕し
て、澱粉質を含む軽い粒子(飛粉)を吹き飛ばし、残っ
た重い粒子を集めて精粉として得られる。このこんにゃ
く精粉は、粒子が50〜80メッシュと比較的大きいも
のであり、また粒子の周囲を網目状の繊維が取り囲んで
いることから、非常に堅く弾力性に富んだものである。
【0004】
【発明が解決ようとする課題】ところが、こんにゃくの
製造工程上の問題として良く知られるように、このこん
にゃく精粉は水に対する溶解速度が極めて遅く、通常
1.5〜4時間程度の溶解時間を必要とする性質を持っ
ている。また、こんにゃく精粉を溶解させた場合、水溶
液の粘性が向上するが、溶解性が悪いために粘性発揮ま
でに時間がかかる。 そのため、こんにゃく精粉を食品
に添加した場合、溶解時間や粘性発揮のために多大な作
業時間がかかり、食品製造工程上大きな問題となる。ま
た、このような作業時間を要することは、食品の性質に
よっては添加自体が不可能になることもある。
【0005】更に、粘性発揮のために時間がかかること
は、粘性が安定するまで放置しない限り、食品の製造工
程が進むに連れて粘性が増加することになり、均一な製
品の製造が困難なことを意味する。
【0006】このようなことから、従来のこんにゃく精
粉では、あえて食品に添加する場合でも、ごく少量しか
使用できず、食物繊維を多量に含む健康食品の原料とす
るには不適当であった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものである。即ち、本発明
の目的は、水への溶解性を向上させることにより、食品
への添加はもとより、工業製品や医療製品など幅広い分
野で使用することのできる即溶性コンニャクマンナン及
びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1に記載の即溶性コンニャクマ
ンナンは、200〜300メッシュに粉砕されたこんに
ゃく精粉の微粉末が、顆粒状に形成されていることを特
徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の即溶性コンニャク
マンナンの製造方法は、コンニャク精粉を粉砕機を用い
て200〜300メッシュの微粉末に粉砕し、この微粉
末をアルコール水溶液に浸して混和し、これを攪拌しな
がら乾燥させて顆粒状とすることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記のような構成を有する本発明の即溶性コン
ニャクマンナンは、従来のこんにゃく精粉に比較して、
はるかに粒子が小さく、こんにゃく精粉の粒子の周囲を
網目状に取り囲んでいた繊維が粉砕されているので、溶
解性が格段に向上する。同時に、微粉末粒子が顆粒状に
なっているので、溶解時に微粉末が凝縮して玉になるこ
ともなく、水に分散して均一に溶解する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により具体的
に説明する。
【0012】まず、本発明のコンニャクマンナンの原料
として、通常の方法によって製造されたこんにゃく精粉
を用意する。このこんにゃく精粉は、市販のもので良い
が、粒子の表面に付着している澱粉質などの不純物を良
く取り除いたものを選ぶ。
【0013】このこんにゃく精粉を、回転砥石式の粉砕
機1に投入し、200〜300メッシュの大きさに粉砕
する。この微粉末に水とアルコールを1:5乃至1:9
の割合で混合したアルコール水溶液2に浸して良く混和
する。アルコール水溶液が微粉末粒子全体に湿潤した
ら、余分な水溶液を取り除き、攪拌機4を使用して時々
掻き混ぜながら、熱風乾燥機3からの熱風で乾燥させ
る。このようにすると、200〜300メッシュに粉砕
された微粒子が数個から数百個結着した本発明の顆粒状
のコンニャクマンナン粒子が得られる。
【0014】次に、3本の試験管にそれぞれ10ccの
水を入れ、これらの試験管に、上記のようにして製造さ
れた本発明のコンニャクマンナンと、従来のこんにゃく
精粉及び顆粒状としないこんにゃく精粉の微粉末とを、
各々0.1gづつ投入して、その溶解度を比較した。
【0015】本発明のコンニャクマンナンは、水に簡単
に溶解し、顆粒状粒子の大部分は、試験管の底に達する
までに水に溶解した。また、水溶液の粘性も直ちに生
じ、試験管を軽く振るだけで均一になった。
【0016】従来のこんにゃく精粉は、粒子が試験管の
底に沈殿し、粒子と水の層ができた。そのまま放置する
と、約30分後には粒子は膨潤したが、その場合でも膨
潤したゲル状のこんにゃく精粉と水との境界ははっきり
としており、試験管を振っただけでは、これを水に均一
に溶解させることは困難であった。
【0017】顆粒状としないこんにゃく精粉の微粉末
は、水に投入すると、溶解していない微粉末の周囲に水
に解けた粒子が付着し、水の表面で玉状に凝縮した。こ
れを、こんにゃく業界では「ままこになる」と言う。こ
の凝縮した粒子は、10分程度経過すると全体が膨潤し
てゲル状になったが。その状態で試験管を振っただけで
は、水溶液全体に均一に溶解させることはできなかっ
た。
【0018】
【発明の効果】以上の通り、本発明の即溶性コンニャク
マンナンによれば、従来のこんにゃく精粉やこんにゃく
精粉を単に微粉末化したものに比較して、溶解速度が格
段に向上し、しかも溶解した水溶液の粘性が容易に均一
になるので、食料品に添加する場合、その製造作業性や
製品の均一性を向上させることが可能となる。
【0019】また、このような優れた溶解性により、食
品に対する添加量も従来のこんにゃく精粉に比較して格
段に増大させることができるので、従来コンニャクマン
ナンでは不可能と考えられていた、食物繊維の多い健康
食品の製造も可能となる。
【0020】また、このような優れた溶解性、粘度の均
一性により、単なる食物繊維としての食品添加物として
だけではなく、加工食料品全般に対する増粘剤、結着
剤、安定剤としての使用や、水産練り製品及び畜肉製品
の品質改良剤など、その用途も広い。
【0021】更に、瞬時に溶解してコロイドを形成する
特徴を利用して、糊料、増粘剤、結着剤、安定剤とし
て、工業製品や医療製品にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンニャクマンナンの製造方法の一例
を示す工程図。
【符号の説明】
1 粉砕機 2 アルコール水溶液 3 乾燥機 4 攪拌機

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】200〜300メッシュに粉砕されたこん
    にゃく精粉の微粉末が、顆粒状に形成されていることを
    特徴とする即溶性コンニャクマンナン。
  2. 【請求項2】コンニャク精粉を粉砕機を用いて200〜
    300メッシュの微粉末に粉砕し、この微粉末をアルコ
    ール水溶液に浸して混和し、これを攪拌しながら乾燥さ
    せて顆粒状とすることを特徴とする即溶性コンニャクマ
    ンナンの製造方法。
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CN103461902B (zh) * 2013-07-29 2014-07-16 西昌学院 一种低酒精浓度湿法加工魔芋精粉的方法
CN114920856A (zh) * 2022-04-20 2022-08-19 浙江上方生物科技有限公司 一种利用珠芽魔芋精粉制备高白魔芋胶的方法
JP7535320B2 (ja) * 2022-05-16 2024-08-16 伊那食品工業株式会社 気泡安定剤、含気性組成物および含気性組成物の気泡安定化方法

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