JPH0675172U - 魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置 - Google Patents
魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品点数が少なく組み込み性がよいと共に、
耐食性がよく商品価値を維持出来ること。 【構成】 スプ−ル4の中心凹部4bにドラグ装置Aの制
動板22と制動板23と摩擦板24が挿入されている。スプ−
ル軸5の先端小径部5aの回り止め部5b外周にはドラグ装
置Aの押圧部材6が回り止め嵌合され、小径部5aの先端
のネジ部5cにはドラグ装置Aの操作部材7に取り付けら
れたナット29が螺合されている。押圧部材6と操作部材
7が組み合わされた後は、操作部材7の段部7cに抜け止
め部材9が重ねられるように組み合わされ、係止部7gの
弾性変形で係合部9bが係止されて操作部材7に押圧部材
6が回転自在に抜け止め係止される。組み合わされたド
ラグ装置Aの押圧部材6と操作部材7は、スプ−ル4の
前面から突出されたスプ−ル軸5に嵌合され、ネジ部5c
にナット29が螺合されて押圧部材6の有底筒部6bの端面
が制動板22に押し当てられて制動力が調節される。
耐食性がよく商品価値を維持出来ること。 【構成】 スプ−ル4の中心凹部4bにドラグ装置Aの制
動板22と制動板23と摩擦板24が挿入されている。スプ−
ル軸5の先端小径部5aの回り止め部5b外周にはドラグ装
置Aの押圧部材6が回り止め嵌合され、小径部5aの先端
のネジ部5cにはドラグ装置Aの操作部材7に取り付けら
れたナット29が螺合されている。押圧部材6と操作部材
7が組み合わされた後は、操作部材7の段部7cに抜け止
め部材9が重ねられるように組み合わされ、係止部7gの
弾性変形で係合部9bが係止されて操作部材7に押圧部材
6が回転自在に抜け止め係止される。組み合わされたド
ラグ装置Aの押圧部材6と操作部材7は、スプ−ル4の
前面から突出されたスプ−ル軸5に嵌合され、ネジ部5c
にナット29が螺合されて押圧部材6の有底筒部6bの端面
が制動板22に押し当てられて制動力が調節される。
Description
【0001】
この考案は、魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置に関する。
【0002】
従来魚釣用スピニングリ−ルのスプ−ル前部の制動板を押圧する押圧部材をス プ−ル軸先端部に螺合する操作部材に回転自在に抜け止め係止したドラグ装置が 例えば実開平3−34775 号公報で知られている。 しかしながら、抜け止め係止手段として、ビスで行っているので、部品点数が 多いと共に組み込み性が悪く、製造コストが高い。 又、ビスを螺合する操作部材の螺合部に割れが生じ易いと共に、海水、水が付 着し易い使用条件の厳しい魚釣りにおいては、ビスがサビ易く商品価値を低下す る等の問題がある。
【0003】
解決しようとする問題点は、部品点数が多いと共に組み込み性が悪く、製造コ ストが高いと共に、耐食性の面で劣り、商品価値が低下することである。
【0004】 本考案の目的は前記欠点に鑑み、部品点数が少なく組み込み性がよいと共に、 耐食性がよく商品価値を維持出来る魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置を提供 することである。
【0005】
本考案は、 1.スプ−ル前部に設けた制動板を押圧する押圧部材をスプ−ル軸に軸方向自 在に回り止め嵌合し、該押圧部材の前部をスプ−ル軸に螺合する操作部材に回転 可能とした魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置において、前記操作部材の押圧 部材側に係止部を形成し、該押圧部材の前側後面に重ねた抜け止め部材に形成し た係合部を前記操作部材の係止部に弾性変形により係止して前記操作部材に押圧 部材を回転自在に抜け止め係止したことを要旨とするものである。 2.スプ−ル前部に設けた制動板を押圧する押圧部材をスプ−ル軸に軸方向自 在に回り止め嵌合し、該押圧部材の前部をスプ−ル軸に螺合する操作部材に回転 可能とした魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置において、前記操作部材の押圧 部材側に係止部を形成し、前記押圧部材の前側外周部後面に形成した係合部を前 記操作部材に形成した係止部の弾性変形によって回転可能に抜け止め係止したこ とを要旨とするものである。
【0006】
ドラグ装置Aの押圧部材6と操作部材7と抜け止め部材9が組み合わされる時 は、押圧部材6の凹部6dに発条28が挿入され、凹部6gと凹部6hにクリックバネ8 が嵌められて鍔部6aが操作部材7の凹部7eに回転自在に嵌められる。 この時クリックバネ8の凸部8aは操作部材7の凹凸部7fに係合される。 押圧部材6と操作部材7が組み合わされた後は、操作部材7の段部7cに抜け止 め部材9が重ねられるように組み合わされ、突起7hが透孔9cに嵌合されると共に 、係止部7gに係合部9bが弾性変形で係止されて操作部材7に押圧部材6が回転自 在に抜け止め係止される。 組み合わされたドラグ装置Aの押圧部材6と操作部材7は、スプ−ル4の前面 から突出されたスプ−ル軸5のネジ部5cにナット29が螺合されている。 ドラグ装置の制動力が調節される時は、操作部材7のツマミ部7aを手で掴んで 回動される。 この回動でナット29とネジ部5cの螺合で押圧部材6の有底筒部6bの端面が制動 板22に押し当てられて制動力が調節される。
【0007】
以下、図示の実施例によって本考案を説明すると、図1から図5は第1実施例 で、図1は魚釣用スピニングリ−ルの要部断面側面図、図2はスプ−ル内のドラ グ装置の拡大断面側面図、図3(a)は操作部材の背面図で、(b)は押圧部材 の正面図で、(c)は抜け止め部材の背面図、図4はドラグ装置の分解要部断面 側面図、図5はドラグ装置の分解斜視図である。
【0008】 魚釣用スピニングリ−ルは、リ−ル本体1の両側に駆動歯車2の回動軸2aが図 示しない軸受で軸支され、回動軸2aの中心多角形孔にハンドル10が固定されたハ ンドル軸11が左右交換自在に挿入嵌合されている。 リ−ル本体1の前部には軸受12で回転軸筒3が回転自在に軸受されると共に前 側に突出されている。 軸受12より前側の回転軸筒3の外周にロ−タ−13が嵌合されてナット14で固定 されている。 回転軸筒3の基端は軸受部1aで回転自在に軸承され、基端の前側に一体的に形 成されたピニオン3aに駆動歯車2が噛合されてロ−タ−13はハンドル10の回転に 連動して回転されるように支持されている。 前記回転軸筒3の中心孔には先端にスプ−ル4が取り付けられたスプ−ル軸5 が前後往復動可能に摺動自在に挿入され、スプ−ル軸5の末端部には駒体15がビ ス16で固着されている。
【0009】 前記リ−ル本体1内の回転軸筒3のピニオン3aより前側に連動歯車17と逆転防 止爪車18が回転軸筒3に回り止め嵌合されている。 リ−ル本体1内にはスプ−ル軸5と平行にトラバ−スカム軸19が軸受部1aとリ −ル本体1の後側に取り付けられた側板20で支承されている。 トラバ−スカム軸19の先端には小歯車21が回り止め嵌合されて小歯車21は前記 連動歯車17に噛合されている。 前記トラバ−スカム軸19には前記駒体15が嵌合されて駒体15に設けた図示しな い係合子がトラバ−スカム溝に係合されている。
【0010】 スプ−ル4は、中心にスプ−ル軸5の先端小径部5aが嵌合される透孔4aと、ド ラグ装置Aの制動板22と制動板23と摩擦板24が挿入される凹部4bと、中心後側の 軸筒部4cと、釣糸が巻回される巻胴部4dとで形成されている。 凹部4b内には制動板22の外周が係合される凸部4eと、制動板の抜け止め用リン グ25が係合される凹部4fとが形成されている。 スプ−ル軸5の先端小径部5aの外周には回り止め部5bと、小径部5aの先端にネ ジ部5cが形成されている。 スプ−ル軸5の先端小径部5aの外周には制動板22と制動板23と摩擦板24が嵌合 され、制動板23は回り止め部5bに回り止めされている。 スプ−ル軸5の先端小径部5aにスプ−ル4が嵌合される時、先端小径部5aと軸 筒部4cの間に摩擦板26と制動板27が挟み込まれている。
【0011】 スプ−ル軸5の先端小径部5aの回り止め部5b外周にはドラグ装置Aの押圧部材 6が回り止め嵌合され、発条28が挿入されている。 スプ−ル軸5の先端小径部5aのネジ部5cにはドラグ装置Aの操作部材7に取り 付けられたナット29が螺合されている。
【0012】 押圧部材6は、表面に数字が表示された鍔部6aと、有底筒部6bと、有底筒部6b の底部に穿設された小判形の透孔6cと、発条28が挿入される凹部6dと、前方に突 出された筒部6eと、鍔部6aの裏面の段部6fとで形成されている。 筒部6eの端面には凹部6gと凹部6hが形成されている。 凹部6gと凹部6hには変形Ω字形のクリックバネ8が嵌められている。
【0013】 操作部材7は、中央外側にツマミ部7aと、ツマミ部7aの内側にナット29が回り 止め嵌合される穴部7bと、裏面内側の段部7cと、裏面に突出された筒部7dと、筒 部7dの外側の凹部7eと、筒部7dの内周の凹凸部7fと、裏面に突出された複数の係 止部7gと、係止部7gの左右にピン状突起7hと、前記数字を表示する窓孔7iとで形 成されている。 係止部7gには抜け止め部材9の複数の凹部9aに形成された係合部9bが弾性変形 で係止される。 抜け止め部材9の係合部9bの左右には突起7hが嵌合される透孔9cが形成されて いる。 抜け止め部材9の中心には押圧部材6の段部6fが嵌まる透孔9dが形成されてい る。
【0014】 ドラグ装置Aの押圧部材6と操作部材7と抜け止め部材9が組み合わされる時 は、押圧部材6の凹部6dに発条28が挿入され、凹部6gと凹部6hにクリックバネ8 が嵌められて鍔部6aが操作部材7の凹部7eに嵌められる。 この時クリックバネ8の凸部8aは操作部材7の凹凸部7fに係合される。 押圧部材6と操作部材7が組み合わされた後は、操作部材7の段部7cに抜け止 め部材9が重ねられるように組み合わされ、突起7hが透孔9cに嵌合されると共に 、係止部7gの弾性変形で係合部9bが係止されて操作部材7に押圧部材6が回転自 在に抜け止め係止される。 組み合わされたドラグ装置Aの押圧部材6と操作部材7は、スプ−ル4の前面 から突出されたスプ−ル軸5のネジ部5cにナット29が螺合されている。
【0015】 前記魚釣用スピニングリ−ルの動作は、ハンドル10が回転されると、駆動歯車 2が回転されてピニオン3aを介して回転軸筒3が回転され、ロ−タ−13が回転さ れる。 更に連動歯車17と小歯車21を介してトラバ−スカム軸19が連動回転されて駒体 15とスプ−ル軸5が前後に往復動される。
【0016】 ドラグ装置の制動力が調節される時は、操作部材7のツマミ部7aを手で掴んで 回動される。 この回動でナット29とネジ部5cの螺合で押圧部材6の有底筒部6bの端面が制動 板22に押し当てられて制動力が調節される。
【0017】 前記のように魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置が構成されると、押圧部材 6と操作部材7と抜け止め部材9が組み合わされる時、操作部材7の係止部7gに 抜け止め部材9の係合部9bが弾性変形で係止されることで組み合わされるので、 組み込み性が極めてよく、部品点数が少なく、腐食する部品を外装に使用しない ので、耐食性が向上して商品価値を維持出来る。
【0018】 図6は第2実施例で、図6(a)は操作部材に押圧部材と抜け止め部材が重ね られた背面図で、(b)は操作部材に対して抜け止め部材が回動係止された背面 図である。
【0019】 第2実施例では、前記第1実施例の操作部材7に形成された係止部7gの左右の ピン状突起7hがない以外は、操作部材7と押圧部材6は前記第1実施例と略同型 である。 抜け止め部材9′には前記第1実施例の係合部9bが形成された複数の凹部9aよ り横幅が広い凹部9eに形成されている。 係合部9bは横幅が広い凹部9eの一側に形成されている。
【0020】 第2実施例で操作部材7の係止部7gに抜け止め部材9′の係合部9bが係止され る時は、まず操作部材7の段部7cに抜け止め部材9′が重ねられるように組み合 わされ、抜け止め部材9′が回動されると、係止部7gの弾性変形で係合部9bが係 止されて操作部材7に押圧部材6が回転自在に抜け止め係止される。
【0021】 図7から図9は第3実施例で、図7はスプ−ル内のドラグ装置の拡大断面側面 図、図8はドラグ装置の分解要部断面側面図、図9はドラグ装置の背面図である 。
【0022】 第3実施例では、抜け止め部材を用いずに操作部材7に押圧部材6′が回転自 在に抜け止め係止されている。 操作部材7は裏面内側の段部7cが省略されている以外は前記第1実施例と略同 型である。 押圧部材6′の鍔部6aの外周部後面には段部で係合部6iが形成されている。 押圧部材6′の他の形状は前記第1実施例と略同型である。
【0023】 第3実施例で操作部材7の係止部7gに押圧部材6′の係合部6iが係止される時 は、押圧部材6′の鍔部6aが操作部材7の凹部7eに嵌められると、係止部7gの弾 性変形で係合部6iが係止されて操作部材7に押圧部材6′が回転自在に抜け止め 係止される。
【0024】
本考案は前述のように構成されたから、操作部材の係止部に抜け止め部材又は 押圧部材の係合部が弾性変形で係止されることで組み合わされるので、組み込み 性が極めてよく、部品点数が少なく、腐食する部品を外装に使用しないので、耐 食性が向上して商品価値を維持出来る等実用上優れた効果を奏する魚釣用スピニ ングリ−ルのドラグ装置を提供することが出来る。
【図1】第1実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要部
断面側面図である。
断面側面図である。
【図2】同スプ−ル内のドラグ装置の拡大断面側面図で
ある。
ある。
【図3】同(a)は操作部材の背面図で、(b)は押圧
部材の正面図で、(c)は抜け止め部材の背面図であ
る。
部材の正面図で、(c)は抜け止め部材の背面図であ
る。
【図4】同ドラグ装置の分解要部断面側面図である。
【図5】同ドラグ装置の分解斜視図である。
【図6】第2実施例で、(a)は操作部材に押圧部材と
抜け止め部材が重ねられた背面図で、(b)は操作部材
に対して抜け止め部材が回動係止された背面図である。
抜け止め部材が重ねられた背面図で、(b)は操作部材
に対して抜け止め部材が回動係止された背面図である。
【図7】第3実施例で、スプ−ル内のドラグ装置の拡大
断面側面図である。
断面側面図である。
【図8】同ドラグ装置の分解要部断面側面図である。
【図9】同ドラグ装置の背面図である。
4 スプ−ル 5 スプ−ル軸 6、6′ 押圧部材 6i、9b 係合部 7 操作部材 7g 係止部 9、9′抜け止め部材 22、23 制動板 A ドラグ装置
Claims (2)
- 【請求項1】 スプ−ル前部に設けた制動板を押圧する
押圧部材をスプ−ル軸に軸方向自在に回り止め嵌合し、
該押圧部材の前部をスプ−ル軸に螺合する操作部材に回
転可能とした魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置にお
いて、前記操作部材の押圧部材側に係止部を形成し、該
押圧部材の前側後面に重ねた抜け止め部材に形成した係
合部を前記操作部材の係止部に弾性変形により係止して
前記操作部材に押圧部材を回転自在に抜け止め係止した
ことを特徴とする魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装
置。 - 【請求項2】 スプ−ル前部に設けた制動板を押圧する
押圧部材をスプ−ル軸に軸方向自在に回り止め嵌合し、
該押圧部材の前部をスプ−ル軸に螺合する操作部材に回
転可能とした魚釣用スピニングリ−ルのドラグ装置にお
いて、前記操作部材の押圧部材側に係止部を形成し、前
記押圧部材の前側外周部後面に形成した係合部を前記操
作部材に形成した係止部の弾性変形によって回転可能に
抜け止め係止したことを特徴とする魚釣用スピニングリ
−ルのドラグ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1993023137U JP2570445Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 魚釣用スピニングリールのドラグ装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1993023137U JP2570445Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 魚釣用スピニングリールのドラグ装置 |
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JP3034775U (ja) * | 1995-05-31 | 1997-03-07 | 英夫 佐野 | 磁気付クラシップ、留金具 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017063640A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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KR940023858U (ko) | 1994-11-16 |
US5564640A (en) | 1996-10-15 |
KR0133364Y1 (ko) | 1998-12-15 |
JP2570445Y2 (ja) | 1998-05-06 |
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