JP3034756B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP3034756B2
JP3034756B2 JP6065569A JP6556994A JP3034756B2 JP 3034756 B2 JP3034756 B2 JP 3034756B2 JP 6065569 A JP6065569 A JP 6065569A JP 6556994 A JP6556994 A JP 6556994A JP 3034756 B2 JP3034756 B2 JP 3034756B2
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braking
rotor
brake
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ring
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正二 斉藤
崇 柴田
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ダイワ精工株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/064Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
    • F16D41/066Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
    • F16D41/067Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical and the members being distributed by a separate cage encircling the axis of rotation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ローターの逆回転時
に一体的に回転する制動体に操作部材で制動が掛られる
魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ローター逆回転時に該ローターと
一体的に回転するように一方向クラッチを介して連結さ
れた制動体に支持した操作レバーで圧接する制動装置を
備えた魚釣用スピニングリールが実開平2−17072 号公
報で知られている。この種の制動装置を備えた魚釣用ス
ピニングリールにおいても、ローターの逆転防止装置は
前記公報でも見られるように、リール本体内に前記制動
装置とは別々に設けられているのが一般的であり、それ
が現状である。よって、構造が複雑化すると共に別々の
両装置を収容する構成上、全体が大型化してしまう等の
問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、ローター逆回転時に該ローターと一体的に回転す
るように一方向クラッチを介して連結された制動体から
なる制動装置と、ローターの逆転防止装置が別々に設け
られているので、構造が複雑化すると共に全体が大型化
することである。
【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、ローター
の逆回転時に一体回転される制動体を逆転防止体として
兼用し、構造の簡素化と部品点数の低減を図った魚釣用
スピニングリールを提供することである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、ハンドルの回
転に連動回転するロ−タ−の逆転時に該ロ−タ−と一体
的に回転するように一方向クラッチを介して制動体を連
結し、該制動体をリ−ル本体に支持した操作部材で圧接
自在とした魚釣用スピニングリ−ルにおいて、前記制動
を転がり式一方向クラッチを介してローターと一体回
転し、且つ軸方向移動に構成し、前記制動体に前記操作
部材が圧接して制動する制動部とリール本体に変位可能
に支持し逆転防止用の係止部材が係脱する係止部とを夫
々設けて、該制動体でローター逆回転時の制動と逆転防
止の両機能を兼用せしめたことを要旨とするものであ
る。
【0006】
【作用】図1、図2のように係止部材9がレバー28とカ
ム26で前進されて係止部9bが制動体5の外周の歯形の逆
転防止用の係止部5cに係止された状態で、獲物の引きで
スプール19に巻回された図示しない釣糸が繰り出される
と、ローター11と中空軸筒2とリング3と外輪14が図4
で反時計方向に逆回転される。この時ローター11と中空
軸筒2と内輪13が図4で反時計方向に逆回転されると、
棒状ころがり部材20が外輪14の阻止面βに圧接されるか
ら、制動体5が外輪14と一体に逆回転されようとする。
しかし、制動体5に係止部材9が係止されているので、
ローター11と中空軸筒2とリング3と外輪14の逆回転が
瞬時に停止される。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図6は第1実施例で、図1は魚釣用スピ
ニングリールの制動体と係止部材が係止状態の一部断面
側面図、図2は魚釣用スピニングリールの要部拡大断面
側面図、図3は魚釣用スピニングリールの要部断面平面
図、図4は制動体と一方向クラッチの拡大断面正面図、
図5は操作部材と制動体の分解斜視図、図6は制動体と
係止部材が離脱状態の要部拡大断面側面図である。
【0008】図1から図3で魚釣用スピニングリール
は、リール本体1の前側に軸受10から突出した中空軸筒
2の外周にリング3とローター11が回り止め嵌合されて
ナット12で固定され、ローター11はハンドル4の回転に
連動して回転されるように支持されている。図1、図
2、図4のように、リング3の円筒部3a外周にころがり
式の一方向クラッチAの内輪13が嵌合固定され、一方向
クラッチAの外輪14外周に制動体5の円筒部5a内周が嵌
合されて発条15で制動部5bがリング3の鍔部3bと制動駒
16方向に付勢されている。発条15は制動体5とローター
11の凹陥部底面との間にワッシャー17を挟んで張設され
ている。
【0009】中空軸筒2の後端にはピニオン2aが形成さ
れて駆動歯車6が噛合されている。中空軸筒2内に嵌合
されて前側に突出されたスプール軸18の先端部にスプー
ル19が支持され、スプール19はハンドル4の回転に連動
して前後に往復動される。リング3は円筒部3aと円筒部
一側外周の鍔部3bと軸受10に当接される突出部3cとで形
成されている。一方向クラッチAは内輪13と外輪14と複
数個の棒状ころがり部材20とスペーサ21とバネ22とで構
成されている。外輪14の内周に複数個の凹部からなる棒
状ころがり部材20の自由回転域αと、複数個の傾斜面か
らなる棒状ころがり部材20が当接されて回転が阻止され
る阻止面βが形成され、自由回転域αには複数個の棒状
ころがり部材20が嵌められている。各棒状ころがり部材
20はスペーサ21で等間隔に保持されると共に、バネ22で
棒状ころがり部材20が傾斜面β方向に付勢されている。
一方向クラッチAの内輪13外周を棒状ころがり部材20が
軸方向に移動可能に構成されている。
【0010】制動体5は円筒部5aと後端にフランジ状制
動部5bが一体又は別体で一体に固定され、制動部5b外周
に歯形の凹部からなる逆転防止用の係止部5cと凸部5dが
形成されている。
【0011】リール本体1の前側には図1から図3のよ
うに、挟持部材7が固定されて軸受10が抜け止めされて
いる。挟持部材7の上側は図1、図2、図5のように、
前方に向けてU字状に屈曲されて挟持部7aが形成され、
挟持部7aの内側に前記制動体5のフランジ状制動部5bが
配置され、挟持部7a位置の後方に透孔7bが穿設されてリ
ール本体1の貫通孔1aに嵌合された制動駒16が進退自在
に嵌合され、制動駒16の前面は制動部5bに圧接可能に臨
まされている。
【0012】リール本体1の上側にリール取付脚部1bが
突出形成され、リール本体1の上側に操作部材8が軸23
に回動自在に設けられている。操作部材8はバネ24で反
時計方向に付勢されている。更に操作部材8の一方の操
作部8aは前方上方に突出され、リール取付脚部1bが取り
付けられた釣竿25を握った手の指で操作部8aは牽引自在
に配置されている。操作部材8の他の先端部8bには制動
駒16の後端部がピンと長孔で連結されている。
【0013】リール本体1の下側に係止部材9が配置さ
れてカム26と軸27とレバー28で前後に摺動自在に設けら
れている。係止部材9にはカム26が嵌まるカム部9aと係
止部9bが形成されている。係止部9bはリール本体1の透
孔1cに挿入されて前方に突出され、前記制動体5の外周
の歯形の逆転防止用の係止部5cに係・脱可能に臨まされ
ている。
【0014】駆動歯車6は筒状駆動軸6aと歯車6bとで形
成されて筒状駆動軸6aはリール本体1の側部の内側の軸
受29と蓋体30の内側の軸受31で軸承されている。筒状駆
動軸6aの貫通孔6cは断面多角形に形成されてハンドル4
に固定されたハンドル軸32が回り止め嵌合されると共
に、径方向外方に変形可能な係止部材33が挿入されてハ
ンドル軸32に螺合されたネジ部材34で抜け止めされてい
る。貫通孔6cの中に係止部材33が挿入されてネジ部材34
で抜け止めされると、貫通孔6cとハンドル軸32の回転方
向のガタが防止される。
【0015】ハンドル4は、装着部4aとカバー部4bと基
部4cとアーム4dと突出部4eとが一体に形成されている。
装着部4aの中心にはハンドル軸32の一側が固定されてい
る。アーム4dには軸35が固定されて操作ツマミ36が回転
自在に軸承されている。アーム4dと突出部4eには凹部4f
が形成されてハンドル軸32の軸芯に対し操作ツマミ36と
反対側の凹部4f内に重錘37が収容固定されて蓋38で凹部
4fが覆われている。アーム4dと突出部4eの凹部4fに重錘
37が収容されると、ハンドル4のバランスが改善されて
巻取り操作性が向上する。
【0016】前記魚釣用スピニングリールの動作は、釣
糸がスプール19に巻回される方向にハンドル4が回転さ
れると、図4で中空軸筒2とリング3と一方向クラッチ
Aの内輪13と他のローター11が時計方向に回転される。
この時各棒状ころがり部材20は自由回転域αに位置され
るので、中空軸筒2及びローター11の回転が制動体5に
伝達されず、中空軸筒2及びローター11は回転に支障を
来さずに回転され、中空軸筒2とリング3とローター11
の回転に制動は掛けられない。前記状態で操作部材8の
操作部8aが牽引されていると、制動駒16が制動部5bに圧
接されて制動体5が発条15に抗して軸方向に前進され、
制動部5bは挟持部材7の挟持部7aに圧接されて制動体5
と外輪14は回転が停止状態となるが、中空軸筒2とリン
グ3とローター11の回転に制動は掛けられない。
【0017】次に図6のように係止部材9がレバー28と
カム26で後退して係止部9bが制動体5の外周の歯形の逆
転防止用の係止部5cから離脱した状態で、獲物の引きで
スプール19に巻回された図示しない釣糸が繰り出される
と、ローター11と中空軸筒2とリング3と外輪14が図4
で反時計方向に逆回転される。この時ローター11と中空
軸筒2と内輪13が図4で反時計方向に逆回転されると、
棒状ころがり部材20が外輪14の阻止面βに圧接されるか
ら、制動体5が外輪14と一体に逆回転される。この時操
作部材8の操作部8aが牽引されていると、制動駒16が制
動部5bに圧接されて制動体5が軸方向に前進されると共
に、制動部5bは挟持部材7の挟持部7aに圧接され、制動
体5と外輪14は回転が停止状態となり、ローター11と中
空軸筒2と内輪13の逆回転に瞬時に制動が掛けられる。
【0018】図1、図2のように係止部材9がレバー28
とカム26で前進されて係止部9bが制動体5の外周の歯形
の逆転防止用の係止部5cに係止された状態で、獲物の引
きでスプール19に巻回された図示しない釣糸が繰り出さ
れると、ローター11と中空軸筒2とリング3と外輪14が
図4で反時計方向に逆回転される。この時ローター11と
中空軸筒2と内輪13が図4で反時計方向に逆回転される
と、棒状ころがり部材20が外輪14の阻止面βに圧接され
るから、制動体5が外輪14と一体に逆回転されようとす
る。しかし、制動体5に係止部材9が係止されているの
で、ローター11と中空軸筒2とリング3と外輪14の逆回
転が瞬時に停止される。
【0019】前記のように魚釣用スピニングリールが構
成されると、ローター11の逆回転時に一体回転される制
動体5を逆転防止体として兼用したので、他に逆転防止
体を設けなくともよいので構造の簡素化と部品点数の低
減が図れる。
【0020】図7から図9は第2実施例で、図7は魚釣
用スピニングリールの制動体と係止部材が係止状態の一
部断面側面図、図8は魚釣用スピニングリールの要部拡
大断面側面図、図9は制動体と係止部材が離脱状態の要
部拡大断面側面図である。
【0021】第2実施例ではリング3′ところがり式の
一方向クラッチAと制動体5′がリール本体1とリール
本体1前部後側に固定された内蓋体1′の間に設けられ
ている。リール本体1の前側に軸受10から突出した中空
軸筒2の外周にローター11が回り止め嵌合されてナット
12で固定され、ローター11はハンドル4の回転に連動し
て回転されるように支持されている。軸受10の後側の中
空軸筒2の外周にカラー39とリング3′が回り止め嵌合
されている。
【0022】図7、図8のように、リング3′の円筒部
3a外周にころがり式の一方向クラッチAの内輪13が嵌合
固定され、一方向クラッチAの外輪14外周に制動体5′
の円筒部5a内周が嵌合されて発条15で制動部5bがリング
3′の鍔部3bと制動駒16方向に付勢されている。一方向
クラッチAは前記第1実施例と同様に構成されている。
発条15は制動体5′とリール本体1の凹陥部底面との間
にワッシャー17を挟んで張設されている。
【0023】リール本体1の凹陥部内には筒状の挟持部
材7′が固定されている。挟持部材7′には鍔部からな
る挟持部7cが形成されて挟持部7cに前記制動体5′のフ
ランジ状制動部5bが配置され、制動部5bに内蓋体1′の
貫通孔1aに進退自在に嵌合された制動駒16の前面が圧接
可能に臨まされている。
【0024】内蓋体1′の貫通孔1aに進退自在に嵌合さ
れた制動駒16の後端部が操作部材8の他の先端部8bにピ
ンと長孔で連結されている。リール本体1の下側に係止
部材9が配置されてカム26と軸27とレバー28で前後に摺
動自在に設けられている。係止部材9にはカム26が嵌ま
るカム部9aと係止部9bが形成されている。係止部9bは内
蓋体1′の透孔1cに挿入されて前方に突出され、制動体
5′の外周に形成された歯形の逆転防止用の係止部5cに
係・脱可能に臨まされている。
【0025】第2実施例の動作は第1実施例と略同一
で、操作部材8の操作部8aが牽引されると、制動駒16が
制動部5bに圧接されて制動体5′が発条15に抗して軸方
向に前進され、制動部5bは挟持部材7′の挟持部7cに圧
接されて制動体5′の回転に制動は掛けられない。
【0026】図10、図11はハンドルの変形例で、図10は
魚釣用スピニングリールの要部断面平面図、図11はハン
ドルの要部断面平面図である。
【0027】ハンドル4′は、基部4cとアーム4dの間に
屈曲部4gが形成されて屈曲部4gに凹部4hが形成されて重
錘37が収容されて蓋38で凹部4hが覆われている。屈曲部
4gの凹部4hに重錘37が収容されると、ハンドル4′のバ
ランスが改善される。更にアーム4dには軸40が固定され
て操作ツマミ41が回転自在に軸承されている。軸40の操
作ツマミ41が軸承された側は両端に鍔部が形成されて両
鍔部間は円錐状40′に形成されて嵌合による摩擦抵抗が
軽減され、巻取り操作性の向上が図れる。
【0028】図12はハンドルアームの変形例で、図12の
(a)、(b)、(c)は夫々アームの断面図である。
【0029】(a)のアーム4iは断面H形に形成されて
いる。(b)のアーム4jは断面中抜きの四角形に形成さ
れている。(c)のアーム4kは断面中抜きの丸形に形成
されている。アームが夫々前記のように形成されると、
ハンドルアームの重量を軽減することが出来て巻取り及
びローター逆転による釣糸の繰出し性が向上する。
【0030】図13はハンドルの他の変形例で、図13はハ
ンドルの側面図である。
【0031】図13のハンドル4″ではアーム42に軸43が
固定されて軸43に操作ツマミ44が軸承されている。軸43
と操作ツマミ44の重量による軸43方向のバランスを調整
するために、操作ツマミ44と反対側のアーム42に重錘45
が固定されている。又、アーム42の長手方向の軸43と操
作ツマミ44と重錘45の重量によるバランスを調整するた
めに、アーム42の他側に重錘46が固定されている。その
結果重心は図示の×位置となり、ハンドル4″の重量バ
ランスが図られ、ローター逆転による釣糸の繰出し性及
び巻取り性が向上する。
【0032】図14から図17は第3実施例で、図14は魚釣
用スピニングリールの制動体と係止部材が係止状態の一
部断面側面図、図15は魚釣用スピニングリールの要部拡
大断面側面図、図16は偏平型一方向クラッチの拡大断面
正面図、図17は制動体と一体の爪車からなる係止部と係
止部材が係止状態の要部拡大断面正面図である。
【0033】図14、図15で魚釣用スピニングリールは、
リール本体1の前側に軸受10から突出した中空軸筒2の
外周にリング3″とローター11が回り止め嵌合されてナ
ット12で固定され、ローター11はハンドル4の回転に連
動して回転されるように支持されている。ローター11の
凹陥部11a 内には図16の偏平型一方向クラッチBが嵌め
込まれている。ローター11の凹陥部11a 内の内周面には
図14、図15のように発条からなる止め環47が係止される
鈎部11b が形成されている。ローター11の凹陥部11a 内
には、フェルト、皮革、織布、不織布、紙材などの弾力
性を有する含油可能な板状部材48が落し込まれ、その後
偏平型一方向クラッチBが落し込まれて止め環47が鈎部
11b に係止されて抜け止め保持されている。鈎部11b 位
置のローター11の凹陥部11a 底面には鈎部11b 成形用の
貫通孔11cが形成されている。
【0034】更にローター11の凹陥部11a 内の内周面に
はころがり式の偏平型一方向クラッチBの外輪49の複数
の切欠部49a が嵌まる凸部が形成されて回り止めされて
いる。リング3″の円筒部3a外周に制動体5″の円筒部
5d内周が嵌合されて発条15でリング3″の鍔部3dと、制
動体5″に別体で一体に固定された制動部5dが制動駒16
方向に付勢されている。発条15は制動体5″とローター
11の凹陥部底面との間にワッシャー17を挟んで張設され
ている。制動体5″の円筒部5e外周にころがり式の偏平
型一方向クラッチBが嵌合されて円筒部5e外周が偏平型
一方向クラッチBの内輪に構成されている。制動体5″
の小径部5fに制動部5dと図17のように逆転防止用の爪車
からなる係止部5gが回り止め固定されている。
【0035】リール本体1には逆転止めの係止部材9′
が回動自在に支持され、係止部5gには逆転止めの係止部
材9′の係止部9cが係合方向にバネ部材50で付勢されて
いる。係止部材9′の係止部9cはカム部51のカム51a で
係止部5gから離脱される。カム部51はリール本体1に回
動可能に支持されてレバー52がビス53で固定され、カム
部51のバネ掛け部とリール本体1の間にトーションバネ
54が設けられている。制動部5dは前記第1実施例と同様
に、挟持部材7の挟持部7aと制動駒16との間に臨まされ
ている。図17ではレバー52がON方向に倒されて係止部
5gに係止部材9′の係止部9cの爪先が係合されている。
レバー52がOFF方向に倒された状態ではカム部51のカ
ム51a で係止部材9′が2点鎖線のようにバネ部材50に
抗して反時計方向に回動されているから、制動体5″の
係止部5gは反時計方向に逆回転が可能となる。
【0036】前記偏平型一方向クラッチBは、鋼材を浸
炭焼き入れした硬質材を使用してその後例えば窒化処理
や他の耐蝕性を向上するための耐蝕処理がなされた外輪
49と合成樹脂材のスペーサ55と複数個の円盤状ころがり
部材56と発条57で構成されている。外輪49は外周が円形
で内周面が図で正八角形の多角形に形成されて内周面に
スペーサ55の一側フランジ部55a が嵌合され、スペーサ
55の他側フランジ部55b の内側面が外輪49の一側面49b
に当接されている。フランジ部55a 、55b の少なくとも
一方には注油用透孔55c を穿設するとよい。外輪49の内
周面にスペーサ55の一側フランジ部55a は圧入等の嵌合
で固定してもよい。
【0037】スペーサ55の複数個の貫通孔55d には複数
個図では4個の円盤状ころがり部材56が挿入されて保持
されると共に制動体5″の円筒部5e外周に載せられ、発
条57で押圧付勢されている。更にスペーサ55の内周面は
直接制動体5″の円筒部5e外周に載せられてころがり部
材56に対する軸受作用をするように構成されている。外
輪49の内周面には内周面の隅部49c でころがり部材56の
自由回転域αが構成され、内周面の辺部49d でころがり
部材56が当接されて回転が阻止される阻止面βが構成さ
れている。
【0038】円盤状ころがり部材56は高炭素クローム軸
受鋼等の硬質材で高さ寸法より外径寸法が大きく形成さ
れて外表面に2μm〜20μm程度の厚さにニッケルメ
ッキが施されている。発条57はN形に屈曲形成されて一
側57a がころがり部材56の外周面に当接され、他側57b
はスペーサ55の孔55e に嵌められている。
【0039】偏平型一方向クラッチのクラッチ作用は外
輪49が図16で時計方向に回転されると、円盤状ころがり
部材56が発条57の付勢力に抗して外輪49の内周面の隅部
49cからなる自由回転域αに位置されて外輪49の回転が
可能となり、外輪49が反時計方向に回転されると、円盤
状ころがり部材56が内周面の辺部49d からなる阻止面β
に当接されて外輪49の回転が阻止される。前記説明では
外輪49の内周面が正八角形に形成されているが、他の数
の正多角形でもよい。又、他の構成は前記第1実施例と
略同一である。
【0040】ローター11の凹陥部11a 内に偏平型一方向
クラッチBが組み込まれる時は、弾力性を有する含油可
能な板状部材48が落し込まれた後スペーサ55の他側フラ
ンジ部55b が図14、図15で前側になるように、円盤状こ
ろがり部材56が挿入されたスペーサ55と外輪49が落し込
まれて複数の切欠部49a が凸部に嵌められ、止め環47が
鈎部11b に係止されと、弾力性を有する含油可能な板状
部材48が圧縮されて偏平型一方向クラッチBは抜け止め
保持される。更に貫通孔11c を通して板状部材48に潤滑
防錆用の油が注油される。
【0041】前記偏平型一方向クラッチBが組み込まれ
た魚釣用スピニングリールの逆転防止動作は、レバー52
がON方向に倒された状態で図示しない釣糸がスプール
19に巻回される方向にハンドル4が回転されると、図1
6、図17で中空軸筒2とリング3と外輪49と図示しない
ローター11が時計方向に正回転される。この時偏平型一
方向クラッチBの円盤状ころがり部材54が外輪49の内周
面の隅部49c からなる自由回転域αに位置されるので、
中空軸筒2とリング3と外輪49とローター11の回転が制
動体5″に伝達されず、中空軸筒2とリング3と外輪49
とローター11は回転に支障を来さずに回転され、中空軸
筒2とリング3と外輪49とローター11の回転に制動は掛
けられない。前記状態で操作部材8の操作部8aが牽引さ
れていると、制動駒16が制動部5dに圧接されて制動体
5″が発条15に抗して軸方向に前進され、制動部5dは挟
持部材7の挟持部7aに圧接されて制動体5″は回転が停
止状態となるが、中空軸筒2とリング3とと外輪49とロ
ーター11の回転に制動は掛けられない。
【0042】次に獲物の引きでスプール19に巻回された
図示しない釣糸が繰り出されると、図16、図17で外輪49
と図示しないローター11が反時計方向に逆回転され、こ
の回転で偏平型一方向クラッチの外輪49が反時計方向に
逆回転されると、円盤状ころがり部材56が自由回転域α
位置から内周面の辺部49d からなる阻止面βに移動され
て当接され、円盤状ころがり部材56のクサビ作用で制動
体5″の円筒部5e外周に対して外輪49の逆回転が阻止さ
れる。この時、制動体5″の係止部5gには逆転止めの係
止部材9′の係止部9cが係合方向にバネ部材50で付勢さ
れて係合されているから、リール本体1に対して反時計
方向の回転が阻止されているので、ローター11の逆回転
が停止される。更にこの時、円盤状ころがり部材56のク
サビ作用による逆転時の遊度が少ないこと及び制動体
5″の係止部5gに逆転止めの係止部材9′の係止部9cが
係合されているので極めて敏速にローター11の逆回転が
停止される。
【0043】図17でレバー52がOFF方向に倒された状
態ではカム部51のカム51a で係止部材9′が2点鎖線の
ようにバネ部材50に抗して反時計方向に回動されている
から、制動体5″の係止部5gは反時計方向に逆回転が可
能となる。この状態で獲物の引きでスプール19に巻回さ
れた図示しない釣糸が繰り出されると、ローター11と中
空軸筒2とリング3と外輪49が図16、図17で反時計方向
に逆回転される。この時図16、図17で中空軸筒2と外輪
49と図示しないローター11が反時計方向に逆回転される
と、円盤状ころがり部材56が外輪49の阻止面βに圧接さ
れるから、制動体5″が外輪49と一体に逆回転される。
前記状態で操作部材8の操作部8aが牽引されていると、
制動駒16が制動部5dに圧接されて制動体5″が発条15に
抗して軸方向に前進されると共に、制動部5dは挟持部材
7の挟持部7aに圧接され、制動体5″と外輪49は回転が
停止状態となり、ローター11と中空軸筒2と外輪49の逆
回転に瞬時に制動が掛けられる。
【0044】図18、図19は第4実施例で、図18は魚釣用
スピニングリールの制動体と係止部材が係止状態の一部
断面側面図、図15は魚釣用スピニングリールの要部拡大
断面側面図である。
【0045】第4実施例は、前記第3実施例の偏平型一
方向クラッチBを組み込んだ魚釣用スピニングリールの
逆転止めの係止部材9を前記第1実施例とした例であ
る。制動体5″の制動部5d外周に第1実施例と同様に歯
形の凹部からなる逆転防止用の係止部5cが形成されてい
る。他の構成は前記第1実施例と略同一で、動作は前記
第1実施例と前記第3実施例の組合せになる。第3・第
4実施例で制動体5″と一体回転するように該制動体
5″に別体の制動部5d及び係止部5gを回り止め固定した
が、制動部5d及び係止部5gを制動体5″に一体形成して
もよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されたから、
ローターの逆回転時に一体回転される制動体を逆転防止
体として兼用したので、他に逆転防止体を設けなくなく
ともよいので構造の簡素化と部品点数の低減が図れる等
優れた効果を奏する魚釣用スピニングリールを提供する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用スピニングリールの制動
体と係止部材が係止状態の一部断面側面図である。
【図2】同魚釣用スピニングリールの要部拡大断面側面
図である。
【図3】同魚釣用スピニングリールの要部断面平面図で
ある。
【図4】同制動体と一方向クラッチの拡大断面側面図で
ある。
【図5】同操作部材と制動体の分解斜視図である。
【図6】同制動体と係止部材が離脱状態の要部拡大断面
側面図である。
【図7】第2実施例で、魚釣用スピニングリールの制動
体と係止部材が係止状態の一部断面側面図である。
【図8】同魚釣用スピニングリールの要部拡大断面側面
図である。
【図9】同制動体と係止部材が離脱状態の要部拡大断面
側面図である。
【図10】ハンドルの変形例で、魚釣用スピニングリー
ルの要部断面平面図である。
【図11】同ハンドルの要部断面平面図である。
【図12】ハンドルアームの変形例で、(a)、
(b)、(c)は夫々アームの断面図である。
【図13】ハンドルの他の変形例で、ハンドルの側面図
である。
【図14】第3実施例で、魚釣用スピニングリールの制
動体と係止部材が係止状態の一部断面側面図である。
【図15】同魚釣用スピニングリールの要部拡大断面側
面図である。
【図16】同偏平型一方向クラッチの拡大断面正面図で
ある。
【図17】同制動体と一体の爪車からなる係止部と係止
部材が係止状態の要部拡大断面正面図である。
【図18】第4実施例で、魚釣用スピニングリールの制
動体と係止部材が係止状態の一部断面側面図である。
【図19】同魚釣用スピニングリールの要部拡大断面側
面図である。
【符号の説明】
4、4′、4″ ハンドル 5、5′、5″ 制動体 5c、5g 係止部 8 操作部材 9、9′ 係止部材 11 ローター A、B ころがり式の一方向クラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの回転に連動回転するロ−タ−
    の逆転時に該ロ−タ−と一体的に回転するように一方向
    クラッチを介して制動体を連結し、該制動体をリ−ル本
    体に支持した操作部材で圧接自在とした魚釣用スピニン
    グリ−ルにおいて、前記制動体を転がり式一方向クラッ
    チを介してローターと一体回転し、且つ軸方向移動に構
    成し、前記制動体に前記操作部材が圧接して制動する制
    動部とリール本体に変位可能に支持した逆転防止用の係
    止部材が係脱する係止部とを夫々設けて、該制動体でロ
    ーター逆回転時の制動と逆転防止の両機能を兼用せしめ
    たことを特徴とする魚釣用スピニングリ−ル。
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JP4785305B2 (ja) * 2001-09-17 2011-10-05 株式会社シマノ スピニングリール
JP6730220B2 (ja) * 2017-03-30 2020-07-29 グローブライド株式会社 魚釣用スピニングリール
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