JP7320475B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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特許文献1では、ベール支持部材を釣糸放出位置に反転させる操作に連動して移動する係止部材を備えている。一方、リール本体前部には、環状の取付溝が形成され、この取付溝に環状の弾性部材が取着されている。係止部材は、反転操作時に、この弾性部材に向けて移動し、弾性部材の外周面に圧接することでロータに制動力を付与する作用をなす。
また、移動部材は、ベール支持部材の釣糸放出位置への回動に連動してリール本体側に移動して弾性部材に圧接するので、別途、移動部材をリール本体側に移動させる操作が必要なくなり、魚釣り操作性に優れる。
ハンドル軸4には、図示しない軸筒が、回り止めされて固定されている。この軸筒には、ロータ2を巻き取り駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が一体的に形成されている。このドライブギヤ6は、ハンドル軸4と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒8のピニオンギヤ8aに噛合している。
各アーム部2b,2cの前端部には、ベール支持部材2d,2eが釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されており、これらのベール支持部材2d,2e間には、放出状態にある釣糸をピックアップするベール2f(図2(a)および(b)参照、以下同じ)が配設されている。ベール2fは、一方の基端部がベール支持部材2dに一体的に設けられたラインローラ2gに取り付けられており、他方の基端部がベール支持部材2eに取り付けられている。
付勢機構30は、図2(a)に示すように、支軸31を介してアーム部2bに揺動可能に取り付けられた筒状の揺動部材32を備えている。また、付勢機構30は、ベール支持部材2dと揺動部材32とを接続し、かつ揺動部材32と協働してベール支持部材2dを2つの位置に振り分ける振り分け部材33と、振り分け部材33と揺動部材32との間に介挿された振分け付勢バネ34とを備えている。
振り分け部材33は、その先端部33aがピン35の中心から偏心した位置でベール支持部材2dの基部に回動可能に接続され、他端部33b側が揺動部材32の筒状部内に挿入されている。
振り分け部材33の外周には振分け付勢バネ34が巻装されている。振分け付勢バネ34は、一端側が、振り分け部材33に形成されたバネ受け部33cで保持され、他端側が、揺動部材32の筒状部内に挿入され、内側の段差部33dで保持されている。
一方、この状態からベール支持部材2dが釣糸放出位置に反転操作されると、図2(b)に示すように、揺動部材32の揺動に伴って基端部41が凹部32aから立ち上がる傾斜面32bによって凹部32a外に押し出されるようにして移動し、基端部41に径方向内方への押圧力が付与される。
また、移動部材40は、ベール支持部材2dが釣糸巻取位置に返されると、圧縮コイルバネ44の付勢力によって基端部41が揺動部材32の凹部32aに収容される。これにより、先端部42の端部43が弾性部材50から離れ、移動部材40と弾性部材50との係合が解除される。
フランジ部12の後側には、リール本体1の前壁1fとの間に肉抜き部15が形成されている。また、フランジ部12の前側には、段差部12cが形成されている。段差部12cには、円筒状のキャップ1eの後端部が当接している。キャップ1eは、リール本体1の前部に形成された円筒状のフランジ部1a(図1参照)に螺合により固着されている。
仕掛けを投擲する際に、ベール2fおよびベール支持部材2d(2e)を図2(a)に示す釣糸巻取位置から図2(b)に示す釣糸放出位置に反転させると、揺動部材32の後端部が揺動し、移動部材40の基端部41を径方向内方へ押圧する。
例えば、移動部材40は、ベール支持部材2dの釣糸放出位置への回動に連動してリール本体1側の径方向内方に移動して弾性部材50に圧接する構成としたが、これに限られることはなく、収容溝16の前外周縁12aを弾性部材50の外周面50aより低く形成して(後外周縁12bよりも小径に形成して)、公知のようにスプール軸9に沿う軸方向後方に移動させることで弾性部材50の外周面50aに移動部材40が圧接するように構成してもよい。
2 ロータ
5 ハンドル
2b アーム部
2d ベール支持部材
13 逃がし部
16 収容溝
40 移動部材
43 端部
50 弾性部材
50a 外周部
R1 魚釣用スピニングリール
Claims (2)
- ハンドルの巻取操作に連動回転するロータと、前記ロータのアーム部に支持され、釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに回動可能なベール支持部材と、前記アーム部の後端部に配設され、前記ベール支持部材の釣糸放出位置への回動に連動してリール本体側に移動する移動部材と、前記リール本体に取着され、前記リール本体側に移動した前記移動部材の端部が圧接することで前記ロータに制動力を付与する環状の弾性部材と、を備え、
前記弾性部材は、前記リール本体の収容溝に保持されており、
前記収容溝には、径方向内側に向けて凹む逃がし部が形成されており、
前記逃がし部は、前記移動部材により圧接されて径方向内側へ弾性変形した前記弾性部材の一部を挿入可能であることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記逃がし部は、前記リール本体の周方向に間隔を空けて複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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JP2020062827A JP7320475B2 (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | 魚釣用スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020062827A JP7320475B2 (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | 魚釣用スピニングリール |
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JP2021158958A JP2021158958A (ja) | 2021-10-11 |
JP7320475B2 true JP7320475B2 (ja) | 2023-08-03 |
Family
ID=78001487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020062827A Active JP7320475B2 (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | 魚釣用スピニングリール |
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Citations (7)
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2020
- 2020-03-31 JP JP2020062827A patent/JP7320475B2/ja active Active
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