JP7291657B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
魚釣用スピニングリール Download PDFInfo
- Publication number
- JP7291657B2 JP7291657B2 JP2020061228A JP2020061228A JP7291657B2 JP 7291657 B2 JP7291657 B2 JP 7291657B2 JP 2020061228 A JP2020061228 A JP 2020061228A JP 2020061228 A JP2020061228 A JP 2020061228A JP 7291657 B2 JP7291657 B2 JP 7291657B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- rotor
- fishing line
- braking member
- fishing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
特許文献1では、ベール支持部材を釣糸放出位置に反転させる操作に連動して移動する係止部材を備えている。一方、リール本体前部には、環状の取付溝が形成され、この取付溝に環状の弾性部材が取着されている。係止部材は、反転操作時に、この弾性部材に向けて移動し、弾性部材の外周面に圧接することでロータに制動力を付与する作用をなす。
ところで、ベール支持部材の反転操作で係止部材の先端部が弾性部材の外周面に圧接してロータに制動力を付与するが、取付溝や弾性部材の寸法のバラツキの影響で弾性部材が取付溝に対して滑ったり、弾性部材が係止部材で押されて周方向に波打つ現象が生じるおそれがあった。このような現象を生じると、ロータの制動ムラを来すおそれがある。
また、収容溝に対して従来のようなアンダーカット状の切削加工を行わずに、例えば金型成形も可能となるので、製造コストを低減できる。
また、断面くさび状の圧縮変形による係合であるので、収容溝から制動部材が脱落するのを確実に防止できる。
また、傾斜面が、制動部材の前外面、後外面、及び収容溝の前内面、後内面の全ての面に形成されている。この構成により、前後の両側が断面くさび状に圧縮変形して係合がさらに強まるので、製品の寸法のバラツキによる不具合を解消してより安定したロータの制動を得ることができ、加えて製造コストを低減することができる。
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリールR1は、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール3とを有する。
ハンドル軸4には、図示しない軸筒が、回り止めされて固定されている。この軸筒には、ロータ2を巻き取り駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が一体的に形成されている。このドライブギヤ6は、ハンドル軸4と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒8のピニオンギヤ8aに噛合している。
各アーム部2b,2cの前端部には、ベール支持部材2d,2eが釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されており、これらのベール支持部材2d,2e間には、放出状態にある釣糸をピックアップするベール2f(図2(a)および(b)参照、以下同じ)が配設されている。ベール2fは、一方の基端部がベール支持部材2dに一体的に設けられたラインローラ2gに取り付けられており、他方の基端部がベール支持部材2eに取り付けられている。
付勢機構30は、図2(a)に示すように、支軸31を介してアーム部2bに揺動可能に取り付けられた筒状の揺動部材32を備えている。また、付勢機構30は、ベール支持部材2dと揺動部材32とを接続し、かつ揺動部材32と協働してベール支持部材2dを2つの位置に振り分ける振り分け部材33と、振り分け部材33と揺動部材32との間に介挿された振分け付勢バネ34とを備えている。
振り分け部材33は、その先端部33aがピン35の中心から偏心した位置でベール支持部材2dの基部に回動可能に接続され、他端部33b側が揺動部材32の筒状部内に挿入されている。
振り分け部材33の外周には振分け付勢バネ34が巻装されている。振分け付勢バネ34は、一端側が、振り分け部材33に形成されたバネ受け部33cで保持され、他端側が、揺動部材32の筒状部内に挿入され、内側の段差部33dで保持されている。
一方、この状態からベール支持部材2dが釣糸放出位置に反転操作されると、図2(b)に示すように、揺動部材32の揺動に伴って基端部41が凹部32aから立ち上がる傾斜面32bによって凹部32a外に押し出されるようにして移動し、基端部41に径方向内方への押圧力が付与される。
また、移動部材40は、ベール支持部材2dが釣糸巻取位置に返されると、圧縮コイルバネ44の付勢力によって基端部41が揺動部材32の凹部32aに収容される。これにより、先端部42の端部43が制動部材50から離れ、移動部材40と制動部材50との係合が解除される。
フランジ部12の後側には、リール本体1の前壁1fとの間に肉抜き部15が形成されている。また、フランジ部12の前側には、段差部12cが形成されている。段差部12cには、円筒状のキャップ1eの後端部が当接している。キャップ1eは、リール本体1の前部に形成された円筒状のフランジ部1aに螺合により固着されている。
仕掛けを投擲する際に、ベール2fおよびベール支持部材2d(2e)を図2(a)に示す釣糸巻取位置から図2(b)に示す釣糸放出位置に反転させると、揺動部材32の後端部が揺動し、移動部材40の基端部41を径方向内方へ押圧する。
また、断面くさび状の圧縮変形による係合であるので、収容溝13に制動部材50がしっかりと密着して保持され、収容溝13から制動部材50が脱落するのを確実に防止できる。
さらに、制動部材50及び収容溝13の全ての面が傾斜面とされているので、制動部材50の前後両側が断面くさび状に略均等に圧縮変形して係合する。したがって、製品の寸法のバラツキによる不具合を解消して(寸法誤差の吸収変形をして)安定したロータ2の制動を得ることができ、加えて製造コストを低減することができる魚釣用スピニングリールR1が得られる。
図5に示す第1変形例は、前外周縁12aと制動部材50Aとの間、及び後外周縁12bと制動部材50Aとの間に、溝部18を設けたものである。
なお、制動部材50Aの下部51には、切欠部54(図4参照)が設けられていない。
図7(a)(b)を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。
本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、図7(a)に示すように、保持部材16をリール本体1の前部11のフランジ部12Aに螺合することで収容溝13Aを構成した点である。収容溝13Aには、後外面53bのみが傾斜面とされた制動部材50Cが嵌め込まれている。
なお、保持部材16をフランジ部12Aに螺合して締め付けることで、制動部材50Cに予め圧縮力が付与されるように構成してもよい。このようにすることで、収容溝13Aにおける制動部材50Cの保持性が高まる。
例えば、制動部材50(50A~50C)の形状は限定されるものではなく、断面くさび状に圧縮変形して係合するものであれば、断面四角形状や断面三角形状等、種々の形状のものを採用することができる。
2 ロータ
5 ハンドル
2d ベール支持部材
13 収容溝
13a 前内面
13b 後内面
40 移動部材
43 端部
50 制動部材
50a 外周部
50A~50C 制動部材
53a 前外面
53b 後外面
R1 魚釣用スピニングリール
Claims (1)
- ハンドルの巻取操作に連動回転するロータと、
前記ロータのアーム部に支持され、釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに回動可能なベール支持部材と、
前記ベール支持部材の釣糸放出位置への回動に連動してリール本体側に移動する移動部材と、
前記リール本体に設けられ、移動した前記移動部材の端部が圧接することで前記ロータに制動力を付与する制動部材と、
前記リール本体側に形成され、前記制動部材を収容する凹状の収容溝と、を備え、
前記制動部材は、前記移動部材が当接する外周部と、前記外周部に連続し径方向内方に向けて延在する前外面及び後外面と、を有し、
前記収容溝は、前記前外面及び前記後外面がそれぞれ当接する前内面及び後内面を有し、
前記前外面、前記後外面、前記前内面及び前記後内面のうち、少なくとも1つの面は、径方向外方から径方向内方に向かうにつれて窄まるように傾斜する傾斜面であり、
前記傾斜面は、前記制動部材の前記前外面、前記後外面、及び前記収容溝の前記前内面、前記後内面の全ての面に形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020061228A JP7291657B2 (ja) | 2020-03-30 | 2020-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020061228A JP7291657B2 (ja) | 2020-03-30 | 2020-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021158933A JP2021158933A (ja) | 2021-10-11 |
JP7291657B2 true JP7291657B2 (ja) | 2023-06-15 |
Family
ID=78001475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020061228A Active JP7291657B2 (ja) | 2020-03-30 | 2020-03-30 | 魚釣用スピニングリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7291657B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001028980A (ja) | 1999-07-22 | 2001-02-06 | Shimano Inc | スピニングリールのロータ |
JP2004290049A (ja) | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用スピニングリール |
JP2011087570A (ja) | 2009-09-28 | 2011-05-06 | Globeride Inc | 魚釣用スピニングリール |
JP5323790B2 (ja) | 2010-09-22 | 2013-10-23 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
-
2020
- 2020-03-30 JP JP2020061228A patent/JP7291657B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001028980A (ja) | 1999-07-22 | 2001-02-06 | Shimano Inc | スピニングリールのロータ |
JP2004290049A (ja) | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用スピニングリール |
JP2011087570A (ja) | 2009-09-28 | 2011-05-06 | Globeride Inc | 魚釣用スピニングリール |
JP5323790B2 (ja) | 2010-09-22 | 2013-10-23 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021158933A (ja) | 2021-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0144059Y2 (ja) | ||
JP7291657B2 (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
JPH0645459U (ja) | 魚釣用リ−ルの逆転防止装置 | |
US10617103B2 (en) | Rotor braking device for spinning reel | |
TWI311042B (ja) | ||
JP3515880B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP2011087570A (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
JPH067475U (ja) | スピニングリール | |
TWI272904B (en) | Rotor braking device for spinning reel | |
TWI724255B (zh) | 紡車式捲線器的轉子制動裝置 | |
JP2532864Y2 (ja) | スピニングリール | |
JP7320475B2 (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
US5564639A (en) | Slide mechanism for spinning reels used in fishing | |
JP5323790B2 (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
JP3809111B2 (ja) | 魚釣用リールの逆転防止装置 | |
JP2524449Y2 (ja) | 釣り用リールのワンウエイクラッチ機構 | |
JP3315855B2 (ja) | 魚釣用スピニングリ−ル | |
JP3894533B2 (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
JP3860051B2 (ja) | 魚釣用リールの逆転防止装置 | |
JP3150556B2 (ja) | 魚釣用スピニングリール | |
JPH09140303A (ja) | スピニングリールの制動機構 | |
JP4572041B2 (ja) | スピニングリールのロータ制動装置 | |
JPH0423412Y2 (ja) | ||
JPH0237654Y2 (ja) | ||
JP2000116288A (ja) | 魚釣り用スピニングリール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230509 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230605 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7291657 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |